JP7105462B1 - 足被覆具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 より人体の足にフィットし、人体の足からずれ難い足被覆具を提供する。【解決手段】 足被覆具は、減らし目領域21、増やし目領域22、踵外側接合線26及び足首外側接合線27を有する。減らし目領域21は、減らし目を順次行うことによって編立てられ、減らし目外側部21oと減らし目内側部21iを有する。増やし目領域22は、増やし目を順次行うことによって編立てられ、増やし目外側部22oと増やし目内側部22iを有する。踵外側接合線26は、踵部20の幅方向外側において、増やし目外側部のうちの一部22o1と減らし目外側部21oを互いに接合してなる。足首外側接合線27は、増やし目外側部のうちの他部22o2と足首部10の足首下部13を互いに接合してなり、踵外側接合線26から延設される。【選択図】図7

Description

本発明は、足被覆具に関する。
従来、丸編機等によって製造される足被覆具がある。丸編機は、シリンダと、シリンダの周方向に設けられた複数の針とを有し、シリンダを回転させるとともに複数の針の各々を上下させることによって給糸口から給糸された編糸を編成し、足被覆具を製造する。
丸編機は、シリンダを全回転させることによって筒状になるように足首部の編成を進め、踵部に達すると、シリンダを正逆往復回転させ、順次減らし目を行って減らし目領域を編成し、続いて、減らし目領域のコース方向(横方向)両端部と接合するように、順次増やし目を行って増やし目領域を編成し、踵部を立体的に形成する。減らし目領域と増やし目領域を互いに接合して形成される線は、ゴアラインと呼ばれる。
例えば、特開2015-10298号公報には、踵部の外側ゴアラインの踵側端と内側ゴアラインの踵側端との間の中心に位置する踵部中心点から外側外形線への垂線の長さが、踵部中心点から内側外形線への垂線の長さよりも長いレッグウェアが開示される。
また、特開2019-218646号公報には、着用者の足の足指、踵および足底を被覆し足首を露出するフットカバーであって、靴下編み機により編成された足指部と足甲部と踵部と足底部とを含むフットカバーが開示される。フットカバーは、足を出し入れするための開口部のうちの踵側の開口部(踵側の口編部であって踵上端部)にフットカバーの全体の形状を形成する編地に含まれてフットカバーの全体の伸縮性を発現させる弾性糸と同じまたは異なる弾性糸が編み込まれているとともに、この踵側の開口部(踵上端部)にシリコーン滑り止め部が設けられている。
一般に、人体の足は、幅方向内側(母趾側)が幅方向外側(小趾側)よりも前後に長く、幅方向内側に踵の中心があり、踵から爪先に向かうにつれて漸次幅方向外側に幅広となり、足趾の各々が幅方向内側から幅方向外側にかけて順に踵に近い位置に配置される形状を有する。
特開2015-10298号公報 特開2019-218646号公報
しかしながら、特開2015-10298号公報に開示されたレッグウェアでは、減らし目領域と増やし目領域の面積が互いに同じであり、増やし目領域がなす踵下部の膨らみが十分ではなく、踵部のずれ落ちが懸念される。
また、特開2019-218646号公報に開示された靴下は、開口部、踵部、及び爪先部の各々が幅方向中央を中心として配置され、着用すると、幅方向内側が幅方向外側よりも前後に大きく伸長され、爪先部の幅方向内側がきつくなる一方で幅方向外側が緩くなる。そして、歩行、走行又はしゃがみ込み等によって足趾が足甲側に背屈すると、前後に伸長しきった足裏部内側の生地が踵部を爪先側に牽引し、踵部がずれ落ちることがある。
