JP3224370U - ソックス - Google Patents

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【課題】ずれにくいソックスを提供する。【解決手段】ソックス1は、足を挿入する履き口と、履き口から挿入した足の爪先を収容する爪先ポケット3と、踵を覆う踵ポケット4と、爪先ポケットと踵ポケットとの間を覆う足部5とを備え、踵ポケットの上端に形成されている履き口の後方部の下方には、伸縮性の高い糸で踵ポケットを編成している踵上係止部30が形成され、踵上係止部の下方には、靴との摩擦を回避するための踵開口部6が形成されている。【選択図】図5

Description

本考案は、ソックスに関する。
ファッションとして素足でスニーカー、ローファー等の靴を履いたり、暑さのためストッキングを履かずに素足でパンプスを履いたりすることが行われているが、足裏は汗をかき易く、素足のままでは靴の中が蒸れてしまう。
このため、従来から、足首と足甲の一部が露出するように履き口が大きく開いており、着用時に靴を履いても、靴からはみ出さないような浅履き靴下が利用されている。浅履き靴下は、フットカバー、カバーソックス、インナーソックス、ヌードソックス等と称されることもある。
このような浅履き靴下は履き口が大きく開いているため、歩行中の摩擦等によって履き位置がずれたり、踵の部分から脱げてしまったりするという問題がある。一方、履き口を小さくしてしまうと、足甲が大きく開いた靴を履く場合、靴下が靴からはみ出してしまう。このような問題を解消するために、幾つかの提案がなされている。
例えば、特許文献1には、フットカバーの踵当接部内面にゴム材等からなる突起状弾性体を取付け、突起状弾性体が滑り止めの役割をして、フットカバーを脱げ難くすることが開示されている。
特開平10−292206号公報
しかし、特許文献1においては、フットカバーを脱げ難くするために突起状弾性体が踵の部分に取り付けられているのみであり、フットカバー本体の伸縮性が十分でないため、やはり歩行時に履き位置がずれたり、踵の部分から脱げてしまったりすることがあった。
そこで、本考案は、着用時にずれ難いソックスを提供する。
本考案のソックスは、足を挿入する履き口と、前記履き口から挿入した足の爪先を収容する爪先ポケットと、踵を覆う踵ポケットと、前記爪先ポケットと前記踵ポケットとの間を覆う足部とを備え、前記踵ポケットの上端に形成されている前記履き口の後方部の下方には、前記踵ポケットを編成している踵上係止部が形成され、前記踵上係止部の下方に踵開口部が形成されている。
この構成によれば、踵開口部及び踵上係止部により、ソックスのずれを防止できる。
本考案のソックスの前記踵開口部は、上下方向に延びる長孔又はスリット状に形成されていてもよい。
この構成によれば、踵開口部を適切に開口させることが出来る。
本考案のソックスの前記履き口の後方部と前記踵開口部との間には、5mm以上25mm以下の距離が設けられていてもよい。
この構成によれば、踵上係止部により、しっかりと踵ポケットを保持できる。
本考案のソックスの前記踵開口部は、上下方向に踵骨骨端核を露出し得る長さに形成されていてもよい。
この構成によれば、ソックスの踵ポケットにおけるずれが有効に防止できる。
本考案のソックスの前記足部を構成する側面部の上部側は、前記爪先ポケットの編地よりも高い伸縮性を有する糸を用いて編成され、底面部のうち土踏まずに当てられる領域の少なくとも一部であって、幅方向に延びる帯状部分は、前記爪先ポケットの編地よりも高い伸縮性を有する糸を用いて編成されていてもよい。
この構成によれば、ソックスのフィット感を良好に高め、ソックスのズレを防止できる。
本考案のソックスの前記上部側と前記帯状部分との間には、補助開口部が形成されていてもよい。
