JP3224499U - 無段変速機用の駆動ベルトのための横断セグメント - Google Patents
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Abstract
【課題】無段変速機用の駆動ベルトを提供する。【解決手段】駆動ベルトであって、リングスタックを備え、リングスタックは、複数の積層された無端リングから成りかつ駆動ベルトの周囲の直線部分において幅方向に凸面状に湾曲させられており、リングスタックの周囲に沿って配置された複数の横断セグメントを備え、横断セグメントは、少なくとも、ベース部分と、2つのピラー部分とを有し、ピラー部分は、ベース部分から横断セグメントのそれぞれの側において高さ方向に延びており、ピラー部分の間において、ベース部分の上側は、リングスタックを支持するための支持面を提供しており、ピラー部分のうちの少なくとも一方は、それぞれ他方のピラー部分の方向へ幅方向に延びるフック部分を有する、駆動ベルトにおいて、ベース部分の支持面に面したフック部分の底面は、支持面の平面に対して、2〜10度の角度αで向けられていること。【選択図】図4
Description
本開示は、2つのプーリおよび駆動ベルトを備える無段変速機用の駆動ベルトの一部であることを用途とする横断セグメントに関する。このような駆動ベルトは一般的に公知であり、主に、2つのトランスミッションプーリの周囲および間を走行するように適用され、各プーリは、可変幅のV字溝を規定しており、V字溝に駆動ベルトのそれぞれの周囲部分が保持されている。
公知のタイプの駆動ベルトは、半径方向に互いに積層された複数の無端バンドまたはリングの周囲上にかつ周囲に沿って取り付けられた、横断セグメントのほぼ隣接した列を有する。このような各横断セグメントは、中央開口を規定している。中央開口は、駆動ベルトの半径方向外側に向かって開放しており、横断セグメントがその周囲に沿って移動することを可能にしながら、このようなリングスタックのそれぞれの周囲セクションを収容しかつ閉じ込めている。この特定のタイプの駆動ベルトは、例えば、欧州特許出願公開第1219860号明細書より公知である。
上記および下記の説明において、軸方向、半径方向および周方向は、円形の姿勢で配置されたときの駆動ベルトに関して規定される。さらに、横断セグメントの厚さ寸法は、プッシュベルトの周方向において規定されており、横断セグメントの高さ寸法は、前記半径方向において規定されており、横断セグメントの幅寸法は、前記軸方向において規定されている。
公知の横断セグメントは、ベース部分と、2つのピラー部分とを有する。ピラー部分は、ベース部分から、ベース部分のそれぞれの軸方向側部において、半径方向外方へ、すなわち高さ方向において上方へ延びている。リングスタックを収容する前記中央開口は、ベース部分と2つのピラー部分とによってこれらの間に規定されている。ピラー部分の間において、前記開口は、ベース部分の、半径方向外方に面した支持面によって区切られている。支持面は、リングスタックを、リングスタックの半径方向内側から支持する。公知のベルトの両ピラー部分には、フック部分が設けられている。フック部分は、中央開口上に軸方向に延びている。これにより、中央開口は、半径方向外方においても部分的に閉鎖されている。これにより、各フック部分の底部、すなわち半径方向内面は、リングスタックの半径方向外側からリングスタックに係合し、これにより、リングスタックは、横断セグメントの中央開口内に閉じ込められる。例えば、特開昭58−109748号公報に記載されているように、ピラー部分のうちの一方のみにフック部分を提供することも、技術分野において公知である。
本開示によれば、横断セグメントの公知の設計は、驚くべきことにリングスタックの耐用寿命において、特にその観点から、さらに改良することができる。作動中、リングスタックは、テンションおよび曲げ力によって応力を生じるだけでなく、横断セグメントとの接触によっても応力を生じる。リングスタックにおけるこのような接触応力は、横断セグメントの支持面との接触によってリングスタックの半径方向内側において生じるだけでなく、横断セグメントのフック部分との接触によってその半径方向外側においても生じる。この後者の接触に関連する力レベルは、特にリングスタックに支持面によって/支持面を介して加えられる力と比較して、重要でないと以前は考えられていた。しかしながら、本開示によれば、このような比較的低い力レベルにおいてさえも、リングスタックの外面の小さな損傷、例えば引っ掻き傷が生じる。結果として生じる表面欠陥が、リングスタックの最も外側のリングの引張強さに大きく影響することはないとしても、これは、リングスタックの最終的な疲労強度を妥協する可能性がある。
