JP3948966B2 - 円盤状記録媒体のケースにおける保持手段の妄動防止構造 - Google Patents

円盤状記録媒体のケースにおける保持手段の妄動防止構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、音楽や映像を記録したコンパクトディスク(CD)、デジタル・ビデオ・ディスク(DVD)等の円盤状記録媒体を収納するための販売用とレンタルショップにおける展示用を兼ねたケース、及び販売専用のケースにおける保持手段に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の円盤状記録媒体のケースの保持手段として、中央部分を指先で押圧されることにより縮径して同記録媒体の固定を解放する構造のものがある。例えば、特許第2863317号のコンパクト・ディスクの保持装置では、ケースの基部から内側に延びる2つの片持ち梁式のアームの先端にディスクの中央孔を係合させるための、中央のヒンジを介して接続されたほぼ半円形のセグメントからなるボタン部材を一体に設け、ディスクの中央孔をそのボタン部材の上においてディスクを押し下げることにより、ディスクを固定保持している。他方、ディスクが保持された状態にてボタン部材の中央部を押すと、アームが撓んで基部のほうに押されてボタン部材のリップが中央孔をくぐるので、ディスクはボタン部材との係止を解除される。
【0003】
ところが、その保持装置においては、ケースの取り扱い又は輸送時に予期せぬ大きな外力が作用してケースの中央部が圧迫された場合には、ボタン部材に固定保持されたディスクが外れてしまい、ディスクの表面を傷つける等の虞を生ずる。
【0004】
しかして、特許第2863317号のコンパクト・ディスクの保持装置等に類する構造に見られる上述した欠点を改善する保持手段の提案が、特開2001−206478号公報のディスク用ケースに開示されている。そのケースの保持手段は、ディスクの中央孔の位置を規制する突起部と、この突起部により規制されるディスクの中央孔の内壁に弾力的に嵌合する係止部とを備えた係合部を設け、その係止部の片持ち梁式のアームの先端に設けられたボタン部が押し下げられてディスクとの係止関係が解除される直前位置のボタン部の高さと同じくらいに突起部の高さを設けることにより、ディスクとの係止が解除されるのを防止する構造とされている。
【0005】
また、販売用とレンタルショップにおける展示用を兼ねたコンパクトな合成樹脂製ケースとして、本件出願人にかかるものが特開2001−130674号公報にて開示されている。そのケースは、円盤状記録媒体を本体の正面側と上面側から出し入れできるように正面の扉と上面の蓋体を夫々開閉自由に設けると共に、円盤状記録媒体を着脱自由とする保持手段を本体の背部に設けている。
【0006】
このケースは、円盤状記録媒体を本体から取り出すと共に蓋体を内方に折り曲げて扉を閉じた状態としてから、記録媒体を格納する別に用意したレンタル用ケースを上面開口から本体内に挿入したとき、そのレンタル用ケースの底部が保持手段の支持部上面に当接することにより、同ケースの上部を上面開口から所定高さまで露出させるように設けられ、その状態にて展示に利用することができる構造とされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
特許第2863317号の保持装置では、輸送時等に発生する脱盤事故により記録媒体の表面に傷がついておれば当然のことながらケースとしての商品価値がなくなる。このため、ケースの中央部が外力により圧迫された場合に、円盤状記録媒体の固定状態が簡単に解放されないような機能を有する保持手段の商品化が望まれていた。
【0008】
また、特開2001−206478号公報に開示された保持手段においては、ボタン状部のリツプがディスクの中央孔の1箇所に係合してディスクを固定保持する構成とされているため、ディスクを保持したときの安定感が良好とは言えない。さらに、ディスクの固定を解除する場合、ボタン状部は真っ直ぐにスムーズに下降しないため、操作性が良くなく、ディスクの中央孔をこじるような運動を生ずるのでその部分を損傷する虞がある。
【0009】
