JP6799631B2 - 開口枠取付方法及び開口枠並びに蝶番固定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、開口枠取付方法及び開口枠並びに蝶番固定方法に関するものである。
家屋内の壁等に出入り口等の開口部を設ける場合には、その開口部の内周部分に開口枠を配置して、その開口枠に扉等を取り付ける。この開口枠は、少なくとも、左右一対の縦枠とそれらの上端同士を連結させる横枠とを備えており、形状としては、門型あるいは矩形枠型である。そして、開口枠の内側面(壁の開口部に相対する面とは反対側の面)には戸当たり部材が取り付けられる。
このような開口枠を工場であらかじめ組み立てて現場に運搬すると、嵩張るとともに途中で破損しないように注意深く運搬する必要があり、運搬のコストが大きくなってしまう。そのため、縦枠と横枠とを連結させない状態で現場に運搬し、現場で組み立てることが一般的である。戸当たり部材も現場で取り付けるため、戸当たり部材を取り付けるための溝が縦枠と横枠とに形成されている。
現場において縦枠と横枠とを連結させて開口枠を組み立てるために、例えば特許文献1には、少なくとも、左右一対の縦枠材と、その上端部同士を連結する横枠材とによって形成される建具枠であって、前記縦枠材の上端部近傍の内側面には外形が円錐台形状の連結部材が突出するように取り付けられており、前記横枠材の端面には前記連結部材に嵌合し得る凹溝が形成されており、前記横枠材の端面を前記縦枠材の内側面に対接させて縦枠材の高さ方向に摺動させる過程で横枠材の凹溝が前記連結部材に嵌合した状態で縦枠材と横枠材とが連結されてなることを特徴とする建具枠が開示されている。
特開2013−57184号公報
特許文献1に記載された建具枠は、縦枠と横枠とを蟻組み接ぎ状態で連結することができるが、開口枠の大きさは各現場によって異なるため、縦枠及び横枠を現場において切断する必要があり、その切断により連結部材や凹溝が切断されて、蟻組み接ぎを行うことができなくってしまうという問題があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、現場において壁の開口部に合わせて縦枠及び横枠を切断することができ、切断後の縦枠と横枠とを容易に固定することができ、また蝶番の位置決め及び固定が容易にできる開口枠取付方法を提供することにある。
本発明の開口枠取付方法は、壁に設けられた開口部分に、扉取り付け用の開口枠を取り付ける開口枠取付方法であって、前記開口枠は戸先側縦枠と戸尻側縦枠と上側横枠とを有しており、前記戸先側縦枠、前記戸尻側縦枠及び前記上側横枠の少なくとも1つを切断して、前記開口部分の寸法に合わせる切断工程と、前記戸先側縦枠と前記上側横枠とを固定具により固定し、前記戸尻側縦枠と前記上側横枠とを固定具により固定する固定工程と、互いに固定した前記戸先側縦枠、前記戸尻側縦枠及び前記上側横枠を前記開口部分に取り付ける取付工程とを含んでおり、前記戸先側縦枠及び前記戸尻側縦枠には、前記壁に当接する当接面に長手方向に線状に延びる固定具位置表示が設けられており、前記固定工程では、前記戸先側縦枠と前記上側横枠とを前記固定具位置表示を用いて固定し、前記戸尻側縦枠と前記上側横枠とを前記固定具位置表示を用いて固定する構成を有している。
本発明の開口枠は、壁に設けられた開口部分に取り付けられる、扉取り付け用の開口枠であって、戸先側縦枠と戸尻側縦枠と上側横枠とを有しており、前記戸先側縦枠、前記戸尻側縦枠及び前記上側横枠は、前記壁に当接する当接面とは反対側の枠内面に長手方向に延びる2種類の溝をそれぞれ有しており、前記2種類の溝の一方は戸当たり部材を取り付ける戸当たり用溝であり、他方は壁との固定部材を取り付ける固定用溝であり、前記戸先側縦枠と前記戸尻側縦枠と前記上側横枠とは、長手方向において前記開口部に合わせて切り落とされる切断代を備えている構成を有している。
