JP3223392B2 - 生産管理表示システムにおけるデータ伝送方法 - Google Patents

生産管理表示システムにおけるデータ伝送方法

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JP3223392B2
JP3223392B2 JP00363193A JP363193A JP3223392B2 JP 3223392 B2 JP3223392 B2 JP 3223392B2 JP 00363193 A JP00363193 A JP 00363193A JP 363193 A JP363193 A JP 363193A JP 3223392 B2 JP3223392 B2 JP 3223392B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は生産管理表示システムに
おけるデータ伝送方法に係り、詳しくは工場における生
産ラインに設置され、少なくとも生産ラインの各工程で
の異常の有無に関する情報(いわゆる「アンドン」情
報)及び作業者へのメッセージを表示する生産管理表示
システムにおけるデータ伝送方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車や機械の製造等を行う工場の生産
現場では、生産ラインの各工程で異常が発生した場合に
異常に素早く対処して次工程への影響を少なくするた
め、あるいは各工程の作業者がトイレ休憩等で一時的に
持ち場を離れるときの交代要員として、所定の工程作業
を行う作業者とは別に応援要員が待機している。
【0003】そして、一般に工場の生産現場には、作業
者に生産目標の達成率等を知らせるための生産管理盤
と、生産ラインの各工程での異常発生等を知らせるため
の表示器(いわゆる「アンドン」)が設置されている。
生産管理盤は当日の生産目標、現在の実績、停止時間等
を表示し、「アンドン」は生産ラインの各工程での異常
発生や交代要員を必要としているか否かの情報を表示す
るようになっている。
【0004】図9に示すように、生産管理盤51及びア
ンドン52は専用線53を介してプログラマブルコント
ローラ54に接続されている。アンドン52には各工程
に対応した数字が表示された多数の表示部52a,52
bが2段、2列に配列されている。上段の表示部52a
は数字が黄色の枠で、下段の表示部52bは数字が赤色
の枠でそれぞれ囲まれている。赤色の枠の表示部52b
が点灯した場合は作業が停止していることを表し、黄色
の枠の表示部52aが点灯した場合は応援要員を必要と
していることを表す。
【0005】プログラマブルコントローラ54には各工
程の設備55に装備された異常検出器(図示せず)や押
しボタンスイッチ56等からの出力信号が入力される。
そして、プログラマブルコントローラ54はそれらの異
常信号等に基づいて、アンドン52の表示部52a,5
2bのランプを1対1で点灯するようになっている。
又、プログラマブルコントローラ54は生産管理盤51
の表示部のうち実績及び停止時間の数値を各工程の稼動
実績に基づいて変更するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のアン
ドン52は工程数に対応した数の表示部52a,52b
を必要とし、しかも遠くから視認可能とするため各表示
部52a,52bの大きさをある程度大きくする必要が
ある。その結果、装置が大型化して広い設置スペースが
必要となるとともに、大きさの兼ね合いから情報量を多
くすることができなかった。又、表示部52a,52b
が設備に対して1対1で対応しているため、工程変更、
設備変更、改造のたびにアンドン52を作り直す必要が
ある。
【0007】このような不都合を解消する目的で本願発
明者等は、第1の制御手段からの出力信号に基づいて、
第2の制御手段で作成した表示データにより、アンドン
情報やメッセージ等をドットマトリックスタイプのディ
スプレイに表示させる生産管理表示システムを発明し
た。このシステムでは第1の制御手段は生産ラインの各
設備等からの異常信号等を入力するとともに、その信号
