JP3222879U - スラブ用スリーブ及びスリーブセット - Google Patents

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宏明 渋谷
宏明 渋谷
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剛彦 佐藤
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和之 実川
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健一 石井
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株式会社アカギ
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Abstract

【目的】スラブ用スリーブを設置する際に、スリーブと配管等との間に生ずる隙間を確実に塞ぐことができ、上階からの安全な施工が可能であり、さらに作業効率を向上させることができるスラブ用スリーブ及びこのスラブ用スリーブを含むスリーブセットを提供する。【解決手段】スラブに設置され、上階と下階との間に管路を形成させるスリーブ1であって、筒体の内側に突出された内爪3を少なくとも3つ備え、それぞれの内爪は、筒体の長手方向における同じ高さ位置に設けられた構成。【選択図】図1

Description

本考案は、ビル建設などにおいてコンクリートスラブを打設する際に、設備配管や電気配線等を通すための管路を確保するために用いられるスリーブに関し、詳しくは、設備配管や電気配線等をスリーブに通した後、そこに生じた隙間を埋める作業について作業効率を高め、コストを削減することができるスリーブ及びこれを含むスリーブセットに関する。
従来から、ビル建設などにおいてコンクリートスラブを打設する際に、設備配管や電気配線等(以下、「配管等」という。)を通すための管路(透孔)を確保するため、スリーブが用いられている。中でも、スラブ用スリーブは、床スラブ、屋根スラブ又は基礎スラブ等に設置され、上階と下階、屋上と下階又は上階と基礎空間等との間に配管等を通すためのスリーブである。
スラブにスリーブを設置する場合、スリーブとこれに挿通された配管等の間に隙間が生じ得る。この隙間の処理については、上下階等への火災による延焼防止のため消防法等によって規制が設けられており、この隙間をモルタルで埋めることが一般的である。しかし、単にモルタルをスリーブに流し込んだのでは階下に漏れる可能性があるため、モルタルを流し込む前の作業として、スリーブの底に該当する部分に穴埋め用の当て板等を設置する必要がある。
非特許文献1に記載の技術は、本出願人が製造販売するAパット(A−PAT)という商品名の製品を使用した技術である。
前記Aパットは、配管等が挿通される開口が切り込みによって形成されたアルミ製のシートであり、片面に粘着層が形成されている。スリーブに配管等が挿通された状態において、下階からAパットを配管に差し込み、天井面に圧着することによって、スリーブの底部開口を塞ぐ構成である。これにより、スリーブ内に上階からモルタルを流し込んだとしても、モルタルが下階に漏れることを防ぐことができる。
しかし、非特許文献1に記載の技術では、下階からAパットの設置を行う必要があり、作業員が脚立や立ち馬に乗り、常に天井を向いた上向きの姿勢で作業しなくてはならず、転落や落下等の危険を伴う高所での作業を不安定な姿勢で強いられるという問題があった。
また、Aパットの設置は下階から行い、モルタルの流入は上階から行うというように、上下階での作業が必要となり、作業効率がよくないという問題があった。
株式会社アカギ、2018 アカギ総合カタログ、319頁
そこで、本考案の課題は、スラブ用スリーブを設置する際に、スリーブと配管等との間に生ずる隙間を確実に塞ぐことができ、上階からの安全な施工が可能であり、さらに作業効率を向上させることができるスラブ用スリーブ及びこのスラブ用スリーブを含むスリーブセットを提供することにある。
上記課題を解決する本考案は、下記構成を有する。
1.スラブに設置され、上階と下階との間に管路を形成させるスリーブであって、
筒体の内側に突出された内爪を少なくとも3つ備え、
それぞれの内爪は、筒体の長手方向における同じ高さに設けられたこと特徴とするスリーブ。
2.内爪が、平板状の形状であり、その面はスリーブの長手方向に直交する方向と平行であることを特徴とする請求項1に記載のスリーブ。
