JP3223981B2 - 楽音信号形成装置 - Google Patents

楽音信号形成装置

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利文 国本
則夫 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は遅延回路によるフィー
ドバックによって楽音信号を形成する楽音信号形成装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、遅延回路を含むフィードバッ
ク回路により楽音を形成する装置が提案されている(特
公昭58−58679号,特開昭62−109093号
等)。
【0003】この種の楽音信号形成装置は、信号入力を
フィードバックして循環させ、その音高(周波数)を遅
延回路の遅延時間で決定する。入力される信号は1周期
程度の短いものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の装置で
は、入力される信号が単純な波形信号であったため、遅
延フィードバック部の過渡応答が終わった後は単純な楽
音信号の継続となってしまう欠点があった。複雑なゆら
ぎを含む楽音信号を形成するためには、入力波形信号と
して複雑なゆらぎを含んだものを用いればよいが、この
ような波形を多種類記憶するためには、大容量のメモリ
が必要となる欠点があった。
【0005】この発明は、遅延フィードバック回路に入
力する基本波形信号をランダム値によって変調すること
により上記課題を解決した楽音信号形成装置を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、発生すべき
楽音信号の音高に応じて遅延時間が設定される遅延手段
を含む閉ループ状の信号伝搬手段を有し、前記信号伝搬
手段に基本波形信号を入力するとともに、前記信号伝搬
手段を伝搬する信号を楽音信号として出力する楽音信号
形成装置において、前記基本波形信号を記憶した記憶手
段と、前記記憶手段の読出位相信号を順次発生する位相
発生手段(7)と、前記位相発生手段が順次発生する読
出位相信号を、時間とともに変化するランダム信号で周
波数変調(6)および振幅変調(9)することによりラ
ンダムに変化させるランダム化手段(6,9)と、前記
ランダム化手段によってランダム化された読出位相信号
にしたがって前記記憶手段から基本波形信号を読み出す
読出手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】この発明の楽音信号形成装置は、発生すべ
き楽音信号の音高に応じて遅延時間が設定される遅延手
段を含む閉ループ状の信号伝搬手段を備えている。この
信号伝搬手段は、たとえば、加算器,遅延回路,フィル
タをループ状に接続した遅延フィードバック回路からな
る。この信号伝搬手段に基本波形信号を入力することに
よって楽音信号を形成する。すなわち、上記遅延フィー
ドバック回路の場合、加算器から入力された基本波形信
号が、遅延回路によって一定時間遅延された後フィルタ
を介して再度加算器にフィードバックされる。
【0008】この遅延ループによって、形成される楽音
信号の周波数が決定され、入力される基本波形信号とフ
ィルタのカットオフ特性によってその楽音の音色が決定
される。このような楽音信号形成装置において、基本波
形信号を読み出すための読出位相信号をランダムに変化
させるようにした。このランダム化の方式としては、基
本波を読みだす位相信号の速度をランダム化する方式
や、位相発生手段が発生した位相信号にランダム値を付
加する方式がある。いずれの方式でも、波形メモリから
読みだされる基本波形信号はその位相が時間とともに変
化するランダム信号信号により変調されたものとなって
いる。この基本波形信号を前記遅延フィードバック回路
に入力することにより、複雑なゆらぎのある音色を形成
することができる。
【0009】
【実施例】図1はこの発明の実施例である楽音信号形成
装置の構成を示す図である。この楽音信号形成装置は電
子楽器などに適用することができる。制御回路1はマイ
クロプロセッサなどで構成されており、入力手段2から
の入力信号に基づいて種々の制御信号を出力する。入力
手段としては、電子楽器の場合にはキーボードなどが接
続される。この入力手段から制御回路1に入力される情
報としては、音程,タッチデータ,ノートオン/オフな
どの情報があり、またその他、音色選択信号やパラメー
タ設定信号などが入力される。この楽音信号形成装置
は、遅延フィードバック回路20,波形テーブル10,
位相発生器7を備えているとともに、ランダム信号発生
器3を備えている。ランダム信号発生器3が発生したラ
ンダム信号はフィルタ4を介してアンプ5,8に入力さ
れる。このアンプ5,8のゲインは制御回路1のゲイン
コントロール信号によって制御される。アンプ5の出力
は加算器6に入力される。加算器6には制御回路1から
周波数ナンバが入力される。周波数ナンバとは音高に対
応し、音高が高くなるほど値が大きくなる数値情報であ
る。すなわち、加算器6の出力はランダム信号で変調さ
れた周波数ナンバとなる。この出力は位相発生器7に入
