JP3223094B2 - 繊維補強押出成形板の凹凸模様付方法及びその装置 - Google Patents

繊維補強押出成形板の凹凸模様付方法及びその装置

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JP3223094B2 JP34910195A JP34910195A JP3223094B2 JP 3223094 B2 JP3223094 B2 JP 3223094B2 JP 34910195 A JP34910195 A JP 34910195A JP 34910195 A JP34910195 A JP 34910195A JP 3223094 B2 JP3223094 B2 JP 3223094B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は繊維補強押出成形板の
凹凸模様付方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】繊維補強セメント板の製造方法として押
出成形法が広く知られている。この押出成形法は、口金
の形状を変えることにより種々の断面形状の板状体を成
形できるので意匠に富む板材を大量に連続成形できる利
点を有する。ところで、押出成形では、板の断面形状に
ついてはかなりの変化性を持たせることができるが、押
出方向に連続しない凹凸模様、例えばリシン吹付様、煉
瓦目地様などの凹凸模様は口金だけでは付することがで
きないため、このような場合は口金に凹凸模様ロールを
隣接配置し、これを押出速度に同期させあるいは押出力
により従動回転させつつ圧接させることが行われる(例
えば特開昭51-92818号公報、同58-25917号公報、同58-1
19842 号公報等) 。
【0003】
【従来技術の問題点】しかしながら上記手段では、一応
押出方向に不連続な凹凸模様は付することができるもの
の、押出直後にロールで凹凸模様付けするため、押出材
料の流動性がばらつくと押出成形品幅方向での押出流量
が変動し、これに起因して凹凸模様がずれたり曲がった
りする欠点があった。
【0004】また、ロールによる凹凸模様のピッチと板
状体の長さが、必ずしもロールの周長とマッチしていな
いため、凹凸模様を付した製品をトレーに引き取る際、
どの凹凸模様部分がトレーのどの位置に来るか全く制御
できず、さらに所定寸法に裁断した板状体表面の凹凸模
様の位置が成形板毎に偏位し、凹凸模様の位置が板状製
品ごとにばらつく欠点があった。
【0005】さらに、凹凸模様ロールを、押し出される
繊維補強セメント板表面に押し当てて従動回転させる場
合は、凹凸模様ロールの回転抵抗により繊維補強セメン
ト板との引っ掛かりやけり上げが生じ、凹凸模様のエッ
ジがシャープにならずあるいはササクレが生じ鮮明な凹
凸模様とならない場合がある欠点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記問題
点に鑑み、押出材料の流動性のばらつきに起因する凹凸
模様の変形や曲がりを確実に防止して鮮明な凹凸模様を
付し、さらにトレーに対する凹凸模様の位置も確実に制
御できる繊維補強押出成形板の凹凸模様付方法及びその
装置を得ることを目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の繊維補
強押出成形板の凹凸模様付方法は、帯状に押出した繊維
補強セメント板1を、押出速度と同期させた速度で押出
方向へ一連となって移動する多数のトレー2…2上に受
け、前記帯状の繊維補強セメント板1をトレー2…2毎
に裁断し、次いで該トレー上に乗った繊維補強セメント
板1A表面に、該トレー2の接近を検知して駆動が開始
される、両端にフランジ状の側板3Aを有する凹凸模様
ロール3を、前記繊維補強セメント板1Aに対する圧接
抵抗に対抗する同等以下の回転力で回転駆動しつつ圧接
させて凹凸模様1Bを付すことを特徴とするものであ
る。
