JP3222147U - メディア収納ケース - Google Patents

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Abstract

【課題】ケース内に収納された円盤状記録媒体を安定して保持すると共に簡単に離脱させることができるメディア収納ケースを提供する。【解決手段】本体ケース1と蓋体ケース2の内、少なくともいずれか一方のケースが円盤状記録媒体Wを収納可能に形成されたメディア収納ケース10である。ケースのベース板の中央部11T、21Tには、円盤状記録媒体の中央孔W11、W21の内周面に沿って略等間隔に起立し中央孔と係合する複数の係合部材15、25と、隣接する係合部材同士の間でベース板の中央部に形成された切欠き溝を隔てて中央孔の内周面に沿って起立する案内部材16、26とを備え、係合部材の先端部外周側には、中央孔と係合するツメ部が中央孔の径方向外方へ向けて円弧状に突設され、係合部材の先端部内周側には、ツメ部を中央孔から離脱させるツメ操作アーム部17、27が中央孔の径方向内方へ向けて延設されている。【選択図】図2

Description

本考案は、メディア収納ケースに関し、詳しくは、円盤状記録媒体を収納可能に形成されたメディア収納ケースに関する。
例えば、2つの円盤状記録媒体の内、一方の円盤状記録媒体を収納する本体ケースと、他方の円盤状記録媒体を収納する蓋体ケースとを備え、本体ケースと蓋体ケースとを開閉自在に連結するメディア収納ケースが知られている。上記メディア収納ケースが、例えば、特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示されたメディア収納ケース100では、図21、図22に示すように、本体ケース101には、ベース板101a中央部であって、収納した円盤状記録媒体W1の中央孔W11の周方向で略均等に離間した位置にそれぞれ独立して起立する3つの係合ツメ102と、各係合ツメ102の内側に起立する略三角形状の支持部材103とを備えている。また、3つの係合ツメ102には、先端部の外周側に突起部102aが形成され、当該突起部102aが円盤状記録媒体W1の中央孔W11に係合する。
また、隣接する係合ツメ102同士の間では、支持部材103のコーナ部103aが外周側へ突出し、当該コーナ部103aは、円盤状記録媒体W1の中央孔W11の内周面に当接するように形成されている。また、蓋体ケース104のベース板104aには、本体ケース101の係合ツメ102及び支持部材103と略同一形状の係合ツメ105及び支持部材106が、本体ケース101の係合ツメ102及び支持部材103に対して周方向で略60度回転した位置に設けられている。
そして、本体ケース101と蓋体ケース104とを閉じたときに、本体ケース101のコーナ部103aの先端部外側面は、蓋体ケース104の係合ツメ105の先端部内側面に当接し、また、蓋体ケース104のコーナ部106aの先端部外側面は、本体ケース101の係合ツメ102の先端部内側面に当接する。そのため、本体ケース101の係合ツメ102は、一方の円盤状記録媒体W1の中央孔W11に嵌り、蓋体ケース104の係合ツメ105は、他方の円盤状記録媒体W2の中央孔W21に嵌って、各円盤状記録媒体W1、W2を保持するとともに、各係合ツメ102、105は、それぞれ孔中心側へ撓み変形することができず、係合ツメ102、105の突起部102a、105aが円盤状記録媒体W1、W2の中央孔W11、W21から外れることはない。
特開2004−250075号公報
しかしながら、上記メディア収納ケース100では、以下の問題があった。すなわち、上記メディア収納ケース100では、本体ケース101と蓋体ケース104とを開いた状態で、収納された各円盤状記録媒体W1、W2を取り外すため、3つの係合ツメ102、105の突起部102a、105aを各円盤状記録媒体W1、W2の中央孔W11、W21から離脱させる時には、円盤状記録媒体W1、W2を上方へ持ち上げながら、3つの係合ツメ102、105をそれぞれ同時に孔中心側へ撓み変形させる操作が必要となる。ところが、3つの係合ツメ102、105は、周方向で別々に分かれて起立するので、本体ケース101又は蓋体ケース104において、円盤状記録媒体W1、W2を持ち上げながら、各係合ツメ102、105を同時に孔中心側へ撓み変形させることは容易ではないという問題があった。しかも、係合ツメ102、105の内側には、略三角形状の支持部材103、106が起立しているので、係合ツメ102、105の撓み変形操作に対して邪魔になる。
本考案は、上記問題点を解決するためになされたものであり、ケース内に収納された円盤状記録媒体を安定して保持すると共に簡単に離脱させることができるメディア収納ケースを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本考案に係るメディア収納ケースは、次のような構成を有している。
(1)本体ケースと蓋体ケースとを備え、前記本体ケースと前記蓋体ケースの内、少なくともいずれか一方のケースが円盤状記録媒体を収納可能に形成され、両ケースが開閉自在に連結されたメディア収納ケースであって、
前記円盤状記録媒体が収納されるケースのベース板の中央部には、前記円盤状記録媒体の中央孔の内周面に沿って所定の幅で略等間隔に起立し前記中央孔と係合する複数の係合部材と、隣接する前記係合部材同士の間で前記ベース板の前記中央部に形成された切欠き溝を隔てて前記中央孔の内周面に沿って所定の幅で起立する案内部材とを備え、
前記係合部材の先端部外周側には、前記中央孔と係合するツメ部が前記中央孔の径方向外方へ向けて径方向及び周方向と交差する縦断面で円弧状に突設され、前記係合部材の先端部内周側には、前記ツメ部を前記中央孔から離脱させるツメ操作アーム部が前記中央孔の径方向内方へ向けて延設されていることを特徴とする。
本考案においては、円盤状記録媒体が収納されるケースのベース板の中央部には、円盤状記録媒体の中央孔の内周面に沿って所定の幅で略等間隔に起立し中央孔と係合する複数の係合部材と、隣接する係合部材同士の間でベース板の中央部に形成された切欠き溝を隔てて中央孔の内周面に沿って所定の幅で起立する案内部材とを備え、また、係合部材の先端部外周側には、中央孔と係合するツメ部が中央孔の径方向外方へ向けて径方向及び周方向と交差する縦断面で円弧状に突設されているので、円盤状記録媒体を収納する際には、中央孔の外縁部を円弧状に突設されたツメ部に当接させて、各係合部材を中央孔の径方向内方へ撓ませながら、ツメ部を中央孔に挿通させて、係合部材のツメ部と円盤状記録媒体の中央孔とを係合させることによって、円盤状記録媒体を安定して保持することができる。
また、係合部材の先端部内周側には、ツメ部を中央孔から離脱させるツメ操作アーム部が中央孔の径方向内方へ向けて延設されているので、円盤状記録媒体を離脱させる際には、各ツメ操作アーム部を、中央孔の孔中心近傍で同時に押し下げることによって、各係合部材のツメ部を円盤状記録媒体の中央孔から同時に離脱させることができる。また、各ツメ操作アーム部が元に戻るときに、円盤状記録媒体の中央孔の外縁部を円弧状に突設された各ツメ部の上部円弧面によって掬い上げるので、円盤状記録媒体を上方へ持ち上げなくても、中央孔とツメ部との再係合を回避させることができる。そのため、ケース内に収納された円盤状記録媒体を安定して保持すると共に簡単に離脱させることができる。
よって、本考案によれば、ケース内に収納された円盤状記録媒体を安定して保持すると共に簡単に離脱させることができるメディア収納ケースを提供することができる。