前記戸先側縦枠及び前記戸尻側縦枠は、前記当接面に長手方向に線状に延びる固定具位置表示をそれぞれ有しており、前記戸先側縦枠と前記上側横枠とは前記固定具位置表示を用いて固定具により固定されており、前記戸尻側縦枠と前記上側横枠とは前記固定具位置表示を用いて固定具により固定されていてもよい。
戸先側縦枠と上側横枠とが固定具位置表示を用いて固定具により固定されているというのは、戸先側縦枠と上側横枠とを当接させて戸先側縦枠の固定具位置表示の部分に連結ビス等の固定具をねじ込み(あるいは打ち込み)をして固定されていることである。戸尻側縦枠と上側横枠とにおいても同様の固定方法により固定がなされる。
前記戸尻側縦枠は、芯材と、該芯材の外面の一部を覆う化粧材とを有しており、前記戸尻側縦枠の前記固定用溝においては、溝底面は前記芯材が露出しており、溝側壁は前記化粧材に覆われていると共に、前記化粧材が前記溝側壁下端を超えて前記芯材内に延びていることが好ましい。
本発明の蝶番固定方法は、上記の開口枠に、扉を取り付ける蝶番を固定する蝶番固定方法であって、穴開け用補助具を前記戸尻側縦枠に当接させて、ねじを案内するためのリード穴を前記戸尻側縦枠に複数形成する穴形成工程と、蝶番のねじ穴を前記リード穴に相対させて、ねじにより前記蝶番を前記戸尻側縦枠に固定する蝶番固定工程とを含み、前記穴開け用補助具は、前記蝶番のねじ穴の位置と同じ位置に穴が開けられた板状部材と、前記板状部材から突き出しており前記戸尻側縦枠の側面に当接する位置決め部材とを備えている。戸尻側縦枠の側面とは、戸尻側縦枠の当接面と枠内面とを連結する長手方向に延びる面である。
本発明においては、施工現場において壁の開口部に合わせて縦枠及び横枠を切断して、その後に縦枠と横枠とを容易に固定することができる。また、蝶番の位置決め及び固定を容易に行うことができる。
扉取付用の開口枠の模式的な分解斜視図である。 縦枠の端面側の図である。 横枠の端面側の図である。 戸先側縦枠を壁の開口に取り付けて上端側から見た模式的な図である。 戸尻側縦枠を壁の開口に取り付けて上端側から見た模式的な図である。 蝶番の取付工程の一部を説明する模式的な斜視図である。 蝶番の取付工程の別の一部を説明する模式的な斜視図である。 蝶番の取付工程の他の一部を説明する模式的な斜視図である。 (a)〜(c)参考例に係る戸尻側縦枠を壁の開口に取り付けた模式的な図である。 (a)〜(c)実施形態に係る戸尻側縦枠を壁の開口に取り付けた模式的な図である。 (a)(b)参考例に係る戸先側縦枠を壁の開口に取り付けた模式的な図である。 別の実施形態に係る縦枠の端面側の図である。 別の実施形態に係る横枠の端面側の図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。以下の図面においては、説明の簡潔化のため、実質的に同一の機能を有する構成要素を同一の参照符号で示す。
(実施形態1)
実施形態1に係る扉取付用の開口枠の組立方を図1に示す。本実施形態に係る開口枠100は、戸先側縦枠10と戸尻側縦枠20と上側横枠30とを備えている。戸先側縦枠10にはあらかじめラッチ受け91が設けられている。
<縦枠、横枠、開口枠の構成>
戸先側縦枠10には、壁と当接する面とは反対側の枠内面12に、戸当たり部材を取り付けるための戸当たり用溝44と、壁と固定するための固定部材を取り付ける固定用溝42との2種類の溝が設けられている。戸尻側縦枠20にも同様に壁との当接面21とは反対側の枠内面に戸当たり用溝44と、固定用溝42が設けられている。そして当接面21には2本の固定具位置表示48,48が設けられている。図1では不図示であるが、戸先側縦枠10にも当接面に2本の固定具位置表示48,48が設けられている。