【0008】請求項2に記載の繊維補強押出成形板の凹
凸模様付方法は、請求項1に記載の繊維補強押出成形板
の模様付方法で成形された繊維補強セメント板1の、凹
凸模様ロール3の側板3Aにより形成された凹刻溝1
C、1C部分及び繊維補強セメント板1Aの進行方向前
後端を切断して整形することを特徴とするものである。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の繊維補強押出成形板の凹凸模様付方法において、凹凸
模様ロール3両端の側板の、凹凸模様ロール3表面から
の延出量を、凹凸模様1Bの最大深さ以上で、押出成形
される帯状の繊維補強セメント板1の板厚の95%以下の
量としたことを特徴とするものである。
【0010】請求項4に記載の発明は、繊維補強押出成
形板の模様付装置に関し、トレー2を搬送するコンベヤ
装置4と、該コンベヤ装置4に沿って配置された繊維補
強セメント板1の定尺裁断カッター5と、前記コンベヤ
装置4に設けられたトレー検知装置6と、該検知装置6
の検出信号により駆動を開始する駆動装置7と、該駆動
装置7により前記繊維補強セメント板1Aに対する圧接
抵抗に対抗する同等以下の回転力で駆動され、かつ両端
に凹凸模様1Bの深さ以上で、押出成形される帯状の繊
維補強セメント板1の板厚の95%以下の延出量とされた
側板3Aを有し、表面に凹凸模様型の付された凹凸模様
ロール3と、該凹凸模様ロール3により凹凸模様の付さ
れた繊維補強セメント板1Aの両側端及び前後端を裁断
する整形カッター8とからなることを特徴とするもので
ある。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の繊維補強押出成形板の凹凸模様付装置において、凹凸
模様ロール3とトレー2を挟んで対峙する支持ロール9
の位置が、凹凸模様ロール3よりトレー2の進行方向後
方に偏位されていることを特徴とするものである。
【0012】請求項6に記載の発明は、請求項4に記載
の繊維補強押出成形板の凹凸模様付装置において、トレ
ー2の下面に、補強板10が着脱自在に取付けられてな
ることを特徴とするものである。
【0013】
【作用】請求項1の繊維補強押出成形板の凹凸模様付方
法は、帯状に押出成形された繊維補強セメント板1表面
に凹凸模様を付するに際し、押出機の口金から吐出され
た直後でなく、製品長さに応じたトレー2上で凹凸模様
ロール3によって凹凸模様を付す。従って、凹凸模様ロ
ール3の回転始期をトレー2の前端位置に同期させるこ
とにより、繊維補強セメント板1A表面の凹凸模様を各
板毎に一致させることができる。
【0014】また、この凹凸模様ロール3で凹凸模様を
付する際、両端のフランジ状の側板3A、3Aで繊維補
強セメント板1Aの成形材料の側方向への流動が抑えら
れ、端部の凹凸模様が鮮明に付けられる。
【0015】この凹凸模様ロール3を繊維補強セメント
板1Aに対する圧接抵抗に対抗する同等以下の回転力で
回転駆動するのは、凹凸模様を忠実かつ鮮明に付するた
めであって、模様付けロール3が繊維補強セメント板1
Aに圧接された時、トレーと同一の周速度で回転させる
と共に模様付けロール3の前記セメント板1Aに対する
回転抵抗を零とすることにより、回転抵抗による凹凸模
様の引掛かりやけり上げを無くし、エッジのシャープな
あるいはササクレのない凹凸模様を付することが可能と
なる。
【0016】請求項2の繊維補強押出成形板の凹凸模様
付方法は、請求項1に記載の方法で成形された繊維補強
セメント板1の両側縁に形成された、凹凸模様ロール3
の側板3A、3Aによる凹刻溝1C、1Cより外側と進
行方向前後端を切り落とし製品形状を一定とする。
【0017】請求項3の繊維補強押出成形板の凹凸模様
付方法において、請求項1の発明を実施する場合におい
て、凹凸模様ロール3の側板3A、3Aの延出量Sを凹
凸模様の最大深さd以上で、繊維補強セメント板1Aの
厚さtの95%以下とするのは、凹凸模様の最大深さdよ
り側板3Aの延出量Sを少なくすると、押圧時のセメン
