JP3220941B2 - 種子発芽育成具 - Google Patents
種子発芽育成具Info
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- A01C—PLANTING; SOWING; FERTILISING
- A01C1/00—Apparatus, or methods of use thereof, for testing or treating seed, roots, or the like, prior to sowing or planting
- A01C1/02—Germinating apparatus; Determining germination capacity of seeds or the like
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A01—AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
- A01G—HORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
- A01G9/00—Cultivation in receptacles, forcing-frames or greenhouses; Edging for beds, lawn or the like
- A01G9/02—Receptacles, e.g. flower-pots or boxes; Glasses for cultivating flowers
- A01G9/029—Receptacles for seedlings
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- Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
Description
成具に関する。
に培養土を入れ、その培養土の中に種子を蒔いて所定の
方法に従って、水、肥料を供給して行っていた。
種子の発芽育成はマンネリ化されており、独創性や新鮮
さに欠けている。本発明の課題は、種子の発芽育成に際
して新たな趣向を加えることが可能な種子発芽育成具を
提供することにある。
を解決するために、本発明の種子発芽育成具(請求項
1)は、密封容器状をなす外殻と、その外殻の内部に封
入された種子及び種子の発芽育成のための培養土及び/
又は培養石とを含み、前記種子は、前記培養土及び/又
は培養石の外殻近傍に配置され、前記外殻は、前記種子
が配置されている近傍において部分的な破壊、切除又は
離脱により開口可能な開口予定部を有しており、さら
に、前記外殻は全体が継ぎ目のない一体のたまご形状を
なし、そのたまご形状の外殻を立てた状態で、その上側
端部に前記開口予定部が形成される一方、下側端部には
載置のための平坦な底部が形成され、その底部を貫通し
て孔部が形成されて、その孔部を外側から被うように、
前記外殻内の培養土及び/又は培養石が外部に漏洩する
ことを防ぐとともに底部からの吸水を可能とするフィル
ターが設けられており、前記フィルターは、前記外殻の
円形状の底部の外面上に位置して、前記孔部を被い、か
つそのフィルターをその底部に固着するために、フィル
ターより大きなシート状の封止材が、該フィルターを前
記底部との間で挟むように重ねられて、前記フィルター
からはみ出た部分で前記底部に貼着され、その封止材は
前記底部の孔部に対応する孔部を有するとともに、外縁
が前記外殻の円形状の底部の外縁に対応するドーナツ状
の形態をなしていることを特徴とする。
発芽育成方法(特に発芽方法)は、種子を配置した付近
の外殻(種子発芽育成具の頭部)を例えばスプーン、ミ
ニハンマー等で軽くたたいて割り、発芽しやすい適当な
大きさの穴を外殻に開ける。次に、穴の開いた種子発芽
育成具の上方から水を注ぐ。この状態で、所定の期間放
置しておくと、保水した培養土により種子が発芽する。
この場合、外殻を、種子が配置されている近傍において
容易に破損可能なような形態及び/又は材質により形成
しているため、その外殻が割りやすくなっている。この
ような形態及び材質は、例えば、種子近傍部分を他の部
分に比べて肉薄状にしたり、強度が弱い材質により形成
すればよい。なお、種子は、培養土の外殻近傍に配置す
るものとしたが、これは、培養土の内部に種子を埋め込
むと、その土圧により種子が発芽しないことがあるため
である。
位置する部分の外殻には、養土及び/又は培養石に外部
から水分を供給可能な水分供給部を設けることができ
る。この場合、例えば種子発芽育成具を受け皿等に載せ
て発芽育成を行うとよい。その際、水を受け皿に溜まる
程度に注ぎ、その溜まった水が、種子が配置されている
のとは反対側に位置する水分供給部から培養土に吸収さ
れ、吸収された水が種子に供給され、その発芽育成が促
進される。
3)は、請求項1の構成に加え、種子の発芽育成のため
の水分を供給する吸水材が外殻内部に含まれ、外殻が、