3.内爪の数が3つであり、筒体の下端に設けられ、筒体の円周上に等間隔で配置されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のスリーブ。
4.請求項1〜3のいずれかに記載のスリーブと、
前記スリーブの内爪に載置され、平板がリング形状に形成されたリング部材と、
前記リング部材の上から施工され、スリーブとこれに挿通される配管等との間に生ずる隙間を埋める閉塞部材と、
から構成されることを特徴とするスリーブセット。
5.リング部材の外周は、スリーブの内周と略同一の径であり、
リング部材の内周は、スリーブに挿通される配管等の外周と略同一の径であることを特徴とする請求項4に記載のスリーブセット。
6.閉塞部材は、金属材料で形成されたシート状の形態であり、一方の面には粘着層が設けられた構成であることを特徴とする請求項4又は5に記載のスリーブセット。
7.閉塞部材は、リング形状であることを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載のスリーブセット。
8.閉塞部材は、内周側に切込みが設けられた構成であることを特徴とする請求項6又は7に記載のスリーブセット。
9.閉塞部材は、外周側に切込みが設けられた構成であることを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載のスリーブセット。
前記1に示す考案によれば、筒体の内側に3つの内爪備えた構成であり、これらの内爪を使用して、スリーブを設置した上階から穴埋めの作業を行うことができる。
詳しくは、内爪を使用して、スリーブと配管等との間に生じた隙間を埋める既存の閉塞材料又は後述するリング部材や閉塞部材を取り付けることができ、この隙間を確実に塞ぐことができる。更に、閉塞材料等の取り付け作業は、スリーブを設置した上階から行うことができ、下階からの作業を必要としないため、施工の安全性を大幅に向上させることができる。
また、この閉塞材料等の取り付けからモルタルを流し込む作業に至るまで、全ての作業を上階から行うことができるため、作業効率を向上させることができると共に、この作業効率向上によって工期を短縮することができ、コストを抑えることもできる。
更にまた、それぞれの内爪は、筒体の長手方向における同じ高さ位置に設けられる構成であるため、既存の閉塞材料等をフロアと平行に取り付けることができるので、スリーブと配管等との間に生じた隙間を確実に塞ぐことができる。
前記2に示す考案によれば、内爪が平板状の形状であり、しかも平板の面はスリーブの長手方向に直交する方向と平行、即ちフロアと平行であるため、既存の平板状・シート状の閉塞材料等を、フロアと平行に取り付けることができる。これにより、簡単かつ確実に施工を行うことができ、スリーブと配管等との間に生じた隙間を確実に塞ぐことができる。
前記3に示す考案によれば、内爪の数を3つとすることで、最小限の構成で確実な隙間の閉塞作業が可能であり、かつ、材料コスト・生産コストを低減させることができる。
前記4に示す考案によれば、前記1〜3に記載のスリーブに加え、リング部材と閉塞部材を組み合わせたスリーブセットを提供することにより、簡単かつ確実に、隙間の閉塞作業を行うことができる。
これを詳述すると、内爪にリング部材を設置し、この上から閉塞部材を取り付ける構成であり、リング部材は、閉塞部材を取り付ける基材であり、閉塞部材の脱落等施工不良を防止することができ、リング部材により確実に取り付けられた閉塞部材により、スリーブと配管等との間に生じた隙間を確実に塞ぐことができる。
しかも、隙間の閉塞作業からモルタルの流し込み作業に至るまで、一連の作業をすべて上階から行うことができ、施工の安全性と作業効率を大幅に向上させることができる。
前記5に示す考案によれば、リング部材の構成について、外周をスリーブの内周と略同一の径とし、内周をスリーブに挿通される配管等の外周と略同一の径とすることで、このリング部材の設置は極めて簡単な作業で済まさせる。また、このリング部材を内爪の上に載置するという簡単な作業だけで、スリーブと配管等との間に生ずる隙間を大まかに塞ぐことができる。
このリング部材をベースとして、閉塞部材を取り付ければ、スリーブと配管等との間に生ずる隙間を確実に塞ぐことができる。
前記6に示す考案によれば、閉塞部材の構成として、金属製とすることで防火性を有し、シート状に形成されると共に一方の面には粘着層が設けられた構成とすることで、施工性を著しく向上させると共に、スリーブに対して確実に取り付けられ、この上からモルタルが充填されたとしても下方に脱落する等の問題を防止・抑制することができる。
