従来より、内装の施工において、壁紙施工については、新築、リフォームなどの場合に、専門の内装施工業者が、施工現場に専用の壁紙糊付機を持ち込んで、壁紙糊付機を用いて壁紙の裏面に糊付けをして、施工する場合が多い。
しかしながら、昨今、DIYがブームとなっており、例えば、ホームセンター、DIYショップ、インターネットショップなどにおいて、壁紙販売コーナーを設けて、何種類かの壁紙の販売や、壁紙施工に必要な工具、糊、パテなどの壁紙施工に必要な副資材の販売も行われている。
ところで、このような、従来、ホームセンター、DIYショップ、インターネットショップなどで販売されている壁紙は、壁紙の裏面である糊付面が、水で活性化するというタイプの再湿性の壁紙や、ステッカーやシールのように糊付面に貼着した離型紙を剥がして、シール面を貼り付けるタイプの壁紙などが多かった。
しかしながら、これらのタイプの壁紙は、一度貼付した後に、もう一度剥がして位置をずらしたりすることがほとんどできないタイプの壁紙である。
従って、これらのタイプの壁紙を用いる場合には、壁紙の位置合わせが非常に難しく、慎重に位置決めして、気を使いながら、シワなども発生しないように施工しなければならず、施工性が悪いものであった。
これに対して、内装施工業者が使用している澱粉糊は、施工途中で何度か貼り直しをしたり、一度貼り付けてもすぐに剥がして貼付位置を変えたりすることができるので、施工性が良好である。このため、ホームセンター、DIYショップなどの店頭でも、このような澱粉糊を壁紙に塗布して販売することが行われている。
例えば、5m、10mなどの所定の長さの壁紙に澱粉糊を塗布して、糊付面にカットテープの貼付けと、糊面全体に対して乾燥防止用フィルムを貼り、それを真空パックした状態で箱入りにして販売したりされている。
また、店頭において壁紙の見本帳を置き、購入者に希望する壁紙を選んでもらい、長さや枚数について注文を受け、この注文を1カ所の糊付作業場に集約して糊付を行って、購入者の自宅へ宅配便などで配送するという販売が行われている。しかしながら、宅配便での配送では、購入者の手元には数日してから届くため、購入者にとっては不便であった。
このため、最近では、郊外などに敷地面積の大きなホームセンター、DIYショップが建てられ、そのような大型店舗では、数十種類から百種類程度の壁紙を展示して、購入者の要望に応じて切り売りしている。すなわち、購入者の要望があれば、店頭で購入者が選んだ壁紙に、糊付料金を追加徴収して糊を塗布することが行われている。
このように、店頭で購入された壁紙に糊を塗布するために、内装施工業者が使用する壁紙糊付機が使用されたりしている。すなわち、店内で切り売りした壁紙に糊を塗布し、必要に応じ長さ方向に切断し、糊の塗布された面同士を合わせるように折りたたみ、袋に入れて購入者に渡されている。
しかしながら、このような袋は、必ずしも密閉されているわけではないため、壁紙の端部から乾燥していくために、壁紙はその日のうちに使用する必要があった。
このため、糊の付いた壁紙を、数日から一週間程度保管を可能にするには、糊付面全面に対して、乾燥防止用フィルムを貼り、密閉した袋に入れることが必要であり、顧客のニーズに応えるため、図7に示したような構造の壁紙糊付巻き取り機200を使用しているホームセンターなどがある。
すなわち、図7に示したように、従来の壁紙糊付巻き取り機200は、壁紙Aの糊付面に乾燥防止用フィルムBを貼着した状態で、壁紙Aをロール形状に巻き取るためのものである。
図7に示したように、壁紙糊付巻き取り機200は、底部に移動用キャスター202が設けられた架台フレーム204を備えている。そして、この架台フレーム204の略中央部分の中央フレーム206に、従来から知られている自動壁紙糊付機と同様な構造を備えた壁紙糊付機本体208が、載置するように設けられている。
一方、架台フレーム204の壁紙糊付機本体208の後方側の後方フレーム210の上部には、壁紙Aの壁紙原反ロール212が、繰り出し可能に、かつ、脱着自在に装着されている。
なお、図7に示したように、異なる径の芯棒を使用して壁紙原反ロール212を、点線と二点鎖線で示したように、2カ所のうちいずれかに設置することができるように構成されている。
また、架台フレーム204の壁紙糊付機本体208の前方側の下方フレーム211に、乾燥防止用フィルムBの乾燥防止用フィルム原反ロール213が、繰り出し可能に、かつ、脱着自在に装着されている。
また、架台フレーム204の壁紙糊付機本体208の下方の下方フレーム215に、カットテープCのカットテープ原反ロール220が、繰り出し可能に、かつ、脱着自在に装着されている。
なお、カットテープCは、従来から知られている自動壁紙糊付機と同様に、壁紙Aの左右の端部に貼り付けすることができるように、架台フレーム204の下方フレーム215の両側に、それぞれ設けられている構成となっている。
また、架台フレーム204の前方側の前方フレーム222の上部には、巻き取り装置224が設けられている。
この巻き取り装置224は、後述するように、壁紙糊付巻き取り機200の壁紙糊付機本体208を通過することによって、壁紙Aの裏面Dに糊が塗布され、乾燥防止用フィルムB、カットテープCが、壁紙Aの裏面Dの糊付け面に貼着された壁紙Aを、手動または自動で、巻き取るように構成されている。なお、図7では、手動ハンドルHを示している。
また、壁紙糊付機本体208は、従来から知られている自動壁紙糊付機と同様な構成となっており、図7に示したように、上部が開放した状態の略箱体形状の本体フレーム226を備えている。
この本体フレーム226は、図7に示したように、上部フレーム228と、下部フレーム230とから構成されている。そして、上部フレーム228の上部には、左右方向に離間して配置された一対の把手221を備えている。
この把手221を把持して操作することによって、後述するように、壁紙Aを壁紙糊付機本体208に配置したり、メンテナンスのために、下部フレーム230に対して、図示しないピボット軸を回動中心として、図7の矢印及び2点鎖線で示したように、開閉可能なように構成されている。
なお、図7に示したように、上部フレーム228と、下部フレーム230には、上部フレーム228を下部フレーム230に対して閉じた状態で固定するために、例えば、いわゆる「パチン錠」などの係止具232が設けられている。
壁紙原反ロール212から送り出された壁紙Aは、案内ローラー214を介して、送り出しローラー216と、検尺ローラー218との間に挟持されるように搬送される。
また、送り出しローラー216は、下部フレーム230の左右の側板部に回転可能に装着されているとともに、図示しない、複数の歯車機構を介して、駆動部の駆動モーターの駆動が伝達されるように構成されている。
そして、壁紙Aの裏面Dが、送り出しローラー216に当接するとともに、検尺ローラー218が、壁紙Aの表面Eに当接して、送り出しローラー216により搬送される壁紙Aに従動して回転するように構成されている。
このように、送り出しローラー216と、検尺ローラー218との間に挟持されるように搬送された壁紙Aは、図7に示したように、壁紙Aの裏面Dに対して、糊を塗布する糊付装置231に搬送される。
この糊付装置231では、壁紙Aの表面Eが、ハイテンションローラー234に当接するように壁紙Aが通過するとともに、壁紙Aの裏面Dが、糊付ローラー236と接触するように構成されている。
