JP3225227B2 - Icテストハンドラ - Google Patents

Icテストハンドラ

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JP3225227B2 JP20070698A JP20070698A JP3225227B2 JP 3225227 B2 JP3225227 B2 JP 3225227B2 JP 20070698 A JP20070698 A JP 20070698A JP 20070698 A JP20070698 A JP 20070698A JP 3225227 B2 JP3225227 B2 JP 3225227B2
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佳司 鶴見
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICテストハンド
ラに関し、特に、ICテストハンドラにおけるコンタク
トトランスファのIC吸着気路機構に関する。
【0002】
【従来の技術】製造されたパッケージ済みIC(半導体
集積回路装置)はその回路信頼性及び電気的特性を判定
するために複数種の電気的試験にかけられる。図16は
トップカバーを取り外した状態のICテストハンドラの
一例を示す外観斜視図、図17はその機構部分の構造を
示す概略平面図である。なお、図17中の実線矢印はI
Cの移動過程を示し、点線矢印はトランスファ又はシャ
トルのタクト過程を示す。
【0003】このICテストハンドラにおいて、多数の
試験予定に係るIC30aを2次元配列で載置したトレ
イ1aが搬入用トレイエレベータ1で上昇されて停止す
ると、搬入用トランスファ2によってトレイ1a上の2
次元配列位置のIC30aが1個ずつ取り上げられてI
C恒温室7の入口にまで移載された後、搬入用シャトル
3によってIC恒温室7内のICホルダ環状列機構4の
真下のIC着脱位置に差し出されてICホルダ環状列機
構4の空きIC保持部にて保持される。このIC恒温室
7はIC30aの温度特性試験を行うため所定時間だけ
ICを冷却又は加温するものであり、ICホルダ環状列
機構4がIC30aを保持しながら間歇回転し、所定時
間だけそのICをプリヒートするようになっている。な
お、8は温風ブローユニットである。
【0004】IC恒温室7内でICホルダ環状列機構4
から取り外されたプリヒート済みIC30bは搬入位置
1 で一方のコンタクトトランスファ5によって取り上
げられてテスト位置P2 に差し置かれた後、降下されて
ICソケット8に押し付けられ、所定時間、ICテスタ
による所要の電気的試験が行われ、しかる後、ICソケ
ット8から試験済みIC30cが取り上げられて搬出位
置P3 に差し置かれる。この後、試験済みIC30cは
搬出用シャトル9によってIC恒温室7の出口にまで移
動され、その出口から更にIC恒温室7の外部待機位置
へクーリングトランスファ10によって移動される。そ
の後、クーリングシャトル11によって移載された後、
搬出用トランスファ12によって搬出用トレイ1b〜1
d上に仕分け載置される。なお、13は空きトレイエレ
ベータ、14〜16は搬出用トレイエレベータ、17は
搬入用トレイエレベータ1の空きトレイ1aを搬出用ト
レイエレベータ14〜16に受け渡すためのトレイトラ
ンスファ、18はICのリードの曲がり度合いを画像処
理で検査するための外観検査部である。
【0005】通常、テスト位置P2 に供される後続のI
C30bが早くテストにあずかり、高速処理を実現する
ため、コンタクトトランスファ5の外、それと同様のコ
ンタクトトランスファ6が対として設けられている。一
対のコンタクトトランスファ5,6は、図18に示す如
く、Y軸駆動用ボールねじ5a,5aによりリニアガイ
ド(図示せず)に沿ってY軸方向に往復動する直動主体
5b,6bと、Z軸駆動用のピニオン及びラック(図示
せず)により直動主体5b,6bの真下でそれに対して
昇降するコンタクトアーム(昇降アーム)5c,6cと
を有している。
【0006】図18(a)に示す如く、一方のコンタク
トアーム6cがテスト位置P2 でIC30bをICソケ
ット8に押圧し続けているテスト期間内においては、他
方のコンタクトアーム5cは後続のIC30bを取り上
げて搬入位置P1 又はテスト位置P2 の直前位置で待機
している。そのアーム6cが押圧するIC30bのテス
トが終了すると、図18(b)に示す如く、コンタクト
アーム6cが上昇して試験済のIC30cをICソケッ
ト8から取り上げ、搬出位置P3 まで移動させて差し置
く。この一方のコンタクトアーム6cが運動する間、他
方のコンタクトアーム5cは後続のIC30bをテスト
位置P2 まで移動させた後、ICソケット8に押し付け
る。そして、後続のIC30bのテスト中に、一方のコ
ンタクトアーム6cは搬入位置P1 にまで戻り、次のI
C30bを取り上げて待機する。
【0007】このようなコンクトトランスファ5(6)
は、種類の異なるICでも取り扱う必要があることか
ら、ICテストハンドラには、特定範疇のICを吸着保
持し、コンタクトアーム5c(6c)の下端部に交換装
着可能なコンタクター(又はプッシャー)が複数種を準
備されている。
【0008】図19は、1つのコンタクトアーム5cに
2個の同型コンタクター25,25を横並びで取り付け
た状態を示す斜視図であり、図20はその分解斜視図で
ある。このコンタクター25は、下面に露出しICを吸
着保持するためのIC吸着パッド(図示せず)と、側面
から下方に突出しICソケット8にICの端子を整合す
るための位置決めスタッド25aを有しており、その上
面には、IC吸着パッドに連通する吸気取り出し口(真
空引き口)25bと、2本の装着ロックピン25cと、
装着位置決めピン25dとが突設されている。
【0009】このような2個のコンタクター25,25
は、1枚の共用取付板22と2個のコンタクトアタッチ
メント(アダプター)23を用いてコンタクトアーム5
cの下端部に取り付けられる。各アタッチメント23
は、位置決めブロック23aと、この位置決めブロック
23aに装着されたコンタクター25を係止ロックする
ためのフック板23bと、コンタクトアーム5c側から
引き込んだ負圧管21aと装着されたコンタクター25
の吸気取り出し口25bに接続した負圧管21bとを相
互に連通するための気路ブロック23cとを有してい
