JP3221491B2 - 地下貯水槽および地下浸透槽 - Google Patents

地下貯水槽および地下浸透槽

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JP3221491B2
JP3221491B2 JP2001085222A JP2001085222A JP3221491B2 JP 3221491 B2 JP3221491 B2 JP 3221491B2 JP 2001085222 A JP2001085222 A JP 2001085222A JP 2001085222 A JP2001085222 A JP 2001085222A JP 3221491 B2 JP3221491 B2 JP 3221491B2
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A20/00Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02A20/108Rainwater harvesting

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部に特定の充填
部材を縦横に配列した地下貯水槽および地下浸透槽に関
する。
【0002】
【従来の技術】特公平4−26648号公報に、雨水等
の貯留浸透施設についての記載があり、この公報に、タ
ンク部内に容器状部材を縦横かつ上下に積み上げること
についての記載がある。この容器状部材は、多数の孔を
有する底部及び周側壁で構成されており、文字通り、物
を入れるバケツ、器、箱といったような容器の形状を有
している。このような容器状部材を重ね合わせてタンク
内の充填材とする場合、上載荷重に対して大きな強度を
示すのは、周側壁が垂直になっている場合である。しか
しながら、周側壁が垂直になっている容器状部材は、運
搬時や保管時に重ね合わせたとき嵩張って全体の容積が
小さくならず、輸送効率や保管効率がきわめて悪く、物
流費が高くなるという課題があった。
【0003】また、上記公報に記載のように、底壁に対
して周側壁を鈍角に立ち上げてある場合、すなわち、周
側壁を上拡がりに傾斜させた場合、図12のように同一
方向で重ねれば1つの容器状部材100に他の容器状部
材200の底壁210が入り込み、他の容器状部材20
0の底壁210が容器状部材100の周側壁120の内
面に接する形で重なる。このようにして、複数の容器状
部材100,200,300を重ねれば、それらの容器
状部材を全体としてコンパクトに梱包でき、持ち運びや
保管に便利である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな容器状部材を内部に積み上げた地下貯水槽には、大
きな問題があった。すなわち、多数の通水口が開設され
た多角形の周側壁と底壁とを有する容器状部材は周側壁
が傾斜しているため、これらの容器状部材を積み上げた
ときに大きな上載荷重が加わると周側壁が座屈を生じや
すく、仮に周側壁の一部に座屈が生じるとその影響が他
の部分にも及んで座屈範囲が短期間で簡単に広がってし
まう。このような状況は、周側壁の厚さを厚くすること
によって多少は改善されるけれども、本質的な解決策と
はなり得ない。また、槽内の貯溜水の流動性も悪い。
【0005】本発明は以上の問題に鑑みてなされたもの
であり、嵩張らないコンパクトな形に梱包して搬送した
り保管できるにも拘らず上載荷重に対する大きな対抗力
を発揮する充填部材を内部に多数充填した地下貯水槽お
よび地下浸透槽を提供することを目的とする。
【0006】また、本発明は要求される上載荷重に応じ
て耐荷重性を変えることの容易な地下貯水槽および地下
浸透槽を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、地中
に形成された水溜め空間に充填部材が多数充填され、充
填部材の外側および底面に透水性を持たないシートが敷
設された地下貯水槽であって、上記の充填部材が、上端
部と下端部とにそれぞれ嵌合連結部を備えた棒材でなる
複数本の支柱要素と、縦横に配列する嵌合部が支柱要素
の嵌合連結部に嵌合されてその嵌合連結部に結合された
複数の連結要素と、からなることを特徴とするものであ
る。
【0008】この地下貯水槽の水溜め空間に充填された
充填部材は、上記のように支柱要素の上端部と下端部の
嵌合連結部を連結要素の嵌合部にそれぞれ嵌合して結合
することにより立体的に枠組みされて組み立てられてお
