JP3096889B2 - テープ巻取装置 - Google Patents

テープ巻取装置

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JP3096889B2
JP3096889B2 JP08027322A JP2732296A JP3096889B2 JP 3096889 B2 JP3096889 B2 JP 3096889B2 JP 08027322 A JP08027322 A JP 08027322A JP 2732296 A JP2732296 A JP 2732296A JP 3096889 B2 JP3096889 B2 JP 3096889B2
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義方 六車
博史 戸室
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サンコースプリング株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば陸上競技
において距離を計測したり建築現場等において寸法を計
測する巻尺として用いられるテープ巻取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】テープを自動的に巻き取る装置が付いた
テープ巻取装置としては、例えばUSP4、976、0
48号公報に示されるような巻尺が公知である。かかる
巻尺の構造及び機能を以下概説する。
【0003】上記公報に示されるような巻尺は、ケース
の中に渦巻き状のコイルスプリングとテープブレードと
が収納されることにより基本的に構成されている。この
うち、コイルスプリングは、内側端がケースの中心軸に
形成された溝部に固定されていると共に、外側端がテー
プブレードの内側端部に取付けられたものとなってい
る。また、テープブレードはコイルスプリングの外周面
に何回かにわたって巻き付けられている。そして、テー
プブレードの開口部には、テープブレードがケース内に
巻き込まれるのを防止するためのロック装置が設けられ
ていると共に、巻尺のケースにそのロックを解除する操
作部が設けられている。
【0004】これにより、テープブレードを引出すこと
によってコイルスプリングが回動して中心軸側に強く巻
き付けられ、コイルスプリングに復元力が生ずるが、そ
の復元力は通常ではケースに取付けられたロック装置に
より抑止されている。そして、ロック装置を操作部にて
解除すると、コイルスプリングが中心軸から離れるよう
に膨らみ、コイルスプリングがテープブレードの引出す
時と逆に回動して、テープブレードがコイルスプリング
に巻き付けられる。
【0005】しかし、上記巻尺の構造では、長尺のテー
プブレードを用いる場合にはコイルスプリングとテープ
ブレードとは同一回転数であるためコイルスプリングも
長尺となり、コイルスプリングが中心軸側に巻き付けら
れたり中心軸から離れるように膨らんだりできる空間を
大きく採る必要が生ずる。しかも、コイルスプリングに
巻き付けられた際のテープブレードの厚みもその長さに
比例して大きくなる。このため、上記巻尺は、長尺のテ
ープを用いる場合には、コイルスプリングとテープブレ
ードとを収納するケースが非常に大きくなるので、その
使用及び運搬が不便であるという不都合を有する。
【0006】更には、上記巻尺の構造では、巻尺のケー
スにロック装置とその操作部が取付けられているため、
巻尺のケースから離れて測定作業をした後、テープブレ
ードを巻き戻すには巻尺のケースまで戻らなければなら
ないので、テープブレードの巻き戻し作業が煩雑である
という不都合も有する。
【0007】また、別の公知の巻尺として、例えば実開
昭54−66865号公報に示されるように、スプリン
グとバネとが別軸で巻回された巻尺もある。この巻尺の
構造を上記公報に基づいて以下概説する。
【0008】この巻尺は、本体ケース1内に巻き取りド
ラム軸7が設けられると共に、この巻き取りドラム軸7
には、巻尺15が巻き付いている巻き取りドラム3と第
1歯車16とが軸支されている。また、本体ケース1内
において、歯車ドラム軸8とぜんまい軸6とが設けら
れ、前記歯車ドラム軸8には第2歯車17とその歯車ド
ラム4が軸支されている。そして、歯車ドラム軸8とぜ
んまい軸6とにわたって、定荷重ぜんまいばね14が張
設されていると共に第1歯車16及び第2歯車17と噛
み合うアイドラ歯車5が設けられている。
【0009】従って、巻尺15を引き出すと第1歯車1
6が回動し、この回動がアイドラ歯車5を介して第2歯
車17に伝達されて、定荷重ぜんまいばね14がぜんま
い軸6側に巻き付けられるので、巻尺の先端部分を離す
ことによって、定荷重ぜんまいばね14がその復元力に
より逆回転して巻尺15を巻き取りドラム3に巻き取る
ことができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記実
