JP3222690B2 - 交差偏波間干渉補償装置および無線受信装置 - Google Patents

交差偏波間干渉補償装置および無線受信装置

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JP3222690B2 JP13875594A JP13875594A JP3222690B2 JP 3222690 B2 JP3222690 B2 JP 3222690B2 JP 13875594 A JP13875594 A JP 13875594A JP 13875594 A JP13875594 A JP 13875594A JP 3222690 B2 JP3222690 B2 JP 3222690B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、現用系2系統に対して
予備系1系統の比で構成される無線受信装置およびこの
無線受信装置に適用される交差偏波間干渉補償装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】ディジタルマイクロ波無線通信システム
のように信頼性が要求される通信システムでは、伝送路
で生じるフェージングや機器の故障により生じる伝送品
質の低下や回線断を救済するため、または機器や回線の
保守を行う際に通信が行えなくなることを防ぐために、
現用/予備の冗長構成をとることが一般的に行われてい
る。
【0003】そしてこのような冗長構成をとる場合、従
来はシステム予備方式が採用されている。図3はシステ
ム予備方式を採用してなるディジタルマイクロ波無線通
信システムの構成例を示す図である。この図に示すよう
にシステム予備方式を採用した場合、送信装置30には
多数(ここでは5つ)の現用系送信機32(32-1〜32-
5)に対して1つの予備系送信機33が設けられてい
る。現用系送信機32-1〜32-5には、SYS1〜SYS5
の5つの信号がそれぞれ入力される。また予備系送信機
33には、SYS1〜SYS5の5つの信号のうちのい
ずれか1つが選択的に入力される。そして現用系送信機
32-1および予備系送信機33は入力される信号を周波数
1 に、現用系送信機32-2および現用系送信機32-3は入
力される信号を周波数f2 に、また現用系送信機32-4お
よび現用系送信機32-5は入力される信号を周波数f3
それぞれ変調する。さらに現用系送信機32-2、現用系送
信機32-4および予備系送信機33のそれぞれの変調出力
は、送信アンテナ34より垂直偏波(V偏波)で放射さ
れる。また現用系送信機32-1、現用系送信機32-3および
現用系送信機32-5のそれぞれの変調出力は、送信アンテ
ナ34より水平偏波(H偏波)で放射される。
【0004】一方、受信装置31には、現用系送信機32
-1〜32-5のそれぞれに対応する5つの現用系受信機35
(35-1〜35-5)と、予備系送信機33に対応する予備系
受信機36とが設けられており、周波数f1 のV偏波が
予備系受信機36で、周波数f1 のH偏波が現用系受信
機35-1で、周波数f2 のV偏波が現用系受信機35-2で、
周波数f2 のH偏波が現用系受信機35-3で、周波数f3
のV偏波が現用系受信機35-4で、そして周波数f3 のH
偏波が現用系受信機35-5でそれぞれ受信される。
【0005】かくして送信装置30と受信装置31との
間では、SYS1〜SYS5の5つの信号が図4に示す
ような周波数配置で伝送される。なお予備系のチャネル
(周波数f1 のV偏波)は、SYS1〜SYS5の5つ
の信号のいずれかが必要に応じて伝送される。
【0006】さて、以上のディジタルマイクロ波無線通
信システムでは交差偏波を用いているが、このように交
差偏波を行う場合には伝送路上において交差偏波間干渉
が生じるため、受信装置31において交差偏波間干渉の
補償を行っている。
【0007】図5は受信装置31における交差偏波間干
渉の補償のための構成を示す図である。この図に示すよ
うに現用系受信機35-1〜35-5および予備系受信機36の
それぞれには、交差偏波間干渉補償器(XPIC) 35a
