JP3225456U - 箪笥 - Google Patents

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JP3225456U JP2019004963U JP2019004963U JP3225456U JP 3225456 U JP3225456 U JP 3225456U JP 2019004963 U JP2019004963 U JP 2019004963U JP 2019004963 U JP2019004963 U JP 2019004963U JP 3225456 U JP3225456 U JP 3225456U
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祐一 亀井
祐一 亀井
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有限会社岩谷堂うるしタンス工房
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Abstract

【課題】緊急時に箪笥本体から取り出して簡単に持ち運びができ、急いで運んでも収納した物品が飛び出すことを防止できる簡易な構造の引き出しを備えた箪笥を提供すること。【解決手段】箪笥は、箪笥本体に取り出し可能な引き出し30aを備えている。引き出し30aは、物品11を収納すると共に一部が開口した箱状の引き出し本体40と、引き出し本体40に設けられ開口を開閉する蓋部60と、蓋部60及び引き出し本体40の少なくとも一方に設けられ蓋部60を引き出し本体40に保持する保持機構70、80と、を備えている。【選択図】図8

Description

本考案は、箪笥の改良に関し、箪笥本体から取り出し可能な引き出しを備えた箪笥に関するものである。
従来、収納家具には、いわゆる開き戸、引き戸、棚、戸棚、引き出し、又はそれらを複合的に備えた箪笥がある。このような引き出し等を備えた箪笥として、箪笥本体から引き出しを取り出し可能とした特許文献1に開示される箪笥が知られている。
特許文献1の箪笥は、箪笥本体に戸棚及び複数の引き出しを備えている。引き出しは、箪笥本体から取り出し可能であり、一面が開口した箱状の引き出し本体と、この引き出し本体にヒンジを介して開閉可能に設けられ開口を塞ぐ蓋とを備えている。また、引き出しは、耐火構造にもなっている。引き出し本体及び蓋は、セラミックファイバー等を固めた耐火部材と、この耐火部材の表面を薄く覆う耐熱性アルミニウム合金製の表面部材とからなる。
ところで、火災時には、箪笥の引き出しに収納した写真、紙幣及び印鑑等の貴重品を保護することができれば好ましい。特許文献1の耐火部材からなる引き出しに貴重品を収納することで、火災の際に貴重品を火災から保護し、さらには引き出しを持ち出すことも可能となる。
しかし、耐火部材は、一般的な木製家具の引き出しを構成する板よりも厚く、耐火構造のため特殊な素材なうえに、引き出し本体と蓋との嵌合部分に凹凸が形成されているので、箪笥の引き出しとしては形状が複雑で部品コストも高くなる。また、引き出し本体と蓋との嵌合部分は凹凸が形成されており、引き出し本体に蓋を嵌めただけであるため、火災時に引き出しを持ち出して急いで運ぶ際に蓋が開き易く、貴重品が飛び出る虞がある。
さらには、近年、火災だけではなく、台風の大雨や地震の津波などの災害も多く発生しており、緊急時に、引き出しを簡単に持ち出すことや、引き出しを持って走っても貴重品が飛び出ないことが要求される。
特開平8−326421号公報
本考案は、緊急時に箪笥本体から取り出して簡単に持ち運びができ、急いで運んでも収納した物品が飛び出すことを防止できる簡易な構造の引き出しを備えた箪笥を提供することを課題とする。
[1]箪笥本体に取り出し可能に設けられた引き出しを備えた箪笥であって、
前記引き出しは、物品を収納すると共に一部が開口した箱状の引き出し本体と、前記引き出し本体に設けられ前記開口を開閉する蓋部と、前記蓋部及び前記引き出し本体の少なくとも一方に設けられ前記蓋部を前記引き出し本体に保持する保持機構と、を備えていることを特徴とする。
