JP3221215U - ラベル貼付装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】経験の浅い作業者であっても、ラベル用紙の台紙からラベルを剥離して袋に貼り付ける作業を効率よく行うラベル貼付装置を提供する。【解決手段】ラベル貼付装置10は、複数のラベル15を並べた状態で台紙14に剥離可能に粘着させてなるラベル用紙13の台紙14からラベル15を剥離し、積み重ねられた複数の袋32のうち最上部に位置するものに貼り付ける。巻き取りローラ21は、ラベル用紙13を引き出して台紙14を巻き取る。シャフト42は、最上部の袋32の上方でラベル用紙13の搬送方向を変更する。ラベル貼付装置10は、シャフト42により搬送方向が変更される際に、変更後の搬送方向へ移動しようとする台紙14から、変更前の搬送方向へ引き続き移動しようとするラベル15を剥離させて最上部の袋32に貼り付けながら、ラベル15の上記移動を利用して袋32を送り出す。【選択図】図1
Description
本考案は、ラベル用紙の台紙からラベルを剥離して袋に貼り付けるラベル貼付装置に関する。
内容物に関連する情報が記載されたラベルを袋に貼り付ける作業は、大きくは、ラベル用紙の台紙からラベルを剥離する作業と、剥離されたラベルを袋の所定の箇所に位置決めした状態で貼り付ける作業とからなる。従来は、これらの作業は、内容物を袋に入れる工程の前工程で、作業者の手作業によって行われている。
ところが、手作業で、袋の所定の箇所にラベルを位置決めして正確に貼り付けるには習熟度を要する。経験の浅い作業者がこの作業を行うと、時間がかかり、作業効率が悪いという問題がある。
本考案は、このような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、経験の浅い作業者であっても、ラベル用紙の台紙からラベルを剥離して袋に貼り付ける作業を効率よく行うことのできるラベル貼付装置を提供することにある。
上記課題を解決するラベル貼付装置は、複数のラベルを並べた状態で帯状の台紙に剥離可能に粘着させてなるラベル用紙の前記台紙から前記ラベルを順に剥離し、積み重ねられた複数の袋のうち最上部に位置する袋に貼り付けるラベル貼付装置であって、回転されることにより、前記ラベル用紙を引き出して前記台紙を巻き取る巻き取りローラと、最上部の前記袋の上方において、前記巻き取りローラによる前記ラベル用紙の搬送方向を、前記台紙が前記ラベルよりも内周側に位置するように曲がる方向へ変更する方向変更部とを備え、前記方向変更部により搬送方向が変更される際に、変更後の搬送方向へ移動しようとする前記台紙から、変更前の搬送方向へ引き続き移動しようとする前記ラベルを剥離させて最上部の前記袋に貼り付けながら、同ラベルの移動を利用して前記袋を送り出すように構成されている。
上記構成のラベル貼付装置によれば、巻き取りローラが回転されるとラベル用紙が引き出され、台紙が巻き取りローラに巻き取られて回収される。最上部の袋の上方において、巻き取りローラによるラベル用紙の搬送方向が、方向変更部により、台紙がラベルよりも内周側に位置するように曲がる方向へ変更される。搬送方向の変更の際には、台紙は変更後の搬送方向へ移動しようとするのに対し、ラベルは平らな形状を維持しようとして変更前の搬送方向へ引き続き移動しようとする。そのため、ラベルが台紙から剥離されて最上部の袋の所定の箇所に貼り付けられながら、同ラベルの上記移動が利用されて袋が送り出される。さらに、巻き取りローラの回転が続けられることにより、各ラベルについて、台紙からの剥離、袋への貼り付け、及び袋の送り出しからなるサイクルが連続して行われる。
作業者は、手作業で、ラベル用紙の台紙からラベルを剥離したり、袋の所定の箇所にラベルを位置決めして貼り付けたり、ラベルの貼り付けられた袋を送り出したりしなくてもすむ。位置決めしながらの貼り付け等、熟練度を要求される手作業がなくなる。従って、経験の浅い作業者であっても、短時間で多くのラベルを多くの袋に効率よく貼り付けることが可能となる。
