JP6440586B2 - 機密書類廃棄用キャビネット - Google Patents
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Description
該キャビネット本体は、前記投入口の内側にて上下方向にスライド可能にすることで当該投入口を閉塞または開放可能とし且つ昇降駆動バネによって常時上方へ付勢して成る投入口可動棚と、
該投入口可動棚の下方向にスライド移動した位置で当該投入口可動棚の上方へのスライド移動を阻止する係止位置と上方へのスライド移動を許容する係止解除位置との間を揺動可能とした定位置フックと、
前記投入口可動棚の上方向にスライド移動した位置で当該投入口可動棚の下方へのスライド移動を阻止する係止位置と下方へのスライド移動を許容する係止解除位置との間を揺動可能としたストップフックとを備え、
前記回収容器は、前記投入口に通じる上部開放部にて前後水平方向にスライド可能とすることで当該上部開放部を閉塞または開放可能とし且つ前記上部開放部の略中央に配したリール部材に巻取付勢して成るゼンマイバネ等の弾性開閉機溝との連繋によって前記上部開放部が閉鎖する方向に引っ張り付勢されて成るスライドカバーと、
前記上部開放部の開放方向にスライド移動した位置で前記スライドカバーの閉鎖方向へのスライド移動を阻止する係止位置と前記上部開放部の閉鎖方向へのスライド移動を許容する係止解除位置との間を揺動可能としたカバースイッチと、
前記上部開放部を閉鎖した位置で上方向に突出揺動して前記スライドカバーの開放を阻止するカバーロックとを備え、
前記回収容器を支えるようキャビネット本体の内底部に備えた圧縮可能な支持バネと、
前記定位置フック及び前記カバースイッチを同時に押下操作すべく扉の内壁にて上下スライド可能に配した連動スイッチと、
該連動スイッチにレリーズワイヤを介して繋がれた状態で前記キャビネット本体の内底部に配されたスイッチボタンと、を有して成ることを特徴とする。
該キャビネット本体は、前記投入口の内側にて上下方向にスライド可能にすることで当該投入口を閉塞または開放可能とし且つ昇降駆動バネによって常時上方へ付勢して成る投入口可動棚と、
該投入口可動棚の下方向にスライド移動した位置で当該投入口可動棚の上方へのスライド移動を阻止する係止位置と上方へのスライド移動を許容する係止解除位置との間を揺動可能とした定位置フックと、
前記投入口可動棚の上方向にスライド移動した位置で当該投入口可動棚の下方へのスライド移動を阻止する係止位置と下方へのスライド移動を許容する係止解除位置との間を揺動可能としたストップフックとを備え、
前記回収容器は、前記投入口に通じる上部開放部にて前後水平方向にスライド可能とすることで当該上部開放部を閉塞または開放可能とし且つ前記上部開放部の略中央に配したリール部材に巻取付勢して成るゼンマイバネ等の弾性開閉機構との連繋によって前記上部開放部が閉鎖する方向に引っ張り付勢されて成るスライドカバーと、
前記上部開放部の開放方向にスライド移動した位置で前記スライドカバーの閉鎖方向へのスライド移動を阻止する係止位置と前記上部開放部の閉鎖方向へのスライド移動を許容する係止解除位置との間を揺動可能としたカバースイッチと、
前記上部開放部を閉鎖した位置で上方向に突出揺動して前記スライドカバーの開放を阻止するカバーロックとを備え、
前記回収容器を支えるようキャビネット本体の内底部に備えた圧縮可能な支持バネと、
前記定位置フック及び前記カバースイッチを同時に押下操作すべく扉の内壁にて上下スライド可能に配した連動スイッチと、
該連動スイッチにレリーズワイヤを介して繋がれた状態で前記キャビネット本体の内底部に配されたスイッチボタンと、を有して成るので、
オフィス内で発生する機密書類・個人情報書類・記録媒体等の他に厚みのあるファイルや冊子等の廃棄物の投入口を確実且つ強固に閉鎖することができ、しかも閉鎖後においては、このような投入口の閉鎖ロック状態を確実に維持することができると同時に、前記回収容器の上部開放部の完全閉鎖したロック状態を確実に維持することができる。これにより、機密書類を廃棄されるまでの間において廃棄物に対する機密性が担保される。また、回収容器は、キャスターによって搬送可能として成るので、廃棄物処理場までの運搬の容易性に加えて、キャビネット本体への回収容器の設置または回収作業がスムーズに行える。