この発明の目的は、輸送時等に円盤状記録媒体のケースの中央部が圧迫された場合に、円盤状記録媒体の脱盤を回避する保持手段の妄動防止構造を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、コンパクトディスク等の円盤状記録媒体を本体の正面側から出し入れできるように正面の扉を開閉自由に設けると共に、円盤状記録媒体を着脱自由とする保持手段を設けた円盤状記録媒体のケースにおいて、その保持手段については、中央の釦部の仮想中心を中心として等角度で放射方向に延びる仮想線を挟むように左右一対の脚片を夫々配置し、各脚片は、その仮想線と直交する線上に配置された第1ヒンジにより一端を座部に連接されると共に、他端の薄肉に形成された第2ヒンジにより前記釦部の側壁片に夫々連接され、さらに前記一対の脚片に、円盤状記録媒体の固定用穴を係止させるための係合溝が形成された環形片を前記釦部の周囲に夫々配設すると共にその固定用穴の周縁部下面に対応する跳ね上げ部を一体に形成し、隣り合う前記脚片の間で、かつ、前記環形片の仮想外径円と前記釦部の外側縁とで囲まれる領域内の前記座部には、前記釦部の裏面側に押し込まれて倒伏又は切断分離することが可能な所定高さの干渉片を立設し、円盤状記録媒体の固定用穴を前記環形片に合わせて押圧することにより同記録媒体が固定され、他方、円盤状記録媒体が固定された釦部を押圧することにより、各環形片を仮想中心側に変位させつつ釦部と一緒に沈ませると同時に、前記跳ね上げ部にて円盤状記録媒体の下降動作を抑制して同記録媒体の固定状態を解放し、かつ、釦部及び環形片を前記座部の開口部内に小嵩に格納可能に設け、円盤状記録媒体を収めて前記扉を閉じた状態におけるケースの中央部が外力により圧迫された場合には、前記干渉片の上面にその扉の裏面側を当接させることにより、その釦部の沈む動作を阻止して円盤状記録媒体が前記環形片から外れないように構成したことを特徴とする。
【0011】
同様の目的を達成するために請求項2に記載の発明は、保持手段について、中央の釦部の仮想中心を中心として等角度で放射方向に延びる仮想線を挟むように左右一対の脚片を夫々配置し、各脚片は、その仮想線と直交する線上に配置された第1ヒンジにより一端を座部に連接されると共に、他端の薄肉に形成された第2ヒンジにより前記釦部の前記仮想線と同じ方向に弾性変形可能な側壁片に夫々連接され、さらに前記一対の脚片に、円盤状記録媒体の固定用穴を係止させるための係合溝が形成された環形片を前記釦部の周囲に夫々配設すると共にその固定用穴の周縁部下面に対応する跳ね上げ部を一体に形成し、隣り合う前記脚片の間で、かつ、前記環形片の仮想外径円と前記釦部の外側縁とで囲まれる領域内の前記座部には、前記釦部の裏面側に押し込まれて倒伏又は切断分離することが可能な所定高さの干渉片を立設し、円盤状記録媒体の固定用穴を前記環形片に合わせて押圧することにより同記録媒体が固定され、他方、円盤状記録媒体が固定された釦部を押圧することにより、各環形片を仮想中心側に変位させつつ釦部と一緒に沈ませると同時に、前記跳ね上げ部にて円盤状記録媒体の下降動作を抑制して同記録媒体の固定状態を解放し、かつ、釦部及び環形片を前記座部の開口部内に小嵩に格納可能に設けたことを特徴とする。
【0012】
同様の目的を達成するために請求項3に記載の発明は、保持手段について、中央の釦部の仮想中心を中心として等角度で放射方向に延びる仮想線を挟むように左右一対の脚片を夫々配置し、各脚片は、その仮想線と直交する線上に配置された第1ヒンジにより一端を座部の前記仮想線と同じ方向に弾性変形可能な連結片に連接されると共に、他端の薄肉に形成された第2ヒンジにより前記釦部の側壁片に夫々連接され、さらに前記一対の脚片に、円盤状記録媒体の固定用穴を係止させるための係合溝が形成された環形片を前記釦部の周囲に夫々配設すると共にその固定用穴の周縁部下面に対応する跳ね上げ部を一体に形成し、隣り合う前記脚片の間で、かつ、前記環形片の仮想外径円と前記釦部の外側縁とで囲まれる領域内の前記座部には、前記釦部の裏面側に押し込まれて倒伏又は切断分離することが可能な所定高さの干渉片を立設し、円盤状記録媒体の固定用穴を前記環形片に合わせて押圧することにより同記録媒体が固定され、他方、円盤状記録媒体が固定された釦部を押圧することにより、各環形片を仮想中心側に変位させつつ釦部と一緒に沈ませると同時に、前記跳ね上げ部にて円盤状記録媒体の下降動作を抑制して同記録媒体の固定状態を解放し、かつ、釦部及び環形片を前記座部の開口部内に小嵩に格納可能に設けたことを特徴とする。
【0013】
同様の目的を達成するために請求項4に記載の発明は、保持手段について、中央の釦部の仮想中心を中心として等角度で放射方向に延びる仮想線を挟むように左右一対の脚片を夫々配置し、各脚片は、その仮想線と直交する線上に配置された第1ヒンジにより一端を座部に連接されると共に、他端の薄肉に形成された第2ヒンジにより前記釦部の側壁片に夫々連接され、かつ、前記前記仮想線と同じ方向に弾性変形による伸縮可能に設けられ、さらに前記一対の脚片に、円盤状記録媒体の固定用穴を係止させるための係合溝が形成された環形片を前記釦部の周囲に夫々配設すると共にその固定用穴の周縁部下面に対応する跳ね上げ部を一体に形成し、隣り合う前記脚片の間で、かつ、前記環形片の仮想外径円と前記釦部の外側縁とで囲まれる領域内の前記座部には、前記釦部の裏面側に押し込まれて倒伏又は切断分離することが可能な所定高さの干渉片を立設し、円盤状記録媒体の固定用穴を前記環形片に合わせて押圧することにより同記録媒体が固定され、他方、円盤状記録媒体が固定された釦部を押圧することにより、各環形片を仮想中心側に変位させつつ釦部と一緒に沈ませると同時に、前記跳ね上げ部にて円盤状記録媒体の下降動作を抑制して同記録媒体の固定状態を解放し、かつ、釦部及び環形片を前記座部の開口部内に小嵩に格納可能に設けたことを特徴とする。