種子が配置されている近傍において、例えばその内周面
が当該外殻の厚さ方向に窪む状態となって薄肉状に形成
されていることを特徴とする。この場合、この薄肉状部
分が部分的に破壊により開口予定部とされ、また、吸水材
は軸状形態を有し、その一端が、種子が配置されている
のとは反対側の前記培養土及び/又は培養石の外殻近傍
に配置され、他端が、その種子近傍に配置される。
(特に発芽方法)は、請求項1と同様、種子を配置した
付近の外殻(種子発芽育成具の頭部)を軽くたたいて割
り、発芽しやすい適当な大きさの穴を外殻に開けて水を
注ぐ。また、この外殻の例えば底部から上記吸水材を露
出させ、これを受け皿中の水に接触させることにより、
底部吸水方式により外殻内に水が吸引される。あるいは、
外殻の底部を密封し、その外殻内部に溜まった水を吸水
材が吸収し種子に供給することもできる。この場合、吸
水材により水が種子に供給されやすいため、その種子の
発芽育成が促進される。ここで、吸水材としては、例え
ば糸状ないしフィルム状の高吸水性高分子材料を束ねて
芯状にしたものや、吸水性フィルムをロール状に巻いて
芯状にしたもの等を用いることができる。なお、上記種
子が配置されているのとは反対側に位置する部分の外殻
には、吸水材に外部から水分を供給可能とするための水
分供給部を設けることができる。
性外装材に包んだ状態で、培養土及び/又は培養石の外
殻近傍に配置することができる。この場合、種子発芽育
成具の輸送時等に種子が種子発芽育成具内で散らばるこ
と、あるいは種子発芽育成具の外殻を割る時に種子が種
子発芽育成具内部から飛び出ること等が防止される。こ
の水溶性外装材は注がれた水により溶けるため、発芽育
成を行うときに水を注げば種子が培養土に蒔かれた状態
となり都合がよい。なお、水溶性外装材としては、例え
ば澱粉や蛋白質等の天然高分子、あるいはポリビニルア
ルコールやポリエチレンオキシド等の合成高分子を用い
ることが可能である。
含む材料を、釉薬を掛けずに低熱で焼き上げた素焼き状
態の陶磁器で構成することができる。この場合、外殻を
土壌改質効果のある成分によって構成することにより、
種子発芽育成具を使用した後の外殻の廃棄に際して、外
殻を土壌内にそのまま廃棄しても環境汚染に関する問題
が生じない。さらに、この種子発芽育成具は、素焼き状
態の陶磁器により構成されているため、発芽育成を行う
時、頭部を割りやすくなっている。なお、素焼きの温度
としては、700〜1000℃程度にするのが好まし
く、700℃未満では焼きが不充分で強度が落ち過ぎ、
1000℃を超える場合は、種子を配置した付近の強度
が高くなってしまい破損がしにくくなる。
び/又はカオリンを主成分とした材料により構成するこ
とができる。具体的には、例えば長石及び/又はカオリ
ンを含んだ人工土であるニューボンにより構成でき、こ
の場合、外殻(栽培容器)として保水性、保肥性、通気
性に優れるようになる。また、種子の発芽育成後、苗を
別の苗床等に植え替えた時、残った外殻を細かく砕いて
土に返すことが可能で、苗育成用の土に用いた場合に
は、保水性、保肥性に優れ、根腐れ、しおれ防止などに
効果がある。なお、上記ニューボンの含有成分組成は、
例えば重量分率で、長石:40〜50%、カオリン:4
0〜50%、蛙目粘土:0〜9%、アルミナ:0〜9
%、タルク:0〜9%、その他:残部、程度とするの
が、保水性、保肥性、通気性を良くする上で効果的であ
る。
を施すことができる。素焼き状態の陶磁器からなる外殻
は、材質的に多孔質のため表面に内部培養土の有機物が
しみだし、外殻にコケ、カビ等が付いて美観を損ねる心
配がある。しかしながら、上記のように外殻表面に撥水
剤をコーティングすれば、コケ、カビ等の付着を防止す
ることが可能となる。なお、撥水剤としては、例えば含
フッ素ワックスやパラフィンワックス、シリコーン類等
を用いることができ、そのコーティングは、例えばスプ
レー缶から噴霧塗布するスプレー法や、撥水剤を溜めた
容器内に外殻を一定時間浸漬し乾燥させて塗布する浸漬
法等により行うことができる。
なくともピートを含んで構成することができる。ピート
は石炭の一種で、石炭化度の最も低いものであり水分を
多く含むので、乾燥して養土として使用すれば極めて保
水性の高いものとなり、優れた培養効果を発揮する。そ
の培養土の具体的含有成分組成は、例えば体積分率で、
ピートモス:20〜40%、セラグリーン:40〜60
%、黒炭:5〜15%、ゼオライト:1〜10%、バー
ミキュライト:1〜10%、その他:残部、程度とする
のが、優れた培養効果を発揮する上で望ましい。
設けることができる。この場合、種子の発芽育成を行う
際に、種子を埋め込んだ付近の外殻を割った破片が、外
殻内部の培養土内に入ることを防止することができ、内
側の種子を覆う状態で弾性マットを配置すれば、種子発
芽育成具の輸送時等に種子が培養土内で散らばることを
防止できる。さらに、後述する種子発芽育成具の製造時
において培養土を入れる際に、その培養土の量を弾性マ
ットの大きさにより調整することも可能になる。発芽育