上側横部材30の壁との当接面31とは反対側の枠内面に、同様に戸当たり用溝44と固定用溝42とが設けられている。
3つの枠10,20,30を連結させると門の形になるが、このような開口枠100を工場であらかじめ組み立てて現場に運搬すると、嵩張るとともに途中で破損しないように注意深く運搬する必要があり、運搬コストが大きくなってしまう。そのため、縦枠材と横枠材とを連結させない状態で現場に運搬し、現場で組み立てることが一般的である。そして、壁の開口部の大きさは各現場によってまちまちであるため、縦枠材10,20、横枠材30は長めのものを用意して、その現場において開口部の大きさに合わせて縦枠材10,20、横枠材30をカットすることを本実施形態では行っている。
<開口枠の取付方法>
本実施形態では、戸先側縦枠10、戸尻側縦枠20及び上側横枠30の一部分を切断して開口部の寸法に合わせる切断工程と、戸先側縦枠10及び上側横枠30を固定具(ビス)により固定するとともに戸尻側縦枠20及び上側横枠30を固定具(ビス)により固定する固定工程と、固定した戸先側縦枠10、戸尻側縦枠20及び上側横枠30を開口部に取り付ける取付工程とによって開口枠が開口部に取り付けられる。
本実施形態では、戸先側縦枠10においては、ラッチ受け91の下端からの位置を変えたくないため、上端側(切断代)19をカットしている。戸尻側縦枠20は上下どちらをカットしても良いが、ここでは下端側(切断代)29をカットしている。上側横枠30は戸先側縦枠10の側(切断代)39をカットしている。このように工場にてラッチ受け91をあらかじめ取り付けていても、戸先側縦枠10の下端からラッチ受け91の距離を返ることなく開口枠を形成することができるため、現場でのラッチ受け取付加工(扉との位置合わせを行って)を行う必要がなく、施工の手間を減らし、施工時間を短縮できる。
このようにカットを行って、開口部の大きさに合わせた後で、戸先側縦枠10と上側横枠30とをビス(固定具)52により固定し、同様に、戸尻側縦枠20と上側横枠30とをビス52により固定を行う。このとき、固定が強固に行われるように、2つの溝42,44の外側の特定の位置において固定することが好ましい。しかし、現場においてその位置をその都度測定することでビス52をねじ込むことにすると、時間がかかるとともに、位置を間違えてしまうことがある。本実施形態では、ビス52をねじ込む位置が固定具位置表示48,48によって確定されているため、短時間で正しい固定位置において、戸先側縦枠10と上側横枠30、及び戸尻側縦枠20と上側横枠30を固定することができる。
戸先側縦枠10及び戸尻側縦枠20に戸当たり部材を取り付けた端面を図2に示す。戸先側縦枠10及び戸尻側縦枠20は、合板、LVL、パーティクルボード、MDF等の木質材料からなる芯材56の表面の一部に薄板である化粧材54を貼り合わせて形成されている。化粧材54は見た目を良くするために貼り合わせているので、施工後に壁や戸当たり部材92等で隠れてしまう部分には化粧材54を貼り合わせる必要がない。固定具位置表示48,48は、化粧材54に溝を設けて形成をしている。
上側横枠30に戸当たり部材92を取り付けた端面を図3に示す。上側横枠30は、固定具位置表示48,48が不要であるのでそれらが設けられていないが、それ以外は戸先側縦枠10及び戸尻側縦枠20と同じ構造を有している。
<蝶番の取付方法>
開口枠100を壁の開口部に取付を行ったら、戸尻側縦枠20に蝶番を取り付けて固定を行う。本実施形態では、蝶番の固定は、穴開け用補助具を戸尻側縦枠20に当接させて、リード穴を戸尻側縦枠20に複数開ける穴形成工程と、蝶番のねじ穴をリード穴に相対させて、ねじによって蝶番を戸尻側縦枠20に固定する蝶番固定工程とによって行われる。なお、蝶番を取り付ける位置は、戸尻側縦枠20にあらかじめ目印を施している。この目印は、切断代29とは反対側の端部を起点とし、そこからの距離を設定して施されている。