に基づいてディスプレイの画面表示に関するデータを出
力する。第2の制御手段は第1の制御手段からの出力信
号に基づいてディスプレイの表示データを作成する。第
1の制御手段からは所定の間隔でデータが出力される。
データは各工程の状況に関する多くの情報を有するため
データ量が多い。しかし、全てのデータが常に新しいも
のに更新されて出力されるのではなく、各工程に状況変
化があった場合にそれに対応する部分のデータが書き替
えられ、残りの部分は以前と同じ状態で出力される。第
2の制御手段は第1の制御手段から出力されたデータを
RAMに記憶し、その記憶されたデータに基づいてディ
スプレイの表示データの作成・更新を行う。
【0008】第2の制御手段は第1の制御手段から出力
された新しいデータを全て読み込み、既にRAMに記憶
されているデータと比較して更新された部分を更新する
ようになっている。又、RAMのデータが更新されると
それに対応して表示データの更新を行う。第1の制御手
段から出力される更新データは、その一部だけが更新さ
れている場合が多く、必ずしもRAMの全データの内容
を更新する必要はない。しかし、第2の制御手段はRA
Mのデータ更新の際、全データを読み込むとともに既に
RAMに記憶されているデータを各アドレス毎に全て比
較するため時間がかかる。又、表示データの更新を行う
際に、RAMに記憶されているデータの何処に変更があ
ったのかを調べるのに時間を要するという問題がある。
【0009】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は少なくともアンドン情報及びメ
ッセージをドットマトリックスタイプのディスプレイに
表示する生産管理表示システムにおいて、ディスプレイ
の表示データを作成する第2の制御手段が、第1の制御
手段から出力されたディスプレイの画面表示に関するデ
ータのどこが更新されたかを短時間で調べることができ
る生産管理表示システムにおけるデータ伝送方法を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め本発明では、少なくとも生産ラインの各工程での異常
の有無に関する情報及びメッセージを表示するためのド
ットマトリックスタイプのディスプレイと、生産ライン
の各設備等からの異常信号等を入力するとともに、その
信号に基づいて前記ディスプレイの画面表示に関するデ
ータを出力する第1の制御手段と、前記ディスプレイに
表示するための多数の表示パターンフォーマットを記憶
した記憶装置を装備し、前記第1の制御手段からの出力
データを記憶装置に記憶し、そのデータに基づいて所定
の表示パターンフォーマットを選択するとともに、その
表示パターンフォーマットに必要な事項を加えた表示デ
ータを前記ディスプレイに出力する第2の制御手段とを
備えた生産管理表示システムにおいて、前記第1の制御
手段から出力されるデータの構成を情報の種類毎に分割
されたデータの集合とし、データには全データを表すデ
ータ番号と、各分割データを表す分割データ番号とを付
与し、データ出力時にその内容が前回出力された内容と
異なる場合は前記データ番号と変更のあった分割データ
の分割データ番号とを変更して出力するようにした。
【0011】
【作用】ディスプレイには第2の制御手段からの表示デ
ータ信号に従って画面表示が行われる。第1の制御手段
から出力されたデータは第2の制御手段の記憶装置に記
憶され、そのデータに基づいて前記表示データ信号が作
成される。第1の制御手段から出力されるデータは情報
の種類毎に分割されたデータの集合で構成され、データ
には全データを表すデータ番号と、各分割データを表す
分割データ番号とが付与される。そして、データ出力時
にその内容が前回出力された内容と異なる場合は前記デ
ータ番号と変更のあった分割データの分割データ番号と
が変更して出力される。
【0012】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図8に従って説明する。図1に示すように、生産管理表
示システムは第1の制御手段としてのプログラマブルコ