本考案のソックスは、着用時にずれ難いという効果を奏する。
本考案の一実施形態に係るソックスを模式的に示した側面図である。 本考案の一実施形態に係るソックスを展開して示した図である。 本考案の一実施形態に係るソックスの着用状態を示した右側面図である。 本考案の一実施形態に係るソックスを模式的に示した左側面図である。 本考案の一実施形態に係るソックスの着用状態を示した斜視図である。
以下、図面を参照して、本考案の一実施形態であるソックスについて、浅履きソックス(「シューズインタイプソックス」等とも言われる)を例示して説明する。なお、以下の説明で用いる図の各部分の寸法は実際のものと同一とは限らず、適宜変更することができる。また、本明細書において、爪先側又は爪先方向を前側又は前方、踵側又は踵方向を後側又は後方と称し、足の甲側を上(側)、足底側を下(側)と称する。
図1及び図2に示すように、本考案のソックス1(以下単に「ソックス1」という)は、足を挿入する履き口1aの少なくとも前後に設けられた口編部2と、履き口1aから挿入した足の爪先を収容する爪先ポケット3と、踵を収容する踵ポケット4と、爪先ポケット3と踵ポケット4との間に編成された足部5とを有している。ソックス1は、踵ポケット4に踵開口部6を有している。
口編部2は、編地の端部を袋状にし、ほつれやまくれ上がりを防止し、補強している箇所である。本実施形態の口編部2は、前後方向で分離しており、踵側に位置する後方口編部(履き口の後方部)2aと爪先側に位置する前方口編部2bとに分かれている。履き口1aにおいて、前方口編部2bと後方口編部2aとの間は編地が一重で端縁処理されている。
後方口編部2aは、図3又は図4に示すように、足首を囲む周方向に見て、着用時に概ね内側のくるぶし40から外側のくるぶし41に亘って延在して踵の上部側において踵を囲んでフィットするように編成されている。この後方口編部2aは、ほつれやまくれ上がりを防止するとともに、踵ポケット4が踵からずれ難いように設けられている。
図2に示すように、後方口編部2aの下方には、この後方口編部2aの延在方向に沿って身編地8が編成されている。本実施形態では、後方身編地は数コース分だけ設けられている。身編地8の下方には踵ポケット4が編成されている。
図3に示すように、踵ポケット4は全体として、踵をその両側面、アキレス腱50の下方部分の踵骨骨端核60に対向する後面及びその下方の底面から包む部分である。
具体的には、踵ポケット4は、図2に示すように、互いにほぼ平行な上辺11m及び下辺11n又は11kを有するとともに大小の第1の台形編地11A,第2の台形編地11B,第3の台形編地11C及び第4の台形編地11Dを、その上辺11m又は下辺11kを突き合わせて、大−小−小−大と並べて編成された編地11により形成されている。
踵ポケット4の立体形状は、2つの第2の台形編地11B及び第3の台形編地11Cの下辺11k付近で折り曲げた際に、互いに重なり合う台形の側辺(トラバース端)12a,12a同士を接合させて図1に示すゴアラインG1,G2,G3形成して設けられている。すなわち、踵ポケット4は、後方口編部2aの両端近傍に位置するゴアラインG1の上端を始端として編成され、始端よりも後方かつ下方に編成された領域を構成している。
図1又は図2に示すように、ゴアラインG1により斜め上下に区切られる踵ポケット4の上側、すなわち第1の台形編地11A及び第2の台形編地11Bは、他の部分よりも伸縮力の高い糸を用いて編成されている。
高い伸縮力を発揮する糸の材料としては、高い伸縮性を有するポリウレタン,糸状ゴム等を芯糸にナイロン,ポリエステル,レーヨン等の長繊維をダブルカバリングしたゴム糸などの高弾性糸が好適に用いられる。