そこで、本発明は、より人体の足にフィットし、人体の足からずれ難い足被覆具を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、減らし目を順次行うことによって編立てられ、減らし目外側部と減らし目内側部を有する減らし目領域と、増やし目を順次行うことによって編立てられ、増やし目外側部と増やし目内側部を有する増やし目領域と、踵部の幅方向外側において、前記増やし目外側部のうちの一部と前記減らし目外側部を互いに接合してなる踵外側接合線と、前記増やし目外側部のうちの他部と足首部の足首下部を互いに接合してなり、前記踵外側接合線から延設された足首外側接合線と、を有する足被覆具である。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明においてさらに、踵内側接合線を有し、前記踵内側接合線は、前記踵部の幅方向内側において、前記増やし目内側部と前記減らし目内側部を互いに接合してなり、前記踵外側接合線の基端に位置する踵外側基端部は、前記踵内側接合線の基端に位置する踵内側基端部よりも前記足首部側に設けられ、前記増やし目領域は、前記減らし目領域よりも広い面積を有するものである。
請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明においてさらに、前記踵外側接合線と前記足首外側接合線を合わせた長さが、前記増やし目内側部のうちの一部と前記減らし目内側部を互いに接合してなる前記踵内側接合線と、前記踵内側接合線から延設されて前記増やし目内側部のうちの他部と前記足首下部を互いに接合した足首内側接合線とを合わせた長さよりも長い長さを有し、又は、前記足首内側接合線を有しないものである。
請求項4に係る発明は、請求項2に係る発明においてさらに、前記踵部は、第1編糸からなる第1編目によって前記踵部の幅方向外側に編成された踵外側部と、第2編糸からなる第2編目によって前記踵部の幅方向内側に編成された踵内側部と、前記踵外側部から前記踵内側部へ向けて延出して前記踵内側部を区画する内側区画部で引き返して前記踵外側部に戻る前記第1編目と、前記踵内側部から前記踵外側部へ向けて延出して前記踵外側部を区画する外側区画部で引き返して前記踵内側部に戻る前記第2編目とをウェール方向(縦方向)に交互に配置するように、前記踵外側部と前記踵内側部の間に編成された踵中央部と、を有するものである。
請求項5に係る発明は、請求項1に係る発明においてさらに、爪先部を有し、前記爪先部は、幅方向内側から幅方向外側に向かうにつれて前記踵部に近付くように設けられたものである。
請求項6に係る発明は、請求項1に係る発明においてさらに、前記足首部は、足首前部よりも足首後部が低伸縮性を有するように編成されたものである。
(請求項1)
(A)踵外側接合線から足首外側接合線を延設することにより、踵部は、中心位置が幅方向内側に配置され、幅方向内側に踵の中心がある人体の踵によりフィットし、人体の踵からずれ落ち難いものにされる。
(請求項2)
(B)踵外側接合線の基端に位置する踵外側基端部は、踵内側接合線の基端に位置する踵内側基端部よりも足首部側に設けられる。増やし目領域は、減らし目領域よりも広い面積を有する。これにより、増やし目領域がなす踵下部は、人体の踵下部にフィットした大きな膨らみを有するものにされる。
(請求項3)
(C)踵部は、踵外側接合線と足首外側接合線を合わせた長さが踵内側接合線と足首内側接合線を合わせた長さよりも長い長さを有し、又は足首内側接合線を有しない。これにより、踵部は、中心位置が幅方向内側に配置される。
(請求項4)
(D)踵中央部は、踵外側部及び踵内側部よりもウェール方向の編目数が多くなることによって人体の足によりフィットした大きな膨らみを有するものにされる。また、踵中央部は、ウェール方向の編目数が多くなることによって足首後部の位置を押し上げ、脚部軸と足部軸のなす角が鋭角となって足首部が前傾し、人体の足首によりフィットしたものにされる。
(請求項5)
(E)爪先部は、幅方向内側から幅方向外側に向かうにつれて踵部に近付くように傾斜する。足被覆具は、着用によって足裏部内側の生地が前後に伸長し過ぎず伸縮性が適度に維持され、足趾を背屈した場合であっても生地が爪先側に牽引され難く、踵部がずれ落ち難いものにされる。
(請求項6)