かかる構成によれば、引き出しは箪笥本体に引き出し可能に設けられている。引き出しは、一部が開口した箱状の引き出し本体と、開口を開閉する蓋部と、を備えている。緊急時に、物品を収納した状態の引き出しを箪笥本体から取り出して簡単に持ち運ぶことができる。さらに、引き出しは、蓋部及び引き出し本体の少なくとも一方に、蓋部を引き出し本体に保持する保持機構を備えたので、急いで運んで引き出しが大きく揺れても収納した物品が飛び出すことを防止できる。
[2]好ましくは、前記保持機構は、前記蓋部を前記引き出し本体にロックするロック手段であり、
前記ロック手段は、前記蓋部又は前記引き出し本体のいずれか一方に移動可能に設けられ前記蓋部を前記引き出し本体に係止する係止部材と、前記蓋部又は前記引き出し本体の他方に設けられ前記係止部材を受ける受け部と、を備えている。
かかる構成によれば、保持機構は、蓋部を引き出し本体にロックするロック手段である。ロック手段は、蓋部又は引き出し本体のいずれか一方に移動可能に設けられ蓋部を引き出し本体に係止する係止部材と、蓋部又は引き出し本体の他方に設けられ係止部材を受ける受け部とからなるので、簡易な構造にすることができる。さらに、ロック手段により、蓋部を引き出し本体にロックするので、引き出しを持ち出して大きく揺らししても、蓋部が開くことがなく、収納した物品が飛び出すことをより防止することができる。
[3]好ましくは、前記引き出し本体には、前記係止部材を進退可能に支持するロック本体が設けられており、
前記係止部材は、棒状のピンであると共に手の指で支持可能な摘み部を備え、
前記受け部は、前記引き出し本体に設けられていると共に前記係止部材を受ける穴部を備えている。
かかる構成によれば、ロック手段は、棒状のピンが移動可能に設けられたロック本体を蓋部に備え、穴部を有する受け部を引き出し本体に備えただけなので、簡易な構造にすることができる。さらに、摘み部を指で移動させるだけで係止部材が穴部に嵌りロック状態となるので、取扱いを容易にできる。
[4]好ましくは、前記保持機構は、前記蓋部を押すことで前記蓋部を前記引き出し本体に着脱自在に保持するプッシュラッチであり、
前記プッシュラッチは、前記引き出し本体に設けられたラッチ支持部と、前記ラッチ支持部に進退可能に設けられ押すことで後退位置から解除されて弾性力によって前進するラッチと、前記蓋部に設けられ前記ラッチを受けるラッチ受け部と、を備えている。
かかる構成によれば、保持機構は、蓋部を押すことで蓋部を引き出し本体に着脱自在に保持するプッシュラッチである。プッシュラッチは、ラッチ支持部と、ラッチ支持部に進退可能に設けられ押すことで後退位置から解除されて弾性力によって前進するラッチと、蓋部に設けられラッチを受けるラッチ受け部だけからなるので、簡易な構造とすることができる。さらにプッシュラッチは、押すだけで保持状態から解除状態に切替わるので、蓋部を閉じて保持した状態から開けた状態に簡単に切り替えることができる。さらに、プッシュラッチは、保持状態にすることで蓋部を引き出し本体に保持するので、引き出しを持ち出して大きく揺らししても、蓋部が開くことがなく、収納した物品が飛び出すことをより防止することができる。
[5]好ましくは、前記引き出し本体には、手で握って持つことが可能な取っ手が設けられている。
かかる構成によれば、取っ手を手で握って引っ張るだけで、引き出しを箪笥本体から引き出すことができる。さらに、取っ手を手で持つことで、引き出しを鞄のようにぶら下げて簡単に運ぶことができる。
[6]好ましくは、前記引き出し本体は、奥側の角にR又は面取りの少なくとも一方が形成されている。
かかる構成によれば、引き出し本体は、奥側の角にR又は面取りの少なくとも一方が形成されているので、R又は面取りで案内して取り外された引き出しを箪笥本体に容易に嵌めることができる。
[7]好ましくは、前記蓋部は、前記引き出し本体の前記開口した面の奥側の一部を常時塞ぐ固定蓋部と、前記固定蓋部にヒンジを介して開閉可能に設けられた回動蓋部と、を備えている。