-1〜35a-5 ,36aが設けられている。このXPIC 3
5a-1〜35a-5 ,36aはそれぞれ、主波復調信号と干渉
波復調信号とを受け、干渉波復調信号を用いて主波復調
信号に生じている交差偏波間干渉を補償する処理を行
う。
【0008】XPIC 35a-1〜35a-5 ,36aには、そ
れぞれが属する受信機に設けられた復調器 35b-1〜35b-
5 ,36bの出力する復調信号が主波復調信号としてそ
れぞれ入力されている。またXPIC 35a-1〜35a-5 ,
36aには、それぞれが属する受信機が受信する周波数
と同一周波数で異なる偏波方向の信号を受信している受
信機に設けられている復調器 35b-1〜35b-5 ,36bが
出力する復調信号が干渉波復調信号としてそれぞれ入力
されている。すなわち、XPIC 35a-1には予備系受信
機36に設けられた復調器36bが出力する復調信号
が、XPIC 35a-2には現用系受信機35-3に設けられた
復調器 35b-3が出力する復調信号が、XPIC 35a-3に
は現用系受信機35-2に設けられた復調器 35b-2が出力す
る復調信号が、XPIC 35a-4には現用系受信機35-5に
設けられた復調器 35b-5が出力する復調信号が、そして
XPIC 35a-5には現用系受信機35-4に設けられた復調
器 35b-4が出力する復調信号が、それぞれ干渉波復調信
号として入力されている。
【0009】このようにシステム予備方式を採用してな
るディジタルマイクロ波無線通信システムでは、各送信
機および各受信機が送受信する周波数が固定的に定まっ
ているため、干渉波復調信号となるべき信号も固定的に
定まる。このため、図5に示すような構成により交差偏
波間干渉の補償を行うことができる。
【0010】ところが近年においては、経済化や周波数
の有効利用を目的としてセット予備方式が採用される傾
向にある。図6はセット予備方式を採用してなるディジ
タルマイクロ波無線通信システムの構成例を示す図であ
る。この図に示すようにシステム予備方式を採用した場
合、送信装置60には2つの現用系送信機62(62-1,
62-2)に対して1つの予備系送信機63が設けられてい
る。これらの現用系送信機62-1,62-2および予備系送信
機63は、入力される信号をいずれも周波数f1 で変調
する。SYS1,SYS2の2つの信号は、通常は回線
切替器64により現用系送信機62-1,62-2にそれぞれ入
力される。また通常は現用系送信機62-1,62-2の変調出
力が回線切替器65によってそれぞれ選択されて送信ア
ンテナ66へと与えられており、現用系送信機62-1の変
調出力が送信アンテナ66よりV偏波で、また現用系送
信機62-2の変調出力が送信アンテナ66よりH偏波でそ
れぞれ放射される。回線切替器64は、必要に応じてS
YS1の信号またはSYS2の信号を予備系送信機63
に入力することができる。このとき回線切替器65は、
SYS1の信号が予備系送信機63に入力されていれば
予備系送信機63の変調出力をV偏波で放射させるべく
送信アンテナ66へと与え、またSYS2の信号が予備
系送信機63に入力されていれば予備系送信機63の変
調出力をH偏波で放射させるべく送信アンテナ66へと
与える。
【0011】一方、受信装置61には、現用系送信機62
-1,62-2のそれぞれに対応する2つの現用系受信機67
(67-1,67-2)と、予備系送信機63に対応する予備系
受信機68とが設けられている。そしてこの3つの受信
機は、やはり回線切替器64,65に対応して設けられ
た回線切替器70,71により送信装置60と同様な形
態で2つが選択されて有効とされる。
【0012】かくして送信装置60と受信装置61との
間では、SYS1,SYS2の信号が図7に示すような
周波数配置で伝送される。なお、SYS1,SYS2の
いずれかの信号を予備系送信機63を介して送信する場
合でも周波数配置は変化しない。
【0013】さて、このようなセット予備方式を採用し
た場合、V偏波を受信するのは現用系受信機67-1および
予備系受信機68のいずれかであり、回線切替器70,