【0014】
同様の目的を達成するために請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れかに記載した円盤状記録媒体のケースにおける保持手段の妄動防止構造において、前記第1ヒンジを形成した脚片を中央部に設け、その脚片の両側に前記跳ね上げ部を左右対称に配設したことを特徴とするものである。
【0015】
同様の目的を達成するために請求項6に記載の発明は、請求項1〜4の何れかに記載した円盤状記録媒体のケースにおける保持手段の妄動防止構造において、前記一対の脚片が少なくとも3箇所に設けられていることを特徴とするものである。
【0016】
【発明の作用及び効果】
(請求項1の発明)
保持手段の環形片に円盤状記録媒体の固定用穴を合わせてその周辺部を押圧すると、環形片は、第1ヒンジ及び第2ヒンジ部分の歪み弾性変形作用により仮想中心側に変位しつつ沈んでその固定用穴を通過させ、これとほぼ同時に、その歪み弾性変形作用によって元の位置に戻る。しかして、環形片の係合溝に固定用穴が係止されて円盤状記録媒体は固定保持される。
【0017】
また、円盤状記録媒体が固定された保持手段の釦部を指で押したときには、環形片は前記歪弾性変形により仮想中心側に変位しつつ第1ヒンジを支点とする傾動作用により沈んで跳ね上げ部により下降動作を抑制される円盤状記録媒体の固定孔をくぐるので、同記録媒体の固定は解除される。これとほぼ同時に、釦部及び環形片は、座部の開口部内に小嵩に格納される。
【0018】
ケースの取り扱い又は輸送時に大きな外力が作用してケースの中央部が圧迫されたときには、保持手段の釦部とほぼ同じ高さとした干渉片の上面に、扉の裏面が直接又は扉の内側に収められる冊子類を介して間接的に当接し釦部の沈む動作を阻止するため、円盤状記録媒体は環形片の係合溝から外れることがない。
【0019】
この発明の保持手段の妄動防止構造については、販売専用ケースにも、販売用とレンタルショップにおける展示用とを兼ねたケースの何れについても適用可能であるが、後者の販売と展示兼用ケースについて適用する場合には、釦部及び環形片を不使用時に小嵩に格納することができ、ケースをコンパクトにすることができる利点がある。
【0020】
販売と展示兼用ケースについて述べれば、まず、円盤状記録媒体をケースから取り出して別に用意したレンタル用ケースに入れ替える。そして、保持手段に設けられた干渉片を釦部の裏面側に押し込んで倒すと共に、釦部を押し下げて開口部内に小嵩に格納しておき、ケースの蓋体を内方に固定させる。つぎに、ケースの扉を閉じて上面開口を設けた状態としてから、レンタル用ケースをその上面開口からケースに挿入する。これにより、レンタル用ケースの上部がケースの上面開口から露出した展示態様とすることができる。
なお、このケースの出荷に伴う輸送時等においては、前述した保持手段の妄動を防止するために、干渉片を立った状態のままにしておくことに留意する。
【0021】
(請求項2の発明)
保持手段の環形片に円盤状記録媒体の固定用穴を合わせてその周辺部を押圧すると、環形片は、跳ね上げ部により下降動作を抑制される釦部の側壁片の弾性変形により仮想中心側に変位しつつ沈んでその固定用穴を通過させ、これとほぼ同時に、側壁片の弾力作用によって元の拡径した状態に戻る。しかして、環形の係合溝に固定用穴が係止されて円盤状記録媒体は固定保持される。
【0022】
また、円盤状記録媒体が固定された保持手段の釦部を指で押したときには、環形片は側壁片の弾性変形により仮想中心側に変位しつつ第1ヒンジを支点とする傾動作用により沈んで跳ね上げ部により下降動作を抑制される円盤状記録媒体の固定孔をくぐるので、同記録媒体の固定は解除される。
なお、この保持手段のその他の作用については、前記請求項1の発明の項にて説明した内容に準ずるので、説明を省略する。
【0023】
(請求項3の発明)
保持手段の環形片に円盤状記録媒体の固定用穴を合わせてその周辺部を押圧すると、環形片は座部に設けた連結片の弾性変形により仮想中心側に変位しつつ沈んでその固定用穴を通過させ、これとほぼ同時に、その連結片の弾性変形作用によって元の状態に戻る。しかして、環形片の係合溝に固定用穴が係止されて円盤状記録媒体は固定保持される。
