JP3222582B2 - 非接触式カード用データ確認装置 - Google Patents

非接触式カード用データ確認装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は非接触式カード用データ
確認装置に係り、特に、非接触式カードの利用者が、簡
単に非接触式カードの内容を確認できるようにしたもの
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、定期券利用者の利便性を高めるた
めに、定期券を自動改札機に投入することなく、非接触
式に自動改札が行える非接触型自動改札機が提案されて
いる(例えば、特開平1−246687号公報)。
【0003】非接触型自動改札機で用いられる定期券
は、通信機能を備えたICカード型のカードであり、こ
のカード、つまり非接触式カード(以下、カードとい
う)と非接触型自動改札機本体との間で、非接触でデー
タの授受が行なわれるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記カード
は、挿入型自動改札機で用いられる磁気カードよりも記
憶容量が大きいため、種々の利用が考えられている。例
えば、料金前払式のストアードフェアカード(以下、S
Fカードという)として、又は料金後払式のカード(以
下、PPFカードという)としての利用が考えられてい
る。
【0005】また、上記カードは、通信機能を備えたI
Cカード型であるため、コストが磁気カードに比べて高
いので再利用が考えられている。例えば、カードが定期
券の場合は、有効期間が経過したときに、新たにデータ
を書込んで再利用されるが、この場合、有効期間や乗車
区間等の所定の事項を目視できるようにするために、カ
ード表面に所定の事項の印字の仕直しをしなければなら
ない。
【0006】このような印字の仕直しを避けるために、
カードに表示部を設け、この表示部に所定の事項を表示
させることも考えられる。また、カードをSFカードや
PPFカードとしたときの使用来歴等を表示させるよう
にすることも考えられる。
【0007】しかしながら、このような表示部をカード
に持たせると、カードの厚みが増して大型化する欠点が
あるとともに、このような表示部を設けると消費電力が
大きくなってカードの寿命が短くなるという欠点が生ず
る。
【0008】そこで、本発明は、上記欠点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、カードの小型
・軽量化及び高寿命化を維持しつつ、必要に応じて利用
者がカードの内容を確認することのできる非接触式カー
ド用確認装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る非接触式カ
ード用データ確認装置は、上記目的を達成するために、
非接触型自動改札機で用いられるカードの内容をその非
接触型自動改札機と別の場所においてそのカードの利用
者自身が操作して確認する非接触式カード用データ確認
装置であって、その非接触式カード用データ確認装置の
本体の通信エリアに接近されたカードとの間で通信を行
う通信手段と、前記通信手段を介して前記カードに記憶
されている定期券、料金前払式カード又は料金後払式カ
ードのデータを抽出する抽出手段と、その抽出手段で抽
出されたデータの内容を表示画面に表示する表示手段
と、前記抽出手段で抽出されたデータの内容を必要に応
じて印字する印字手段と、を有することを特徴としてい
る。
【0010】
【作用】上記構成において、非接触式カード用確認装置
本体がカードからデータを取込むと、そのデータの内
容を表示画面に表示する。また、そのデータの内容は印
字手段により印字される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、一実施例に係る非接触式カード用確認
(以下、「カード用確認装置」という。)の斜視図で
あって、このカード用確認装置は、通常、駅構内の適当
な箇所、例えば、非接触型自動改札機の設置されている
改札口近くに設置される。このカード用確認装置の本体
(以下、「本体」という。)aの上面は接客パネル1に
形成され、その接客パネル1の高さはほぼ利用者の腰の
高さで、かつ前面側が下になる傾斜面に構成されてい
る。
【0012】接客パネル1のほぼ中央から左側にかけて