71での選択状態によって変化する。またH偏波を受信
するのは現用系受信機67-2および予備系受信機68のい
ずれかであり、やはり回線切替器70,71での選択状
態によって変化する。このため、現用系受信機67-1,67
-2および予備系受信機68のそれぞれにとって、干渉波
復調信号に相当する信号が得られる受信機が回線切替器
70,71での選択状態によって変化することになり、
前述したシステム予備方式の構成の場合における交差偏
波間干渉の補償のための構成では交差偏波間干渉の補償
を行うことができない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来は、
システム予備方式を採用していたために、受信側では交
差偏波間干渉の補償を行うための干渉波信号を容易に得
ることができ、交差偏波間干渉の補償を行うことができ
たが、セット予備方式を採用すると、交差偏波間干渉の
補償が正確に行えなくなってしまうという不具合があっ
た。
【0015】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、その目的とするところは、セット予備方
式を採用していながら、交差偏波間干渉の補償を行うこ
とができる交差偏波間干渉補償装置および無線受信装置
を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに本発明の交差偏波間干渉補償装置は、現用系および
予備系のそれぞれに対応して設けられ、それぞれ別途入
力される干渉波信号に基づいて対応する系の受信復調信
号の交差偏波間干渉の補償を行う例えば交差偏波間干渉
補償器などの補償手段と、前記現用系および前記予備系
のそれぞれに対応して設けられ、それぞれ対応する系と
ともに一組をなす他の2つの系の受信復調信号のうちの
いずれか一方を選択し、この選択した信号を対応する系
の補償手段へと干渉波信号として与える例えば干渉波選
択スイッチなどの切替スイッチとを備えた。
【0017】また前記目的を達成するために本発明の無
線受信装置は、同一周波数帯を用いて偏波方向を互いに
異ならせて到来する信号波を増幅する増幅器と、この増
幅器の出力を復調して受信復調信号を出力する復調器
と、現用系および予備系のそれぞれに対応して設けら
れ、それぞれ別途入力される干渉波信号に基づいて対応
する系の前記受信復調信号の交差偏波間干渉の補償を行
う例えば交差偏波間干渉補償器などの補償手段と、一組
をなす2系統の現用系および1系統の予備系のそれぞれ
に対応して設けられた前記補償手段のそれぞれの出力の
うち、外部から与えられる切替制御信号が示す2つを選
択して有効とする例えば回線切替器などの回線切替手段
と、前記現用系および前記予備系のそれぞれに対応して
設けられ、それぞれ対応する系とともに一組をなす他の
2つの系の前記受信復調信号のうちのいずれか一方を選
択し、この選択した信号を対応する系の補償手段へと干
渉波信号として与える例えば干渉波選択スイッチなどの
切替スイッチとを備えた。
【0018】
【0019】
【作用】このような手段を講じたことにより、現用系お
よび予備系のそれぞれに対応して設けられ、それぞれ別
途入力される干渉波信号に基づいて対応する系の受信復
調信号の交差偏波間干渉の補償を行う補償手段には、前
記現用系および前記予備系のそれぞれに対応して設けら
れた切替スイッチにより、それぞれ対応する系とともに
一組をなす他の2つの系の受信復調信号のうちのいずれ
か一方が選択的に干渉波信号として与えられる。
【0020】従って、対応する系とともに一組をなす他
の2つの系のうちの有効となっている系の受信復調信号
切替スイッチにより選択することにより、上記2つの
系のいずれが有効となっていても、確実に干渉波信号が
得られる。
【0021】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例につ
き説明する。図1は本実施例に係るディジタルマイクロ
波無線受信装置の要部構成を示す機能ブロック図であ
る。なお図6と同一部分には同一符号を付する。
【0022】このディジタルマイクロ波無線受信装置
(以下、受信装置と称する)は、2つの現用系受信機1