成を行う際には、種子を埋め込んだ付近の外殻を割った
後に、弾性マットを取出し、上述した以後の発芽育成工
程を行うことになる。なお、このような弾性マットとし
ては、多孔質性の高分子材料等を採用することが可能で
ある。
は反対側には、水溶性外装材により包まれた肥料を埋め
込むことができる。このような肥料としては、例えば窒
素、リン、カリウム元素等を含む市販の肥料を採用する
ことができる。この肥料を外装する水溶性外装材は、水
分を吸収後、一定期間後に徐々に溶け出す材料により構
成することができる。この場合、所定期間の後(例えば
発芽した後)の苗の育成時に、徐々に水溶性外装材が溶
け出して、土壌内に生えた根に対して肥料が効きだすも
のとされ、徐々に溶けるため特定の期間内で苗の育成を
促進することができる。なお、種子により水溶性外装材
の種類を適宜選択して、肥料が効きだす時期を調整する
ことが可能である。
が配置されている側と反対側を底部とし、その底部の外
殻に水分供給部としての孔部を設け、さらにその孔部に
通水性のあるフィルターを該孔部を外側から覆う形態
で、封止材により外殻に封止して設けることができる。
例えば、孔部を水捌けのよい多孔質性のフィルターで当
該種子発芽育成具の外側から覆い、中心付近に孔を有す
る例えばドーナツ状の封止材(シール)によりフィルタ
ーをさらに外側から封止すれば、封止材の孔からフィル
ターを介して吸水材に水分が効率よく供給される。この
場合、フィルターが多孔質性で水捌けのよいものである
ため、培養土が種子発芽育成具外部にこぼれ出ることは
なく、また、種子側から供給された水が底部から種子発
芽育成具外部に抜けやすくなり、一方、吸水材による外
部(受け皿)からの水分の吸収も効率よく行われる。な
お、吸水材が存在しない構造において、上記外殻の底の部
分に孔部が形成され、この孔部から内部へ培養土及び/又
は培養石や種子等を入れ、その後、この孔部を通水性のあ
るフィルターで覆い、必要に応じフィルターの固定のた
めに上記封止材を用いる。そして、この外殻の底部を例え
ば小皿等に置けば、外殻の上記開口(割ること等により
形成)のみならず、底部からも吸水できる。
の吸水材料により形成された成形型に泥奨状態の材料を
注入して所定時間内保持する工程と、注入口に蓋をした
状態で、その成形型を反転する工程と、その反転を行っ
た後のさらに所定時間後、成形型内に残っている泥奨状
態の材料を排泥する工程と、排泥後、前記成形型内表面
に残った外殻部材を脱型する工程と、を含む外殻部材成
形工程と: 脱型して取り出された外殻部材を素焼き等により固化す
る固化工程と: 前記外殻部材に形成されている孔部から、種子並びに培
養土及び/又は培養石を入れる内容物充填工程と: 前記外殻部材の孔部を塞ぐ孔部閉止工程と:を含み、前
記成形型には、まず逆さまの状態で、泥奨状態の材料を
完全には成形型を満たし切らない分量で注入して所定時
間保持することにより、外殻部材の成形のためにまず全
体的に所定厚みで泥奨が付着して外殻部材の一定の肉厚
が形成され、その後の前記反転により成形型の上部に部
分的に空間ができるように泥奨状態の材料を成形型の下
側に移行させることにより、その上部の空間を除く領域
では前記一定の肉厚の上にさらに泥奨が付着して肉厚を
増加させ、上部の空間が生じた領域では泥奨が付着する
ことなく前記一定の肉厚のままに保持され、その後排泥
されることにより、その上部の空間に対応する部分が他
より薄肉の開口予定部とされることを特徴とする。
注入し、蓋をした後、所定時間を経過すると、例えば吸
水性の高い石膏(焼石膏)により形成された成形型の表
面において、その表面付近の泥奬が成形型により吸水さ
れ、乾燥して固まるようになっている。ここで、成形型
内に入れる泥奬の量は、注入口まで完全には入れず、あ
る程度成形型内に空間ができるようにしておく。泥奬を
注入してから所定時間経過後、成形型を反転すると注入
口とは軸方向逆側に空間でき、その空間以外の部分にお
いては、成形型の吸水によりさらに内部の泥奬が固ま
り、固まっている部分の厚みが徐々に厚くなっていく。
なお、反転後の空間部分においては、反転前に固まった
ものが薄く付着している(これが、種子が配置される
側、すなわち割られる側の外殻となる)。
に固まらずに残った泥奬を排泥し、型内表面に残ったも
のを脱型して成形された外殻部材を得る。その後、成形
された外殻部材に対し、700〜1000℃程度の低温
で、5〜7時間程度の範囲で素焼きを行う。素焼きを行
った外殻部材は、撥水剤に浸漬することにより撥水コー
ティングされ、その後、種子発芽育成具の底となる部分
の外殻部材に所定の穴開け具により孔部(これが吸水材
への水分供給部となる)を貫通させてもよいし、型成形
の段階で孔部を形成し、その孔部付きの生材に素焼きを
施してもよい。この孔部から、孔部と対向する側の外殻
部材内に、好適には以下のように構成材を入れることが
できる。例えば、弾性マットと、水溶性外装材に包まれた
種子とをこの順序で入れる。さらに培養土を弾性マット
が弾性変形する程度にぎっしり入れ込むとともに、水溶