る。1つのコンタクトアーム5cに横並びで装着される
2個の同型コンタクター25,25の中心距離はテスト
位置での2個のソケットの中心距離に合致しており、通
常、その中心距離は40mm,60mm,80mm,100mm ,120mm
である。コンタクトアーム5cに2個のコンタクター2
5,25が装着されている場合でも、意図的に一方のコ
ンタクター25にICを吸着させない運転方法もあり、
またICの搬入欠けによる吸着不能も発生する。かかる
場合でも、他方のコンタクター25ではICを確実に吸
着しなければならないので、各コンタクター25には相
互独立の負圧管21a,21aが引き込み接続されてい
る。
【0010】図21は、1つのコンタクトアーム5cに
1個のコンタクター25を取り付けた状態を示す斜視図
である。ICの種類やICソケットの取付位置によっ
て、唯一のコンタクター25がアームの下端部内側面2
1の中央装着部に取り付けられている。かかる場合は、
アーム側の負圧管21aを中継管21cを以てコンタク
ター25の中央気路孔の上面吸気取り出し口23ca
(図20参照)に接続すると共に、装着されたコンタク
ター25の吸気取り出し口25bに接続した負圧管21
bをその中央気路孔の正面吸気取り入れ口23cb(図
20参照)に接続する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ICテストハンドラにあっては、次のような問題点があ
った。
【0012】 ICテストハンドラを運転する前の準
備段階においては、コンタクトアーム5cにコンタクタ
ー25を1個付けする際、アームの下端部内側面21の
中央装着部にコンタクター25を取り付ける場合に限ら
ず、装着位置を替えて片側に隅寄せして取り付けねばな
らぬ場合もある。かかる場合、共用取付板22及びアタ
ッチメント23の取り付けのやり直しや、中継管21c
を含めた負圧管21a,21bの引回しとその接続作業
に手間取り、相当の段取り時間を要する現状となってい
る。
【0013】 また、コンタクトアーム5cにコンタ
クター25を2個付けする場合、共用取付板22の交換
及びアタッチメント23の取り付けのやり直しや、負圧
管21a,21bの引回しと接続作業に手間取り、やは
り相当の段取り時間を要する。
【0014】そこで、上記問題点に鑑み、本発明の第1
の課題は、コンタクトアタッチメントの取付や負圧管の
配管の煩瑣なやり直し作業を伴わずに、コンタクターの
コンタクトアタッチメントへの装着操作のみで簡単に装
着位置替えを実現でき、段取り作業の大幅軽減を可能と
するコンタクトトランスファを備えたICテストハンド
ラを提供することにある。
【0015】また、本発明の第2の課題は、共用取付板
の交換及びコンタクトアタッチメントの取付や負圧管の
配管のやり直し作業を伴わずに、コンタクターのコンタ
クトアタッチメントへの装着操作のみで簡単に複数個装
着を実現でき、段取り作業の大幅軽減を可能とするコン
タクトトランスファをICテストハンドラを提供するこ
とにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題を解決す
るため、本発明の講じた第1の手段は、コンタクトアタ
ッチメント側の装着部へのコンタクター装着接触に連動
してそのコンタクターのIC吸着パッドのための真空気
路を当該装着部を介して自動的に開成する連動式真空気
路選択連通手段を設けたところにある。
【0017】即ち、本発明に係るICテストハンドラ
は、搬入位置のICを吸着保持してテスト位置まで移動
した後、下降させてICソケットにICの端子を所定時
間押圧し続け、しかる後、ICを上昇させて搬出位置に
差し置くコンタクトトランスファを備えており、このコ
ンタクトトランスファは、少なくとも、ICを吸着保持
するためのIC吸着パッドを持つコンタクターと、コン
タクターの1個又は複数個をコンタクター装着ロック手
段にてコンタクター装着部に着脱可能のコンタクトアタ
ッチメントと、コンタクトアタッチメントを下端部に取
り付けた昇降アームとを有して成る。
【0018】そして、連動式真空気路選択連通手段は、
いずれものコンタクター装着部でのコンタクターの着脱
動に連動して、当該コンタクター側のIC吸着パッドに
連通した末梢気路とアタッチメント側の真空源に連通し
た基幹真空気路との連通を継断するものである。
【0019】このようなICテストハンドラにおいて、
アタッチメントの装着部のいずれかにコンタクターを装
着すると、その装着動に連動して真空気路選択連通手段
が当該コンタクター側のIC吸着パッドに連通した末梢
気路とアタッチメント側の真空源に連通した基幹真空気
路を相互連通するため、基幹真空気路からコンタクター
を担持したコンタクター装着部を介してコンタクター側
のIC吸着パッドに真空気路が選択形成される。この結
果、その装着済みコンタクターによるIC吸着動作が即
可能となる。また、装着したコンタクターをアタッチメ
ントから離脱すると、末梢気路と基幹真空気路との連通
が遮断される。
【0020】このように、アタッチメントの取付や負圧
管の配管のやり直し作業を伴わずに、コンタクターを装
着する操作だけでそのコンタクターの吸着動作が可能と
なるので、装着位置替えが容易となり、段取り作業の大
幅軽減に寄与する。
【0021】上記第2の課題を解決するため、本発明の
講じた第2の手段は、上記構成に加えて、次の構成を採
用したところにある。即ち、アタッチメント側には、少
なくとも、相互に独立した真空源に連通する第1と第2
の基幹真空気路が装備されている。そして、真空気路選
択連通手段としては、少なくとも、第1の基幹真空気路
に対応した1又は2以上のコンタクター装着部での気路
連通を継断する第1の真空気路選択連通手段と、第2の
基幹真空気路に対応した1又は2以上のコンタクター装
着部での気路連通を継断する第2の真空気路選択連通手
段を有している。
【0022】第1の基幹真空気路側のコンタクター装着
部に第1のコンタクターを装着すると、前述したよう
に、第1の真空気路選択連通手段によりその第1のコン
タクターの吸着動作を能動化することができると共に、
第2の基幹真空気路側のコンタクター装着部に第2のコ
ンタクターを装着すると、第2の真空気路選択手段によ
りその第2のコンタクターの吸着動作を能動化すること
ができる。第1のコンタクターと第2のコンタクターと
は相互独立した第1と第2の基幹真空気路により真空引