開昭54−66865号公報に開示された巻尺の構造で
は、テープの先端部を離せばテープが巻き取られてしま
うので、寸法又は距離を計測して記録する間、テープの
先端部をずっと保持していなければならず、また不注意
によりテープの先端部を離してしまった場合には、巻尺
の本体ケースまで戻る必要があった。
【0011】そこで、この発明は、長尺のテープを用い
る場合でもバネとテープとを別軸で巻回することにより
その外周寸法が大きくならず、持ち運びに便宜で、テー
プの先端部側においてテープの巻き取り作業ができると
共に、計測及び記録の作業をしている間、テープを保持
していなくても良いテープ巻取装置を提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】しかして、この発明に係
るテープ巻取装置は、テープが巻き取られる回動自在な
ドラム体により構成される巻取部と、前記テープを引き
出すにつれてバネを備えた回動自在なドラム体が回動
し、これにより、テープを巻き戻す方向にバネの復元力
が加わる巻取手段とを備え、前記巻取部を構成するドラ
ム体と前記巻取手段を構成するドラム体とは異なる軸に
支持され、且つ、前記巻取部を構成するドラム体と前記
巻取手段を構成するドラム体とは動力伝達手段により連
動すると共に、ピンにより軸支された係止爪と、環状に
配された複数の溝部から構成される溝を有するハートカ
ムと、その一端が係止爪に取付けられ、他端がハートカ
ムの溝に摺接するロッドと、このロッドが前記ハートカ
ムの溝を所望の方向と逆に移動するのを回避するために
当該ロッドの係止爪側に連結された弾性機構と、前記巻
取部又は巻取手段のドラム体に設けられた複数の係止片
とで構成され、前記テープの引き出しを緩めることと再
び引き出すこととにより、前記ロッドの端部が前記ハー
トカムの溝を移動して、前記ドラム体の回動の一時的な
停止とその解除を行う一時停止手段を有するものとなっ
ている(請求項1)。
【0013】また、この発明に係るテープ巻取装置はテ
ープが巻き取られる回動自在なドラム体により構成され
る巻取部と、前記テープを引き出すにつれてバネを備え
た回動自在なドラム体が回動し、これにより、テープを
巻き戻す方向にバネの復元力が加わる巻取手段とを備
え、前記巻取部を構成するドラム体と前記巻取手段を構
成するドラム体とは異なる軸に支持され、且つ、前記巻
取部を構成するドラム体と前記巻取手段を構成するドラ
ム体とは動力伝達手段により連動すると共に、前記巻取
部又は巻取手段のドラム体と同一に回動し、その周面に
並行に配された環状溝と一方の環状溝から他方の環状溝
に移動するための溝とから構成される周回軌道カムが形
成された円盤体と、一端がこの周回軌道カムの溝に摺接
し、他端が支軸部により固定されたロッドとで構成さ
れ、前記テープの引き出しを緩めることと再び引き出す
こととにより、前記ロッドの端部が前記周回軌道カムの
溝を移動して、前記ドラム体の回動を一時的な停止とそ
の解除を行う一時停止手段を有するものとなっている
(請求項2)。
【0014】さらに、この発明に係るテープ巻取装置
は、テープが巻き取られる回動自在なドラム体により構
成される巻取部と、前記テープを引き出すにつれてバネ
を備えた回動自在なドラム体が回動し、これにより、テ
ープを巻き戻す方向にバネの復元力が加わる巻取手段と
を備え、前記巻取部を構成するドラム体と前記巻取手段
を構成するドラム体とは異なる軸に支持され、且つ、前
記巻取部を構成するドラム体と前記巻取手段を構成する
ドラム体とは動力伝達手段により連動すると共に、前記
巻取部又は巻取手段のドラム体と同一に回動するフラン
ジと、このフランジより外側に配置されると共にその側
面に外周軌道を構成する溝と内周軌道を構成する溝と外
周軌道と内周軌道との間の移動をするための溝とで構成
されたハートカム付き周回軌道が形成された非回転の固
定円盤体と、一端が前記ハートカム付周回軌道の溝に摺
接し、他端が前記フランジに設けられたロッドとで構成
され、前記テープの引き出しを緩めることと再び引き出
すこととにより、前記ロッドの端部が前記ハートカム付
周回軌道の溝を移動することで、前記ドラム体の回動を
一時的な停止とその解除を行う一時停止手段を有するも
のとなっている(請求項3)。
【0015】これにより、テープを引き出し、次にテー
プを緩めることにより、一時停止手段が働いて巻取手段
が停止され、更にテープを引き出せば巻取手段が有効に
なる。従って、テープを長く引き出した場合でも、テー
プの端部側でテープ巻取装置の操作を容易に行うことが
できる。
【0016】また、巻取部を構成するドラム体と巻取手
段を構成するドラム体とが異なる軸にて並設されている
ので、長尺のテープを用いる場合でも、巻取部を構成す
るドラム体も巻取手段を構成するドラム体も、一個のド
ラム体の外周にテープを巻き付けると共にその内側にバ
ネを収納する場合に比し、外径を小さくでき、持ちやす
い細長の形状とすることができる。