図6は穴形成工程を示した図である。穴形成工程では、穴開け用補助部72を用いる。穴開け用補助具72は、蝶番の二列に並んだねじ穴と同じ位置に複数の穴75が形成されている板状部材73と、板状部材73の端部からほぼ垂直に突き出している位置決め部材74とを有している。穴開け用補助具72の板状部材73を戸尻側縦枠20の枠内面に当接させて、位置決め部材74を戸尻側縦枠20の側面23に当接させると、二列に並んだ穴75の2つの列の間に固定用溝42が位置するようになる。これらの穴75の位置に、ドリルを用いてリード穴を開ける。
次に、図7に示すように、穴開け用補助具72を取り外して、リード穴25と蝶番70のねじ穴71との位置を合わせて、蝶番70を戸尻側縦枠20に当接させる。そして、図8に示すようにねじ51をねじ穴71を通して戸尻側縦枠20にねじ込んで蝶番70を固定する。
上述のように、穴開け用補助具72の二列に並んだ穴75の2つの列の間に固定用溝42が位置するため、穴開け用補助具72の穴75の位置にリード穴25を開けた場合、固定用溝42の外側にリード穴25が開けられ、固定用溝42の部分にリード穴25がかからない。従って、蝶番70はねじ51によって戸尻側縦枠20に強固に固定される。
このとき、図2において、固定用溝42の側壁を構成している化粧材54の外側にねじ51がねじ込まれる。ねじ51がねじ込まれていく過程において、化粧材54の先端はねじ51に押されて固定用溝42の中心側に力を受ける。ここで、もし固定用溝42の側壁となっている化粧材54の先端が固定用溝42の溝側壁下端45と同じ位置にあったと仮定すると、化粧材54の先端は変形して固定用溝42の中に押し込まれてしまう。固定用溝42には蝶番70を取り付ける前に、後述の化粧枠を嵌め込むのであるが、化粧材54の先端が固定用溝42の中に押し込まれてしまうと、この化粧枠が押されて浮き上がってしまい、蝶番70が押し上げられてしまうおそれがある。しかしながら、本実施形態では、固定用溝42において、溝側壁を覆う化粧材54が溝側壁下端45を超えて芯材56内に延びていて、化粧材54先端は芯材56内に埋め込まれているので、化粧材54の先端が固定用溝42の中に押し込まれることはない。
また、穴開け用補助具72を戸尻側縦枠20に当接させるだけで、適切な位置にリード穴25を開けることが可能になり、短時間で正確な蝶番70の固定ができる。
蝶番70を戸尻側縦枠20に固定した後に、蝶番70に扉93を取り付ける。
<本実施形態の開口枠と参考形態の開口枠との比較>
図4は、本実施形態の戸先側縦枠10を壁に取り付けた状態を扉93とともに上方から示した図である。壁は下地材(スタッドなど)62に壁面パネル60を張った構造であり、戸先側縦枠10は下地材62にビス(固定部材)53により固定される。ビス53は、固定用溝42の部分にねじ込む。ねじ込み終えた後に、ビス53の頭と固定用溝42を隠すように、固定用溝42に化粧枠95を嵌め込む。
図5は、本実施形態の戸尻側縦枠20を壁に取り付けた状態を扉93及び蝶番70と共に上方から示した図である。戸尻側縦枠20も戸先側縦枠10と同様に、ビス53を固定用溝42の部分にねじ込んで、壁の下地材62に固定を行う。ビス53の頭の部分は化粧枠95を固定用溝42に嵌め込むことで隠される。
本実施形態の作用効果を説明するために、図9〜11を用いて、参考形態との比較を行う。
図9は参考形態に係る戸尻側縦枠28を示した図である。考形態に係る戸尻側縦枠28は、枠内面に溝43を1つのみ備えており、この溝43にビス53をねじ込んで壁と固定するとともに、この溝43に戸当たり部材92を取り付けている。溝43が1つなので、本実施形態に係る戸尻側縦枠20よりも低コストで製造できる。しかしながら、戸当たり部材92の取付とビス53のねじ込みが同じ位置になる関係上、以下のような不具合が生じるおそれがある。