きされるため、一方のコンタクターにICが吸着されな
い場合でも、他方のコンタクターの吸着動作を支障なく
行うことができる。
【0023】このように、共用取付板の交換及びアタッ
チメントの取付や負圧管の配管のやり直し作業を伴わず
に、コンタクターを装着する操作だけで、コンタクター
の複数個装着を簡単に実現でき、段取り作業の大幅軽減
に寄与する。
【0024】上記の真空気路選択連通手段としては、コ
ンタクターの装着に連動して作動する方向切換弁などを
採用することができるが、装置構成の簡略化・コンパク
ト化のためには、末梢気路側の吸気取り出し口近傍部の
押動により開成する弁をいずれものコンタクター装着部
の基幹真空気路側の吸気取り入れ口に設けることが好ま
しい。つまり、各コンタクター装着部に1対1で独立の
弁を設けるものである。
【0025】この弁としては、吸気取り入れ口の口周り
に設けられた弾性弁座環と、その弾性弁座環の環口から
突出方向へ発条付勢された弁針とを有するニードル弁を
採用することができる。装置構成の簡略化・コンパクト
化に資する。
【0026】ところで、例えばコンタクター1個付けの
場合は、そのコンタクターの種類やソケット位置によっ
て特定部位の装着部にのみコンタクターを装着する必要
があり、また、コンタクター複数個付けの場合は、コン
タクター同士の中心距離(ピッチ)が定められているも
のである。ここに、アタッチメントとコンタクターとに
コンタクター自身の誤装着防止用非係合部材を具備する
場合、コンタクター装着の際、その装着部位や装着向き
に間違いがあるときには、誤装着防止用非係合部材の干
渉により装着が阻止されるため、正規の装着部位や装着
向きにコンタクターを正しく装着でき、装着確認が不要
になり、段取り作業の容易化に寄与する。
【0027】昇降アームは1個のアタッチメントを取り
付ける場合に限らず、アタッチメントの複数個を取り付
け可能な下端部を具備することが好ましい。コンタクタ
ーの多数個付けが可能となり、総テスト時間を短縮化で
きる。
【0028】また、アタッチメントは、複数のコンタク
ター装着部の中心点がスウクェアを成す組みを含むこと
が好ましい。コンタクターの多数個装着の際、複数のコ
ンタクターを所定ピッチでインライン配置(直線上配
置)する場合に限らず、4個のコンタクターをスクウェ
ア配置(四隅配置)することができ、ソケット配置がラ
イン上に長くならず、ソケットに多数のICを同時押圧
する際の押圧力を均等化できる。
【0029】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態に係るI
Cテストハンドラを説明する。本例のICテストハンド
ラは、図16に示した従来のICテストハンドラと同様
に、コントローラ等を搭載した基台上に、搬入用トレイ
エレベータ1、搬入用トランスファ2、搬入用シャトル
3、IC恒温室7、コンタクトトランスファ5,6、搬
出用シャトル9、クーリングトランスファ10、クーリ
ングシャトル11、搬出用トランスファ12、空きトレ
イエレベータ13、搬出用トレイエレベータ14〜1
6、トレイトランスファ17、外観検査部18などが装
備されており、これらはトップカバーで覆われている。
【0030】コンタクトトランスファ5,6は、図18
に示したように、搬入位置P1 のIC30bを吸着保持
してテスト位置P2 まで移動した後、下降させてICソ
ケット8にIC30bの端子を所定時間押圧し続け、し
かる後、そのIC30bを上昇させて搬出位置P3 に差
し置くものであるが、本例のコンタクトトランスファ5
(6)も、また、Y軸駆動用ボールねじ5a(5a),
直動主体5b(6b),リニアガイド(図示せず)、Z
軸駆動用のピニオン及びラック(図示せず)、コンタク
トアーム5c(6c)を有している。コンタクトアーム
5c(6c)は両腕のように相互左右対称形状を成して
いるため、以下では、一方のコンタクトトランスファ5
(フロント・コンタクトトランスファ)のみについて説
明し、他方のコンタクトトランスファ6(リア・コンタ
クトトランスファ)についてはその説明を省略する。
【0031】図1及び図2に示す如く、コンタクトトラ
ンスファ5は、コンタクトアーム5cの下端部内側面2
1にねじ留めで取り付けたコンタクトアタッチメント
(アダプター)50と、そのアタッチメント50の下面
に横並びで着脱可能の同型のコンタクター70,70と
を有している。
【0032】アタッチメント50は、図3及び図4に示
す如く、コンタクトアーム5cの下端部内側面21に片
持ち支持で吊設される矩形枠状のベースブロック52
と、このベースブロック52の窓部53に収まりねじ留
めされるアタッチメント主体60と、コンタクトアーム
5c側のそれぞれ独立の真空源に連通した2本の負圧管
21a,21aをアタッチメント主体60にそれぞれ連
通接続するための中継管21b,21b(図1及び図2
参照)とを有している。
【0033】ベースブロック52は、コンタクトアーム
5cの下端部内側面21に衝合されてねじ留めされる厚
肉の取付基部52aと、この取付基部52aの両端から
内側へ一体的に平行に突設された一対の主体支持部52
b,52bと、主体支持部52b,52bの先端部同士
を一体的に連結する連結部52cとを有している。取付
基部52aの窓部53側には、中継管21b,21bの
接続作業を容易ならしめるために余裕スペースを確保す
る切欠き52d,52dが形成されている。各主体支持
部52bは、アタッチメント主体60を固定するための
通しねじS1 ,S1 が挟み込み板52eを介して挿通す
るねじ挿通孔H1 ,H1 を有している。
【0034】アタッチメント主体60は、コンタクター
70を横並び5箇所の装着部のいずれでも位置決め装着
できる矩形板状の位置決めブロック61の上に、この位
置決めブロック61に装着されるコンタクター25を係
止ロックするためのスライド可能なフック板62と、真
空気路選択連通手段を構成するためのシーリング板63
及び気路ブロック64とを積み重ねてねじ固定したもの
である。
【0035】矩形板状の位置決めブロック61はその短
辺部から張り出てベースブロック52の主体支持部52
b,52bの下面に衝合する薄肉鍔部61a,61aを
有しており、各薄肉鍔部61aには通しねじS1 ,S1
の先端と螺着するためのねじ孔H2 ,H2 が形成されて
いる。位置決めブロック61は、その中央長手方向に沿
って形成された長孔であって、横並び5箇所のコンタク