性外装材に包まれた肥料を、孔部付近の培養土内に入れ
る。さらに、外殻部材の孔部に種子発芽育成具の外側か
ら覆う形態で通水性のあるフィルターを被せ、必要に応
じ封止材により外殻とフィルターとを封止する。
塞ぐ蓋として、非吸水性の穴開け用栓が設けられている
蓋を用いれば、その栓の表面においては泥奬が固まらな
いようになる。したがって、成形した外殻部材に穴開け
用栓に対応した大きさの孔部が形成され、そこから内容
物を挿入することが可能となり、また、その孔部を種子
発芽育成具の水分供給部とすることができる。なお、上
記穴開け用栓は、非吸水性ないし成形型としての強度等
の性質を考慮した上で、例えばアルミ材質等により構成
するのが好ましい。また、吸水材を有する種子発芽育成
具の製造方法について、吸水材を挿入する方法は、例え
ば、円筒パイプ等により培養土を円筒状に抜き出して貫
通孔を設けた後、その貫通孔に吸水材を挿入し、その後
再び培養土を埋めて行うことが可能である。また、上記
成形型(型本体部)には、注入する泥奨材料の分量を規
定するための注入量規定部を設ける事ができ、種子発芽
育成具に好適な泥奨材料の注入量を示すことが可能とな
る。
に示す実施例に基づき説明する。図1は、本発明の種子
発芽育成具1の一実施例を示す全体斜視図であり、図2
は部分切欠斜視図、図3は軸断面図、図4は底面図であ
る。図1に示す通り、この種子発芽育成具1は、先細の
頭部3から自身の外径が軸線方向に徐々に大きくなり、
その外径が最大となる腹部6から底部4に向けて再び外
径が小さくなる、言わば卵形状を有した密封容器状の外
殻2により外形が定められ、底部4には底面4aが形成
されている。
は、培養土(土状、石状のものを含む)9が詰められて
おり、単粒又は複数粒(本実施例の場合6粒)の種子7
が水溶性フィルム8に包まれた状態で頭部3側に封入さ
れている。この水溶性フィルム8に包まれた種子7(以
下、これを単に種子7ともいう)は、培養土9と外殻2
との間に配置されているが、培養土9の頭部3側におい
て多少埋め込まれた状態(種子7の上に数ミリの培養土
9が被る程度)としてもよい。なお、種子7と外殻2と
の間にはスポンジ材(弾性マット)17が種子7全体を
覆う形態で挿入されており、種子7の浮動を防止してい
る。また、図3に示すように、種子7と軸線方向反対
側、すなわち底部4側の培養土9内には、種子発芽後の
苗育成促進用の肥料11が水溶性フィルム10(水溶性
フィルム8とは異なる材質で出来ている)に包まれた状
態で1ないし複数枚(本実施例の場合2枚)埋め込まれ
ている。なお、種子は水溶性フィルム8ではなく、別の袋
状部材の中に入れておき、袋状の部材を破って種子を取
り出してもよいし、最初から裸で種子をセットしてもよ
い。また、スポンジ材17は無くてもよく、肥料11につ
いても、裸の状態で埋められていてもよいし、全くなくて
もよい。
部4側ないし中間部分である腹部6側に比べて薄くされ
ている。その頭部3側の外殻2(この部分を薄状外殻
(開口形成部)5とする)は、発芽育成を行う時に部分的
に割られて除去され、種子発芽のための孔部(発芽用開
口部)とされる部分であり、発芽に充分な大きさの孔と
なるように、種子7が配置されている領域(軸線に直角
な方向の断面領域)よりも大きな断面領域において肉薄
とされている。薄状外殻5の形態は、外殻2において当
該種子発芽育成具1の外部側に窪む状態となっている。
の底部4側には外殻2を貫通する孔部15が設けられ、
その孔部15に対して種子発芽育成具1の外側からフィ
ルター13が被されている。フィルター13は本実施例
では四角形状のシート状のものとされているが、その形
状に制限はなくその他の多角形状、円形状等を採用可能
で、図5に示すように、外殻2の孔部15の内径を覆い
うる大きさを有していればよく、水捌けのよい材質、例
えば多孔質性のフッ素系樹脂等により構成されいる。こ
のフィルター13はシール部材(封止材)14により全
体が被われた状態で底面4aにシール(封止)されてお
り、特にシール部材14に設けられた孔部16が、外殻
2の孔部15と同芯的になるようにシールされている。
シール部材14の中心付近に設けられた孔部16は外殻
2の孔部15の径とほぼ同じ大きさに形成されている。
また、シール部材14の外周と底面4aの外周とはほぼ
一致するようになっている。なお、孔部15は非通水性
材料で封入し、底部からの吸水を考えない構造でもよ
い。
だ材料を、釉薬を掛けずに低熱で焼き上げた素焼き状態
の陶磁器により構成されており、その外表面にはカビ等
の付着防止策として撥水剤がコーティングされている。
土壌改質効果のある材料として本実施例においては、重
量分率で長石:46%、カオリン:45%、蛙目粘土+
アルミナ+タルク:9%の成分を含有するニューボン
(人工土の一種)が用いられている。また、撥水剤とし
ては、含フッ素ワックスが用いられており、そのコーテ
ィングは、撥水剤を溜めた容器内に外殻2を一定時間浸
漬して塗布する浸漬法により行うことができる。その他
の撥水剤としては、例えばパラフィンワックス、シリコ