【0017】そして、このテープ巻取装置について、
記巻取手段は、異なる固定軸にて回動自在に並設された
第1及び第2のドラム体を有すると共に、第1のドラム
体と第2のドラム体との各々にバネが巻回され、このバ
ネの第1のドラム体側の巻き方と第2のドラム体側の巻
き方とが逆方向になっているようにしても良い(請求項
4)。
【0018】これにより、巻取手段は、異なる固定軸に
て回動自在に並設された第1及び第2のドラム体を有す
ると共に、第1のドラム体と第2のドラム体との各々に
バネが巻回され、このバネの第1のドラム体側のバネの
巻き方と第2のドラム体の巻き方とが逆方向になってい
る構成なので、テープが長尺であっても、その復元力を
適正に設定することができ、弱い復元力のためにテープ
が完全に戻らなかったり、強過ぎる復元力のために危険
となることがない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態の一
例を図面に基づいて説明する。
【0020】図1において示されるテープ巻取装置1
は、ケース2内において、例えば布、紙、鋼等の材料で
形成されると共に先端部にフック3aを有するテープ3
が渦巻き状に巻かれたドラム体4と、内部にゼンマイバ
ネ9が収納されたドラム体10とがその軸を異にして並
設されている。尚、この実施の形態では、ケース2の外
面にフック2aが設けられており、所定の位置に固定で
きる構造が採られている。
【0021】このうち、ドラム体4は、例えば円筒形状
のもので、その軸方向に貫通孔5が形成されていると共
に、この貫通孔5に前記ケース2に固定された固定軸6
が挿通されて、回動自在となっている。尚、ドラム体4
に巻き付けられたテープ3は、その内側端がドラム体4
の周面に固着されることにより、全部が巻尺のケースか
ら引き出されないようになっている。また、テープ3の
引出し口8を残してテープ3の略全周を覆う様に、ケー
ス2にテープ収納部2bを設けても良い。以上の構成に
よれば、テープ4をテープ引出し口8から引き出すこと
によりドラム体4が回動すると共に、ドラム体4がテー
プ3の引出し方向と逆方向に回動した場合には、テープ
3がドラム体4に巻き取られる。
【0022】また、ドラム体10は、例えばその内部が
空洞となっている円筒形状のもので、その軸方向に貫通
孔11が形成され、この貫通孔11に前記ケース2に固
定された固定軸12が挿通されて、回動自在となってい
る。固定軸12には、ゼンマイ溝13が設けられてい
る。そして、このゼンマイ溝13にゼンマイバネ9の内
側端部が係止されていると共に、ドラム体10の内周面
にゼンマイバネ9の外側端部が固着されている。以上の
構成によれば、ドラム体10が所定方向に回動すること
により、ゼンマイバネ9が固定軸12側に巻き付けられ
て収縮し復元力が生ずると共に、ドラム体10が前記方
向と逆方向に回動することによりゼンマイバネ9がドラ
ム体10の内周面側に巻き戻されて膨出して元に戻る。
尚、ドラム体10の外周面には、下記するストッパー装
置17の係止爪19が係止される係止片14が複数設け
られている。
【0023】ドラム体4の回動をドラム体10に伝達す
るため、或いはドラム体10の回動をドラム体4に伝達
するために、ドラム体4の軸方向の一方の側においてド
ラム体4と同一に回動する小鎖車7が設けられていると
共に、ドラム体10の軸方向の一方の側においてドラム
体10と同一に回動する大鎖車15が設けられ、更にこ
の小鎖車7と大鎖車15と間には、動力伝達手段として
チェーン16が掛け渡されている。
【0024】ドラム体4とドラム体10との間には、ド
ラム体4の回動を一時的に停止させるために、ストッパ
ー装置17が設けられている。このストッパー装置17
は、ピン18により軸支された係止爪19と、溝21を
有するハートカム20と、その一端が係止爪19に取付
けられると共に、他端がハートカム20の溝21に摺接
されたロッド22と、ロッド22がハートカム20の溝
を逆に移動するのを回避するためにロッド22の係止爪
19側に連結されたスプリング23とで構成されてい
る。尚、スプリング23の他端は、ケース2又はテープ
収納部2bの所定の位置に固定されている。また、スプ
リング23の代わりに、例えばゴム、合成樹脂から成る
弾性体若しくはエアシリンダ等の弾性機構を用いても良
いものである。
【0025】そして、ハートカム20の溝21は、図1
(b)に示される様に、4つの溝部21a乃至21dか
ら構成される。このうち、溝部21aは、緩やかな曲線
状をなしているもので、溝部21bに向かって次第に浅
くなっている。溝部21bは、急な曲線状をなす部分と
直線状の部分とで構成されるもので、溝部21aとの境
目ではかかる溝部21aよりも深くなって段差が形成さ
れている。溝部21cは、内側壁に窪みを形成すること
により急な曲線状をなしているもので、溝部21bとの
境目ではかかる溝部21bよりも深くなっている。溝部