【0024】
また、円盤状記録媒体が固定された保持手段の釦部を指で押したときには、環形片は連結片の弾性変形により仮想中心側に変位しつつ第1ヒンジを支点とする傾動作用により沈んで跳ね上げ部により下降動作を抑制される円盤状記録媒体の固定孔をくぐるので、同記録媒体の固定は解除される。
なお、この保持手段のその他の作用については、前記請求項1の発明の項にて説明した内容に準ずるので、説明を省略する。
【0025】
(請求項4の発明)
保持手段の環形片に円盤状記録媒体の固定用穴を合わせてその周辺部を押圧すると、環形片は脚片の弾性変形による収縮作用により仮想中心側に変位しつつ沈んでその固定用穴を通過させ、これとほぼ同時に、その脚片の弾性変形による伸長作用によって元の位置に戻る。しかして、環形片の係合溝に固定用穴が係止されて円盤状記録媒体は固定保持される。
【0026】
また、円盤状記録媒体が固定された保持手段の釦部を指で押したときには、環形片は脚片の弾性変形による収縮作用により仮想中心側に変位しつつ第1ヒンジを支点とする傾動作用により沈んで跳ね上げ部により下降動作を抑制される円盤状記録媒体の固定孔をくぐるので、同記録媒体の固定は解除される。
なお、この保持手段のその他の作用については、前記請求項1の発明の項にて説明した内容に準ずるので、説明を省略する。
【0027】
(請求項5の発明)
保持部の作用については、上記各請求項の発明に述べた内容に準ずるので、説明を省略する。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態例を図面に基づいて説明する。図1から図6は第1実施の形態例、図7は第2実施の形態例、図8から図10は第3実施の形態例、図11から図13は第4実施の形態例、図14は第5実施の形態例にかかるものであって、図1はケースの扉を開いた状態を示す正面図、図2は保持手段の正面図、図3は図2の要部の断面図、図4は干渉片部分の断面図、図5は釦部が押し込まれて格納された状態を示す説明図、図6はケースの扉の中央部が圧迫された状態における干渉片の作用を説明するための模式図、図7は保持手段の要部の断面図、図8は保持手段の正面図、図9は図8の要部の断面図、図10は干渉片部分の断面図、図11は保持手段の正面図、図12は図11の要部の断面図、図13は干渉片部分の断面図、図14は保持手段の正面図である。
【0029】
(第1実施形態例)
図1に示す円盤状記録媒体のケースCは販売と展示兼用ケースであり、本発明にかかる保持手段の妄動防止構造を備えている。このケースCは、箱型形状の本体1と扉20及び上面の蓋体25とを合成樹脂材料により一体成形されている。その本体1には、長方形の背部2の中央下方にデジタル・ビデオ・ディスク(DVD)等の円盤状記録媒体xの固定用穴yを嵌着させるための保持手段5を設け、その背部2に右側片2aと底片2bとが一体に形成されている。3は円盤状記録媒体xの外周縁部を支持するための円弧状突部であり、背部2に一体に形成されている。4はこのケースCに公知のレンタル用ケース(図示せず)を収めて陳列に用いるときの該レンタル用ケースの底部を当接させるストッパー片である。
【0030】
保持手段5については、図2及び図3に示すように、本体1の背部2の中央に配置された円形座部5aに形成した開口部2cの中央に、ほぼ三角形の釦部10の仮想中心(イ)を中心として等角度、この例では120°間隔で放射方向に延びる仮想線(ロ)を挟むように左右一対の脚片7,7を3ヵ所に配置する。各脚片7は、その仮想線(ロ)と直交する線(ハ)上に配置された第1ヒンジ6により一端7aを前記開口部2cの内端に連接されると共に、その他端7bの薄肉に形成された第2ヒンジ8によって釦部10の側壁片11の下端11aに夫々連接されている。
【0031】
13は円盤状記録媒体xの固定用穴yを係止させるための係合溝15が形成された環形片である。その環形片13は釦部10の周囲に配置されており、第2ヒンジ8から外方に形成された凹溝12を介して一対の脚片7,7に一体に設けられている。9は左右一対の脚片7,7の後部に差し渡すように一体に形成された跳ね上げ部であって、各跳ね上げ部9は、円盤状記録媒体xの固定用穴yの周縁部下面に対応するように設けられている。
【0032】
図2及び図4に示すように、隣り合う脚片7,7の間で、かつ、環形片13の仮想外径円と釦部10の外側縁とで囲まれる領域内の座部5bには、所定高さ、即ち環形片13の上面よりやや低い高さとした3つの干渉片16を立設する。それらの干渉片16は、座部5bから薄肉に形成された弾性変形可能なヒンジ部分17を介して設けられると共に、図5に示すように釦部10を押し込む場合には当該釦部10の裏面10b側に押し込まれて倒伏可能に設けられている。18は干渉片16の外面に形成された窪みであり、干渉片16を押し込む場合に、ペンや図示しない押し込み具等により押し易くするために設けられている。