り、たとえば縦横に並べて配列したり、上下複数段に段
積みしたりして充填されている。そのため、充填部材の
上下の連結要素の相互間や支柱要素の相互間に空間が確
保され、その空間が水溜め空間として役立ち、個々の充
填部材の水溜め空間が相互に連通して、より大きい流通
自在な水溜め空間が形成される。そして、この水溜め空
間内に導入された水は、シートによって地下への浸透排
水が阻止され、水溜め空間内に貯溜される。
【0009】上記のように立体的に組み立てた充填部材
を水溜め空間に充填した地下貯水槽は、充填部材の複数
本の支柱要素を垂直に配備することによって、それらの
支柱要素が上載荷重に対して大きな対抗力を発揮する。
また、支柱要素の長さや積み重ね段数を増減することに
よってその全体高さが増減調節され、1つの連結要素に
結合される支柱要素の本数を増減することによって、上
載荷重に対する対抗力が調節される。従って、所望の深
さを有し、要求される上載荷重に耐え得る地下貯水槽が
施工される。また、充填部材を組み立てる前の支柱要素
や連結要素は別々に取り扱うことができるので、コンパ
クトな形に梱包して搬送したり保管したりすることがで
きる。
【0010】請求項3の発明は、地中に形成された水溜
め空間に充填部材が多数充填された地下浸透槽であっ
て、上記の充填部材が、上端部と下端部とにそれぞれ嵌
合連結部を備えた棒材でなる複数本の支柱要素と、縦横
に配列する嵌合部が支柱要素の嵌合連結部に嵌合されて
その嵌合連結部に結合された複数の連結要素と、からな
ることを特徴とするものである。
【0011】この地下浸透槽は、水溜め空間に充填する
充填部材が上記請求項1と同じものであるから、充填部
材によって上記請求項1の地下貯水槽と同様の作用効果
が得られ、また、水溜め空間に導入された水は徐々に地
下へ浸透、排水される。
【0012】上記請求項1の地下貯水槽や上記請求項3
の地下浸透槽において、充填部材の支柱要素や連結要素
は請求項2,4に記載したように合成樹脂成形体である
ことが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明に用いる充填部材A
の一部を概略的に示した斜視図、図2は連結要素20の
平面図、図3は図2の連結要素20の一部破断側面図、
図4は変形例による連結要素20Aの平面図、図5は図
4の連結要素20Aの一部破断側面図、図6は図1の要
部を拡大して示した一部省略縦断面図である。
【0014】本発明に用いる充填部材Aは支柱要素10
と連結要素20とからなる。支柱要素10は、その上端
部と下端部とにそれぞれ嵌合連結部11,12を備えた
棒材でなり、たとえば塩化ビニル樹脂(PVC)で成形
された所定長さの所謂PVC管を好適に用い得る。PV
C管を支柱要素10として用いる場合、その上端部と下
端部とに特別な構造の継手構造を具備させなくても、そ
れらの上端部や下端部がそれぞれ上記嵌合連結部11,
12として役立つ。支柱要素10には、PVC管(たと
えば市販のVU管、VP管など)の他に、たとえばポリ
エチレン管やポリプロピレン管などの各種の合成樹脂で
成形された管を用いることができ、これらの合成樹脂管
は耐水性や耐薬品性、耐久性に富む点で、水に浸かった
ままになる可能性があり、しかも比較的大きな上載荷重
を受ける充填部材10の構成部材として有益である。支
柱要素10を合成樹脂製とする場合、その合成樹脂には
無発泡合成樹脂を用いることも、発泡合成樹脂を用いる
ことも可能であり、発泡合成樹脂成形体でなる支柱要素
10は、無発泡合成樹脂成形体でなる支柱要素10より
も軽量になって運搬性が向上するという利点がある。さ
らに、支柱要素10として、合成樹脂廃材を再利用した
合成樹脂成形体を用いると、合成樹脂廃材の処分策とし
て有益になるのみならず、価格が安くつくという利点も
ある。なお、この支柱要素10には、パイプ材のような
中空棒材に限らず、中実棒材を用いることも可能であ
る。
【0015】連結要素20は、複数の嵌合部21を放射
方向に延び出たリブ群でなる連結部25によって相互に
一体に連結してなる。図2に示した連結要素20におい
て、嵌合部21は9箇所に設けられており、しかもそれ
らの嵌合部21…が縦横に3つずつ格子状に配列されて
いる。そして、隣接する嵌合部21…同士がリブとして
形成された連結部25によって一体に連結されている。
【0016】図3に示したように、上記連結要素20の
個々の嵌合部21は筒状のソケットとして形成されてお
り、しかも、その嵌合部21に、上向き嵌合部22と下