21dは、緩やかな曲線をなす部分とこの曲線部分から
突出した直線部分とで構成されると共に、溝部21cと
の境目では溝部21cよりも深くなっている。更に、溝
部21dは、溝部21aとの境目では溝部21aよりも
浅くなって段部が形成される様に、溝部21c側から溝
部21a側に向かって徐々に浅くなっている。
【0026】以上の構成に基づき、図1に示されるテー
プ巻取装置1の機能を説明する。
【0027】テープ3を引き出すことにより、ドラム体
4及び小鎖車7が回動し、この小鎖車7の回動がチェー
ン16を介して大鎖車15に伝わり、大鎖車15及びド
ラム体10が回動する。これに伴い、係止爪19が、係
止片14に乗り上げた反動によりスプリング23の復元
力に抗して図2(a)の矢印方向に回動するので、ロッ
ド22が、図2(a)の白抜き矢印に示す方向に動き、
ハートカム20の溝部21aから溝部21bに移動す
る。尚、テープ3を引出し続けている間は、ロッド22
が溝部21bの直線状の部分で往復動するので、テープ
3を円滑に引出すことができる。
【0028】次に、テープ3を緩めると、係止爪19が
係止片14に乗り上げた位置からドラム体4の周面に降
りる際に、スプリング23の復元力で係止爪19が逆方
向に回動することによりロッド22が、図2(b)の白
抜き矢印に示す方向に動き、溝部21bから溝部21c
に移動する。そして、かかるロッド22は、図2(b)
に示される様に、溝部21cの内側壁に係止される。こ
れにより、係止爪19が固定されることにより係止片1
4が係止爪19に係止されるので、ゼンマイバネ9の復
元力によりドラム体10が更に逆回転しようとするのを
防止することができる。
【0029】更に、テープ3を引出すと、係止爪19が
係止片14に乗り上げた反動で、図2(c)に示される
様に、係止爪19がスプリング23の復元力に抗して回
動する。これに伴い、ロッド22が、図2(c)の白抜
き矢印に示す様に動いて、ハートカム20の溝部21c
から溝部21dに移動し、係止爪19によるドラム体1
0の回動の停止が解除される。尚、テープ3を引き出し
続けている間は、ロッド22は、溝部21dの直線状の
部分で往復動するので、テープ3を再度引出すことがで
きる。
【0030】これに対し、テープ3の先端部を離すと、
係止爪19が係止片14に乗り上げた位置からドラム体
4の周面に降りる時に、スプリング23の復元力により
係止爪19が逆回動し、これに伴い、ロッド22は、図
2(d)の白抜き矢印に示す様に動いて、溝部21cか
ら溝部21aの最深部に移動する。そして、テープ3が
巻き戻されている間は、ロッド22は、溝部21aの端
から端までの間を往復動するので、テープ3をドラム体
4に巻き取ることができる。
【0031】しかるに、以上の構成によれば、テープ3
のフック3a側において、テープ3を引出したり、テー
プ3を戻したりすることで、テープ巻取装置1のテープ
3の保持及び巻き取りをすることができるので、計測と
記録の作業が簡易となる。
【0032】また、以上の構成によれば、ゼンマイバネ
9が収納されるドラム体10とテープ3が巻き付けられ
るドラム体4とが別々に構成されるので、図示されるテ
ープ巻取装置では、ドラム体10の大鎖車15の径をド
ラム体4の小鎖車7の径よりも大きくして、その歯数比
を変えてある。しかるに、例えば大鎖車15と小鎖車7
との歯数比が2対1である場合には、ドラム体10の回
転数がドラム体4の回転数の半分となるので、ゼンマイ
バネ9の長さもテープ3の半分の長さで済み、ドラム体
10の外径を小さくできる。
【0033】尚、これまでの説明及び図1上において、
ストッパー装置17をドラム体4の回動を一時的に停止
するためのものとして説明してきたが、必ずしもこれに
限定されず、前記ストッパー装置17をドラム体10に
装着して回動を一時的に停止するために用いても良いも
のである。
【0034】図3において示されるテープ巻取装置1
は、前述と同様にテープ3が巻き付けられたドラム体4
と、内部に前述と同様にゼンマイバネ(図示せず)を収
納したドラム体10とが異なる固定軸6,12に回動自
在に並設されている。そして、テープ3は、ケース2に
設けられたテープ引出し口8から引き出されるようにな
っている。尚、テープ3の材質、及びドラム体4,10
の形態は、先に述べたものと同様である。
【0035】また、ドラム体4の回動をドラム体10に
伝達するため、或いはドラム体10の回動をドラム体4
に伝達するために、ドラム体4の軸方向の一方の側にお
いてドラム体4と同一に回動する小歯車7が設けられて
いると共に、ドラム体10の軸方向の一方の側において
ドラム体10と同一に回動する大歯車15が設けられ、
更にかかる小歯車7と大歯車15との間には、小歯車
7,大歯車15の双方と噛み合う中間歯車24がケース
2に軸支されている。
【0036】ドラム体4には、かかるドラム体4の回動
を一時的に停止させるために、ストッパー装置25が設
けられている。このストッパー装置25は、例えば前記