【0033】
なお、このケースCは、特に出荷・輸送時等に発生する保持部5からの脱盤事故を想定したものであるが、ビデオレンタルショップ内で陳列に供する場合にはそのような事態が起きにくいことから、前記干渉片16をヒンジ部分17から切断分離することもできる。
【0034】
上記本体1の左側縁には、薄肉に形成したヒンジ19aにより中央側片19の一側縁を連接する。その中央側片19の他側縁には、薄肉に形成したヒンジ19bにより正面の扉20を一体状に連接して同扉20を開閉可能に設ける。22,22は扉20の内側に収められる冊子類zを固定するための一対の弾力性押え片である。23は前記ストッパー片4と対応するように扉20の内面に設けられたストッパー片である。
【0035】
25は前記背部2の上縁部に薄肉に形成されたヒンジにより一体状に連接された蓋体であって、前記背部2、右側片2a、中央側片17と扉20により四方を囲まれて形成される上面開口24を開閉するためのものである。この蓋体25は、一方の端部25aを右側片2aの上端内方に設けた係止溝2dに係合させると共に、扉20を閉めたときに他方の端部25bを中央側片19の上部に係合させることにより、上面開口24を閉じた状態に保持するように設けられている。
【0036】
30は上面開口24寄りの背部2に設けられた複数の弾力性ロック片である。各ロック片30は、内方に折り曲げられた上記蓋体25を固定保持するように設けられている。
【0037】
次に、上記構成になる保持手段5の操作・機能及び当該保持手段を備えたケースCの取り扱いについて説明する。
(1)保持手段5の環形片13に円盤状記録媒体xの固定用穴yを合わせて釦部10を指で押すと、環形片13が沈んでその固定用穴yを通過させる。これとほぼ同時に、環形片13は元の位置に戻るので、円盤状記録媒体xは係合溝15に固定用穴yを係止されて固定保持される。
(2)他方、円盤状記録媒体xが固定された保持手段5の釦部10を指で押すと、環形片13は沈んで同記録媒体の固定用穴yをくぐる。円盤状記録媒体xの中央部分は環形片13と一緒に少し下降するが、固定用穴yの周縁部の下面が跳ね上げ部9に当接してそれ以上の下降を抑制するため、環形片13はさらに下降して上記固定状態を解放する。
(3)そして、釦部10及び環形片13は、円盤状記録媒体xの固定を解いた位置からさらに沈んで開口部2cに小嵩に格納される。
【0038】
また、図6に示すように、ケースCの輸送時等においてケースCの中央部が圧迫されたときには、扉20の裏面が、直接又は扉の内側に収められる冊子類zを介して保持手段5の干渉片16の上面に間接的に当接するため、釦部10の沈む動作を阻止する。これにより、保持手段5から円盤状記録媒体xが離脱することを確実に防止することができる。
【0039】
さらに、このケースCをレンタルショップにおける展示ケースとして利用する場合には、図5に示すように保持手段5の干渉片16を釦部10の裏面10b側に押し込んで倒すと共に、釦部10を押し下げて開口部2c内に小嵩に格納する。詳細については請求項1の発明の作用の項にて述べているので、説明を省く。
【0040】
(第2実施の形態例)
この保持手段の妄動防止構造は請求項2の発明に関するものであり、前記第1実施形態例の保持手段の一部のみが相違するが、その他の構成については全く同じ構成としている。
【0041】
即ち、保持手段105の各脚片107については、図7に示すように、前記仮想線(ロ)と直交する線(ハ)上に配置された第1ヒンジ106により一端107aを開口部102cの内端に連接されると共に、その他端107bの第1ヒンジ106の向きと同一方向で薄肉に形成された第2ヒンジ108によって前記仮想線(ロ)と同じ方向に弾性変形可能な釦部110の側壁片111の下端111aに夫々連接されている。それ以外の構成については、第1実施形態例の保持手段の構成と全く同じに設けられている。勿論、隣り合う脚片107,107の間で、かつ、環形片113の仮想外径円と釦部110の外側縁とで囲まれる領域内の座部105bには、干渉片116を設けるものとする。
【0042】
かかる構成になる保持手段の操作等については、第1実施形態例において述べた内容と同様であることから、これ以上の説明を行わない。なお、それと同一構成部分については、前記保持手段5の説明に用いた符号に対応する符号(百番台)を図面に記載して説明を省略する。
【0043】
(第3実施の形態例)
この保持手段の妄動防止構造は請求項3の発明に関するものであり、前記第1実施形態例の保持手段の一部のみが相違するが、その他の構成については全く同じ構成としている。