ト材料の側方向への流動が十分に抑えることができず、
また板厚tの95%より大きくすると、側板3Aによって
押圧された材料がトレー2表面に密着し、整形カッター
8で切断して、余剰部分を除去する際、凹刻溝1C部分
の材料が密着したまま残ることがあり、トレー2の清掃
工程に影響し好ましくないからである。
【0018】請求項4の繊維補強押出成形板の凹凸模様
付装置は、請求項1〜2に記載の方法を実施する装置に
関し、帯状に押し出された繊維補強セメント板1は一連
に連なったトレー2…2上に移載され、そしてトレー2
ごとに裁断し、その後トレー2毎にその上に乗った繊維
補強セメント板1A表面に凹凸模様を付していく。
【0019】この場合、トレー検知装置6、駆動装置7
を介して回転駆動される凹凸模様ロール3で凹凸模様が
付されるため、各トレー2毎に常時同じ位置に凹凸模様
が付される。また、凹凸模様ロール3は、圧接抵抗に対
抗する同等以下の回転力で回転駆動されるため、前述の
ように回転抵抗による繊維補強セメント板1Aとの引っ
掛かりやけり上げが無くなり、エッジのシャープなある
いはササクレのない鮮明な凹凸模様が付される。
【0020】請求項5の繊維補強押出成形板の凹凸模様
付装置は、請求項4の装置における凹凸模様ロール3に
対応する支持ロール9の位置が、凹凸模様ロール3より
トレー2の進行方向後方に偏位されているため、これら
ロール間で圧縮される繊維補強セメント板1Aの圧縮逃
げが進行方向後方へと制御される。従って、凹凸模様ロ
ール3によって繊維補強セメント板1Aに加えられる力
が最大となる位置に支持ロール9が位置することとな
り、トレー2の変形などが防止される。
【0021】即ち、凹凸模様ロール3の直下に支持ロー
ル9を位置させた場合、繊維補強セメント板1Aの圧縮
逃げによる最大力は凹凸模様ロール3の押圧力と回転方
向の力との合力によって進行方向後方となるが、この位
置に支持ロールが無いためトレー2が前記合力の影響を
直接受け、トレー2が湾曲変形することがあるが、これ
が有効に防止される。
【0022】請求項6の繊維補強押出成形板の凹凸模様
付装置は、請求項4の装置におけるトレー2下面に着脱
自在に補強板10を取付けたため、トレー2自体が軽量、
低強度のものを使用しても十分に補強され、深い凹凸模
様などを付することが可能となる。
【0023】
【実施例】次にこの発明の実施例を説明する。図1は請
求項1に記載の繊維補強押出成形板の凹凸模様付方法の
工程概念図である。
【0024】セメント、珪砂、フライアッシュ、パル
プ、合成繊維等の補強繊維、パーライトや樹脂発泡ビー
ズ等必要な軽量骨材を添加した配合に、押出助剤及び水
を加えた混練材料11を真空押出機12に供給し口金13より
帯状に押出し、この繊維補強セメント板1を同期コンベ
ヤに引き取り、押出速度と同期させた速度で押出方向へ
一連となって移動する多数のトレー2…2上に受け、こ
の帯状の繊維補強セメント板1をトレー2…2毎に定尺
裁断カッター5で裁断し、次いでトレー2上に乗った繊
維補強セメント板1A表面に、該トレー2の接近を検知
して駆動が開始される、両端にフランジ状の側板3Aを
有する図2に示すような凹凸模様ロール3を圧接させて
凹凸模様1Bを付した。
【0025】次いで、前記側板3Aにより形成された凹
刻溝1C、1C部分と前後端部分を整形カッター8で整
形切断して、凹凸模様の付された繊維補強セメント板1
Aを得た。次いで、この繊維補強セメント板1Aをトレ
ー2上に乗せたまま脱板可能な硬度、強度となるまで35
℃×12時間又は65℃×10時間の条件で一次養生し、トレ
ー2から脱板後、 6.7kg/cm2 ×9時間の条件でオート
クレーブ養生し、製品とした。
【0026】得られた製品の表面の凹凸模様1Bの状態
は、凹凸模様ロール3の側板3Aの作用により、エッジ
等も鮮明であり設計通りの凹凸模様となった。またこの
発明の凹凸模様のピッチは各製品ごと殆ど一致してい
た。
【0027】なお、上記実施例においてトレー2表面に
