JP3222335B2 - 測定用テープ巻取装置 - Google Patents

測定用テープ巻取装置

Info

Publication number
JP3222335B2
JP3222335B2 JP26078494A JP26078494A JP3222335B2 JP 3222335 B2 JP3222335 B2 JP 3222335B2 JP 26078494 A JP26078494 A JP 26078494A JP 26078494 A JP26078494 A JP 26078494A JP 3222335 B2 JP3222335 B2 JP 3222335B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
measuring tape
drum
winding
case
trochanter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP26078494A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08122001A (ja
Inventor
脩三 日置
努 宇佐見
Original Assignee
株式会社ケイディエス
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ケイディエス filed Critical 株式会社ケイディエス
Priority to JP26078494A priority Critical patent/JP3222335B2/ja
Priority to US08/542,766 priority patent/US5632453A/en
Priority to TW084111083A priority patent/TW286354B/zh
Priority to EP95116595A priority patent/EP0709647A2/en
Priority to CN95120569A priority patent/CN1146009A/zh
Publication of JPH08122001A publication Critical patent/JPH08122001A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3222335B2 publication Critical patent/JP3222335B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B3/00Measuring instruments characterised by the use of mechanical techniques
    • G01B3/10Measuring tapes
    • G01B3/1005Means for controlling winding or unwinding of tapes
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B3/00Measuring instruments characterised by the use of mechanical techniques
    • G01B3/10Measuring tapes
    • G01B3/1005Means for controlling winding or unwinding of tapes
    • G01B3/1007Means for locking
    • G01B2003/101Means for locking acting on the drum
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B3/00Measuring instruments characterised by the use of mechanical techniques
    • G01B3/10Measuring tapes
    • G01B3/1005Means for controlling winding or unwinding of tapes
    • G01B2003/1023Winding mechanisms

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Tape Measures (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、巻取用バネによりケー
ス本体内に測定用テープを巻き込むことができる測定用
テープ巻取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、鋼板、織布、プラスチック材など
により構成される測定用テープを用いて、長さや、距離
を測定することが行なわれている。測定用テープは手巻