本実施形態におけるキャビネット本体1は、図1、図2、及び図3に示すように、外装部分が約1mm程度の厚みを有する鋼板を使用して、天板部5a、左右両側面5b、5c、底部5d、背面部5eから成る、例えば横幅500mm、奥行き550mm、高さ1300mm程度の縦長のボックス構造によって形成され、前面には内部に、いわゆるインナーボックスとしてのスチール製の回収容器Qを設置するために開放される片開きになる扉2を有している。この扉2は、コインロッカートリガー金具3によって施解錠が可能となっている。また、回収容器は、全て金属製素材にて形成されるとともに、当該回収容器Qの下面四隅には、自体を搬送するためのキャスター4を装備し、さらに回収容器Qの背面側には、廃棄処理場において、内部の廃棄物を取出し投棄処理するために、専用キーにて解錠可能とした背面扉8を備えている。なお、図中の符号7はキャビネット本体1を手で持って運搬するための取っ手である。
扉2の内壁に付設された連動スイッチ56の具体的な構成としては、図2、図3、および図9に示すように、当該連動スイッチ56は、矩形板状のスライド板によって形成され、この左右対称位置に長孔57が形成され、扉2の内壁の左右対称位置に突設したねじ等のガイド棒57aがこれら各長孔57に挿入されて外側からナット等を介して保持されていることで上下スライド自在となっている。また、連動スイッチ56の上端部はL字状に折り曲げて定位置フック46のフック押下操作部56aと成し、連動スイッチ56の下端部はL字状に折り曲げてカバースイッチ81のスイッチ押下操作部56bと成してある。さらに、前記連動スイッチ56の上端部の左右対称部位は中央のフック押下操作部56aよりも若干低いL字状の肩部56cとなっており、この肩部56cの上面と扉2の内壁枠上縁2aとの間にコイルスプリング状の引張バネ56dが介在していることで、連動スイッチ56は各長孔57に挿入されたガイド棒57aに支持されつつ上方に付勢されている。そして、前記レリーズワイヤ64の端部がスイッチ押下操作部56bの孔部56eを通して連動スイッチ56の略中央にネジ止め56f等で固着されている。
前記スイッチボタン58は、図3及び図9の楕円で囲まれている断面図に示すように、ケーシング59に対しバネ60を介して内装されている太い棒状のスライドストッパ61の一端に固着されている。スライドストッパ61がバネ60を圧縮するとスイッチボタン58の一端側62がスライドストッパ61下部の溝63には嵌り込んで係止されるものとしてある。そして、スイッチボタン58が押圧されると、スライドストッパ61の溝63からスイッチボタン58の一端側62が外れ、バネ60の力でスライドストッパ61が当該スライドストッパ61に繋がれているレリーズワイヤ64(レリーズのスライドワイヤ64a)が引き込ませられるようにしてある。なお、レリーズワイヤ64は、スライドワイヤ64aがスライド分の余裕を有する状態でチューブ状の外皮に挿入されたものである。
次に、前記キャビネット本体1の投入口可動棚11を駆動制御するための各部機構の具体的構成について説明する。図4、図5、図6、図10、図11、図12に示すように、キャビネット本体1の投入口6に対応した内部前方側には、投入口可動棚11の昇降スライドを機械的に駆動制御するための定位置フック46及びストップフック71を備えた固定基板21(ブラケット)が配設されている。また、その左右両端側には、前後一対の縦長のガイドレール23a、23bを配設した左右両側壁面部22a、22bが備えられている。
図5、図10、図11、図12に示すように、左右両側壁面部22a、22bの上側には、横向きに90°折り曲げられた上側支持部36aが設けられている。また、前記したように、これに対応して、上記スライダ部36の下端は横向き90°に折り曲げられて下側支持部36bとなっている。そして、上側支持部36aと下側支持部36bとの相互間にコイル状の昇降駆動バネ37が連繋配置されることで、投入口可動棚11を上方(投入口6を閉鎖する位置)へ常時付勢している。