また、図7に示したように、糊付ローラー236と接触するように、糊付ローラー236の下方側に、糊上ローラー238が設けられており、糊収容タンク(糊箱)225に収容した糊を糊上ローラー238から、糊付ローラー236に転写するように構成されている。
なお、糊収容タンク(糊箱)225は、図7の二点鎖線で示したように、糊収容タンク225内に収容する糊の補充や洗浄するために、糊収容タンク225が前方側にスライドして脱着できるように構成されている。
また、糊付ローラー236の上流側には、糊付ローラー236と当接するように、ドクターローラー240が設けられている。このドクターローラー240と糊付ローラー236との間の距離を調整することによって、糊付ローラー236から、壁紙Aに転写する糊の厚さ(量)が、所定の厚さになるように調整するように構成されている。
さらに、糊付ローラー236の下流側には、押えローラー242が設けられており、押えローラー242が、壁紙Aの表面Eと当接するように構成されている。
また、押えローラー242の下流側には、壁紙Aの裏面Dと当接するナラシローラー244が設けられている。
このように構成される糊付装置231では、送り出しローラー216と、検尺ローラー218との間に挟持されるように搬送された壁紙Aは、ハイテンションローラー234と押えローラー242によって、糊付ローラー236に対して、所定のテンションで接触するように構成されている。
そして、糊収容タンク(糊箱)225に収容した糊が、糊上ローラー238から、糊付ローラー236に転写される。この際、ドクターローラー240により、壁紙Aに転写する糊の厚さ(量)が、所定の厚さになるように調整される。
そして、図7に示したように、糊付ローラー236によって、壁紙Aの裏面Dに糊が塗布された後、乾燥防止用フィルム原反ロール213から繰り出された乾燥防止用フィルムBが、ナラシローラー244の上流側から、壁紙Aの裏面Dの糊付け面に貼着されるように供給される。
また、これと同時に、カットテープ原反ロール220から繰り出されたカットテープCが、ナラシローラー244の上流側から、壁紙Aの裏面Dの糊付け面に、壁紙Aの左右の端部のいずれか一方又は両端に貼着されるように供給される。
このように、壁紙Aの裏面Dに糊が塗布され、乾燥防止用フィルムB、カットテープCが、壁紙Aの裏面Dの糊付け面に貼着された後、ナラシローラー244によって、均一の厚さになるように処理される。
そして、ナラシローラー244によって、均一の厚さになるように処理された壁紙Aは、壁紙糊付機本体208から排出された後、巻き取り装置224によって、手動または自動で、巻き取られるように構成されている。
ところで、このような従来の壁紙糊付巻き取り機200では、壁紙Aの壁紙原反ロール212が、架台フレーム204の後方側の後方フレーム210の上部のセットする位置が高い位置にある。
このため、10kg〜20kg程度の重量がある壁紙原反ロール212を、機械の背面側からセットしなければならず、例えば、ホームセンターなどにおいて、特に女性が操作するには、作業性が悪かった。
また、従来の壁紙糊付巻き取り機200では、壁紙原反ロール212をセットする側が壁紙糊付巻き取り機200の背面側(すなわち、架台フレーム204の後方側、図7の右側)である。一方、製品の巻き取り側である、巻き取り装置224が、壁紙糊付巻き取り機200の正面側(すなわち、架台フレーム204の前方側、図7の左側)である。
このため、従来の壁紙糊付巻き取り機200では、糊付作業や巻取作業が、作業面や設置スペース上非効率的な配置であった。
さらに、従来の壁紙糊付巻き取り機200では、糊を塗布した糊付け面が下向きのため、糊付作業をしている作業者からは、糊の塗布具合やカットテープCの付き位置の具合、また、乾燥防止用フィルムBが、気泡が入らずに密着して貼れているかどうかなどの確認ができなかった。
また、従来の壁紙糊付巻き取り機200では、所定の長さに壁紙Aの裏面Dに糊付けし、乾燥防止用フィルムB、カットテープCの貼付をして巻取した際に、切断するためのガイドなどが特に設けられていない。このため、巻き取り装置224と壁紙糊付機本体208の間で適当に切断するしかなく、壁紙Aや乾燥防止用フィルムBに対して直角にまっすぐ切断することができなかった。
このため、図8に示したように、本出願人は、特許文献1(特許第4321771号公報)において、このような従来の壁紙糊付巻き取り機200における課題を解決した壁紙糊付巻き取り機300を提案した。
すなわち、図8に示したように、特許文献1の壁紙糊付巻き取り機300は、底部に移動用キャスター302が設けられた架台フレーム304を備えている。そして、この架台フレーム304の略中央部分の中央フレーム306に、従来から知られている自動壁紙糊付機と同様な構造を備えた壁紙糊付機本体308が、載置するように設けられている。
一方、架台フレーム304の前方側の前方フレーム310の下方、すなわち、壁紙糊付機本体308よりも下方の位置に、壁紙Aの壁紙原反ロール312が、繰り出し可能に、かつ、脱着自在に装着されている。
また、図8に示したように、架台フレーム304の壁紙糊付機本体308の後方側の後方フレーム311に、壁紙糊付機本体308よりも下方の位置に、乾燥防止用フィルムBの乾燥防止用フィルム原反ロール313が、繰り出し可能に、かつ、脱着自在に装着されている。
また、架台フレーム304の壁紙糊付機本体308の下方の下方フレーム315に、カットテープCのカットテープ原反ロール320が、繰り出し可能に、かつ、脱着自在に装着されている。
なお、カットテープCは、従来から知られている自動壁紙糊付機と同様に、壁紙Aの左右の端部に貼り付けすることができるように、架台フレーム304の下方フレーム315の両側に、それぞれ設けられている構成となっている。
また、架台フレーム304の前方側の前方フレーム310の上部には、巻き取り装置324が設けられている。
この巻き取り装置324は、後述するように、壁紙糊付巻き取り機300の壁紙糊付機本体308を通過することによって、壁紙Aの裏面Dに糊が塗布され、乾燥防止用フィルムB、カットテープCが、壁紙Aの裏面Dの糊付け面に貼着された壁紙Aを、手動または自動で、巻き取るように構成されている。なお、図8、図9では、手動ハンドルHを示している。
なお、壁紙糊付機本体308は、従来から知られている自動壁紙糊付機と同様な構成となっており、図8に示したように、上部が開放した状態の略箱体形状の本体フレーム326を備えている。
この本体フレーム326は、図8に示したように、上部フレーム328と、下部フレーム330とから構成されている。そして、上部フレーム328の上部には、左右方向に離間して配置された一対の図示しない把手を備えている。
この把手を把持して操作することによって、後述するように、壁紙Aを壁紙糊付機本体308に配置したり、メンテナンスのために、下部フレーム330に対して、図示しないピボット軸を回動中心として、図8の矢印で示したように、開閉可能なように構成されている。
なお、図8に示したように、上部フレーム328と、下部フレーム330には、上部フレーム328を下部フレーム330に対して閉じた状態で固定するために、例えば、いわゆる「パチン錠」などの係止具332が設けられている。
壁紙原反ロール312から送り出された壁紙Aは、案内ローラー314を介して、送り出しローラー316と、検尺ローラー318との間に挟持されるように搬送される。