きや自動巻きの収納ケースに巻き取られるのが普通であ
る。
【0003】自動巻きの巻尺に用いられる測定用テープ
は、その断面形状が樋状であり、ケースから引き出され
た場合には、直線状になろうとする性質がある。このよ
うな測定用テープを自動的に巻き取る自動巻きの巻取装
置には、駆動バネにより付勢された巻取ドラムが用いら
れる。巻取ドラムに巻かれた測定用テープを引き出すと
きに駆動バネが蓄勢され、その蓄勢力によって引き出し
た測定用テープを自動的に巻き取るものである。
【0004】自動巻きの巻取装置を用いて、長さや距離
を測定する場合、測定用テープを収納ケースより引き出
して測定を行なうが、測定用テープを引き出すことによ
り駆動バネが蓄勢され、測定用テープを収納ケース内に
引き戻そうとするため、測定者はこの力に打ち勝つ力で
測定用テープを固定し測定を行なわなくてはならない。
作業者が測定用テープを固定する負担を軽減するため
に、巻尺の収納ケース内の測定用テープの引き出しによ
って蓄勢された駆動バネが測定用テープを巻き戻そうと
する力に打ち勝って、測定用テープを動かないように固
定する装置は、すでに各種のものが実用化されている。
【0005】従来の測定用テープ巻取装置における固定
装置の中で、最も一般的な仕様は、外部から直接または
間接的に操作されるレバーを備え、このレバーの動きに
連動して、測定用テープを固定するためのカムが、測定
用テープを押圧するか、あるいは、押圧部材が測定用テ
ープを収納ケースの一部に押し付けるものである。
【0006】これらの装置は、いずれもテープを任意の
位置で固定する効果を持っているが、測定用テープ引き
出し後、固定装置を作動させる動作が必要であり、巻き
戻し時も固定装置を解除させる動作を必要とするもので
ある。
【0007】また、固定方法が、測定用テープを何らか
の部材で押し付けて固定させる方法であるため、測定用
テープを固定させているとき、誤ってテープを引き出す
と、固定部分との摩擦で、測定用テープの目盛りを損傷
させたり、あるいは、テープ自身を損傷させることがあ
るという問題がある。さらに、固定装置の取り付けのた
め、収納ケース本体が、固定装置のない巻尺に比べて、
かなり大きなものとなってしまうという問題もある。
【0008】このような問題点を解決するために、数種
の自動固定装置、あるいは、自動固定、固定解除装置が
考えられている。しかし、固定解除時には、何らかの形
で収納ケースの外部から、固定を解除させる動作が必要
となるとともに、誤動作により測定用テープ、あるい
は、その他の部品に損傷を与える危険性がある上、機構
もバネ等を用いた複雑な構造となり、収納ケース本体は
大きなものとなっている。
【0009】中でも、実開昭49−11748号公報に
記載された自動固定、固定解除装置は、自動固定と、自
動固定解除を行なうことができ、構造も簡単なもので、
固定装置なしの巻き尺本体の大きさと比べほとんど変わ
らない大きさのものではあるが、固定時および固定解除
時に、方向性があり、一定の方向にケース本体を向けた
ときにのみ、自動固定、固定解除装置を作動させること
ができるものである。また、一定方向に収納ケースを向
けて測定用テープの引き出し、巻き戻しや、測定用テー
プの固定あるいは固定解除を行なう場合にも、装置の誤
動作を起こしやすく、測定作業を迅速にかつ確実に行な
うことができない場合がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、バネ等を用いない簡単な機
構で、引き出した測定用テープの固定ができ、固定解除
ボタン等の操作機構を用いることなく固定解除ができる
測定用テープ巻取装置を提供することを目的とするもの
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載の発明においては、支持軸により支持され測定用テー
プを巻き取る巻取バネを有する巻取ドラムと、該巻取ド
ラムを収容するケースを有する測定用テープ巻取装置に
おいて、前記巻取ドラム側に設けられ内側に向けた開口
部を有する第1の凹部と、前記ケース側に設けられ外側
に向けた開口部を有する第2の凹部を有し、該第2の凹
部は前記巻取ドラムの巻き戻し方向により深く形成さ
れ、前記第1の凹部の開口部と前記第2の凹部の開口部
とは円筒面上において対向するよう構成されており、か
つ、前記第1の凹部に巻き戻し方向の緩い回転に両凹部
間に跨って前記巻取ドラムの回転を阻止する転子が挿入
されていることを特徴とするものである。
【0012】請求項2に記載の発明においては、支持軸
により支持され測定用テープを巻き取る巻取バネを有す
る巻取ドラムと、該巻取ドラムを収容するケースを有す
る測定用テープ巻取装置において、前記ケース側に設け
られ内側に向けた開口部を有する第1の凹部と、前記巻
取ドラム側に設けられ外側に向けた開口部を有する第2
の凹部を有し、該第2の凹部は前記巻取ドラムの巻き戻
し方向により深く形成され、前記第1の凹部の開口部と