かかる構成によれば、蓋部は、引き出し本体の開口した面の奥側の一部を常時塞ぐ固定蓋部を備えているので、引き出しを箪笥本体から全部引き出して取り外さなくても、回動蓋部を開けて物品を収納することができる。さらに、引き出しを取り外して持ち運ぶ際は、固定蓋部側を下にすることで、引き出し本体と固定蓋部に囲まれた空間に物品を確実に収納した状態にすることができ、回動蓋部を閉じた状態にすることで揺れによって物品が飛び出すことを防止できる。
緊急時に箪笥本体から取り出して簡単に持ち運びができ、急いで運んでも収納した物品が飛び出すことを防止できる簡易な構造の引き出しを備えた箪笥を提供することができる。
実施例に係る箪笥の正面図である。 図1の箪笥の斜視図である。 実施例に係る引き出しの斜視図である。 実施例に係る蓋部が開いた状態の引き出しの斜視図である。 実施例の蓋部の底面図である。 実施例の係止部材を出した状態の引き出しの後方からの斜視図である。 実施例に係るロック手段の作用図である。 物品を収納した状態の引き出しの斜視図である。 比較例に係る鞄と、実施例に係る引き出しの物品を収納した状態の作用図である。 比較例に係る引き出しと、実施例に係る引き出しの持ち出した状態の作用図である。 別態様の実施例に係る引き出しの斜視図である。
本考案を実施するための形態を添付図に基づいて以下に説明する。
先ず、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、箪笥10は、枠を構成する箪笥本体20と、この箪笥本体20に取り出し可能に設けられた小さい引き出し30a、30b、30c、30d及び大きい引き出し30e、30fとを備えている。
箪笥本体20は、木製であり、床に設置された土台21と、この土台21の横方向側部から立ち上げられた側板22、22及び背板(不図示)と、側板22、22に掛け渡された支持板23、23、23、23と、この支持板23、23の中央部に縦に設けられて小さい引き出し30a、30b、30c、30dを仕切る仕切り板24、24と、この仕切り板24及び側板23、23の上端に設けられた天板25とを備えている。
引き出し30a、30b、30c、30d、30e、30fには、取っ手50が設けられている。
次に引き出し30aについて説明する。
図3及び図4に示すように、引き出し30aは、外形が略直方体であり、木製の板で形成されている。引き出し30aは、物品11(図8参照)を収納すると共に上面が開口した箱状の引き出し本体40と、この引き出し本体40に設けられ開口を開閉する蓋部60と、この蓋部60に設けられ蓋部60を引き出し本体40に保持する保持機構70、80とを備えている。
なお、詳細は後述するが、保持機構70は、蓋部60を引き出し本体40にロックするロック手段である。保持機構80は、蓋部60を押すことで蓋部60を引き出し本体40に着脱自在に保持するいわゆるプッシュラッチである。
引き出し本体40は、矩形状の底面板41と、この底面板41から立ち上がっている正面板42と、この正面板42に接続され底板41から立ち上がっている側面板43、44と、これらの側面板43、44に接続され底板41から立ち上がっている奥面板45とを備えている。
正面板42には、取っ手50が備えられている。取っ手50は、湾曲形状であり、金属製の材料で形成されている。正面板42に基礎部51が設けられ、この基礎部51に突出するように軸支持部52、52が設けられ、これらの軸支持部52、52に回動可能に取っ手50が設けられている。取っ手50は、手で握って持つことが可能である。
次に蓋部60について説明する。
図4〜図6に示すように、蓋部60は、平面視で略矩形状であり、木製の板で形成されている。蓋部60は、保持機構70(以下、ロック手段70という)が配置される上面61と、蓋部60を閉じた状態で正面板42に対向する前面62と、ロック手段70の側部が露出する側面63と、側面63の反対側の側面64と、側面63、64及び上面61に連続する背面65と、保持機構80(以下、プッシュラッチ80という)を構成する金属製のラッチ受け部83が設けられた裏面66とを備えている。