ントローラ1と、第2の制御手段としての表示制御用パ
ーソナルコンピュータ(以後、制御パソコンという)2
と、稼動管理用パーソナルコンピュータ(以後、稼動管
理パソコンという)3とがネットワーク4で接続されて
いる。制御パソコン2にはディスプレイとしての大型の
LED(発光ダイオード)ディスプレイ5が接続されて
いる。
【0013】プログラマブルコントローラ1は生産ライ
ンの各工程に設けられた設備6と信号線を介して接続さ
れており、各設備6の制御を行うとともに、各工程に設
けられた異常信号出力部からの異常信号を入力するよう
になっている。異常信号出力部とは各設備6に設けられ
た異常検出器及びメンテナンス時期報知器や作業者が応
援を必要とするとき等に使用する押しボタンスイッチ7
等、正常運転状態と異なる状態にあることを示す信号を
出力する機器の総称である。
【0014】図2に示すように、LEDディスプレイ5
の表示部8は16×16ドットマトリックスユニット8
aを複数行、複数列(この実施例では12行、12列)
に配置することにより構成されている。ドットマトリッ
クスユニット8aに使用されるLEDには、赤と緑のL
EDチップを1つのランプに入れた2色LEDが使用さ
れている。2色LEDは共通端子、赤点灯用端子及び緑
点灯用端子をそれぞれ1本ずつ、合計3本の端子を有
し、共通端子と点灯用端子間に通電されると対応する色
のLEDが点灯する。2色LEDは赤のみが点灯すると
赤色に光り、緑のみが点灯すると緑色に光り、両方が点
灯すると橙色に光るようになっている。
【0015】各ドットマトリックスユニット8aにはそ
の裏面にコントロール回路(図示せず)が設けられてい
る。コントロール回路は2色LEDの共通端子への通電
を制御するY(行)ドライバと、赤点灯用端子あるいは
緑点灯用端子への通電を制御するX(列)ドライバとを
備えている。そして、コントロール回路は制御パソコン
2からの制御信号及び表示データ信号に従って2色LE
Dを点灯させる。
【0016】図4に示すように、プログラマブルコント
ローラ1はCPU(中央処理装置)9、ROM(リード
オンリーメモリ)10、RAM(ランダムアクセスメモ
リ)11、入出力ポート12、タイマ13等を備えてお
り、バスラインBLを介して信号の授受が行われる。プ
ログラマブルコントローラ1は入力された異常信号をそ
の種類に応じてデータ化(符号化)し、RAM11に格
納する。RAM11には生産ラインの少なくとも1日分
の稼動履歴データを蓄積可能な記憶領域を有し、生産ラ
インの当日の稼動履歴データが逐次記憶される。CPU
9はタイマ13からの信号により、各工程の異常が何時
発生して何時解消されたかを異常の種類とともにRAM
11に記憶させるようになっている。
【0017】CPU9はRAM11に記憶された稼動履
歴データに基づいて生産ラインの稼動実績及び停止時間
を演算し、ネットワーク4上に稼動実績及び停止時間の
データ信号として出力する。又、CPU9は入力された
異常信号の有無に対応して生産ラインの稼動状況を判断
し、LEDディスプレイ5の画面表示に関するデータを
作成してネットワーク4上にデータ信号として出力す
る。
【0018】データは情報の種類毎に分割された分割デ
ータの集合で構成されている。分割データとしては設備
異常を表すデータ、押しボタンスイッチ7のオン・オフ
を表すデータ、制御パソコン2が選択すべき表示パター
ンフォーマットの種類を表すデータ、制御パソコン2が
選択すべきメッセージの種類を表すデータ、ラインのレ
イアウト表示を表すデータ等がある。設備異常及び押し
ボタンスイッチ7のオン・オフを表す分割データにはそ
れぞれ各工程及び異常信号出力部毎に対応した領域があ
り、異常信号の有無及び押しボタンスイッチ7のオン・
オフの状態が表示される。
【0019】図3に示すようにデータDはフォーマット
化され、データDの先頭には全データを表すデータ番号
(全データ通番)TNが、各分割データD1 〜Dn の先
頭には分割データ番号(部分通番)DNがそれぞれ付与
される。各分割データD1 〜Dn の部分通番DNは分割
データD1 〜Dn のデータ内容が変更される毎に変更さ