向き嵌合部23とが同心状に備わっている。そして、嵌
合部21の上向き嵌合部22は、上記した支柱要素10
の下端部側の嵌合連結部12に外嵌合可能であり、両者
が嵌合することによって上向き嵌合部22と支柱要素1
0とが容易に抜けないように結合されるようになってい
る。同様に、嵌合部21の下向き嵌合部23は、上記し
た支柱要素10の上端部側の嵌合連結部11に外嵌合可
能であり、両者が嵌合することによって下向き嵌合部2
3と支柱要素10とが容易に抜けないように結合される
ようになっている。
【0017】上記連結要素20にはたとえばPVCによ
る射出成形体を好適に用い得る。連結要素20を成形す
るための合成樹脂としては、PVCの他にポリエチレン
やポリプロピレンなどの合成樹脂を好適に用いることが
でき、これらの合成樹脂はPVCと共に、耐水性や耐薬
品性、耐久性に富む点で、水に浸かったままになる可能
性のある充填部材10の構成部材として有益である。連
結要素20を合成樹脂製とする場合、その合成樹脂には
無発泡合成樹脂を用いることも、発泡合成樹脂を用いる
ことも可能であり、発泡合成樹脂成形体でなる連結要素
20は、無発泡合成樹脂成形体でなる連結要素20より
も軽量になって運搬性が向上するという利点がある。さ
らに、連結要素10として、合成樹脂廃材を再利用した
合成樹脂成形体を用いると、合成樹脂廃材の処分策とし
て有益になるのみならず、価格が安くつくという利点も
ある。また、図2の連結要素20は、その連結部25を
リブで形成してあるけれども、この連結部25を平板状
に形成することも可能であり、その場合には平板状の連
結部の所定箇所に開口を開設して連結要素20の軽量化
を図ると共に、その開口が水通路として役立つようにし
ておくことが望ましい。
【0018】図4や図5に示した変形例による連結要素
20Aについても、図2や図3で説明した連結要素20
と略同様の構成になっている。すなわち、この連結要素
20Aは、複数の嵌合部21Aを放射方向に延び出たリ
ブ群でなる連結部25Aによって相互に一体に連結して
なるという点、嵌合部21は9箇所に設けられており、
それらの嵌合部21…が縦横に3つずつ格子状に配列さ
れているという点、隣接する嵌合部21…同士がリブと
して形成された連結部25によって一体に連結されてい
るという点で、図2や図3で説明した連結要素20と同
様である。しかし、この連結要素20Aにおいては、図
5に示したように、個々の嵌合部21Aに、上記した上
向き嵌合部22や下向き嵌合部23が備わっていない。
すなわち、この連結要素20Aの嵌合部21Aは筒状の
ソケットとして形成されているけれども、そのソケット
が単一の挿口を有しているだけである。そして、この嵌
合部21Aの軸方向の片面22Aは上記連結部25Aの
片面と面一になっている。このような連結要素20A
は、好ましくは充填部材Aの最上部または最下部に配備
される。
【0019】図4や図5で説明した連結要素20Aにお
いても、嵌合部21Aが支柱要素10の上端部側または
下端部側の嵌合連結部11,12に外嵌合可能であり、
両者が嵌合することによってその嵌合部21Aと支柱要
素10とが容易に抜けないように結合される。
【0020】なお、連結要素20Aの材料や成形法につ
いては、図2や図3で説明した連結要素20について説
明した材料や成形法を同様に採用することができる。連
結部25Aを平板状にすることができる点についても同
様である。特に、図2や図3で説明した連結要素20を
一対の合せ型を用いて射出成形することによって得る場
合には、図4や図5で説明した連結要素20Aを、その
合せ型の一方の型を平板状の型に置き換えるだけで成形
できる利点がある。
【0021】上記した支柱要素10と連結要素20,2
0Aとは立体的に枠組みされ、そのように枠組みした充
填部材Aが本発明に用いられる。
【0022】背高の充填部材Aを組み立てる場合には、
たとえば所要本数の等長の支柱要素10と、1つまたは
2つ以上の上記連結要素20と、一対の上記連結要素2
0Aとが用いられる。すなわち、図6に示したように、
連結要素20の9箇所の嵌合部21のそれぞれに備わっ
ている上向き嵌合部22に支柱要素10の下端部側の嵌
合連結部12を嵌合して両者を結合し、連結要素20の
9箇所の嵌合部21のそれぞれに備わっている下向き嵌
合部23に支柱要素10の上端部側の嵌合連結部11を
嵌合して両者を結合すると、同一の嵌合部21に連結さ
れた支柱要素10,10が同心配置される。そして、充