(F)足首部は、足首前部よりも足首後部が低伸縮性を有するように編成される。足裏部の生地が牽引力を加えても、足首後部は、人体の足首後部を締め付け、それによって生じた摩擦力によってずれ落ちが抑制される。一方、足首部は、足首後部よりも足首前部が高伸縮性を有するように編成され、血管や細い腱が多く通る人体の足首前部の締め付けを抑え、着用感に優れる。
また、足首後部は、滑止め部材を設けた場合と比べて厚みを薄くすることができ、着用者に違和感を与え難いものにされる。
本発明によれば、より人体の足にフィットし、人体の足からずれ難い足被覆具を提供することができる。
第1実施形態に係る、靴下の上面図である。 第1実施形態に係る、靴下の側面図であり、(A)が幅方向外側から視た図であり、(B)及び(C)が幅方向内側から視た図である。 第1実施形態に係る、靴下を製造するための丸編機の例を説明するための説明図である。 第1実施形態に係る、靴下の足首部の編成工程の例を説明するための説明図であり、(A)が足首前部の編成工程を示し、(B)がフロート編みを含めた足首後部の編成工程を示し、(C)がタック編みを含めた足首後部の編成工程を示す。 第1実施形態に係る、靴下の踵部の編成工程の例を説明するための説明図である。 図5に示した説明図の一部を拡大した部分拡大図である。 第1実施形態に係る、着用状態の靴下を後面から視た後面図である。 第2実施形態に係る、靴下の踵部の編成工程の例を説明するための展開図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る、靴下1の上面図である。図2は、靴下1の側面図であり、(A)が幅方向外側から視た側面図であり、(B)が幅方向内側から視た側面図である。図3は、靴下1を製造するための丸編機Kを説明するための説明図である。
図1及び図2に示すように、足被覆具である靴下1は、足首部10、踵部20及び爪先部30を有する。本実施形態の説明では、右足用の靴下1の例を説明する。左足用のものは、左右対称になる。
図3に示すように、靴下1は、丸編機Kによって製造される。丸編機Kは、シリンダCyと、シリンダCyの周方向に設けられた複数の針と、を有し、シリンダCyを回転させるとともに複数の針の各々を上下させ、第1給糸口F1及び第2給糸口F2の各々から編糸を供給することによって一度に2コースを編成可能である。図3では、一例として、反時計回り方向が正回転方向Rpであり、時計回り方向が逆回転方向Rrである。第2給糸口F2は、第1給糸口F1から逆回転方向Rrに90度回転した位置に設けられるが、これに限定されない。
図4(A)(B)は、靴下1の足首部10の編成工程の例を説明するための説明図である。図4では、「×」が第1給糸口F1から給糸された第1編糸によるニット編みの第1編目S1を示し、「〇」が第2給糸口F2から給糸された第2編糸によるニット編みの第2編目S2を示し、図4(B)の「-」がフロート編みを示す。
足首部10は、丸編機KのシリンダCyを正回転方向Rp又は逆回転方向Rrに全回転させることによって編成される。足首部10は、足首前部11及び足首後部12を有する。
図4(A)は、足首前部11の編成工程を示す。図4(A)に示すように、足首前部11は、第1給糸口F1から給糸された第1編糸によるニット編みの第1編目S1を有するコースと、第2給糸口F2から給糸された第2編糸によるニット編みの第2編目S2を有するコースとが、ウェール方向に交互に配置されるように編成される。
図4(B)は、フロート編みを含めた足首後部12の編成工程を示す。図4(B)に示すように、足首後部12は、コース方向に隣り合う第1編目S1の間にフロート編みが配置される。また、コース方向に隣り合う第2編目S2の間にもフロート編みが配置される。足首後部12では、フロート編みの配置によって足首後部12のコース方向の伸長が抑制され、全幅に亘ってニット編みされた足首前部11よりも低伸縮性を有する。
図5は、靴下1の踵部20の編成工程の例を説明するための説明図である。図6は、図5に示した説明図の一部を拡大した部分拡大図である。図5及び図6では、「×」が第1給糸口F1から給糸された第1編糸によるニット編みの第1編目S1を示し、「〇」が第2給糸口F2から給糸された第2編糸によるニット編みの第2編目S2を示し、「↓」が編糸の連続を示す。