ーン類、長鎖アルキル酸エステル等の疎水性化合物を採
用することが可能で、また、その他のコーティング方法
としては、例えばスプレー缶から噴霧塗布するスプレー
法等を採用することもできる。なお、コーティング材が
なく、素焼き状態のままの外表面としてもよい。
本実施例の外殻2の厚みは3〜4mm程度、薄状外殻5
の厚みは0.7〜1.5mm程度とするのが好ましい。外
殻2の厚みが3mm未満の場合、全体強度が低下するこ
とがあり、また4mmを超えると、全体形状及び重量も
大きくなってしまい種子発芽育成具として好ましくな
い。一方、薄状外殻5の厚みが0.7mm未満の場合、
強度が低くなりすぎて輸送時等に破損してしまう場合が
あり、1.5mmを超えると、発芽用開口部を設ける際
に割り取るのが困難となる。
組成は、体積分率で、ピートモス:30%、セラグリー
ン:50%、黒炭:10%、ゼオライト:5%、バーミ
キュライト:5%、その他:残部、とされている。な
お、セラグリーンは重量分率で、SiO2:50〜70
%(例えば60.8%)、Al2O3:10〜30%
(例えば24.3%)、Fe2O3:1〜5%(例えば
2.51%)、Na2O:0.05〜0.5%(例えば
0.17)、K2O:1〜5%(例えば2.12%)、
CaO:0.05〜0.5%(例えば0.10%)、その
他:残部を有するものであり、バーミキュライトは重量
分率で、SiO2:20〜50%(例えば38.45
%)、Al2O3:10〜30%(例えば15.53
%)、Fe2O3:10〜30%(例えば22.73
%)、MgO:3〜15%(例えば7.85%)、K2
O:0.5〜5%(例えば2.25%)、CaO:0.5
〜5%(例えば2.22%)、H2O:2〜20%(例
えば10.01%)、その他:残部を有するものであ
る。
酸化カルシウム、活性二価鉄・三価鉄、植物より抽出し
た天然ミネラル及び活力剤、肥料(成分元素として、窒
素、リン、カリウム等を含む)等を添加することができ
る。過酸化カルシウムは、長期間酸素を放出してカルシ
ウムを補給し、根腐れ防止及び生長促進の効果があり、
培養土1リットルに対し1〜5g(例えば3g)程度添
加するのがよい。活性二価鉄・三価鉄は、特に粉末状の
ものを使用するのがよく、植物の健全生長を促す効果が
あり、培養土1リットルに対し0.2〜3g(例えば1
g)程度添加するのがよい。植物より抽出した天然ミネ
ラル及び活力剤は、植物の耐病性向上に寄与するもので
あり、栽培する種子の種類によりその添加量は各々異な
る。また、肥料は、培養土1リットルに対し、窒素元素
を含む成分を20〜70mg(例えば50〜60mg)
程度、リン元素を含む成分を20〜70mg(例えば5
0〜60mg)程度、カリウム元素を含む成分を80〜
300mg(例えば150〜170mg)程度添加する
のがよく、液肥として培養土に吸収させている。
肥料8を包む水溶性フィルム10とについて、まず、種
子7側の水溶性フィルム8には、例えば、水溶性蛋白
質、糖質等の天然高分子化合物を用いることができ、溶
解して培養土内に混入された場合でも培養土を汚すこと
はなく、種子7の発芽育成にも悪影響を与えることはな
い。なお、ポリビニルアルコール等の合成高分子化合物
を用いることも可能であるが、土への影響を考慮すれば
天然高分子化合物を用いることが望ましい。また、肥料
8側の水溶性フィルム10は、その水溶性フィルム10
が水分を吸収後、一定期間経過した後に徐々に溶け出す
材料により構成されている。本実施例では、水分と接触
(水分を吸収)して約20日目以降少量ずつ溶けだし、
約160日間肥料がその効果を発揮することが可能なも
のを採用している。なお、肥料11としては、各種種子
に対応した市販の肥料を採用することが可能で、例え
ば、炭素、窒素、リン、カリウム、カルシウム元素を含
んだものを採用することができる。
用例を、図6を参照しつつ説明する。この種子発芽育成
具1を用いた種子の発芽育成方法(特に発芽方法)は、
まず図6(a)に示すように、種子7を配置した付近の
外殻2、すなわち薄状外殻(開口形成部)5をスプーン
20、ミニハンマー21等で軽くたたいて割り、外殻2
に種子7が発芽しやすい適当な大きさの穴(発芽用開口
部)22を開ける。この時、薄状外殻5は割れやすくな
っているため、開口部22の大きさ及び形状を適度に調
整することが可能となっている。次に、図6(b)のよ
うに、発芽用開口部22の開いた種子発芽育成具1を受
け皿23に乗せて、種子発芽育成具1の上方から発芽用
開口部22に水を注ぐ。この上方から注がれた水により
水溶性フィルム8が溶けてフィルム内部の種子7が培養
土9に剥きだしとなり、注がれた水は外殻2の孔部15
から受け皿23に溜まるようになっている。なお、水は
受け皿23に十分溜める程度に注ぎ込む。一方、水を注
いだ後、受け皿23に溜まった水は外殻2の孔部(水分
供給部)15からフィルタ13を介して、保水性の高い
培養土9を伝って種子7に供給される。この状態で、所
定の期間放置しておくと、種子7が発芽する(図6
(c))。なお、図6(c)の発芽した状態において
