JP3221707U - 板状体連結構造及び箱型容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】箱型容器の形成において、一方の板状体(前後側板)1の端面11に他方の板状体(左右側板)2の側縁面の裏面(側縁面21)を当接して角部を連結する際に、薄い板状体であっても連結ビス5の使用を可能とすることで、箱組立作業を簡素化できる箱型容器の提供。【解決手段】金属板を折曲して形成したL状金具体4が、一面を装着面部41で、他面を添面部42とし、装着面部41に螺孔43を形成したもので、板状体1の端面11に、端面側が開口するビス収納溝12aを穿設すると共に、板状体1の端面と平行してビス収納溝12aと交差する金具嵌合溝12bを穿設して連結十字溝12に形成し、他方板状体2の側縁面21にビス用透孔22を穿設し、L状金具体4の装着面部を金具嵌合溝12bに篏着し、ビス用透孔22から連結ビス5を螺孔43に螺合する。【選択図】図1

Description

本考案は、板状体の側縁間を連結する連結構造及び前記連結構造を採用して形成した箱型容器に関するものである。
箱型容器の形成手段としては、特に骨組みを採用することなく板状材(板状体)の端縁を互いに連結する製造手段が知られており、板状体の端縁連結手段は、特許文献1の図1に開示されているように「ホゾ(臍)」と「ホゾ穴(臍穴)」の組み合わせが古くから行われている。また同文献には、突合せ端面に蟻溝を設け、前記蟻溝に蟻形状の連結部材を装着する手段が開示されている。
更に箱の角部を連結する金具を採用する手段も知られている。例えば特許文献2には、箱角部の板状体外側面或いは両外側面と底面を覆うジョイント材(コーナー金具)の採用が開示されており、特許文献3には、箱角部の板状体内側面或いは両内側面と内底面を覆うジョイント材の採用が開示されている。
実公平3−56512号公報。 実公昭57−3957号公報。 登録実用新案3183431号公報。
特許文献1開示の蟻溝と蟻状連結部材の採用は、板状体に一定の連結強度を備え、且つ当該加工に精密さが要求され非常に煩瑣な加工作業となる。而も連結が解除されないために接着剤を使用すると、逆に分解ができなくなる。特許文献2に開示されている外側装着のコーナー金具の採用は、大きく金具が露出して外観上好ましくなく、またコーナー金具の採用は多数の鋲結(螺子止め)が必要であり、鋲自体も反対面に突出しないように板状体の厚さによって制限され、所定の連結強度を保つには複数の鋲打ちが必要となり箱組立作業並びに分解作業が煩瑣である。
また単に板状体端面と板状体側縁面を当接し、板状体端面に対して釘打ちや螺子止めで連結すると簡単な組立作業で堅牢な箱型容器の形成及び分解が容易であるが、ビス連結を採用するには、板状体がある程度の厚さを備えている必要がある。板状体が薄い場合には板状体が連結個所で破損してしまう虞があり、ビス連結を採用できない。
そこで本考案は、薄い板状体であっても組立作業並びに分解作業が容易で且つ十分な連結強度を得ることができるビス連結を採用した新規な板状体連結構造及び前記構造を採用した箱型容器を提案したものである。
本考案の請求項1記載に係る板状体連結構造は、一方の板状体の端面に他方板状体の側縁面の裏面を当接すると共に、L状金具体を使用して板状体の角部をビス連結する板状体連結構造で、前記L状金具体がL板状で一面を装着面部とし他面を添面部に形成すると共に装着面部に螺孔を形成したものであって、一方の板状体の端面に、端面側が開口するビス収納溝を穿設すると共に、板状体の端面と平行してビス収納溝と交差する金具嵌合溝を穿設して連結十字溝に形成し、他方板状体の連結箇所となる側縁面にビス用透孔を穿設し、前記L状金具体の装着面部を金具嵌合溝に嵌着し、ビス用透孔から連結ビスを前記螺孔に螺合して板状体角部を連結してなることを特徴とするものである。