踵部20は、シリンダCyを正回転方向Rp及び逆回転方向Rrに往復回転させることによって編成される。図5に示すように、踵部20は、減らし目領域21及び増やし目領域22、踵外側部23、踵内側部24及び踵中央部25を有する。
減らし目領域21は、所定の減らし目を順次行うことによって編立てられ、減らし目外側部21oと減らし目内側部21iを有する。減らし目領域21では、減らし目外側部21oが、減らし目内側部21iよりも短くなるように設けられる。
増やし目領域22は、所定の増やし目を順次行うことによって編立てられ、増やし目外側部22oと増やし目内側部22iを有する。増やし目領域22では、増やし目外側部22oが、減らし目内側部21i、減らし目外側部21o及び増やし目内側部22iの各々よりも長くなるように設けられる。
図5の例では、減らし目領域21における所定の減らし目は、ウェール方向に2段につき、コース方向に1つである。また、増やし目領域22における所定の増やし目は、ウェール方向に2段につき、コース方向に1つである。また、減らし目領域21の編立てでは、ウェール方向に進むにつれて外側区画部25oと内側区画部25iの間の編目数が所定数減少する。増やし目領域22の編立てでは、ウェール方向に進むにつれて外側区画部25oと内側区画部25iの間の編目数が所定数増加する。
図6に示すように、減らし目領域21及び増やし目領域22では、第1編目S1が、減らし目外側部21oと内側区画部25iの間に編立てられ(R1)、第1編目S1の編立てとともに、第2編目S2も、減らし目内側部21iと外側区画部25oの間に編立てられる(R2)。
踵外側部23は、第1編糸からなる第1編目S1によって減らし目領域21及び増やし目領域22を編立て、踵部20の幅方向外側に編成される。
踵内側部24は、第2編糸からなる第2編目S2によって減らし目領域21及び増やし目領域22を編立て、踵部20の幅方向内側に編成される。
踵中央部25は、第1編目S1と第2編目S2をウェール方向に交互に配置するように編成される。第1編目S1は、踵外側部23から踵内側部24へ向けて延出して踵内側部24と踵中央部25を区画する内側区画部25iで引き返して踵外側部23に戻る。第2編目S2は、踵内側部24から踵外側部23へ向けて延出して踵外側部23と踵中央部25を区画する外側区画部25oで引き返して踵内側部24に戻る。踵中央部25のウェール方向の編目数は、第1編目S1と第2編目S2の編目数の合計の数である。踵中央部25は、踵外側部23及び踵内側部24の各々のウェール方向の編目数よりも多い編目数を有する。
図7は、着用状態の靴下を後面から視た後面図である。
図7に示すように、踵部20は、減らし目領域21及び増やし目領域22を編立てることによって踵外側接合線26、足首外側接合線27、踵内側接合線28及び足首内側接合線29が形成される。
踵外側接合線26は、増やし目外側部のうちの一部22o1と減らし目外側部21oを互いに接合することによって形成される。踵外側接合線26の基端に位置する踵外側基端部26pは、踵内側接合線28の基端に位置する踵内側基端部28pよりも足首部10側に配置される。
足首外側接合線27は、踵外側接合線26から延設され、増やし目外側部のうちの他部22o2と足首部10の足首下部13を互いに接合することによって形成される。
踵内側接合線28は、増やし目内側部のうちの一部22i1と減らし目内側部21iを互いに接合することによって形成される。
足首内側接合線29は、踵内側接合線28から延設され、増やし目内側部のうちの他部22i2と足首下部13を互いに接合することによって形成される。
踵外側接合線26と足首外側接合線27を合わせた長さが、踵内側接合線28と足首内側接合線29を合わせた長さよりも長くなるように形成され、踵部20の中心位置Crは、幅方向内側に配置される。
踵部20の編成が終了すると、シリンダCyを全回転させ、爪先部30に到達するまで編成が進められる。