(1-1 ,1-2 )、予備系受信機2、スイッチ制御回路
3、受信アンテナ69および回線切替器70,71から
なり、セット予備方式を採用して構成されている。
【0023】すなわち、受信アンテナ69にてV偏波の
電波を受信して得られたV偏波信号は、回線切替器70
により現用系受信機1-1 および予備系受信機2のいずれ
かに与えられる。また受信アンテナ69にてH偏波の電
波を受信して得られたH偏波信号は、回線切替器70に
より現用系受信機1-2 および予備系受信機2のいずれか
に与えられる。ただしV偏波信号とH偏波信号とが同時
に予備系受信機2に与えられることはない。また回線切
替器71は、現用系受信機1-1 ,1-2 および予備系受信
機2のうちの2つを回線切替器70と同様に選択し、選
択した受信機が出力する信号をSYS1の信号およびS
YS2の信号として出力する。なお、回線切替器70,
71は、装置外部から与えられる切替制御信号SELに
応じて回線切替えを行う。
【0024】現用系受信機1-1 ,1-2 および予備系受信
機2は互いに同等な構成をなし、バンドパスフィルタ11
-1,11-2,21、増幅器12-1,12-2,22、復調器13-
1,13-2,23および交差偏波間干渉補償器(XPI
C)14-1,14-2,24からなる。
【0025】バンドパスフィルタ11-1,11-2,21はそ
れぞれ、回線切替器70を介して与えられる信号のうち
の所用とする周波数帯の成分を抽出し、増幅器12-1,12
-2,22にそれぞれ与える。
【0026】増幅器12-1,12-2,22はそれぞれ、バン
ドパスフィルタ11-1,11-2,21からそれぞれ与えられ
る信号を、復調処理するのに適当なレベルまで増幅して
復調器13-1,13-2,23にそれぞれ与える。
【0027】復調器13-1,13-2,23はそれぞれ、増幅
器12-1,12-2,22からそれぞれ与えられる信号を復調
し、受信復調信号をXPIC14-1,14-2,24にそれぞ
れ与える。
【0028】XPIC14-1,14-2,24はそれぞれ、減
算器14a-1 ,14a-2 ,24a、干渉波選択スイッチ14b-
1 ,14b-2 ,24bおよびトランスバーサルフィルタ
(TRV FIL)14c-1 ,14c-2 ,24cを有する。
減算器14a-1 ,14a-2 ,24aはそれぞれ、復調器13-
1,13-2,23の復調出力とトランスバーサルフィルタ1
4c-1 ,14c-2 ,24cから出力される補償信号とが入
力されており、復調信号から補償信号を減算して交差偏
波間干渉を補償した信号を得る。
【0029】トランスバーサルフィルタ14c-1 は、現用
系受信機1-2 の復調器13-2の復調出力および予備系受信
機2の復調器23の復調出力のいずれかが干渉波選択ス
イッチ14b-1 を介して与えられており、この干渉波選択
スイッチ14b-1 を介して与えられる信号から干渉波成分
と同等な周波数特性をもつ補償信号を生成する。なお干
渉波選択スイッチ14b-1 は、一方の端子TAに現用系受
信機1-2 の復調器13-2の復調出力が、また他方の端子T
Bに予備系受信機2の復調器23の復調出力がそれぞれ
入力されており、この2つの信号のうちのいずれかをス
イッチ制御回路3の制御の下に選択する。
【0030】トランスバーサルフィルタ14c-2 は、現用
系受信機1-1 の復調器13-1の復調出力および予備系受信
機2の復調器23の復調出力のいずれかが干渉波選択ス
イッチ14b-2 を介して与えられており、この干渉波選択
スイッチ14b-2 を介して与えられる信号から干渉波成分
と同等な周波数特性をもつ補償信号を生成する。なお干
渉波選択スイッチ14b-2 は、一方の端子TAに現用系受
信機1-1 の復調器13-2の復調出力が、また他方の端子T
Bに予備系受信機2の復調器23の復調出力がそれぞれ
入力されており、この2つの信号のうちのいずれかをス
イッチ制御回路3の制御の下に選択する。
【0031】トランスバーサルフィルタ24cは、現用
系受信機1-1 の復調器13-1の復調出力および現用系受信