図3に示すように、踵ポケット4の踵骨骨端核60に対向し得る部分、言い換えると第1の台形編地11Aの幅方向中央には、上下方向に延びる長孔が形成されている。長孔は、踵ポケット4に覆われた踵の踵骨骨端核60に相当する部分を開口し得る踵開口部6を構成している。図2に示すように、踵開口部6は、第1の台形編地11Aの編成において、長孔の左右を別々にインターシャ編成することにより形成されている。なお、長孔の左右のコース幅を適宜変更することにより、長孔の幅又は形状を調整してもよい。
踵開口部6と後方口編部2aとの間には、踵ポケット4を編成する踵上係止部30が形成されている。
踵開口部6の上端と後方口編部2aの下端との間の距離、すなわち踵上係止部30の上下方向の長さは、5mm以上25mm以下であることが好ましく、10mm以上20mm以下であることがより好ましい。
踵上係止部30の上下方向の長さが5mm以下だと、踵上係止部30の図3に示す踵骨骨端核60に当たる部分への係止が甘くなり、また踵ポケット4の編成が少なくなるため、踵上係止部30が破れやすくなる。したがって、踵上係止部30の上下方向の長さは、10mmから20mmであることが好ましい。踵上係止部30の上下方向の長さが25mm以上であると、踵上係止部30が踵骨骨端核60による突出に被ってしまうことがあり好ましくない。踵上係止部30は、足の踵の上部にしっかりと収まり、フィットするように設けられている。
なお、踵上係止部30の代わりに、踵開口部6を履き口1aの後部側を縫合することにより形成する態様は、縫合部分の厚みが大きくなり過ぎて、踵を圧迫し、傷めてしまうことがあるため好ましくない。
踵開口部6の上下方向の長さは、上下方向に図3に示す踵骨骨端核60を露出し得る長さに形成されている。また、踵開口部6は、未着用時、水平方向(又は短手方向)には、できるだけ開口しないように形成されている。
前方口編部2bは、着用時に足の親指付け根付近から小指の付け根付近に亘って左右方向(すなわち足の幅方向)に延びて爪先ポケット3に足の指を収容させた状態で緩やかにホールドできるようになっている。
爪先ポケット3は、図2に示すように、互いにほぼ平行な上辺13m及び下辺13nを有する台形編地13A,13Bの上辺13mを突き合わせた形状に編成された編地13を上辺13m部付近で折り畳んだ際に、互いに重なり合う側辺(トラバース端)14a,14a同士を接合させて袋状に設けられ、後述する環状編地15と縫合されている。すなわち、爪先ポケット3は、図3に示すように環状編地15との縫合により形成された幅方向の縫合部G4よりも前方部分の編地3aと、編地3aに対向する足底側の部分の編地3bとにより形成された部分を構成している。
図2及び図3に示すように、爪先ポケット3と踵ポケット4との間には、足部5が編成されている。
本実施形態では、足部5は、前方口編部2bと爪先ポケット3との間において、環状に編成された環状編地15と、この環状編地15と踵ポケット4との間に編成された延長編地16とを有している。
環状編地15は、足の甲及び足底を環状に覆う部分である。環状編地15の前後方向の長さは、足の甲おける前方口編部2bの位置すなわち足の甲が覆われる長さを決定する要素となっている。本実施形態のソックス1は、パンプス等の履き口の大きい靴の着用時であっても、履き口から前方口編部2b又は環状編地15がはみ出ないように環状編地15の前後方向の長さを短くとっている。
延長編地16は、足裏を覆う底面を含む足の前後方向中間部を被う部分として編成されており、図3及び図4に示す足の両側面を被う側面部17,17と、図2に示す足の側面と足裏とを分ける線L1,L2の付近を境として側面部17,17同士の間に編成された底面部18とを有している。
図2に示すように、延長編地16において履き口1aから側面部17の中間部(上下方向の中央付近)までの間(上部側)は、後述の下側締め付け部36を除く底面部18よりも伸縮性の高い糸を用いて前後方向に延びる帯状に編成されている。延長編地16において伸縮性の高い糸を含んだ編地部分は、上側締め付け部35を構成している。