タッチパネル式の表示画面2が設けられているととも
に、その右側中央部分に、本体aの内部に設けられたプ
リンタ(本発明の印字手段に該当する)3の記録用紙4
の取出口5が設けられている。そして、その取出口5の
下方に通信エリア6を示すマークが設けられている。こ
の通信エリア6に対向する本体aの内側には、カードC
と通信するためのアンテナ7が設けられている。
【0013】図中8は、本体aを統括的に制御するマイ
クロコンピュータを中心に構成される制御器であって、
その電気的構成は図2に示されている。
【0014】制御器8は、ROM9に格納されているシ
ステムプログラムとRAM10に格納されているワーキ
ングデータとを用いて演算処理する中央処理部(CP
U)11を有している。そして、CPU12は、I/O
ユニット12を介して表示画面2を駆動制御する表示ド
ライバ13とプリンタ3を駆動制御する印字ドライバ1
4とが接続されている。また、I/Oユニット15に
は、カードCとの通信を行うための通信制御部15が接
続されている。上記ROM9(又はRAM10)には、
予めカ−ドCが定期券、SFカ−ド及びPPFカ−ドで
あるときの各カ−ドに記憶されているデ−タの内容を表
示画面2に表示し、また、その内容をプリンタ3を介し
て印字するための処理プログラムが格納されている。
【0015】図2には、カードCの電気的構成も示され
ているが、このカードCは、周知の電波通信方式のカー
ドと同様である。すなわち、カードCは、本体a側のア
ンテナ7と対向して電波の授受を行うためのアンテナ2
0と、このアンテナ20を介しての本体aとの通信を行
うための通信制御部21と、メモリ22に記憶されてい
るデータを用いて演算処理するCPU23と、このCP
U23と通信制御部21とを接続するためのI/Oユニ
ット24と、電源部25とを有している。上記メモリ2
2には、予めカ−ドの種別を表わすデ−タ、例えばその
カ−ドCが定期券であれば定期券を表わす種別デ−タ
が、SFカ−ドであればSFカ−ドを表わす種別デ−タ
が、そして、PPFカ−ドであればPPFカ−ドを表わ
す種別デ−タが記憶されている。
【0016】次に、本実施例装置の制御動作を図3のフ
ローチャートを用いて説明する。先ず、本体aが稼働さ
れると、表示画面2には、図4(a)に示されるような
案内画面が表示される(ステップ100。以下、ステッ
プをSとする。)。
【0017】本体aのROM9(又はRAM10)は、
カードCが定期券、SFカード又はPPFカードの場合
に、各カードのデータ内容が表示できるプログラムが予
め格納されているので、表示画面2には、本体aで処理
対象可能なカードの種類が表示される。
【0018】このとき、利用者により定期券であるカー
ドCが通信エリア6に接近されると、本体aからのポー
リングに対してカードCからの応答がなされ、本体aか
らの要求に応じてカードCに格納されているカ−ドの種
別を含むデータが、本体aのRAM10内に記憶される
(S102肯定、S104)。そして、本体aのCPU
11は、RAM10中に記憶されたデ−タ中からカ−ド
Cの種別の判定を行う。この場合、そのカ−ドCは定期
券であるので定期券と判定され(S106肯定)、この
判定に基づいてROM9(又はRAM10)中に予め格
納されている定期券のデ−タ内容を表示画面2に表示
し、また、その内容をプリンタ32で印字するための処
理プログラムを起動する。そして、ROM9及びRAM
10のデータに基づいて演算処理し、表示ドライバ13
を介して表示画面2に、図4(b)に示されるような、
定期券の有効期間と区間とを表示する(S108肯
定)。
【0019】この表示は、表示画面2の消去釦が押下さ
れるまで、又は消去釦が押下されないときは、所定の時
間(例えば1分間)経過するまで継続される(S11
0、S112)。したがって、利用者は自己の定期券の
内容を簡単に確認することができ、極めて便利となる。
【0020】次に、SFカードが通信エリア6に接近さ
れたときについて説明する。このカードCが接近される
と、本体aのPCU11は、SFカ−ド処理用の処理プ
ログラムを起動した後、上述と同様に演算処理を行っ
て、表示画面2に、図4(c)に示されるような残額を
表示する(S106否定、S114肯定、S116)。
この場合も、表示画面2の消去は上述の定期券の場合と