機1-2 の復調器13-2の復調出力のいずれかが干渉波選択
スイッチ24bを介して与えられており、この干渉波選
択スイッチ24bを介して与えられる信号から干渉波成
分と同等な周波数特性をもつ補償信号を生成する。なお
干渉波選択スイッチ24bは、一方の端子TAに現用系
受信機1-2 の復調器13-2の復調出力が、また他方の端子
TBに現用系受信機1-1 の復調器13-1の復調出力がそれ
ぞれ入力されており、この2つの信号のうちのいずれか
をスイッチ制御回路3の制御の下に選択する。
【0032】なおスイッチ制御回路3は、装置外部から
回線切替器70,71に与えられている切替制御信号S
ELを受けて回線切替器70,71での回線選択状態を
判断し、図2に示す対応関係で干渉波選択スイッチ14b-
1 ,14b-2 ,24bをそれぞれ制御する。
【0033】次に以上のように構成された受信装置の動
作を説明する。まず、本実施例の受信装置では、基本的
には現用系受信機1-1 ,1-2 を用いて受信を行う。すな
わち、受信アンテナ69で得られたV偏波信号は、回線
切替器70によって現用系受信機1-1 に与えられる。ま
た受信アンテナ69で得られたH偏波信号は、回線切替
器70によって現用系受信機1-2 に与えられる。
【0034】かくしてこの基本状態では、V偏波信号
が、バンドパスフィルタ11-1にて所用周波数帯が抽出さ
れるとともに、増幅器12-1で増幅されたのち、復調器13
-1で復調がなされる。さらに復調器13-1の復調出力に対
し、XPIC14-1において交差偏波間干渉の補償がなさ
れる。またH偏波信号が、バンドパスフィルタ11-2にて
所用周波数帯が抽出されるとともに、増幅器12-2で増幅
されたのち、復調器13-2で復調がなされる。さらに復調
器13-2の復調出力に対し、XPIC14-2において交差偏
波間干渉の補償がなされる。そしてXPIC14-1の出力
がSYS1の信号として、またXPIC14-2の出力がS
YS2の信号として回線切替器71により選択されて出
力される。
【0035】ところでこのとき、スイッチ制御回路3は
図2に示すように、干渉波選択スイッチ14b-1 を端子T
A側を選択するように制御している。このためトランス
バーサルフィルタ14c-1 には復調器13-2の復調出力が与
えられており、復調器13-2の復調出力から補償信号が生
成される。このトランスバーサルフィルタ14c-1 を有す
るXPIC14-1で交差偏波間干渉の補償を行うのは、V
偏波信号を復調して得た復調信号である。この信号に対
する干渉波信号であるH偏波信号は現用系受信機1-2 で
受信されており、その復調信号は復調器13-2から出力さ
れている。従って、トランスバーサルフィルタ14c-1 に
は干渉波信号が正確に与えられており、XPIC14-1で
は交差偏波間干渉の補償が正しい補償信号を用いて正常
に行われる。
【0036】また上記基本状態において、スイッチ制御
回路3は図2に示すように、干渉波選択スイッチ14b-2
を端子TA側を選択するように制御している。このため
トランスバーサルフィルタ14c-2 には復調器13-1の復調
出力が与えられており、復調器13-1の復調出力から補償
信号が生成される。このトランスバーサルフィルタ14c-
2 を有するXPIC14-2で交差偏波間干渉の補償を行う
のは、H偏波信号を復調して得た復調信号である。この
信号に対する干渉波信号であるV偏波信号は現用系受信
機1-1 で受信されており、その復調信号は復調器13-1か
ら出力されている。従って、トランスバーサルフィルタ
14c-2 には干渉波信号が正確に与えられており、XPI
C14-2では交差偏波間干渉の補償が正しい補償信号を用
いて正常に行われる。
【0037】さて、以上の基本状態から現用系受信機1-
2 に障害が発生すると、例えば図示しない障害監視装
置、あるいは手動の回線設定スイッチから、V偏波信号
を現用系受信機1-1 にて、またH偏波信号を予備系受信
機2にてそれぞれ受信するべく回線切替えを行わせるた
めの切替制御信号SELが与えられる。
【0038】これに応じて、受信アンテナ69で得られ
たV偏波信号は、回線切替器70によって現用系受信機