小歯車7が設けられた側と反対側に、図3(b)に示さ
れる様に、小歯車7及びドラム体4と同一に回動すると
共にその周面に周回軌道カム27が形成された円盤体2
6と、一端がこの周回軌道カム27に摺接すると共に他
端がケース2に設けられた支軸部29により固定された
ロッド28とで構成されている。
【0037】この周回軌道カム27は、図3(b)で示
される様に、溝部27aと、溝部27dと溝部27eと
で内周の環状溝を形成すると共に、溝部27bと溝部2
7fとで別の環状溝を形成し、この両環状溝は並行なも
のとなっている。また、周回軌道カム27は、図3
(b)で示される様に、一方の環状溝から他方の環状溝
に移動するために、斜めに延びる溝部27cと、内壁側
に窪みを形成することで急な曲線形状をなす溝部27g
とを有している。
【0038】そして、溝部27a、溝部27d及び溝部
27eは、ドラム体4がテープ3を引き出す際の回動方
向に徐々に浅くなることにより、その境目では円盤体2
6の径方向において順次階段状に高くなっている。ま
た、溝部27bと溝部27fとは、ドラム体4がテープ
3を引き出す際の回動方向に徐々に深くなることによ
り、その境目では円盤体26の径方向において順次階段
状に低くなっている。更に、溝部27cは、その境目に
おいて溝部27a及び27bと同じ高さをなすように形
成されていると共に、溝部27gは、溝部27fよりは
一段深く、溝部27dよりは一段浅くなるように溝部2
7fから溝部27dにかけて徐々に浅くなるように形成
されている。
【0039】以上の構成に基づき、図3に示されるテー
プ巻取装置1の機能を説明する。
【0040】テープ3を引き出すことにより、ドラム体
4及び小歯車7が回動し、この小歯車7の回動が中間歯
車24を介して大歯車15及びドラム体10に伝わり、
ドラム体10に収納されたコイルバネ9に復元力が生ず
ると共に、ドラム体4と一緒に円盤体26が回動する。
そして、ロッド28は、円盤体26の周面に形成された
溝部27f,27b、更に溝部27fの順に移動してい
くので、段差に引き掛かることなく円滑にテープ3を引
き出すことができる。
【0041】次に、テープ3を緩めると、コイルバネ9
の復元力が大歯車15及び中間歯車24を介して小歯車
7に伝わってドラム体4及び円盤体26が逆回動するの
で、ロッド28は、溝部27fと27bとの境目の段差
により溝部27gに移動し、溝部27gの内側壁にて係
止される。これにより、ロッド28が固定されるので、
ゼンマイバネ3の復元力によりドラム体4が更に逆回動
しようとするのを停止することができる。
【0042】更に、テープ3を引き出した後、手を離し
た場合には、ロッド28は、溝部27gから溝部27d
に移動することによりドラム体4の停止が解除されると
共に、段差に引き掛かることなく溝部27d、溝部27
a、溝部27eの順に移動するので、ドラム体10はコ
イルバネ9の復元力により逆回動し、テープ3がドラム
体4に巻き取られる。
【0043】しかるに、以上の構成によっても、テープ
3のフック3a側において、テープ3を引出したり、テ
ープ3を離したりすることで、テープ巻取装置1のテー
プ3の保持及び巻き取りをすることができるので、計測
及び記録の作業が簡易となる。
【0044】また、以上の構成によれば、ゼンマイバネ
9が収納されるドラム体10とテープ3が巻き付けられ
るドラム体4とが別々に構成されるので、図示されるテ
ープ巻取装置においては、ドラム体10の大歯車15の
径をドラム体4の小歯車7の径よりも大きくして、その
歯数比を変えてある。これにより、例えば大歯車15と
小歯車7との歯数比が2対1である場合には、ドラム体
29の回転数がドラム体4の回転数の半分となるので、
板バネ33の長さもテープ3の半分の長さで済み、ドラ
ム体29の外径を小さくできる。
【0045】尚、これまでの説明及び図3上において、
ストッパー装置25をドラム体4に装着して回動を一時
的に停止するためのものとして説明してきたが、必ずし
もこれに限定されず、ドラム体10に装着して回動を一
時的に停止するために用いても良いものである。
【0046】図4において示されるテープ巻取装置1
は、ケース2内に、前述と同様にテープ3が巻き付けら
れたドラム体4を有し、ドラム体4に巻き付けられたテ
ープ3はケース2に設けられたテープ引出し口8から引
き出されるようになっているが、内部にゼンマイバネを
収納したドラム体の代わりに、ドラム体29,30が用
いられている。尚、テープ3の材質及びドラム体4の形
態は先に述べたものと同様である。
【0047】このドラム体29,30は、ともに円筒形
状をなしているもので、ケース2に固定された固定軸3
1,32により軸支されていると共に、双方ともドラム
体4と並列的に配置されている。そして、ドラム体29
の軸方向の一方側には、小歯車7と中間歯車24を介し
て連動する大歯車15が設けられており、これによりド
ラム体29の回動がドラム体4に伝達されると共に、ド