前記第2の凹部の開口部とは円筒面上において対向する
よう構成されており、かつ、前記第1の凹部に巻き戻し
方向の緩い回転に両凹部間に跨って前記巻取ドラムの回
転を阻止する転子が挿入されていることを特徴とするも
のである。
【0013】
【作用】本発明によれば、任意の長さに引き出した測定
用テープを僅かに巻き戻すことにより測定用テープが固
定され、測定用テープを僅かに引き出すことにより固定
を解除することができる。したがって、収納ケース本体
に固定および固定解除のための操作部を必要としない。
また、測定用テープに外力をかけずに固定できることに
よって、測定用テープの目盛りおよび測定用テープ自身
を損傷することがない。
【0014】
【実施例】図1〜図3は、本発明の測定用テープ巻取装
置の一実施例を説明するためのもので、図1(A)は上
ケースを外した平面図、図1(B)は外された上ケース
の内側平面図、図2は図1のA−A線の断面図である。
また、図3は、ケース側凹部,転子,支持部の拡大図
で、図3(A)は、図1に示されるケース側凹部の拡大
図、図3(B)は、図1(B)に示される支持部の拡大
図、図3(C)は、図3(A),(B)が結合された状
態を示すもので、図3(B)は裏返して図示している。
図中、1は下ケース、1aは支持軸、1bは取付軸、2
は上ケース、2aは支持軸、2bは段部、2cはケース
側凹部、3は巻取ドラム本体部、3aは軸受、4は巻取
ドラム蓋部、4aは鍔部、4bは軸受、4cは周壁部、
4dは第1の側壁部、4eは第2の側壁部、4fはドラ
ム側凹部、4gは転子誘導部、4hはドラム固定部、5
は転子、6は測定用テープ、7は駆動バネ、8は固定ネ
ジ、9はフック部材である。
【0015】ケースは、下ケース1と上ケース2から構
成され、その周縁の段部において嵌合するよう形状が設
計されている。下ケース1の中心部には、取付軸1bが
設けられ、その基部には支持軸1aが一体的に形成され
ている。上ケース2の内側の中心部には、支持軸2aが
一体的に突設して形成され、この支持軸2aの中心部に
取付軸1bの先端に嵌合する嵌合部と固定ネジ8の取付
孔が設けられている。上ケース2の外側から挿入された
固定ネジ8により、下ケース1の取付軸1bが上ケース
2の支持軸2aの嵌合部に嵌合し一体的に固定される。
支持軸2aには、軸端部の外周部に段部2bを有し、こ
の周面には、90゜間隔の4箇所に、段部2bの段差部
分よりも深いケース側凹部2cが設けられている。
【0016】巻取ドラムは、巻取ドラム本体部3と巻取
ドラム蓋部4とから構成されて一体化され、ケース内に
収納されている。以後、一体化された巻取ドラムを指す
ときは、巻取ドラム3,4と記載する。巻取ドラム本体
部3には、軸受3aが一体的に形成され、下ケース1の
支持軸1aに嵌合され回動自在に軸支されている。巻取
ドラム蓋部4には、下ケース1の取付軸1bの外径より
も大きな中心孔を有し、その周囲には、鍔部4aが設け
られている。この鍔部4aに、上ケース2の支持軸2a
の段部2bが嵌合され、巻取ドラム蓋部4が上ケース2
の支持軸2aに回動自在に軸支されている。
【0017】巻取ドラム蓋部4には、鍔部4aの中心孔
の径よりもわずかに大きな内径を有する筒状の軸受4b
が、さらに外周側には、周壁部4cが、それぞれ設けら
れている。軸受4bには、図3(A)から分かるよう
に、ドラム側凹部4fが180゜間隔で2箇所に形成さ
れ、軸中心側に向けて開口部を有している。開口部の巻
き戻し方向側の端部から周壁部4cまでの間に、第1の
側壁部4dが巻き戻し方向に湾曲して設けられ、また、
開口部の引き出し方向端部から周壁部4cまでの間に、
第2の側壁部4eが引き出し方向に湾曲して設けられて
いる。これら第1の側壁部4d,周壁部4c,第2の側
壁部4eとで囲まれた空間は、巻取ドラム蓋4の上ケー
ス2の対向面上において、ドラム側凹部4fを形成して
いる。
【0018】上ケース2が組み付けられた状態におい
て、2箇所のドラム側凹部4fは、上ケース2により覆
われ、ドラム側凹部4fの開口部に面してケース側凹部
2cの開口部を有する支持部2aの周面が対向する。こ
のドラム側凹部4fには、転子5が挿入されている。こ
の転子5は、円柱状または球状のものである。これらの
ドラム側凹部4f、転子5、ケース側凹部2cにより、
後述する測定用テープの固定および固定解除の動作がな
される。
【0019】巻取ドラム本体部3の内部の中心側には、
駆動バネ7が納められ、巻取ドラム蓋部4で蓋をされて
いる。駆動バネ7の内側の端部は、取付軸1bに固定さ
れ、外側の端部は巻取ドラム本体部3に固定されてい
る。巻取ドラム本体部3の外周側には、測定用テープ6
の巻取部が形成され、測定用テープ6の内側の端部は、
巻取ドラム3に固定されている。測定用テープ6の外側
の端部には、フック部材9が設けられており、測定用テ
ープ6が巻き取られた際に、端部がケース1,2に引き
込まれないようにするとともに、測定対象に掛け止めで
きるようにされている。測長のための目盛りが印刷され
