JPS6017684B2 - 部分的に大きな突起部を有する湿式窯業原料荒地のロ−ル成形方法および装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は成型素地の突起部に対応する凸部を有する荒地
を連続的に成型せしめる様にした湿式窯業原料荒地のロ
ール成型方法および装置に関するものである。

従来第１図、第２図に図示する様な雪止め瓦、袖瓦等の
部分的に大きな突起部を有する成型素地の成型に使用す
る荒地は押出成型機の口金形状に対応した単なる波形板
状であった。

ところが部分的に突起部を有する成型素地を単なる波形
板状の荒地でプレス成型すると突起部における原料の移
動変化が大きいため粘士粒子の配向性および密度が他の
部分に比し著しく不均一となって乾燥後若しくは焼成後
に収縮変形、切れ等が生じ易く歩留が著しく悪かった。
そこで突起部に対応する凸部を予め一体的に備えた荒地
を使用すれば以上の問題点は解消されるが、押出成型機
のみではかかる形状の荒地の成型は出来なかった。本発
明はかかる欠点に鑑み、押出成型機より押出する荒地を
、成型素地の突起部に対応する凹部を周面に有して成る
上下一対のローラー間に導入して凸部を一体的に備えた
荒地を連続的に成型せしめる様にして上記欠点を解消せ
んとしたものにして、以下本発明の一実施例を図面に基
づいて説明する。

１は押出成型機であり、．その先端に取付けた口金２よ
り各種成型素地Ｗの断面形状に対応する荒地板３を連続
押出せしめている。

押出成型機１の前方には回転軸４，４′を介して軸受５
，５′・・・・・・に枢支せしめた上下一対のローラー
６，７を荒地板３を圧延する所定の間隔を有せしめる様
にして対向して配置せしめている。

又ローラー６，７の周面８，９は成型素地Ｗ表裏面に対
応する湾曲面を有すると共に成型素地Ｗの部分的に大き
な突起部１０，１１に夫々に対応する凹部１２，１２′
・・・・・・、１３，１３′・・・・・・を等間隔毎に
形成せしめている。尚１４は幅調整用のライナーである
。１５は駆動部であり、モーター１６に蓮設せしめた減
速機１７の出力軸１８に取付けたギヤ１９をローラー６
，７の回転軸４，４′の一端に相互に噛合せしめて取付
けた駆動ギャ２０，２０′の一方に噛合せしめ、モータ
ー１６の回転によりローラー６，７を夫々Ａ方向、Ｂ方
向に回転制御せしめている。

尚モーター１６は荒地板３に当俵して回転する押出速度
検出ローラー２１にて電気的に押出成型機１の押出速度
と同期するように制御されている。又荒地板３の原料に
より成型時ローラー６，７に付着し易い場合は例えば各
ロ−ラー６，７に近接して離型剤２２，２２′の入った
容器２３，２３′を配設し、離型剤２２，２２′中に浸
されると共にローラー６，７の周面８，９に当接してロ
ーラー６，７に伴って回転することにより磯型剤２２，
２２′をローラー６，７の周面８，９に塗布せしめる塗
布ロール２４，２４′を配置せしめた離型剤塗布装置２
５，２５′を設け、更に必要に応じてローラー６，７に
熱打込穴２６，２６′…．・・を形成し、該熱打込穴２
６，２６′……にガス、ヒーター、スチーム等を打込ん
でローフー６，７を加熱せしめてもよい。

２７は荒地板３の進行方向に対応してローフー６，７の
前方に配置せしめた搬送コンベア、２８は荒地板３を１
枚毎に切断せしめるピアノ線である。

又第５図に図示する様にローラー６の周面８にカッター
状の突枠２９，２９′・…・・を設けることにより第６
図、第７図に図示する御な異形タイル、鬼瓦裏地等の薄
物の打抜成型も可能であり、更に第８図に図示する様な
凹凸模様を有する煉瓦等の成型も可能である。

尚模様入りの煉瓦を成型せしめる場合に上下のローラー
６，７の径を異ならしめれば味わいのある不規則模様を
付加せしめることができる。次に本発明に係る温式窯業
原料荒地のロール成型方法について説明すると、押出成
型機１より各種成型素地Ｗの断面形状に対応する荒地板
３を連続押出させると共に該荒地板３の押出速度を押出
速度検出ローラー２１により検知してローラー６，７を
夫々Ａ方向、Ｂ方向に同期回転せしめ、押出する荒地板
３をローラー６，７間に導入する。

