JP3221552U - 回転取り出し式ギターケース - Google Patents

Abstract

【課題】ギターケースのトップカバーとボトムカバー及びサイドカバーの各々の底部右寄りにシャフト用穴を設け、その穴に回転用シャフトを挿入することでサイドカバーが傾きサイドカバー上に保持されるギター本体を容易に取り出せるようにしたギターケースの提供。【解決手段】トップカバー１とボトムカバー２の間のスペースに回転式のサイドカバー７を装備しサイドカバーを１５度程度傾けるだけで容易にギター本体を取り出せるようにした。同サイドカバーはギターケース上部のパチン錠３で固定され、ギター本体の取り出しはこのパチン錠を開錠してサイドカバーを傾けるだけでよい。サイドカバーの回転を可能にするため同カバーの底部右寄りにシャフト用穴９を設け回転用シャフト６を通す。同シャフトはトップカバーとボトムカバーに接続され、その結果施錠されたパチン錠及び同シャフトによって、サイドカバーを持ち上げればギターケース全体が持ち上がる仕組。【選択図】図１

Description

本考察は一般的なチャック開閉式ギターケースに関する

一般的なギターケースの開閉はチャック式が主流である

一般的なチャック開閉式ギターケースで開放を行う場合には図４の様にギターケースの周囲のチャックを全開してギター本体を取り出すしかなかった。
又ギター本体をギターケースに収納する場合も同様であった。
ギターケースの開閉の為には一旦ギターケースを床などの平面に置き、開閉を行う為、不便であった。床などへのギターケースの移動が面倒な場合、図３−１０の様にギターケースを片手で押さえつつチャックを開放するということが時と行われている。このような場合、チャックの開放はギターケース底部のＡ地点辺りまでで留まることが多かった。（図３−１１）Ａ地点より先のチャックを開けるには結局ギターケースを床などに置かざるを得ない為である。（図４）
もし上述した様に床などの平面にギターケースを置かないで、チャックを途中まで開けた場合、図３の１２に示す様に蓋体部が全開していないので演奏者は閉じようとして力が働く蓋体部を片手で押さえつつギター本体を取りださなくてはならないという「不便さ」があった。

本考察はこうした一般的なチャック開閉式ギターケースの持つ欠点を解消する為のものであって、ギター本体の取り出し及び収納時の演奏者の負担をより軽減することを目的とする

一般的なチャック開閉式ギターケースではチャックを開放した後、トップカバーを開けてギター本体を取り出すという方式であったが、本考察ではトップカバー（図１−１）とボトムカバー（図１−２）の間のスペースに回転式のサイドカバー（図１−７）を装備し図２の様にサイドカバーを１５度程度傾けるだけで容易にギター本体を取り出せるようにした。
同サイドカバーはギターケース上部のパチン錠（図１−３）で固定され、ギター本体取り出しはこのパチン錠を開錠しサイドカバーを傾けるだけで可能となる。

サイドカバーの回転を可能にするため同カバーの底部右寄りにシャフト用穴（図１−９）を設け回転用シャフト（図１−６）を通す。同シャフトはトップカバーとボトムカバーに接続される。
その結果サイドカバーを施錠するパチン錠及び同シャフトによりサイドカバーを持ち上げればギターケース全体が持ち上がる構造になっている。
この為、トップカバーとボトムカバー及びサイドカバーの其々の回転用シャフト周辺エリアは強化プラスチックなどの素材で製作される。

ギター本体収納時ギター本体底部の右側部分はサイドカバーにより保持されるが底部左側部分はギターケース底部左側に設けられた受け部（図１−５）によって保持される。
サイドカバーの回転をスムースに行う為サイドカバーと受け部との間には任意のサイズの隙間をを設ける。

一般的なチャック開閉式ギターケースはビニール製のソフトタイプやハードタイプがある。
両者ともチャックの開閉はユーザーにとって面倒であった。本考察ではパチン錠を開錠しサイドカバーを傾けるだけでギター本体の取り出しと収納を容易に行うことができる。

ギターケースを保管する場合、壁などに立てかけることが多いと思われるがギター本体の取り出しと収納に際して一般的なチャック開閉式ギターケースの場合、ギターケースを動かす必要があった。
もし立てかけられたギターケースの両側に物品などが置かれていた場合、これらの物品も動かさなくてはならないような場合もあった。
本考察のギターケースではサイドカバーを手前に傾けてギター本体を取りだす方式であるので、このような両側に置かれた物品の位置に影響を与えることなくギター本体を取り出すことが出来、便利である。

回転取り出し式ギターケースのトップカバー、ボトムカバー及びサイドカバーの図である サイドカバーの回転を示す図である チャックを途中の地点まで開放した場合のギターケースの状態を示す図である チャックを全開した場合のギターケースの状態を示した図である

本考察のギターケースの主要部分は大きく分けて、トップカバー（図１−１）とボトムカバー（図１−２）及びサイドカバー（図１−７）の３部分である。これら３部分の底部右寄りに装備される回転用シャフト（図１−６）によりサイドカバーが回転し同カバーを１５度程度傾けるだけで容易にギター本体を取り出すことが可能である。
重力の加重が大きい回転用シャフト周辺のエリアは強化プラスチックなどの素材で形成される。

サイドカバー（図１−７）は文字通りカバーの役割を果たすが、取っ手が付いていてギターケース全体を持ち上げる役割もある。トップカバーとボトムカバーがパチン錠（図１−３）でサイドカバーに固定され回転用シャフト（図１−６）によりサイドカバーに連結されているので、サイドカバーを持ち上げればギターケース全体を持ち上げことが出来る。

ギター本体の収納時の状態についていえばギター本体の底部右側部分はサイドカバーにより、そして左側部分はギターケース本体底部左側の受け部分（図１−５）により保持される。
サイドカバーの底部と受け部分はサイドカバーの回転をスムースに行える様、任意の隙間を設ける。

１ トップカバー
２ ボトムカバー
３ パチン錠
４ 開口部
５ 受け部分
６ 回転用シャフト
７ サイドカバー
８ ギターネック用保持具
９ 回転用シャフト用穴
１０ チャックの開放
１１ Ａ地点
１２ ギターケースの半開き状態
１３ ギターケースの床置き
１４ チャックを全開した状態

Claims (2)

1. ギターケースの右側のトップカバーとボトムカバーの間のスペースに回転可能なサイドカバーを設けそのサイドカバーを約１５度傾けるだけで容易にギター本体の取り出し、収納を可能にしたギターケース
2. ギターケースのトップカバーとボトムカバー及びサイドカバーの各々の底部右寄りにシャフト用穴を設けその穴に回転用シャフトを挿入しサイドカバーを回転させるとともにそのシャフトによりトップカバー、ボトムカバー及びサイドカバーが連結しサイドカバーを持ち上げるだけでギターケース全体が持ち上がる事を可能にした請求項１に記載のギターケース