前記7〜9に示す考案によれば、閉塞部材のスリーブへの取り付け、とりわけリング部材の上からの取り付けを簡単かつ確実に施工することができる。
また、閉塞部材の内周側及び/又は外周側に切り込みが設けられた構成により、円筒形であるスリーブや配管等への取り付けが容易となり、かつ隙間を確実に閉塞させるよう施工することができる。
本考案に係るスリーブの一実施例を示す(1)斜視図及び(2)a−a断面斜視図 本考案に係るスリーブの一実施例を示す(1)〜(4)4面図及び(5)b−b断面図 内爪の形成手段の一実施例を示す概略部分断面図 内爪の形成手段の他の実施例を示す概略部分断面図 リング部材の一実施例を示す平面図 閉塞部材の一実施例を示す平面図 本考案に係るスリーブセットの施工状態を表す概略部分断面図
添付の図面に従って、本考案に係るスリーブ及びスリーブセットを詳細に説明する。
図1は、本考案に係るスリーブ(以下、単に「スリーブ」ともいう。)1の一実施例を表す(1)斜視図及び(2)a−a断面斜視図、図2は、スリーブ1の一実施例を表す4面図((1)正面図、(2)平面図、(3)左側面図、(4)底面図)及び(5)b−b断面図である。
図1〜2に示されるように、スリーブ1は、筒体2と内爪3によって構成され、支持脚4を設けてもよい。
筒体2は、公知公用のスリーブとして一般的な筒型の形状であればよく、その形状に限定はない。図では、円筒形であるが、四角形やその他の多角形など角型の筒体を採用してもよい。
筒体2を形成する材料についても限定はないが、消防法や建築基準法等によって求められる防火性能を考慮すると、アルミニウムやステンレスなどの金属製であることが好ましい。
筒体2には、筒体2の内側21に向かって突出する内爪3が設けられる。
図2に示されるように、内爪3は、筒体2の下端24に少なくとも3つ設けられ、4つ以上の内爪2を設けてもよい。なお、図1〜2では、内爪3が筒体2の下端24に設けられた構成であるが、この位置に限定されるものではなく、例えば、下端24から数センチ高い位置に設けてもよく、上端23と下端24の中間位置に設けてもよい。
図1〜2にも示されるように、この複数設けられたそれぞれの内爪3は、筒体2の長手方向における同じ高さ位置に設けられる。この構成を採用することによって、既存の閉塞材料や、後述するリング部材5、閉塞部材6をフロアと平行に取り付けることができ、スリーブ1と配管P等との間に生じた隙間Gを確実に塞ぐことができる。
また、内爪3は、図2(2)平面図又は(4)底面図に示されるように、筒体2の円周上に等間隔で配置されることが好ましい。
内爪3の形状について、少なくとも筒体2の内側21に突出している部分(突出部31)は平板状の形状であり、その平面はスリーブ1の長手方向に直交する方向、即ち、スラブを打設する前の段階においてスリーブを型枠等に固定する際に、突出部31の平面はフロアの平面と平行であることが好ましい。この構成を採用することによって、既存の平板状・シート状の閉塞材料や、後述するリング部材5及び/又は閉塞部材6をフロアと平行に取り付けることができ、簡単かつ確実に施工によって、スリーブ1と配管P等との間に生じた隙間Gを確実に塞ぐことができる。
内爪3を、筒体2に取り付ける手段について、図3及び図4に従って説明する説明する。
図3は、内爪3の形成手段の一実施例を示す概略部分断面図であり、図4は、内爪3の形成手段の他の実施例を示す概略部分断面図である。
図3に示される構成では、内爪3の基部32が、筒体2の外側22の面に取り付けられ、突出部31が、筒体2の下端24を潜って内側21に突出した構成である。この構成の場合、内爪3の形状は、細長い平板を直角に折り曲げ、L字型に形成した形状である。
図4に示される構成では、内爪3の基部32が、筒体2の内側21の面に取り付けられ、突出部31が、筒体2の内側21に突出した構成である。図3に示される構成と同様に、内爪3の形状は、細長い平板を直角に折り曲げ、L字型に形成した形状である。
図3及び図4に示される構成は共に、基部32を筒体2の外側22又は内側21に取り付ける構成について限定はなく、公知公用の取り付け手段を採用することができる。例えば、鋲打ち(かしめる)、圧着、螺子止め、ろう接、溶接その他の公知公用の取り付け固定手段を挙げることができる。
スリーブ1には、支持脚4を設けることができる。