而してL状金具体は装着面部を一方の板状体の金具嵌合溝に取り付けるもので、取り付けられたL状金具体は一方の板状体と分離することなく一体化し、連結ビスを他方の板状体の外方からL状金具体の螺孔に螺合緊締すると、L状金具体と他方板状体とで、連結十字溝の端面側部分を挟圧することになり、且つ連結ビスの先端部分がビス収納溝内に納まることになるので、板状体の厚さが不十分であっても連結ビスで板状体を破損することがなく板状体連結がなされるものである。
また本考案の請求項3記載に係る箱型容器は、前記の板状体の連結構造を採用したもので、板状体である底板及び底板の外周辺に配置した側板を組み合わせて形成される箱型容器であって、底板の四周辺に臍突部を設け、各側板の下方に臍横孔を設けて連結し、側板間の連結が、L板状で一面を装着面部とし他面を添面部に形成すると共に装着面部に螺孔を形成したL状金具体における装着面部を、側板の一方の端面に端面側が開口するビス収納溝を穿設すると共に、板状体の端面と平行してビス収納溝と交差する金具嵌合溝を穿設した連結十字溝における前記金具嵌合溝に嵌着し、他方の側板の板状体の連結箇所となる側縁面にビス用透孔を穿設し、前記ビス用透孔から連結ビスを前記螺孔に螺合してなるものである。
而して底板と側板外周に配置される側板は臍と臍孔の組み合わせで連結され、側板間の連結は、上記した板状体の連結構造を採用して連結して箱型容器とするもので、側板(板状体)が薄い場合であっても連結ビスを使用した堅牢な箱型容器を得ることができる。但し側板間の連結をL状金具体と連結ビスのみを採用する場合には、L状金具体を装着する角部における装着面を考慮する。
また本考案の請求項4記載に係る箱型容器は、側板における一方の端部(例えば四角形容器の場合は前後側板)に連結十字溝及び臍突部を形成し、他方の側板(例えば四角形容器の場合は左右側板)にビス用透孔及び臍縦孔を設けてなるもので、ビス連結と臍連結を組み合わせて採用することができる。
本考案の構成は上記のとおりで、板状体の厚さの如何に関わらず、板状体端面と板状体側縁面とのビス連結を可能としたものであり、ビス連結の採用によって、箱型容器の分解組立を容易にしたものである。
本考案の実施形態の側板間の連結前の状態を示す斜視図。 同金具体の装着状態を示す説明図。 連結後の状態を示す斜視図。 同正面図。 同内方斜視図。 同箱型容器全体の斜視図。
次に本考案の実施形態について説明する。実施形態は図6に示す四角形の箱型容器を形成する例で、所定の加工を施した前後側板1と左右側板2と底板3と、L状金具体4及び連結ビス5を使用して箱型容器を組み立てるものである。
前後側板(一方の板状体)1は、端面11に連結十字溝12と臍突部13を設け、下方縁面に底板3と連結する臍横孔14を設けたものである。連結十字溝12は、端面11に開口するビス収納溝12aと、端面11と平行してビス収納溝12aと交差する金具嵌合溝12bで構成される。
前記のビス収納溝12aは、連結ビス5が納まる幅及び奥行を備え、金具嵌合溝12bは後述するL状金具体4の装着面部41が嵌合する大きさとしたものである。また臍突部13は、前後側板1の厚さのまま端面11から左右側板(他方の板状体)2の厚さ分を突出させたものである。
左右側板(他方の板状体)2は、前後側板1の端面11に対面する側縁面21を連結するもので、側縁面21におけるビス収納溝12aと対応する位置に、ビス用透孔22を穿設し、臍突部13に対応する箇所に臍縦孔23を形成し、下方縁面に底板3と連結する臍横孔24を設けたものである。
底板3は、各側板1,2を四周に配置する大きさで、端縁31に、臍横孔14,24に対応する臍突部32を設けたものである。
L状金具体4は、適宜な厚さの金属板をL状に折曲したL板状で、一面を装着面部41とし、他面を添面部42に形成したもので、装着面部41の適宜位置(装着面部41を金具嵌合溝12bに嵌着した際におけるビス収納溝12aと対応する箇所)に螺孔43を設けたものである。
連結ビス5は、ビス収納溝12a及び螺孔43と対応する螺軸とビス用透孔22に係止される頭部を備えたものである。