上記ラベル貼付装置において、最上部の前記袋よりも上方であり、かつ変更前の搬送方向における前記方向変更部よりも前方に回転可能に支持された押さえローラがさらに設けられ、前記押さえローラは、変更前の搬送方向へ引き続き移動しようとして前記台紙から剥離された前記ラベルを最上部の前記袋に押し付けることで、同ラベルの同袋への貼り付けを補助するものであることが好ましい。
上記の構成によれば、変更前の搬送方向へ引き続き移動しようとして台紙から剥離されたラベルは、押さえローラによって最上部の袋に押し付けられる。この押し付けにより、ラベルの袋への貼り付けが補助される。
上記ラベル貼付装置において、前記袋の送り出し方向における前記押さえローラよりも前方において、互いに上下方向に隣接した状態で配置され、前記巻き取りローラに連動して回転される一対の排出ローラがさらに設けられ、両排出ローラは、前記ラベルが貼り付けられた前記袋を、上下両側から挟み込んだ状態で互いに反対方向へ回転することにより、前記送り出し方向における前方へ排出するものであることが好ましい。
上記の構成によれば、巻き取りローラが回転されると、その回転に連動して上下一対の排出ローラが、互いに反対方向へ回転される。両排出ローラの回転が、ラベルの貼り付けられた袋を上下両側から挟み込んだ状態で行われることにより、同ラベルの貼り付けられた袋が、送り出し方向における前方へ排出される。
上記ラベル貼付装置において、前記ラベル用紙では、複数の前記ラベルが、前記台紙の長さ方向に並べられた状態で同台紙に剥離可能に粘着されており、前記排出ローラによる前記袋の排出は、前記ラベルが貼り付けられた前記袋を、前記巻き取りローラにより搬送されてくる次のラベルが同袋に貼り付けられる前に排出し得る速度で行われることが好ましい。
ラベルの貼り付けられた袋の両排出ローラによる排出が、上記の条件を満たす速度で行われると、その袋は、巻き取りローラにより搬送されてくる次のラベルが同袋に貼り付けられる前に排出される。ラベルの貼り付けられた袋の排出は、次のラベルの次の袋に対する貼り付けに影響を及ぼさない。従って、複数のラベルが同一の袋に貼り付けられる現象が起こらない。
上記ラベル貼付装置において、積み重ねられた複数の前記袋を上方へ付勢する付勢機構をさらに備えることが好ましい。
上記の構成によれば、積み重ねられた複数の袋は付勢機構によって上方へ付勢される。従って、ラベルが貼り付けられながら袋が送り出される毎に、その袋の下側の袋が上昇させられ、ラベルが貼り付けられる位置で待機される。
上記の構成によれば、積み重ねられた複数の袋は付勢機構によって上方へ付勢される。従って、ラベルが貼り付けられながら袋が送り出される毎に、その袋の下側の袋が上昇させられ、ラベルが貼り付けられる位置で待機される。
上記ラベル貼付装置において、前記巻き取りローラには、同巻き取りローラを回転させる際に把持されて操作されるハンドル部が設けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、作業者がハンドル部を把持して操作することで、巻き取りローラを回転させることが可能である。この場合には、モータ等の動力源を用いなくても、手動によりラベル貼付装置を作動させることが可能である。
上記の構成によれば、作業者がハンドル部を把持して操作することで、巻き取りローラを回転させることが可能である。この場合には、モータ等の動力源を用いなくても、手動によりラベル貼付装置を作動させることが可能である。
上記ラベル貼付装置によれば、経験の浅い作業者であっても、ラベル用紙の台紙からラベルを剥離して袋に貼り付ける作業を効率よく行うことができる。