た測定用テープ6は、巻取ドラム本体部3の外周に渦巻
状に巻かれているから、測定用テープ6を手で必要長さ
分を引き出すと、内部の渦巻状の駆動バネ7が蓄勢され
る。測定後には、駆動バネ7の蓄勢力によって測定用テ
ープ6を自動的に巻き戻すことができる。
【0020】図3により、ケース側凹部とドラム側凹部
の詳細を説明する。転子誘導部4gは、巻取ドラム蓋4
の軸受4bの開口部の巻き戻し方向側の端部であり、ド
ラム固定部4hは、巻取ドラム蓋4の軸受4bの開口部
の引き出し方向側の端部である。転子誘導部4gは、開
口部において鋭角をなすのに対し、ドラム固定部4h
は、開口部において鈍角をなしている。一方、支持軸2
aの周面に設けられたケース側凹部2cは、巻き戻し方
向側の斜面が急傾斜で、引き出し方向側の斜面が緩傾斜
で、巻取ドラムの巻き戻し方向により深くなった形状の
凹部になっている。上ケースに下ケースを組み込んだ状
態では、ドラム側凹部開口部とケース側凹部の開口部と
は、円筒面上において対向している。
【0021】図4〜図6により、上述した実施例の動作
を説明する。図中、図1〜図3と同様な部分には同じ符
号を付して説明を省略する。10は測定用テープの移動
方向、11は巻取ドラムの回転方向を示す矢印である。
なお、これらの図においては、図3(C)のように、上
ケースに下ケースを組み込んだ状態を図示している。
【0022】図4は、巻取ドラムの回転中の転子の状態
の説明図である。図4(A)は、測定用テープの引き出
し時における転子の状態を説明する説明図であり、図4
(B)は、測定用テープの巻き戻し時における転子の状
態を説明する説明図である。
【0023】図4(A)に示されるように、測定用テー
プ6を高速で引き出しているとき、転子5は、巻取ドラ
ム本体部3,4の右回転による遠心力により、ドラム側
凹部4fに位置し、巻き取り方向側である第1の側壁部
4dに押圧されながら巻取ドラム3,4とともに回転し
ている。巻取ドラム3,4は下ケース1の支持軸1aお
よび上ケース2の支持軸2aの周りに自由回転し、測定
用テープ6は、スムーズに収納ケース内から引き出され
る。
【0024】図4(B)に示されるように、測定用テー
プ6を高速で巻き戻しているときに、転子5は、巻取ド
ラム本体部3,4の左回転による遠心力によりドラム側
凹部4fに位置し、引き出し方向側である第2の側壁部
4eに押圧されながら巻取ドラム3,4とともに回転し
ている。巻取ドラム3,4は自由回転し、測定用テープ
6は、確実に巻取ドラム本体部3に巻き取られ収納ケー
ス内に収納される。
【0025】図5は、測定用テープを固定する際の転子
の状態の説明図である。図5(A),図5(B),図5
(C)はその間の転子の状態変化を説明する説明図であ
る。作業者が適当な長さに測定用テープを引き出した状
態で、測定用テープ6をドラムに数センチ程度低速度で
僅かに巻き戻し、巻取ドラム本体部3、4を巻き戻し方
向に回転させると、転子5は、図5(A)に示されるよ
うな状態になる。上方の転子5は、ドラム固定部4hに
押圧されて支持軸2aの周面を巻き戻し方向に移動す
る。そして、図5(B)に示される状態になる。上方の
転子5は、重力の作用を受けて上のケース側凹部2cに
落ち込む。
【0026】次に、図5(C)に示される状態になる。
上方の転子5の右上部分は、開口部において鈍角をなす
ドラム固定部4hが当たることにより、巻き戻し方向に
押圧され、転子5の中心に対し前記右上部分の反対側に
位置する左下部分は、ケース側凹部2cの急斜面に当接
される。したがって、上方の転子5は、ケース側凹部2
cからドラム側凹部4fに押し出されない。この状態
で、ドラム側凹部4fの移動が阻止され、巻取ドラムを
固定状態にできる。作業者が測定用テープ6から手を離
しても、測定用テープ6は、駆動ばね7により巻き戻し
方向に付勢されているから、この状態が維持され測定用
テープ6が固定される。
【0027】この間、下側の転子5は、ドラム側凹部4
f内にとどまるから、測定用テープ6の固定に寄与しな
い。巻き戻し中においては、2個の転子のうちいずれか
が、上に位置するケース側凹部2cに落ち込むから、巻
取ドラム本体部3,4が半回転する間に以上のような状
態変化が生じ、測定用テープ6が固定される。また、ケ
ースを立てて使用する際、ケースがその前後に傾いてい
ても、4箇所のケース側凹部2cのうち少なくとも1箇
所がほぼ上に位置するから、同様の状態変化が生じ、測
定用テープ6が固定される。一旦、図5(C)の状態に
なると、ケースを横にしてもこの状態を維持する。
【0028】転子5が挿入されたドラム側凹部4fの数
及びその配置は、図示のものに限られない。ドラム側凹
部4fの数が多いほど測定用テープ6が固定されるまで
の回転角が小さくなる。また、ケース側凹部2cの数及
びその配置も、図示のものに限られない。ケースを立て
て使用中にケースがその前後に傾けられた場合に、ドラ
ム側凹部4fの数が多いほど複数のケース側凹部2cの
内ほぼ上方に位置するものが多くなるから、測定用テー