図9(a)は、壁に対して垂直な方向において、戸尻側縦枠28が適切な位置に設置されている図である。このとき、ビス53は壁の下地材62を貫通して強固に固定が行われる。しかし、図9(b)のように戸尻側縦枠28が奥側(蝶番が設置されるのとは反対側)にずれてしまうと、ビス53が下地材62を貫通せず、戸尻側縦枠28と壁との固定は弱いものになってしまう。なお、図9(c)のように戸尻側縦枠28が手前側(蝶番が設置される側)にずれた場合は、ビス53が下地材62を貫通するので、戸尻側縦枠28と壁との固定については問題ない。
一方、本実施形態に係る戸尻側縦枠20の場合は、固定用溝42の位置設定に自由度がある。そのため、壁に対して垂直な方向において、戸尻側縦枠20が適切な位置である図10(a)の状態、奥側である図10(b)の状態、手前側である図10(c)の状態のいずれも壁の下地材62をビス53が貫通するように固定用溝42の位置を設定できる。従って、本実施形態では、壁に対して垂直な方向において、戸尻側縦枠20が適切な位置から多少ずれても壁に強固に固定できる状態にできる。
次に、参考形態に係る戸先側縦枠18について図11を用いて説明を行う。
図11(a)に示すように、扉93が閉じる際に、扉93が戸当たり部材92に当たり、戸当たり部材92に奥側(扉93の存する側とは反対側)に力がかかる。参考形態に係る戸先側縦枠18は、戸当たり部材92が嵌め込まれる溝43と同じ位置でビス53がねじ込まれていて、そのねじ込み位置が支点となって、前記の力が戸先側縦枠18の手前側を壁から引き離すように作用することになる。そのため、図11(b)に示すように、戸先側縦枠18の手前側が壁から引き離されて浮いてしまい、扉93に干渉してしまうという問題が生じてしまう。しかしながら、本実施形態に係る戸先側縦枠10は、図4に示すようにビス53のねじ込み位置が戸当たり部材92から離れていて手前側に存在しているため、このような問題は生じない。
(実施形態2)
実施形態2に係る開口枠は、縦枠及び横枠において戸当たり用溝及び戸当たり部材の構成が実施形態1とは異なっているが、それ以外は実施形態1と同じであるので、実施形態1と異なっている点だけを以下に説明する。
図12は、実施形態2に係る戸先側縦枠10a及び戸尻側縦枠20aに戸当たり部材92aを取り付けた端面を示した図である。本実施形態の戸先側縦枠10a及び戸尻側縦枠20aは、戸当たり用溝44aが2本存在している。戸当たり部材92aは、戸当たり用溝44aに挿し込まれる2本の挿し込み部を有している。上側横枠30aについても同様に、図13に示すように2本の戸当たり用溝44aが存在していて、2本の挿し込み部を備えた戸当たり用溝44aが挿し込まれている。
特許文献1には、枠内面に一対の溝が形成されているが、この一対の溝は本実施形態の戸当たり部材92aと同様の、2本の挿し込み部を有する戸当たり部材を取り付けるための溝である。特許文献1の図3に示されているように、一対の溝の幅はビスの頭の幅よりも大幅に小さく、この溝にビスをねじ込むことはない。
実施形態2の開口枠も実施形態1の開口枠と同様の効果を奏する。
(その他の実施形態)
上述の実施形態は本願発明の例示であって、本願発明はこれらの例に限定されず、これらの例に周知技術や慣用技術、公知技術を組み合わせたり、一部置き換えたりしてもよい。また当業者であれば容易に思いつく改変発明も本願発明に含まれる。
縦枠や横枠の形状、大きさ等は上記の実施形態の形状や大きさ等に限定されない。また、構成する材料も公知のものであればよく、実施形態に示されたものに限定されない。