本開示によれば、横断セグメントの1つまたは複数のフック部分の底面と、リングスタックの外面との前記接触は、好ましくは、フック部分の前記軸方向に延びる底面を、それぞれのピラー部分から凹所の軸方向中央に向かう、すなわち、それぞれの他方のピラー部分に向かう方向で見て半径方向外方にも部分的に向けることによって緩和させることができる。この特徴によって、実際には、リングスタックが、その幅において、すなわちその軸方向において、少なくとも、フック部分との前記接触が生じるトランスミッションにおける駆動ベルトの直線的な軌道部分において、凸状の湾曲を示すことが考慮される。好ましくは、前記底面は、軸方向に対しておよび/または支持面の平面に対して所定の角度で向けられており、この角度は、2〜10度の範囲、より好ましくは4〜8度の範囲の値を有する。
本開示によれば、前記底面は、例えば、式:
α≒arcsine(1/2W/Rars) (1)
に従って軸方向に対して角度αで向けることができ、ここで、Wは、リングスタックの幅、すなわち軸方向寸法を表し、Rarsは、トランスミッションにおける駆動ベルトの直線的な軌道部分におけるリングスタックの軸方向における曲率半径を表す。
α≒arcsine(1/2W/Rars) (1)
に従って軸方向に対して角度αで向けることができ、ここで、Wは、リングスタックの幅、すなわち軸方向寸法を表し、Rarsは、トランスミッションにおける駆動ベルトの直線的な軌道部分におけるリングスタックの軸方向における曲率半径を表す。
しかしながら、駆動ベルトの組立てを容易にするために、すなわち、リングスタックへの横断セグメントの取付けを容易にするために、前記角度αは、好ましくは、式(1)によって計算される値よりも僅かに大きく、例えば、2のファクタだけ大きく選択されることに留意されたい。さらに、前記底面は必ずしも平坦な平面である必要がないことに留意されたい。上記で言及した関連する判定基準のうちの1つまたは複数を満足するかぎり、底面を凹面状または凸面状に湾曲させることもできる。好ましくは、この後者の点において、前記底面は、上記半径Rarsに対応する半径を有する凹面状の円弧を有する。
ここで、本開示による上記の新規の横断セグメント設計を、図面を参照しながらさらに説明する。
図1は、例えば乗用車の動力伝達経路において使用するための無段変速機100の中心部分を概略的に示している。この変速機100は、それ自体公知であり、少なくとも第1の可変プーリ101と第2の可変プーリ102とを含む。動力伝達経路において、第1のプーリ101は、駆動モータ、すなわちエンジンに接続されており、第2のプーリ102は、通常は、複数の歯車を介して自動車の被動輪に接続されている。
両変速機プーリ101,102は、それぞれのプーリ101,102のプーリ軸103,104に固定された第1の円錐形のプーリシーブと、それぞれのプーリ軸103,104に対して軸方向に可動であり、回転方向でのみプーリ軸103,104に固定されている第2の円錐形のプーリシーブとを含む。変速機100の駆動ベルト50は、プーリのプーリシーブの間に受け入れられながら、プーリ101,102の周囲に巻き掛けられている。図1から明らかなように、変速機100における駆動ベルト50の軌道は、2つの直線的な部分STと、2つの湾曲した部分CTとを有し、この湾曲した部分CTにおいて、駆動ベルト50は、2つの変速機プーリ101,102のそれぞれ1つの周囲に沿って湾曲させられている。
公知の駆動ベルト50は、リングスタック8と、少なくともほぼ接触した列においてリングスタック8の周囲に沿ってリングスタック8に取り付けられた複数の横断セグメント1とから成る。単純にするために、幾つかのこれらの横断セグメント1のみが図1に示されている。