また、送り出しローラー316は、下部フレーム330の左右の側板部に回転可能に装着されているとともに、図示しない、複数の歯車機構を介して、駆動部の駆動モーターの駆動が伝達されるように構成されている。
そして、壁紙Aの裏面Dが、送り出しローラー316に当接するとともに、検尺ローラー318が、壁紙Aの表面Eに当接して、送り出しローラー316により搬送される壁紙Aに従動して回転するように構成されている。
このように、送り出しローラー316と、検尺ローラー318との間に挟持されるように搬送された壁紙Aは、図8に示したように、壁紙Aの裏面Dに対して、糊を塗布する糊付装置331に搬送される。
この糊付装置331では、壁紙Aの表面Eが、ハイテンションローラー334に当接するように壁紙Aが通過するとともに、壁紙Aの裏面Dが、糊付ローラー336と接触するように構成されている。
また、図8に示したように、糊付ローラー336と接触するように、糊付ローラー336の下方側に、糊上ローラー338が設けられており、糊収容タンク(糊箱)325に収容した糊を糊上ローラー338から、糊付ローラー336に転写するように構成されている。
また、糊付ローラー336の上流側には、糊付ローラー336と当接するように、ドクターローラー340が設けられている。このドクターローラー340と糊付ローラー336との間の距離を調整することによって、糊付ローラー336から、壁紙Aに転写する糊の厚さ(量)が、所定の厚さになるように調整するように構成されている。
さらに、糊付ローラー336の下流側には、押えローラー342が設けられており、押えローラー342が、壁紙Aの表面Eと当接するように構成されている。
また、押えローラー342の下流側には、壁紙Aの裏面Dと当接するナラシローラー344が設けられている。
さらに、図8に示したように、ナラシローラー344の右側には、第1のテーブル346が設けられている。第1のテーブル346は、壁紙糊付機本体308の両側において、テーブルフレーム346aが設けられ、これらのテーブルフレーム346aに、テーブル346bが、脱着自在に設けられている。
また、図8に示したように、検尺ローラー318から糊付ローラー336に至る経路の上方には、第2のテーブル348が設けられている。
さらに、図8に示したように、壁紙糊付巻き取り機300には、制御ボックス352が設けられており、糊付長さや枚数などの各種の設定や、運転・停止・寸動・割り込みスイッチなどの各操作ができるスイッチが適宜設けられている。
また、フットスイッチ354が設けられ、フットスイッチ354を作動させると、壁紙糊付機本体308の停止が行われるように設定されている。
このように、制御ボックス352の停止スイッチとは別に、フットスイッチ354が併設されており、フットスイッチ354を踏むことにより、任意位置ですばやく機械を停止させることができるように構成されている。
なお、このフットスイッチ354を踏むたびに、停止と運転とを繰り返す作動をするようにしても構わない。
このように構成される糊付装置331では、概略、以下のように、操作して作動されるようになっている。
先ず、図9に示したように、乾燥防止用フィルムBとカットテープCを、ナラシローラー344に巻くようにして、壁紙糊付機本体308から引き出し、引き出した先端をテープなどで、第1のテーブル346に貼り付けておく。
この際、乾燥防止用フィルムBの先端を、第2のテーブル348の左側にあるステー350まで引き出してから、第1のテーブル346の側へ折り返すように載置しておく。
次に、上部フレーム328の係止具332(パチン錠)を開放して、上部フレーム328を上方に開き、制御ボックス352に設けられている割り込みスイッチ(図示せず)を押し、設定されている一定糊付速度で壁紙糊付機本体308を作動させる。
このように、壁紙糊付機本体308を作動させた状態で、壁紙Aを壁紙原反ロール312から引き出し、図8、図9に示したような経路を通して、糊付ローラー336に壁紙Aの先端を貼り付けるように置く。
そして、送り出しローラー316と、検尺ローラー318との間に挟持されるように搬送された壁紙Aは、ハイテンションローラー334と押えローラー342によって、糊付ローラー336に対して、所定のテンションで接触するように構成されている。
そして、糊収容タンク(糊箱)325に収容した糊が、糊上ローラー338から、糊付ローラー336に転写される。この際、ドクターローラー340により、壁紙Aに転写する糊の厚さ(量)が、所定の厚さになるように調整される。
図8に示したように、糊付ローラー336によって、壁紙Aの裏面Dに糊が塗布された後、壁紙Aがナラシローラー344側へ搬送される。壁紙Aの先端を指で持ち、壁紙Aの先端がナラシローラー344を過ぎる位置くらいで、フットスイッチ354を作動させて、壁紙糊付機本体308の作動を停止させる。この位置で、壁紙Aの先端を、乾燥防止用フィルムBへ貼り付ける。
これにより、壁紙Aの先端に対して、乾燥防止用フィルムBが、約20cm程度長くなった状態で貼り付けられ、カットテープCが、壁紙Aの両端の適切な位置へ貼り付いた状態となる。
ここで、第1のテーブル346にテープなどで貼り付けられた乾燥防止用フィルムBとカットテープCは外しておく。
そして、上部フレーム328を閉じて、係止具332(パチン錠)で固定し、制御ボックス352の入力装置であるテンキー(図示せず)を使用して、顧客の所望の長さを入力して、スタートスイッチ(図示せず)で糊付作業を開始する。
図8に示したように、糊付ローラー336によって、壁紙Aの裏面Dに糊が塗布された後、乾燥防止用フィルム原反ロール313から繰り出された乾燥防止用フィルムBが、ナラシローラー344の上流側から、壁紙Aの裏面Dの糊付け面に貼着されるように供給される。
また、これと同時に、カットテープ原反ロール320から繰り出されたカットテープCが、ナラシローラー344の上流側から、壁紙Aの裏面Dの糊付け面に、壁紙Aの左右の端部に貼着されるように供給される。
このように、壁紙Aの裏面Dに糊が塗布され、乾燥防止用フィルムB、カットテープCが、壁紙Aの裏面Dの糊付け面に貼着された後、ナラシローラー344によって、均一の厚さになるように処理される。
そして、ナラシローラー344によって、均一の厚さになるように処理された壁紙Aは、壁紙糊付機本体308から排出された後、巻き取り装置324によって、手動または自動で、巻き取られるように構成されている。
なお、この際、購入者が所望する長さ分糊付けされたとき、壁紙糊付機本体308が停止する。ここで作業者は、カッターなどで壁紙切断位置Xにおいて壁紙Aを切断する。
そして、壁紙Aの切断後、割り込みスイッチなどを押して、壁紙Aの後端が巻き取り装置324に巻き取られるまで、壁紙糊付機本体308を作動させ、巻取りが完了した時に、フットスイッチ354などによって、壁紙糊付機本体308の作動を停止させる。
この状態で、作業者が、カッターなどで、第2のテーブル348のステー350の側端部を、乾燥防止用フィルムBの切断ガイドとして用いて、乾燥防止用フィルムBと、カットテープCを切断する。そして、乾燥防止用フィルムBの後端を、テープ止めなどして1本のロール状に梱包する。それと同時に、切断されたもう一方の乾燥防止用フィルムBの先端側をカットテープCとともに、再び、第1のテーブル346へテープなどで仮止めする。
以上で、一つの壁紙Aの付作業は完了となり、あとは、この手順を繰り返して、必要な枚数分、糊付作業を行うように構成されている。