れるようになっている。データDの出力時にその内容が
前回出力された内容と異なる場合は、全データ通番TN
が前回出力時と異なる全データ通番TNに変更される。
この実施例では分割データD1 〜Dn の内容が変更され
る毎に、当該分割データD1 〜Dn の部分通番DNが1
ずつ増加するようになっている。又、全データ通番TN
はデータ出力時にその内容が前回出力された内容と異な
る場合には、前回出力時の全データ通番TNに1を加え
たデータ番号に変更されるようになっている。
【0020】図4に示すように、制御パソコン2はCP
U14、ROM15、記憶装置としてのRAM16a、
記憶装置としての不揮発性RAM16b、表示データ格
納RAM(以後、表示用RAMという)17、バッファ
メモリ18、入出力ポート19、シフトレジスタ20及
びドライバ21を備えている。CPU14、ROM1
5、RAM16a、不揮発性RAM16b、表示用RA
M17、バッファメモリ18、入出力ポート19及びシ
フトレジスタ20はアドレスバスAB、データバスDB
及び制御バスCBを介して接続され、CPU14とドラ
イバ21は制御バスCBを介して接続されている。RO
M15には制御プログラムが記憶されている。RAM1
6aにはプログラマブルコントローラ1の出力データや
CPU14の演算結果等が一時的に記憶される。又、不
揮発性RAM16bにはLEDディスプレイ5で表示す
るための多数の表示パターンフォーマットが記憶されて
いる。表示パターンフォーマットはファイルヘッダと、
固定表示データと、可変表示データとからなるファイル
として記憶されている。
【0021】CPU14はプログラマブルコントローラ
1あるいは稼動管理パソコン3からの出力信号を入出力
ポート19を介して入力する。そして、その信号データ
をRAM16aに格納するとともに、そのデータに対応
した適切な表示パターンフォーマットを不揮発性RAM
16bに記憶された多数の表示パターンフォーマットの
中から選択してそのデータを表示用RAM17に格納す
る。又、前記信号データに基づいて表示用RAM17の
表示データを書き替える。プログラマブルコントローラ
1の出力データDを格納するRAM16aのアドレスは
それぞれ分割データ毎に決まっている。又、バッファメ
モリ18のアドレスはRAM16aのデータDを格納す
るアドレスと対応している。
【0022】表示用RAM17にはLEDディスプレイ
5を構成する各2色LEDの配列に合わせたアドレスを
有する記憶領域が赤色表示データ用及び緑色表示データ
用にそれぞれ別に設けられている。そして、各記憶領域
のアドレスと対応するLEDディスプレイ5上の2色L
EDを赤色に点灯させる場合は、当該アドレスの赤色表
示データが1、緑色表示データが0となる。2色LED
を緑色に点灯させる場合は、当該アドレスの赤色表示デ
ータが0、緑色表示データが1となる。2色LEDを橙
色に点灯させる場合は、当該アドレスの赤色表示データ
及び緑色表示データの両方が1となる。又、2色LED
を点灯させない場合は、当該アドレスの赤色表示データ
及び緑色表示データの両方が0となる。
【0023】LEDディスプレイ5に表示を行う場合、
CPU14は表示用RAM17に格納された表示データ
を所定の順序でシフトレジスタ20に送る。シフトレジ
スタ20は表示用RAM17からの16ビットパラレル
データをシリアルデータに変換する。ドライバ21は表
示データ信号及び制御信号をLEDディスプレイ5に出
力する。表示データの転送はLEDディスプレイ5を構
成する12行のドットマトリックスユニット8aに対応
する表示データについてそれぞれ並行に行う。各行のド
ットマトリックスユニット8aの最上段(第1段)の2
色LEDに対応する表示データが16ビットずつ1単位
として1段分の表示データがまず転送される。1段分
(16×12=192ビット)の表示データが転送され
ると、次の段の表示データが順次転送される。そして、
第16段の表示データの転送が終了すると、再び第1段
から表示データの転送が繰り返される。16段分のデー
タの転送はほぼ1/100秒周期で繰り返される。
【0024】すなわち、各行のドットマトリックスユニ