下側の横枠を備えていても構わない。固定具位置表示は、インクなどで線を引くことで形成をしても構わない。
10,10a 戸先側縦枠
21,31 当接面
12 枠内面
18 戸先側縦枠
19 切断代
20,20a 戸尻側縦枠
23 戸尻側縦枠の側面
25 リード穴
28 戸尻側縦枠
29 切断代
30,30a 上側横枠
39 切断代
42 固定用溝
44,44a 戸当たり用溝
45 溝側壁下端
48 固定具表示位置
52 ビス(固定具)
53 ビス(固定部材)
54 化粧材
56 芯材
70 蝶番
71 ねじ穴
72 穴開け用補助具
73 板状部材
74 位置決め部材
92,92a 戸当たり部材
93 扉
100 開口枠

Claims (5)

  1. 壁に設けられた開口部分に、扉取り付け用の開口枠を取り付ける開口枠取付方法であって、
    前記開口枠は戸先側縦枠と戸尻側縦枠と上側横枠とを有しており、
    前記戸先側縦枠、前記戸尻側縦枠及び前記上側横枠の少なくとも1つを切断して、前記開口部分の寸法に合わせる切断工程と、
    前記戸先側縦枠と前記上側横枠とを固定具により固定し、前記戸尻側縦枠と前記上側横枠とを固定具により固定する固定工程と、
    互いに固定した前記戸先側縦枠、前記戸尻側縦枠及び前記上側横枠を前記開口部分に取り付ける取付工程と
    を含んでおり、
    前記戸先側縦枠及び前記戸尻側縦枠には、前記壁に当接する当接面に長手方向に線状に延びる固定具位置表示が設けられており、
    前記固定工程では、前記戸先側縦枠と前記上側横枠とを前記固定具位置表示を用いて固定し、前記戸尻側縦枠と前記上側横枠とを前記固定具位置表示を用いて固定する、開口枠取付方法。
  2. 壁に設けられた開口部分に取り付けられる、扉取り付け用の開口枠であって、
    戸先側縦枠と戸尻側縦枠と上側横枠とを有しており、
    前記戸先側縦枠、前記戸尻側縦枠及び前記上側横枠は、前記壁に当接する当接面とは反対側の枠内面に長手方向に延びる2種類の溝をそれぞれ有しており、
    前記2種類の溝の一方は戸当たり部材を取り付ける戸当たり用溝であり、他方は壁との固定部材を取り付ける固定用溝であり、
    前記戸先側縦枠と前記戸尻側縦枠と前記上側横枠とは、長手方向において前記開口部に合わせて切り落とされる切断代を備えている、開口枠。
  3. 前記戸先側縦枠及び前記戸尻側縦枠は、前記当接面に長手方向に線状に延びる固定具位置表示をそれぞれ有しており、
    前記戸先側縦枠と前記上側横枠とは前記固定具位置表示を用いて固定具により固定されており、前記戸尻側縦枠と前記上側横枠とは前記固定具位置表示を用いて固定具により固定されている、請求項2に記載の開口枠。
  4. 前記戸尻側縦枠は、芯材と、該芯材の外面の一部を覆う化粧材とを有しており、
    前記戸尻側縦枠の前記固定用溝においては、溝底面は前記芯材が露出しており、溝側壁は前記化粧材に覆われていると共に、前記化粧材が前記溝側壁下端を超えて前記芯材内に延びている、請求項2又は3に記載の開口枠。
  5. 請求項2から4のいずれか1つに記載の開口枠に、扉を取り付ける蝶番を固定する蝶番固定方法であって、
    穴開け用補助具を前記戸尻側縦枠に当接させて、ねじを案内するためのリード穴を前記戸尻側縦枠に複数形成する穴形成工程と、
    蝶番のねじ穴を前記リード穴に相対させて、ねじにより前記蝶番を前記戸尻側縦枠に固定する蝶番固定工程と
    を含み、
    前記穴開け用補助具は、前記蝶番のねじ穴の位置と同じ位置に穴が開けられた板状部材と、前記板状部材から突き出しており前記戸尻側縦枠の側面に当接する位置決め部材とを備えている、蝶番固定方法。
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