JP3220164U - サイディング外壁の劣化防止構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】結露に起因するサイディング外壁の劣化を防止する劣化防止構造を提供する。【解決手段】戸建住宅の外壁に、胴縁を介してサイディング材17を設ける外壁構造であって、サイディング材17と胴縁との間に、遮水性のある防水シート30を配する。サイディング材17と胴縁との間に防水シート30を配することにより、サイディング材17の裏面(通気用空間側)に結露が生じても、当該結露水は防水シート30によって遮られ、サイディング材17の裏面に付着することがない。窯業系サイディング材の場合、結露が裏面から内部浸入することもない。同様に、サイディング材17の上下(または左右)の継ぎ目の充填材19にも、結露水は付着しない。【選択図】図2

Description

本考案は、木造住宅等の外壁を化粧するサイディング材に係り、とくにサイディング材の経年劣化を防止する外壁構造に関する。
木造住宅の外壁は、各種のサイディング材、とくに窯業系サイディング材(コンクリート系パネル)を施して住宅の外観品質を高める。サイディング材は、木造枠組壁工法(外壁面によって駆体荷重を支えるツーバイフォー構造等)に限らず、伝統的な軸組工法にもみられる外壁の化粧材である。
図4は、ツーバイフォー構造をとる戸建住宅における、サイディング材と外壁下地材との関係を平面から例示する断面図である。
1は間柱、2は、間柱1の間に配する断熱材、3は、間柱1の屋外側に設ける構造用合板、4は、構造用合板3の屋外側に設ける透湿防水シート、5は胴縁、6は、胴縁5によって形成される通気用空間、7は、サイディング材、8は、断熱材2の屋内側に設ける透湿シートである。矢印Aは、通気用空間6を流れる空気である(図5参照)。
構造用合板3は、例えば、釘等の固定金具(図示せず)を介して間柱1/柱材に固定し、胴縁5は、例えば釘等の固定金具(図示せず)を介して間柱1/柱材に固定し、サイディング材7は、例えば釘等の固定金具(図示せず)を介して胴縁5に固定する。
図5は、このように構成した外壁の縦断面(側面断面)を示すものである。
符号9は、サイディング材7の継ぎ目(目地)に設ける充填材(コーキング材/シーリング材)である。
サイディング材7は、横方向に長尺のパネル材を用いることが多い。従って、サイディング材7の継ぎ目に設ける充填材(コーキング材/シーリング材)9も外壁の横方向に、サイディング材7の継ぎ目を埋めるように配される。
サイディング材7は、素材として各種ある。例えば、窯業系、金属系、木質系、樹脂系の四種である。構造用合板3を用いる木造枠組壁工法では、窯業系サイディング材を用いることが多い(例えば、特許文献1)。
充填材(コーキング材/シーリング材)9は、不定形の樹脂系材料のものが使用される。
透湿防水シート4は、例えば、ポリエチレンフィルム等、肉薄の樹脂系シート材(フィルム材)を使用する。
従来の外壁構造は、構造用合板3の屋外側に透湿防水シート4を設けることによって、躯体強度を保証する構造用合板3の劣化を防止した。透湿防水シート4を配することによって、構造用合板3の表面に結露(水分)が付着せず、構造用合板3の経年劣化を確実に防止できる。
特開2009−264091
問題は、寒冷地におけるサイディング材の劣化、とくに、窯業系サイディングを用いた外壁における劣化スピードの速さである。
具体的には、新築家屋でも2〜3年を経過した時点で、サイディング材の継ぎ目が破損するとともに、サイディング材の表面が損傷して荒れ、家屋の美観を劣化させるという現象である。
原因は、通気用空間を流れる空気に含まれる水分(湿気)が、サイディング材の裏面から吸収されやすいこと、及びサイディングの継ぎ目に結露が生じ、零下5〜15℃の外気温の影響によって凍結と融解を長期間にわたって何度も繰り返すためである。つまり、サイディング材の裏面全体に吸収される湿気と目地(継ぎ目)の結露が相俟って、凍害を惹起する。冬期の結露は、主として屋内側の暖房熱によって生じる。また、結露は、夏期にも生じる。