蓋部60は、引き出し本体40の奥面板45にヒンジ55、55を介して正面側が上下方向に開閉可能に設けられている。蓋部60は、奥側がヒンジ55、55で引き出し本体40に接続され、正面側がロック手段70及びプッシュラッチ80で引き出し本体40に保持されているので、蓋部60をバランスよく引き出し本体40に支持することができる。
次にロック手段(保持機構)70について説明する。
図5〜図7に示すように、ロック手段70は、蓋部70に移動可能に設けられ蓋部60を引き出し本体40に係止する係止部材72と、引き出し本体に設けられ係止部材72を受ける受け部75とを備えている。
詳細には、ロック手段70は、蓋部60に締結部材74で締結されたロック本体71と、このロック本体71に進退可能に設けられた棒状の係止部材72(以下、ピン72という)と、このピン72に一体的に設けられ手の指で支持可能な摘み部73とを備えている。また、ロック手段70の受け側は、引き出し本体40の側面板43の内側に設けられた受け部75と、この受け部75に設けられていると共にピン72を受ける穴部76とを備えている。
次にプッシュラッチ(保持機構)80について説明する。
プッシュラッチ80は、引き出し本体40の正面板42の内側に設けられたラッチ支持部81と、このラッチ支持部81に進退可能に設けられ押すことで後退位置から解除されて弾性力によって前進するラッチ82と、蓋部61に締結部材84締結されラッチ82を受ける金属製のラッチ受け部83とを備えている。
ラッチ82の先端には磁石が設けられており、この磁石が金属製のラッチ受け部83につくことで、蓋部60が引き出し本体40に保持される。また、ラッチ82は、ラッチ支持部81内に設けられた弾性部材(不図示)によって延び方向(上方)に付勢されており、押すことで後退位置と前進位置が切替わる。
このため、蓋部60に手を引っ掛けるひっかけ部(例えば、取っ手、溝、穴)を設けることなく、蓋部60を閉じた状態と開いた状態に切り替えることができる。さらに、蓋部60が開いた状態から手で蓋部60を掴み持ち上げることで、ラッチ82先端の磁石からラッチ受け部83を引き離し、蓋部60を大きく開くことができる。これにより、物品11を引き出し本体40に容易に出し入れすることができる。
次にロック手段70の作用について説明する。
図7の(a)に示すように、ロック手段70の摘み部73を手の指で支持して矢印(1)のように移動させると、ピン(係止部材)72が矢印(2)のように前進する。これにより、蓋部60が閉じた状態の場合は、ピン72が受け部75の穴部76に差し込まれて、蓋部60が引き出し本体40にロックされた状態(保持状態)となる。
図7の(b)に示すように、ロック手段70の摘み部73を手の指で支持して矢印(3)のように移動させると、ピン(係止部材)72が矢印(4)のように後退してロック本体71内に収納される。これにより、蓋部60が閉じた状態の場合は、ピン72が受け部75の穴部76から外れて、蓋部60が引き出し本体40に対してロックが解除された状態(非保持状態)となる。蓋部60のロックを解除することで、蓋部60を開けることができる。
次に物品11を収納した状態を説明する。
図8に示すように、引き出し30aは、蓋部60が開いた状態である。引き出し本体40には、金券、預金通帳及び印鑑等が収納されている。一般的に、木製の箪笥10(図1参照)には、任意の引き出し30aに貴重品等の物品11を収納する場合がある。なお、実施例では、引き出し30aを箪笥本体20に施錠するための錠前を引き出し30aに設けていないが、これに限定されず、引き出し30aを箪笥本体20に施錠するための錠前を引き出し30aに設けても差し支えない。
次に比較例のスーツケース100と実施例の箪笥10の一般的な状態及び作用について説明する。
図9の(a)は比較例に示すスーツケース100である。比較例のスーツケース100は、ロック部(錠前)101と、取っ手102と、キャスター103、103とを備えている。スーツケース100は、貴重品を収納して鍵を掛けることができ、鍵を掛けた除隊で、取っ手102を手で持って移動することが可能である。しかし、一般的に旅行等の移動時に貴重品をスーツケース100に入れて移動することはあるが、自宅で日常生活を送っている時に貴重品をスーツケース100に常時入れておくことはない。