支持脚4は、スラブをコンクリート打設する際に使用する型枠等に、スリーブ1を固定するための部材である。
支持脚4の形状や材料に限定はなく、公知公用のスリーブ支持脚を特別の制限無く採用することができる。
図1及び図2に示されるとおり、支持脚4は、細長い平板を折り曲げL字型に形成した構成を採用することができる。また、支持脚4を型枠に固定するため、釘やネジ用の透孔を設けることが好ましい。ただし、この透孔を用いずに、溶接等その他の公知公用の固定手段を採用してもよい。
上述の通り、スリーブ1は、内爪3が設けられることによって、スリーブ1と配管P等の間に生ずる隙間Gを塞ぐための閉塞材料を取り付けることができる。閉塞材料は既存のものでよく、これによって隙間Gを閉塞し、スリーブ1にモルタルを流し込んだとしても下階に漏れ出すことを防ぐことができる。
一方で、施工の容易性や確実性を向上させるため、スリーブ1と共に、リング状部材5及び閉塞部材6とを使用して、スリーブセットSを提供することもできる。これらのリング状部材5及び閉塞部材6は、スリーブ1に適合する構成であり、これらを組み合わせて施工することで、簡単かつ確実に隙間Gの閉塞作業を行うことができる。
リング部材5は、図5に示されるように、平板をリング形状に形成した部材である。ただし、形状に限定があるわけではなく、例えば、スリーブ1の筒体が円筒形ではなく角筒形である場合には、そのスリーブ形状に対応した角形状に形成することができる。
また、リング部材5の内周51は、スリーブ1に挿通される配管P等の外周と略同一の径であり、リング部材5の外周52は、スリーブ1の筒体2の内周と略同一の径であることが好ましい。この構成により、リング部材5の設置は極めて簡単な作業で済ませることができる。即ち、リング部材5を内爪3の上に載置するという簡単な作業だけで、スリーブ1と配管P等との間に生ずる隙間Gを大まかに塞ぐことができる。
このリング部材5は、後述する閉塞部材6を取り付けるための基材となる部材であり、閉塞部材6と共に使用することで、スリーブ1と配管P等との間に生ずる隙間Gを確実に塞ぐことができる。
リング部材5の材質に限定はないが、筒体2と同様に、消防法や建築基準法等によって求められる防火性能を考慮すると、アルミニウムやステンレスなどの金属製であることが好ましい。また、リング部材5の上には後述する閉塞部材6が取り付けられるので、一定の強度や保形性を有することが好ましく、この点でもアルミニウムやステンレスなどの金属製であることが好ましい。
閉塞部材6は、リング部材5の上から施工され、スリーブ1とこれに挿通される配管P等との間に生ずる隙間Gを埋める部材である。
閉塞部材6は、金属材料で形成されたシート状の形態であり、一方の面には粘着層が設けられた構成であることが好ましい。この構成は、既存の閉塞材料(例えば、株式会社アカギ製の「Aパット」。)と同様である。粘着層は、剥離紙によって保護されており、施工時にはこの剥離紙を剥がすことによって粘着層を露出させ、スリーブ1の筒体2、リング部材5及び/又は配管P等と接着・圧着させることができる。
また、金属材料で形成されたシート状の形態とすることで、防火性を有すると共に、任意の形状に変形し易く、施工の際に隙間Gを閉塞するために自在に形を変えることができるという利点がある。なお、防火性、変形容易性、軽量、低コスト等の理由により、金属材料として、アルミニウムを用いることが好ましい。
この構成により、施工性を著しく向上させると共に、閉塞部材6がスリーブ1等に対して確実に取り付けられ、この上からモルタルが充填された場合でも、下方に脱落する等の問題を防止・抑制することができる。
図6は、閉塞部材6の一実施例を示す平面図である。内周61には、配管P等が挿通されて接着・圧着され、外周62は筒体2の内側21に接着・圧着される。
図6に示されるように、内周61及び/又は外周62には、内周側切込み61a及び/又は外周側切込み62aが形成されることが好ましい。この構成により、円筒形であるスリーブ1や配管P等への取り付けが容易となり、スリーブ1等の各種形状やサイズに対応することができ、隙間Gを確実に閉塞させるよう施工することができる。
次に、図7に従ってスリーブセットSの施工方法及び施工手順について説明する。
最初に、スリーブ1を設置する。
スリーブ1は、床スラブ等を形成するためのコンクリート型枠に設置する。具体的には、スリーブ1を型枠の上に載置し、支持脚4を介して型枠に固定する。