上側締め付け部35は、後方には、延長編地16から踵ポケット4の第4の台形編地11Dまで略直線状に延びている。
上側締め付け部35は、前方には、延長編地16から環状編地15まで略直線状に延びている。
上側締め付け部35の前後方向中間部(本実施形態では土踏まず付近)からは、足裏側に側面部17,17方向に帯状に延びる下側締め付け部36が形成されている。
上側締め付け部35及び下側締め付け部36は、踵ポケット4の第1の台形編地11Aと同じ糸を用いて同じ構成で編成されている。上側締め付け部35及び第1の台形編地11Aは、ゴアラインG1で連続し、下側締め付け部36とも合わせて、全体として締め付け部を構成している。締め付け部は、ソックスを足の上面側及び踵にしっかりとフィットさせるよう構成されている。
上側締め付け部35と下側締め付け部36との間には、これらによる収縮度合いを調整する補助開口部20が形成されている。
補助開口部20は、前後方向に延びる長孔形状に形成されている。
次に、ソックス1の作製について図2を用いて説明する。
ソックス1は、丸編靴下機によって、概略、後方口編部2a,踵ポケット4,踵ポケット4に続いて編成される延長編地16,前方口編部2b,環状編地15,爪先ポケット3の順に編成されている。
具体的に、ソックス1は後方口編部2aから編成を開始する。不図示の丸編機シリンダに挿入されている針のうち、踵側の針を総針数の60〜80%の範囲で選択し(針数が少なければヒールポケットは小さくなる)丸編機シリンダを往復回転して編成する。
一般の靴下にあっては、口編部2に続いて口編部2と踵ポケット4或いは足部5の環状編地15との間に適宜コース数の身編地8を十分に編成するが、ソックス1は、身編地8を数コース分作成するのみに止めて、踵ポケット4の編成に移る。
身編地8に続いて、以降のコースは任意のコース毎に編地両端の編み幅を減じて第1の台形編地11Aを編成し、その後編み幅を増加し第1の台形編地11Aと上辺11mを同じくする第2の台形編地11Bを第1の台形編地11Aの下辺11nのコース幅よりも小さくして編成する。第1の台形編地11A及び第2の台形編地11Bの編成においては、伸縮性の高い糸を用いる。
そして、第2の台形編地11Bと前後反転させた第3の台形編地11Cを第1の台形編地11Aよりも伸縮性の低い糸を用いて編成する。
その後更に、第3の台形編地11Cと上辺11mを同じくする第4の台形編地11Dを編成し、下辺11nが一番初めに編成した第1の台形編地11Aの下辺11nと同じコース幅になるようにする。
第3の台形編地11Cの編成においては、第1の台形編地11A及び第2の台形編地11Bに用いた伸縮性の高い糸よりも伸縮性の低い糸に切り替えて編成する。
第4の台形編地11Dについては、上辺11mから下辺11nまでの半分程度を編成した後、互いに略平行に前後方向に延びる履き口1a,1aの各々から履き口1a,1a間全体の5分の1から4分の1内側に離れた履き口1aに平行な線L3までを伸縮性の高い糸に切り替えて編成する。履き口1a,1aの略5分の3から2分の1となる線L3,L3間には、第3の台形編地11Cと同じやや伸縮性の低い糸を用いて編成する。
第2の台形編地11B、第3の台形編地11C及び第4の台形編地11Dのそれぞれの編成時、各台形編地のトラバース端12aにおいて、適宜コース端部のループに編み掛けすることで袋状の踵ポケット4を形成する。
次いで、延長編地16の編成に移る。延長編地16の編み始めのコースは、第4の台形編地11Dの下辺11nの最終コースに続いて、それと同一の針で編成される。即ち、第4の台形編地11Dの最終コースの編成が端部まで行われるとシリンダは反転し次コースが同一ウエール数編成される。