(2)(1)に記載されたメディア収納ケースにおいて、
前記案内部材の基端部外周側には、前記ベース板に形成されたU字状切欠き溝を隔てて前記中央孔の径方向外方へ向けて延設された跳ね出し部と、当該跳ね出し部を挟んで前記ベース板の中央部と連結された支持部とを備え、
前記案内部材の先端部内周側には、前記中央孔の径方向内方へ向けて延設され前記支持部を支点にして前記跳ね出し部をケース内で傾動させる跳ね出し操作アーム部を備えていることを特徴とする。
本考案においては、案内部材の基端部外周側には、ベース板に形成されたU字状切欠き溝を隔てて中央孔の径方向外方へ向けて延設された跳ね出し部と、当該跳ね出し部を挟んでベース板の中央部と連結された支持部とを備え、また、案内部材の先端部内周側には、中央孔の径方向内方へ向けて延設され支持部を支点にして跳ね出し部をケース内で傾動させる跳ね出し操作アーム部を備えているので、円盤状記録媒体を離脱させる際には、ツメ操作アーム部と一緒に跳ね出し操作アーム部を押し下げることによって、各係合部材のツメ部を円盤状記録媒体の中央孔から離脱させると同時に、跳ね出し部によって円盤状記録媒体を各係合部材のツメ部より上方へ跳ね上げて、中央孔とツメ部との再係合をより確実に回避させることができる。そのため、ケース内に収納された円盤状記録媒体をより一層簡単に離脱させることができる。
(3)(1)又は(2)に記載されたメディア収納ケースにおいて、
前記本体ケースと前記蓋体ケースとにおける前記各ベース板の中央部には、前記係合部材と前記案内部材とをそれぞれ対向する位置に備えていること、
両ケースを閉じた状態では、一方のケースにおける前記係合部材の先端部と他方のケースにおける前記案内部材の先端部とが、互いに当接又は微小隙間で離間することを特徴とする。
本考案においては、本体ケースと蓋体ケースとにおける各ベース板の中央部には、係合部材と案内部材とをそれぞれ対向する位置に備えているので、両ケースにそれぞれ円盤状記録媒体を1つずつ収納することができる。また、両ケースを閉じた状態では、一方のケースにおける係合部材の先端部と他方のケースにおける案内部材の先端部とが、互いに当接又は微小隙間で離間するので、両ケースの厚さを極力薄くしつつ、ケース厚さ方向に作用する外力によって両ケースが押し潰されるのを極力回避できる。そのため、ケース内に収納された2つの円盤状記録媒体をより一層安定して保持することができる。
(4)(3)に記載されたメディア収納ケースにおいて、
前記ベース板に対する前記案内部材の先端部の高さは、前記ベース板に対する前記係合部材の先端部の高さから前記ツメ部の高さを減算した高さ以下に形成されていることを特徴とする。
本考案においては、ベース板に対する案内部材の先端部の高さは、ベース板に対する係合部材の先端部の高さからツメ部の高さを減算した高さ以下に形成されているので、両ケースを閉じた状態において、本体ケースに収納された円盤状記録媒体と蓋体ケースに収納された円盤状記録媒体との隙間をツメ部の高さまで縮小させることができる。そのため、両ケースに収納された円盤状記録媒体同士の干渉を回避させつつ、両ケースを閉じた状態でのメディア収納ケースの厚さ(本体ケースのベース板と蓋体ケースのベース板との距離)を極力薄くさせることができる。その結果、メディア収納ケースの厚さを極力薄くさせつつ、ケース内に収納された2つの円盤状記録媒体を安定して保持することができる。
(5)(1)乃至(4)のいずれか1つに記載されたメディア収納ケースにおいて、
前記係合部材の前記所定の幅は、前記案内部材の前記所定の幅と同一又はそれ以下に短く形成されていることを特徴とする。
本考案においては、係合部材の所定の幅は、案内部材の所定の幅と同一又はそれ以下に短く形成されているので、ケース内に収納された円盤状記録媒体を係合部材から離脱させる際、係合部材が撓み易くなり、ツメ操作アーム部を押す力を軽減できる。そのため、円盤状記録媒体の離脱時における操作性をより一層向上させることができる。
(6)(1)乃至(5)のいずれか1つに記載されたメディア収納ケースにおいて、
前記円盤状記録媒体が収納されるケースの前記ベース板の中央部には、前記円盤状記録媒体において前記中央孔の外周側で記録媒体が蓄積されない中央円環部に当接するリング状の微小突起部が形成されていることを特徴とする。
本考案においては、円盤状記録媒体が収納されるケースのベース板の中央部には、円盤状記録媒体において中央孔の外周側で記録媒体が蓄積されない中央円環部に当接するリング状の微小突起部が形成されているので、円盤状記録媒体が収納されるケースにおいて、係合部材に係合された円盤状記録媒体を微小突起部が支持することによって、ベース板から僅かに離間させた状態で円盤状記録媒体を安定して収納することができる。そのため、当該ケースの厚さを薄くしつつ、ケースに対する外力によって円盤状記録媒体が損傷しにくいメディア収納ケースを提供することができる。
本考案によれば、ケース内に収納された円盤状記録媒体を安定して保持すると共に簡単に離脱させることができるメディア収納ケースを提供することができる。
本実施形態に係る第1実施例のメディア収納ケースにおいて、本体ケースと蓋体ケースと繋ぎ部とを一直線上に開いた状態の平面図である。 図1に示すメディア収納ケースにおいて、繋ぎ部を本体ケースに対して垂直状に起立させた状態で連結し、蓋体ケースを180度開いたときの斜視図である。 図2に示すメディア収納ケースにおいて、本体ケースと蓋体ケースとを閉じた状態の平面図である。 図3に示すM−M断面図である。 図2に示すA部の拡大斜視図である。 図5に示すC−C断面斜視図である。 図6に示すD矢視図である。 図2に示すB部の拡大斜視図である。 図3に示すX部の拡大平面図である。 図4に示すY部の拡大断面図である。 本実施形態に係る第2実施例のメディア収納ケースにおいて、繋ぎ部を本体ケースに対して垂直状に起立させた状態で連結し、蓋体ケースを180度開いたときの斜視図である。 図11に示すメディア収納ケースにおいて、本体ケースと蓋体ケースとを閉じた状態の平面図である。 図12に示すN−N断面図である。 図11に示すA部の拡大斜視図である。 図14に示すE−E断面図である。 図15に示すF矢視図である。 図11に示すB部の拡大斜視図である。 図12に示すX部の拡大平面図である。 図13に示すY部の拡大断面図である。 図11に示すA部の変形例を表す拡大図である。(A)は、平面図を示し、(B)は、そのG−G断面図を示し、(C)は、跳ね出し部を傾動させたときのG−G断面図を示す。 特許文献1に記載されたメディア収納ケースの図面であって、(A)は、本体ケースの中央部を表す平面図を示し、(B)は、その断面図を示す。 図21に示すメディア収納ケースにおいて、本体ケースと蓋体ケースとを閉じた状態の図面であって、(A)は、本体ケースと蓋体ケースの中央部を表す平面図を示し、(B)は、その断面図を示す。
次に、本考案に係る実施形態であるメディア収納ケースについて、図面を参照して詳細に説明する。はじめに、本メディア収納ケースの第1実施例の構造について詳細に説明し、その後、その製造方法及び使用方法について説明する。次に、本メディア収納ケースの第2実施例の構造と使用方法について、第1実施例との相違点を中心に説明する。
<本メディア収納ケースの第1実施例の構造>