以下、ラベル貼付装置の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、ラベル貼付装置10は、ラベル用紙13の台紙14からラベル15を剥離して袋32に貼り付けるための装置であり、ラベルロール支持部11、巻き取りローラ21、袋供給部31、方向変更部、押さえローラ46及び排出ローラ52,56を備えている。袋32は、製品等の内容物が収容されるものであり、樹脂材料、紙等によって形成されている。
図1に示すように、ラベル貼付装置10は、ラベル用紙13の台紙14からラベル15を剥離して袋32に貼り付けるための装置であり、ラベルロール支持部11、巻き取りローラ21、袋供給部31、方向変更部、押さえローラ46及び排出ローラ52,56を備えている。袋32は、製品等の内容物が収容されるものであり、樹脂材料、紙等によって形成されている。
ラベルロール支持部11は、ラベルロール12を支持する箇所である。ラベルロール12は、ラベル用紙13がロール状に巻かれたものである。ラベル用紙13は、帯状の台紙14及び複数のラベル15を備えている。台紙14は、一方の面又は両方の面に剥離加工が施された剥離紙によって形成されている。各ラベル15の一方の面は、粘着剤が塗布された粘着面15aによって構成されている。各ラベル15の他方の面には、上記内容物(製品等)に関連する情報、例えば識別情報等が印刷等によって記載されている。各ラベル15は、台紙14よりも若干高い剛性を有している。複数のラベル15は、台紙14の長さ方向に列をなすように並べられた状態で、粘着面15aにおいて、台紙14の剥離加工の施された面に剥離可能に粘着されている。複数のラベル15は、互いに一定距離ずつ離れた状態で配列されている。ラベルロール12では、ラベル15が台紙14よりも内周側に位置するようにラベル用紙13が巻かれている。
ラベルロール支持部11は、軸受(図示略)により回転可能に支持された軸16を備えている。ラベルロール12は、軸16により回転可能に支持されている。軸16上にはプーリ17が一体回転可能に取り付けられている。
上記軸16の後方(図1の右方)には、軸22が軸受(図示略)により回転可能に支持されている。軸22上には、巻き取りローラ21が一体回転可能に取り付けられている。巻き取りローラ21は、図1の時計回り方向へ回転されることにより、ラベルロール12からラベル用紙13を引き出して、台紙14を巻き取って回収する。軸22には、巻き取りローラ21を回転させる際に把持されて操作されるハンドル部23が取り付けられている。軸22上には、プーリ24,26がそれぞれ一体回転可能に取り付けられている。
プーリ17,24はベルト27によって駆動連結されている。なお、巻き取りローラ21の回転をラベルロール12に伝達する機構として、プーリ17,24に代えてスプロケットが用いられ、ベルト27に代えてチェーンが用いられてもよい。また、上記機構として、両軸16,22間に複数の歯車が動力伝達可能に配列されてもよい。こうした変更は、巻き取りローラ21の回転を、後述する上側の排出ローラ52に伝達する機構についても同様に適用可能である。
袋供給部31は、ラベルロール支持部11及び巻き取りローラ21の下方に設けられている。袋供給部31は、複数の袋32が積み重ねられた状態で載置される載置台33を備えている。載置台33は、前側ほど高くなるように傾斜した状態で昇降し得る(上下方向へ平行移動し得る)ように構成されている。
袋供給部31は、積み重ねられた複数の袋32を上方へ付勢する付勢機構35を備えている。付勢機構35は、上下方向に延びるように配置され、かつ下端部において載置台33に係止された引っ張りコイルばね36を備えている。