【0044】
即ち、保持部205の各脚片207については、図8及び図9に示すように、前記仮想線(ロ)と直交する線(ハ)上に配置された第1ヒンジ206により一端207aを座部205aに設けた仮想線(ロ)と同じ方向に弾性変形可能な連結片205cに連接されると共に、その他端207bの薄肉に形成された第2ヒンジ208によって釦部210の側壁片211の下端211aに夫々連接されている。それ以外の構成については、第1実施形態例の保持手段の構成と全く同じに設けられている。勿論、隣り合う脚片207,207の間で、かつ、環形片213の仮想外径円と釦部210の外側縁とで囲まれる領域内の座部205bには干渉片216を設ける。
【0045】
かかる構成になる保持手段の操作等については、第1実施形態例において述べた内容と同様であるため、これ以上の説明を行わない。なお、それと同一構成部分については、前記保持手段5の説明に用いた符号に対応する符号(二百番台)を図面に記載して説明を省略する。
【0046】
(第4実施の形態例)
この保持手段の妄動防止構造は請求項4の発明に関するものであり、前記第1実施形態例の保持手段の一部のみが相違するが、その他の構成については全く同じ構成としている。
【0047】
即ち、保持手段305の各脚片307については、図11及び図12に示すように、前記仮想線(ロ)と直交する線(ハ)上に配置された第1ヒンジ306により一端の連結片307aを座部305aの内端に連接されると共に、その他端の連結片307bの薄肉に形成された第2ヒンジ308によって釦部310の側壁片311の下端311aに夫々連接されている。各々の脚片307は、仮想線(ロ)と同じ方向に弾性変形可能な連結片307a及び連結片307bを自身に設けることにより伸縮可能に設けられている。それ以外の構成については、第1実施形態例の保持手段の構成と全く同じに設けられている。勿論、隣り合う脚片307,307の間で、かつ、環形片313の仮想外径円と釦部310の外側縁とで囲まれる領域内の座部305bには干渉片316を設ける。
【0048】
かかる構成になる保持手段の操作等については、第1実施形態例において述べた内容と同様であるため、これ以上の説明を行わない。なお、それと同一構成部分については、前記保持手段5の説明に用いた符号に対応する符号(三百番台)を図面に記載して説明を省略する。
【0049】
(第5実施の形態例)
この保持手段の妄動防止構造は請求項5の発明に関するものであり、前記第3実施形態例の保持手段の一部のみが相違するが、その他の構成については全く同じ構成としている。よって、それと同一構成部分については、保持手段205の説明に用いた符号に対応する符号(四百番台)を図面に記載して説明を簡略にする。
【0050】
即ち、保持手段405については、図14に示すように、第3実施の形態例の保持手段205の構成に対して、第1ヒンジ406を形成した脚片407を中央部に設け、跳ね上げ部409をその脚片407の両側に左右対称に配設した構成である。そして、隣り合う跳ね上げ部409,409の間で、かつ、環形片413の仮想外径円と釦部410の外側縁とで囲まれる領域内の座部405bには干渉片316を設ける。
【0051】
かかる構成になる保持手段の操作等については、第1実施形態例において述べた内容と同様であるため、これ以上の説明をしない。
【0052】
以上の通り、本発明の円盤状記録媒体の保持手段の妄動防止構造は、ケースの取り扱い又は輸送時に何らかの外力によりケースの中央部が圧迫されたときに、扉の裏面が直接又は扉の内側に収められる冊子類を介して間接的に、保持手段の干渉片の上面に当接して釦部の沈む動作を阻止するように構成しているため、円盤状記録媒体の保持部からの離脱を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
図1から図6は第1実施の形態例、図7は第2実施の形態例、図8から図10は第3実施の形態例、図11から図13は第4実施の形態例、図14は第5実施の形態例にかかるものである。
【図1】ケースの扉を開いた状態を示す正面図
【図2】保持手段の正面図
【図3】図2の要部の断面図
【図4】干渉片部分の断面図
【図5】釦部が押し込まれて格納された状態を示す説明図
【図6】ケースの扉の中央部が圧迫された状態における干渉片の作用を説明するための模式図
【図7】保持手段の要部の断面図
【図8】保持手段の正面図
【図9】図8の要部の断面図
【図10】干渉片部分の断面図
【図11】保持手段の正面図
【図12】図11の要部の断面図
【図13】干渉片部分の断面図
【図14】保持手段の正面図
【符号の説明】
x・・・円盤状記録媒体
y・・・固定用穴