駆動ベルト50において、横断セグメント1はリングスタック8の周囲に沿って可動であり、このリングスタック8は、一般的に複数のフレキシブルな金属バンドから成り、これらの金属バンドは、一方が他方を取り囲むように積層されている、すなわち互いに重ね合わされている。変速機100の作動中、被駆動プーリ101における駆動ベルト50の横断セグメント1は、摩擦によって、被駆動プーリ101の回転方向に駆動される。これらの駆動される横断セグメント1は、駆動ベルト50のリングスタック8の周囲に沿って、先行する横断セグメント1を押し付け、最終的に、駆動プーリ102を、やはり摩擦によって回転駆動する。横断セグメント1と変速機プーリ101,102との間でこのような摩擦(力)を発生させるために、各プーリ101,102の前記プーリシーブは軸方向で互いに向かって押し付けられ、これにより、これらは、横断セグメント1の軸方向で横断セグメント1に締付力を加える。このために、各プーリ101,102のそれぞれの可動なプーリシーブに作用する、電子制御可能でかつ液圧式に機能する移動手段が、変速機100に設けられている(図示せず)。駆動ベルト50に締付力を加えることに加えて、これらの移動手段は、プーリ101,102における駆動ベルト50のそれぞれの半径方向位置R1およびR2、ひいてはプーリ101,102のプーリ軸103,104の間で変速機100によって提供される速度比をも制御する。
図2には、公知の駆動ベルト50が概略的に示されている。図2の左側には、駆動ベルト50が断面図で示されており、図2の右側には、駆動ベルト50の横断セグメント1のみの側面図が含まれている。図2から、駆動ベルト50の横断セグメント1は、概して、“V”の文字に似た形状である、すなわち、概してV字形であることが分かる。言い換えれば、変速機プーリ101,102と(摩擦)接触する、横断セグメント1の側面12は、互いに、変速機プーリ101,102の円錐形のプーリシーブの間に存在する角度とほぼ一致する角度で向けられている。これらのプーリ接触面12は、微視的なプロフィルによって波形にされているか粗い表面構造が設けられているかのいずれか一方によって、波形プロフィルおよび表面粗さのいずれか一方におけるより高い位置の頂点のみが、変速機プーリ101,102と接触する。横断セグメント設計のこの特定の特徴は、駆動ベルト50と変速機プーリ101,102との間の摩擦が、公知の変速機100に提供される冷却油が、波形プロフィルまたは表面粗さのより低い位置の部分に収容されることを可能にすることによって最適化されることを提供する。
各横断セグメント1は、ベース部分10および2つのピラー部分11を規定しており、そのうちベース部分10は、主に駆動ベルト50の軸方向に延びており、そのうちピラー部分11は、それぞれベース部分10のそれぞれの軸方向側部から、主に駆動ベルト50の半径方向に延びている。その厚さ方向において、各横断セグメント1は、横断セグメント1の前面3と後面2との間に延びており、これらは両方とも、少なくともほぼ駆動ベルト50の周方向に向けられている。開口5は、各横断セグメントのピラー部分11とベース部分10との間に規定されており、この開口5に、リングスタック8の周囲セクションが収容されている。開口の半径方向内側境界部を形成する、ベース部分の周面の半径方向外方に面した部分13は、半径方向内側からリングスタック8を支持しており、この面部分は、以下では支持面13と呼ぶ。
駆動ベルト50の横断セグメント1の列において、横断セグメント1の前側本体面3の少なくとも一部は、前記列においてそれぞれ先行する横断セグメント1の後側本体面2の少なくとも一部に対して当接するのに対し、横断セグメント1の後側本体面2の少なくとも一部は、それぞれ後続する横断セグメント1の前側本体面3の少なくとも一部に対して当接する。当接する横断セグメント1は、その前面3の、軸方向に延びかつ半径方向に凸面状に湾曲した面部分4において、かつこの面部分4を介して互いに接触したまま、互いに対して傾斜することができる。この面部分4は、以下では傾斜エッジ4と呼ばれる。図2において、傾斜エッジ4は、横断セグメント1のベース部分10に配置されている。傾斜エッジ4を、ピラー部分11、すなわち、2つの別個の、ただし互いに軸方向で整列したセクション(図示せず)に配置することも公知である。