填部材Aの最上部においては、図6に示したように、連
結要素20Aの嵌合部21Aを下向きにして支柱要素1
0の上端部側の連結嵌合部11に嵌合して両者を結合す
る。また、図示していないが、充填部材Aの最下部にお
いては、連結要素20Aの嵌合部21Aを上向きにして
支柱要素10の下端部側の連結嵌合部12に嵌合して両
者を結合する。
【0023】充填部材Aの高さは、連結要素20を介し
て支柱要素10を積重ね状に連結することにより高くす
ることが可能であり、支柱要素10の積重ね段数が多い
ほど背高になる。また、最も背低の充填部材Aには、所
要本数の支柱要素10の上端部側の嵌合連結部11に連
結要素20Aの嵌合部21Aを嵌合し、それらの支柱要
素10の下端部側の嵌合連結部12に別の連結要素20
Aの嵌合部21Aを嵌合することによって組み立てたも
のが相当する。
【0024】なお、支柱要素10の上端部側および下端
部側の各嵌合連結部11,12と連結要素20,20A
の嵌合部21,21Aとの嵌合箇所を接着剤で接合して
両者の結合を強固にしておいてもよく、そのようにして
おくと、支柱要素10と連結要素20,20Aとが強固
に一体化して強固な枠組みが形成される。
【0025】この実施形態の充填部材Aは、図1、図
2、図4に示したような正方形の連結要素20,20A
と所要本数の支柱要素10とを組み立てて立方体ないし
直方体状の枠組みとしたものであるから、個々の充填部
材Aを縦横に整然と並べやすい利点がある。また、その
充填部材Aを上下に段積みする場合にも、その段積みを
行いやすい利点がある。なお、図1には、連結要素2
0,20Aの連結部25,25Aを形成している一部の
リブを省略して示してある。
【0026】組み立てられた個々の充填部材Aは立体的
な枠組みを構成しているので、その上下の連結要素20
同士の相互間や、連結要素20と連結要素20Aとの相
互間などには、複数本の支柱要素10…の相互間に空間
が確保される。この空間は、水溜め空間として役立つも
のであって、個々の充填部材Aを縦横に並べたり上下複
数段に段積みしたりした場合には、個々の充填部材Aの
水溜め空間が相互に連通してより大きい流通自在な水溜
め空間を形成するようになる。
【0027】図7は、連結要素20の嵌合部21に備わ
っている上向き嵌合部22と下向き嵌合部23とを中実
円柱状の凸部によって形成した事例を示してある。この
ような嵌合部21において、その上向き嵌合部22は、
同図のように支柱要素10の下端部側の嵌合連結部12
に内嵌合可能であり、両者が嵌合することによってその
上向き嵌合部22と支柱要素10とが容易に抜けないよ
うに結合される。同様に、その下向き嵌合部23は、同
図のように支柱要素10の上端部側の嵌合連結部11に
内嵌合可能であり、両者が嵌合することによってその下
向き嵌合部23と支柱要素10とが容易に抜けないよう
に結合される。この場合にも、嵌合部21とそれぞれの
嵌合連結部11,12との嵌合箇所を接着剤で接合して
両者の結合を強固にしておいてもよい。
【0028】図8は他の変形例による連結要素20Bを
示している。この連結要素20Bについても、図2や図
3で説明した連結要素20と略同様の構成になってい
る。すなわち、この連結要素20Bは、複数の嵌合部2
1Bを放射方向に延び出たリブ群でなる連結部25Bに
よって相互に一体に連結してなるという点、嵌合部21
Bは9箇所に設けられており、それらの嵌合部21B…
が縦横に3つずつ格子状に配列されているという点、隣
接する嵌合部21B…同士が上記連結部25Bによって
一体に連結されているという点で、図2や図3で説明し
た連結要素20と同様である。しかし、この連結要素2
0Bにおいて、上記連結部25Bが、通孔28を有する
踏板部29を一体に備えているという点で、図2や図3
で説明した連結要素20と異なっている。図8の連結要
素20Bにおいて、通孔28は水の通路として役立ち、
また、踏板部29は、その通孔28の大きさが作業者の
足が入らない大きさになっており、そのため、施工時に
作業者がその上を歩行することに活用することができる
ので足場代わりになる。さらに、当該充填部材をシート
で上から覆うときにそのシートを下からバックアップす
る作用を発揮する。このような通孔28を有する踏板部
29は、当該連結要素20Bを射出成形するときに、連
結部25Bや上記嵌合部21Bなどと一体に成形するこ
とが可能である。
【0029】図9は連結要素20Bのさらに他の変形例
を示しており、このものにおいては、連結部25Bに備