さらに、袋供給部31は、袋32が一度に複数枚供給されるのを規制するためのストッパ37を備えている。ストッパ37は、載置台33の前側に配置されている。ストッパ37の後端面37aは、上下方向又は略上下方向へ延びる面、例えば鉛直面によって構成されている。そして、載置台33と、その載置台33上に積み重ねられた袋32とが後端面37aに沿って上方へ移動されることで、ストッパ37よりも高い位置へ移動された最上部の袋32のみが、斜め前上方への送り出しを許容されるように構成されている。
ラベルロール支持部11及び巻き取りローラ21と袋供給部31との間には、それぞれ円柱状をなす複数本(本実施形態では3本)のシャフト41,42,43が配置されている。
シャフト41は、上下方向については、軸16よりも下方であって、シャフト42,43よりも高い箇所に配置されている。シャフト41は、前後方向については、シャフト42,43の中間の箇所に配置されている。シャフト42は、上下方向については、シャフト43と略同じ高さであって、最上部の袋32の上方に配置されている。シャフト42は、前後方向については、シャフト41よりも前方であって、ストッパ37よりも後方の箇所に配置されている。シャフト43は、軸22の略下方であってシャフト42の後方に配置されている。
そして、ラベルロール12からラベル用紙13が下方へ引き出され、3本のシャフト41〜43を経由した後、台紙14が巻き取りローラ21に巻き取られる。ラベル用紙13は、シャフト41の後面及び下面を順に経由することで、搬送方向を下方から斜め前下方へ変更される。シャフト41を経由したラベル用紙13は、シャフト42の上面、前面及び下面を順に経由することで、搬送方向を斜め前下方から後方へ変更される。この変更の際に、ラベル用紙13の台紙14からラベル15が剥離される。シャフト42を経由することによりラベル15が剥離された後の台紙14は、シャフト43の下面及び後面を順に経由することで、搬送方向を後方から上方へ変更され、その後に巻き取りローラ21によって巻き取られる。
上記シャフト42により、最上部の袋32の上方において、巻き取りローラ21によるラベル用紙13の搬送方向を、台紙14がラベル15よりも内周側に位置するように曲がる方向へ変更する方向変更部が構成されている。
上記の構成により、ラベル貼付装置10では、ラベル用紙13がシャフト42を通過することで搬送方向を変更される際に、変更後の搬送方向へ移動しようとする台紙14から、変更前の搬送方向へ引き続き移動しようとするラベル15が剥離されて最上部の袋32に貼り付けられる。さらに、ラベル15の上記移動が利用されて最上部の袋32が斜め前上方へ送り出される。
ここで、ラベル15としては、搬送方向における長さL1が、送り出し方向における袋32の長さL2よりも短いものが用いられている。
なお、上記シャフト41〜43は、固定されていて回転しないものであってもよいし、軸受(図示略)により回転可能に支持されたものであってもよい。
なお、上記シャフト41〜43は、固定されていて回転しないものであってもよいし、軸受(図示略)により回転可能に支持されたものであってもよい。
さらに、シャフト42の斜め前上方には、軸受(図示略)が上下動可能に設けられており、この軸受により軸45が回転可能に支持されている。軸45は軸受と一緒に上下動可能である。軸45上には、押さえローラ46が一体回転可能に取り付けられている。押さえローラ46の配置された箇所は、最上部の袋32よりも上方であり、かつ変更前の搬送方向における方向変更部(シャフト42)よりも前方である。押さえローラ46は、変更前の搬送方向へ引き続き移動しようとして台紙14から剥離されたラベル15を自重により最上部の袋32に押し付けることで、ラベル15の袋32への貼り付けを補助する機能を有している。
上記軸45の斜め前上方には、軸51が軸受(図示略)により回転可能に支持されている。軸51上には排出ローラ52が一体回転可能に取り付けられている。排出ローラ52の少なくとも外周部分は、ゴム等の弾性材料によって形成されている。軸51上には、プーリ53が一体回転可能に取り付けられている。このプーリ53と上記プーリ26とはベルト54によって駆動連結されており、排出ローラ52が巻き取りローラ21に連動して回転される。