1-1 に与えられる。また受信アンテナ69で得られたH
偏波信号は、回線切替器70によって予備系受信機2に
与えられる。
【0039】かくしてこの状態では、V偏波信号は,現
用系受信機1-1 において前記基本状態と同様にして受信
される。またH偏波信号は、バンドパスフィルタ21に
て所用周波数帯が抽出されるとともに、増幅器22で増
幅されたのち、復調器23で復調がなされる。さらに復
調器23の復調出力に対し、XPIC24において交差
偏波間干渉の補償がなされる。そしてXPIC14-1の出
力がSYS1の信号として、またXPIC24の出力が
SYS2の信号として回線切替器71により選択されて
出力される。
【0040】ところでこのとき、スイッチ制御回路3は
図2に示すように、干渉波選択スイッチ14b-1 を端子T
B側を選択するように制御している。このためトランス
バーサルフィルタ14c-1 には復調器23の復調出力が与
えられており、復調器23の復調出力から補償信号が生
成される。このトランスバーサルフィルタ14c-1 を有す
るXPIC14-1で交差偏波間干渉の補償を行うのは、V
偏波信号を復調して得た復調信号である。この信号に対
する干渉波信号であるH偏波信号は予備系受信機2で受
信されており、その復調信号は復調器23から出力され
ている。従って、トランスバーサルフィルタ14c-1 には
干渉波信号が正確に与えられており、XPIC14-1では
交差偏波間干渉の補償が正しい補償信号を用いて正常に
行われる。
【0041】またスイッチ制御回路3は図2に示すよう
に、干渉波選択スイッチ24bを端子TB側を選択する
ように制御している。このためトランスバーサルフィル
タ24cには復調器13-1の復調出力が与えられており、
復調器13-1の復調出力から補償信号が生成される。この
トランスバーサルフィルタ24cを有するXPIC24
で交差偏波間干渉の補償を行うのは、H偏波信号を復調
して得た復調信号である。この信号に対する干渉波信号
であるV偏波信号は現用系受信機1-1 で受信されてお
り、その復調信号は復調器13-1から出力されている。従
って、トランスバーサルフィルタ24cには干渉波信号
が正確に与えられており、XPIC24では交差偏波間
干渉の補償が正しい補償信号を用いて正常に行われる。
【0042】一方、前記基本状態から現用系受信機1-1
に障害が発生すると、例えば図示しない障害監視装置、
あるいは手動の回線設定スイッチから、V偏波信号を予
備系受信機2にて、またH偏波信号を現用系受信機1-2
にてそれぞれ受信するべく回線切替えを行わせるための
切替制御信号SELが与えられる。
【0043】これに応じて、受信アンテナ69で得られ
たV偏波信号は、回線切替器70によって予備系受信機
2に与えられる。また受信アンテナ69で得られたH偏
波信号は、回線切替器70によって現用系受信機1-2 に
与えられる。
【0044】かくしてこの状態では、H偏波信号は,現
用系受信機1-2 において前記基本状態と同様にして受信
される。またV偏波信号は、バンドパスフィルタ21に
て所用周波数帯が抽出されるとともに、増幅器22で増
幅されたのち、復調器23で復調がなされる。さらに復
調器23の復調出力に対し、XPIC24において交差
偏波間干渉の補償がなされる。そしてXPIC24の出
力がSYS1の信号として、またXPIC14-2の出力が
SYS2の信号として回線切替器71により選択されて
出力される。
【0045】ところでこのとき、スイッチ制御回路3は
図2に示すように、干渉波選択スイッチ14b-2 を端子T
B側を選択するように制御している。このためトランス
バーサルフィルタ14c-2 には復調器23の復調出力が与
えられており、復調器23の復調出力から補償信号が生
成される。このトランスバーサルフィルタ14c-2 を有す
るXPIC14-2で交差偏波間干渉の補償を行うのは、H
偏波信号を復調して得た復調信号である。この信号に対
する干渉波信号であるV偏波信号は予備系受信機2で受
信されており、その復調信号は復調器23から出力され
ている。従って、トランスバーサルフィルタ14c-2 には