力される。位相発生器7は入力された周波数ナンバを累
算して位相信号(アドレス信号)を出力する。出力され
たアドレス信号は加算器9に入力される。一方、アンプ
8の出力は加算器9に入力される。加算器9には位相発
生器7が発生した位相信号が入力される。すなわち、加
算器9の出力はランダム信号が付加された位相信号とな
る。この位相信号は波形テーブル10に入力される。波
形テーブル10では入力された位相信号(アドレス信
号)にもとづいて基本波形信号が読み出される。波形テ
ーブル10には発音する音色に応じた波形が1周期分記
憶されている。読みだされる波形は制御回路1からの制
御信号によって選択される。読み出された基本波形信号
はアンプ11によってそのレベルが制御されたのち、遅
延フィードバック回路20の加算器21に入力される。
【0010】遅延フィードバック回路20において、加
算器21に入力された基本波形信号は遅延回路22によ
って一定時間遅延されたのち、ループフィルタ23を介
して再度加算器21にフィードバックされる。ループフ
ィルタ23は波形テーブル10から新たに入力される基
本波形信号とフィードバックされた信号との混合比を制
御する機能を有している。遅延回路22の遅延量および
ループフィルタ23のフィルタ特性は制御回路1から入
力される制御信号によって変更される。また、加算器2
1の出力がこの楽音信号形成装置の楽音信号出力として
取り出される。
【0011】ここで、ランダム信号発生器3が発生した
ランダム信号はアンプ5,8を介して位相発生器7の入
力側および出力側の双方に加えられるが、アンプ5,8
のいずれか一方のゲインを0にして入力側,出力側のい
ずれか一方に加えるようにしてもよい。アンプ5の出力
でカウント値を変調した場合には、位相の読み出し速度
が変動して位相信号にいわゆるFM変調がかかり、アン
プ8の出力で読み出された位相信号を変調した場合には
いわゆるAM変調がかかる。この信号で波形テーブル1
0をアクセスすることにより、波形データが単純なもの
でも、読み出される波形信号を変化に富んだものにする
ことができる。
【0012】なお、ランダム信号用のフィルタ4は省略
することも可能である。また、位相は通常はモジュロの
加算で行い、周期波形をアクセスするようにしている
が、通常の減衰音モデルのようにワンショットで読みだ
してもよい。この場合、変調によってアドレスがアクセ
ス範囲を越えないようにフィルタを設ける必要がある。
【0013】また、十分に長い周期で反復する波形によ
って変調を行う場合には、ランダム信号発生器3に変え
てFM変調などの手法を用いてもよい。ランダムフィル
タ,変調レベル,入力レベルなどは入力される演奏情報
に基づいて変更することが可能である。すなわち、いわ
ゆるキースケーリングすることができる。
【0014】
【発明の効果】以上のようにこの発明の楽音信号形成装
置によれば、信号伝搬手段に入力する基本波形信号を
み出すための読出位相信号をランダム化することによ
り、記憶している基本波形信号が少なくても、それを
ンダム化された読出位相信号で読み出すことによって変
化に富んだ複雑な楽音信号を形成することができる。こ
のランダムを演奏情報などに基づいて制御することに
より、電子楽器の演奏操作をよく反映する楽音信号を形
成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例である楽音信号形成装置の構
成を示す図である。
【符号の説明】
3−ランダム信号発生器、7−位相発生器、10−波形
テーブル、20−遅延フィードバック回路、21−加算
器、22−遅延回路、23−ループフィルタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 則夫 静岡県浜松市中沢町10番1号 ヤマハ株 式会社内 (72)発明者 武藤 孝明 静岡県浜松市中沢町10番1号 ヤマハ株 式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−109093(JP,A) 特開 昭57−207290(JP,A) 特開 昭54−26719(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発生すべき楽音信号の音高に応じて遅延
    時間が設定される遅延手段を含む閉ループ状の信号伝搬
    手段を有し、前記信号伝搬手段に基本波形信号を入力す
    るとともに、前記信号伝搬手段を伝搬する信号を楽音信
    号として出力する楽音信号形成装置において、 前記基本波形信号を記憶した記憶手段と、 前記記憶手段の読出位相信号を順次発生する位相発生手
    段と、 前記位相発生手段が順次発生する読出位相信号を、時間
    とともに変化するランダム信号で周波数変調および振幅
    変調することによりランダムに変化させるランダム化手
    段と、 前記ランダム化手段によってランダム化された読出位相
    信号にしたがって前記記憶手段から基本波形信号を読み
    出す読出手段と、 を備えたことを特徴とする楽音信号形成装置。
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