延長編地16においても、図2に示す互いに略平行で前後方向に延びる一方の履き口1aから履き口1a,1a間全体の5分の1から4分の1内側に離れた履き口1aに平行な線L3上まで伸縮性の高い糸に切り替えて編成する。線L3,L3間には、一部を除き第4の台形編地11Dの中央部分と同じやや伸縮性の低い糸を用いて編成する。そして、図2に示す互いに略平行に前後方向に延びる他方の履き口1aから他方側の平行な線L3までを再び伸縮性の高い糸に切り替えて編集する。
この反転を繰り返して(すなわち往復回転して)所定コース数編成が行なわれる。この延長編地16の両端の折り返し部分(後方口編部2aと前方口編部2bとの間)は横編機で編成された編地の両側端の所謂耳編と同様の構成となる。
延長編地16の前後方向の略中央付近の足の土踏まずを覆い得る底面部18であって、互いに略平行に前後方向に延びる履き口1a,1a方向に帯状に延びる部分は、伸縮性の高い糸を用いて編成する。
延長編地16の次は、前方口編部2bの編成を行う。
前方口編部2bの編成は、後方口編部2aの編成時に使用しなかった残余の40〜20%の針を用い、後方口編部2aの編成と同様に丸編機シリンダの往復回転により前方口編部2bが袋の止め編を構成して編成される。
次に足部5の環状編地15の編成を行う。
環状編地15は、延長編地16の最終コースを編成し休止位置にあった針を編成位置に戻し、該針と前方口編部2bの最終コースを編成した針、即ち、全針を用いてシリンダを周回転し、筒編を任意コース構成することにより側面部17を含む甲部と底面部18とによりなる足部5の編成が行われる。
足部5においても、互いに略平行に前後方向に延びる履き口1a,1aの一方の履き口1aから履き口1aに平行な線L3まで伸縮性の高い糸を用い、平行な線L3,L3間は、延長編地16の平行な線L3,L3間と同じ糸を用いる。更に互いに略平行に前後方向に延びる他方の履き口他1aから履き口1aに平行な線L3までを伸縮性の高い糸を用いて編成する。
足部5に続く爪先の爪先ポケット3は、足部5における平行な線L3,L3間と同じ糸を用いて編成する。
爪先ポケット3の開口部はリンキング等適宜の手段により環状編地15と縫合されて閉じる。
以上のようにして、第4の台形編地11D,延長編地16,環状編地15及び爪先ポケット3の側面部17の上下方向中央よりも上部側には、前後方向に連続して伸縮性の高い糸を用いた上側締め付け部35が形成される。
延長編地16の底面部18には、幅方向に亘って帯状に延びる下側締め付け部36が形成される。
本考案のソックス1を着用した場合、図3又は図4に示すように、ソックス全体が伸長して上側締め付け部35がその高い伸縮性により足の上側から密着し、下側締め付け部36が、ソックス1が浮きやすい土踏まず部分の一部にしっかりとフィットする。
また、図5に示すように、ソックス1が延びることで踵開口部6が幅方向にも伸びて略円形に開口する。したがって、ソックス1が靴のかかとに対して摩擦することを回避することが出来るため、ソックス1が靴の中でずれたり脱げたりすることを有効に防止することができるという効果を奏する。
特にソックス1は、踵の張り出しにつながっている図3に示す踵骨骨端核60を覆うことを回避し得るため、ソックス1が靴の踵部分の内面に摩擦することを有効に回避し、ソックス1のズレを防止することが出来るという効果を奏する。
また、特にソックス1は、図5に示すように、踵開口部6の上方に踵上係止部30が形成されている。踵上係止部30を含む踵ポケット4の第1の台形編地11Aは、伸縮性の高い糸を用いて編成されているため、ソックス1の踵ポケット4のズレを防止してしっかりと足に喰いつかせることが出来る。したがって、踵上係止部30は、ソックス1を着用して靴を履いても、ソックス1がずれたり脱げたりすることを有効に防止することが出来る。
