JP2002334359A - 領収書発行装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 ＳＦカードで乗車したときの領収書を容易に
発行することができるようにする。 【解決手段】 ＳＦカードに記録されているデータを読
取る読取手段と、読取られたデータ中から乗車情報を抽
出する抽出手段と、抽出された乗車情報をプリントアウ
トする印字手段とからなる領収証発行装置からなり、自
動券売機等の出札機の本体、又はカード処理機の本体と
兼用される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ＳＦカードで列車
に乗車したときに、その乗車料金の領収書を発行できる
ようにした領収書発行装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、自動改札機の普及に伴い、ＳＦカ
ード（ストアードフェアカード）を用いて直接入出場
（入場又は出場を意味している。）できるようになって
きている。

【０００３】すなわち、入場時にＳＦカードを自動改札
機に投入すると（ＳＦカードが無線通信機能を備えたＩ
Ｃカードからなる非接触券のときは、その非接触券を自
動改札機に設けられているアンテナに軽くタッチ又はそ
のアンテナにかざすと（本発明のＳＦカードは非接触券
も含んでいる。））、そのＳＦカードに入場駅や入場日
等の入場データが書込まれるとともに、入場時に初乗運
賃が減額されるときは、その初乗運賃が減額処理され、
入場日及び入場駅が印字される。そして、出場時には、
自動改札機にＳＦカードが投入されると、記録されてい
る入場データを基に乗車料金が算出され、その算出され
た乗車料金（初乗運賃が減額されているときは、その初
乗運賃を差引いた乗車料金）が減額処理されるととも
に、出場駅や出場日等の出場データが記録され、出場駅
及び残額が印字される。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ＳＦカ
ードで乗車が行われたときは、入場日（乗車日）、入出
場駅及び残額がＳＦカードの印字面に印字されるので、
そのＳＦカードを乗車料金の領収書として用いることも
可能であるが、ＳＦカードを領収書として会社の経理部
署等に提出すると、その後のＳＦカードの使用に支障を
来してしまうという新たな問題が発生してしまう。

【０００５】そこで、本発明は、上記欠点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、ＳＦカードで
乗車したときの領収書を容易に発行することのできる領
収書発行装置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明に係る領収書発行
装置は、上記目的を達成するために、ＳＦカードに記録
されているデータを読取る読取手段と、読取られたデー
タ中から乗車情報を抽出する抽出手段と、抽出された乗
車情報をプリントアウトする印字手段と、からなること
を特徴としている。また、抽出される乗車情報は、直前
乗車情報であることを特徴としている。そして、領収書
発行装置の本体は、自動券売機等の出札機の本体、又は
カード処理機の本体と兼用されていることを特徴として
いる。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図１（ａ）は、一実施の形態に係
る領収書発行装置を自動券売機に組込んだときのその正
面図であって、その自動券売機の本体（以下、「本体」
という。）１の接客パネル２の上部には、本体１の稼動
状態を示す表示部３が設けられている。

【０００８】図１中、４は、タッチパネルからなる表示
画面であって、周知の自動券売機と同様に、口座釦群が
表示できるように構成されている。５は、乗車券の発行
枚数や小人券等を選択する選択釦群であり、このうち、
５ａは、本体１を領収書発行モードに設定するための領
収書釦である。なお、選択釦群５は、表示画面４に表示
させることもできる。６は、乗車券の購入代金を硬貨で
支払うときの投入口、７は、乗車券の購入代金を紙幣で
支払うときの挿入口、８は、乗車券の購入代金をプリペ
イドカード等のカードで支払うときのカード又は本発明
に係るＳＦカードのカード挿入口、９は、釣銭の排出
口、１０は、乗車券又は本発明に係る領収書の発券
口、１１は、本体１を統括的に制御するＣＰＵを中心に
構成された制御器である。

