JP3220767B2 - 誘導加熱調理器の加熱コイルユニット - Google Patents

誘導加熱調理器の加熱コイルユニット

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JP3220767B2
JP3220767B2 JP6193493A JP6193493A JP3220767B2 JP 3220767 B2 JP3220767 B2 JP 3220767B2 JP 6193493 A JP6193493 A JP 6193493A JP 6193493 A JP6193493 A JP 6193493A JP 3220767 B2 JP3220767 B2 JP 3220767B2
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和一 岡田
哲郎 青木
純一 宮川
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Panasonic Holdings Corp
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Panasonic Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコイル巻線とフェライト
コアとを一体に保持した誘導加熱調理器の加熱コイルユ
ニットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、誘導加熱調理器の加熱コイルユニ
ットは平板上の支持台の上にコイル巻線を形成し、高温
炉中でワニスを用いて固化後フェライトコアを接着剤で
支持台に固定したり、円板状に固化成形したコイル巻線
とフェライトコアとを珪素樹脂などの接着剤を用いて支
持台に固定する方法や、特開平1−109682号公報
に示すように加熱コイルと断熱材を押え金具により支持
台に挟み込む方法が取られているため、コイルユニット
作成には大変手間と時間を要するものだった。そこで、
図7および図8のように、円板状に成形されたコイル巻
線21と、コイル巻線21の裏面側に配設されたフェラ
イトコア22とを、樹脂から成る支持体23で全体を一
体に成形して保持することが考えられている。なお、2
4および25はコイル巻線21の外周および内周の引き
出しリード線である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の構成で
は鍋などの被加熱物が位置するコイル巻線21の上面側
も、そのほぼ全体が樹脂製の支持体23で覆われている
ため、特に誘導加熱調理器の天板の裏面中央に配設され
た温度検出装置が、温度検知のしにくい鍋の底面が空焼
きなどの異常加熱の場合に上側に反って、鍋底温度は4
00℃近くまで達しその熱が天板を介して加熱コイルユ
ニットに達する。そして樹脂から成る支持体23は上面
側のコイル巻線21の略平均半径周部が最も温度が高く
なって樹脂が変形し、ひいては樹脂を加熱する臭いが発
生するなどの実害が発生するという問題があった。
【0004】本発明は上記問題を解決するもので、支持
体の温度上昇を少なくしつつ、コイル巻線とフェライト
コアとが一体になった加熱コイルユニットを得ることを
第1の目的とする。
【0005】第2の目的は加熱コイルユニットの作成を
簡単にし、かつ支持体によるコイル巻線の保持力を向上
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記第1の目的
を達成するために、支持体は、その一部である保持爪と
保持環とを備え、保持爪をコイル巻線の上面外周部に、
保持環をコイル巻線の上面内周部にそれぞれ配してコイ
ル巻線を挟み込んで保持し、支持体はフェライトコアと
反対面の加熱コイル巻線の略平均半径周上の部分を無く
し、コイル巻線とフェライトコアとを一体に保持したも
のである。
【0007】また、第2の目的を達成するために、支持
体は、その一部である保持爪と保持環とを備え、コイル
巻線は表面に固着樹脂層を有する自己融着線とし、保持
爪をコイル巻線の上面外周部に、保持環をコイル巻線の
上面内周部にそれぞれ配してコイル巻線を挟み込んで保
持して、支持体はフェライトコアと反対面の加熱コイル
巻線の略平均半径同士の部分を無くし、コイル巻線とフ
ェライトコアとを一体に保持したものである。