ラム体4の回動がドラム体29に伝達するようになって
いる。
【0048】また、板バネ33は、ドラム体29に巻き
付けられていると共に、ドラム体30には、ドラム体2
9から引き出されて反り返って巻き取られる様に、ドラ
ム体29とは逆方向に巻き付けられている。これによ
り、ドラム体29が回動して板バネ33が巻き付けられ
ると、ドラム体30も板バネ33が引き出されることに
より回動するので、板バネ33はドラム体30側におい
て巻き戻ろうとする力が生ずる。
【0049】また、ドラム体4には、かかるドラム体4
の回動を一時的に停止させるために、ストッパー装置3
4が設けられている。このストッパー装置34は、例え
ば前記小歯車7が設けられた側の反対側に配置されると
共にロッド38が設けられたフランジ35と、フランジ
35より更に外側に配置されると共にその側面にハート
カム付き周回軌道37が形成された固定円盤体36とで
構成されている。フランジ35がドラム体4と同一に回
動するのに対し、固定円盤体36は、ケース2に固着さ
れており、しかも前記フランジ35よりも大きな径を有
している。そして、ハートカム付き周回軌道37は、固
定円盤体36の側面のうちフランジ35より径方向に突
出した部位に形成されていると共に、前記ロッド38の
端部が摺接している。
【0050】ハートカム付き周回軌道37は、図4
(b)に示される様に、外周軌道を構成する緩やかな曲
線部分と共に一方端側が内側に曲折した折曲部分とで成
る溝部37aと、曲線部分と斜めに延びる直線部分とを
有することにより内周軌道を構成すると共に外周軌道の
溝部37aと連接して外周軌道と内周軌道との間を移動
できるようにした溝部37bと、一方の端部が溝部37
bと連接して内周軌道を構成する緩やかな曲線状の溝部
37cと、一方の端部が溝部37cと連接すると共に他
方端側が溝部37bの途中部分と連接して内周軌道を構
成する緩やかな曲線状の溝部37dと、溝部37aの曲
線部分側の端部と連接すると共に外周壁側に窪みが形成
された溝部37eと、一方端が溝部37eと連接すると
共に他方端が溝部37cの外周側と連接する溝部37f
とが、3つ組み合わさることにより構成されている。
尚、溝部37e,溝部37fも外周軌道と内周軌道とを
移動可能にするためのものである。
【0051】そして、溝部37aは、折曲部分を有する
端部から折曲部分を有しない端部にかけて徐々に浅くな
るように形成され、これにより折曲部分を有しない側の
境目では隣合う溝部37aよりも一段浅くなっている。
溝部37bは、溝部37a側の境目では溝部37aより
も一段浅くなると共に溝部37c側の境目では溝部37
cより一段浅くなっている。溝部37cは、溝部37b
側から溝部37d側に向けて徐々に浅くなるように形成
され、これにより溝部37dとの境目では溝部37dよ
り一段浅くなっている。溝部37dは、溝部37c側か
ら溝部37b側に向けて徐々に浅くなるように形成さ
れ、これにより溝部37bとの境目では溝部37bより
一段浅くなっている。溝部37eは、溝部37aとの境
目では溝部37aより一段深くなっていると共に、溝部
37fとの境目では溝部37fより一段浅くなってい
る。溝部37fは、斜め方向に延びるもので、溝部37
cとの境目では溝部37cより一段浅くなっている。
【0052】以上の構成に基づき、図4に示されるテー
プ巻取装置1の機能を説明する。
【0053】テープ3を引き出すことにより、ドラム体
4及び小歯車7が回動し、この小歯車7の回動が中間歯
車24を介して大歯車15及びドラム体29に伝わり、
ドラム体29に板バネ33が巻き付けられる。このた
め、ドラム体30側に巻き戻そうという復元力が板バネ
33に生ずる。また、ドラム体4と一緒にフランジ35
が回動することにより、ロッド38は、固定円盤体36
のハートカム付き周回軌道37のうちの溝部37a,3
5a,35aを矢印方向に移動していくので、段差に
引き掛かることなく円滑にテープ3を引き出すことがで
きる。
【0054】次に、テープ3を緩めると、板バネ33が
ドラム体29からドラム体30に巻き戻されることによ
りドラム体29が逆に回動し、このドラム体29の回動
が大歯車15及び中間歯車24を介して小歯車7に伝わ
ってドラム体4及びフランジ35も逆に回動する。これ
により、ロッド38は、溝部37aの折曲部を有する側
と折曲部を有しない側との境目の段差により矢印方向
に移動し、溝部37eの外周壁にて係止される。従っ
て、ロッド38が係止されることによりフランジ35が
回動しなくなるので、このフランジ35と連動するドラ
ム体4が更に逆回転しようとするのを防止することがで
きる。
【0055】ついで、テープ3を引き出した場合には、
ロッド38が回動することにより、溝37fの延びる方
向に向かうので、溝部37eから溝部37fに移動し、
ドラム体4の停止が解除される。
【0056】次に、テープ3を引出し続けた場合には、
ロッド38は、溝部37eから溝部37c、溝部37d