まず、本実施形態に係るメディア収納ケースの第1実施例の構造を、図1〜図10を用いて説明する。図1に、本実施形態に係る第1実施例のメディア収納ケースにおいて、本体ケースと蓋体ケースと繋ぎ部とを一直線上に開いた状態の平面図を示す。図2に、図1に示すメディア収納ケースにおいて、繋ぎ部を本体ケースに対して垂直状に起立させた状態で連結し、蓋体ケースを180度開いたときの斜視図を示す。図3に、図2に示すメディア収納ケースにおいて、本体ケースと蓋体ケースとを閉じた状態の平面図を示す。図4に、図3に示すM−M断面図を示す。図5に、図2に示すA部の拡大斜視図を示す。図6に、図5に示すC−C断面斜視図を示す。図7に、図6に示すD矢視図を示す。図8に、図2に示すB部の拡大斜視図を示す。図9に、図3に示すX部の拡大平面図を示す。図10に、図4に示すY部の拡大断面図を示す。
図1〜図4に示すように、本実施形態に係る第1実施例のメディア収納ケース10は、本体ケース1と蓋体ケース2の内、少なくともいずれか一方のケースが円盤状記録媒体Wを収納可能に形成され、両ケースが開閉自在に連結されたメディア収納ケースである。ここでは、本メディア収納ケース10は、2つの円盤状記録媒体W(W1、W2)の内、一方の円盤状記録媒体W1を収納可能に形成された本体ケース1と、他方の円盤状記録媒体W2を収納可能に形成された蓋体ケース2とを備え、本体ケース1と蓋体ケース2とを開閉自在に連結するメディア収納ケースとして、説明する。
本体ケース1と蓋体ケース2との間には、両者を本体用インテグラルヒンジ31と蓋体用インテグラルヒンジ32とを介して連結する繋ぎ部3を備えている。円盤状記録媒体W1、W2は、例えば、貸出し用又は販売用のDVD、CDやゲームソフト等の記録媒体である。円盤状記録媒体W1、W2の中央部には、記録媒体が記録されない中央円環部W12、W22を備えている。中央円環部W12、W22の中心側には、係合用の中央孔W11、W21が形成されている。
また、本体ケース1には、矩形状のベース板11と、当該ベース板11の繋ぎ部側を除く三方の外周縁に起立する外周壁リブ12と、ベース板11の中央部11Tに形成され円盤状記録媒体W1を着脱可能に保持する係合部材15と案内部材16と、当該円盤状記録媒体W1の外周縁に沿ってベース板11に起立する案内リブ14とを備えている。また、繋ぎ部3と対向する位置の外周壁リブ12は、ベース板11の端部を取っ手部13とする範囲で、僅かに内周側へ変位して形成されている。また、取っ手部13の両側に形成された外周壁リブ12には、蓋体ケース2と本体ケース1とを閉じたときに係止する係止爪121が形成されている。
また、蓋体ケース2には、矩形状のベース板21と、当該ベース板21の繋ぎ部側を除く三方の外周縁に起立する外周壁リブ22と、ベース板21の中央部21Tに形成され円盤状記録媒体W2を着脱可能に保持する係合部材25と案内部材26と、当該円盤状記録媒体W2の外周縁に沿ってベース板21に起立する案内リブ24とを備えている。繋ぎ部3と対向する位置の外周壁リブ22は、ベース板21の端部を取っ手部23とする範囲で、僅かに内周側へ変位して形成されている。また、取っ手部23の両側に形成された外周壁リブ22には、蓋体ケース2と本体ケース1とを閉じたときに係止爪121が係止する係止溝221が形成されている。なお、蓋体ケース2の外周壁リブ22は、蓋体ケース2と本体ケース1とを閉じたときに、本体ケース1の外周壁リブ12の外側に嵌るように形成されている。
また、本体ケース1には、ヒンジ被係合部4が本体用インテグラルヒンジ31と隣接した位置で本体ケース1と一体に形成されている。また、繋ぎ部3には、繋ぎ部3を本体ケース1に対して垂直状に起立させたときにヒンジ被係合部4と係合するヒンジ係合部5が、本体用インテグラルヒンジ31と蓋体用インテグラルヒンジ32との中間位置で繋ぎ部3と一体に形成されている。なお、本体用インテグラルヒンジ31は、本体ケース1のベース板11の全幅に亘って形成され、また、蓋体用インテグラルヒンジ32は、蓋体ケース2のベース板21の全幅に亘って形成されている。
また、ヒンジ被係合部4は、本体ケース1のベース板11内面に本体用インテグラルヒンジ31に沿って形成された被係合用補助リブ6(6a、6b、6c)のヒンジ軸方向端部に係合孔41、42、43、44として形成されている。被係合用補助リブ6は、ベース板11の幅方向端部で外周壁リブ12と接続された外周側補助リブ6a、6cと、ベース板11の幅方向中央部に起立する中央側補助リブ6bとからなり、ヒンジ軸方向で3分割されている。
また、ヒンジ係合部5は、繋ぎ部3の内面に蓋体用インテグラルヒンジ32に沿って形成された係合用補助リブ7(7a、7b)のヒンジ軸方向端部に係合突起51、52、53、54として形成されている。係合用補助リブ7は、繋ぎ部3の幅方向端部と幅方向中央部との中間部に位置し、ヒンジ軸方向で2分割されている。そして、繋ぎ部3を本体ケース1に対して垂直状に起立させたときに、被係合用補助リブ6(6a、6b、6c)と係合用補助リブ7(7a、7b)とが、ヒンジ被係合部4とヒンジ係合部5とを介してヒンジ軸方向で直列状に連結される。
ここでは、被係合用補助リブ6は、ヒンジ軸方向で3分割され、係合用補助リブ7は、ヒンジ軸方向で2分割されているが、被係合用補助リブ6(6a、6b、6c)と係合用補助リブ7(7a、7b)とが、ヒンジ被係合部4とヒンジ係合部5とを介してヒンジ軸方向で直列状に連結されていれば、分割方法は、上記に限定されない。また、ヒンジ被係合部4が係合孔41、42、43、44として形成され、ヒンジ係合部5が係合突起51、52、53、54として形成されているが、その逆であっても構わない。また、係合孔41、42、43、44は、円筒状に形成され、係合突起51、52、53、54は、円柱状に形成されているが、両者が係合できるものであれば、その形状は限定されない。
また、被係合用補助リブ6(6a、6b、6c)は、本体ケース1の外周縁に起立する外周壁リブ12と略同一のリブ高さに形成されている。また、係合用補助リブ7(7a、7b)は、繋ぎ部3を本体ケース1に対して垂直状に起立させたときに、その先端部7Tが被係合用補助リブ6(6a、6b、6c)の壁面6Hと略一致するリブ高さに形成されている。そのため、繋ぎ部3を本体ケース1に対して垂直状に起立させたときに、係合用補助リブ7(7a、7b)が被係合用補助リブ6(6a、6b、6c)よりケース内方へ突出しない。また、蓋体ケース2を閉じたときに、ベース板21に被係合用補助リブ6(6a、6b、6c)が当接して、本体ケース1と蓋体ケース2と繋ぎ部3と被係合用補助リブ6(6a、6b、6c)との間にボックス状断面を形成できる。その結果、本メディア収納ケース10の収納スペースと剛性を確保しつつ、その厚さを極力薄くすることができる。
また、図5、図10に示すように、一方の円盤状記録媒体W1が収納されるケース(本体ケース1)のベース板11の中央部11Tには、円盤状記録媒体W1の中央孔W11の内周面W11Nに沿って所定の幅(L1)で略等間隔に起立し中央孔W11と係合する複数(3つ)の係合部材15と、隣接する係合部材15同士の間でベース板11の中央部11Tに形成された切欠き溝18を隔てて中央孔W11の内周面W11Nに沿って所定の幅(L2)で起立する案内部材16とを備えている。また、係合部材15の先端部152外周側には、中央孔W11と係合するツメ部151が中央孔W11の径方向外方へ向けて径方向及び周方向と交差する縦断面で円弧状に突設され、係合部材15の先端部152内周側には、ツメ部151を中央孔W11から離脱させるツメ操作アーム部17が中央孔W11の径方向内方へ向けて延設されている。