【0008】
【作用】本発明は上記構成において、コイル巻線および
フェライトコアの支持体は、その一部に保持爪と保持環
を備えるので成形時にコイル巻線の半径周上は除いてコ
イル巻線とフェライトコアを同時に一体に包み込んで形
成するので、鍋の加熱により温度が上昇しやすいコイル
巻線の略平均半径周部には支持体が無いので、支持体を
構成する樹脂の耐熱温度以下の温度にしつつ、コイル巻
線とフェライトコアとを一体に保持することになる。
【0009】また、コイル巻線を表面に固着樹脂層を有
する自己融着線で構成したものは、コイル巻線を渦巻状
に巻いた状態で電流を流すだけで表面の樹脂層が軟化し
てコイル巻線同士が固着し、全体が一体になったコイル
巻線が簡単に得られ、かつ、コイル巻線の表面は素線の
凹凸がそのまま残るので、支持体で加熱コイルユニット
全体を成形時に支持体を構成する樹脂が、コイル巻線を
構成する素線でつくられる凹凸に喰い込んで、支持体に
よるコイル巻線の保持力が向上することになる。
【0010】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の実施例1について、図1〜図
4を参照しながら説明する。
【0011】図1に示すように略円板状の加熱コイルユ
ニットは、コイル巻線1と、フェライトコア2とを耐熱
性樹脂から成る支持体3により一体に成形している。こ
の支持体3は固定部3aとコイル巻線1の上面外周部に
保持爪3bと上面の中央内周部に保持環3cを形成し、
コイル巻線1を保持している。なお、4,5はコイル巻
線1の引出線、6は温度検出装置の一部であるサーミス
タ、7は天板、8はサーミスタ6に対向する部分が上に
反った鍋である。
【0012】また、コイル巻線1は図3に示すように全
体をワニス9で固着成形されている。
【0013】次に、上記構成における作用を説明する。
コイル巻線1はワニス9で円板状に固着成形されてお
り、コイル巻線1とフェライトコア2は、支持体3の成
形時に成形金型内に同時にセットして支持体3で同時に
一体に形成されるが、コイル巻線1の保持はコイル巻線
1の上面外周部に分散して配された支持体3の一部であ
る保持爪3bと、上面内周部に配された支持体3の一部
である保持環3cとによって支持体3との間に挟み込ま
れている。加えて、コイル巻線1の裏面側では支持体3
成形時の樹脂圧によりフェライトコア2と向かい合った
部分、すなわちコイル巻線1の幅のほぼ全体にわたって
コイル巻線1を覆うワニス9の表面に樹脂が接して、補
助的にコイル巻線1を保持している。従って、コイル巻
線1の上面側の略平均半径周上の部分には支持体3が無
くてもコイル巻線1の保持ができる。そして、コイル巻
線1の上面側の略平均半径周上の部分には支持体3が無
いことによって、例えば、鍋8を誤って空炊きした場合
には鍋8の底面の温度分布はコイル巻線1の発する磁力
分布に従って図4のように、コイル巻線1の外周半径を
R、内周半径をrとすると、およそコイル巻線1の略平
均半径周上つまり(R+r)/2部分が最も高くなるの
で、天板7さらに加熱コイルユニット上面の温度分布も
同様におよそ(R+r)/2部分が最も高くなるが、お
よそコイル巻線1の略平均半径周上(R+r)/2部分
の支持体3を無くすることによりコイル巻線1が露出し
ているので、樹脂から成る支持体3の温度上昇を少なく
しつつ、コイル巻線1とフェライトコア2とが一体にな
った加熱コイルユニットを得ることができ、支持体3が
耐熱温度に達するのを防いで樹脂が変形して樹脂を加熱
する臭いが発生するなどの実害を無くす効果がある。ま
た本実施例では、保持爪3bはコイル巻線1の外周部に
分散して配置されているので、保持爪3bがコイル巻線
1と天板7との隙間を塞ぐ部分が少ないので、コイル巻
線1と天板7との隙間を流れる冷却風を止めず、コイル
巻線1の冷却効果を維持できる効果がある。
【0014】(実施例2)以下、本発明の実施例2につ
いて図5および図6を参照しながら説明する。
【0015】図5および図6に示すように、加熱コイル
ユニットの構成はコイル巻線11、フェライトコア1
2、支持体13、保持爪13b、保持環13cで図3の
構成と同様なものである。図3の構成と異なるのは、コ
イル巻線11全体の一体化固着を、コイル巻線11を構
成するコイル素線11aの表面に耐熱樹脂で構成された
固着樹脂層14を備えた自己融着線15とした点であ