窯業系サイディングは、構造強度、耐寒性、耐熱性に優れる。しかしながら、通気用空間側で生ずる結露と、冬期の凍結によって、想定以上に劣化進行が早まるのが実情である。
窯業系サイディング以外の各種サイディング材の変形劣化が早まるのも、同様の理由であると考えられる。
そこで、本考案の目的は、結露に起因するサイディング外壁の劣化を、確実に防止することにある。
前記目的を達成するため、本考案に係るサイディング外壁の劣化防止構造は、戸建住宅の外壁に、胴縁を介してサイディング材を設ける外壁構造を技術的前提として、前記サイディング材と前記胴縁との間に、遮水性のある防水シートを配する(請求項1)。
サイディング材と胴縁との間に、遮水性のある防水シートを配することにより、サイディング材の裏面(通気用空間側)に結露が生じても、当該結露水は防水シートによって遮られ、サイディング材の裏面に付着することがない。窯業系サイディング材の場合、結露が裏面から内部浸入することもない。
同様に、サイディング材の上下(または左右)の継ぎ目の充填材にも、結露水は付着しない。
従って、冬期の厳しい寒気によって結露水が凍結しても、サイディング材の裏面および継ぎ目の充填材は、結露水の凍結/解凍等の影響を受けない。
この結果、本考案に係るサイディング外壁によれば、結露水の凍結/解凍等に起因する外壁の劣化/汚損を確実に防止することが出来る。
サイディング材の屋内側の継目部分に、肉薄の断熱シートを介在させる場合がある(請求項2)。
サイディング材の継目部分に配する樹脂系の充填材(コーキング材/シーリング材)は、寒暖の変化による膨張/収縮を起こしやすい。
そこで、当該部分をカバーする位置に、肉薄の断熱シートを介在させておくことによって、充填材(コーキング材/シーリング材)の膨張/収縮を最小限に抑え、充填材が痩せることによるサイディング外壁の劣化を防止できる。
かかる構成によれば、寒冷地における、結露の凍結/解凍に起因するサイディング外壁の劣化を確実に防止することが出来る。
第一の実施形態に係る外壁構造を平面から例示する断面図である。 第一の実施形態に係る外壁構造を側面から例示する断面図である。 第二の実施形態に係る外壁構造を側面から例示する断面図である。 従来の外壁構造を平面から例示する断面図である。 従来の外壁構造を側面から例示する断面図である。
図1および図2は、本考案に係る外壁構造の第一の実施形態を示すものである。図1は、外壁の平面断面図、図2は、外壁の側面断面図である。
全体の構造は、従来の外壁構造と略同様で良い。例えば、間柱(柱材)11の間に断熱材12を配するとともに、間柱11の屋外側に構造用合板13を配し、構造用合板13の屋外側に透湿防水シート14を設ける。
そして、透湿防水シート14の屋外側に胴縁15を設けて、当該胴縁15を介してサイディング材17を固定することにより、サイディング材17と構造用合板13との間に通気用空間16を形成する。18は、断熱材12の屋内側に設ける透湿シート、矢印Aは、通気用空間16を流れる空気である。
サイディング材17は、例えば窯業系サイディングボードを用いることが出来る。また、サイディング材17は、例えば、その長手方向を水平方向に配列し、複数の窯業系サイディングボードを上下段に整列配置する。
19は、上下で隣接するサイディング材17の継ぎ目に設ける充填材(コーキング材/シーリング材)である。充填材19は、例えば、不定形の樹脂系素材を用いることが出来る。
30は、サイディング材17と胴縁15との間に設けた、遮水性のある防水シートである。防水シート30の配設位置は、サイディング材17の裏面(屋内側面)と胴縁15の表面(屋外側面)となる。