は、培養土9内部に根が生えており、その根は肥料11
(水溶性フィルム10は注がれた水により徐々に溶け
る)を養分として吸収している。なお、割ることにより
形成される開口部22の内縁は、図6(b)に示すよう
な円形状に近いきれいな内周縁となるように割ることも
できる。これは、割り方の丁寧さに依存する。
かの例について図面を参照しつつ説明する。図7は外殻
部材成形工程の一例を示す図であり、まず、図7(a)
に示すような成形型(型本体部)30内に長石及びカオ
リンを主成分とするニューボンの泥奬31を注入口40
から目盛線Bまで入れ、図7(b)に示すように蓋32
を被せる。この成形型30と蓋32は同材質の吸水性の
高い石膏(硫酸カルシウムより構成される焼石膏)によ
り形成されており、泥奬31の水分を吸収し、成形型3
0の表面上付近の泥奬31(図7(b)の破線外側部分
33)を乾燥して固化させる(泥奬の流動性がなくなる
程度で、完全に乾燥して固まることはなく半固化状態で
ある)。図7(a)に示すように、成形型30は種子発
芽育成具の外殻となる外殻部材を形成する外殻部材形成
部41と、注入口側外殻部材形成部42とを有してい
る。また、図7(b)に示すように、蓋32にはアルミ
材質(非吸水材)の栓34が蓋32に埋め込み等により
図示された状態で備え付けられており、成形型30内の
中心軸とほぼ同軸に成形型30の空間A内に突き出され
る。なお、栓34は非吸水性のアルミ材質により構成さ
れているため、その表面上においては泥奬31は吸水さ
れず固化されない。
蓋32を被せた後、所定時間を経過すると、成形型30
の表面において、その表面付近の泥奬33が成形型によ
り吸水され、乾燥して固まる。この所定時間経過後、図
7(c)に示すように成形型30を反転すると注入口4
0とは軸線方向逆側に空間Cができ、その反転により図
7(b)の状態で形成されていた空間A内に泥奬31
(固まっていないもの)が流入する。この時、空間Cに
おける成形型30の表面には、図7(b)の状態で固ま
った頭部用外殻部材35が形成されており、図7(c)
においてはその頭部用外殻部材35は厚みを増さないよ
うになっている。一方、頭部用外殻部材35以外の腹部
用外殻部材36及び注入口側外殻部材37においては、
その厚みが成形型30の吸水作用により増し続けるよう
になっている。なお、成形回数を重ねる度に、この成形
型30の吸水作用は弱くなっていくため、所定の厚みの
腹部用外殻部材36及び注入口側外殻部材37を得るに
は時間を余分に要するようになる。
2を成形型30から取り外し、図7(d)に示すよう
に、成形型30内に固まらずに残った泥奬31を排泥す
る。排泥後には、種子発芽育成具の薄状外殻5となる頭
部用外殻部材35と、頭部用外殻部材35よりも肉厚の
腹部用外殻部材36と、腹部用外殻部材36とほぼ同じ
厚さの注入口側外殻部材37とが一体となって成形型3
0内に残っている。この成形型30内に残ったものを、
成形型30から脱型して図8(a)に示す外殻部材39
を得る。さらに、外殻部材39の注入口側外殻部材37
を切断除去して図8(b)に示す外殻2を得る。外殻2
は薄状外殻5を有し、切断された箇所には孔部15が形
成されている。
きを行った外殻2を図9に示すような撥水剤51が充填
された容器50内に浸漬することにより、外殻2に撥水
コーティングを施す。この場合、撥水剤51としては含
フッ素ワックス等が用いられる。なお、撥水コーティン
グは省略可能である。
10に示すような工程により外殻2内部に内容物を混入
する。まず、図10(a)に示すように、孔部15か
ら、孔部15と対向する薄状外殻5の内側にスポンジ状
の弾性マット17を入れる。次に、図10(b)に進
み、水溶性フィルム8に包まれた種子7を弾性マット1
7上に入れる。続いて図10(c)のように、培養土9
を弾性マット17が弾性変形する程度にぎっしり入れ込
む。この時、水溶性フィルム10に包まれた肥料11を
培養土9とともに混入している。
外殻2の外側から覆う形態でフィルター13を被せ、さ
らにその外側からフィルター13を包み込むように、フ
ィルター13よりも大径の封止材14により、外殻2と
フィルター13とを封止(シール)する(図5参照)。
なお、封止材14は孔部16を有するものであり、封止
材14の孔部16の中心と、外殻2の孔部15の中心と
がほぼ一致するように位置合わせを行う。また、フィル
ター13を直接外殻2に固着すれば、別途封止材14は
必要ない場合もある。
処理により外殻2を得る工程(外殻成形工程)、及び素
焼き工程、撥水剤塗布工程、内容物混入工程を含む製造
工程により、図1に示すような種子発芽育成具1が製造
される。
成形型30の構造について、さらに具体例を説明する。
図11は成形型30の分解平面図であり、図12はその
斜視図である。この成形型30は、3つの種子発芽育成
具を一度に成形できるものであり、蓋32と、型本体部
61,62とを有している。蓋32は、その内部に埋め
込まれた状態のアルミ材質の栓34を3つ有し、型本体