る。
【0016】以上のように構成された誘導加熱調理器の
加熱コイルユニットについて、以下その動作を説明す
る。まず、コイル巻線11の一体化固着はコイル巻線1
1を渦巻状に巻いた状態で、コイル巻線11に電流を流
すだけでコイル巻線11が発生するジュール熱により、
コイル素線11a表面の固着樹脂層14が軟化してコイ
ル素線11a同士が固着し、コイル巻線11全体を簡単
に一体にでき、かつ、コイル巻線11の表面はコイル素
線11aとコイル素線11aの束で成る巻線11の巻回
数ごとの凹凸がそのまま残るので、支持体13で加熱コ
イルユニット全体を成形時に支持体13を構成する樹脂
が、コイル巻線11を構成するコイル素線11aおよび
コイル巻線11の束の巻回数ごとでつくられる凹凸に喰
い込んで、支持体13によるコイル巻線11の保持力を
向上できる効果がある。
【0017】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明
は、鍋の加熱により温度が上昇しやすいコイル巻線の略
平均半径周部には支持体を無くし、支持体の温度上昇を
低減して支持体を構成する樹脂の耐熱温度以下の温度に
したコイル巻線と、フェライトコアとを一体に保持した
コイルユニットを容易に得ることができる。
【0018】また、コイル巻線を表面に固着樹脂層を有
する自己融着線で構成したものは、コイル巻線を渦巻状
に巻いた状態で電流を流すだけで表面の樹脂層が軟化し
てコイル巻線同士が固着するので、全体が一体になった
コイル巻線が簡単に得られ、かつ、コイル巻線の表面の
素線でつくられる凹凸に支持体を構成する樹脂が喰い込
むので、支持体によるコイル巻線の保持力を向上するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の誘導加熱調理器の加熱コイ
ルユニットの断面図
【図2】同、加熱コイルユニットの斜視図
【図3】同、加熱コイルユニットの拡大断面図
【図4】同、加熱コイルユニットの動作時の温度分布図
【図5】本発明の実施例2の誘導加熱調理器の加熱コイ
ルユニットの拡大断面図
【図6】同、加熱コイルユニットの部分拡大断面図
【図7】従来の誘導加熱調理器の加熱コイルユニットの
断面図
【図8】同、加熱コイルユニットの斜視図
【符号の説明】
1,11 コイル巻線 2,12 フェライトコア 3,13 支持体 3b,13b 保持爪 3c,13c 保持環 14 固着樹脂層 15 自己融着線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−1787(JP,A) 実開 昭55−10291(JP,U) 実開 昭60−3582(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 6/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイル巻線と、前記コイル巻線裏面側の
    フェライトコアと、前記コイル巻線とフェライトコアの
    支持体と、前記支持体の一部である保持爪と保持環と
    備え、前記保持爪を前記コイル巻線の上面外周部に、前
    記保持環を前記コイル巻線の上面内周部にそれぞれ配し
    て前記コイル巻線を挟み込んで保持して、前記支持体は
    前記フェライトコアと反対面の前記加熱コイル巻線の略
    平均半径周上の部分を無くし、前記コイル巻線と前記フ
    ェライトコアとを一体に保持した誘導加熱調理器の加熱
    コイルユニット。
  2. 【請求項2】 コイル巻線と、前記コイル巻線裏面側の
    フェライトコアと、前記コイル巻線とフェライトコアの
    支持体と、前記支持体の一部である保持爪と保持環と
    備え、前記コイル巻線は表面に固着樹脂層を有する自己
    融着線とし、前記保持爪を前記コイル巻線の上面外周部
    に、前記保持環を前記コイル巻線の上面内周部にそれぞ
    れ配して前記コイル巻線を挟み込んで保持して、前記支
    持体は前記フェライトコアと反対面の前記加熱コイル巻
    線の略平均半径周上の部分を無くし、前記コイル巻線と
    前記フェライトコアとを一体に保持した誘導加熱調理器
    の加熱コイルユニット。
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