かかる状態にて荒地板３はローラー６，７の回転に従っ
て前進する間にローラー６，７により圧縮されると共に
周面８，９に形成された凹部１２，１２′・・…・，１
３，１３′・・・…により成型素地Ｗの突起部１０，１
１に対応する所定の凸部３０，３１が形成され、更に前
進してピアノ線２８により１枚毎に切断された後搬送コ
ンベア２７によりプレス成型機へ搬送されるである。要
するに本発明は、各種成型素地Ｗの断面形状に対応する
荒地板３を蓮続押出せしめる押出成型機１の前方に荒地
板３が導入される上下一対のローラー６，７を配設せし
め、核ローラー６，７の周面８，９に成型素地Ｗの突起
部１０，１１に対応する凹部１２，１３を形成せしめ、
このローフー６，７を押出成型機１の押出速度と同期回
転せしめる様にしたので、押出成型機１より押出された
荒地板３をローラー６，７間で強く圧縮せしめると同時
に凹部１２，１２′…・・・、１３，１３′・・・・・
・内に原料が強制充填されて雪止め瓦、袖瓦等の部分的
に大きな突起部１０，１ １に対応する凸部３０，３１
を一体的に備えた荒地板３を連続成型出来、よってかか
る荒地板３を使用すれば乾燥若しくは焼成時の変形や切
れ等の不良を未然に防止出来ると共に荒地板３はローラ
ー６，７によりプレス成型前に一度圧縮されるため成型
肌面が懐美となり、而も耐圧強度の向上も期待出来、又
ローラ−６，７間にて押出成型機１より押出される成型
素地Ｗを圧縮せしめる過程において、離型剤２２，２２
′中に浸された塗布ロール２４，２４′をローラー６，
７の周蘭８，９に接触回転せしめたので、ローラー６，
７の周面８，９には磯型剤２２，２２′が絶えず塗布さ
れて周面８，９上には磯型剤２２，２２′の被膜が形成
されるため、ローラー６，７間による成型素地Ｗの圧縮
成型に際しローラー６，７の周面８，９と成型素地Ｗの
表面との間に離型剤２２，２２′を介在せしめた状態で
圧縮成型せしめることが出来、よってローラー６，７間
での圧縮成型終了後においてローフ−６，７が成型素地
Ｗの表面より離れる過程で成型素地Ｗの表面層がローラ
ー６，７の周面８，９方向に引っ張られたり、付着した
りするトラブルを防止出来、成型素地Ｗに対し表面の配
向状態を崩すことなくローラー６，７間の圧縮による内
部歪の除去を効果的に作用せしめることが出来る等その
実用的効果甚だ大なるものである。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例を示すものにして、第１図は雪止
め瓦の斜視図、第２図は袖瓦の斜視図、第３図は本発明
に係る湿式窯業原料荒地のロール成型装置の正面図、第
４図は同上側面図、第５図は同上他の実施例を示す側面
図、第６図、第７図、第８図は夫々異形タイル、鬼瓦裏
地、模様入り煉瓦の斜視図である。 １…・・・押出成型機、３・・・荒地板、６，７・・・
・・・ローフー、８，９・・…・周面、１０，１１…・
・・突起部、１２，１３・・・・・・凹部、３０，３１
・・・…凸部。 第１図第２図 第４図 第５図 第６図 第７図 第８図 図 の 船

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 押出成型機より各種成型素地の断面形状に対応する
   荒地板を連続押出させ、次いで該荒地板を各種成型素地
   の部分的に大きな突起部に対応する凹部を周面に形成し
   て成る上下一対のローラー間に導入し、該ローラーを押
   出成型機の押出速度と同期回転せしめて上下のローラー
   間で荒地板を圧縮せしめると共に凹部内に原料を充填せ
   しめて凸部を有する荒地板を成型せしめ、同時に離型剤
   中に浸された塗布ロールをローラーの周面に接触回転せ
   しめる様にしたことを特徴とする部分的に大きな突起部
   を有する湿式窯業原料荒地のロール成型方法。 ２ 各種成型素地の断面形状に対応する荒地板を連続押
   出せしめる押出成型機の前方に荒地板が導入される上下
   一対のローラーを荒地板を圧縮する所定の間隔位置に配
   設せしめ、該ローラーの周面に成型素地の部分的な大き
   な突起部に対応する凸部を所定間隔毎に形成せしめ、又
   ローラーに近接して離型剤の入つた容器を配設せしめる
   と共に該容器内の離型剤中に浸された塗布ロールをロー
   ラーの周面に回動自在に接触配置せしめ、前記ローラー
   を押出成型機の押出速度と同期回転せしめる様にしたこ
   とを特徴とする部分的に大きな突起部を有する湿式窯業
   原料荒地のロール成型方法。