横断セグメント1のピラー部分11にはそれぞれ突出部6が設けられており、この突出部6は、それぞれの前面3から、ほぼ前記周方向に突出している。駆動ベルト50において、突出部6は、少なくとも半径方向において、しかしながら一般的には軸方向においても、隣接する横断セグメント1の間の相対移動を制限するために、隣接する横断セグメント1の、反対の、すなわち後面2に設けられた凹所7に挿入される。
横断セグメント1のピラー部分11にはそれぞれさらに、開口5上に軸方向に延びるフック部分9が設けられており、開口5はこれにより、半径方向外方において、各フック部分9の底部、すなわち半径方向内面14によって部分的に閉鎖されている。フック部分9は、横断セグメント1が、リングスタック8から半径方向の内方に分離することができることを防止する。
図2において、駆動ベルト50は、そのリングスタック8が、その横断セグメント1の支持面13と接触した状態で示されている。しかしながら、実際には、特に変速機における駆動ベルト50の直線的な軌道部分STにおいて、横断セグメント1がリングスタック8に対して半径方向の内方へ移動することも生じる。この場合、リングスタック8は、前記直線的な軌道部分STにおける駆動ベルト50の断面図において図3に示したように、リングスタック8の軸方向側部と係合するピラー部分11のフック部分9の底面14と接触する。
図3の公知の駆動ベルト50の直線的な軌道部分STにおける断面図において、リングスタック8は、軸方向で湾曲させられるように示されており、これにより、その半径方向外側は凸面状に湾曲させられている。このような横方向湾曲またはクラウニング半径は、一般的に、その製造プロセスにおいてリングスタック8、すなわち、リングスタック8の各リングに提供される。このクラウニング半径により、特に、作動中にリングスタック8において生じる最大曲げ応力を、少なくとも、平坦なリングから組み立てられたリングスタック8に対して、減じることができる。リングスタック8のリングのこの設計特徴は、欧州特許第1111271号明細書に説明されている。
横方向湾曲の結果、リングスタック8は、その軸方向側部に向かって、特に、図3に示したように、フック部分9の最終的な軸方向エッジC14の位置において、横断セグメント1のピラー部分11のフック部分9の底面14と接触する。本開示によれば、このような点接触は、それによってリングスタック8の外面を局所的に損傷させかつ/または摩耗させる可能性があるという点で、駆動ベルト50の性能にとって不利である可能性がある。特に、図3に概略的に示されているように、横断セグメント1の設計によって許容される凸面湾曲の半径Rarsは、駆動ベルト50の外側のその直線的なセクションにおいて測定される、すなわち、前記凸面湾曲が、横断セグメント1との相互作用によって制限されることなく測定される、リングスタック8の自由状態におけるクラウニング半径Rfreeより小さい。すなわち、リングスタック8は、この後者のケースでは、前記底面14と点接触するだけでなく、例えば、図3における点C13において、前記支持面13ともさらに点接触し、半径方向でそれらの間に締め付けられる。
駆動ベルト50の直線的な軌道部分STにおいてリングスタック8と横断セグメント1との間の接触を緩和するために、横断セグメントの1つまたは複数のフック部分9の軸方向に延びる底面14は、図4に概略的に示されているように、半径方向外方へ角度付けられている。特に、前記底面14は、軸方向に向けられているだけでなく、開口5の軸方向中央に向かって、すなわち、反対側のピラー部分11に向かってそれぞれのピラー部分11から離れる方向で見たとき、半径方向外方へも向けられている。図5において、新規の横断セグメント1は、前記軸方向と、ピラー部分11のフック部分9の底面14との間の角度αを示すために、幾分より詳細に示されている。本開示による横断セグメント1の実際の設計では、このような角度αは、例えば約6度である。前記底面14のこのような設計によって、リングスタック8との接触は、フック部分9の比較的鋭く湾曲した軸方向エッジから、そのより中央に配置された平坦な部分へ移動させられる。これにより、横断セグメント1とリングスタック8との間の接触応力を、好ましくは減じることができる。