図4、図5、図6、図9、図10、図11、図12に示すように、固定基板21(ブラケット)上面の前端中央箇所には、支点O1の廻り(正面視前後方向)に揺動自在とした梃子レバー板状の定位置フック46が設けられている。この定位置フック46の上端にはコの字形状に対向した爪部46aが一方の横向き(図5中、後方)に突設され、下端はL字状に曲げられた操作部46bが他方の横向き(図5中前方)に突設されている。また、前記操作部46bの末端側と固定基板21の前端(図中逆L字状のバネ引っ掛け部分21a)との間には、左右一対の復帰バネ46cが連繋配置されることで、定位置フック46は常時付勢されている。これにより、操作部46bを復帰バネ46cの張力に抗して押下させると定位置フック46は支点O1の廻りに反時計方向に揺動し、その後この押下を解除すると当該復帰バネ46cの張力によって定位置フック46は支点O1の廻りに時計方向に揺動し、爪部46aが元の位置(後方)へ復帰する(図9は逆)。
前記回収容器Qは、図7、図13、図14、図15、図16に示すように、その上部後半部分(図13乃至図16では右半分)に上部開放部Q1が形成され、上部前半部分(図13乃至図16では左半分)は、スライドカバー92の格納部91となっている。このスライドカバー92の下部には左右に前後一対のベアリング93が装備され、上部開放部Q1内側の左右に配したレール94に沿って前後水平方向(図13乃至図16では左右方向)にスライド可能とすることで上部開放部Q1の後半部分を閉塞または開放可能としている。また、前記回収容器Qの上部開放部Q1内側におけるレール94の位置下側には、左右方向(図13乃至図16では中間の前後方向)に支持部95が梁状に架け渡され、この支持部95の上面中央に、弾性開閉機構としてゼンマイバネ96aを巻取付勢して成るリール部材96が具備されている。このゼンマイバネ96aの先端は、下面側が一部開放されているスライドカバー92の後部下面縁部97にネジ止め(96b)等によって固定され、スライドカバー92はこのゼンマイバネ96aとの連繋によって前記上部開放部Q1が閉鎖する方向に引っ張り付勢されている。なお、図中、符号92aは、ラバー等の緩衝部材であり、スライドカバー92が閉塞位置までスライドすると、該緩衝部材92aは、上部開放部Q1の後端に起立状に突設したストッパー片92bによって停止されるものとしてある。
前記支持部95上面には、上部開放部Q1を閉鎖した位置で上方向に突出揺動して前記スライドカバー92の開放を阻止するためのカバーロック99を備えている。すなわち、このカバーロック99は、一端に上方に向けて前側垂直部と後側傾斜部とからなる略楔状の爪部99aが形成され、他端は水平操作部99bとなっていて、前記爪部99a寄りの支点O4の廻りに揺動自在としてなる。また、支持部95と操作部99bの中間には、引張バネ99cが連繋配置され、前記カバーロック99の爪部99aがスライドカバー92の下面開放部内側に臨むように付勢されている。これにより、スライドカバー92が上部開放部Q1の閉鎖方向にスライド移動した際には、爪部99aの後側傾斜部に沿って上記スライドカバー92の後部下面縁部97が移動するため、当該爪部99aは支点O4の廻りに時計方向に揺動し、スライドカバー92が閉鎖位置にきたときには引張バネ99cの張力によって当該スライドカバー92の後側面が爪部99aの前側垂直部によって係止される。
Q1 上部開放部
O1、O2、O3、O4 支点
1 キャビネット本体
2 扉
2a 内壁枠上縁
3 コインロッカートリガー金具
4 キャスター
5a 天板部
5b 左側面部
5c 右側面部
5d 底部
5e 背面部
6 投入口
7 取っ手
8 背面扉
11 投入口可動棚
12 指示部
14 ガイドローラ
21 固定基板
21a バネ引っ掛け部分
21b、21c 開口部
21d 切欠凹部
22a 左側壁面部
22b 右側壁面部
23a、23b ガイドレール
36 スライダ部
37 昇降駆動バネ
46 定位置フック
46a 爪部
46b 操作部
47a 係合部
48 脚部
48a 係合部
51 タラップ
52 ガイドレール
53 ヒンジ部
56 連動スイッチ