図1に戻り、爪先部30は、シリンダCyを正回転方向Rp及び逆回転方向Rrに往復回転させることによって編成される。爪先部30は、外側指袋31及び内側指袋32を有する。
外側指袋31は、小趾を収容可能である。外側指袋31は、第1編目S1によって足裏側から編成され、足甲側で接合される。
内側指袋32は、母趾から第4趾を収容可能である。内側指袋32は、第2編目S2によって足裏側から編成され、足甲側で接合される。内側指袋32は、幅方向内側から幅方向外側に向かうにつれて踵部20に近付くように設けられる。
(第2実施形態)
図8は、第2実施形態に係る、靴下1の踵部120の編成工程の例を説明するための展開図である。本実施形態の説明では、第1実施形態と同じ構成については、説明を省略する。
第1実施形態では、2つの給糸口によって給糸された編糸によって踵部20を編成する例を説明したが、1つの給糸口によって給糸された編糸によって踵部120を編成することもできる。
踵部120は、シリンダCyを正回転方向Rp及び逆回転方向Rrに往復回転させることによって編成される。図8に示すように、踵部120は、減らし目領域121及び増やし目領域122を有する。
減らし目領域121では、減らし目外側部121oが、減らし目内側部121iよりも短くなるように設けられる。
増やし目領域122では、増やし目外側部122oが、減らし目内側部121i、減らし目外側部121o及び増やし目内側部122iの各々よりも長くなるように設けられる。
すなわち、靴下1は、減らし目領域21、121、増やし目領域22、122、踵外側接合線26及び足首外側接合線27を有する。減らし目領域21、121は、減らし目を順次行うことによって編立てられ、減らし目外側部21o、121oと減らし目内側部21i、121iを有する。増やし目領域22、122は、増やし目を順次行うことによって編立てられ、増やし目外側部22o、122oと増やし目内側部22i、122iを有する。踵外側接合線26は、踵部20、120の幅方向外側において、増やし目外側部のうちの一部22o1、122o1と減らし目外側部21o、121oを互いに接合してなる。足首外側接合線27は、増やし目外側部のうちの他部22o2、122o2と足首部10の足首下部13を互いに接合してなり、踵外側接合線26から延設される。
踵内側接合線28は、踵部20、120の幅方向内側において、増やし目内側部22i、122iと減らし目内側部21i、121iを互いに接合してなる。踵外側接合線26の基端に位置する踵外側基端部26pは、踵内側接合線28の基端に位置する踵内側基端部28pよりも足首部10側に設けられる。増やし目領域22、122は、減らし目領域21、121よりも広い面積を有する。
靴下1は、踵外側接合線26と足首外側接合線27を合わせた長さが、増やし目内側部のうちの一部22i1、122i1と減らし目内側部21i、121iを互いに接合してなる踵内側接合線28と、踵内側接合線28から延設されて増やし目内側部のうちの他部22i2、122i2と足首下部13を互いに接合した足首内側接合線29とを合わせた長さよりも長い長さを有し、又は、足首内側接合線29を有しない。
踵部20は、踵外側部23、踵内側部24及び踵中央部25を有する。踵外側部23は、第1編糸からなる第1編目S1によって踵部20の幅方向外側に編成される。踵内側部24は、第2編糸からなる第2編目S2によって踵部20の幅方向内側に編成される。踵中央部25は、踵外側部23から踵内側部24へ向けて延出して踵内側部24を区画する内側区画部25iで引き返して踵外側部23に戻る第1編目S1と、踵内側部24から踵外側部23へ向けて延出して踵外側部23を区画する外側区画部25oで引き返して踵内側部24に戻る第2編目S2とをウェール方向に交互に配置するように、踵外側部23と踵内側部24の間に編成される。
爪先部30は、幅方向内側から幅方向外側に向かうにつれて踵部20、120に近付くように設けられる。
足首部10は、足首前部11よりも足首後部12が低伸縮性を有するように編成される。
(作用効果)