これにより、糊付作業者は、ホームセンターなどの店内において、糊付されているかどうか、カットテープCが所定の位置にうまくついているのかどうか、さらに、乾燥防止用フィルムBが気泡を噛むことなく、壁紙Aの糊付面にうまく貼り付いた状態になっているかどうかの確認をしながら、糊付巻取作業が可能となる。
そのため、店内において作業する人が、経験の浅いパートの人でも、安心して糊付作業ができるようになる。
また、次の糊付作業のために、乾燥防止用フィルムBと、カットテープCの少なくともいずれかを、第1のテーブル346に仮止めしておくことで、糊付作業前に乾燥防止用フィルムBと、カットテープCを、その都度所定の経路を通るようにセットする手間を省くことができ、店内での糊付巻取作業を効率的に行うことができるようになる。
さらに、壁紙Aと、乾燥防止用フィルムBと、カットテープCを貼り付けした後に、一時停止した位置において、壁紙糊付巻き取り機300の巻き取り装置324にセットする紙管へ、巻き取る壁紙Aの先端の固定が容易にできるものである。
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。
(実施例1)
図1は、本発明の壁紙糊付巻き取り機の実施例の側面図である。
図1において、符号10は、全体で本発明の壁紙糊付巻き取り機を示している。
図1に示したように、図7に示した従来の壁紙糊付巻き取り機200と概略同様な構成を備えている。なお、図7に示した従来の壁紙糊付巻き取り機200と同様な構成部材には、190を引いた参照番号で示している。
すなわち、図1に示したように、本発明の壁紙糊付巻き取り機10は、壁紙Aの糊付面に乾燥防止用フィルムBを貼着した状態で、壁紙Aをロール形状に巻き取るためのものである。
図1に示したように、壁紙糊付巻き取り機10は、底部に移動用キャスター12が設けられた架台フレーム14を備えている。そして、この架台フレーム14の略中央部分の中央フレーム16に、従来から知られている自動壁紙糊付機と同様な構造を備えた壁紙糊付機本体18が、載置するように設けられている。
一方、架台フレーム14の壁紙糊付機本体18の後方側の後方フレーム20の上部には、壁紙Aの壁紙原反ロール22が、繰り出し可能に、かつ、脱着自在に装着されている。
なお、図1に示したように、異なる径の芯棒を使用して壁紙原反ロール22を、点線と二点鎖線で示したように、2カ所のうちいずれかに設置することができるように構成されている。
また、架台フレーム14の壁紙糊付機本体18の前方側の下方フレーム21に、乾燥防止用フィルムBの乾燥防止用フィルム原反ロール23が、繰り出し可能に、かつ、脱着自在に装着されている。
また、架台フレーム14の壁紙糊付機本体18の下方の下方フレーム25に、カットテープCのカットテープ原反ロール30が、繰り出し可能に、かつ、脱着自在に装着されている。
なお、カットテープCは、従来から知られている自動壁紙糊付機と同様に、図示しないが、壁紙Aの左右の端部に貼り付けすることができるように、架台フレーム14の下方フレーム25の両側に、それぞれ設けられている構成となっている。もちろん、カットテープCは、壁紙Aの左右のいずれか片側だけに貼り付けするようにしても良い。
また、架台フレーム14の前方側の前方フレーム32の上部には、巻き取り装置34が設けられている。
この巻き取り装置34は、後述するように、壁紙糊付巻き取り機10の壁紙糊付機本体18を通過することによって、壁紙Aの裏面Dに糊が塗布され、乾燥防止用フィルムB、カットテープCが、壁紙Aの裏面Dの糊付け面に貼着された壁紙Aを、手動または自動で、巻き取るように構成されている。なお、図1では、手動ハンドルHを示している。
また、壁紙糊付機本体18は、従来から知られている自動壁紙糊付機と同様な構成となっており、図1に示したように、上部が開放した状態の略箱体形状の本体フレーム36を備えている。
この本体フレーム36は、図1に示したように、上部フレーム38と、下部フレーム40とから構成されている。そして、上部フレーム38の上部には、左右方向に離間して配置された一対の把手27を備えている。
この把手27を把持して操作することによって、後述するように、壁紙Aを壁紙糊付機本体18に配置したり、メンテナンスのために、下部フレーム40に対して、図示しないピボット軸を回動中心として、図1の矢印で示したように、開閉可能なように構成されている。なお、図1において、開いた状態の上部フレーム38を2点鎖線で示している。
なお、図1に示したように、上部フレーム38と、下部フレーム40には、上部フレーム38を下部フレーム40に対して閉じた状態で固定するために、例えば、いわゆる「パチン錠」などの係止具42が設けられている。
壁紙原反ロール22から送り出された壁紙Aは、案内ローラー24を介して、送り出しローラー26と、検尺ローラー28との間に挟持されるように搬送される。
また、送り出しローラー26は、下部フレーム40の左右の側板部に回転可能に装着されているとともに、図示しない、複数の歯車機構を介して、駆動部の駆動モーターの駆動が伝達されるように構成されている。
そして、壁紙Aの裏面Dが、送り出しローラー26に当接するとともに、検尺ローラー28が、壁紙Aの表面Eに当接して、送り出しローラー26により搬送される壁紙Aに従動して回転するように構成されている。
このように、送り出しローラー26と、検尺ローラー28との間に挟持されるように搬送された壁紙Aは、図1に示したように、壁紙Aの裏面Dに対して、糊を塗布する糊付装置41に搬送される。
この糊付装置41では、壁紙Aの表面Eが、ハイテンションローラー44に当接するように壁紙Aが通過するとともに、壁紙Aの裏面Dが、糊付ローラー46と接触するように構成されている。
また、図1に示したように、糊付ローラー46と接触するように、糊付ローラー46の下方側に、糊上ローラー48が設けられており、糊収容タンク(糊箱)55に収容した糊を糊上ローラー48から、糊付ローラー46に転写するように構成されている。
なお、糊収容タンク(糊箱)55は、図1の二点鎖線で示したように、糊収容タンク55内に収容する糊の補充や洗浄するために、糊収容タンク55が前方側にスライドして脱着できるように構成されている。
また、糊付ローラー46の上流側には、糊付ローラー46と当接するように、ドクターローラー50が設けられている。このドクターローラー50と糊付ローラー46との間の距離を調整することによって、糊付ローラー46から、壁紙Aに転写する糊の厚さ(量)が、所定の厚さになるように調整するように構成されている。
さらに、糊付ローラー46の下流側には、押えローラー52が設けられており、押えローラー52が、壁紙Aの表面Eと当接するように構成されている。
また、押えローラー52の下流側には、壁紙Aの裏面Dと当接するナラシローラー54が設けられている。
このように構成される糊付装置41では、送り出しローラー26と、検尺ローラー28との間に挟持されるように搬送された壁紙Aは、ハイテンションローラー44と押えローラー52によって、糊付ローラー46に対して、所定のテンションで接触するように構成されている。
そして、糊収容タンク(糊箱)55に収容した糊が、糊上ローラー48から、糊付ローラー46に転写される。この際、ドクターローラー50により、壁紙Aに転写する糊の厚さ(量)が、所定の厚さになるように調整される。
そして、図1に示したように、糊付ローラー46によって、壁紙Aの裏面Dに糊が塗布された後、乾燥防止用フィルム原反ロール23から繰り出された乾燥防止用フィルムBが、ナラシローラー54の上流側から、壁紙Aの裏面Dの糊付け面に貼着されるように供給される。