このため、仮に災害等の緊急時に貴重品を持ち運ぶには、箪笥や金庫から貴重品をスーツケース100に移し替える必要があり、緊急時の差し迫った状況では貴重品を持ち運ぶことが困難となる。また、日常生活の状態で普段からスーツケース100に貴重品を入れておくと、悪意を持っている者に簡単にスーツケース100を持っていかれるため、これも現実的ではない。
図9の(b)は実施例に示す箪笥10であり、引き出し30aには貴重品等の物品が収納されている。仮に災害等の緊急時には、人90が手で取っ手50を掴んで矢印(5)のように引き出し30aを引き出すことで簡単に持ち出すことができる。また、日常生活の状態で、普段から貴重品を任意の引き出し30aに収納しておくことがあり、引き出し30aに箪笥本体20に対しての錠前を付けておけば悪意も持っている者に簡単に引き出しを持っていかれることはない。錠前がなくても明らかな盗人でもない限りは引き出し30aを持っていくことはない。
このため、箪笥10の任意の引き出し30aに貴重品を入れておくことは好適であり、緊急時に引き出し30aを持ち出して避難することが容易となる。
次に比較例の引き出し110と実施例の引き出し30aの持ち運び時の作用について説明する。
図10の(a)に示すように、比較例の引き出し110は、上面が開口した箱状の引き出し本体111と、この引き出し本体111に設けられた取っ手112とを備えている。引き出し110には貴重品等の物品11が入れられている。仮に災害等の緊急時に、引き出し110を持ち出すと、引き出し110の上方が開口しているので、人90が両手で抱えるように持って避難しなくてはならず、物品11が引き出し110から飛び出る虞がある。また、災害等の緊急時に、引き出し110を両手で抱えると両手が塞がり、避難に支障をきたす虞がある。また、特許文献1の引き出しも、引き出し本体に蓋を嵌めただけであるため、火災時に引き出しを持ち出して急いで運ぶ際に両手で抱える必要があり避難に支障をきたす恐れがあるうえ、急いで運ぶ際に揺れることで蓋が開き易く貴重品が飛び出る虞がある。
図10の(b)に示すように、実施例の引き出し30aは、引き出し30aの中に貴重品等の物品11(図8参照)が収納されている。仮に災害等の緊急時に、引き出し30aを持ち出しても、蓋部60が付いているため物品11が外に飛び出すことを防止できる。さらに引き出し30aは、蓋部60を引き出し本体40に保持する保持機構70、80(図5、図6参照)を備えているので、人90が片手で抱えても、蓋部60が開くことなく簡単に持ち運ぶことができる。
さらに、実施例の引き出し30aには、取っ手50が備えられているため、人90が片手で取っ手50を持ち、鞄のように引き出し30aをぶら下げて持ち運ぶことができるので、緊急時であっても支障をきたすことなく、迅速に引き出し30aを持ち運んで避難することができる。このように引き出し30aを手にぶら下げて持ち運んでも、保持機構70、80があるので、蓋部60が開くことがなく、貴重品等の物品11が飛び出ることを防止できる。
次に別態様の実施例に係る引き出し30aについて説明する。
図11に示すように、引き出し30aの蓋部60は、引き出し本体40の開口した面の奥側の一部を常時塞ぐ固定蓋部67と、この固定蓋部67にヒンジ55、55を介して開閉可能に設けられた回動蓋部69とを備えている。また、引き出し本体40は、奥側の角に湾曲したR45aが形成されている。
引き出し本体40は、奥側の角にRが形成されているので、湾曲したRで案内して取り外された引き出し30aを箪笥本体20に容易に嵌めることができる。さらに、蓋部60は、引き出し本体40の開口した面の奥側の一部を常時塞ぐ固定蓋部67を備えているので、引き出し30aを箪笥本体20から全部引き出して取り外さなくても、回動蓋部69を開けて物品11を収納することができる。さらに、引き出し30aを取り外して持ち運ぶ際は、固定蓋部67側を下にすることで、引き出し本体40と固定蓋部67に囲まれた空間に物品11を確実に収納した状態にすることができ、回動蓋部69を閉じた状態にすることで揺れによって物品11が飛び出すことを防止できる。