プ6の固定が確実になる。なお、ドラム固定部4hの形
状、転子固定穴2cの形状は、ドラム固定部4hが、転
子固定穴2cに落ち込んだ転子5を押し出さないように
するものであれば、どのような形状でもよい。
【0029】図6は、測定用テープの固定を解除する際
の転子の状態の説明図である。図6(A),図6
(B),図6(C)はその間の転子の状態変化を説明す
る説明図である。作業者が測定用テープ6を低速度で数
センチ程度僅かに引き出し、巻取ドラム本体部3,4を
引き出し方向に回転させるとき、転子5は、先の図5
(C)に示される状態から、図6(A)に示される状態
に変化する。上方の転子5の左下側は、開口部において
鋭角をなす転子誘導部4gにより、引き出し方向に押圧
されるから、転子5の中心に対し、左下側の反対側の方
向に押され、上方の転子5の右下側は、転子固定穴2c
の緩斜面に当接されている。したがって、上方の転子5
は、転子固定穴2cから押し出される。なお、転子固定
穴2cの引き出し方向側の斜面を緩やかにした方が押し
出されやすくなる。そして、図6(B)に示される状態
になる。上方の転子5は、転子誘導部4dに押圧されて
転子固定穴2cからドラム側凹部4fに押し出され、第
1の側壁部4dに当接される。
【0030】次に、図6(C)に示される状態になる。
上方の転子5は、第1の側壁部4dに押圧されながら周
面上を移動する。下側の転子5は、固定された測定用テ
ープを引き出す際の動作に寄与しない。以上の状態変化
は、作業者が高速度で測定用テープ6を引き出しても生
じる。なお、転子誘導部4gの形状、転子固定穴2cの
形状は、転子誘導部4gが、転子固定穴2cに落ち込ん
だ転子5を押し出さすようにするものであれば、どのよ
うな形状でもよい。
【0031】測定用テープ6の固定を解除した後、測定
用テープはそのまま引き出すことができる。高速で引き
出す際には、図6(C)の状態から、図4(A)の状態
になる。また、測定用テープ6の固定を解除した後、測
定用テープ6を巻き戻す際には、図6(C)の状態にお
いて、作業者が測定用テープ6から手を離すと、駆動ば
ね7により巻き戻し方向に付勢された巻き取りドラム
3,4を高速回転させるため、図4(B)の状態になっ
て巻き戻すことができる。
【0032】図7は、本発明の測定用テープ巻取装置の
他の実施例の平面図である。図7(A)は上ケースを外
した平面図、図7(B)は外された上ケースの内側に図
7(A)側の部分を一部裏返して重ね、図3(C)との
対比が可能なようにした平面図である。図中、図1,図
2と同様な部分には同じ符号を付して説明を省略する。
図中、12は上ケース、12bは軸受、12fはケース
側凹部、12gは転子誘導部、12hはドラム固定部、
14は巻取ドラム蓋部、14aは支持軸、14cはドラ
ム側凹部である。この実施例は、巻取ドラム蓋部14側
に支持軸14aを設け、これを上ケース12の内側内面
に立設した軸受12bで受ける構造である。したがっ
て、図1,図2等に示される実施例とは、支持軸と軸受
けの取付位置が逆の関係になるものである。支持軸14
aには、2箇所のドラム側凹部14bが設けられ、軸受
12bには、4箇所のケース側凹部12fが設けられて
いる。
【0033】測定用テープ6の引き出し中は、巻取ドラ
ム蓋部14の支持軸14aが左回りに回転している。こ
の場合、ドラム側凹部14cが上に来るとき、上方の転
子5がドラム側凹部14cに落ち込もうとする。しか
し、ドラム側凹部14cの緩斜面により弾かれてケース
側凹部12fに打ち出される。その結果、巻取ドラムは
回転を阻止されることなく、回転を続ける。
【0034】測定用テープ6の巻き戻し中は、巻取ドラ
ム蓋部14の支持軸14aが左回りに回転している。こ
の場合も、ドラム側凹部14cが高速で回転しているか
ら、転子5は、ドラム側凹部14cの左側の端部により
弾かれてドラム側凹部14cに移動される。その結果、
巻取ドラムは回転を続ける。
【0035】測定用テープを固定する際の転子の状態変
化は、先の実施例における図5(A),図5(B),図
5(C)の状態とほぼ同様である。作業者が測定用テー
プ6をドラムに低速度で数センチ程度巻き戻すと、上方
の転子5は、支持軸14aの周面を巻き戻し方向に移動
し当たりとなるドラム固定部12hにより押圧される。
したがって、支持軸14aの外周部周面に設けられたド
ラム側凹部14cのうち上方のものに落ち込む。
【0036】測定用テープ6の固定を解除する際の転子
の状態変化は、先の実施例における図6(A),図6
(B),図6(C)の状態とほぼ同様である。作業者が
測定用テープ6を低速度で数センチ程度引き出す。上方
の転子5は、その左下側を転子誘導部12gにより右方
向に押圧され、その右下側をドラム側凹部14cの緩斜
面に当接されている。その結果、上方の転子5は、ドラ
ム側凹部14cから押し出される。
【0037】なお、上述した実施例では、ドラム側凹部
とケース側凹部とが軸受け機構に設けられているが、そ
の一方または双方を軸受け機構とは別部材として形成す