は予め離型剤Qを塗布し、また凹凸模様ロール3に至る
前の繊維補強セメント板1A表面あるいは凹凸模様ロー
ル3表面には必要に応じて離型剤Qを塗布した。
【0028】また上記実施例において、板厚20mmの繊維
補強セメント板1に最大凹凸深さ10mmの凹凸模様を付す
場合について、凹凸模様ロール3の側板3Aの延出量S
(図4参照、以下同じ)を19mm(セメント板の厚さtの
95%)、10mm(凹凸模様の最大深さdと同じ)、5mm
(凹凸模様の最大深さdより小さい延出量)、20mm(セ
メント板の厚さtの100 %)として成形したところ、19
mm、10mmのものはいずれも鮮明な凹凸模様を付すること
が出来たが、5mm のものは側板3Aを越えてセメント材
料が漏れ、凹凸模様の変形や曲がりが生じた。20mmとし
た場合は、凹凸模様の変形や曲がりは生じなかったが、
トレー2と側板3Aとの間に材料が噛み込み、凹凸模様
ロール3の圧接力が不足し、表面凹凸模様の輪郭が鮮明
とならなかった。同時に材料がトレー2にこびりつき、
整形カッター8による裁断の際トレー2からの余剰部分
の身離れが悪く後処理が面倒となった。
【0029】図3は請求項4に記載の繊維補強押出成形
板の凹凸模様付装置の側面図である。
【0030】繊維補強押出成形板の凹凸模様付装置は、
口金から吐出された帯状の繊維補強セメント板1を受け
るトレー2を搬送するコンベヤ装置4と、該コンベヤ装
置4に沿って配置された繊維補強セメント板1の定尺裁
断カッター5と、前記コンベヤ装置4に設けられたトレ
ー検知装置6と、該検知装置6の検出信号により駆動を
開始する駆動装置7と、該駆動装置7により回転駆動さ
れ、かつ両端に図4に示すように凹凸模様1Bの深さd
以上で、押出成形される帯状の繊維補強セメント板1の
板厚tの95%以下の延出量とされた側板3Aを有し、表
面に凹凸模様型の付された凹凸模様ロール3と、該凹凸
模様ロール3により凹凸模様の付された繊維補強セメン
ト板1Aの側板3Aにより形成された凹刻溝1C、1C
部分を裁断する、円盤カッター8A及び繊維補強セメン
ト板1Aの進行方向前後端を切断する定尺カッター8B
とからなる整形カッター8とから構成されている。
【0031】上記実施例において、トレー検知装置6は
図3に示すように、投光器6Aと受光器6Bとからな
り、トレー2によって遮光された時を検知するものの
他、図5に示すように、レバースイッチ6Cをトレー2
側へ延出させ、トレー2と接触した時を検知する近接ス
イッチなど一般的なものを使用しても良い。
【0032】駆動装置7は、凹凸模様ロール3をトレー
2の移動速度と同期した速度で回転駆動するもので、ト
ルクモータ7A、及びトルク及び回転速度制御装置7B
とからなり、コンベヤ装置4に設けた回転速度検出器7
Cからの信号により凹凸模様ロール3の回転速度とトル
クを制御するように構成される。
【0033】また、整形カッター8には図6に示すよう
に、円盤カッター8Aで切断された凹刻溝1C部分から
外側部分1Dをトレー2上から排出するガイド8Cが付
設されている。
【0034】図7は請求項4に記載の繊維補強押出成形
板の凹凸模様付装置の要部側面図を示し、凹凸模様ロー
ル3とトレー2を挟んで対峙する支持ロール9の位置
を、凹凸模様ロール3よりトレー2の進行方向後方に偏
位させたものである。
【0035】この場合、図示のように繊維補強セメント
板1Aに加わる凹凸模様付けの圧力Pは凹凸模様ロール
3の圧縮力P3 と進行方向抗力P4 との合力により斜方
向となり、トレー2には図7のPで示す方向に最大力が
作用する。従って、凹凸模様ロール3によって繊維補強
セメント板1Aに加えられる力が最大となる位置に支持
ロール9が位置することとなり、支持ロール9によって
トレー2の変形などが防止される。
【0036】また、図8に示すようにトレー2の下面
に、着脱自在に補強板10を取付けた場合は、凹凸模様ロ
ール3の圧縮力を強くすることができ、深い凹凸模様で