干渉波信号が正確に与えられており、XPIC14-2では
交差偏波間干渉の補償が正しい補償信号を用いて正常に
行われる。
【0046】またスイッチ制御回路3は図2に示すよう
に、干渉波選択スイッチ24bを端子TA側を選択する
ように制御している。このためトランスバーサルフィル
タ24cには復調器13-2の復調出力が与えられており、
復調器13-2の復調出力から補償信号が生成される。この
トランスバーサルフィルタ24cを有するXPIC24
で交差偏波間干渉の補償を行うのは、V偏波信号を復調
して得た復調信号である。この信号に対する干渉波信号
であるH偏波信号は現用系受信機1-2 で受信されてお
り、その復調信号は復調器13-2から出力されている。従
って、トランスバーサルフィルタ24cには干渉波信号
が正確に与えられており、XPIC24では交差偏波間
干渉の補償が正しい補償信号を用いて正常に行われる。
【0047】以上のように本実施例によれば、セット予
備方式を採用していながら、如何なる回線設定状態にお
いてもXPIC14-1,14-2,24のうちの有効な2つが
正常に交差偏波間干渉の補償を行うことができる。
【0048】また本実施例では、干渉波選択スイッチ14
b-1 ,14b-2 ,24bを、回線切替器70,71での回
線選択状態を示す切替制御信号SELの状態に基づいて
制御するようにしているので、これら干渉波選択スイッ
チ14b-1 ,14b-2 ,24bを制御するための制御信号を
別途用意する必要がない。
【0049】ところで、回線切替器70,71および干
渉波選択スイッチ14b-1 ,14b-2 ,24bのそれぞれを
切替制御信号SELに同期して切り替えるとすると、回
線切替器70,71と干渉波選択スイッチ14b-1 ,14b-
2 ,24bとがほぼ同時に切り替えられることになる。
ところが、受信機において復調器にはXPICから信号
がフィードバックされる場合があり、この場合には干渉
波選択スイッチが切り替えられてから復調器の動作が安
定するまでに時間を要する。このため、回線切替器71
が切替わってから暫くの間に復調器の動作が不安定で、
その復調出力が不安定となり、この不安定な信号が後段
の装置に伝わることにより当該後段の装置においてエラ
ー検出がなされてしまうおそれがある。このような事情
がある場合には、干渉波選択スイッチ14b-1 ,14b-2 ,
24bを切り替えたのち、復調器13-1,13-2,23の動
作が安定するのを待って(例えば若干の時間遅延して)
回線切替器71を切り替えるようにすると良い。これ
は、回線切替器71に時定数を持たせて切替えタイミン
グを切替制御信号SELの変化タイミングに対して遅ら
せたり、あるいはそれぞれタイミングを異ならせた別々
の制御信号を与えるようにすることによって実現でき
る。
【0050】なお本発明は上記実施例に限定されるもの
ではない。例えば上記実施例では、回線切替器70,7
1と干渉波選択スイッチ14b-1 ,14b-2 ,24bとを切
替制御信号SELで共通に制御しているが、おのおの別
の制御信号を用いて制御しても良い。
【0051】また上記実施例では、本発明の交差偏波間
干渉補償装置および無線受信装置をディジタルマイクロ
波無線通信システムに適用して説明しているが、交差偏
波を用いる他の無線通信システムにも適用が可能であ
る。このほか、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の
変形実施が可能である。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、現用系および予備系の
それぞれに対応して設けられ、それぞれ別途入力される
干渉波信号に基づいて対応する系の受信復調信号の交差
偏波間干渉の補償を行う補償手段と、前記現用系および
前記予備系のそれぞれに対応して設けられ、それぞれ対
応する系とともに一組をなす他の2つの系の受信復調信
のうちのいずれか一方を選択し、この選択した信号を
対応する系の補償手段へと干渉波信号として与える切替
スイッチとを備えたので、セット予備方式を採用してい