また、図8、図10に示すように、他方の円盤状記録媒体W2が収納されるケース(蓋体ケース2)のベース板21の中央部21Tには、円盤状記録媒体W2の中央孔W21の内周面W21Nに沿って所定の幅(L3)で略等間隔に起立し中央孔W21と係合する複数(3つ)の係合部材25と、隣接する係合部材25同士の間でベース板21の中央部21Tに形成された切欠き溝28を隔てて中央孔W21の内周面W21Nに沿って所定の幅(L4)で起立する複数(3つ)の案内部材26とを備えている。また、係合部材25の先端部252外周側には、中央孔W21と係合するツメ部251が中央孔W21の径方向外方へ向けて径方向及び周方向と交差する縦断面で円弧状に突設され、係合部材25の先端部252内周側には、ツメ部251を中央孔W21から離脱させるツメ操作アーム部27が中央孔W21の径方向内方へ向けて延設されている。
また、図5〜図10に示すように、本体ケース1と蓋体ケース2とにおける各ベース板11、21の中央部11T、21Tには、係合部材15、25と案内部材16、26とをそれぞれ対向する位置に備えている。また、両ケース1、2を閉じた状態では、一方のケース(例えば、本体ケース1)における係合部材15の先端部152と他方のケース(例えば、蓋体ケース2)における案内部材26の先端部261とが、互いに当接又は微小隙間で離間するように形成されている。また、両ケース1、2を閉じた状態では、他方のケース(例えば、蓋体ケース2)における係合部材25の先端部252と一方のケース(例えば、本体ケース1)における案内部材16の先端部161とが、互いに当接又は微小隙間で離間するように形成されている。なお、微小隙間とは、本体ケース1と蓋体ケース2とを閉じた状態において、両ケースの収納される円盤状記録媒体W1、W2同士の隙間より小さい隙間を意味する。
ここでは、3つの係合部材15、25と、3つの案内部材16、26と、3つツメ操作アーム部17、27とが、それぞれ略同一形状に形成されている。また、蓋体ケース2の係合部材25と案内部材26とツメ操作アーム部27とが、本体ケース1の係合部材15と案内部材16とツメ操作アーム部17とに対して、それぞれ周方向で60度回転した位置に配置されている。また、ベース板11、21に対する案内部材16、26の先端部161、261の高さは、ベース板11、21に対する係合部材15、25の先端部152、252の高さからツメ部151、251の高さを減算した高さ以下に形成されている。また、案内部材16、26の先端部161、261は、外周側が円弧状断面に形成されている。そのため、案内部材16、26の円盤状記録媒体W1、W2の中央孔W11、W21に当接する当接面積を減少させることができ、円盤状記録媒体W1、W2の離脱性を高めることが容易となる。また、ツメ操作アーム部17、27は、係合部材15、25の先端部152、252よりツメ部151、251の高さだけ低い位置で径方向内方へ向けて水平状に延設されている。なお、係合部材15、25の基端部153、253とツメ操作アーム部17、27とが補強リブ154、254によって連結されている。そのため、ツメ操作アーム部17、27を押し下げる押圧力F1を、梃子の原理に基づき、係合部材15、25のツメ部151、251を円盤状記録媒体W1、W2の中央孔W11、W21から離脱させる方向の作用力F2に確実に変換できる。
また、本体ケース1及び蓋体ケース2のツメ操作アーム部17、27は、中央孔W11、W21の孔中心から径方向外方へ放射状に延びる分割溝171、271によって互いに離間されていることが好ましい。分割溝171、271は、外周側で前述した切欠き溝18、28と連通されている。ここでは、3つのツメ操作アーム部17、27は、それぞれ扇を略120度開いた形状に形成され、当該扇の要が中央孔W11、W21の孔中心近傍に配置されている。これによって、本体ケース1と蓋体ケース2とを開いた状態で、円盤状記録媒体W1、W2を係合部材15、25から離脱させる際、例えば一本の指先で各ツメ操作アーム部17、27を同時に押し下げることがより一層容易となる。また、本体ケース1と蓋体ケース2とを閉じた状態で、ケース厚さ方向に外力が作用したとき、ツメ操作アーム部17、27同士が当接して、両ケースが押し潰されるのを回避できる。
また、本体ケース1及び蓋体ケース2の係合部材15、25の所定の幅(L1、L3)は、案内部材16、26の所定の幅(L2、L4)以下に短く形成されている。これによって、ケース内に収納された円盤状記録媒体W1、W2を係合部材15、25から離脱させる際、係合部材15、25が撓み易くなり、ツメ操作アーム部17、27を押す力を軽減できる。なお、円盤状記録媒体W1、W2は、係合部材15、25と案内部材16、26の両方で保持されているので、係合部材15、25の所定の幅(L1、L3)を短くしても、案内部材16、26の所定の幅(L2、L4)を相対的に長くさせることによって、円盤状記録媒体W1、W2を安定して保持することができる。
また、本体ケース1及び蓋体ケース2のベース板11、21の中央部11T、21Tには、円盤状記録媒体W1、W2において記録媒体が記録されない中央円環部W12、W22の外周縁に当接するリング状の微小突起部11T1、21T1が形成されていることが好ましい。この場合、本体ケース1と蓋体ケース2とにおいて、係合部材15、25に係合された円盤状記録媒体W1、W2を微小突起部11T1、21T1が支持することによって、ベース板11、21から僅かに離間(例えば、0.5〜1.0mm程度離間)させた状態で収納することができる。なお、本体ケース1及び蓋体ケース2のベース板11、21には、円盤状記録媒体W1、W2の記録媒体が記録されない外周縁部W13、W23に当接するリング状の微小突起部11G1、21G1が形成されていることが、更に好ましい。なお、一方のケースのみに円盤状記録媒体Wが収納可能に形成されている場合、円盤状記録媒体Wが収納されない他方のケースのベース板の中央部には、一方のケースに収納された円盤状記録媒体Wの中央円環部に当接する押えリブを形成することが好ましい。
<本メディア収納ケースの製造方法及び使用方法>
次に、本メディア収納ケースの製造方法及び使用方法について、図1、図2、図6を用いて簡単に説明する。図1に、本実施形態に係る第1実施例のメディア収納ケースにおいて、本体ケースと蓋体ケースと繋ぎ部とを一直線上に開いた状態の平面図を示す。図2に、図1に示すメディア収納ケースにおいて、繋ぎ部を本体ケースに対して垂直状に起立させた状態で連結し、蓋体ケースを180度開いたときの斜視図を示す。図6に、図5に示すC−C断面斜視図を示す。
まず、本メディア収納ケース10の製造方法について説明する。本メディア収納ケース10は、図1に示すように、本体ケース1と蓋体ケース2と繋ぎ部3とを一直線上に開いた形態で、溶融樹脂を射出成形型(図示しない)のキャビティ内に注入して成形する。
すなわち、本体ケース1のベース板11と、ベース板11に起立した被係合用補助リブ6、外周壁リブ12、案内リブ14、係合部材15、案内部材16、係合部材15に延設されたツメ操作アーム部17、及び、蓋体ケース2のベース板21と、ベース板21に起立した外周壁リブ22、案内リブ24、係合部材25、案内部材26、係合部材25に延設されたツメ操作アーム部27、及び、本体用インテグラルヒンジ31と蓋体用インテグラルヒンジ32とを有する繋ぎ部3と、繋ぎ部3に形成された係合用補助リブ7とは、射出成形型における型開き方向に形成したキャビティによって、それぞれ形成することができる。