ター装着部のいずれでもコンタクター70の上面に突出
した後述の吸気取り出し口71bが嵌入するための受け
開口61bと、受け開口61bを隔てた長辺部の平行2
線上に同ピッチ(10mm)で形成された丸孔であって、コ
ンタクター70の上面対角位置に突設した後述の装着ロ
ックピン71ca,71cbが嵌入するためのロックピ
ン挿入孔h(h1 〜h5 )と、短辺部の端縁で一体的に
突設されて、上面に重なるフック板62のスライド余裕
隙を画成するための側縁突条部61c,61cと、長辺
部の3箇所のねじ孔H3 に螺着して、フック板62のス
ライド動を案内規制するための埋め込みナットNと、正
面3箇所に形成されて、フック板62を押し出し付勢す
るコイルスプリング65の不動端65aを収めるための
ばね座穴H4 と、側縁突条部61c,61cの対角位置
に形成されて、気路ブロック64をねじ留めするための
ねじ孔H5 とを有している。
【0036】フック板62は、位置決めブロック61上
でのスライド動でも受け開口口61bの一部をも遮蔽し
ないような充分広い干渉防止窓62aを有している。干
渉防止窓62aを隔てた板部には、位置決めブロック6
1の各ロックピン挿入孔hにそれぞれ対応してコンタク
ター70の後述する装着ロックピン71ca,71cb
の掛止円周溝71dと係合離脱するためのフック孔F
(F1 〜F5 )が形成されている。また、干渉防止窓6
2aの窓縁2箇所には、位置決めブロック61上の埋め
込みナットNに係合し、フック板62のスライド動を案
内規制するための案内切欠きG1 が、また板部の1箇所
には案内孔G2 がそれぞれ形成されている。フック板6
2の正面は折り曲げ形成された指押し部62bとなって
おり、その指押し部62bの3箇所にはコイルスプリン
グ65の可動端65bに挟まれたばね留め鋲66が鋲着
するための鋲孔H6 が形成されている。そして、フック
板62の折り曲げ背面は、位置決めブロック61の背面
に度当たりしてフック板62自身のスライド動を押し出
し制限するためのストッパ−部62cとなっている。
【0037】気路ブロック64は略矩形板状で、長手方
向に配向した厚肉中高の気路内蔵部64aと正面側鍔部
64bと背面側鍔部64cとから成る一体切削品であ
る。正面側鍔部64bと背面側鍔部64cとの対角隅部
には、位置決めブロック61のねじ孔H5 ,H5 に通し
ねじ(図示せず)を螺着するためのねじ挿通孔H7 ,H
7 が形成されている。また、正面側鍔部64bと背面側
鍔部64cには、位置決めブロック61の埋め込みナッ
トNに通しねじS2 を螺着するためのねじ挿通孔H8
形成されている。気路内蔵部64aの底面にはそれに衝
合するシーリング板63の底面が面一になるような嵌合
溝64dが形成されている。気路内蔵部64aには横並
び同ピッチ(10mm)で縦方向の5つの弁収納孔A(A1
〜A5 )が穿孔されており、図4に示す如く、最左端の
弁収納孔A1 を除き、右側4つの弁収納孔A2 〜A5
串刺し状に横孔マニホールドMで貫通されて、それぞれ
互いに連通している。最左端の弁収納孔A1 は一方の中
継管21bに連通する気路孔T1 と連通しており、最右
端の弁収納孔A5 は他方の中継管21bに連通する気路
孔T2 と連通している。横孔マニホールドMの右端開口
部は盲栓64eで栓塞されている。なお、背面側鍔部6
4cには、中継管21b,21bの接続作業を容易なら
しめるために余裕スペースを確保する切欠き64ca,
64caが形成されている。
【0038】シーリング板63は、気路ブロック64の
5つの弁収納孔A1 〜A5 に対応する位置に形成された
弁針出没孔W(W1 〜W5 )と、皿ねじS3 で気路ブロ
ック64の嵌合溝64dに螺着するための千鳥配置のね
じ埋め込み穴H9 を有している。弁針出没孔Wは段付き
孔となっている。
【0039】各弁収納孔Aには小形ニードル弁が内蔵さ
れている。この小形ニードル弁は、シーリング板63の
弁針出没孔Wの拡径穴面に収まる弾性弁座環たるOリン
グ64fと、弁先がOリング64fの環口から下方に突
出し、閉塞テーパ部aがOリング64fに圧接するため
の弁針J(J1 〜J5 )と、弁針64gの後尾ステムの
周りに巻装され、弁針Jを押し出し方向(下方)に付勢
するコイルスプリング64hと、弁針Jの後尾ステムを
スライド自在に受容し、コイルスプリング64hを抜け
止めするために弁収納孔Aに螺入したばね押さえプラグ
64iとを有している。
【0040】コンタクター70は略立方体状で、図5乃
至図7に示す如く、アタッチメント50の受け開口61
bに嵌入するための中央突部71aを一体的に持つ矩形
板状のドッキングブロック71と、環状突部72bを一
体的に持ち、ドッキングブロック71の下面と位置決め
ピンQ1 以て位置決めされると共にねじS4 を以て固定
される矩形板状のジョイントブロック72と、中央突部
71aの吸気取り出し口71bの多孔面に吸着するため
の上部吸着パッド73aを持ち、環状突部72b及び中
央突部71a内に下側から挿入されて埋め込みねじS8
で固定される吸着パッドユニット73と、下方に向く位
置決めスタッド74aが張り出し片74bにて埋め込み
ねじS5 で固定されており、ジョイントブロック72の
四隅にねじS7 で固定されたピン72dの下端部に係合
する滑性樹脂(商品名テフロン)ワッシャ72cを滑り
子とし、スタッド74cで吊り下げ支持されてジョイン
トブロック72の衝合面方向に僅少変移自在の遊動板7
4と、遊動板74の下面と位置決めピン75aを以て位
置決めされると共にねじS6 を以て固定される矩形板状
のチップブロック75と、吸着パッドユニット73の下
端部に接続するパッドジョイント76と、このパッドジ
ョイント76に嵌め込んだIC吸着パッド77と、この
IC吸着パッド77の吸着域を限定する仕切片78aを
具備し、チップブロック75の下面にねじ留めされる樹
脂製チップ78とを有している。
【0041】吸着パッドユニット73は、図6に示す如
く、上部吸着パッド73aと、この上部吸着パッド73
aの下端部とホルダーガイド73c内のスリーブ73e
の上端部とを接続するパッド継手73bと、スリーブ7
3eの円周溝に嵌まるEリング73gを一方のばね留め
端とすると共に、ホルダーガイド73cの上端部内面を
他方のばね留め端とし、スリーブ73eを下方に押し出
し付勢するコイルスプリング73dと、スリーブ73e
とホルダーガイド73cとの間に挿入され、スルーブ7