ット8aを構成する16段の2色LEDのうち1度に点
灯しているのは1段のみとなる。この操作がほぼ1/1
00秒周期で繰り返されるため、1度に点灯している段
が1段であっても、人が見る場合は残像により全段の2
色LEDが同時に点灯した状態の画面と同じ画面を見て
いることになる。
【0025】稼動管理パソコン3はCRT表示装置3a
を装備し、プログラマブルコントローラ1からの出力信
号に基づいて、LEDディスプレイ5の表示と同様な表
示をCRT表示装置3aに表示可能となっている。稼動
管理パソコン3はプログラマブルコントローラ1のRA
M11に蓄積された稼動履歴データに基づいて本日の残
業時間を演算し、そのデータを制御パソコン2に出力す
るようになっている。又、稼動管理パソコン3からの信
号により制御パソコン2内のRAM16a、不揮発性R
AM16b及び表示用RAM17のデータを書き替え可
能になっている。
【0026】表示パターンフォーマットには、従来の生
産管理盤のように生産管理情報の表示を主目的とするも
のとしては、例えば、図5に示すような表示画面と対応
するものがある。この表示パターンでは生産管理情報が
12行のドットマトリックスユニット8aのうちの上か
ら10行に表示され、下2行にメッセージが表示され
る。生産管理情報のうち漢字の表示部が全て固定表示デ
ータとなり、数字の表示部が全て可変表示データとな
る。又、メッセージの表示部は可変表示データとなる。
この表示パターンは生産ラインに異常がないときに使用
され、表示するメッセージが特にない場合にはメッセー
ジ表示部には現在時刻が表示されるようになっている。
なお、メッセージ表示部に表示されるメッセージの一部
は不揮発性RAM16bにパターンフォーマットとして
記憶されている。
【0027】又、生産ラインで異常が発生した場合にア
ンドン情報を表示するものとしては、例えば、図6に示
すような表示画面と対応する表示パターンフォーマット
がある。この表示パターンでは生産管理情報がLEDデ
ィスプレイ5の上半分に表示され、アンドン情報及びメ
ッセージが下半分に表示される。そして、生産管理情報
の漢字の部分が固定表示データとなり、生産管理情報の
数字の表示部とアンドン情報及びメッセージの表示部が
可変表示データとなる。アンドン情報の表示は異常信号
が出力された工程番号を異常発生順に表示することによ
り行われる。工程が停止しておらず単に応援者の呼出し
の状態では橙色をバックに黒抜きの数字が表示され、工
程が停止状態では赤色をバックに黒抜きの数字が表示さ
れる。メッセージ表示部には「設備異常」の表示と、異
常の種類が表示される。
【0028】多種類のメッセージを表示する必要が有る
場合は、例えば図7に示すように、生産管理情報を表す
文字の大きさを小さくして、メッセージ表示部の面積を
大きくした別の基本表示パターンが使用される。又、1
つのメッセージの文字数が多くて1行に入らない場合に
は、表示文字が順に移動しながら新しい文字に変わるス
クロール表示(流し文字表示)を行うようになってい
る。
【0029】次に前記のように構成された生産管理表示
システムの作用を説明する。システムの電源投入により
CPU14は不揮発性RAM16bから生産管理情報が
大きく表示される表示パターンフォーマットを選択し、
そのデータを表示用RAM17に格納する。又、稼動管
理パソコン3から本日の目標台数の表示データ信号が制
御パソコン2に入力され、そのデータ信号に基づいて表
示用RAM17の対応する領域のデータが書き替えられ
る。次に表示用RAM17に記憶された表示データが表
示データ信号として制御信号とともに順次LEDディス
プレイ5に出力される。表示データ信号及び制御信号は
LEDディスプレイ5のレシーバ(図示せず)で受信さ
れ、バッファ及びデコーダを介してドットマトリックス
ユニット8aのコントロール回路に送られる。そして、
LEDディスプレイ5に図5に示すような標準画面が表
示される。但し、この時点では本日目標以外の生産管理
情報を示す数値はまだ表示されない。
【0030】プログラマブルコントローラ1は各工程の
