JP3219791U - 伝導プローブの弾性体構造 - Google Patents

Abstract

【課題】信号起点及び信号終点等部材との接触面積が増えることで電子電流及び信号を伝送する安定性が増し、更に電気抵抗を下げ、誘起効果を消す効果を達成する伝導プローブの弾性体構造を提供する。
【解決手段】伝導プローブの弾性体構造は、主に弾性体１０を含む。弾性体は第一接続部１１及び第二接続部１１’を備え、第一接続部もしくは第二接続部の任意の末端面は扁平面１２形態である。弾性体が接触する第一接続部及び第二接続部のコイル末端面が、扁平面であるため、信号起点２１及び信号終点２２との接触面積が増え、信号が安定に伝送される。
【選択図】図４

Description

本考案は、伝導プローブの弾性体構造に関するもので、特にプローブで電子電流及び信号伝送を行う構造に係る。

現在、プローブは各種テスト領域で応用されており、例としてプリント回路板のテスト、ウエハーのテスト、IC パッケージングのテスト、通信製品及び液晶パネルの電子電流及び信号テスト等は、すべてプローブをテスト媒介として行う。この他、現段階のプローブは精密電式部品の発展にも向かっており、主にプローブのサイズ規格は益々精密になっており、更に導電性、低電気抵抗の長所を備えるようになっている。プローブが高周波信号を伝送できるようになり、携帯電話等無線通信製品の送受信アンテナ及び各種電子製品の充電器、アダプタの接続接点となることができる。将来、プローブはテスト機能の役割だけでなく、電子部品の領域に於いて無くてはならない位置を得ると考えられる。

解決しようとする問題点として、現在、テスト用プローブの技術領域において、その製品構造は、普遍的に部品の構造が複雑で、外形の体積が大きく、電気抵抗値が大きい等という欠点が存在する。例として、先ず図１に示すとおり、該公知プローブは弾性体１aを含む。該弾性体１a の両自由端はそれぞれ接続端２aを設置し、該弾性体１a 二端の接続端２a をそれぞれ信号起点 ２１a（例としてプローブカードの基板適所）、及び信号終点 ２２a（例としてIC 板背面に溶接したソルダーボール）に接触させる。電子信号の伝送工程実施時、該弾性体１a 全体コイルの接続端２aのコイル末端面はそれぞれ円弧面であるため、信号起点 ２１a 及び信号終点２２a 等の部材との接触面積を下げ、電気抵抗値と接触面積が反比例するだけでなく、更に誘起効果が大きいために信号の伝送効率と品質に影響を与えてしまい、改善の必要がある。

上述の現在存在する問題点に対して、理想的な実用性を備える新構造を開発するため、本考案の考案者は、長年、関連製品製造に関わってきた経験を元に、以下の目的に対して、研究開発を重ね、ここに本考案を提供する。

本考案は、主に弾性体を含む。該弾性体は第一接続部及び第二接続部を備え、そのうち該第一接続部もしくは該第二接続部の任意の末端面は扁平面形態である。本考案によって弾性体の信号終点が接触する第一接続部及び第二接続部的コイル末端面は、それぞれ扁平面であることを最も主要な特徴とする。

本考案の伝導プローブの弾性体構造は、信号起点及び信号終点等部材との接触面積が増えることで電子電流及び信号を伝送する安定性が増し、更に電気抵抗を下げ、誘起効果を消す効果を達成するという利点がある。

公知のプローブが電子信号を伝送する時のバネの状況を表した指示図である。 本考案の伝導プローブの弾性体構造の立体図である。 本考案の伝導プローブの弾性体構造の側面図である。 本考案の伝導プローブの弾性体構造のプローブが電子信号を伝送する時のバネの状況を表した指示図である。

解决すべき問題点は、公知のプローブに対し、電子信号の伝送工程実施時、該弾性体全体コイルの接続端であるコイル末端面がそれぞれ円弧面であるため、信号起点及び信号終点等部材との接触面積を下げてしまい、電気抵抗値と接触面積が反比例するだけでなく、更に誘起効果が大きく、信号の伝送効率と品質に影響を与えることであり、この問題点を改善する伝導プローブの弾性体構造を提供することを本考案の主な目的とする。

上述の目的を達成するため、本考案は以下の形態を実施する。

伝導プローブの弾性体構造において、該弾性体は電子電流及び信号を伝送するのに用いるプローブに応用される。その特徴として、該弾性体は両自由端を備え、それぞれ第一接続部及び第二接続部に分けられる。該第一接続部及び該第二接続部の間は弾性回復力を備えた弾性段を環状形成する。該弾性段は、圧縮後に発する弾性回復力を有する。そのうち該第一接続部と該第二接続部の少なくとも一末端面は扁平面形態である。