4eを保持するスリーブホルダー73fと、スリーブホ
ルダー73fの押し出し域を限定するためのストッパー
ピン73hとを有している。
【0042】ドッキングブロック71の上面の中央突部
71aの吸気取り出し口71bの凹陥部にはOリング7
1eが収納されている。中央突部71aを中心にした対
角位置には装着ロックピン71ca,71cbが突設さ
れている。この各装着ロックピン71cの先端部には掛
止円周溝71dが形成されている。
【0043】ところで、図1,図2及び図5に示すコン
タクター70は中心距離(ピッチ)が40mm又は120mm の
コンタクターであり、下面側から透視して上面を現した
図9(a)に示す如く、ドッキングブロック71の上面
には装着位置決めピンQ1 ,Q2 が突設されている。一
方の装着位置決めピンは誤挿入防止ピンとしても機能す
る。図9(b)に示すドッキングブロック71は横並び
5箇所のコンタクター装着部のいずれでも装着可能のユ
ニバーサル用コンタクターに用いられ、装着位置決めピ
ンQ1 とはピン位置が異なる装着位置決めピンQ3 が突
設されている。
【0044】また、図10(a)に示すドッキングブロ
ック71は中心距離が60mmのコンタクターに用いられ、
装着位置決めピンQ2 ,Q4 の外、Q3 の位置に誤挿入
(逆セット)防止ピンR1 が突設されている。図10
(b)に示すドッキングブロック71は中心距離が80mm
のコンタクターに用いられ、装着位置決めピンQ2 ,Q
3の外、誤挿入(逆セット)防止ピンR2 が突設されて
いる。図10(c)に示すドッキングブロック71は中
心距離が100mm のコンタクターに用いられ、装着位置決
めピンQ3 ,Q5 の外、Q2 の位置に誤挿入(逆セッ
ト)防止ピンR3 が突設されている。
【0045】これら各種ドッキングブロック71に対し
て、図8に示す如く、アタッチメント50側の位置決め
ブロック61の底面には、受け開口61b及びロックピ
ン挿入孔h1 〜h5 の外、横並び5箇所のコンタクター
装着部(弁針J1 〜J5 の位置)の正規位置において装
着位置決めピンQ1 〜Q5 及び誤挿入(逆セット)防止
ピンR1 〜R3 と嵌合するピン孔I1 〜I11が形成され
ている。
【0046】まず、図9(b)に示すユニバーサル用コ
ンタクター70をアタッチメント50の第3装着部(セ
ンター装着部、弁針J3 位置)に装着する場合について
説明する。指押し部62bを指頭で押し込みながら、図
11(a)に示すように、装着ロックピン71ca,7
1cbを第3装着部のロックピン挿入孔h3 ,h3 の奥
まで挿入して、指押し部62bの押し込みを解除する
と、コンタクター70の装着ロックピン71ca,71
cbの掛係円周溝71dがフック板62のフック孔F3
の孔縁に掛止されるため、コンタクター70はアタッチ
メント50に吊り下げ支持されて装着される。コンタク
ター70のドッキングブロック72を逆向きで挿入しよ
うとしても位置決めピンQ2 ,Q3 と嵌合すべきピン孔
が位置決めブロックに形成されていないために、挿入で
きず、逆セットが防止されている。
【0047】このような整合装着の際、ドッキングブロ
ック72の中央突部71の吸気取り出し口71bがシー
リング板63から下方に突出した弁針J3 の弁先をその
コイルスプリング64hの押し出し付勢力に抗して押し
込むため、弁針J3 の閉塞テーパ部aがOリング64f
から離れると共に、弁針出没孔W3 の周りに吸気取り出
し口71bに収まるOリング71eが密着する。この結
果、コンタクター70側のIC吸着パッド77に連通し
た末梢気路とアタッチメント50側の気路孔T2 に連通
した横孔マニホールドMとが弁収納孔A3 を介して相互
連通されるため、装着済みコンタクター70によるIC
吸着動作が即可能となる。そして、指押し部62bを指
頭で押し込みながら、コンタクター70をアタッチメン
ト50から外すと、コイルスプリング64hの付勢力に
より弁針J3 が突出し、閉塞テーパ部aがOリング64
fに圧接して弁収納孔A3 を閉塞するため、気路連通が
遮断される。
【0048】このユニバーサル用コンタクター70は第
3装着部(弁針J3 位置)の外、その余の装着部(弁針
1 ,J2 ,J3 ,J5 の位置)に装着可能となってい
る。
【0049】本例のアタッチメント50では、横孔マニ
ホールドMが弁収納孔A2 〜A5 を貫通しているため、
第2〜第5の装着部(弁針J2 〜J5 の位置)にユニバ
ーサル用コンタクター70を装着すると、どこでも気路
孔T2 より真空引きされる。他方、気路孔T1 は弁収納
孔A1 にのみ連通しているため、第1の装着部(弁針J
1 位置)にユニバーサル用コンタクター70すると、気
路孔T1 より真空引きされる。
【0050】図11(b)は中心距離40mm用コンタクタ
ー70,70をアタッチメント50に横並び装着した状
態を示す。第1装着部(弁針J1 位置)と第5装着部
(弁針J5 位置)にのみコンタクター70,70を装着
できる。位置決めピンQ1 とQ2 とが第2〜第4装着部
での誤挿入・逆セットの防止に役立っている。かかる装
着の場合は、第1装着部に装着した一方のコンタクター
70は気路孔T1 ,弁収納孔A1 を介して真空源と連通
し、第5装着部に装着した他方のコンタクター70は気
路孔T2 ,弁収納孔A5 を介して別の真空源と連通す
る。
【0051】このように、アタッチメント50の取付や
負圧管21aの配管のやり直し作業を伴わずに、コンタ
クター70を装着する操作だけでそのコンタクター70
の吸着動作が可能となるので、装着位置替えが容易とな
り、段取り作業の大幅軽減に寄与する。また、従来の共
用取付板は不要になり、しかも、アタッチメント50の
取付や負圧管21aの配管のやり直し作業を伴わずに、
コンタクター70を装着する操作だけで、コンタクター
70の2個装着を簡単に実現でき、段取り作業の大幅軽
減に寄与する。
【0052】図12はコンタクトトランスファ(フロン
ト・コンタクトトランスファ)5としてアーム5cの下
端部に図8に示すアタッチメント50と同様な右用アタ
ッチメント50R と左用アタッチメント50L を横並び
で取り付けた状態を示す底面図である。なお、その下端
部は2個のアタッチメントを取り付け得るように幅広に
形成されている。図12において、左用アタッチメント
50L は、右用アタッチメント50R のピン孔I1 〜I
11のうち、ピン孔I2 を除いてすべて同一位置にピン孔