上記軸45の略前方であって上記軸51の略下方には、軸55が軸受(図示略)により回転可能に支持されている。軸55上には排出ローラ56が一体回転可能に取り付けられている。なお、これに代えて、排出ローラ56は軸55に回転可能に支持されてもよい。両排出ローラ52,56の配置された箇所は、袋32の送り出し方向における押さえローラ46よりも前方である。排出ローラ56の少なくとも外周部分は、ゴム等の弾性材料によって形成されている。排出ローラ56は排出ローラ52に対し下方から接触しており、排出ローラ52が回転されると、その排出ローラ52とは反対方向へ回転される。両排出ローラ52,56は、ラベル15が貼り付けられた袋32を、上下両側から挟み込んだ状態で回転することにより、同袋32を上記送り出し方向における前方へ排出する機能を有している。
ここで、上記プーリ53として、プーリ26よりも小径であって、次の条件を満たす径を有するものが用いられている。その条件とは、排出ローラ52,56による袋32の排出が、ラベル15の袋32に対する貼り付けが終わったらその袋32を、巻き取りローラ21によって搬送されてくる次のラベル15が、その袋32に貼り付けられる前に袋供給部31から排出することのできる速度で行われることである。排出ローラ52,56による排出速度は、ラベル用紙13において隣り合うラベル15の間隔、ラベル15の長さL1、袋32の長さL2、ラベル15の袋32に対する貼り付け位置等に基づいて決定され、巻き取りローラ21によるラベル用紙13の搬送速度よりも速い。その一例として、本実施形態では、プーリ53として、プーリ26の1/4の径を有するものが用いられており、排出速度が搬送速度の4倍に設定されている。
なお、両排出ローラ52,56が離間した状態で配置され、両軸51,55間に、上側の軸51の回転を反転して下側の軸55に伝達して、下側の排出ローラ56を上側の排出ローラ52とは反対方向へ回転させる歯車機構(図示略)が設けられてもよい。
次に、上記のように構成された本実施形態の作用及び効果について、図1及び図2(a)〜(d)を参照して説明する。
作業者がハンドル部23を把持して巻き取りローラ21を図1の時計回り方向へ回転させると、その回転が、軸22、プーリ24、ベルト27、プーリ17及び軸16を介してラベルロール12に伝達される。また、巻き取りローラ21の上記回転は、軸22、プーリ26、ベルト54、プーリ53及び軸51を介して上側の排出ローラ52に伝達される。
作業者がハンドル部23を把持して巻き取りローラ21を図1の時計回り方向へ回転させると、その回転が、軸22、プーリ24、ベルト27、プーリ17及び軸16を介してラベルロール12に伝達される。また、巻き取りローラ21の上記回転は、軸22、プーリ26、ベルト54、プーリ53及び軸51を介して上側の排出ローラ52に伝達される。
上記巻き取りローラ21の回転が伝達されたラベルロール12は、同巻き取りローラ21と同方向である時計回り方向へ回転される。ラベルロール12からラベル用紙13が引き出され、台紙14が巻き取りローラ21に巻き取られて回収される。
一方で、積み重ねられた複数の袋32は、引っ張りコイルばね36によって上方へ付勢されている。
最上部の袋32の上方において、巻き取りローラ21によるラベル用紙13の搬送方向がシャフト42(方向変更部)により、台紙14がラベル15よりも内周側に位置するように曲がる方向へ変更される。本実施形態では、搬送方向が斜め前下方から後方へ変更される。搬送方向の変更の際には、台紙14は変更後の搬送方向である後方へ移動しようとするのに対し、台紙14よりも剛性の高いラベル15は、平らな形状を維持しようとして、変更前の搬送方向である斜め前下方へ引き続き移動しようとする。