また、踵開口部6が上下方向に延びる長孔に形成されているため、踵開口部6が必要以上に大きく開口して踵を露出させてしまいすぎることを防止することができるという効果を奏する。
なお、上記実施形態では、履き口1aが大きく形成され口編部2が前後に分かれたソックス1を本発明の一実施態様として示したが、本発明はかかる形状のソックス1への適用に限定されない。
具体的には、本発明は、履き口1aが足の甲を十分に覆い履き口1aが足首の周りを巡るように形成され、口編部2が履き口1aの全周に亘って形成されたソックスにも適用可能である。
このようなソックス1は、まず全周を形成し得る口編部2を編成し、踵ポケット4を編成し、延長編地16の編成をすることなく環状編地15の編成をする。このように履き口1a及び口編部2が足首の周りに形成されたソックス1は、環状編地15と踵ポケット4とが隣接するので延長編地16は不要なためである。環状編地15よりも前方側後は、前記実施形態で示した編成方法と概略同様にして編成することができる。
また、上記構成が一部異なる他の例によるソックス1において、上側締め付け部35は、前記実施態様と同様に、足部5を構成する側面部の上部側すなわち環状編地15の足の側面を覆う部分の上下方向の上部側全体に形成されているとよい。なお、下側締め付け部36は、上記に示した実施形態と同様、足裏を覆う領域であって土踏まずに当たる部分の一部に幅方向に形成されているとよい。
爪先ポケット3の縫合部G4は、底面側に形成されていてもよい。
本発明は、このようにつま先ポケット、環状編地15又は延長編地16及び踵ポケット4の構成又は比率がどのようなものであっても、履き口1aの後方部の下方に踵上係止部30が形成可能で、その下方に踵開口部6が形成され得る構成であればどのようなショートソックス又は浅履きソックスにも適用することができる。
なお、上記の実施形態において、踵開口部6は上下方向の長孔に形成されたソックス1を例示したが、踵開口部6はそのままでは隙間が略見えない切込み形状(所謂スリット状)により形成されていてもよい。
また、上記実施形態において、補助開口部20を1つ形成されたソックス1を例示したが、補助開口部20の数は、2つ以上であってもよい。
1 ソックス
2a 後方口編部
2b 前方口編部
3 爪先ポケット
4 踵ポケット
5 足部
6 踵開口部
16 延長編地
17 側面部
18 底面部
20 補助開口部

Claims (6)

  1. 足を挿入する履き口と、前記履き口から挿入した足の爪先を収容する爪先ポケットと、踵を覆う踵ポケットと、前記爪先ポケットと前記踵ポケットとの間を覆う足部とを備え、
    前記踵ポケットの上端に形成されている前記履き口の後方部の下方には、前記踵ポケットを編成している踵上係止部が形成され、前記踵上係止部の下方に踵開口部が形成されているソックス。
  2. 前記踵開口部は、上下方向に延びる長孔又はスリット状に形成されている請求項1に記載のソックス。
  3. 前記履き口の後方部と前記踵開口部との間には、5mm以上25mm以下の距離が設けられている請求項1又は2に記載のソックス。
  4. 前記踵開口部は、上下方向に踵骨骨端核を露出し得る長さに形成されている請求項1から3のいずれか一項に記載のソックス。
  5. 前記足部を構成する側面部の上部側は、前記爪先ポケットの編地よりも高い伸縮性を有する糸を用いて編成され、
    底面部のうち土踏まずに当てられる領域の少なくとも一部であって、幅方向に延びる帯状部分は、前記爪先ポケットの編地よりも高い伸縮性を有する糸を用いて編成されている請求項1から4のいずれか一項に記載のソックス。
  6. 前記上部側と前記帯状部分との間には、補助開口部が形成されている請求項5に記載のソックス。

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