1 ,I3 〜I11を有しており、その外、ピン孔I0
12も有している。なお、図12に示す数値は右用アタ
ッチメント50R に装着されるコンタクターと左用アタ
ッチメント50L に装着されるコンタクターとの中心距
離(mm)を表す。
【0053】このような右用アタッチメント50R と左
用アタッチメント50L との横並び取り付けでは、図1
3(a)に示す如く、各アタッチメント50の最右側と
最左側のコンタクター装着部にのみ図9(a)に示した
40mmピッチ用コンタクター70を装着できる。横並び4
個のコンタクター70の中心距離は40mmとなっている。
位置決めブロック61は位置決めピンQ1 が第2〜第3
装着部において嵌合すべきピン孔を具備していないた
め、コンタクター70は第2〜第3装着部においては装
着不可能である。位置決めピンQ1 は誤挿入防止ピンと
して機能している。また、いずれの装着部においてコン
タクター70を逆向きでセットする場合、位置決めピン
1 又はQ2 は逆セット防止ピンとして機能する。な
お、中心距離120mm コンタクター70を2個装着する場
合は、図9(a)に示す内側2個のコンタクター70,
70を取り外した状態に相当している。
【0054】図13(b)は、右用アタッチメント50
R と左用アタッチメント50L のコンタクター装着部
に、図9(b)に示したユニバーサル用コンタクター7
0を2個装着した状態を示す。ユニバーサル用コンタク
ター70は各アタッチメント50の5箇所のコンタクタ
ー装着部のいずれでも装着可能であり、ピンQ2 はピン
孔I6 ,I7 ,I9 ,I10,I11のいずれにも嵌合でき
ると共に、ピンQ3 はピン孔I5 ,I6 ,I7 ,I9
10のいずれにも嵌合できる。また、いずれの装着部に
おいてコンタクター70を逆向きでセットしようとする
場合、アタッチメント50は位置決めピンQ2 及びQ3
と同時に嵌合するピン孔を具備してない。
【0055】このように2個のユニバーサル用コンタク
ター70を用いる場合、中心距離を40mm,60mm,80mm,
100mm, 120mmにセットできる。
【0056】図14(a)は、右用アタッチメント50
R と左用アタッチメント50L のコンタクター装着部
に、図10(a)に示した60mmピッチ用コンタクター7
0を2個装着した状態を示す。右用アタッチメント50
R では第2の装着部(弁針J2位置)のみに60mmピッチ
用コンタクター70が装着可能であり、左用アタッチメ
ント50L では第4の装着部(弁針J4 位置)のみに60
mmピッチ用コンタクター70が装着可能である。位置決
めピンQ4 は左用アタッチメント50L ではピン孔I12
のみに嵌合し、右用アタッチメント50R ではピン孔I
2 のみに嵌合するため、誤挿入防止ピンとしても機能し
ている。ピンQ2 とQ4 は180°回転対称位置にある
ため、ピンR1 は左用アタッチメント50L ではピン孔
4 に、右用アタッチメント50R ではピン孔I7 にそ
れぞれ嵌合し、逆セット防止ピンとなっている。
【0057】図14(b)は、右用アタッチメント50
R と左用アタッチメント50L のコンタクター装着部
に、図10(b)に示した80mmピッチ用コンタクター7
0を2個装着した状態を示す。右用アタッチメント50
R では第3の装着部(弁針J3位置)のみに100mm ピッ
チ用コンタクター70が装着可能であり、左用アタッチ
メント50L では第3の装着部(弁針J3 位置)のみに
80mmピッチ用コンタクター70が装着可能である。誤挿
入防止ピンR2 はピン孔I8 にのみ嵌合でき、逆セット
防止ピンともなっている。
【0058】図14(c)は、右用アタッチメント50
R と左用アタッチメント50L のコンタクター装着部
に、図10(c)に示した100mm ピッチ用コンタクター
70を2個装着した状態を示す。右用アタッチメント5
R では第4の装着部(弁針J4 位置)のみに120mm ピ
ッチ用コンタクター70が装着可能であり、左用アタッ
チメント50L では第2の装着部(弁針J2 位置)のみ
に100mm ピッチ用コンタクター70が装着可能である。
位置決めピンQ5 は右用アタッチメント50R ではピン
孔I2 のみに嵌合でき、左用アタッチメント50L では
ピン孔I0 のみに嵌合できるため、誤挿入防止ピンとし
ても機能している。ピンQ3 とQ5 は180°回転対称
位置にあるため、ピンR3 は左用アタッチメント50L
ではピン孔I10に、右用アタッチメント50R ではピン
孔I7 にそれぞれ嵌合し、逆セット防止ピンとなってい
る。
【0059】アタッチメント50側に配設する5つのニ
ードル弁は、Oリング64f,弁針J,コイルスプリン
グ64h及びプラグ64iだけでコンパクトに構成でき
るため、ニードル弁同士の間隔は10mmとなっている。
【0060】図15は上記の如きニードル弁を用いた別
のアタッチメント100の概略構成を示す底辺図であ
る。図12では右用アタッチメント50R と左用アタッ
チメント50L の2個が用いられているが、図15にお
けるアタッチメント100は、ピッチを替えてコンタク
ターをインラインで横並び配置でき、且つピッチを替え
てコンタクターをスクウェア配置できるものである。×
印は、唯一のコンタクターを装着する場合、インライン
でのセンター装着用コンタクターの中心位置(弁針位
置)である。□印は、インラインでの40mmピッチ用コン
タクターの中心位置(弁針位置)であり、都合4個イン
ラインで横並び配置できる。最右側と最左側にコンタク
ターを2個装着する場合は120mm ピッチとなる。△印
は、インラインでの60mmピッチ用コンタクターの中心位
置(弁針位置)であり、都合4個インラインで横並び配
置できる。最右側と最左側にコンタクターを2個装着す
る場合は180mm ピッチとなる。▲印は、インラインでの
80mmピッチ用コンタクターの中心位置(弁針位置)であ
り、都合2個インラインで横並び配置できる。○印は、
スクウェア配置で60mmピッチ用コンタクターの中心位置
(弁針位置)であり、都合4個のコンタクターをスクウ
ェア配置できる。●印は、スクウェア配置で80mmピッチ
用コンタクターの中心位置(弁針位置)であり、都合4
個のコンタクターをスクウェア配置できる。図中の破線
は気路を示し、V1〜V4は相互独立の真空源を示す。
【0061】複数のコンタクターを所定ピッチでインラ
イン配置(直線上配置)する場合に限らず、4個のコン