最上部の袋32の上方において、巻き取りローラ21によるラベル用紙13の搬送方向がシャフト42(方向変更部)により、台紙14がラベル15よりも内周側に位置するように曲がる方向へ変更される。本実施形態では、搬送方向が斜め前下方から後方へ変更される。搬送方向の変更の際には、台紙14は変更後の搬送方向である後方へ移動しようとするのに対し、台紙14よりも剛性の高いラベル15は、平らな形状を維持しようとして、変更前の搬送方向である斜め前下方へ引き続き移動しようとする。
そのため、ラベル15が、シャフト42の上方で、自身の前端から後端に向けて順に台紙14から剥離される。ラベル15において剥離された部分の前端が、最上部の袋32の前端から後方へ一定距離離れた箇所に、すなわち、位置決めされた箇所に接触し、粘着面15aにおいて袋32に貼り付けられる。さらに、ラベル15の上記斜め前下方へ向かう移動が利用されて袋32が斜め前上方へ送り出される。
変更前の搬送方向へ引き続き移動しようとして台紙14から剥離されたラベル15は、図2(a),(b)において実線で示すように、押さえローラ46によって最上部の袋32に押し付けられる。この押し付けにより、ラベル15の袋32への貼り付けが補助される。
また、上記巻き取りローラ21の回転が伝達された上側の排出ローラ52は、同巻き取りローラ21と同方向である時計回り方向へ回転される。上側の排出ローラ52の回転は、これに接触した下側の排出ローラ56に伝達される。この伝達により、下側の排出ローラ56が上側の排出ローラ52とは反対方向である反時計回り方向へ回転される。このように、巻き取りローラ21の回転に連動して両排出ローラ52,56が互いに反対方向へ回転される。
ラベル15の貼り付けられた袋32は、図2(b)において二点鎖線で示すように送り出されて、反時計回り方向へ回転している下側の排出ローラ56に当たると、その排出ローラ56によって両排出ローラ52,56間に導かれる。図2(c)に示すように、両排出ローラ52,56の回転が、ラベル15の貼り付けられた袋32を上下両側から挟み込んだ状態で行われる。この回転により、ラベル15の貼り付けられた袋32が、図2(d)において二点鎖線で示すように、送り出し方向における前方へ排出される。排出された袋32は自重により、図示しない収容箱内に落下する。
この際、ラベル15の貼り付けられた袋32の排出ローラ52,56による排出が、上記の条件を満たす排出速度で行われることから、その袋32は、巻き取りローラ21により搬送されてくる次のラベル15が同袋32に貼り付けられる前に排出される。ラベル15の貼り付けられた袋32の排出は、次のラベル15の次の袋32に対する貼り付けに影響を及ぼさない。従って、複数のラベル15が同一の袋32に貼り付けられる現象が起こらない。各袋32に対し1枚ずつラベル15を貼り付けることができる。
なお、積み重ねられた複数の袋32は、引っ張りコイルばね36による上方へ向かう付勢力を受けている。従って、ラベル15が貼り付けられながら袋32が送り出される毎に、その下側の袋32が、ラベル15が貼り付けられる位置へ上昇されて、その位置で待機させられる。
そのため、次に台紙14から剥離されたラベル15の前端は、上記のように待機させられた最上部の袋32の前端から後方へ一定距離離れた箇所に、すなわち、位置決めされた箇所に接触し、粘着面15aにおいて袋32に貼り付けられる。このラベル15の袋32への貼り付けは、同ラベル15が押さえローラ46によって最上部の袋32に押し付けられることで補助される。このようにして、ラベル15が各袋32に対し同じ箇所に貼り付けられる。
また、載置台33及び袋32が、ストッパ37の後端面37aに沿って上方へ移動されることで、ストッパ37よりも高い位置へ移動された最上部の袋32のみが、斜め前上方への送り出しを許容される。袋32が一度に複数枚供給されるのを規制し、1枚の袋32のみを、ラベル15が貼り付けられる位置で待機させることができる。