z・・・冊子類
C・・・円盤状記録媒体のケース
1・・・本体
2・・・背部
2c・・・開口部
102c・・・開口部
202c・・・開口部
302c・・・開口部
5・・・保持手段
105・・・保持手段
205・・・保持手段
305・・・保持手段
405・・・保持手段
5a・・・座部
105a・・・座部
205a・・・座部
305a・・・座部
405a・・・座部
(イ)・・・仮想中心
(ロ)・・・仮想線
(ハ)・・・線
6・・・第1ヒンジ
106・・・第1ヒンジ
206・・・第1ヒンジ
306・・・第1ヒンジ
406・・・第1ヒンジ
7・・・脚片
107・・・脚片
207・・・脚片
307・・・脚片
407・・・脚片
8・・・第2ヒンジ
108・・・第2ヒンジ
208・・・第2ヒンジ
308・・・第2ヒンジ
408・・・第2ヒンジ
9・・・跳ね上げ部
109・・・跳ね上げ部
209・・・跳ね上げ部
309・・・跳ね上げ部
409・・・跳ね上げ部
10・・・釦部
110・・・釦部
210・・・釦部
310・・・釦部
410・・・釦部
13・・・環形片
113・・・環形片
213・・・環形片
313・・・環形片
413・・・環形片
16・・・干渉片
116・・・干渉片
216・・・干渉片
316・・・干渉片
416・・・干渉片
17・・・ヒンジ部分
117・・・ヒンジ部分
217・・・ヒンジ部分
317・・・ヒンジ部分
20・・・扉
24・・・上面開口
25・・・蓋体

Claims (6)

  1. コンパクトディスク等の円盤状記録媒体を本体の正面側から出し入れできるように正面の扉を開閉自由に設けると共に、円盤状記録媒体を着脱自由とする保持手段を設けた円盤状記録媒体のケースにおいて、
    その保持手段については、中央の釦部の仮想中心を中心として等角度で放射方向に延びる仮想線を挟むように左右一対の脚片を夫々配置し、各脚片は、その仮想線と直交する線上に配置された第1ヒンジにより一端を座部に連接されると共に、他端の薄肉に形成された第2ヒンジにより前記釦部の側壁片に夫々連接され、さらに前記一対の脚片に、円盤状記録媒体の固定用穴を係止させるための係合溝が形成された環形片を前記釦部の周囲に夫々配設すると共にその固定用穴の周縁部下面に対応する跳ね上げ部を一体に形成し、
    隣り合う前記脚片の間で、かつ、前記環形片の仮想外径円と前記釦部の外側縁とで囲まれる領域内の前記座部には、前記釦部の裏面側に押し込まれて倒伏又は切断分離することが可能な所定高さの干渉片を立設し、
    円盤状記録媒体の固定用穴を前記環形片に合わせて押圧することにより同記録媒体が固定され、他方、円盤状記録媒体が固定された釦部を押圧することにより、各環形片を仮想中心側に変位させつつ釦部と一緒に沈ませると同時に、前記跳ね上げ部にて円盤状記録媒体の下降動作を抑制して同記録媒体の固定状態を解放し、かつ、釦部及び環形片を前記座部の開口部内に小嵩に格納可能に設け、
    円盤状記録媒体を収めて前記扉を閉じた状態におけるケースの中央部が外力により圧迫された場合には、前記干渉片の上面にその扉の裏面側を当接させることにより、その釦部の沈む動作を阻止して円盤状記録媒体が前記環形片から外れないように構成したことを特徴とする円盤状記録媒体のケースにおける保持手段の妄動防止構造。
  2. コンパクトディスク等の円盤状記録媒体を本体の正面側から出し入れできるように正面の扉を開閉自由に設けると共に、円盤状記録媒体を着脱自由とする保持手段を設けた円盤状記録媒体のケースにおいて、
    その保持手段については、中央の釦部の仮想中心を中心として等角度で放射方向に延びる仮想線を挟むように左右一対の脚片を夫々配置し、各脚片は、その仮想線と直交する線上に配置された第1ヒンジにより一端を座部に連接されると共に、他端の薄肉に形成された第2ヒンジにより前記釦部の前記仮想線と同じ方向に弾性変形可能な側壁片に夫々連接され、さらに前記一対の脚片に、円盤状記録媒体の固定用穴を係止させるための係合溝が形成された環形片を前記釦部の周囲に夫々配設すると共にその固定用穴の周縁部下面に対応する跳ね上げ部を一体に形成し、
    隣り合う前記脚片の間で、かつ、前記環形片の仮想外径円と前記釦部の外側縁とで囲まれる領域内の前記座部には、前記釦部の裏面側に押し込まれて倒伏又は切断分離することが可能な所定高さの干渉片を立設し、
    円盤状記録媒体の固定用穴を前記環形片に合わせて押圧することにより同記録媒体が固定され、他方、円盤状記録媒体が固定された釦部を押圧することにより、各環形片を仮想中心側に変位させつつ釦部と一緒に沈ませると同時に、前記跳ね上げ部にて円盤状記録媒体の下降動作を抑制して同記録媒体の固定状態を解放し、かつ、釦部及び環形片を前記座部の開口部内に小嵩に格納可能に設け、