さらに、図4において、本開示による好ましい特徴が示されており、すなわち、支持面13と、フック部分9の底面14との間の半径方向間隙は、リングスタック8を、その自然の、すなわち自由状態クラウニング半径Rfreeで凸面状に湾曲させることができるように規定されている。これにより、それらの間の前記接触部においてリングスタック8と横断セグメント1のフック部分9との間で交換される半径方向の力は、好ましくは、最小限に減じられる。
本開示は、前記説明の全ておよび添付図面の全ての詳細に加えて、添付の実用新案登録請求の範囲の全ての特徴にも関しかつこれらの特徴を含む。請求項における括弧書きの符号は、請求項の範囲を限定するのではなく、単に、それぞれの特徴の拘束しない例として提供されている。請求項に記載された特徴は、場合によって、任意の製品または任意の方法において別々に適用することができるが、これらの特徴の2つ以上のあらゆる組合せを適用することも可能である。
本開示によって表された考案は、明細書に明示的に言及された実施の形態および/または実施例に限定されるのではなく、その補正、変更および実用的な適用、特に当業者の到達範囲にあるものをも包含する。
Claims (7)
- 駆動ベルト(50)用の横断セグメント(1)であって、リングスタック(8)と、該リングスタック(8)の周囲に沿って配置された複数のこのような横断セグメント(1)とを備え、該横断セグメント(1)は、少なくとも、ベース部分(10)と、2つのピラー部分(11)とを有し、該ピラー部分(11)は、前記ベース部分(10)から前記横断セグメント(1)のそれぞれの側において高さ方向に延びており、前記ピラー部分(11)の間において、前記ベース部分(10)の上側は、前記リングスタック(8)を支持するための支持面(13)を提供しており、前記ピラー部分(11)のうちの少なくとも一方は、それぞれ他方のピラー部分(11)の方向へ幅方向に延びるフック部分(9)を有する、駆動ベルト(50)用の横断セグメント(1)において、前記ベース部分(10)の前記支持面(13)に面した前記フック部分(9)の底面(14)は、前記支持面(13)の平面に対して角度αで向けられていることを特徴とする、駆動ベルト(50)用の横断セグメント(1)。
- 前記角度αは、2〜10度、好ましくは、4〜8度であることを特徴とする、請求項1記載の横断セグメント(1)。
- 前記フック部分(9)の前記底面(14)は、少なくとも大部分は平坦な面であることを特徴とする、請求項1または2記載の横断セグメント(1)。
- 前記フック部分(9)の前記底面(14)は、凸面状に湾曲させられていることを特徴とする、請求項1または2記載の横断セグメント(1)。
- 前記フック部分(9)の前記底面(14)は、凹面状に湾曲させられていることを特徴とする、請求項1または2記載の横断セグメント(1)。
- 駆動ベルト(50)であって、リングスタック(8)と、請求項5記載の複数の横断セグメント(1)とを備え、該横断セグメント(1)は、前記リングスタック(8)の周囲に沿って配置されている、駆動ベルト(50)において、該駆動ベルト(50)の周囲の直線部分(ST)において、前記リングスタック(8)は、曲率半径Rarsに従って幅方向で凸面状に湾曲させられており、フック部分(9)の底面(14)が前記幅方向に関して向けられている前記角度αは、式
α≧arcsine(1/2W/Rars)
を満たし、Wは、前記リングスタック(8)の幅を表すことを特徴とする、駆動ベルト(50)。 - ベース部分の支持面(13)と、その横断セグメント(1)のフック部分(9)の底面(14)との間の高さ方向の距離は、リングスタック(8)の高さ方向の寸法より大きく、該寸法は、幅方向における前記リングスタックの前記湾曲と組み合わされた前記リングスタック(8)の通常厚さによって決定されることを特徴とする、請求項6記載の駆動ベルト(50)。
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