従って、作業者は、手作業で、ラベル用紙13の台紙14からラベル15を剥離したり、袋32の所定の箇所にラベル15を位置決めして貼り付けたり、ラベル15の貼り付けられた袋32を送り出したり排出したりしなくてもすむ。位置決めしながらの貼り付け等、熟練度が要求される手作業がなくなる。しかも、巻き取りローラ21を回転し続けることにより、各ラベル15について、台紙14からの剥離と、袋32への貼り付けと、袋32の送り出し及び排出とからなるサイクルを連続して行うことができる。
そのため、本実施形態によると、経験の浅い作業者であっても、短時間で多くのラベル15を多くの袋32に効率よく貼り付けることができる。熟練度の異なる作業者間での作業時間のバラツキ、ラベル15の貼り付け位置のバラツキ等を少なくすることができる。
また、本実施形態では、作業者がハンドル部23を把持して操作することで、巻き取りローラ21を回転させるようにしている。そのため、モータ等の動力源を用いなくても、手動によりラベル貼付装置10を作動させることができる。
本実施形態によると、上記以外にも、次の効果が得られる。
・作業者は、ハンドル部23を把持して巻き取りローラ21を回転させるだけでよいため、作業に伴う疲労を緩和することができる。また、作業者は前屈み等の無理な姿勢を採らなくてよいため、腰等にかかる負担を和らげることができる。
・作業者は、ハンドル部23を把持して巻き取りローラ21を回転させるだけでよいため、作業に伴う疲労を緩和することができる。また、作業者は前屈み等の無理な姿勢を採らなくてよいため、腰等にかかる負担を和らげることができる。
・袋供給部31の前後位置を変更することで、袋32におけるラベル15の貼り付け位置を変更することが可能である。
なお、上記実施形態は、これを以下のように変更した変形例として実施することもできる。
なお、上記実施形態は、これを以下のように変更した変形例として実施することもできる。
・ラベル用紙13は、ロール状に巻かれたラベルロール12の形態を採って、軸16に対し一体回転可能に取り付けられてもよいし、軸16に対し回転可能に支持されてもよい。また、ラベル用紙13はラベルロール12の形態を採らず、軸16に緩く巻き付けられてもよい。いずれの場合でも、巻き取りローラ21の回転によりラベル用紙13を引き出すことが可能である。
・付勢機構として、引っ張りコイルばね36に代えて、載置台33を上方へ押し上げる圧縮コイルばねが用いられてもよい。また、付勢機構として、コイルばねとは異なるばねが用いられてもよい。さらに、載置台33を上方へ付勢するものであることを条件に、ばね以外の弾性部材が付勢機構として用いられてもよい。
・上述したように、排出ローラ52,56による袋32の排出は、ラベル15の貼り付けられた袋32を、巻き取りローラ21によって搬送されてくる次のラベル15が、その袋32に貼り付けられる前に袋供給部31から排出し得る速度で行われる必要がある。
従って、ラベル用紙13において隣り合うラベル15間の間隔が狭くなるに従い、排出速度を速くする必要がある。これとは逆に、上記間隔が十分広い場合には、排出速度を搬送速度と同一に設定することも可能である。
・シャフト42によって搬送方向が変更される際に、変更後の搬送方向へ移動しようとする台紙14から、変更前の搬送方向へ引き続き移動しようとするラベル15を剥離させてラベル15の全体を袋32に貼り付けることができる場合には、押さえローラ46の省略が可能である。
・巻き取りローラ21が人手に代えて、モータ等のアクチュエータによって回転される構成に変更されてもよい。この場合には、ハンドル部23が不要となる。
・シャフト41〜43の本数や位置が変更されてもよい。ただし、そのうちの少なくとも1本は、方向変更部として機能するものである必要がある。すなわち、該当するシャフトは、最上部の袋32の上方において、巻き取りローラ21によるラベル用紙13の搬送方向を、台紙14がラベル15よりも内周側に位置するように曲がる方向へ変更する必要がある。