また、被係合用補助リブ6(6a、6b、6c)のヒンジ軸方向端部に穿設された係合孔41、42、43、44と、係合用補助リブ7(7a、7b)のヒンジ軸方向端部に突設された係合突起51、52、53、54と、係合部材15、25のツメ部151、251は、射出成形型における型開き方向と異なる方向にスライドするスライドコア(図示しない)によって、それぞれ形成することができる。そのため、本メディア収納ケース10は、本体ケース1と蓋体ケース2と繋ぎ部3とを一直線上に開いた形態で、型開き方向と異なる方向にスライドするスライドコアを備えた射出成形型(図示しない)によって一体成形することができる。
次に、本メディア収納ケース10の使用方法について説明する。本メディア収納ケース10は、図2に示すように、繋ぎ部3を本体ケース1に対して垂直状に起立させ、ヒンジ係合部5をヒンジ被係合部4に係合して本体用インテグラルヒンジ31を固定した上で、蓋体ケース2を本体ケース1に対して180度開いた状態で、本体ケース1と蓋体ケース2の係合部材15、25及び案内部材16、26に必要な円盤状記録媒体W1、W2を装着する。閉じた状態の本メディア収納ケース10は、その厚さが薄いので、展示用や保管用のスペースを節約でき、利便性が高い。
また、本体ケース1と蓋体ケース2とが閉じた状態で、そのベース板11、21の中央部11T、21Tにケース厚さ方向の外力を加えた場合でも、係合部材15、25の先端部152、252と案内部材16、26の先端部161、261とが互いに当接して外力に対抗することによって、ベース板11、21の中央部11T、21T同士の間隔が簡単に狭くならず、収納された円盤状記録媒体W1、W2がベース板11、21に接触して損傷する恐れが少ない。したがって、本メディア収納ケース10は、様々な使用環境に適合できる。
また、本体ケース1と蓋体ケース2とにおいて、円盤状記録媒体W1、W2を収納する際には、中央孔W11、W21の外縁部を円弧状に突設されたツメ部151、251に当接させて、各係合部材15、25を中央孔W11、W21の径方向内方へ撓ませながら、ツメ部151、251を中央孔W11、W21に挿通させて、係合部材15、25のツメ部151、251と円盤状記録媒体W1、W2の中央孔W11、W21とを係合させることができる。これによって、ケース内に収納した円盤状記録媒体W1、W2を安定して保持することができる。
また、本体ケース1、と蓋体ケース2とにおいて、円盤状記録媒体W1、W2を離脱させる際には、各ツメ操作アーム部17、27を、中央孔W11、W21の孔中心近傍で同時に押し下げることによって、各係合部材15、25のツメ部151、251を円盤状記録媒体W1、W2の中央孔W11、W21から同時に離脱させることができる。また、各ツメ操作アーム部17、27が元に戻るときに、円盤状記録媒体W1、W2の中央孔W11、W21の外縁部を円弧状に突設された各ツメ部151、251の上部円弧面によって掬い上げて、中央孔W11、W21とツメ部151、251との再係合を回避させることができる。したがって、円盤状記録媒体W1、W2を離脱させる際に、円盤状記録媒体W1、W2を上方へ持ち上げる必要はなく、片手で簡単に離脱させることができる。
<本メディア収納ケースの第2実施例の構造>
次に、本実施形態に係るメディア収納ケースの第2実施例の構造を、図11〜図19を用いて説明する。図11に、本実施形態に係る第2実施例のメディア収納ケースにおいて、繋ぎ部を本体ケースに対して垂直状に起立させた状態で連結し、蓋体ケースを180度開いたときの斜視図を示す。図12に、図11に示すメディア収納ケースにおいて、本体ケースと蓋体ケースとを閉じた状態の平面図を示す。図13に、図12に示すN−N断面図を示す。図14に、図11に示すA部の拡大斜視図を示す。図15に、図14に示すE−E断面図を示す。図16に、図15に示すF矢視図を示す。図17に、図11に示すB部の拡大斜視図を示す。図18に、図12に示すX部の拡大平面図を示す。図19に、図13に示すY部の拡大断面図を示す。
図11〜図13に示すように、本実施形態に係る第2実施例のメディア収納ケース10Bは、本体ケース1Bと蓋体ケース2Bの内、少なくともいずれか一方のケースが円盤状記録媒体Wを収納可能に形成され、両ケースが開閉自在に連結されたメディア収納ケースである。ここでは、本メディア収納ケース10Bは、2つの円盤状記録媒体W(W1、W2)の内、一方の円盤状記録媒体W1を収納可能に形成された本体ケース1Bと、他方の円盤状記録媒体W2を収納可能に形成された蓋体ケース2Bとを備え、本体ケース1Bと蓋体ケース2Bとを開閉自在に連結するメディア収納ケースとして、説明する。なお、第2実施例のメディア収納ケース10Bは、図11に示すA部とB部の構造を除き、上述した第1実施例のメディア収納ケース10の構造と共通する。そのため、共通する部分は、共通する符号を付して原則として、その説明を割愛し、相違する部分を中心に説明する。
本体ケース1Bには、矩形状のベース板11と、当該ベース板11の繋ぎ部側を除く三方の外周縁に起立する外周壁リブ12と、ベース板11の中央部11Tに形成され円盤状記録媒体W1を着脱可能に保持する係合部材15Bと案内部材16Bと、当該円盤状記録媒体W1の外周縁に沿ってベース板11に起立する案内リブ14とを備えている。また、蓋体ケース2Bには、矩形状のベース板21と、当該ベース板21の繋ぎ部側を除く三方の外周縁に起立する外周壁リブ22と、ベース板21の中央部21Tに形成され円盤状記録媒体W2を着脱可能に保持する係合部材25Bと案内部材26Bと、当該円盤状記録媒体W2の外周縁に沿ってベース板21に起立する案内リブ24とを備えている。
また、図14、図19に示すように、円盤状記録媒体W1が収納されるケース(本体ケース1B)のベース板11の中央部11Tには、円盤状記録媒体W1の中央孔W11の内周面W11Nに沿って所定の幅(L5)で略等間隔に起立し中央孔W11と係合する複数(3つ)の係合部材15Bと、隣接する係合部材15B同士の間でベース板11の中央部11Tに形成された切欠き溝18を隔てて中央孔W11の内周面W11Nに沿って所定の幅(L6)で起立する案内部材16Bとを備えている。また、係合部材15Bの先端部152B外周側には、中央孔W11と係合するツメ部151Bが中央孔W11の径方向外方へ向けて径方向及び周方向と交差する縦断面で円弧状に突設され、係合部材15Bの先端部152B内周側には、ツメ部151Bを中央孔W11から離脱させるツメ操作アーム部17Bが中央孔W11の径方向内方へ向けて延設されている。
また、図17、図19に示すように、円盤状記録媒体W2が収納されるケース(蓋体ケース2B)のベース板21の中央部21Tには、円盤状記録媒体W2の中央孔W21の内周面W21Nに沿って所定の幅(L7)で略等間隔に起立し中央孔W21と係合する複数(3つ)の係合部材25Bと、隣接する係合部材25B同士の間でベース板21の中央部21Tに形成された切欠き溝28を隔てて中央孔W21の内周面W21Nに沿って所定の幅(L8)で起立する複数(3つ)の案内部材26Bとを備えている。また、係合部材25Bの先端部252B外周側には、中央孔W21と係合するツメ部251Bが中央孔W21の径方向外方へ向けて径方向及び周方向と交差する縦断面で円弧状に突設され、係合部材25Bの先端部252B内周側には、ツメ部251Bを中央孔W21から離脱させるツメ操作アーム部27Bが中央孔W21の径方向内方へ向けて延設されている。