実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
(a)踵外側接合線26から足首外側接合線27を延設することにより、踵部20、120は、中心位置Crが幅方向内側に配置され、幅方向内側に踵の中心がある人体の踵によりフィットし、人体の踵からずれ落ち難いものにされる。
(b)踵外側接合線26の基端に位置する踵外側基端部26pは、踵内側接合線28の基端に位置する踵内側基端部28pよりも足首部10側に設けられる。増やし目領域22、122は、減らし目領域21、121よりも広い面積を有する。これにより、増やし目領域22、122がなす踵下部は、人体の踵下部にフィットした大きな膨らみを有するものにされる。
(c)踵部20、120は、踵外側接合線26と足首外側接合線27を合わせた長さが踵内側接合線28と足首内側接合線29を合わせた長さよりも長い長さを有し、又は足首内側接合線29を有しない。これにより、踵部20、120は、中心位置Crが幅方向内側に配置される。
(d)踵中央部25は、踵外側部23及び踵内側部24よりもウェール方向の編目数が多くなることによって人体の足によりフィットした大きな膨らみを有するものにされる。また、踵中央部25は、ウェール方向の編目数が多くなることによって足首後部12の位置を押し上げ、脚部軸Lxと足部軸Fxのなす角度θが鋭角となって足首部10が前傾し、人体の足首によりフィットしたものにされる(図2(C))。
(e)爪先部30は、幅方向内側から幅方向外側に向かうにつれて踵部20、120に近付くように傾斜する。靴下1は、着用によって足裏部内側の生地が前後に伸長し過ぎず伸縮性が適度に維持され、足趾を背屈した場合であっても生地が爪先側に牽引され難く、踵部20、120がずれ落ち難いものにされる。
(f)足首部10は、足首前部11よりも足首後部12が低伸縮性を有するように編成される。足裏部の生地が牽引力を加えても、足首後部12は、人体の足首後部12を締め付け、それによって生じた摩擦力によってずれ落ちが抑制される。一方、足首部10は、足首後部12よりも足首前部11が高伸縮性を有するように編成され、血管や細い腱が多く通る人体の足首前部11の締め付けを抑え、着用感に優れる。また、靴下1は、滑止め部材を設けた場合と比べて厚みを薄くすることができ、着用者に違和感を与え難いものにされる。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
例えば、実施形態の説明では、足被覆具が靴下1である一例を説明したが、これに限られない。足被覆具は、例えば、レッグウェア、フットカバー、ソックスカバー、インナーソックス、ヌードソックス、カバーソックス、ストッキング、タイツ、スパッツ、レギンス、トレンカ、ハイソックスであってもよい。
また、実施形態では、足首後部12において、隣り合う第1編目S1の間と、隣り合う第2編目S2の間とにフロート編みが配置される例を説明したが、これに限定されない。
図4(C)は、タック編みを含めた足首後部12の編成工程の例を説明するための説明図である。図4(C)において、「Λ」は、タック編みを示す。
図4(C)に示すように、隣り合う第1編目S1の間と、隣り合う第2編目S2の間とにタック編みが配置され、タック編みの配置によって足首後部12のコース方向の伸長を抑制し、足首後部12が足首前部11よりも低伸縮性を有するように構成されてもよい。
また、実施形態では、減らし目内側部21iよりも増やし目内側部22iが長くなるように構成され、増やし目内側部22iのうちの他部が足首下部13と接合され、足首内側接合線29が形成された例を説明したが、減らし目内側部21iと増やし目内側部22iの長さを互いに同じにし、足首内側接合線29が形成されなくてもよい。
また、実施形態では、所定の減らし目及び所定の増やし目の各々がウェール方向に2段につき、1つである例を説明したが、これに限定されない。所定の減らし目及び所定の増やし目の各々は、ウェール方向に1段につき、1つの増やし目又は減らし目であってもよいし、ウェール方向に3段につき、1つであってもよい。また、ウェール方向に対する増やし目の数と減らし目の数は互いに同じでなくてもよい。