・シャフト41〜43の本数や位置が変更されてもよい。ただし、そのうちの少なくとも1本は、方向変更部として機能するものである必要がある。すなわち、該当するシャフトは、最上部の袋32の上方において、巻き取りローラ21によるラベル用紙13の搬送方向を、台紙14がラベル15よりも内周側に位置するように曲がる方向へ変更する必要がある。
10…ラベル貼付装置、13…ラベル用紙、14…台紙、15…ラベル、21…巻き取りローラ、23…ハンドル部、32…袋、35…付勢機構、42…シャフト(方向変更部)、46…押さえローラ、52,56…排出ローラ。
上記課題を解決するラベル貼付装置は、複数のラベルを並べた状態で帯状の台紙に剥離可能に粘着させてなるラベル用紙の前記台紙から前記ラベルを順に剥離し、積み重ねられた複数の袋のうち最上部に位置する袋に貼り付けるラベル貼付装置であって、回転されることにより、前記ラベル用紙を引き出して前記台紙を巻き取る巻き取りローラと、最上部の前記袋の上方において、前記巻き取りローラによる前記ラベル用紙の搬送方向を、前記台紙が前記ラベルよりも内周側に位置するように曲がる方向へ変更することで、前記台紙から前記ラベルを剥離させて最上部の前記袋に貼り付けて送り出す方向変更部とを備える。
Claims (6)
- 複数のラベルを並べた状態で帯状の台紙に剥離可能に粘着させてなるラベル用紙の前記台紙から前記ラベルを順に剥離し、積み重ねられた複数の袋のうち最上部に位置する袋に貼り付けるラベル貼付装置であって、
回転されることにより、前記ラベル用紙を引き出して前記台紙を巻き取る巻き取りローラと、
最上部の前記袋の上方において、前記巻き取りローラによる前記ラベル用紙の搬送方向を、前記台紙が前記ラベルよりも内周側に位置するように曲がる方向へ変更する方向変更部と
を備え、前記方向変更部により搬送方向が変更される際に、変更後の搬送方向へ移動しようとする前記台紙から、変更前の搬送方向へ引き続き移動しようとする前記ラベルを剥離させて最上部の前記袋に貼り付けながら、同ラベルの移動を利用して前記袋を送り出すように構成されているラベル貼付装置。 - 最上部の前記袋よりも上方であり、かつ変更前の搬送方向における前記方向変更部よりも前方に回転可能に支持された押さえローラがさらに設けられ、
前記押さえローラは、変更前の搬送方向へ引き続き移動しようとして前記台紙から剥離された前記ラベルを最上部の前記袋に押し付けることで、同ラベルの同袋への貼り付けを補助するものである請求項1に記載のラベル貼付装置。 - 前記袋の送り出し方向における前記押さえローラよりも前方において、互いに上下方向に隣接した状態で配置され、前記巻き取りローラに連動して回転される一対の排出ローラがさらに設けられ、
両排出ローラは、前記ラベルが貼り付けられた前記袋を、上下両側から挟み込んだ状態で互いに反対方向へ回転することにより、前記送り出し方向における前方へ排出するものである請求項2に記載のラベル貼付装置。 - 前記ラベル用紙では、複数の前記ラベルが、前記台紙の長さ方向に並べられた状態で同台紙に剥離可能に粘着されており、
前記排出ローラによる前記袋の排出は、前記ラベルが貼り付けられた前記袋を、前記巻き取りローラにより搬送されてくる次のラベルが同袋に貼り付けられる前に排出し得る速度で行われる請求項3に記載のラベル貼付装置。 - 積み重ねられた複数の前記袋を上方へ付勢する付勢機構をさらに備える請求項1〜4のいずれか1項に記載のラベル貼付装置。
- 前記巻き取りローラには、同巻き取りローラを回転させる際に把持されて操作されるハンドル部が設けられている請求項1〜5のいずれか1項に記載のラベル貼付装置。
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