わっている踏板部29が、多数の平行なリブによって形
成されており、それらのリブの相互間に形成された隙間
が通孔28に相当している。その他の点は、図8のもの
と同様である。
【0030】図10は上記充填部材Aを用いて施工され
る本発明の地下貯水槽Bの概略断面図である。
【0031】この地下貯水槽Bは、ゲートボール場など
に利用される都市公園などに施工されるものであって、
図10に示すように、地面を掘り下げることによって地
中に凹入状に形成された水溜め空間に、上記した充填部
材Aが縦横に密に並べて配列されている。ここで用いら
れている充填部材Aは、図2や図3で説明した連結要素
20を2つ用いて支柱要素10(不図示)を3段に積み
重ね、その最上部と最下部とに図4や図5で説明した連
結要素20Aを配置した背高のものである。縦横に並べ
られた多数の背高の充填部材Aは、側部の土圧に対抗さ
せるため、また、できるだけ均等に側部からの圧力を受
け得るように、その周囲が腰のある合成樹脂ネット3で
包囲されて締め付けられている。この用途に用いる合成
樹脂ネット3としては、たとえば、タキロン(株)製
「ニューセルフォース」(商品名)であって、ポリエチ
レンやポリプロピレンなどの延伸された合成樹脂帯体の
表面を酢酸ビニルなどでコーティングしたものを格子状
に組んで交点を溶着したものを好適に用いることができ
る。また、縦横に並べられた多数の背高の充填部材Aと
上記合成樹脂ネット3との外側および底面には、ゴムシ
ートなどの透水性を持たないシート4が敷設されてい
る。他方、縦横に並べられた多数の充填部材Aの上部に
は、透水シート51と、その上に敷き詰められた砕石群
でなる透水層52と、その透水層52の上に敷き詰めら
れた砂や砂利の層でなるクッション層53と、そのクッ
ション層53の上に敷設された透水性表面層54とが施
工されている。なお、6は水の汲上げ用通路である。
【0032】図11は上記充填部材Aを用いて施工され
る本発明の雨水浸透槽Cの概略断面図である。
【0033】この雨水浸透槽Cは歩道下などに設けられ
るものであって、図11に示すように、地面を掘り下げ
ることによって歩道下に凹入状に形成された水溜め空間
に、上記した充填部材Aが縦横に密に並べて配列されて
いる。ここで用いられている充填部材Aは、図4や図5
で説明した連結要素20Aを2つ用いて支柱要素10
(不図示)を1段に配列した背低のものである。縦横に
並べられた多数の背低の充填部材Aは、部分的に集中圧
力を受けないように、その周囲が腰のある合成樹脂ネッ
ト3で包囲されて締め付けられている。この用途に用い
る合成樹脂ネット3には上記したものと同じ材料を用い
てある。充填部材Aの下側には木板71、砂層72、砕
石層73などが配備されて貯水性が高められ、また、縦
横に並べられた多数の背低の充填部材Aと上記合成樹脂
ネット3との外側および底面には、透水性を持つシート
4が敷設されている。他方、縦横に並べられた多数の充
填部材Aの上部には、透水シート51と、その上に敷き
詰められた砕石群でなる透水層52と、その透水層52
の上に敷き詰められた砂や砂利の層でなるクッション層
53と、そのクッション層53の上に敷設された透水性
表面層54とが施工されている。なお、57は、車道5
6に設けられた泥溜ますであり、この泥溜ます57で泥
土が分離された表面水(雨水など)が水溜め空間に流入
するようになっている。
【0034】図10や図11のように施工された地下貯
水槽Bや地下浸透槽Cにおいては、充填部材Aの支柱要
素10に比較的大きな上載荷重が加わるけれども、その
支柱要素10を垂直に配備しておくことによって、それ
らの支柱要素10が上載荷重に対して大きな対抗力を発
揮するようになる。そのため、充填部材Aの初期の立体
的な形状が長期に亘って維持され、良好な水溜め作用が
継続して発揮される。
【0035】図10や図11のように地下貯水槽Bや地
下浸透槽Cを施工すると、透水性表面層54、クッショ
ン層53、透水層52などを通過した雨水に含まれる微
細な固形物が透水シート51によって雨水から分離され
た後、その雨水が充填部材Aによって確保された水溜め
空間に導入される。そして、地下貯水槽Bではシート4
によって雨水が水溜め空間に貯溜され、地下浸透槽Cで
は一時的に貯溜された水が底部が側部から徐々に地下へ
浸透排水される。したがって、その水溜め空間に溜まっ
た水を消火用や散水用として利用することができるだけ
でなく、地下での貯水量が増えるので表面水が水溜まり
を形成しにくくなる。
【0036】なお、図10の地下貯水槽Bや図11の地