また、図14〜図19に示すように、本体ケース1Bと蓋体ケース2Bとにおける各ベース板11、21の中央部11T、21Tには、係合部材15B、25Bと案内部材16B、26Bとをそれぞれ対向する位置に備えている。また、両ケース1B、2Bを閉じた状態では、一方のケース(例えば、本体ケース1B)における係合部材15Bの先端部152Bと他方のケース(例えば、蓋体ケース2B)における案内部材26Bの先端部261Bとが、互いに当接又は微小隙間で離間するように形成されている。また、両ケース1B、2Bを閉じた状態では、他方のケース(例えば、蓋体ケース2B)における係合部材25Bの先端部252Bと一方のケース(例えば、本体ケース1B)における案内部材16Bの先端部161Bとが、互いに当接又は微小隙間で離間するように形成されている。なお、微小隙間とは、本体ケース1Bと蓋体ケース2Bとを閉じた状態において、両ケースの収納される円盤状記録媒体W1、W2同士の隙間より小さい隙間を意味する。
ここでは、3つの係合部材15B、25Bと、3つの案内部材16B、26Bと、3つツメ操作アーム部17B、27Bとが、それぞれ略同一形状に形成されている。また、蓋体ケース2Bの係合部材25Bと案内部材26Bとツメ操作アーム部27Bとが、本体ケース1Bの係合部材15Bと案内部材16Bとツメ操作アーム部17Bとに対して、それぞれ周方向で60度回転した位置に配置されている。また、ベース板11、21に対する案内部材16B、26Bの先端部161B、261Bの高さは、ベース板11、21に対する係合部材15B、25Bの先端部152B、252Bの高さからツメ部151B、251Bの高さを減算した高さと略同一に形成されている。また、案内部材16B、26Bの先端部161B、261Bは、外周側が円弧状断面に形成されている。そのため、案内部材16B、26Bの円盤状記録媒体W1、W2の中央孔W11、W21に当接する当接面積を減少させることができ、円盤状記録媒体W1、W2の離脱性を高めることが容易となる。また、ツメ操作アーム部17B、27Bは、係合部材15B、25Bの先端部152B、252Bの位置で径方向内方へ向けて水平状に延設されている。なお、係合部材15B、25Bの基端部153B、253Bとツメ操作アーム部17B、27Bとが補強リブ154B、254Bによって連結されている。そのため、ツメ操作アーム部17B、27Bを押し下げる押圧力F1を、梃子の原理に基づき、係合部材15B、25Bのツメ部151B、251Bを円盤状記録媒体W1、W2の中央孔W11、W21から離脱させる方向の作用力F2に確実に変換できる。
また、案内部材16B、26Bの基端部165B、265B外周側には、ベース板11、21の中央部11T、21Tに形成されたU字状切欠き溝19B、29Bを隔てて中央孔W11、W21の径方向外方へ向けて延設された跳ね出し部162B、262Bと、当該跳ね出し部162B、262Bを挟んでベース板11、21の中央部11T、21Tと連結された支持部164B、264Bとを備えている。また、案内部材16B、26Bの先端部161B、261B内周側には、中央孔W11、W21の径方向内方へ向けて延設され支持部164B、264Bを支点にして跳ね出し部162B、262Bをケース内で傾動させる跳ね出し操作アーム部163B、263Bを備えている。これによって、円盤状記録媒体W1、W2を離脱させる際には、ツメ操作アーム部17B(27B)と一緒に跳ね出し操作アーム部163B(263B)を押し下げることができ、各係合部材15B(25B)のツメ部151B(251B)を円盤状記録媒体W1(W2)の中央孔W11(W21)から離脱させると同時に、跳ね出し部162B(262B)によって円盤状記録媒体W1(W2)を各係合部材15B(25B)のツメ部151B(251B)より上方へ跳ね上げて、中央孔W11(W21)とツメ部151B(251B)との再係合をより確実に回避させることができる。
また、ツメ操作アーム部17B、27Bと跳ね出し操作アーム部163B、263Bは、中央孔W11、W21の孔中心から径方向外方へ放射状に延びる分割溝171B、271Bによって互いに離間されている。分割溝171B、271Bは、外周側で前述した切欠き溝18、28と連通されている。ここでは、3つのツメ操作アーム部17B、27Bと3つの跳ね出し操作アーム部163B、263Bは、それぞれ扇を略60度開いた形状に形成され、当該扇の要が中央孔W11、W21の孔中心近傍に配置されている。これによって、本体ケース1Bと蓋体ケース2Bとを開いた状態で、円盤状記録媒体W1(W2)を係合部材15B(25B)から離脱させる際、例えば一本の指先で各ツメ操作アーム部17B(27B)と各跳ね出し操作アーム部163B(263B)とを同時に押し下げることができる。また、本体ケース1Bと蓋体ケース2Bとを閉じた状態では、各ツメ操作アーム部17B(27B)と各跳ね出し操作アーム部263B(163B)とを重ね合わせて当接させることができる。
また、本体ケース1B及び蓋体ケース2Bの係合部材15B、25Bの所定の幅(L5、L7)は、案内部材16B、26Bの所定の幅(L6、L8)と同一に形成されている。これによって、ケース内に収納された円盤状記録媒体W1、W2を係合部材15B、25Bから離脱させる際、係合部材15B、25Bが撓み易くなり、ツメ操作アーム部17B、27Bを押す力を軽減できる。
<本メディア収納ケースの使用方法>
次に、本メディア収納ケースの使用方法について、図11、図12、図15、図19を用いて簡単に説明する。図11に、本実施形態に係る第2実施例のメディア収納ケースにおいて、繋ぎ部を本体ケースに対して垂直状に起立させた状態で連結し、蓋体ケースを180度開いたときの斜視図を示す。図12に、図11に示すメディア収納ケースにおいて、本体ケースと蓋体ケースとを閉じた状態の平面図を示す。図15に、図14に示すE−E断面図を示す。図19に、図13に示すY部の拡大断面図を示す。
第2実施例のメディア収納ケース10Bは、図11に示すように、繋ぎ部3を本体ケース1Bに対して垂直状に起立させ、ヒンジ係合部5をヒンジ被係合部4に係合して本体用インテグラルヒンジ31を固定した上で、蓋体ケース2Bを本体ケース1Bに対して180度開いた状態で、本体ケース1Bと蓋体ケース2Bの係合部材15B、25B及び案内部材16B、26Bに必要な円盤状記録媒体W1、W2を装着する。閉じた状態の本メディア収納ケース10Bは、その厚さが薄いので、展示用や保管用のスペースを節約でき、利便性が高い。
また、図12、図19に示すように、本体ケース1Bと蓋体ケース2Bとが閉じた状態で、そのベース板11、21の中央部11T、21Tにケース厚さ方向の外力を加えた場合でも、係合部材15B、25Bの先端部152B、252Bと案内部材16B、26Bの先端部161B、261Bとが互いに当接し、また、ツメ操作アーム部17B、27Bと跳ね出し操作アーム部163B、263Bとが互いに当接して、外力に対抗することによって、ベース板11、21の中央部11T、21T同士の間隔が簡単に狭くならず、収納された円盤状記録媒体W1、W2がベース板11、21に接触して損傷する恐れが少ない。したがって、本メディア収納ケース10Bは、様々な使用環境に適合できる。
また、本体ケース1Bと蓋体ケース2Bとにおいて、円盤状記録媒体W1、W2を収納する際には、中央孔W11、W21の外縁部を円弧状に突設されたツメ部151B、251Bに当接させて、各係合部材15B、25Bを中央孔W11、W21の径方向内方へ撓ませながら、ツメ部151B、251Bを中央孔W11、W21に挿通させて、係合部材15B、25Bのツメ部151B、251Bと円盤状記録媒体W1、W2の中央孔W11、W21とを係合させることができる。これによって、ケース内に収納した円盤状記録媒体W1、W2を安定して保持することができる。