また、これと同時に、カットテープ原反ロール30から繰り出されたカットテープCが、ナラシローラー54の上流側から、壁紙Aの裏面Dの糊付け面に、壁紙Aの左右の端部のいずれか一方又は両端に貼着されるように供給される。
このように、壁紙Aの裏面Dに糊が塗布され、乾燥防止用フィルムB、カットテープCが、壁紙Aの裏面Dの糊付け面に貼着された後、ナラシローラー54によって、均一の厚さになるように処理される。
そして、ナラシローラー54によって、均一の厚さになるように処理された壁紙Aは、壁紙糊付機本体18から排出された後、巻き取り装置34によって、手動または自動で、巻き取られるように構成されている。
また、壁紙糊付機本体18と巻き取り装置34との間には、図1に示したように、カッターガイド56が設けられており、作業者が、カッターなどで、カッターガイド56の側端部を、乾燥防止用フィルムBの切断ガイドとして用いて、乾燥防止用フィルムBと、カットテープCを切断することができるように構成されている。
また、図1に示したように、壁紙糊付巻き取り機10には、制御ボックス57が設けられており、糊付長さや枚数などの各種の設定や、運転・停止・寸動・割り込みスイッチなどの各操作ができるスイッチが適宜設けられている。
さらに、架台フレーム14の壁紙糊付機本体18の後方側の後方フレーム20の上部には、壁紙原反押え58が設けられている。この壁紙原反押え58は、矢印方向に付勢されており、壁紙Aが、壁紙原反ロール22から繰り出される際に、壁紙原反ロール22の径に応じて、ピボット軸58aを中心に回動して、一定の圧力で押圧して壁紙Aが弛まないように構成されている。
そして、本発明の壁紙糊付巻き取り機10では、図1に示したように、巻き取り装置34で壁紙Aをロール形状に巻き取る際に、巻き取られる壁紙Aの表面Eに対して、押圧しながら従動回転する押圧従動部を有する巻き取りアシスト装置60を、巻き取り装置34に付設するように備えられている。
なお、この巻き取り装置34に付設された巻き取りアシスト装置60については、その詳細については、後述する。
このように構成することによって、巻き取り装置34で壁紙Aをロール形状に巻き取る際に、巻き取られる壁紙Aの表面Eに対して、押圧しながら従動回転する押圧従動部を有する巻き取り巻き取りアシスト装置60を備えている。
従って、この巻き取りアシスト装置60の押圧従動部が、巻き取り装置34で壁紙Aをロール形状に巻き取る際に、巻き取られる壁紙Aの表面Eに対して、押圧しながら従動回転するため、巻き取るメートル数が大きくなっても、巻き取り芯棒によって、ロールの中心付近の壁紙Aに対して、巻き取りのための力が大きくかかることがなく、壁紙Aが絞められることがなく、均一に巻き取ることができる。
これにより、塗布した糊が壁紙Aの両端部からはみ出したり、凸凹になってしまうことがなく、製品として優れた品質で、巻き取り芯棒を使用した巻き取りにおいて、大きな巻径まで巻き取りが可能である。
(実施例2)
図2は、本発明の壁紙糊付巻き取り機の別の実施例の側面図、図3は、図2の実施例の壁紙A、乾燥防止用フィルムB、カットテープCのセット手順を説明する側面図である。
図2〜図3において、符号100は、全体で本発明の壁紙糊付巻き取り機を示している。
図2〜図3に示したように、図8〜図9に示した従来の壁紙糊付巻き取り機300と概略同様な構成を備えている。なお、図8〜図9に示した特許文献1の壁紙糊付巻き取り機300と同様な構成部材には、200を引いた参照番号で示している。
図2に示したように、この実施例の壁紙糊付巻き取り機100は、底部に移動用キャスター102が設けられた架台フレーム104を備えている。そして、この架台フレーム104の略中央部分の中央フレーム106に、従来から知られている自動壁紙糊付機と同様な構造を備えた壁紙糊付機本体108が、載置するように設けられている。
一方、架台フレーム104の前方側の前方フレーム110の下方、すなわち、壁紙糊付機本体108よりも下方の位置に、壁紙Aの壁紙原反ロール112が、繰り出し可能に、かつ、脱着自在に装着されている。
また、図2に示したように、架台フレーム104の壁紙糊付機本体108の後方側の後方フレーム111に、壁紙糊付機本体108よりも下方の位置に、乾燥防止用フィルムBの乾燥防止用フィルム原反ロール113が、繰り出し可能に、かつ、脱着自在に装着されている。
また、架台フレーム104の壁紙糊付機本体108の下方の下方フレーム115に、カットテープCのカットテープ原反ロール120が、繰り出し可能に、かつ、脱着自在に装着されている。
なお、カットテープCは、従来から知られている自動壁紙糊付機と同様に、図示しないが、壁紙Aの左右の端部に貼り付けすることができるように、架台フレーム104の下方フレーム115の両側に、それぞれ設けられている構成となっている。
また、架台フレーム104の前方側の前方フレーム110の上部には、巻き取り装置124が設けられている。
この巻き取り装置124は、後述するように、壁紙糊付巻き取り機100の壁紙糊付機本体108を通過することによって、壁紙Aの裏面Dに糊が塗布され、乾燥防止用フィルムB、カットテープCが、壁紙Aの裏面Dの糊付け面に貼着された壁紙Aを、手動または自動で、巻き取るように構成されている。なお、図2〜図3では、手動ハンドルHを示している。
なお、壁紙糊付機本体108は、従来から知られている自動壁紙糊付機と同様な構成となっており、図2に示したように、上部が開放した状態の略箱体形状の本体フレーム126を備えている。
この本体フレーム126は、図2に示したように、上部フレーム128と、下部フレーム130とから構成されている。そして、上部フレーム128の上部には、左右方向に離間して配置された一対の図示しない把手を備えている。
この把手を把持して操作することによって、後述するように、壁紙Aを壁紙糊付機本体108に配置したり、メンテナンスのために、下部フレーム130に対して、図示しないピボット軸を回動中心として、図2の矢印で示したように、開閉可能なように構成されている。
なお、図2に示したように、上部フレーム128と、下部フレーム130には、上部フレーム128を下部フレーム130に対して閉じた状態で固定するために、例えば、いわゆる「パチン錠」などの係止具132が設けられている。
壁紙原反ロール112から送り出された壁紙Aは、案内ローラー114を介して、送り出しローラー116と、検尺ローラー118との間に挟持されるように搬送される。
また、送り出しローラー116は、下部フレーム130の左右の側板部に回転可能に装着されているとともに、図示しない、複数の歯車機構を介して、駆動部の駆動モーターの駆動が伝達されるように構成されている。
そして、壁紙Aの裏面Dが、送り出しローラー116に当接するとともに、検尺ローラー118が、壁紙Aの表面Eに当接して、送り出しローラー116により搬送される壁紙Aに従動して回転するように構成されている。
このように、送り出しローラー116と、検尺ローラー118との間に挟持されるように搬送された壁紙Aは、図2に示したように、壁紙Aの裏面Dに対して、糊を塗布する糊付装置131に搬送される。
この糊付装置131では、壁紙Aの表面Eが、ハイテンションローラー134に当接するように壁紙Aが通過するとともに、壁紙Aの裏面Dが、糊付ローラー136と接触するように構成されている。