以上に示した箪笥10の作用効果を次に説明する。
引き出し30aは箪笥本体20に引き出し可能に設けられている。引き出し30aは、一部が開口した箱状の引き出し本体40と、開口を開閉する蓋部60と、を備えている。緊急時に、物品11を収納した状態の引き出し30aを箪笥本体20から取り出して簡単に持ち運ぶことができる。さらに、引き出し30aは、蓋部60及び引き出し本体40の少なくとも一方に、蓋部60を引き出し本体に保持する保持機構70、80を備えたので、急いで運んで引き出しが大きく揺れても収納した物品11が飛び出すことを防止できる。
さらに、保持機構70は、蓋部60を引き出し本体40にロックするロック手段である。ロック手段70は、蓋部60又は引き出し本体40のいずれか一方に移動可能に設けられ蓋部60を引き出し本体40に係止する係止部材72と、蓋部60又は引き出し本体40の他方に設けられ係止部材72を受ける受け部75とからなるので、簡易な構造にすることができる。さらに、ロック手段70により、蓋部60を引き出し本体40にロックするので、引き出し30aを持ち出して大きく揺らししても、蓋部60が開くことがなく、収納した物品11が飛び出すことをより防止することができる。
さらに、ロック手段70は、棒状のピン72が移動可能に設けられたロック本体71を蓋部60に備え、穴部76を有する受け部75を引き出し本体40に備えただけなので、簡易な構造にすることができる。さらに、摘み部73を指で移動させるだけで係止部材72が穴部76に嵌りロック状態となるので、取扱いを容易にできる。
さらに、保持機構80は、蓋部60を押すことで蓋部60を引き出し本体40に着脱自在に保持するプッシュラッチである。プッシュラッチ80は、ラッチ支持部81と、ラッチ支持部81に進退可能に設けられ押すことで後退位置から解除されて弾性力によって前進するラッチ82と、蓋部60に設けられラッチ82を受けるラッチ受け部83とだけからなるので、簡易な構造とすることができる。さらにプッシュラッチ80は、押すだけで保持状態から解除状態に切替わるので、蓋部60を閉じて保持した状態から開けた状態に簡単に切り替えることができる。さらに、プッシュラッチ80は、保持状態にすることで蓋部60を引き出し本体に保持するので、引き出し30aを持ち出して大きく揺らししても、蓋部60が開くことがなく、収納した物品11が飛び出すことをより防止することができる。
さらに、取っ手50を手で握って引っ張るだけで、引き出し30aを箪笥本体20から引き出すことができる。さらに、取っ手50を手で持つことで、引き出し30aを鞄のようにぶら下げて簡単に運ぶことができる。なお、取っ手50は、軸支持部52を軸に回動する形式だけに限定されず、引き出し本体40に固定された形式のものであってもよい。
尚、実施例では、蓋部60を引き出し30aに設けたが、これに限定されず、任意の引き出し30b、30c、30d、30e、30fに設けても差し支えない。
また、実施例では、引き出し本体40の開口を引き出し本体40の上面に形成したが、これに限定されず、開口を引き出し本体40正面や、上面と正面に跨るように形成してもよい。
また、実施例では、ロック手段70のロック本体71を蓋部60に設けたが、これに限定されず、ロック本体71を引き出し本体40に設けてもよい。また、実施例では、ロック本体71を蓋部60の前面側の右端部に設けたが、これに限定されず、ロック本体71を蓋部の前後方向中間部、左端部、前端部に設けてもよい。
また、実施例では、ロック手段70の係止部材72を棒状のピンとしたが、これに限定されず、移動可能なフックを蓋部60又は引き出し本体40のいずれか一方に設け、フックを蓋部60又は引き出し本体40のいずれか他方に設けた穴や引っ掛け部に係止する機構としてもよい。さらには、ロック手段70を、ヒンジ55部分をロックするヒンジロック機構としてもよい。