の順に移動した後、矢印方向に移動して外軌道側の溝
部37aに移り、最初に述べた矢印の方向に移動して
いく。これにより、再度テープ3を引き出すことができ
る。
【0057】これに対し、ロッド38の解除後、テープ
3を離した場合には、ロッド38は、溝部37cを起点
として溝部37b,35c,35dで構成される内周軌
道を矢印方向とは逆方向に移動していく。これによ
り、板バネ33がドラム体29からドラム体30に巻き
戻される復元力によりドラム体4は逆回動するので、テ
ープ3をドラム体4に巻き取ることができる。
【0058】しかるに、以上の構成によっても、テープ
3のフック3a側において、テープ3を引出したり、テ
ープ3を離したりすることで、テープ巻取装置1のテー
プ3の保持及び巻き取りをすることができる。
【0059】また、以上の構成によれば、板バネ33が
巻き付けらるドラム体29とテープ3が巻き付けられる
ドラム体4とが別々に構成されるので、ドラム体29の
大歯車15の径をドラム体4の小歯車7の径よりも大き
くして、その歯数比を変ええている。これにより、例え
ば大歯車15と小歯車7との歯数比を2対1とした場合
には、ドラム体29の回転数がドラム体4の回転数の半
分となるので、板バネ33の長さもテープ3の半分の長
さで済み、ドラム体29の外径を小さくできる。
【0060】尚、これまでの説明及び図面上において、
ストッパー装置34をケース2に固着してドラム体4の
回動を一時的に停止するためのものとして説明してきた
が、必ずしもこれに限定されず、ストッパー装置34を
ドラム体29に装着して、ドラム体29の回動を一時的
に停止するために用いても良いものである。
【0061】ところで、これまでの図1乃至図4におい
て、それぞれ異なったドラム体同士の回動を伝達するた
めの手段、テープを巻取るための手段及びドラム体の回
動を一時的に停止するための手段を有するテープ巻取装
置を説明してきたが、その組み合わせは図1乃至図4に
図示されたものに限定されず自由である。例えば、図1
に示されたテープ巻取装置1において、そのドラム体4
の回動を停止する手段として、ストッパー装置17の代
わりにストッパー装置25,34を用いても良いもので
ある。更には、これまで説明しなかったドラム体同士の
回動を伝達するための手段、テープを巻取るための手段
及びドラム体の回動を一時的に停止するための手段を用
いても良いものである。
【0062】
【発明の効果】以上の様に、請求項1、請求項2又は請
求項3に記載の発明によれば、テープが引き出されても
一時停止手段によりバネの復元力が抑制されると共に、
テープを緩めることにより一時停止手段が解除されるの
で、テープを長く引き出した場合でも、テープの端部側
でテープ巻取装置の操作を容易に行うことができる。
【0063】そして、請求項1、請求項2又は請求項3
に記載の発明によれば、巻取部を構成するドラム体と巻
取手段を構成するドラム体とが異なる軸にて並設されて
いるので、長尺のテープを用いる場合でも、巻取部を構
成するドラム体も巻取手段を構成するドラム体も、一個
のドラム体の外周にテープを巻き付けると共にその内側
にバネを収納する場合に比し、外径を小さくできるの
で、テープ巻取装置を細長い形状にすることができ、持
ち運びに便宜である。
【0064】そして、請求項4に記載の発明によれば、
巻取手段は、異なる固定軸にて回動自在に並設された第
1及び第2のドラム体を有すると共に、第1のドラム体
と第2のドラム体との各々にバネが巻回され、このバネ
の第1のドラム体側のバネの巻き方と第2のドラム体の
巻き方とが逆方向になっている構成なので、テープが長
尺であっても、その復元力を適正に設定することがで
き、弱い復元力のためにテープが完全に戻らなかった
り、強過ぎる復元力のために危険となることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、この発明に係るテープ巻取装置
の第1の実施の形態の構成を示す断面図であり、図1
(b)は、かかるテープ巻取装置のストッパー装置に用
いられるハートカムの溝の構造を示す拡大図である。
【図2】図2(a)乃至(d)は、同上のテープ巻取装
置のストッパー装置に用いられる係止爪の動きを示す説
明図である。
【図3】図3(a)は、この発明に係るテープ巻取装置
の第2の実施の形態の構成を示す透視図であり、図3
(b)は、かかるテープ巻取装置のストッパー装置に用
いられる周回軌道カムの溝の構造を示す拡大図である。
【図4】図4(a)は、この発明に係るテープ巻取装置
の第3の実施の形態の構成を示す透視図であり、図4
(b)は、かかるテープ巻取装置のストッパー装置に用
いられる周回軌道カムの溝の構造を示す拡大図である。
【符号の説明】
1 テープ巻取装置 3 テープ 4 ドラム体 6 固定軸 7 小鎖車,小歯車 9 ゼンマイバネ 10 ドラム体 12 固定軸 13 ゼンマイ溝 14 係止片 15 大鎖車,大歯車 16 チェーン 17 ストッパー装置 24 中間歯車 25 ストッパー装置 27 周回軌道カム 29 ドラム体 30 ドラム体 31 固定軸 32 固定軸 33 板バネ 34 ストッパー装置 37 ハートカム付き周回軌道