また、図2に示したように、糊付ローラー136と接触するように、糊付ローラー136の下方側に、糊上ローラー138が設けられており、糊収容タンク(糊箱)125に収容した糊を糊上ローラー138から、糊付ローラー136に転写するように構成されている。
また、糊付ローラー136の上流側には、糊付ローラー136と当接するように、ドクターローラー140が設けられている。このドクターローラー140と糊付ローラー136との間の距離を調整することによって、糊付ローラー136から、壁紙Aに転写する糊の厚さ(量)が、所定の厚さになるように調整するように構成されている。
さらに、糊付ローラー136の下流側には、押えローラー142が設けられており、押えローラー142が、壁紙Aの表面Eと当接するように構成されている。
また、押えローラー142の下流側には、壁紙Aの裏面Dと当接するナラシローラー144が設けられている。
さらに、図2に示したように、ナラシローラー144の右側には、第1のテーブル146が設けられている。第1のテーブル146は、壁紙糊付機本体108の両側において、テーブルフレーム146aが設けられ、これらのテーブルフレーム146aに、テーブル146bが、脱着自在に設けられている。
また、図2に示したように、検尺ローラー118から糊付ローラー136に至る経路の上方には、第2のテーブル148が設けられている。
さらに、図2に示したように、壁紙糊付巻き取り機100には、制御ボックス152が設けられており、糊付長さや枚数などの各種の設定や、運転・停止・寸動・割り込みスイッチなどの各操作ができるスイッチが適宜設けられている。
また、フットスイッチ154が設けられ、フットスイッチ154を作動させると、壁紙糊付機本体108の停止が行われるように設定されている。
このように、制御ボックス152の停止スイッチとは別に、フットスイッチ154が併設されており、フットスイッチ154を踏むことにより、任意位置ですばやく機械を停止させることができるように構成されている。
なお、このフットスイッチ154を踏むたびに、停止と運転とを繰り返す作動をするようにしても構わない。
このように構成される糊付装置131では、概略、以下のように、操作して作動されるようになっている。
先ず、図3に示したように、乾燥防止用フィルムBとカットテープCを、ナラシローラー144に巻くようにして、壁紙糊付機本体108から引き出し、引き出した先端をテープなどで、第1のテーブル146に貼り付けておく。
この際、乾燥防止用フィルムBの先端を、第2のテーブル148の左側にあるステー150まで引き出してから、第1のテーブル146の側へ折り返すように載置しておく。
次に、上部フレーム128の係止具132(パチン錠)を開放して、上部フレーム128を上方に開き、制御ボックス152に設けられている割り込みスイッチ(図示せず)を押し、設定されている一定糊付速度で壁紙糊付機本体108を作動させる。
このように、壁紙糊付機本体108を作動させた状態で、壁紙Aを壁紙原反ロール112から引き出し、図2、図3に示したような経路を通して、糊付ローラー136に壁紙Aの先端を貼り付けるように置く。
そして、送り出しローラー116と、検尺ローラー118との間に挟持されるように搬送された壁紙Aは、ハイテンションローラー134と押えローラー142によって、糊付ローラー136に対して、所定のテンションで接触するように構成されている。
そして、糊収容タンク(糊箱)125に収容した糊が、糊上ローラー138から、糊付ローラー136に転写される。この際、ドクターローラー140により、壁紙Aに転写する糊の厚さ(量)が、所定の厚さになるように調整される。
図2に示したように、糊付ローラー136によって、壁紙Aの裏面Dに糊が塗布された後、壁紙Aがナラシローラー144側へ搬送される。壁紙Aの先端を指で持ち、壁紙Aの先端がナラシローラー144を過ぎる位置くらいで、フットスイッチ154を作動させて、壁紙糊付機本体108の作動を停止させる。この位置で、壁紙Aの先端を、乾燥防止用フィルムBへ貼り付ける。
これにより、壁紙Aの先端に対して、乾燥防止用フィルムBが、約20cm程度長くなった状態で貼り付けられ、カットテープCが、壁紙Aの両端の適切な位置へ貼り付いた状態となる。
ここで、第1のテーブル146にテープなどで貼り付けられた乾燥防止用フィルムBとカットテープCは外しておく。
そして、上部フレーム128を閉じて、係止具132(パチン錠)で固定し、制御ボックス152の入力装置であるテンキー(図示せず)を使用して、顧客の所望の長さを入力して、スタートスイッチ(図示せず)で糊付作業を開始する。
図2に示したように、糊付ローラー136によって、壁紙Aの裏面Dに糊が塗布された後、乾燥防止用フィルム原反ロール113から繰り出された乾燥防止用フィルムBが、ナラシローラー144の上流側から、壁紙Aの裏面Dの糊付け面に貼着されるように供給される。
また、これと同時に、カットテープ原反ロール120から繰り出されたカットテープCが、ナラシローラー144の上流側から、壁紙Aの裏面Dの糊付け面に、壁紙Aの左右の端部に貼着されるように供給される。
このように、壁紙Aの裏面Dに糊が塗布され、乾燥防止用フィルムB、カットテープCが、壁紙Aの裏面Dの糊付け面に貼着された後、ナラシローラー144によって、均一の厚さになるように処理される。
そして、ナラシローラー144によって、均一の厚さになるように処理された壁紙Aは、壁紙糊付機本体108から排出された後、巻き取り装置124によって、手動または自動で、巻き取られるように構成されている。
なお、この際、購入者が所望する長さ分糊付けされたとき、壁紙糊付機本体108が停止する。ここで作業者は、カッターなどで壁紙切断位置Xにおいて壁紙Aを切断する。
そして、壁紙Aの切断後、割り込みスイッチなどを押して、壁紙Aの後端が巻き取り装置124に巻き取られるまで、壁紙糊付機本体108を作動させ、巻取りが完了した時に、フットスイッチ154などによって、壁紙糊付機本体108の作動を停止させる。
この状態で、作業者が、カッターなどで、第2のテーブル148のステー150の側端部を、乾燥防止用フィルムBの切断ガイドとして用いて、乾燥防止用フィルムBと、カットテープCを切断する。そして、乾燥防止用フィルムBの後端を、テープ止めなどして1本のロール状に梱包する。それと同時に、切断されたもう一方の乾燥防止用フィルムBの先端側をカットテープCとともに、再び、第1のテーブル146へテープなどで仮止めする。
以上で、一つの壁紙Aの付作業は完了となり、あとは、この手順を繰り返して、必要な枚数分、糊付作業を行うように構成されている。
そして、本発明の壁紙糊付巻き取り機100では、実施例1の壁紙糊付巻き取り機10と同様に、図2〜図3に示したように、巻き取り装置124で壁紙Aをロール形状に巻き取る際に、巻き取られる壁紙Aの表面Eに対して、押圧しながら従動回転する押圧従動部を有する巻き取りアシスト装置60を、巻き取り装置124に付設するように備えられている。
なお、この巻き取り装置124に付設された巻き取りアシスト装置60については、その詳細については、後述する。
この場合、特許文献1(特許第4321771号公報)に示したように、壁紙Aをセットしてスタートさせる位置は,壁紙Aの先端がナラシローラー144を過ぎる程度の位置であり、所定の長さに糊付した際に、壁紙Aを切断するのは、図3の壁紙切断位置Xである。
従って、そのまま購入者の所望する長さを糊付してしまうと、ナラシローラー144を過ぎる程度の位置から、壁紙切断位置Xの間の距離(約40cm)分長くなってしまうこととなる。