設備6や押しボタンスイッチ7からの信号を入力する。
CPU9は入力された異常信号をその種類に応じてデー
タ化(符号化)し、そのデータをRAM11に稼動履歴
データとして格納する。すなわち、RAM11には生産
ラインの当日の稼動履歴データが逐次記憶される。CP
U9はRAM11に記憶された稼動履歴データに基づい
て生産ラインの稼動実績及び停止時間を演算し、ネット
ワーク4上に稼動実績及び停止時間のデータ信号として
出力する。
【0031】又、CPU9は入力された異常信号等に基
づいてLEDディスプレイ5の画面表示に関するデータ
を作成し、ネットワーク4上にデータ信号として出力す
る。データDは情報の種類毎に分割されたデータにフォ
ーマット化され、データDの先頭には全データを表す全
データ通番TNが、各分割データD1 〜Dn の先頭には
部分通番DNがそれぞれ付与される。データDはRAM
11の所定領域に格納され、所定時間(例えば20mse
c )毎にネットワーク4上に出力される。プログラマブ
ルコントローラ1は分割データの内容が変更される毎
に、当該分割データの部分通番DNを1ずつ増加させ
る。又、データDの出力時にその内容が前回出力された
内容と異なる場合、前回出力時の全データ通番TNに1
を加えたデータ番号に変更して出力する。
【0032】制御パソコン2はプログラマブルコントロ
ーラ1から出力されたデータ信号を入力する。CPU1
4は入出力ポート19から入力されたデータDをバッフ
ァメモリ18に転送した後、さらにそのデータDに基づ
いてRAM16aに既に記憶されているデータの更新を
行う。そして、更新後のデータに基づいて表示用RAM
17に記憶されている表示用データの更新を行う。
【0033】CPU14は図8のフローチャートに従っ
てRAM16aに記憶されたデータの更新を行う。CP
U14はまずバッファメモリ18に格納されたデータD
の全データ通番TNを読み込む。次にその全データ通番
TNが前回の通番と変更されているか否かを判断する。
すなわち、バッファメモリ18に格納されたデータDと
RAM16aに記憶されたデータの全データ通番TNを
比較し、通番の変更がなければ作業を終了する。通番の
変更があれば第1の分割データD1 の部分通番DNを読
み込み、当該部分通番が前回の通番すなわち、RAM1
6aに記憶された部分通番と変更されているか否かを判
断する。そして、部分通番の変更があれば、当該分割デ
ータD1 のデータチェックを行なう。データチェックで
は当該分割データD1 の各アドレスに記憶されたデータ
と、RAM16aに記憶された対応するアドレスのデー
タとを比較する。そして、両者が異なる場合にバッファ
メモリ18の当該アドレスのデータをRAM16aの当
該アドレスに転送する。当該分割データD1 のデータチ
ェックが終了後、第2の分割データD2 の部分通番DN
を読み込み、前記と同様な作業を繰り返す。第1の分割
データD1 の部分通番の変更がない場合は、データチェ
ックを行わずに第2の分割データD2 の部分通番DNを
読み込み、前記と同様な作業を繰り返す。以下、最後の
分割データDn まで同様な作業が順次繰り返される。
【0034】CPU14はRAM16aに格納されたデ
ータに基づいて、表示用RAM17の表示データの更新
を行う。この場合もRAM16aのデータに全データ通
番TN及び部分通番DNが設けられているため、CPU
14は部分通番DNが変更された箇所のみデータチェッ
クを行い、変更のあるデータに対応して表示データを更
新する。又、プログラマブルコントローラ1から出力さ
れた稼動実績及び停止時間を示すデータはRAM16a
の所定アドレスに格納され、CPU14はそのデータに
基づいて表示用RAM17の稼動実績及び停止時間に対
応する可変表示データを更新する。そして、更新後の表
示データに基づいてLEDディスプレイ5の画面表示が
行われる。
【0035】従って、生産ラインに異常がない状態で
は、LEDディスプレイ5には生産管理情報が大きく表
示される図5に示すような標準画面が表示される。又、
生産ラインに異常が発生した場合は、例えば図6に示す
ような異常表示用画面が表示される。そして、生産ライ