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 3/10 G01B 3/10 101

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープが巻き取られる回動自在なドラム
    体により構成される巻取部と、前記テープを引き出すに
    つれてバネを備えた回動自在なドラム体が回動し、これ
    により、テープを巻き戻す方向にバネの復元力が加わる
    巻取手段とを備え、 前記巻取部を構成するドラム体と前記巻取手段を構成す
    るドラム体とは異なる軸に支持され、且つ、前記巻取部
    を構成するドラム体と前記巻取手段を構成するドラム体
    とは動力伝達手段により連動すると共に、 ピンにより軸支された係止爪と、環状に配された複数の
    溝部から構成される溝を有するハートカムと、その一端
    が係止爪に取付けられ、他端がハートカムの溝に摺接す
    るロッドと、このロッドが前記ハートカムの溝を所望の
    方向と逆に移動するのを回避するために当該ロッドの係
    止爪側に連結された弾性機構と、前記巻取部又は巻取手
    段のドラム体に設けられた複数の係止片とで構成され、
    前記テープの引き出しを緩めることと再び引き出すこと
    とにより、前記ロッドの端部が前記ハートカムの溝を移
    動して、前記ドラム体の回動の一時的な停止とその解除
    を行う一時停止手段を有することを特徴とするテープ巻
    取装置。
  2. 【請求項2】 テープが巻き取られる回動自在なドラム
    体により構成される巻取部と、前記テープを引き出すに
    つれてバネを備えた回動自在なドラム体が回動し、これ
    により、テープを巻き戻す方向にバネの復元力が加わる
    巻取手段とを備え、 前記巻取部を構成するドラム体と前記巻取手段を構成す
    るドラム体とは異なる軸に支持され、且つ、前記巻取部
    を構成するドラム体と前記巻取手段を構成するドラム体
    とは動力伝達手段により連動すると共に、 前記巻取部又は巻取手段のドラム体と同一に回動し、そ
    の周面に並行に配された環状溝と一方の環状溝から他方
    の環状溝に移動するための溝とから構成される周回軌道
    カムが形成された円盤体と、一端がこの周回軌道カムの
    溝に摺接し、他端が支軸部により固定されたロッドとで
    構成され、前記テープの引き出しを緩め ることと再び引
    き出すこととにより、前記ロッドの端部が前記周回軌道
    カムの溝を移動して、前記ドラム体の回動を一時的な停
    止とその解除を行う一時停止手段を有することを特徴と
    するテープ巻取装置。
  3. 【請求項3】 テープが巻き取られる回動自在なドラム
    体により構成される巻取部と、前記テープを引き出すに
    つれてバネを備えた回動自在なドラム体が回動し、これ
    により、テープを巻き戻す方向にバネの復元力が加わる
    巻取手段とを備え、 前記巻取部を構成するドラム体と前記巻取手段を構成す
    るドラム体とは異なる軸に支持され、且つ、前記巻取部
    を構成するドラム体と前記巻取手段を構成するドラム体
    とは動力伝達手段により連動すると共に、 前記巻取部又は巻取手段のドラム体と同一に回動するフ
    ランジと、このフランジより外側に配置されると共にそ
    の側面に外周軌道を構成する溝と内周軌道を構成する溝
    と外周軌道と内周軌道との間の移動をするための溝とで
    構成されたハートカム付き周回軌道が形成された非回転
    の固定円盤体と、一端が前記ハートカム付周回軌道の溝
    に摺接し、他端が前記フランジに設けられたロッドとで
    構成され、前記テープの引き出しを緩めることと再び引
    き出すこととにより、前記ロッドの端部が前記ハートカ
    ム付周回軌道の溝を移動することで、前記ドラム体の回
    動を一時的な停止とその解除を行う一時停止手段を有す
    ることを特徴とするテープ巻取装置。
  4. 【請求項4】 前記巻取手段は、異なる固定軸にて回動
    自在に並設された第1及び第2のドラム体を有すると共
    に、第1のドラム体と第2のドラム体との各々にバネが
    巻回され、このバネの第1のドラム体側の巻き方と第2
    のドラム体側の巻き方とが逆方向になっていることを特
    徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載のテー
    プ巻取装置。
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