あっても鮮明な凹凸模様とすることが可能となる。
【0037】なお、この補強板10は、トレー2下面に設
けた補強リブ2A、2Aと嵌合する凹溝10A、10Aが設
けられ、凹凸模様ロール3部分のみで繰り返し使用され
るように構成される。
【0038】トレー2に対し補強板10を供給する装置
は、図8において、トレー2を移送するコンベヤ4の下
面に補強板10用の補助コンベヤ4Aを設け、補強板10を
移送してコンベヤ4の末端から排出されるトレー2を補
強板10で受け、凹凸模様ロール3で凹凸模様を付した
後、案内ガイド4Bによりトレー2のみを補強板10から
すくい上げ、トレー2を再びコンベヤ装置4へ乗せ一方
補強板10は補助コンベヤ4Aから排出させ、再度補助コ
ンベヤ4Aの始端へ返送するように構成したものであ
る。
【0039】なお、上記実施例において、凹凸模様ロー
ル3は、図9に示すようにトレー2の通過時のみ回転
し、トレー2が通過し終わったあとはストッパ3Cによ
り定位置で停止し、次の回転に備えるように構成しても
良い。これによって、ストッパ3Cの解除と回転始動に
よりトレー2上の繊維補強セメント板1Aに対する凹凸
模様付け始め時期が容易に制御できる。なお、ストッパ
3Cの制止力を凹凸模様ロール3の回転トルクより大き
い力とすることにより、ストッパ3Cの解除と同時に模
様付けロール3が時間差なしで回転を開始させることが
できる。
【0040】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、請求項
1の発明によれば繊維補強セメント板に凹凸模様をロー
ルにより付する場合、口金から成形品が吐出された直後
に付するのではなく、トレー上に移載した後に、側板を
有する凹凸模様ロールで付するので、側板によって押出
材料の流動不良に起因する凹凸模様のずれや曲がりが確
実に防止でき、またトレーごとに同期した位置で凹凸模
様付けを行うので、繊維補強セメント板の製品毎の凹凸
模様の位置が一致し、精度の良い製品が成形可能とな
る。さらに、凹凸模様ロール3は繊維補強セメント板1
Aに対する圧接抵抗に対抗する同等以下の回転力で回転
駆動されるため、回転抵抗による繊維補強セメント板1
Aとの引っ掛かりやけり上げが無く、忠実かつ鮮明に凹
凸模様を付することが可能となる。
【0041】また、請求項3に記載の発明によれば、凹
凸模様ロールの側板部分の押圧力が低く抑えることがで
きるので、この部分がトレー表面に粘着してしまうこと
を有効に防止でき、その後の脱板が容易となる。請求項
4の発明によれば、従来の押出成形装置に凹凸模様ロー
ルを付加すれば良いだけであるので実施が容易となる。
請求項5及び6の発明によれば、深い凹凸模様であって
も鮮明に付することができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載の繊維補強押出成形板の凹凸模
様付方法の工程概念図である。
【図2】凹凸模様ロールによる模様付け工程を示す斜視
図である。
【図3】請求項3に記載の繊維補強押出成形板の凹凸模
様付装置の側面図である。
【図4】凹凸模様ロールの要部断面図である。
【図5】他のトレー検知装置の側面図である。
【図6】整形カッターの部分斜視図である。
【図7】請求項5に記載の繊維補強押出成形板の凹凸模
様付装置の要部側面図である。
【図8】補強板をトレー下に供給する装置の側面図であ
る。
【図9】凹凸模様ロールの回転制御機構を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1…繊維補強セメント板 1A…繊維補強セメント板 1B…凹凸模様 1C…凹刻溝 2…トレー 2A…補強リブ 3…凹凸模様ロール 3A…側板 4…トレーを搬送するコンベヤ装置 4A…補強板用の補助コンベヤ 4B…案内ガイド 5…定尺裁断カッター 6…トレー検知装置 7…駆動装置 8…整形カッター 8A…円盤カッター 8B…定尺カッター 8C…排出ガイド 9…支持ロール 