また、図15に示すように、例えば、本体ケース1において、円盤状記録媒体W1を離脱させる際には、各ツメ操作アーム部17Bと跳ね出し操作アーム部163Bとを、中央孔W11の孔中心近傍で同時に押し下げることによって、各係合部材15Bのツメ部151Bを円盤状記録媒体W1の中央孔W11から離脱させると同時に、跳ね出し部162Bによって円盤状記録媒体W1を各係合部材15Bのツメ部151Bより上方へ跳ね上げて、中央孔W11とツメ部151Bとの再係合をより確実に回避させることができる。したがって、円盤状記録媒体W1を離脱させる際に、円盤状記録媒体W1を上方へ持ち上げる必要はなく、片手で簡単に離脱させることができる。
<作用効果>
以上、詳細に説明したように、本実施形態に係るメディア収納ケース10、10Bによれば、円盤状記録媒体W(W1、W2)が収納されるケースのベース板11、21の中央部11T、21Tには、円盤状記録媒体W1、W2の中央孔W11、W21の内周面W11N、W21Nに沿って所定の幅(L1、L3、L5、L7)で略等間隔に起立し中央孔W11、W21と係合する複数の係合部材15、25、15B、25Bと、隣接する係合部材15、25、15B、25B同士の間でベース板11、21の中央部11T、21Tに形成された切欠き溝18、28を隔てて中央孔W11、W21の内周面W11N、W21Nに沿って所定の幅(L2、L4、L6、L8)で起立する案内部材16、26、16B、26Bとを備え、また、係合部材15、25、15B、25Bの先端部152、252、152B、252B外周側には、中央孔W11、W21と係合するツメ部151、251、151B、251Bが中央孔W11、W21の径方向外方へ向けて径方向及び周方向と交差する縦断面で円弧状に突設されているので、円盤状記録媒体W(W1、W2)を収納する際には、中央孔W11、W21の外縁部を円弧状に突設されたツメ部151、251、151B、251Bに当接させて、各係合部材15、25、15B、25Bを中央孔W11、W21の径方向内方へ撓ませながら、ツメ部151、251、151B、251Bを中央孔W11、W21に挿通させて、係合部材15、25、15B、25Bのツメ部151、251、151B、251Bと円盤状記録媒体W1、W2の中央孔W11、W21とを係合させることによって、円盤状記録媒体W1、W2を安定して保持することができる。
また、係合部材15、25、15B、25Bの先端部152、252、152B、252B内周側には、ツメ部151、251、151B、251Bを中央孔W11、W21から離脱させるツメ操作アーム部17、27、17B、27Bが中央孔W11、W21の径方向内方へ向けて延設されているので、円盤状記録媒体W1、W2を離脱させる際には、各ツメ操作アーム部17、27、17B、27Bを、中央孔W11、W21の孔中心近傍で同時に押し下げることによって、各係合部材15、25、15B、25Bのツメ部151、251、151B、251Bを円盤状記録媒体W1、W2の中央孔W11、W21から同時に離脱させることができる。また、各ツメ操作アーム部17、27、17B、27Bが元に戻るときに、円盤状記録媒体W1、W2の中央孔W11、W21の外縁部を円弧状に突設された各ツメ部151、251、151B、251Bの上部円弧面によって掬い上げて、中央孔W11、W21とツメ部151、251、151B、251Bとの再係合を回避させることができる。そのため、ケース内に収納された円盤状記録媒体W1、W2を安定して保持すると共に簡単に離脱させることができる。
よって、本実施形態によれば、ケース内に収納された円盤状記録媒体W(W1、W2)を安定して保持すると共に簡単に離脱させることができるメディア収納ケース10、10Bを提供することができる。
また、本実施形態によれば、案内部材16B、26Bの基端部165B、265B外周側には、ベース板11、21の中央部11T、21Tに形成されたU字状切欠き溝19B、29Bを隔てて中央孔W11、W21の径方向外方へ向けて延設された跳ね出し部162B、262Bと、当該跳ね出し部162B、262Bを挟んでベース板11、21の中央部11T、21Tと連結された支持部164B、264Bとを備え、また、案内部材16B、26Bの先端部161B、261B内周側には、中央孔W11、W21の径方向内方へ向けて延設され支持部164B、264Bを支点にして跳ね出し部162B、262Bをケース内で傾動させる跳ね出し操作アーム部163B、263Bを備えているので、円盤状記録媒体W1、W2を離脱させる際には、ツメ操作アーム部17B、27Bと一緒に跳ね出し操作アーム部163B、263Bを押し下げることによって、各係合部材15B、25Bのツメ部151B、251Bを円盤状記録媒体W1、W2の中央孔W11、W21から離脱させると同時に、跳ね出し部162B、262Bによって円盤状記録媒体W1、W2を各係合部材15B、25Bのツメ部151B、251Bより上方へ跳ね上げて、中央孔W11、W21とツメ部151B、251Bとの再係合をより確実に回避させることができる。そのため、ケース内に収納された円盤状記録媒体W1、W2をより一層簡単に離脱させることができる。
また、本実施形態によれば、本体ケース1、1Bと蓋体ケース2、2Bとにおける各ベース板11、21の中央部11T、21Tには、係合部材15、25、15B、25Bと案内部材16、26、16B、26Bとをそれぞれ対向する位置に備えているので、両ケースにそれぞれ円盤状記録媒体W1、W2を1つずつ収納することができる。また、両ケースを閉じた状態では、一方のケースにおける係合部材15、25、15B、25Bの先端部152、252、152B、252Bと他方のケースにおける案内部材16、26、16B、26Bの先端部161、261、161B、261Bとが、互いに当接又は微小隙間で離間するので、両ケースの厚さを極力薄くしつつ、ケース厚さ方向に作用する外力によって両ケースが押し潰されるのを極力回避できる。そのため、ケース内に収納された2つの円盤状記録媒体W1、W2をより一層安定して保持することができる。
また、本実施形態によれば、ベース板11、21に対する案内部材16、26、16B、26Bの先端部161、261、161B、261Bの高さは、ベース板11、21に対する係合部材15、25、15B、25Bの先端部152、252、152B、252Bの高さからツメ部151、251、151B、251Bの高さを減算した高さ以下に形成されているので、両ケースを閉じた状態において、本体ケース1、1Bに収納された円盤状記録媒体W1と蓋体ケース2、2Bに収納された円盤状記録媒体W2との隙間をツメ部151、251、151B、251Bの高さまで縮小させることができる。そのため、両ケースに収納された円盤状記録媒体W1、W2同士の干渉を回避させつつ、両ケースを閉じた状態でのメディア収納ケース10、10Bの厚さ(本体ケース1、1Bのベース板11と蓋体ケース2、2Bのベース板21との距離)を極力薄くさせることができる。その結果、メディア収納ケース10、10Bの厚さを極力薄くさせつつ、ケース内に収納された2つの円盤状記録媒体W1、W2を安定して保持することができる。
また、本実施形態によれば、係合部材15、25、15B、25Bの所定の幅(L1、L3、L5、L7)は、案内部材16、26、16B、26Bの所定の幅(L2、L4、L6、L8)と同一又はそれ以下に短く形成されているので、ケース内に収納された円盤状記録媒体W1、W2を係合部材15、25、15B、25Bから離脱させる際、係合部材15、25、15B、25Bが撓み易くなり、ツメ操作アーム部17、27、17B、27Bを押す力を軽減できる。そのため、円盤状記録媒体W1、W2の離脱時における操作性をより一層向上させることができる。