【０００９】図２は、制御器１１の電気的構成を示すブ
ロック図であって、ＲＯＭ２０に格納されているシステ
ムプログラム及びＲＡＭ２１に格納されているワーキン
グデータを用いて発券用の演算処理を行う中央処理部
（ＣＰＵ）２２を有している。ＣＰＵ２２は、Ｉ／Ｏユ
ニット２３を介して乗車券又は領収書を生成して発行
する発券処理ユニット２４と、タッチパネルからなる表
示画面４の表示内容を制御するとともに、その表示画面
４から所定の情報を入力制御する接客処理ユニット２５
と、本体１に投入された金銭を検銭し、必要に応じて釣
銭を排出する金銭処理ユニット２６と、カード挿入口８
から挿入されたカード又はＳＦカードを処理するカー
ド処理ユニット２７とが接続されている。なお、Ｉ／Ｏ
ユニット２３には、係員操作ユニット等の他のユニット
も接続されているが、ここでは省略されている。

【００１０】次に、図３のフローチャートを用いて制御
動作について説明する。今、ＳＦカードで乗車した利
用者（旅客）が領収書の発行を受けようとして、その利
用者により領収書釦５ａが押下されたとする（ステップ
１００肯定。以下、ステップを「Ｓ」とする。）。

【００１１】領収書釦５ａが押下されると、表示画面４
には、領収書発行のための操作案内が表示され（図１
（ａ）参照）、その案内に従ってカード挿入口８にＳＦ
カードが挿入される（Ｓ１０２肯定）。カード挿入口
８に挿入されたＳＦカードは、カード処理ユニット２
７を介して記録されているデータが読取られる（Ｓ１０
４）。そして、表示画面４には、発行される領収書の
内容、すなわち、直前乗車情報（ＳＦカードを使用し
た最後の乗車に係る乗車情報）が表示されるとともに、
その内容の記載されている領収書が発券処理ユニット
２４を介して生成され、発券口１０から発行される（Ｓ
１０６、Ｓ１０８。図１（ｂ）参照）。

【００１２】領収書が発行されたときは、その旨のデ
ータがＳＦカードに記録される。したがって、一つの
乗車情報に基づいて複数の領収書が発行されるのを効果
的に防止することができる。

【００１３】なお、上述の例では、発行される領収書は
直前乗車情報に係るものであるが、表示画面４に過去の
全ての乗車情報を表示させ、その中から領収書の必要な
乗車情報を選択させて領収書を発行させるようにしても
よい。

【００１４】また、上述の例では、発行される領収書
は、乗車券の用紙に印字して生成させたが、ジャーナル
プリンタ等の別の印字ユニットが設けられているとき
は、その印字ユニットを用いて印字するようにしてもよ
い。

【００１５】さらに、上述の例は、領収書発行装置を自
動券売機に組込んだ例を示したが、自動精算機や定期券
発行機等の出札機の本体に組込むこともでき、あるい
は、ＳＦカードやプリペイドカードを発行したり、金額
の積増しを行なうことのできるカード処理機の本体に組
込むこともできる。もちろん、領収書のみを発行する専
用機とすることもできる。

【００１６】

【発明の効果】本発明に係る領収書発行装置は、ＳＦカ
ードに記録されているデータを読取る読取手段と、読取
られたデータ中から乗車情報を抽出する抽出手段と、抽
出された乗車情報をプリントアウトする印字手段とから
なるので、領収書を容易に発行することができる。ま
た、抽出される乗車情報を直前乗車情報としたときは、
最後に乗車した乗車情報の領収書を発行することができ
る。そして、領収書発行装置の本体を自動券売機等の出
札機の本体、又はカード処理機の本体と兼用するように
したときは、他の機器を用いて領収書を発行することが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態に係る自動券売機の正面
図である。

【図２】制御器の電気的構成を示すブロック図である。

【図３】制御動作を示すフローチャートである。

【符号の説明】

１ 自動券売機の本体（本体） ４ 表示画面 ８ カード挿入口 ９ 排出口 １１ 制御器

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ＳＦカードに記録されているデータを読
   取る読取手段と、 読取られたデータ中から乗車情報を抽出する抽出手段
   と、 抽出された乗車情報をプリントアウトする印字手段と、 からなることを特徴とする領収書発行装置。
2. 【請求項２】 抽出される乗車情報は、直前乗車情報で
   あることを特徴とする請求項１に記載の領収書発行装
   置。
3. 【請求項３】 領収書発行装置の本体は、自動券売機等
   の出札機の本体、又はカード処理機の本体と兼用されて
   いることを特徴とする請求項１又は２に記載の領収書発
   行装置。