10…補強板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B28B 17/00 B28B 17/00 B (56)参考文献 特開 平6−315927(JP,A) 特開 昭55−118811(JP,A) 特開 昭60−21206(JP,A) 特開 昭58−25917(JP,A) 特開 昭51−92818(JP,A) 特開 平7−109795(JP,A) 特開 昭58−119842(JP,A) 特開 昭64−65055(JP,A) 特開 昭61−246014(JP,A) 実開 平5−51612(JP,U) 実開 平5−44506(JP,U) 実開 昭62−104911(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B28B 1/00 - 5/12 B28B 11/00 - 19/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状に押出した繊維補強セメント板1
    を、押出速度と同期させた速度で押出方向へ一連となっ
    て移動する多数のトレー2…2上に受け、前記帯状の繊
    維補強セメント板1をトレー2…2毎に裁断し、次いで
    該トレー上に乗った繊維補強セメント板1A表面に、該
    トレー2の接近を検知して駆動が開始される、両端にフ
    ランジ状の側板3Aを有する凹凸模様ロール3を、前記
    繊維補強セメント板1Aに対する圧接抵抗に対抗する同
    等以下の回転力で回転駆動しつつ圧接させて凹凸模様1
    Bを付すことを特徴とする繊維補強押出成形板の模様付
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の繊維補強押出成形板の
    模様付方法で成形された繊維補強セメント板1の、凹凸
    模様ロール3の側板3Aにより形成された凹刻溝1C、
    1C部分及び繊維補強セメント板1Aの進行方向前後端
    を切断して整形することを特徴とする繊維補強押出成形
    板の凹凸模様付方法。
  3. 【請求項3】 凹凸模様ロール3両端の側板3Aの、凹
    凸模様ロール3表面からの延出量を、凹凸模様1Bの最
    大深さ以上で、押出成形される帯状の繊維補強セメント
    板1の板厚の95%以下の量としたことを特徴とする請求
    項1に記載の繊維補強押出成形板の凹凸模様付方法。
  4. 【請求項4】 トレー2を搬送するコンベヤ装置4と、
    該コンベヤ装置4に沿って配置された繊維補強セメント
    板1の定尺裁断カッター5と、前記コンベヤ装置4に設
    けられたトレー検知装置6と、該検知装置6の検出信号
    により駆動を開始する駆動装置7と、該駆動装置7によ
    り前記繊維補強セメント板1Aに対する圧接抵抗に対抗
    する同等以下の回転力で駆動され、かつ両端に凹凸模様
    1Bの最大深さ以上で、押出成形される帯状の繊維補強
    セメント板1の板厚の95%以下の延出量とされた側板3
    Aを有し、表面に凹凸模様型の付された凹凸模様ロール
    3と、該凹凸模様ロール3により凹凸模様の付された繊
    維補強セメント板1Aの両側端及び前後端を裁断する整
    形カッター8とからなることを特徴とする繊維補強押出
    成形板の凹凸模様付装置。
  5. 【請求項5】 凹凸模様ロール3とトレー2を挟んで対
    峙する支持ロール9の位置が、凹凸模様ロール3よりト
    レー2の進行方向後方に偏位されていることを特徴とす
    る請求項4に記載の繊維補強押出成形板の凹凸模様付装
    置。
  6. 【請求項6】 トレー2の下面に、補強板10が着脱自
    在に取付けられてなることを特徴とする請求項4に記載
    の繊維補強押出成形板の凹凸模様付装置。
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