ンの異常が解消されると、LEDディスプレイ5等の画
面が再び標準画面に戻る。
【0036】又、稼動管理パソコン3は生産目標値とプ
ログラマブルコントローラ1のRAM11に蓄積された
稼動履歴データ等から残業時間を演算し、制御パソコン
2に残業時間を表示するためのデータ信号を出力する。
制御パソコン2はそのデータ信号を入力すると、そのデ
ータ信号に基づいて表示用RAM17の残業時間表示部
に対応する表示データを書き替える。そして、残業時間
がLEDディスプレイ5に表示される。
【0037】プログラマブルコントローラ1の出力デー
タDは所定時間毎に出力され、必ずしも常に内容が更新
されるとは限らず、内容が更新された場合もデータの一
部が変更される。CPU14は入力データDに基づいて
RAM16aのデータを更新する際、最初からデータD
の全ての内容をチェックするのではなく、全データ通番
TN及び部分通番DNに変更があるか否かをチェックす
る。そして、部分通番DNの変更がある分割データにつ
いてのみデータ内容をチェックするので、前回のデータ
と今回のデータDとの比較に要する処理回数を減少で
き、処理時間を短縮できる。従って、更新の処理速度が
速くなり、データDの変更に対応してLEDディスプレ
イ5の画面を適切な表示に速く変更できる。
【0038】又、前記のようにLEDディスプレイ5に
は必要な情報が選択されて表示され、しかも表示画面の
中で各情報を表示する表示部の配置や大きさを変更でき
る。従って、従来の生産管理盤あるいはアンドンと異な
り、表示器(ディスプレイ)を大型化せずに1個のディ
スプレイで生産管理情報、アンドン情報あるいはメッセ
ージ情報を表示できる。又、制御パソコン2は多数の表
示パターンフォーマットの中から最も適切な表示パター
ンフォーマットを選択して、生産管理情報、アンドン情
報、メッセージ情報をLEDディスプレイ5に表示させ
るため、より適切で詳細な情報表示を行うことができ
る。又、生産ラインの工程変更、設備の改造、変更があ
った場合も、画面の表示データを変更することで簡単に
対処できる。
【0039】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、例えば、バッファメモリ18に格納された
データDと、RAMに記憶されている前回のデータとを
比較する際、各分割データD1 〜Dn の部分通番の変更
の有無を確認して変更有りのときに、当該分割データの
データチェックをすぐに行うのではなく、各分割データ
D1 〜Dn の部分通番の変更の有無を全部の部分通番に
ついて行い、その後、変更がある部分通番と対応する分
割データのデータチェックを行うようにしてもよい。
【0040】又、制御パソコン2がデータDを入力する
状態にあるか否かの確認を行わずに、プログラマブルコ
ントローラ1からデータDを出力する構成に代えて、制
御パソコン2からのアクセスがあったときにプログラマ
ブルコントローラ1がデータDを出力する構成としても
よい。この場合、まず全データ通番TNを出力し、制御
パソコン2からさらにデータ送信の要求があったときに
部分通番DNを出力する。そして、CPU14からデー
タ送信の要求があった部分通番DNの分割データを分割
データ番号とともに出力する。
【0041】又、LEDディスプレイ5を構成するドッ
トマトリックスユニット8aの数を12行、12列以外
にしたり、ドットマトリックスユニット8aとして16
×16ドットマトリックス以外のものを使用してもよ
い。又、LEDとして赤、緑の2色LED以外のものを
使用したり、ディスプレイとしてLEDディスプレイに
代えて、プラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ等の
他の方式のディスプレイを使用してもよい。又、残業時
間は稼動管理パソコンにより演算するのではなく、操作
者が入力するようにしてもよい。又、生産ラインと別の
建物にある管理事務所に稼動管理パソコンを設けたり、
稼動管理パソコン3を省略してプログラマブルコントロ
ーラ1からの信号だけで制御パソコン2がLEDディス
プレイ5の表示を行うようにしてもよい。この場合は本