而して箱型容器等の形成は、底板3の四周に前後側板1及び左右側板2を配置すると共に、臍突部32を臍横孔14,24に嵌合し、同時に前後側板1の臍突部13を左右側板の臍縦孔23に嵌合する。前記の嵌合によって箱型容器の外形が形成されるが、堅牢に連結されているものではない。堅牢に組み立てるにはL状金具体4と連結ビス5を使用する。
L状金具体4は、予め前後側板1の金具嵌合溝12bに装着面部41を嵌着すると共に、添面部42を前後側板1の表面に密着させ、L状金具体4が前後側板1と一体化する。
次に連結ビス5を左右側板2の外方からビス用透孔22に差し入れL状金具体4の螺孔43に螺合緊締する。
そうするとL状金具体4と左右側板2とで、連結十字溝12の端面側部分(図示している板状体1の端部15)を挟圧することになり、接着剤を使用することなく側板1,2と底板3が一体化され堅牢な箱型容器が形成される。
特に本連結構造は連結ビス5の軸部がビス収納溝12a内に納まり、前後側板1に直接螺合することが無いので、側板1,2の厚さがビス軸径に対して不十分であっても、連結ビス5で側板1,2を破損することがなく連結がなされるものである。
尚本考案の箱型容器は前記四角形の箱型容器の実施形態に限定されるものではなく、底板を多角形とした多角形容器でも良く、また前記実施形態の四角形の箱型容器において、L状金具体4の装着を対向する側板(前後側板)に限定せずに、例えば箱型容器の角部に上下段差を設けて異なる側板にL状金具体4を設け、双方向からビス連結するようにしても良い。
1 前後側板(一方の板状体)
11 端面
12 連結十字溝
12a ビス収納溝
12b 金具嵌合溝
13 臍突部
14 臍横孔
15 端部
2 左右側板(他方の板状体)
21 側縁面
22 ビス用透孔
23 臍縦孔
24 臍横孔
3 底板
31 端縁
32 臍突部
4 L状金具体
41 装着面部
42 添面部
43 螺孔
5 連結ビス

Claims (4)

  1. 一方の板状体の端面に他方板状体の側縁面の裏面を当接すると共に、L状金具体を使用して板状体の角部をビス連結する板状体連結構造で、前記L状金具体がL板状で一面を装着面部とし他面を添面部に形成すると共に装着面部に螺孔を形成したものであって、一方の板状体の端面に、端面側が開口するビス収納溝を穿設すると共に、板状体の端面と平行してビス収納溝と交差する金具嵌合溝を穿設して連結十字溝に形成し、他方板状体の連結箇所となる側縁面にビス用透孔を穿設し、前記L状金具体の装着面部を金具嵌合溝に嵌着し、ビス用透孔から連結ビスを前記螺孔に螺合して板状体角部を連結することを特徴とする板状体連結構造。
  2. 連結十字溝を形成した一方の板状体の端面を突出させて臍突部を設け、他方板状体の側縁に臍縦孔を設けてなる請求項1記載の板状体連結構造。
  3. 板状体である底板及び底板の外周に配置した側板を組み合わせて形成成される箱型容器であって、底板の外周辺に臍突部を設け、各側板の下方に臍横孔を設けて連結し、側板間の連結が、L板状で一面を装着面部とし他面を添面部に形成すると共に装着面部に螺孔を形成したL状金具体における装着面部を、側板の一方の端面に端面側が開口するビス収納溝を穿設すると共に、板状体の端面と平行してビス収納溝と交差する金具嵌合溝を穿設した連結十字溝における前記金具嵌合溝に嵌着し、他方の側板の板状体の連結箇所となる側縁面にビス用透孔を穿設し、前記ビス用透孔から連結ビスを前記螺孔に螺合してなる箱型容器。
  4. 側板における一方の端部に連結十字溝及び臍突部を形成し、他方の側板にビス用透孔及び臍縦孔を設けてなる請求項3記載の箱型容器。
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CN110911096B (zh) * 2019-12-12 2023-09-05 江永通瑞电子有限公司 一种边框组件及变压器柜体
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