部61,62と合体するための嵌合凸部E1,D1を有し
ている。
部E1,D1と嵌合する嵌合凹部E2,D2をそれぞれ有
し、また両者61及び62が嵌合するために、型本体部
61には嵌合凹部F1,G1,H1が、型本体部62には
嵌合凸部F2,G2,H2が設けられている。また、各型
本体部61,62には、上述のように外殻部材形成部4
1と、注入口側外殻部材形成部42とが設けられ、各形
成部41,42内部に泥奬31が目盛線Bまで入れられ
た状態で成形されている。なお、嵌合用の各凹凸部は互
いに逆形態に、すなわち凹を凸、凸を凹にできることは
言うまでもない。
部、凸部により嵌合し、泥奬31を注入後さらに蓋32
を被せて合体させる。その状態が図13であり、図13
(a)が側面図、同図(b)が上面図、同図(c)が正
面図である。なお、成形型30内には図14に示すよう
に、目盛線Bが形成され、この目盛線Bまで泥奬31
(ハッチング部分)が入れられており、この状態で所定
時間静置しておくと泥奬31が成形型表面上において固
まる。
示す。図15の種子発芽育成具100は、その中心軸線
付近に軸状の吸水材12が、種子発芽育成具100の軸
線にほぼ平行に設けられている。この吸水材12は、図
17に示すように吸水紙がロール状に巻かれた形態のも
のであって、その一端は底部4側においてフィルター1
3と接する、もしくはフィルター13の近傍に配置さ
れ、他端は頭部3側において種子7と接する、もしくは
種子7の近傍に配置されて、外殻2の孔部15からフィ
ルター13を介して水分を吸収し、種子7にその水分を
供給できるようにされている。なお、吸水材12はロー
ル状のものに限られず、軸状のものであってフィルター
13から種子7に延びる形態のものであれば円柱状ある
いは螺旋状等の形態を採用することが可能である。ま
た、この場合、水溶性フィルム10に包まれた肥料11
は、外殻2の中心軸線から外れた位置、特に孔部15の
延長線上を外して培養土9内に混入されている。
まず、図18(a)〜(c)に示すように種子発芽育成
具1の製造方法と同様に弾性フィルム17、種子7、培
養土9、肥料11を外殻2内部に入れる(外殻2も種子
発芽育成具1と同様の方法により成形する)。続いて、
図18(d)に示すように、アルミ等で形成されたパイ
プ材56等により培養土を円筒状に抜き出して、培養土
9の中心軸線上(孔部15の延長線上)に貫通孔55を
形成する。この際、培養土9はぎっしりと積められてい
るため貫通孔55内部に崩れることはなく、また、上記
肥料11も中心軸線を外して混入されているため、パイ
プ材56により水溶性フィルム10が破損されることは
ない。続いて、図18(e)に示すように、水分を供給
するための吸水材12(図17)を貫通孔55に挿入す
る。挿入に際しては、吸水材12の一端が種子7を包む
水溶性フィルム8に接するように行い、一方、孔部15
側の吸水材12の端が底面4aの平面上に位置するよう
に挿入する。なお、長めの吸水材12を挿入し、底面4
aから突き出る部分を切り取って挿入の位置合わせを行
うことも可能である。吸水材12を挿入後、抜き出した
培養土9を再び貫通孔55内部に返して、貫通孔55を
埋めるものとされている。
頭部3側(種子が配置されている側)の外殻を薄状外殻
5としないで、着脱可能な蓋状外殻70としている。こ
の場合、図6に示したような薄状外殻5を割って発芽用
開口部22を形成する必要はなく、蓋状外殻70を取り
外せば発芽育成を行えるようになっている。図20は、
その種子発芽育成具200の軸断面図であり、外殻(本
体外殻)2内に培養土9が満杯にならないように入れら
れ、水溶性フィルム8に包まれた種子7がその培養土9
に載置されている。さらに、培養土9及び種子7に被さ
る状態で弾性マット74が載置されており、その弾性マ
ット74を覆う状態で蓋状外殻70が被されている。蓋
状外殻70は外殻2に載せることができるように、外殻
2の端面71と同形の端面72を有しており、その載置
部分73の外周面を封止材(シール部材)により両者を
シールし、発芽育成を行う際にシール部材を剥がすもの
とすることも可能である。また、蓋状外殻70を凹凸等
の嵌合式のもの、あるいはネジ式のもの等としてもよ
い。
その底部4側に水分供給部としての孔部15を設けない
構成であり、この場合、供給された水分が培養土9の底
部4側に溜まり、培養土9の保水作用によりその溜まっ
た水分が種子7に供給される。この場合も、図22に示
すように吸水材12を中心軸上に、及び第二吸水材80
(吸水材12よりも吸水性が強くないものが好ましい)
を外殻内部の底部4側に配置して、供給された水分を第
二吸水材80が保水し、吸水材12が順次水分を種子に
供給する構成としてもよい。なお、この種子発芽育成具
300の製造に際しては、底部4側を設けていない外殻
部材を成形し、その外殻部材に種子7、培養土9等の内
容物を混入した後、底部4を貼り付けて製造することが
できる(例えば底部4の接合後、素焼きする等)。
外殻401を本物の卵(鶏卵)の殻により構成してい
る。この種子発芽育成具400は、卵の殻の端部に孔部