タクターをスクウェア配置(四隅配置)することができ
るので、ソケット配置がライン上に長くならず、ソケッ
トに多数のICを同時押圧する際の押圧力を均等化でき
る。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るIC
テストハンドラは、コンタクトトランスファのコンタク
トアタッチメント側において、コンタクターの装着部へ
の装着接触に連動してそのコンタクターに対してIC吸
着パッドのための真空気路を自動的に開成する連動式真
空気路選択連通手段を有することを特徴とするものであ
るから、次のような効果を奏する。
【0063】 アタッチメントの取付や負圧管の配管
のやり直し作業を伴わずに、コンタクターを装着する操
作だけでそのコンタクターの吸着動作が可能となるの
で、装着位置替えが頗る容易となり、段取り作業の大幅
軽減に寄与する。
【0064】 真空気路選択連通手段が独立した少な
くとも第1と第2の真空気路選択連通手段である場合に
は、共用取付板の交換及びアタッチメントの取付や負圧
管の配管のやり直し作業を伴わずに、コンタクターを装
着する操作だけで、コンタクターの複数個装着を簡単に
実現でき、段取り作業の大幅軽減に寄与する。
【0065】 真空気路選択連通手段が末梢気路側の
吸気取り出し口近傍部の押動により開成する弁である場
合、装置構成の簡略化・コンパクト化を図ることができ
る。
【0066】 特に、その弁がニードル弁である場
合、装置構成の簡略化・コンパクト化が顕著となる。
【0067】 アタッチメントとコンタクターとにコ
ンタクター自身の誤装着防止用非係合部材を具備する場
合、正規の装着部位や装着向きにコンタクターを正しく
装着でき、装着確認が不要になり、段取り作業の容易化
に寄与する。
【0068】 昇降アームがアタッチメントの複数個
を取り付け可能な下端部を具備する場合、コンタクター
の多数個付けが可能となり、総テスト時間を短縮化でき
る。
【0069】 コンタクトアタッチメントが、複数の
コンタクター装着部の中心点がスクウェアを成す組みを
含む場合、4個のコンタクターをスクウェア配置で2次
元的に装着でき、ソケット配置がライン上に長くなら
ず、ソケットに多数のICを同時押圧する際の押圧力を
均等化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るICテストハンドラに
おいて、コンタクトトランスファのコンタクトアームの
下端部に取り付けられたコンタクトアタッチメントに横
並びで2個のコンタクターを装着した状態を示す斜視図
である。
【図2】同コンタクトアタッチメントに一方のコンタク
ターが装着され、他のコンタクターは未装着である状態
を示す斜視図である。
【図3】同コンタクトアタッチメントの分解斜視図であ
る。
【図4】同コンタクトアタッチメントの縦断面図であ
る。
【図5】同コンタクターの分解斜視図である。
【図6】同コンタクターに用いる吸着パッドユニットの
分解斜視図である。
【図7】同コンタクトアタッチメントに同コンタクター
を装着した状態を示す縦断面図である。
【図8】同コンタクターの位置決めブロックを示す底面
図である。
【図9】(a)は40mmピッチ又は120mm ピッチ用コンタ
クターのドッキングブロックの上面を下面側から透視し
て表した底面図、(b)はユニバーサルピッチ用コンタ
クターのドッキングブロックの上面を下面側から透視し
て表した底面図である。
【図10】(a)は60mmピッチ用コンタクターのドッキ
ングブロックの上面を下面側から透視して表した底面
図、(b)は80mmピッチ用コンタクターのドッキングブ
ロックの上面を下面側から透視して表した底面図、
(c)は100mm ピッチ用コンタクターのドッキングブロ
ックの上面を下面側から透視して表した底面図である。
【図11】(a)は同コンタクトアタッチメントの第3
装着部にユニバーサル用コンタクターを装着した状態を
示す底面図、(b)は2個の中心距離40mm用コンタクタ
ーを同コンタクトアタッチメントに横並び装着した状態
を示す底面図である。
【図12】コンタクトアームの下端部に右用アタッチメ
ントと左用アタッチメントを横並びで取り付けた状態を
示す底面図である。
【図13】(a)は右用アタッチメントと左用アタッチ
メントとの横並び取り付けにおいて40mmピッチ用コンタ
クターを4個装着した状態を示す底面図、(b)は右用
アタッチメントと左用アタッチメントとの横並び取り付
けにおいてユニバーサル用コンタクターを2個装着した
状態を示す底面図である。
【図14】(a)は右用アタッチメントと左用アタッチ
メントとの横並び取り付けにおいて60mmピッチ用コンタ
クターを2個装着した状態を示す底面図、(b)は右用
アタッチメントと左用アタッチメントとの横並び取り付
けにおいて80mmピッチ用コンタクターを2個装着した状
態を示す底面図、(c)は右用アタッチメントと左用ア
タッチメントとの横並び取り付けにおいて100mm ピッチ
用コンタクターを2個装着した状態を示す底面図であ
る。
【図15】本発明に係る別のコンタクトアタッチメント
の概略構成を示す底面図である。
【図16】ICテストハンドラのトップカバーを取り外
した状態を示す外観斜視図である。
【図17】ICテストハンドラの機構部分の構造を示す
概略平面図である。
【図18】(a),(b)は、ICテストハンドラのコ
ンタクトトランスファのタクト動作を説明するめの概略
図である。
【図19】ICテストハンドラの従来のコンタクトトラ
ンスファにおいて、コンタクトアームのコンタクトアタ
ッチメントに横並びで2個のコンタクターを装着した状
態を示す斜視図である。
【図20】図19に示すコンタクトアタッチメントとコ
ンタクターとを取り外した状態を示す斜視図である。
【図21】ICテストハンドラの従来のコンタクトトラ
ンスファにおいて、コンタクトアームのコンタクトアタ
ッチメントに1個のコンタクターを装着した状態を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1…搬入用トレイエレベータ 2…搬入用トランスファ 3…搬入用シャトル 5,6…コンタクトトランスファ 5a,5a…Y軸駆動用ボールねじ 5b,6b…直動主体 5c,6c…コンタクトアーム 7…IC恒温室 9…搬出用シャトル 10…クーリングトランスファ 11…クーリングシャトル 12…搬出用トランスファ 13…空きトレイエレベータ 14〜16…搬出用トレイエレベータ 17…トレイトランスファ 18…外観検査部 21…下端部内側面 21a…負圧管 21b…中継管 50,100…コンタクトアタッチメント(アダプタ