また、実施例では、プッシュラッチ機構80を、磁石を利用するものとしたが、これに限定されず、ラッチ82を進退することで開閉するカニはさみ部材として、ラッチ受け部83をカニはさみ部材に挟まれる突起部材としてもよい。さらには、保持機構70、80は、蓋部60を引き出し本体40に保持できれば、いわゆるクリック機構など機構の形態は問わない。
また、実施例では、引き出し本体40の奥側の角に湾曲したRを形成したが、これに限定されず、引き出し本体40の奥側の角に面取りを形成してもよく、さらには角のままであってもよい。
また、実施例では、箪笥本体20及び引き出し30aの材料を木製としたが、これに限定されず、各部が板状であれば、材料は樹脂製、金属製でもよい。即ち、本発明の作用及び効果を奏する限りにおいて、本発明は、実施例に限定されるものではない。
本考案の箪笥は、箪笥本体に取り出し可能な引き出しを備えた箪笥に好適である。
10… 箪笥
11… 物品
20… 箪笥本体
30a〜30f… 引き出し
40… 引き出し本体
45a… R(面取り)
50… 取っ手
60… 蓋部
67… 固定蓋部
69… 回動蓋部
70… 保持機構(ロック手段)
71… ロック本体
72… 係止部材(ピン)
73… 摘み部
75… 受け部
76… 穴部
80… 保持機構(プッシュラッチ)
81…ラッチ支持部
82…ラッチ
83…ラッチ受け部

Claims (7)

  1. 箪笥本体に取り出し可能に設けられた引き出しを備えた箪笥であって、
    前記引き出しは、物品を収納すると共に一部が開口した箱状の引き出し本体と、前記引き出し本体に設けられ前記開口を開閉する蓋部と、前記蓋部及び前記引き出し本体の少なくとも一方に設けられ前記蓋部を前記引き出し本体に保持する保持機構と、を備えていることを特徴とする箪笥。
  2. 前記保持機構は、前記蓋部を前記引き出し本体にロックするロック手段であり、
    前記ロック手段は、前記蓋部又は前記引き出し本体のいずれか一方に移動可能に設けられ前記蓋部を前記引き出し本体に係止する係止部材と、前記蓋部又は前記引き出し本体の他方に設けられ前記係止部材を受ける受け部と、を備えていることを特徴とする請求項1記載の箪笥。
  3. 前記引き出し本体には、前記係止部材を進退可能に支持するロック本体が設けられており、
    前記係止部材は、棒状のピンであると共に手の指で支持可能な摘み部を備え、
    前記受け部は、前記引き出し本体に設けられていると共に前記係止部材を受ける穴部を備えていることを特徴とする請求項2記載の箪笥。
  4. 前記保持機構は、前記蓋部を押すことで前記蓋部を前記引き出し本体に着脱自在に保持するプッシュラッチであり、
    前記プッシュラッチは、前記引き出し本体に設けられたラッチ支持部と、前記ラッチ支持部に進退可能に設けられ押すことで後退位置から解除されて弾性力によって前進するラッチと、前記蓋部に設けられ前記ラッチを受けるラッチ受け部と、を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の箪笥。
  5. 前記引き出し本体には、手で握って持つことが可能な取っ手が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の箪笥。
  6. 前記引き出し本体は、奥側の角にR又は面取りの少なくとも一方が形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の箪笥。
  7. 前記蓋部は、前記引き出し本体の前記開口した面の奥側の一部を常時塞ぐ固定蓋部と、前記固定蓋部にヒンジを介して開閉可能に設けられた回動蓋部と、を備えていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の箪笥。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102349796B1 (ko) * 2021-06-04 2022-01-11 윤석균 체결 구조물을 포함하는 접이식 테이블

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