402を設けて卵白及び卵黄を取り出した殻に、種子
7、培養土9等の内容物を混入し、孔部402を外側か
ら覆う形態でフィルター13を被せ、必要に応じその外
側からシール部材14により外殻401とフィルター1
3とを封止することで製造される。この種子発芽育成具
400は、天然の卵を使用したものであるため生産コス
トを抑えることができるとともに、殻(外殻401)を
土壌に返した場合も、環境汚染等の問題も生じない。
実施例の卵型に限定されず、野菜型、動物型等、種々の
飾り物形態の外殻を成形して採用することが可能であ
る。例えば、図24は鯨型の外殻501により構成され
る種子発芽育成具500であり、発芽部分(発芽開口部
を設ける部分)502は鯨の潮吹き部分とされている。
また、図25は亀型の外殻601により構成される種子
発芽育成具600であり、発芽部分602は亀の甲羅頂
上部分とされている。このような種子発芽育成具50
0,600を受け皿に水とともに設置すれば、鯨あるい
は亀が泳いでいるように見えるため一風変わった趣向に
より本発明の種子発芽育成具を楽しむことが可能で、そ
の底部には孔部15が設けられているため、培養土ある
いは吸水材が孔部15から受け皿内の水を吸って種子に
供給することができるようになっている。
斜視図。
ルター及び封止材の形態ないし寸法を説明する図。
成方法の一例を示す説明図。
殻部材の成形工程の一例を示す図。
図。
外殻部材に内容物を混入する工程の一例を示す図。
型の一例を示す分解図。
(a)側面図、(b)上面図、(c)正面図。
る図。
示す図。
外殻部材に内容物を混入する工程の一例を示す図。
示す軸断面図。
芽育成具の軸断面図。
の全体斜視図。
の全体斜視図。
Claims (3)
- 【請求項1】密封容器状をなす外殻と、その外殻の内部
に封入された種子及び種子の発芽育成のための培養土及
び/又は培養石とを含み、 前記種子は、前記培養土及び/又は培養石の外殻近傍に
配置され、 前記外殻は、前記種子が配置されている近傍において部
分的な破壊、切除又は離脱により開口可能な開口予定部
を有しており、 さらに、前記外殻は全体が継ぎ目のない一体のたまご形
状をなし、そのたまご形状の外殻を立てた状態で、その
上側端部に前記開口予定部が形成される一方、下側端部
には載置のための平坦な底部が形成され、その底部を貫
通して孔部が形成されて、その孔部を外側から被うよう
に、前記外殻内の培養土及び/又は培養石が外部に漏洩
することを防ぐとともに底部からの吸水を可能とするフ
ィルターが設けられており、 前記フィルターは、前記外殻の円形状の底部の外面上に
位置して、前記孔部を被い、かつそのフィルターをその
底部に固着するために、フィルターより大きなシート状
の封止材が、該フィルターを前記底部との間で挟むよう
に重ねられて、前記フィルターからはみ出た部分で前記
底部に貼着され、その封止材は前記底部の孔部に対応す
る孔部を有するとともに、外縁が前記外殻の円形状の底
部の外縁に対応するドーナツ状の形態をなしていること
を特徴とする種子発芽育成具。 - 【請求項2】前記開口予定部は全体が均一な厚さの外殻
のなかで上側端部の円形状の領域のみが、外殻の内面か
ら外面に向かって凹状に中間までくぼむ形態で部分的に
薄肉にされたものである請求項1に記載の種子発芽育成
具。 - 【請求項3】密封容器状をなす外殻と、その外殻の内部
に封入された種子及び種子の発芽育成のための培養土及
び/又は培養石と、同じく種子の発芽育成のための水分
を供給する吸水材とを含み、 前記種子は、前記培養土及び/又は培養石の外殻近傍に
配置され、 前記外殻は、前記種子が配置されている近傍において、
薄肉状に形成されて、この部分が部分的な破壊により開
口予定部とされ、 前記吸水材は軸状形態を有し、その一端が、前記種子が
配置されているのとは反対側の前記培養土及び/又は培
養石の外殻近傍に配置され、他端が、その種子近傍に配
置されており、 さらに、前記外殻は全体が継ぎ目のない一体のたまご形
状をなし、そのたまご形状の外殻を立てた状態で、その
上側端部に前記開口予定部が形成される一方、下側端部
には載置のための平坦な底面が形成されて、その底面を
貫通して孔部が形成され、その孔部を被うように、前記
外殻内の培養土及び/又は培養石が外部に漏洩すること
を防ぐとともに底面からの吸水を可能とするフィルター
が設けられ、そのフィルターの内面に前記吸水材の下端
部が対向しており、 前記フィルターは、前記外殻の円形状の底部の外面上に
位置して、前記孔部を被い、かつそのフィルターをその
底部に固着するために、フィルターより大きなシート状
の封止材が、該フィルターを前記底部との間で挟むよう
に重ねられて、前記フィルターからはみ出た部分で前記
底部に貼着され、その封止材は前記底部の孔部に対応す
る孔部を有するとともに、外縁が前記外殻の円形状の底
部の外縁に対応するドーナツ状の形態をなしていること
を特徴とする種子発芽育成具。
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