また、本実施形態によれば、円盤状記録媒体W(W1、W2)が収納されるケースのベース板11、21の中央部11T、21Tには、円盤状記録媒体W1、W2において中央孔W11、W21の外周側で記録媒体が蓄積されない中央円環部W12、W22に当接するリング状の微小突起部11T1、21T1が形成されているので、円盤状記録媒体W1、W2が収納されるケースにおいて、係合部材15、25、15B、25Bに係合された円盤状記録媒体W1、W2を微小突起部11T1、21T1が支持することによって、ベース板11、21から僅かに離間させた状態で円盤状記録媒体W1、W2を安定して収納することができる。そのため、当該ケースの厚さを薄くしつつ、ケースに対する外力によって円盤状記録媒体W1、W2が損傷しにくいメディア収納ケース10、10Bを提供することができる。
<変形例>
上述した実施形態は、本考案の要旨を変更しない範囲で変更することができる。例えば、本実施形態(第2実施例)によれば、円盤状記録媒体W1が収納されるケース(本体ケース1)のベース板11の中央部11Tには、円盤状記録媒体W1の中央孔W11の内周面W11Nに沿って所定の幅(L5)で略等間隔に起立し中央孔W11と係合する複数(3つ)の係合部材15Bと、隣接する係合部材15B同士の間でベース板11に形成された切欠き溝18を隔てて中央孔W11の内周面W11Nに沿って所定の幅(L6)で起立する案内部材16Bとを備えている。ここで、係合部材15Bは、中央孔W11の内周面W11Nに沿って所定の幅(L5)でベース板11の中央部11Tと連結されている。
しかし、必ずしも上記構造に限られず、例えば、図20に示す構造でもよい。すなわち、係合部材15Cとベース板11の中央部11TCとの連結箇所には、所定の幅(L5)の中間部に、中間切欠き溝11TMが形成されていても良い。また、ベース板11の中央部11TCは、円盤状記録媒体W1において中央孔W11の外周側で記録媒体が蓄積されない中央円環部W12に当接するように、ベース板11より僅かに高く形成されていても良い。これによって、係合部材15Cが撓み易くなり、ツメ操作アーム部17Cを押す力を軽減できる。
また、本実施形態(第2実施例)によれば、案内部材16Bの基端部165B外周側には、ベース板11の中央部11Tに形成されたU字状切欠き溝19Bを隔てて中央孔W11の径方向外方へ向けて延設された跳ね出し部162Bと、当該跳ね出し部162Bを挟んでベース板11の中央部11Tと連結された支持部164Bとを備えている。
しかし、必ずしも上記構造に限られず、例えば、図20に示すような構造でもよい。すなわち、案内部材16Cの基端部165C外周側には、ベース板11の中央部11TCとベース板11とに形成されたU字状切欠き溝19Cを隔てて中央孔W11の径方向外方へ向けて延設された跳ね出し部162Cと、当該跳ね出し部162Cを挟んでベース板11の中央部11Tと連結された支持部164Cとを備えても良い。また、円盤状記録媒体W1に対する跳ね出し部162Cの当接面は、ベース板11の中央部11TCの当接面と、同一面状に形成されていても良い。これによって、跳ね出し部162Cが円盤状記録媒体W1を跳ね上げ易くなり、円盤状記録媒体W1の離脱操作性を向上させることができる。
本考案は、例えば、円盤状記録媒体を収納可能に形成されたメディア収納ケースとして利用できる。
1、1B 本体ケース
2、2B 蓋体ケース
10、10B メディア収納ケース
11、21 ベース板
11T、21T 中央部
11T1、21T1 微小突起部
15、15B、25、25B 係合部材
16、16B、26、26B 案内部材
17、17B、27、17B ツメ操作アーム部
18、28 切欠き溝
19B、29B U字状切欠き溝
151、151B、251、251B ツメ部
152、152B、252、252B 先端部
153、153B、253、253B 基端部
161、161B、261、261B 先端部
162B、262B 跳ね出し部
163B、263B 跳ね出し操作アーム部
164B、264B 支持部
L1、L3、L5、L7 所定の幅
L2、L4、L6、L8 所定の幅
W、W1、W2 円盤状記録媒体
W11、W21 中央孔
W11N、W21N 内周面
W12、W22 中央円環部

Claims (6)

  1. 本体ケースと蓋体ケースとを備え、前記本体ケースと前記蓋体ケースの内、少なくともいずれか一方のケースが円盤状記録媒体を収納可能に形成され、両ケースが開閉自在に連結されたメディア収納ケースであって、
    前記円盤状記録媒体が収納されるケースのベース板の中央部には、前記円盤状記録媒体の中央孔の内周面に沿って所定の幅で略等間隔に起立し前記中央孔と係合する複数の係合部材と、隣接する前記係合部材同士の間で前記ベース板の前記中央部に形成された切欠き溝を隔てて前記中央孔の内周面に沿って所定の幅で起立する案内部材とを備え、
    前記係合部材の先端部外周側には、前記中央孔と係合するツメ部が前記中央孔の径方向外方へ向けて径方向及び周方向と交差する縦断面で円弧状に突設され、前記係合部材の先端部内周側には、前記ツメ部を前記中央孔から離脱させるツメ操作アーム部が前記中央孔の径方向内方へ向けて延設されていることを特徴とするメディア収納ケース。
  2. 請求項1に記載されたメディア収納ケースにおいて、
    前記案内部材の基端部外周側には、前記ベース板に形成されたU字状切欠き溝を隔てて前記中央孔の径方向外方へ向けて延設された跳ね出し部と、当該跳ね出し部を挟んで前記ベース板の中央部と連結された支持部とを備え、
    前記案内部材の先端部内周側には、前記中央孔の径方向内方へ向けて延設され前記支持部を支点にして前記跳ね出し部をケース内で傾動させる跳ね出し操作アーム部を備えていることを特徴とするメディア収納ケース。
  3. 請求項1又は請求項2に記載されたメディア収納ケースにおいて、
    前記本体ケースと前記蓋体ケースとにおける前記各ベース板の中央部には、前記係合部材と前記案内部材とをそれぞれ対向する位置に備えていること、
    両ケースを閉じた状態では、一方のケースにおける前記係合部材の先端部と他方のケースにおける前記案内部材の先端部とが、互いに当接又は微小隙間で離間することを特徴とするメディア収納ケース。
  4. 請求項3に記載されたメディア収納ケースにおいて、
    前記ベース板に対する前記案内部材の先端部の高さは、前記ベース板に対する前記係合部材の先端部の高さから前記ツメ部の高さを減算した高さ以下に形成されていることを特徴とするメディア収納ケース。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載されたメディア収納ケースにおいて、
    前記係合部材の前記所定の幅は、前記案内部材の前記所定の幅と同一又はそれ以下に短く形成されていることを特徴とするメディア収納ケース。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載されたメディア収納ケースにおいて、
    前記円盤状記録媒体が収納されるケースの前記ベース板の中央部には、前記円盤状記録媒体において前記中央孔の外周側で記録媒体が蓄積されない中央円環部に当接するリング状の微小突起部が形成されていることを特徴とするメディア収納ケース。
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