るようにしてもよい。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、簡単な機構により測定用テープに負担をかけ
ることなく引き出した測定用テープを任意の位置にて確
実に固定でき、固定解除ボタン等の操作機構を用いるこ
となく固定解除ができるという効果がある。さらに、測
定用テープの固定、固定解除は、巻尺外形寸法を大きく
することがなく、収納ケース本体を立てた状態において
は、収納ケース本体の前後の傾きに左右されず確実に作
動するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の測定用テープ巻取装置の一実施例を説
明する平面図である。
【図2】図1のA−A線の断面図である。
【図3】ケース側凹部,転子,支持部の拡大図である。
【図4】巻取ドラムの回転中の転子の状態を説明する説
明図である。
【図5】僅かな巻き戻しにより測定用テープを固定する
際の転子の状態の説明図である。
【図6】測定用テープの固定を解除する際の転子の状態
の説明図である。
【図7】本発明の測定用テープ巻取装置の他の実施例の
平面図である。
【符号の説明】
1…下ケース、1b…取付軸、2…上ケース、2a…支
持軸、2c…ドラム側凹部、3…巻取ドラム本体部、4
…巻取ドラム蓋部、4b…軸受、4c…周壁部、4d…
第1の側壁部、4e…第2の側壁部、4f…ケース側凹
部、5…転子、6…測定用テープ、7…駆動バネ、4g
…転子誘導部、4h…ドラム固定部、12…上ケース、
12b…軸受、12f…ケース側凹部、12g…転子誘
導部、12h…ドラム固定部、14…巻取ドラム蓋部、
14a…支持軸、14c…ドラム側凹部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 3/00 - 5/30

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持軸により支持され測定用テープを巻
    き取る巻取バネを有する巻取ドラムと、該巻取ドラムを
    収容するケースを有する測定用テープ巻取装置におい
    て、前記巻取ドラム側に設けられ内側に向けた開口部を
    有する第1の凹部と、前記ケース側に設けられ外側に向
    けた開口部を有する第2の凹部を有し、該第2の凹部は
    前記巻取ドラムの巻き戻し方向により深く形成され、前
    記第1の凹部の開口部と前記第2の凹部の開口部とは円
    筒面上において対向するよう構成されており、かつ、前
    記第1の凹部に巻き戻し方向の緩い回転に両凹部間に跨
    って前記巻取ドラムの回転を阻止する転子が挿入されて
    いることを特徴とする測定用テープ巻取装置。
  2. 【請求項2】 支持軸により支持され測定用テープを巻
    き取る巻取バネを有する巻取ドラムと、該巻取ドラムを
    収容するケースを有する測定用テープ巻取装置におい
    て、前記ケース側に設けられ内側に向けた開口部を有す
    る第1の凹部と、前記巻取ドラム側に設けられ外側に向
    けた開口部を有する第2の凹部を有し、該第2の凹部は
    前記巻取ドラムの巻き戻し方向により深く形成され、前
    記第1の凹部の開口部と前記第2の凹部の開口部とは円
    筒面上において対向するよう構成されており、かつ、前
    記第1の凹部に巻き戻し方向の緩い回転に両凹部間に跨
    って前記巻取ドラムの回転を阻止する転子が挿入されて
    いることを特徴とする測定用テープ巻取装置。
JP26078494A 1994-10-25 1994-10-25 測定用テープ巻取装置 Expired - Fee Related JP3222335B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26078494A JP3222335B2 (ja) 1994-10-25 1994-10-25 測定用テープ巻取装置
US08/542,766 US5632453A (en) 1994-10-25 1995-10-13 Winding device for measuring tape
TW084111083A TW286354B (ja) 1994-10-25 1995-10-20
EP95116595A EP0709647A2 (en) 1994-10-25 1995-10-20 Winding device for measuring tape
CN95120569A CN1146009A (zh) 1994-10-25 1995-10-25 卷尺的卷绕装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26078494A JP3222335B2 (ja) 1994-10-25 1994-10-25 測定用テープ巻取装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08122001A JPH08122001A (ja) 1996-05-17