    円盤状記録媒体を収めて前記扉を閉じた状態におけるケースの中央部が外力により圧迫された場合には、前記干渉片の上面にその扉の裏面側を当接させることにより、その釦部の沈む動作を阻止して円盤状記録媒体が前記環形片から外れないように構成したことを特徴とする円盤状記録媒体のケースにおける保持手段の妄動防止構造。
  3. コンパクトディスク等の円盤状記録媒体を本体の正面側から出し入れできるように正面の扉を開閉自由に設けると共に、円盤状記録媒体を着脱自由とする保持手段を設けた円盤状記録媒体のケースにおいて、
    その保持手段については、中央の釦部の仮想中心を中心として等角度で放射方向に延びる仮想線を挟むように左右一対の脚片を夫々配置し、各脚片は、その仮想線と直交する線上に配置された第1ヒンジにより一端を座部の前記仮想線と同じ方向に弾性変形可能な連結片に連接されると共に、他端の薄肉に形成された第2ヒンジにより前記釦部の側壁片に夫々連接され、さらに前記一対の脚片に、円盤状記録媒体の固定用穴を係止させるための係合溝が形成された環形片を前記釦部の周囲に夫々配設すると共にその固定用穴の周縁部下面に対応する跳ね上げ部を一体に形成し、
    隣り合う前記脚片の間で、かつ、前記環形片の仮想外径円と前記釦部の外側縁とで囲まれる領域内の前記座部には、前記釦部の裏面側に押し込まれて倒伏又は切断分離することが可能な所定高さの干渉片を立設し、
    円盤状記録媒体の固定用穴を前記環形片に合わせて押圧することにより同記録媒体が固定され、他方、円盤状記録媒体が固定された釦部を押圧することにより、各環形片を仮想中心側に変位させつつ釦部と一緒に沈ませると同時に、前記跳ね上げ部にて円盤状記録媒体の下降動作を抑制して同記録媒体の固定状態を解放し、かつ、釦部及び環形片を前記座部の開口部内に小嵩に格納可能に設け、
    円盤状記録媒体を収めて前記扉を閉じた状態におけるケースの中央部が外力により圧迫された場合には、前記干渉片の上面にその扉の裏面側を当接させることにより、その釦部の沈む動作を阻止して円盤状記録媒体が前記環形片から外れないように構成したことを特徴とする円盤状記録媒体のケースにおける保持手段の妄動防止構造。
  4. コンパクトディスク等の円盤状記録媒体を本体の正面側から出し入れできるように正面の扉を開閉自由に設けると共に、円盤状記録媒体を着脱自由とする保持手段を設けた円盤状記録媒体のケースにおいて、
    その保持手段については、中央の釦部の仮想中心を中心として等角度で放射方向に延びる仮想線を挟むように左右一対の脚片を夫々配置し、各脚片は、その仮想線と直交する線上に配置された第1ヒンジにより一端を座部に連接されると共に、他端の薄肉に形成された第2ヒンジにより前記釦部の側壁片に夫々連接され、かつ、前記前記仮想線と同じ方向に弾性変形による伸縮可能に設けられ、さらに前記一対の脚片に、円盤状記録媒体の固定用穴を係止させるための係合溝が形成された環形片を前記釦部の周囲に夫々配設すると共にその固定用穴の周縁部下面に対応する跳ね上げ部を一体に形成し、
    隣り合う前記脚片の間で、かつ、前記環形片の仮想外径円と前記釦部の外側縁とで囲まれる領域内の前記座部には、前記釦部の裏面側に押し込まれて倒伏又は切断分離することが可能な所定高さの干渉片を立設し、
    円盤状記録媒体の固定用穴を前記環形片に合わせて押圧することにより同記録媒体が固定され、他方、円盤状記録媒体が固定された釦部を押圧することにより、各環形片を仮想中心側に変位させつつ釦部と一緒に沈ませると同時に、前記跳ね上げ部にて円盤状記録媒体の下降動作を抑制して同記録媒体の固定状態を解放し、かつ、釦部及び環形片を前記座部の開口部内に小嵩に格納可能に設け、
    円盤状記録媒体を収めて前記扉を閉じた状態におけるケースの中央部が外力により圧迫された場合には、前記干渉片の上面にその扉の裏面側を当接させることにより、その釦部の沈む動作を阻止して円盤状記録媒体が前記環形片から外れないように構成したことを特徴とする円盤状記録媒体のケースにおける保持手段の妄動防止構造。
  5. 前記第1ヒンジを形成した脚片を中央部に設け、その脚片の両側に前記跳ね上げ部を左右対称に配設したことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載した円盤状記録媒体のケースにおける保持手段の妄動防止構造。
  6. 前記一対の脚片が少なくとも3箇所に設けられていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載した円盤状記録媒体のケースにおける保持手段の妄動防止構造。
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