ながら、交差偏波間干渉の補償を行うことができる交差
偏波間干渉補償装置および無線受信装置となる。
【0053】
【0054】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るディジタルマイクロ波
無線受信装置の要部構成を示す機能ブロック図。
【図2】図1中の干渉波選択スイッチ14b-1 ,14b-2 ,
24bの状態と回線切替器70,71での回線選択状態
との対応関係を示す図。
【図3】システム予備方式を採用してなるディジタルマ
イクロ波無線通信システムの構成例を示す図。
【図4】図3中の送信装置30と受信装置31との間で
伝送される信号の周波数配置を模式的に示す図。
【図5】図3中の受信装置31における交差偏波間干渉
の補償のための構成を示す図。
【図6】セット予備方式を採用してなるディジタルマイ
クロ波無線通信システムの構成例を示す図。
【図7】図6中の送信装置60と受信装置61との間で
伝送される信号の周波数配置を模式的に示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−169227(JP,A) 特開 平1−274534(JP,A) 特開 平5−244116(JP,A) 特開 平6−14005(JP,A) 特開 昭63−222533(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04J 11/00 H04B 1/74 H04L 1/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現用系2系統に対して予備系1系統の比
    で構成され、かつ一組をなす2系統の現用系および1系
    統の予備系のいずれか2つが、同一周波数帯を用いて偏
    波方向を互いに異ならせて到来する信号波をそれぞれ受
    信し、各々受信した前記信号波を増幅する増幅器とこの
    増幅器の出力を復調して受信復調信号を出力する復調器
    とを有する無線受信装置に適用され、前記受信復調信号
    に生じている交差偏波間干渉を補償するものであり、 前記現用系および前記予備系のそれぞれに対応して設け
    られ、それぞれ別途入力される干渉波信号に基づいて対
    応する系の前記受信復調信号の交差偏波間干渉の補償を
    行う補償手段と、 前記現用系および前記予備系のそれぞれに対応して設け
    られ、それぞれ対応する系とともに一組をなす他の2つ
    の系の前記受信復調信号のうちのいずれか一方を選択
    し、この選択した信号を対応する系の補償手段へと干渉
    波信号として与える切替スイッチとを具備したことを特
    徴とする交差偏波間干渉補償装置。
  2. 【請求項2】 2つの現用系復調手段に対して1つの予
    備系復調手段の比で構成され、かつ一組をなす2つの現
    用系復調手段および1つの予備系復調手段のいずれか2
    つが、同一周波数帯を用いて偏波方向を互いに異ならせ
    て到来する信号波を受信する無線受信装置において、前記信号波を増幅する増幅器と、 この増幅器の出力を復調して受信復調信号を出力する復
    調器と、 前記現用系および前記予備系のそれぞれに対応して設け
    られ、それぞれ別途入力される干渉波信号に基づいて対
    応する系の前記受信復調信号の交差偏波間干渉の補償を
    行う補償手段と、 一組をなす2系統の現用系および1系統の予備系のそれ
    ぞれに対応して設けられた前記補償手段のそれぞれの出
    力のうち、外部から与えられる切替制御信号が示す2つ
    を選択して有効とする回線切替手段と、 前記現用系および前記予備系のそれぞれに対応して設け
    られ、それぞれ対応する系とともに一組をなす他の2つ
    の系の前記受信復調信号のうちのいずれか一方を選択
    し、この選択した信号を対応する系の補償手段へと干渉
    波信号として与える切替スイッチとを具備したことを特
    徴とする無線受信装置。
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