このため、購入者の所望する長さから30cmを自動的に減算する補正を、制御ボックス152で行い、減算した結果の長さを、糊付する動作としている。30cmの減算であると、実際には、約10cm程度所望の長さより長くなる。
しかしながら、これは、壁紙Aの先端と後端に万一購入者が持ち帰りの際に乾燥部ができてしまったりすることが考えられるため、このような事態が発生したときにでも対応できるように、少し長めに店頭で糊付されて、購入者に渡されているからである。
もちろん、30cmの減算においては、その数値は、糊付作業者の所望の数字に設定変更が可能である。また、制御ボックス152で自動的に減算させずに、作業者が暗算で30cm減算した長さを入力して糊付するようにしてもよい。
このような自動的に減算する補正については、購入者の希望する壁紙の長さを入力し、糊付開始時の長さのカウントを補正して、30cmからカウントを始めるように制御しても構わない。
これにより、壁紙糊付巻き取り機100の制御ボックス152には、購入者の所望する長さのまま入力した数字を表示することができ、また、糊付した長さも、糊付完了時には、入力した数値と一致するので、作業時に長さ寸法の誤解等が発生しない。
しかも、同じ長さの壁紙を糊付する際にも、作業者にわかりやすい表示とすることができる。もちろん、自動的に減算する場合でも、表示については入力した数値を表示し、減算自体は、内部的に演算処理して表示はしないようにしておいても構わない。
(実施例3)
図4は、巻き取り装置34(124)に付設された巻き取りアシスト装置60の実施例を示す概略図である。
図4に示したように、この実施例の巻き取りアシスト装置60では、巻き取り装置34(124)の巻き取り原反ロール62の下方に、アシスト装置60が設けられている。
なお、図4では、説明の便宜上、壁紙糊付巻き取り機10に適用した図を示している。
すなわち、図4に示したように、巻き取り原反ロール62を駆動する駆動装置(手動ハンドルHまたは駆動モーター)の駆動プーリー64と、レバー部材70のプーリー66との間に、駆動ベルト68が挿着されている。
そして、レバー部材70のプーリー66を回動中心として、図4の矢印で示したように、旋回可能なレバー部材70が備えられている。このレバー部材70の先端には、回転ローラー72が設けられており、この回転ローラー72と基端部のプーリー65との間に、押圧従動部を構成するアシストベルト74が装着されている。
この場合、アシストベルト74の幅は、壁紙Aの幅と同一かそれ以上の幅とするのが、均一に巻き取るためには好ましい。また、アシストベルト74は、幅の狭いベルトを複数設置するような構成としても良い。
このように構成される巻き取りアシスト装置60では、糊がはみ出さない巻径(糊付長さ)までは、巻き取り原反ロール62の巻き取り芯棒のみで巻き取りを行い、壁紙糊付巻き取り機10(100)の検尺、停止の制御機能を用いて、所定の糊付長さで一度停止させる。
この状態で、巻き取りのアシストを行う手段である巻き取りアシスト装置60の押圧従動部を構成するアシストベルト74を、巻き取り原反ロール62の表面(壁紙Aの表面E)
に押しつけて、所定の径(糊付長さ)まで糊付しながら巻き取るようになっている。
この場合、アシストベルト74の移動量の方が、巻き取り原反ロール62の回転量よりも多くなるように、巻き取り原反ロール62を駆動する駆動装置(手動ハンドルまたは駆動モーター)の駆動プーリー64と、レバー部材70のプーリー66と、プーリー65との回転関係を設計しておき、一定の力以上がアシストベルト74にかかるとロール部で空回りしながらアシストするように構成するのが望ましい。
これにより、巻き取りアシスト装置60の押圧従動部であるアシストベルト74が、押圧従動部(アシストベルト74)に対して、一定以上の力がかかると空回りすることができるとともに、巻き取られる壁紙Aの表面Eに対して、巻き取りアシスト装置60の押圧従動部(アシストベルト74)によって押しつける圧力により当接させて従動させることができる。
このように構成することによって、巻き取り装置34(124)で壁紙Aをロール形状に巻き取る際に、巻き取られる壁紙Aの表面Eに対して、押圧しながら従動回転する押圧従動部であるアシストベルト74を有する巻き取りアシスト装置60を備えている。
また、巻き取りアシスト装置60が、巻き取られる壁紙Aの表面Eに対して、巻き取りアシスト装置60の押圧従動部であるアシストベルト74を離接することができる離接機構(旋回可能なレバー部材70)を備えているので、巻き取られる壁紙Aの巻き取り径に追随して、この離接機構によって、押圧従動部であるアシストベルト74を離接することによって、巻き取られる壁紙Aの表面Eに対して、巻き取りアシスト装置60の押圧従動部(アシストベルト74)が一定の圧力で当接して従動することができる。
従って、この巻き取りアシスト装置60の押圧従動部であるアシストベルト74が、巻き取り装置34(124)で壁紙Aをロール形状に巻き取る際に、巻き取られる壁紙Aの表面Eに対して、押圧しながら従動回転するため、巻き取るメートル数が大きくなっても、巻き取り芯棒によって、巻き取り原反ロール62の中心付近の壁紙Aに対して、巻き取りのための力が大きくかかることがなく、壁紙Aが絞められることがなく、均一に巻き取ることができる。
これにより、塗布した糊が壁紙Aの両端部からはみ出したり、凸凹になってしまうことがなく、製品として優れた品質で、巻き取り芯棒を使用した巻き取りにおいて、大きな巻径まで巻き取りが可能である。
(実施例4)
図5は、巻き取り装置34(124)に付設された巻き取りアシスト装置60の別の実施例を示す概略図である。
図5に示したように、この実施例の巻き取りアシスト装置60では、巻き取り装置34(124)の巻き取り原反ロール62の側方に、アシスト装置60が設けられている。
なお、図5では、説明の便宜上、壁紙糊付巻き取り機10に適用した図を示している。
また、この実施例のアシスト装置60では、回転支持部材76に、図示しない駆動装置によって回転駆動する駆動ローラー78と、駆動ローラー78と離間して回転ローラー80が設けられ、これらの駆動ローラー78と回転ローラー80との間に、巻き取りアシスト装置60の押圧従動部であるアシストベルト82が装着されている。
この場合、アシストベルト82の幅は、壁紙Aの幅と同一かそれ以上の幅とするのが、均一に巻き取るためには好ましい。また、アシストベルト74は、幅の狭いベルトを複数設置するような構成としても良い。
そして、この実施例の巻き取りアシスト装置60では、図示しない、ピストンシリンダー機構などの離接機構によって、図5の矢印で示したように、巻き取り原反ロール62の巻き取られる壁紙Aの表面Eに対して、押圧従動部を側方から離接することができる側方離接機構が構成されている。
このように構成される巻き取りアシスト装置60においても、糊がはみ出さない巻径(糊付長さ)までは、巻き取り原反ロール62の巻き取り芯棒のみで巻き取りを行い、壁紙糊付巻き取り機10(100)の検尺、停止の制御機能を用いて、所定の糊付長さで一度停止させる。
この状態で、巻き取りのアシストを行う手段である巻き取りアシスト装置60の押圧従動部を構成するアシストベルト82を、巻き取り原反ロール62の表面(壁紙Aの表面E)に押しつけて、所定の径(糊付長さ)まで糊付しながら巻き取るようになっている。