伝導プローブの弾性体構造において、そのうち、該第一接続部及び該第二接続部は、密集接触のコイル、もしくは弾性開放状のコイルである。

伝導プローブの弾性体構造において、そのうち、該第一接続部の末端面は扁平面形態である。

伝導プローブの弾性体構造において、そのうち、該第二接続部の末端面は扁平面形態である。

伝導プローブの弾性体構造において、そのうち、該第一接続部及び該第二接続部の末端面は、どちらも扁平面形態である。

本考案の弾性体と信号終点が接触する第一接続部及び第二接続部のコイル末端面はそれぞれ扁平面であるので、信号起点及び信号終点等部材との接触面積が増え、伝送の安定性が高まり、更に電気抵抗を下げ、誘起効果を消す効果を達成する。

図２から図４に示すのは、本考案の伝導プローブの弾性体構造の良好な実施例であるが、それら実施例は説明のためのものに過ぎず、本考案の請求範囲を制限するものではない。

弾性体１０において、該弾性体１０は、電子電流及び信号を伝送するのに用いるプローブに応用される。そのうち該弾性体１０は、両自由端を備え、それぞれ第一接続部１１及び第二接続部１１'を成形する。該第一接続部１１及び該第二接続部１１'の間には弾性回復力を備えた弾性段１３を環状成形し、該弾性段１３は圧縮後に発生する弾性回復力を有する。そのうち該第一接続部１１もしくは該第二接続部１１'の任意の末端面は扁平面１２形態であり、該扁平面１２は該第一接続部１１もしくは該第二接続部１１'の任意の末端面に平面研磨加工を実施することで、元の円弧線径断面は水平切削面を備えた線径断面に変化し、すなわち扁平面１２を形成する。

該第一接続部１１及び該第二接続部１１'のコイル構造は密集接触形態、もしくは弾性開放状の構造変化を有する。

そのうち該第一接続部１１の末端面は扁平面１２の形態である。

そのうち該第二接続部１１'の末端面は扁平面１２の形態である。

そのうち該第一接続部１１及び該第二接続部１１'の末端面はどちらも扁平面１２の形態である。

上述のプローブ構造で電子信号の伝送作業に応用する際、例として図４に示すとおり、プローブを電子信号を伝送するインターフェイスに置く。例としてウエハーテスト用プローブカード等装置内であり、該弾性体１０二端の第一接続部１１及び該第二接続部１１'は、それぞれ信号起点２１（例としてプローブカードの基板適所）と面接触し、及び信号終点２２（例として IC 板背面に溶接したソルダーボール）は周囲と線接触する。電子信号の伝送工程を実施する際、該弾性体１０全体コイル構造は、圧縮後に完全密集する一体式形態であるため、電子信号がスピーディに通過する。更に信号終点と接触する第一接続部１１及び第二接続部１１'のコイル末端面はそれぞれが扁平面１２である。故に信号起点２１及び信号終点２２等部材との接触面積が増え、更に伝送の安定性を高め、電気抵抗を下げ、誘起効果を消す効果を達成する。

本考案の上述構造によって、公知の技術面の欠点を改善し、更に多数の長所と実用価値を備えるため、本考案は実用性、創意性が非常に高いと言える。

［公知］
１ａ 弾性体
２ａ 接続端
２１ａ 信号起点
２２ａ 信号終点
［本考案］
１０ 弾性体
１１ 第一接続部
１１’ 第二接続部
１２ 扁平面
１３ 弾性段
２１ 信号起点
２２ 信号終点

Claims (5)

1. 伝導プローブの弾性体構造において、
   該弾性体は電子電流及び信号を伝送するのに用いるプローブに応用され、
   該弾性体は両自由端を備え、それぞれ第一接続部及び第二接続部に分かれ、該第一接続部及び該第二接続部の間には弾性回復力を備えた弾性段が環状成形し、該弾性段は圧縮後に発する弾性回復力を有するもので、そのうち該第一接続部と該第二接続部の少なくとも一末端面が扁平面形態であることを特徴とする伝導プローブの弾性体構造。
2. 前記第一接続部及び該第二接続部は、密集接触のコイルであるか、もしくは弾性開放状のコイルであることを特徴とする請求項１記載の伝導プローブの弾性体構造。
3. 前記第一接続部の末端面は、扁平面形態であることを特徴とする請求項１記載の伝導プローブの弾性体構造。
4. 前記第二接続部の末端面は扁平面形態であることを特徴とする請求項１記載の伝導プローブの弾性体構造。
5. 前記第一接続部及び該第二接続部の末端面はどちらも扁平面形態であることを特徴とする請求項１記載の伝導プローブの弾性体構造。