日目標もプログラマブルコントローラ1からの指令で書
き替えられる。さらには、LEDディスプレイ5にはア
ンドン情報とメッセージだけを表示して生産管理盤を別
に設けてもよい。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように本発明では、第1の
制御手段から出力されるデータが情報の種類毎に分割さ
れたデータの集合で構成され、データには全データを表
すデータ番号と、各分割データを表す分割データ番号と
が付与され、データ出力時にその内容が前回出力された
内容と異なる場合には前記データ番号と変更のあった分
割データの分割データ番号とが変更されるので、第2の
制御手段が第1の制御手段から出力されたディスプレイ
の画面表示に関するデータのどこが更新されたかを短時
間で調べることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施例の生産管理表示シ
ステムの概略構成図である。
【図2】LEDディスプレイの概略正面図である。
【図3】データの構成を示す模式図である。
【図4】制御パソコン及びプログラマブルコントローラ
の構成を示すブロック回路図である。
【図5】LEDディスプレイに表示される標準画面の一
例を示す概略図である。
【図6】LEDディスプレイに表示される異常表示画面
の一例を示す概略図である。
【図7】LEDディスプレイに表示される別の異常表示
画面を示す概略図である。
【図8】データ更新時の制御パソコンのCPUの動作を
示すフローチャートである。
【図9】従来の「アンドン」及び生産管理盤の概略構成
図である。
【符号の説明】
1…第1の制御手段としてのプログラマブルコントロー
ラ、2…第2の制御手段としての制御パソコン、5…デ
ィスプレイとしてのLEDディスプレイ、6…設備、8
a…ドットマトリックスユニット、16a…記憶装置と
してのRAM、16b…記憶装置としての不揮発性RA
M、17…表示用RAM、18…バッファメモリ、D…
データ、D1 〜Dn …分割データ、TN…データ番号
(全データ通番)、DN…分割データ番号(部分通
番)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 典嗣 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式 会社 豊田自動織機製作所 内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 5/00 - 5/42 G05B 15/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも生産ラインの各工程での異常
    の有無に関する情報及びメッセージを表示するためのド
    ットマトリックスタイプのディスプレイと、 生産ラインの各設備等からの異常信号等を入力するとと
    もに、その信号に基づいて前記ディスプレイの画面表示
    に関するデータを出力する第1の制御手段と、 前記ディスプレイに表示するための多数の表示パターン
    フォーマットを記憶した記憶装置を装備し、前記第1の
    制御手段からの出力データを記憶装置に記憶し、そのデ
    ータに基づいて所定の表示パターンフォーマットを選択
    するとともに、その表示パターンフォーマットに必要な
    事項を加えた表示データを前記ディスプレイに出力する
    第2の制御手段とを備えた生産管理表示システムにおい
    て、 前記第1の制御手段から出力されるデータの構成を情報
    の種類毎に分割されたデータの集合とし、データには全
    データを表すデータ番号と、各分割データを表す分割デ
    ータ番号とを付与し、データ出力時にその内容が前回出
    力された内容と異なる場合は前記データ番号と変更のあ
    った分割データの分割データ番号とを変更して出力する
    生産管理表示システムにおけるデータ伝送方法。
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