この実施例の場合にも、アシストベルト82の移動量の方が、巻き取り原反ロール62の回転量よりも多くなるように、回転ローラー80の回転関係を設計しておき、一定の力以上がアシストベルト82にかかるとロール部で空回りしながらアシストするように構成するのが望ましい。
これにより、巻き取りアシスト装置60の押圧従動部であるアシストベルト82が、押圧従動部(アシストベルト82)に対して、一定以上の力がかかると空回りすることができるとともに、巻き取られる壁紙Aの表面Eに対して、巻き取りアシスト装置60の押圧従動部(アシストベルト82)によって押しつける圧力により当接させて従動させることができる。
このように構成することによって、巻き取り装置34(124)で壁紙Aをロール形状に巻き取る際に、巻き取られる壁紙Aの表面Eに対して、押圧しながら従動回転する押圧従動部であるアシストベルト82を有する巻き取りアシスト装置60を備えている。
また、巻き取りアシスト装置60が、巻き取られる壁紙Aの表面Eに対して、巻き取りアシスト装置60の押圧従動部であるアシストベルト82を側方から離接することができる離接機構(側方離接機構)を備えているので、巻き取られる壁紙Aの巻き取り径に追随して、この離接機構によって、押圧従動部であるアシストベルト82を離接することによって、巻き取られる壁紙Aの表面Eに対して、巻き取りアシスト装置60の押圧従動部(アシストベルト82)が一定の圧力で当接して従動することができる。
従って、この巻き取りアシスト装置60の押圧従動部であるアシストベルト82が、巻き取り装置34(124)で壁紙Aをロール形状に巻き取る際に、巻き取られる壁紙Aの表面Eに対して、押圧しながら従動回転するため、巻き取るメートル数が大きくなっても、巻き取り芯棒によって、巻き取り原反ロール62の中心付近の壁紙Aに対して、巻き取りのための力が大きくかかることがなく、壁紙Aが絞められることがなく、均一に巻き取ることができる。
これにより、塗布した糊が壁紙Aの両端部からはみ出したり、凸凹になってしまうことがなく、製品として優れた品質で、巻き取り芯棒を使用した巻き取りにおいて、大きな巻径まで巻き取りが可能である。
(実施例5)
図6は、巻き取り装置34(124)に付設された巻き取りアシスト装置60の別の実施例を示す概略図である。
図5に示したように、この実施例の巻き取りアシスト装置60では、巻き取り装置34(124)の巻き取り原反ロール62の側方に、アシスト装置60が設けられている。
また、この実施例のアシスト装置60では、図示しない駆動装置を内蔵したアシスト装置本体84を備えており、このアシスト装置本体84に、巻き取り原反ロール62に側方から、図6の矢印で示したように、アシスト装置本体84に内蔵された駆動装置によって、支持部材86が伸長することによって離接可能に当接する、アシスト装置60の押圧従動部である回転ローラー86aが備えられている。
また、アシスト装置本体84には、巻き取り原反ロール62に上方向から、アシスト装置本体84に内蔵された駆動装置によって、旋回することにより巻き取り原反ロール62に対して離接することが可能な、上方レバー部材88が設けられており、この上方レバー部材88の先端に、アシスト装置60の押圧従動部である回転ローラー88aが設けられている。
さらに、アシスト装置本体84には、巻き取り原反ロール62に下方向から、アシスト装置本体84に内蔵された駆動装置によって、旋回することにより巻き取り原反ロール62に対して離接することが可能な、下方レバー部材90が設けられており、この下方レバー部材90の先端に、アシスト装置60の押圧従動部である回転ローラー90aが設けられている。
この場合、回転ローラー86a、88a、90aの幅は、壁紙Aの幅と同一かそれ以上の幅とするのが、均一に巻き取るためには好ましい。
また、この実施例の場合にも、回転ローラー86a、88a、90aの回転量の方が、巻き取り原反ロール62の回転量よりも多くなるように、回転ローラー86a、88a、90aの回転関係を設計しておき、一定の力以上が回転ローラー86a、88a、90aにかかるとロール部で空回りしながらアシストするように構成するのが望ましい。
これにより、巻き取りアシスト装置60の押圧従動部である回転ローラー86a、88a、90aが、押圧従動部(回転ローラー86a、88a、90a)に対して、一定以上の力がかかると空回りすることができるとともに、巻き取られる壁紙Aの表面Eに対して、巻き取りアシスト装置60の押圧従動部(回転ローラー86a、88a、90a)によって押しつける圧力により当接させて従動させることができる。
このように構成することによって、巻き取り装置34(124)で壁紙Aをロール形状に巻き取る際に、巻き取られる壁紙Aの表面Eに対して、押圧しながら従動回転する押圧従動部である回転ローラー86a、88a、90aを有する巻き取りアシスト装置60を備えている。
また、巻き取りアシスト装置60が、巻き取られる壁紙Aの表面Eに対して、巻き取りアシスト装置60の押圧従動部である回転ローラー86a、88a、90aを側方、上下方向から離接することができる離接機構(支持部材86、上方レバー部材88、下方レバー部材90)を備えているので、巻き取られる壁紙Aの巻き取り径に追随して、この離接機構によって、押圧従動部であるアシストベルト82を離接することによって、巻き取られる壁紙Aの表面Eに対して、巻き取りアシスト装置60の押圧従動部(回転ローラー86a、88a、90a)が一定の圧力で当接して従動することができる。
従って、この巻き取りアシスト装置60の押圧従動部である回転ローラー86a、88a、90aが、巻き取り装置34(124)で壁紙Aをロール形状に巻き取る際に、巻き取られる壁紙Aの表面Eに対して、押圧しながら従動回転するため、巻き取るメートル数が大きくなっても、巻き取り芯棒によって、巻き取り原反ロール62の中心付近の壁紙Aに対して、巻き取りのための力が大きくかかることがなく、壁紙Aが絞められることがなく、均一に巻き取ることができる。
これにより、塗布した糊が壁紙Aの両端部からはみ出したり、凸凹になってしまうことがなく、製品として優れた品質で、巻き取り芯棒を使用した巻き取りにおいて、大きな巻径まで巻き取りが可能である。
なお、この実施例では、巻き取りアシスト装置60の押圧従動部として、3つの回転ローラー86a、88a、90aを設けたが、この回転ローラーの数は、特に限定されるものではなく、単数であっても良く、また、2つ以上の複数であっても良い。
なお、回転ローラーを多く設置するとコスト高にはなるが、壁紙Aに塗布した糊の均一性を保つには、回転ローラーの本数は、多い方が良い。
以上、本発明の好ましい実施の態様を説明してきたが、本発明はこれに限定されることはなく、例えば、図示しないが、アシストベルトと回転ローラーを組み合わせて、巻き取り原反ロール62に対して離接するように構成することも可能である。
また、図示しないが、特許文献1(特許第4321771号公報)に開示したように、陳列棚に多段に多数列陳列した壁紙Aを陳列した位置まで、本発明の壁紙糊付巻き取り機10(100)を、移動用キャスター12(112)を用いて、または、レール上を移動するようにして、陳列した壁紙Aを陳列棚から引き出して、本発明の壁紙糊付巻き取り機10(100)を用いて糊付し、乾燥防止用フィルムB、カットテープCを貼るように構成することも可能であるなど本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。