JP3222335B2 true JP3222335B2 (ja) 2001-10-29

Family

ID=17352691

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26078494A Expired - Fee Related JP3222335B2 (ja) 1994-10-25 1994-10-25 測定用テープ巻取装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5632453A (ja)
EP (1) EP0709647A2 (ja)
JP (1) JP3222335B2 (ja)
CN (1) CN1146009A (ja)
TW (1) TW286354B (ja)

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5820057A (en) * 1997-11-05 1998-10-13 The Stanley Works Tape rule with geared spring motor drive
AU754492B2 (en) * 1999-01-04 2002-11-21 William King Variable speed retractable reeling deviceLatching device
DE29901203U1 (de) * 1999-01-15 1999-05-20 Index Measuring Tape Co., Ltd., Taipeh/T'ai-pei Drehkonstruktion zum Auf- und Abwickeln eines Bands für ein Rollbandmaß
JP3951493B2 (ja) * 1999-03-15 2007-08-01 松下電器産業株式会社 多方向操作スイッチおよびこれを用いた複合スイッチ
US6349482B1 (en) 2000-03-13 2002-02-26 Cooper Brands, Inc. Three position locking mechanism for a tape measure
US6318665B1 (en) * 2000-04-05 2001-11-20 William King Variable speed retractable reeling device
US6561335B2 (en) 2001-08-22 2003-05-13 Hubbell Incorporated Rotary clutch assembly having interlocking hubs
US6644582B1 (en) * 2002-07-05 2003-11-11 Sheng Hsin Liao Cable reel with a positioning mechanism
US20050253011A1 (en) * 2004-01-09 2005-11-17 Huei-Yen Liao Reel Rotation mount arrangement equipped with friction reduction means for tape measure
JP4848167B2 (ja) * 2005-10-13 2011-12-28 ムラテックKds株式会社 巻尺
US7360320B2 (en) * 2006-04-26 2008-04-22 Kelley Timothy J Measuring device having flexible tape coiled around a plurality of reels
US7374123B2 (en) * 2006-09-05 2008-05-20 Louis A. Kish Rewind mechanism
US20090183691A1 (en) * 2008-11-07 2009-07-23 Andre Hassan Lcd equipped and glow-in-the-dark dog leash
CN106091857A (zh) * 2016-07-15 2016-11-09 安徽机电职业技术学院 多功能卷尺
US11092418B2 (en) 2017-02-08 2021-08-17 Milwaukee Electric Tool Corporation Tape measure with variable preformed stressed spiral spring retraction system
CN114210780B (zh) * 2017-02-08 2024-08-30 米沃奇电动工具公司 形成用于卷尺的受可变应力弹簧的方法
KR101844383B1 (ko) * 2017-04-12 2018-04-04 주식회사코메론 컴팩트 사이즈 줄자
CN108421100A (zh) * 2018-05-22 2018-08-21 宜春市人民医院 一种多功能颅脑术后引流装置悬挂架