ー) 50R …右用アタッチメント 50L …左用アタッチメント 52…ベースブロック 52a…取付基部 52b…主体支持部 52c…連結部 52d…切欠き 52e…挟み込み板 53…窓部 60…アタッチメント主体 61…位置決めブロック 61a…薄肉鍔部 61b…受け開口 61c…側縁突条部 62…フック板 62a…干渉防止窓 62b…指押し部 62c…ストッパー部 63…シーリング板 64…気路ブロック 64a…気路内蔵部 64b…正面側鍔部 64c…背面側鍔部 64ca…切欠き 64d…嵌合溝 64e…盲栓 64f…Oリング 64h…コイルスプリング 64i…ばね押さえプラグ 65…コイルスプリング 65a…不動端 65b…可動端 66…ばね留め鋲 70…コンタクター 71…ドッキングブロック 71a…中央突部 71ca,71cb…装着ロックピン 71b…吸気取り出し口 71d…掛止円周溝 71e…Oリング 72…ジョイントブロック 72b…環状突部 72c…滑性樹脂ワッシャ 72d…ピン 73…吸着パッドユニット 73a…上部吸着パッド 73b…パッド継手 73c…ホルダーガイド 73d…コイルスプリング 73e…スリーブ 73f…スリーブホルダー 73g…Eリング 73h…ストッパピン 74…遊動板 74a…位置決めスタッド 74b…張り出し片 74c…スタッド 75…チップブロック 75a…位置決めピン 76…パッドジョイント 77…IC吸着パッド 78…樹脂製チップ 78a…仕切片 a…閉塞テーバ部 A1 〜A5 …弁収納孔 F1 〜F5 …フック孔 G1 …案内切欠き G2 …案内孔 h1 〜h5 …ロックピン挿入孔 I0 〜I12…ピン孔 J1 〜J5 …弁針 H1 ,H7 ,H8 …ねじ挿通孔 H2 ,H3 ,H5 …ねじ孔 H4 …ばね座穴 H6 …鋲孔 H9 …ねじ埋め込み穴 M…横孔マニホールド N…埋め込みナット P1 …搬入位置 P2 …テスト位置 P3 …搬出位置 Q1 〜Q5 …位置決めピン R1 〜R3 …誤挿入(逆セット)防止ピン S1 ,S2 …通しねじ S3 …皿ねじ S4 ,S6 ,S7 …ねじ S5 ,S8 …埋め込みねじ T1 ,T2 …気路孔 V1〜V4…真空源 W1 〜W5 …弁針出没孔。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬入位置のICを吸着保持してテスト位
    置まで移動した後、下降させてICソケットに前記IC
    の端子を所定時間押圧し続け、しかる後、前記ICを上
    昇させて搬出位置に差し置くコンタクトトランスファを
    備え、前記コンタクトトランスファは、少なくとも、前
    記ICを吸着保持するためのIC吸着パッドを持つコン
    タクターと、前記コンタクターの1個又は複数個をコン
    タクター装着ロック手段にてコンタクター装着部に着脱
    可能のコンタクトアタッチメントと、前記コンタクトア
    タッチメントを下端部に取り付けた昇降アームとを有し
    て成るICテストハンドラにおいて、 いずれもの前記コンタクター装着部での前記コンタクタ
    ーの着脱動に連動して、そのコンタクター側の前記IC
    吸着パッドに連通した末梢気路と前記コンタクトアタッ
    チメント側の真空源に連通した基幹真空気路との連通を
    継断する真空気路選択連通手段を有して成ることを特徴
    とするICテストハンドラ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のICテストハンドラに
    おいて、前記コンタクトアタッチメントは、少なくと
    も、相互に独立した真空源に連通する第1と第2の前記
    基幹真空気路を備えており、前記真空気路選択連通手段
    は、第1の前記基幹真空気路に対応した1又は2以上の
    前記コンタクター装着部での気路連通を継断する第1の
    真空気路選択連通手段と、第2の前記基幹真空気路に対
    応した1又は2以上の前記コンタクター装着部での気路
    連通を継断する第2の真空気路選択連通手段とを有して
    成ることを特徴とするICテストハンドラ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のICテス
    トハンドラにおいて、前記真空気路選択連通手段は、前
    記いずれものコンタクター装着部の前記基幹真空気路側
    の吸気取り入れ口に設けられ、前記末梢気路側の吸気取
    り出し口近傍部の押動により開成する弁であることを特
    徴とするICテストハンドラ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のICテストハンドラに
    おいて、前記弁は、前記吸気取り入れ口の口周りに設け
    られた弾性弁座環と、前記弾性弁座環の環口から突出方
    向へ発条付勢された弁針とを有して成るニードル弁であ
    ることを特徴とするICテストハンドラ。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に
    記載のICテストハンドラにおいて、前記コンタクトア
    タッチメントと前記コンタクターとには前記コンタクタ
    ー自身の誤装着防止用非係合部材を具備することを特徴
    とするICテストハンドラ。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に
    記載のICテストハンドラにおいて、前記昇降アーム
    は、前記コンタクトアタッチメントの複数個を取り付け
    可能な前記下端部を有することを特徴とするICテスト
    ハンドラ。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に
    記載のICテストハンドラにおいて、前記コンタクトア
    タッチメントは、複数の前記コンタクター装着部の中心
    点がスクウェアを成す組みを含むことを特徴とするIC
    テストハンドラ。
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