この防水シート30は、通気用空間16を流れる空気に含まれる湿気(水分)が、サイディング材17の裏面(屋内側面)から内部に浸入することを防止し、また、サイディング材17の裏面(屋内側面)および/または充填材19の屋内側に結露となって付着することを防止する機能を備えるものを用いる。
遮水性(防水機能)があれば良いので、防水シート、防水紙(例えばアスファルトフェルト)等を用いることが出来る。構造用合板13の屋外側に設ける透湿防水シート14のような、透湿性は不要である。
かかる構成によれば、通気用空間16を流れる空気に含まれる水分がサイディング材17の裏面から浸透することもなく、サイディング材17の裏面/充填材19の屋内側に結露が付着することもない。
湿気や結露による水分の影響を遮断できるので、仮に、冬期に結露が凍結しても、サイディング材17/充填材19は、凍結/解凍の繰り返しによる影響を受けない状態を保持できる。
防水シート30は、より好ましくは、止水機能のある肉薄シート材を用いる。例えば、肉薄のポリオレフィンシートを基材として、その片側面に肉薄の不織布シート(例えばポリオレフィン系不織布)を配し、他方の面に、肉薄の高分子吸水材をコーティングしたシート材等である。
図3は、サイディング材17の屋内側の継ぎ目(目地)に肉薄の断熱シート40を配した、第二の実施形態を示すものである。
肉薄の断熱シート40は、サイディング材17の屋内側の継ぎ目(目地)部分を被覆するものであれば良い。例えば、サイディング材17の目地に沿って、横方向に延びる帯状の長尺シート材を用いる。
断熱シート40の第一の機能は、サイディング材17の継ぎ目(目地)の充填材19の熱変化を少なくするものであるから、発泡樹脂系の肉薄シートを用いることができる。
しかしながら、より好ましくは、伸縮性のある天然/合成のゴム材を用いることが望ましい。
サイディング材17は、様々な外力を受けて位置ずれを起こす。例えば、台風時のような強風/突風が断続的・長時間続くとき、大きな地震が起きたとき、近隣を大型車両が頻繁に走行する場合等である。
サイディング材17を胴縁15に釘等で固定していても、このような外力によるサイディング材17の位置ずれを防止することは難しい。
一方、サイディング材17の継ぎ目(目地)の充填材19の屋外側に、伸縮性のある天然/合成のゴム材等からなる肉薄の断熱シート40を配しておけば、充填材19の経年劣化を防止するだけでなく、各種事由に起因するサイディング材17の位置ずれを抑え、初期の設計通りの外壁構造の状態を長期にわたって維持することが可能となる。
図3では、断熱シート40の配設状態を強調するため、防水シート30との間に符号Wで示す隙間が生じるように示したが、実際には、断熱シート40は肉厚1〜3mm程度のシート材で良い。防水シート30と断熱シート40は略一体化状態で配設することが可能であり、符号Wで示すような隙間は生じない。防水シート30は、図2に示す状態と同様に、サイディング材17の裏面(屋内側面)に密着した状態を保つ。
本考案に係る外壁構造は、ツーバイフォー等の枠組壁工法(構法)、在来工法である軸組工法(構法)のいずれにも適用可能である。
11 間柱(柱材)
12 断熱材
13 構造用合板
14 透湿防水シート
15 胴縁
16 通気用空間
17 サイディング材
18 透湿シート
19 充填材(コーキング材/シーリング材)
30 防水シート
40 断熱シート
A 空気
W 隙間

Claims (2)

  1. 戸建住宅の外壁に、
    胴縁を介してサイディング材を設ける外壁構造において、
    前記サイディング材と前記胴縁との間に、遮水性のある防水シートを配することを特徴とするサイディング外壁の劣化防止構造。
  2. サイディング材の屋内側の継目部分に、
    肉薄の断熱シートを介在させることを特徴とする請求項1記載のサイディング外壁の劣化防止構造。
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