次に、スラブを形成するために、前記コンクリート型枠にコンクリートを打設する。ただし、このコンクリート打設のタイミングは工程によって異なる場合があり、後述する工程(スリーブ1に配管Pを挿通させる工程や、リング部材5等を取り付ける工程等。)の後に行うこと場合もある。
次に、スリーブ1に配管P等を挿通する。この状態において、スリーブ1と配管Pとの間には、隙間Gが生じている。
次に、スリーブ1の内爪3に、上階側からリング部材5を設置する。単に、内爪3に載置すればよく、内爪3との固定の要否は問わない。なお、このリング部材5の設置は、前述したスリーブ1に配管P等を挿通する作業と前後してもよい。
次に、スリーブ1内に閉塞部材6を取り付ける。
前述のとおり、閉塞部材6は、片面に粘着層を有するアルミシート等の金属シートであり、剥離紙を剥がして粘着層を露出した状態で、この粘着層をリング部材5に接着・圧着する。かかる作業も、上階からの作業となる。
また、閉塞部材6の内周61は、配管P等の外周に粘着層を用いて接着・圧着し、外周62は筒体2の内側21に粘着層を用いて接着・圧着する。図6に示されるように、閉塞部材6が、内周側切込み61a及び/又は外周側切込み62aを有する構成であれば、それぞれの切込みを使って配管Pの外周及び/又は筒体2の内側に接着・圧着する。
ここまでの施工により、筒体2と配管P等との間に生じていた隙間Gは、リング部材5及び閉塞部材6によって塞がれたことになる。
この後、スリーブ1の上端23からモルタルMを流し込めば、スリーブ1内にモルタルMが充填される。この状態を、図7に示す。
このように、スリーブ1の設置、配管P等の挿通、リング部材5の設置及び閉塞部材6の取り付けという全ての工程は、スリーブ1を設置する上階側からの作業であり、下階側からの作業を必要としない。
これにより、下階からの危険な作業は必要とせず、施工の安全性を大幅に向上させることができる。また、全ての作業を上階から行うことができるため、作業効率を大幅に向上させることができる。
1 スリーブ
2 筒体
21 内側
22 外側
23 上端
24 下端
3 内爪
31 突出部
32 基部
4 支持脚
5 リング部材
51 内周
52 外周
6 閉塞部材
61 内周
61a 内周側切込み
62 外周
62a 外周側切込み
S スリーブセット
P 配管
G 隙間
M モルタル


Claims (9)

  1. スラブに設置され、上階と下階との間に管路を形成させるスリーブであって、
    筒体の内側に突出された内爪を少なくとも3つ備え、
    それぞれの内爪は、筒体の長手方向における同じ高さ位置に設けられたこと特徴とするスリーブ。
  2. 内爪が、平板状の形状であり、その面はスリーブの長手方向に直交する方向と平行であることを特徴とする請求項1に記載のスリーブ。
  3. 内爪の数が3つであり、筒体の下端に設けられ、筒体の円周上に等間隔で配置されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のスリーブ。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のスリーブと、
    前記スリーブの内爪に載置され、平板がリング形状に形成されたリング部材と、
    前記リング部材の上から施工され、スリーブとこれに挿通される配管等との間に生ずる隙間を埋める閉塞部材と、
    から構成されることを特徴とするスリーブセット。
  5. リング部材の外周は、スリーブの内周と略同一の径であり、
    リング部材の内周は、スリーブに挿通される配管等の外周と略同一の径であることを特徴とする請求項4に記載のスリーブセット。
  6. 閉塞部材は、金属材料で形成されたシート状の形態であり、一方の面には粘着層が設けられた構成であることを特徴とする請求項4又は5に記載のスリーブセット。
  7. 閉塞部材は、リング形状であることを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載のスリーブセット。
  8. 閉塞部材は、内周側に切込みが設けられた構成であることを特徴とする請求項6又は7に記載のスリーブセット。
  9. 閉塞部材は、外周側に切込みが設けられた構成であることを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載のスリーブセット。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
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