本発明によれば、より人体の足にフィットし、人体の足からずれ難い足被覆具を提供することができる。
1 ・・・靴下(足被覆具)
10 ・・・足首部
11 ・・・足首前部
12 ・・・足首後部
13 ・・・足首下部
20、120 ・・・踵部
21、121 ・・・減らし目領域
21i、121i・・・減らし目内側部
21o、121o・・・減らし目外側部
22、122 ・・・増やし目領域
22i、122i・・・増やし目内側部
22i1 ・・・増やし目内側部のうちの一部
22i2 ・・・増やし目内側部のうちの他部
22o、122o・・・増やし目外側部
22o1 ・・・増やし目外側部のうちの一部
22o2 ・・・増やし目外側部のうちの他部
23 ・・・踵外側部
24 ・・・踵内側部
25 ・・・踵中央部
25i・・・内側区画部
25o・・・外側区画部
26 ・・・踵外側接合線
26p・・・踵外側基端部
27 ・・・足首外側接合線
28 ・・・踵内側接合線
28p・・・踵内側基端部
29 ・・・足首内側接合線
30 ・・・爪先部
31 ・・・外側指袋
32 ・・・内側指袋
Cr ・・・中心位置
Cy ・・・シリンダ
F1 ・・・第1給糸口
F2 ・・・第2給糸口
Fx ・・・足部軸
K ・・・丸編機
Lx ・・・脚部軸
Rp ・・・正回転方向
Rr ・・・逆回転方向
S1 ・・・第1編目
S2 ・・・第2編目


Claims (6)

  1. 減らし目を順次行うことによって編立てられ、減らし目外側部と減らし目内側部を有する減らし目領域と、
    増やし目を順次行うことによって編立てられ、増やし目外側部と増やし目内側部を有する増やし目領域と、
    踵部の幅方向外側において、前記増やし目外側部のうちの一部と前記減らし目外側部を互いに接合してなる踵外側接合線と、
    前記増やし目外側部のうちの他部と足首部の足首下部を互いに接合してなり、前記踵外側接合線から延設された足首外側接合線と、
    を有する足被覆具。
  2. 踵内側接合線を有し、
    前記踵内側接合線は、前記踵部の幅方向内側において、前記増やし目内側部と前記減らし目内側部を互いに接合してなり、
    前記踵外側接合線の基端に位置する踵外側基端部は、前記踵内側接合線の基端に位置する踵内側基端部よりも前記足首部側に設けられ、
    前記増やし目領域は、前記減らし目領域よりも広い面積を有する、
    請求項1に記載の足被覆具。
  3. 前記踵外側接合線と前記足首外側接合線を合わせた長さが、前記増やし目内側部のうちの一部と前記減らし目内側部を互いに接合してなる前記踵内側接合線と、前記踵内側接合線から延設されて前記増やし目内側部のうちの他部と前記足首下部を互いに接合した足首内側接合線とを合わせた長さよりも長い長さを有し、又は、前記足首内側接合線を有しない、請求項2に記載の足被覆具。
  4. 前記踵部は、
    第1編糸からなる第1編目によって前記踵部の幅方向外側に編成された踵外側部と、
    第2編糸からなる第2編目によって前記踵部の幅方向内側に編成された踵内側部と、
    前記踵外側部から前記踵内側部へ向けて延出して前記踵内側部を区画する内側区画部で引き返して前記踵外側部に戻る前記第1編目と、前記踵内側部から前記踵外側部へ向けて延出して前記踵外側部を区画する外側区画部で引き返して前記踵内側部に戻る前記第2編目とをウェール方向に交互に配置するように、前記踵外側部と前記踵内側部の間に編成された踵中央部と、
    を有する、請求項2に記載の足被覆具。
  5. 爪先部を有し、
    前記爪先部は、幅方向内側から幅方向外側に向かうにつれて前記踵部に近付くように設けられた、
    請求項1に記載の足被覆具。
  6. 前記足首部は、足首前部よりも足首後部が低伸縮性を有するように編成された、請求項1に記載の足被覆具。


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