56a フック押下操作部
56b スイッチ押下操作部
56c 肩部
56d 引張バネ
56e 孔部
56f ネジ止め
570 支持バネ
57 長孔
57a ガイド棒
58 スイッチボタン
59 ケーシング
60 バネ
61 スライドストッパ
62 一端側
63 溝
64 レリーズワイヤ
71 ストップフック
71a 爪部
81 カバースイッチ
81a フック部
82 引張バネ
83 ケーシング
91 格納部
92 スライドカバー
92a 緩衝部材
92b ストッパー片
93 ベアリング
94 レール
95 支持部
96 リール部材
96a ゼンマイバネ
96b ネジ止め
97 後部下面縁部
98 ストッパー
99 カバーロック
99a 爪部(前側垂直部と後側傾斜部)
99b 水平操作部
99c 引張バネ
100 錠前
101 キー孔
102 ラッチレバー
Claims (3)
- キャスターによって搬送可能として成る回収容器を内部に設置するために開放される扉と、上部から前記回収容器内に廃棄物を投入する投入口とを備えたキャビネット本体であって、
該キャビネット本体は、前記投入口の内側にて上下方向にスライド可能にすることで当該投入口を閉塞または開放可能とし且つ昇降駆動バネによって常時上方へ付勢して成る投入口可動棚と、
該投入口可動棚の下方向にスライド移動した位置で当該投入口可動棚の上方へのスライド移動を阻止する係止位置と上方へのスライド移動を許容する係止解除位置との間を揺動可能とした定位置フックと、
前記投入口可動棚の上方向にスライド移動した位置で当該投入口可動棚の下方へのスライド移動を阻止する係止位置と下方へのスライド移動を許容する係止解除位置との間を揺動可能としたストップフックとを備え、
前記回収容器は、前記投入口に通じる上部開放部にて前後水平方向にスライド可能とすることで当該上部開放部を閉塞または開放可能とし且つ前記上部開放部の略中央に配したリール部材に巻取付勢して成るゼンマイバネ等の弾性開閉機構との連繋によって前記上部開放部が閉鎖する方向に引っ張り付勢されて成るスライドカバーと、
前記上部開放部の開放方向にスライド移動した位置で前記スライドカバーの閉鎖方向へのスライド移動を阻止する係止位置と前記上部開放部の閉鎖方向へのスライド移動を許容する係止解除位置との間を揺動可能としたカバースイッチと、
前記上部開放部を閉鎖した位置で上方向に突出揺動して前記スライドカバーの開放を阻止するカバーロックとを備え、
前記回収容器を支えるようキャビネット本体の内底部に備えた圧縮可能な支持バネと、
前記定位置フック及び前記カバースイッチを同時に押下操作すべく扉の内壁にて上下スライド可能に配した連動スイッチと、
該連動スイッチにレリーズワイヤを介して繋がれた状態で前記キャビネット本体の内底部に配されたスイッチボタンと、を有して成ることを特徴とする機密書類廃棄用キャビネット。 - 前記回収容器内に回収された廃棄物によって該回収容器が一定の荷重に達すると、当該回収容器の下部に配した支持バネが圧縮されて前記レリーズワイヤによる牽引力を介して前記スイッチボタンが押下されることで前記定位置フックによる前記投入口可動棚の係止を解除し、前記昇降駆動バネの張力によって前記投入口可動棚を上方に引き上げ、投入口を投入口可動棚で完全に閉塞して廃棄物の投入を不可能にし且つ前記ストップフックによって当該投入口可動棚の下方へのスライド移動を阻止すると同時に、前記カバースイッチによる前記スライドカバーの閉鎖方向へのスライド移動を許容して前記回収容器の上部開放部を閉鎖し且つ前記カバーロックが上方向に突出揺動して前記スライドカバーの開放方向へのスライド移動を阻止すべく成したことを特徴とする請求項1記載の機密書類廃棄用キャビネット。
- 前記回収容器は、金属製素材にて形成されるとともに、前記スライドカバーの閉鎖移動に伴ってロック作動したカバーロックのロック解除方向への揺動を阻止し、キー孔へのキーの差込操作によってロック解除方向への揺動を許容する錠前を有して成ることを特徴とする請求項1又は2記載の機密書類廃棄用キャビネット。
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