下浸透槽Cにおいて、最上部の連結要素として図8や図
9で説明した踏板部29を備えたものを用いると、シー
ト51に加わる荷重がその踏板部29により下から支え
られるので、シート51が破断したりするおそれが少な
い。
【0037】上記の地下貯水槽Bや地下浸透槽Cは、充
填部材Aの支柱要素10の長さや積み重ね段数を増減す
ることによってその全体高さが増減調節される。また、
連結要素20,20Aに結合される支柱要素10の本数
を増減することによって、上載荷重に対する対抗力を調
節することもできる。なお、上記充填部材Aの連結要素
20,20Aは、その縦横の寸法を500〜1000m
m、支柱要素10は、その長さを500〜1000m
m、その外周直径を50〜200mm程度にすることが
可能であり、このような寸法範囲のものは、図10や図
11で説明した地下貯水槽Bや雨水浸透槽Cの充填部材
Aとして有益である。連結要素20,20Aや支柱要素
10の寸法は上記範囲に限定されるものでないことは勿
論である。
【0038】
【発明の効果】本発明に係る地下貯水槽や地下浸透槽
は、その水溜め空間に充填される充填部材が、連結要素
と支柱要素とを立体的に組み立てることによって形成さ
れるものであり、その連結要素や支柱要素は軽量であり
嵩張らないコンパクトな形で搬送することができるもの
であるから、地下貯水層の施工現場への搬入を容易かつ
安価に行うことができる。しかも、連結要素と支柱要素
を立体的に組み立てた充填部材は、垂直に配置された支
柱要素が上載荷重に対して大きな対抗力を発揮し、連結
要素に結合される支柱要素の本数を増減することによっ
て上載せ荷重に対する対抗力の調節が可能となり、ま
た、支柱要素の長さや積み重ね段数を増減することによ
って全体高さの増減調節も可能となるため、要求される
上載荷重に耐え得る所望の深さを備えた地下貯水槽およ
び地下浸透槽の施工が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる充填部材の一部を概略的に示し
た斜視図である。
【図2】同充填部材の連結要素の平面図である。
【図3】図2の連結要素の一部破断側面図である。
【図4】同充填部材の連結要素の変形例を示す平面図で
ある。
【図5】図4の連結要素の一部破断側面図である。
【図6】図1の要部を拡大して示した一部省略縦断面図
である。
【図7】連結要素の嵌合部の変形例の使用状態を示す一
部破断側面図である。
【図8】連結要素の他の変形例を示す平面図である。
【図9】連結要素のさらに他の変形例を示す平面図であ
る。
【図10】充填部材を用いて施工した本発明の地下貯水
槽を示す概略断面図である。
【図11】充填部材を用いて施工した本発明の地下浸透
槽を示す概略断面図である。
【図12】従来の容器状部材を重ねた状態の説明図であ
る。
【符号の説明】
A 充填部材 B 地下貯水槽 C 地下浸透槽 10 支柱要素 11,12 嵌合連結部 20,20A 連結要素 21,21A 嵌合部 22 上向き嵌合部 23 下向き嵌合部 25,25A 連結部 28 通孔 29 踏板部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地中に形成された水溜め空間に充填部材が
    多数充填され、充填部材の外側および底面に透水性を持
    たないシートが敷設された地下貯水槽であって、上記の
    充填部材が、上端部と下端部とにそれぞれ嵌合連結部を
    備えた棒材でなる複数本の支柱要素と、縦横に配列する
    嵌合部が支柱要素の嵌合連結部に嵌合されてその嵌合連
    結部に結合された複数の連結要素と、からなることを特
    徴とする地下貯水槽。
  2. 【請求項2】充填部材の支柱要素と連結要素が合成樹脂
    成形体である請求項1に記載の地下貯水槽。
  3. 【請求項3】地中に形成された水溜め空間に充填部材が
    多数充填された地下浸透槽であって、上記の充填部材
    が、上端部と下端部とにそれぞれ嵌合連結部を備えた棒
    材でなる複数本の支柱要素と、縦横に配列する嵌合部が
    支柱要素の嵌合連結部に嵌合されてその嵌合連結部に結
    合された複数の連結要素と、からなることを特徴とする
    地下浸透槽。
  4. 【請求項4】充填部材の支柱要素と連結要素が合成樹脂
    成形体である請求項3に記載の地下浸透槽。
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