同様である。
【0021】また、PPFカードが通信エリア6に接近
されると(S106否定、S114否定、S118肯
定)、本体aのCPU11は、PPFカ−ド処理用の処
理プログラムを起動した後、上述と同様に演算処理を行
って、図4(d)に示されるような前回の使用状態が表
示画面2に表示される(S120)。なお、本体aがカ
−ドCと交信しても、そのカ−ドCの種類が本体aで処
理できないもの、つまり本体a中に処理プログラムが格
納されていないときは、表示画面2の案内内容は変わら
ない(S118否定)。もちろん、このようなカ−ドC
のときは、確認できない旨を表示画面に表示するように
してもよい。
【0022】この表示中に、履歴プリント釦が押下され
ると(S122肯定)、印字ドライバ14を介してプリ
ンタ3が駆動し、図5に示されるような来歴がプリント
アウトされる(S124)。したがって、利用者は、前
回の使用状態を確認できるだけでなく、過去の使用状態
と合計金額が確認できるので、極めて便利なものとな
る。
【0023】なお、上述の実施例ではプリントアウトは
PPFカードのときのみとしたが、SFカードにも適用
してもよい。また、図5の例示は、乗車日と乗車料金で
あるが、SFカード又はPPFカードが、売店で商品を
購入できるときには、購入日時と購入金額等も表示さ
れ、又はプリントアウトされるようにしてもよい。
【0024】
【発明の効果】本発明に係るカード用確認装置は、本体
の通信エリアに接近されたカードとの間で通信を行う通
信手段と、その通信手段を介して前記カードに記憶され
ている定期券、料金前払式カード又は料金後払式カード
のデータを抽出する抽出手段と、その抽出手段で抽出さ
れたデータの内容を表示画面に表示する表示手段と、前
記抽出手段で抽出されたデータの内容を必要に応じて印
字する印字手段とからなるので、カードを通信エリアに
接近するだけでカードの内容、例えば、定期券の場合は
有効期間や有効区間が、また、SFカードやPPFカー
ドの場合は使用来歴が確認でき、極めて便利なものとな
る。そして、抽出されたデータの内容をプリントアウト
して確認できるので、その便利性をさらに高めることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例装置の斜視図である。
【図2】電気的構成を示すブロック図である。
【図3】制御動作を示すフローチャートである。
【図4】表示画面の表示例である。
【図5】プリンタで印字された一例である。
【符号の説明】
2 表示画面(表示手段) 3 プリンタ(印字手段) 6 通信エリア 8 制御器(抽出手段、表示手段) a 本体 C カード(非接触式カ−ド)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−312193(JP,A) 特開 平3−116290(JP,A) 特開 平1−116760(JP,A) 特開 昭63−61391(JP,A) 特開 平4−114295(JP,A) 特開 平5−101237(JP,A) 実開 平4−31190(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06K 17/00 G07B 11/00 501 G07B 15/00 501

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非接触型自動改札機で用いられる非接触
    式カードの内容をその非接触型自動改札機と別の場所に
    おいてその非接触式カードの利用者自身が操作して確認
    する非接触式カード用データ確認装置であって、 前記非接触式カード用データ確認装置の本体の通信エリ
    アに接近された非接触式カードとの間で通信を行う通信
    手段と、 前記通信手段を介して前記非接触式カードに記憶されて
    いる定期券、料金前払式カード又は料金後払式カードの
    データを抽出する抽出手段と、 前記抽出手段で抽出されたデータの内容を表示画面に表
    示する表示手段と、 前記抽出手段で抽出されたデータの内容を必要に応じて
    印字する印字手段と、 を有することを特徴とする非接触式カード用データ確認
    装置。
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