CN110359718B (zh) * 2019-07-23 2020-02-11 江苏兆通工程技术有限公司 一种泡沫混凝土养护装置
CN110919721B (zh) * 2019-11-25 2021-11-30 深圳市一腾自动化科技有限公司 一种利用滚动行程原理的自行测量膜结构修剪装置
CN112165043B (zh) * 2020-10-19 2021-12-03 桐乡市天驰线缆股份有限公司 一种利用齿轮传动进行缠绕的电缆生产用对接装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR1383121A (fr) * 1963-10-26 1964-12-24 Azote Office Nat Ind Préparation d'amines tertiaires à radical chloré
US3494542A (en) * 1968-05-27 1970-02-10 Pennwalt Corp Centrifuging process and apparatus
JPS4911748U (ja) 1972-04-29 1974-01-31
JPS4911748A (ja) * 1972-05-16 1974-02-01
US4153996A (en) * 1977-12-14 1979-05-15 The Stanley Works Coilable rule with combination blade lock and shock absorber mechanism
FR2509039B1 (fr) * 1981-07-03 1985-07-12 Stanley Mabo Procede de fabrication et d'assemblage des rubans de mesure du type decametre obtenu par ce procede
JP2580111B2 (ja) * 1985-09-24 1997-02-12 ソニー株式会社 リ−ル台機構
FR2629541B1 (fr) * 1988-04-01 1991-03-15 Sam Outillage Frein d'envidage pour mesure roulante

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08122001A (ja) 1996-05-17
US5632453A (en) 1997-05-27
EP0709647A3 (ja) 1996-06-12
TW286354B (ja) 1996-09-21
CN1146009A (zh) 1997-03-26
EP0709647A2 (en) 1996-05-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3222335B2 (ja) 測定用テープ巻取装置
US5768797A (en) Powered reel-type tape measuring device
EP1472504B1 (en) Tape locking device for tape measure
US4155168A (en) Power extended tape measure
JP3774617B2 (ja) 巻尺
KR100186236B1 (ko) 줄자
EP0896200A2 (en) Concave blade manual return measuring tape
US4854519A (en) Magazine for containing strip of recording medium
JP3432733B2 (ja) 巻 尺
JP3513723B2 (ja) 戻り防止機構付リール
CA2165035A1 (en) Winding device for measuring tape
JP3163219B2 (ja) 巻 尺
US4993658A (en) Video tape cassette winding device
JP3070502B2 (ja) コード巻取装置
CA2220193A1 (en) A sophisticated structure for a tape measure
JP3096889B2 (ja) テープ巻取装置
JP2989781B2 (ja) 巻 尺
JPH085302A (ja) 測定用長尺体巻取装置
JP3106584U (ja) ケーブル巻き戻し装置
JPS6139393Y2 (ja)
JPH0986806A (ja) ワイヤー収納器
JPS641330Y2 (ja)
KR200141751Y1 (ko) 휴대용 줄자
JP4755493B2 (ja) 巻尺
EP0779496A1 (en) Tape measure with braking system

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees