JP3219726B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

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JP3219726B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチング電源
装置の高効率化を図り、あるいはさらに出力電圧のクロ
スレギュレーション及びレギュレーションの改善を行う
ための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の電子機器は、その機器内に組み込
む電源装置にマルチ出力タイプの電源装置を要求するこ
とが多い。これは、近年開発された各種電子デバイスや
能動部品が、電圧値の異なる複数の駆動電圧、あるいは
制御電圧を要求することが多くなったためである。ここ
で、その動作に複数の駆動電圧や制御電圧が必要とされ
る電子デバイスとして蛍光表示管を想定する。蛍光表示
管に電力を供給するための電源装置としては、従来、図
11に示すような回路構成を有するマルチ出力型のスイ
ッチング電源装置が存在した。図11に示したスイッチ
ング電源装置PSは、概ね、以下のような動作をする。
【0003】入力端子1a、1bを介してトランスT1
の1次巻線N1とスイッチングトランジスタQ1の直列
回路に入力電圧VINが印加されると、図11に示す回路
は動作を開始する。この時、スイッチングトランジスタ
Q1は制御回路CONTからのパルス信号に応じて交互
にオン状態あるいはオフ状態となり、1次巻線N1を通
過する電流を流通させ、あるいは遮断する。この電流の
流通と遮断の繰り返しによってトランスT1の各巻線に
は電圧が発生する。すると、1次巻線N1とダイオード
D1のアノードとの接続点には1次巻線N1に発生した
電圧と入力電圧VINの合成電圧が現れる。この合成電圧
はダイオードD1、コンデンサC2によって整流、平滑
され、そしてコンデンサC2の端子間に現れた直流電圧
は第1の出力電圧VO1として第1の出力端子2a、2b
間に導かれる。同様に、2次巻線N2に発生した電圧は
ダイオードD2、コンデンサC3によって整流、平滑さ
れ、そしてコンデンサC3の端子間に現れた直流電圧は
第2の出力電圧VO2として第2の出力端子3a、3b間
に導かれる。この第1の出力電圧VO1と第2の出力電圧
O2は、それぞれ蛍光表示管FITの表示制御を行うた
めの駆動回路DR及び、蛍光表示管FITのフィラメン
トに供給される。
【0004】ここで第1の出力電圧VO1は、抵抗R1、
R2の接続点に現れる電圧VO1の分圧電圧を検出し、こ
の分圧電圧に応じてスイッチングトランジスタQ1のオ
ンデューティを変化させる制御回路CONTによって一
定に制御される。一方、第2の出力電圧VO2は、第1の
出力電圧VO1が一定であれば、理論上、トランスT1の
1次巻線N1と2次巻線N2の磁気的結合によってほぼ
一定に保たれる。なお蛍光表示管FITは、点灯時には
フィラメントとアノードとの間と、フィラメントとグリ
ッドとの間にそれぞれ電位差が必要である。図11に示
す回路は、第1の出力端子2a、2b間に抵抗R3と定
電圧ダイオードDZを直列接続し、定電圧ダイオードD
Zのカソードをフィラメントの一端と接続した回路部分
を有している。この回路部分により、フィラメントとア
ノード間、フィラメントとグリッド間のそれぞれに定電
圧ダイオードDZのツェナー電圧分だけの電位差が得ら
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図11に示す回路は、
蛍光表示管FITが動作している時、駆動回路DRにス
イッチング電源装置PSの第1の出力電圧VO1を供給
し、蛍光表示管FITのフィラメントには第2の出力電
圧VO2を供給している。この時に駆動回路DRに流入す
る電流はIO1、蛍光表示管FITのフィラメントに流入
する電流はIO2となる。ここで、スイッチング電源装置
PSの各出力電圧の供給先となる負荷の状態が変化した
場合を考える。蛍光表示管FITのフィラメントは表示
状態が変化してもほぼ一定負荷であるのに対し、駆動回
路DRはその表示状態の変化によって負荷の大きさが変
化する。特に蛍光表示管の表示制御においては、周囲の
明るさに応じて、ディマー・モードと呼ばれる表示面の
輝度を低下させた状態が発生することがある。この時に
は駆動回路DRは極めて軽い負荷状態となる。負荷状態
が変化すれば、当然、電流IO1が変化し、このディマー
・モードにおける電流IO1は、高輝度での表示状態の時
に比べて非常に小さな値となる。
【0006】先にも述べたように、第2の出力電圧VO2
は、第1の出力電圧VO1が一定であれば、理論上、トラ
ンス装置の巻線間の磁気的結合により一定となる。しか
し実際には、たとえ第1の出力電圧VO1が制御回路CO
NTによって一定に制御されていても、第2の出力電圧
O2は電流IO1の値が非常に小さくなると低下してしま
うという現象を生じる。この現象はトランスTの1次巻
線N1と2次巻線N2の間の結合係数によって以下のよ
うに変化すると考えられている。 (1)先ず、結合係数が1.0より低くなるのに伴っ
て、第2の出力電圧VO2は低下し、本来の電圧値よりも
大幅に低い電圧値となる。 (2)ところが、結合係数がある値より小さくなると、
結合係数が小さくなるのに伴って第2の出力電圧VO2
徐々に上昇し、本来の電圧値に近づいていく。ちなみ
に、このような別の出力端子を流れる出力電流IO1の変
化に対する出力電圧VO2の安定度はクロスレギュレーシ
ョンとも呼ばれ、電圧の変動量(低下量)が大きいほど
クロスレギュレーションは悪いとされる。
【0007】経験上、スイッチング電源装置のクロスレ
ギュレーションは、電源装置に使用するトランス装置の
各巻線間の結合係数を1.0に極めて近い値(例えば
0.99)にするか、あるいは1.0から大きく離れた
値(例えば0.85)にすることで改善できることが分
かっている。しかし、実際のトランス装置における各巻
線間の結合係数は、1.0にすることはほぼ不可能であ
り、また1.0に極めて近い値にすることも困難であ
る。ちなみに、市場で販売されているごく一般的なトラ
ンス装置の各巻線間の結合係数は1.0よりも低い(お
よそ0.95程度)値である。そのため従来、クロスレ
ギュレーションが高いスイッチング電源装置が必要な場
合には、トランス装置の各巻線間の結合係数は低くして
いた。ところが、各巻線間の結合係数が低いトランス装
置は、結合係数の高いトランス装置よりも発生する電力
損失が大きいという欠点を有する。そのため各巻線間の
結合係数が低いトランス装置を使用したスイッチング電
源装置は効率が低くなるという第1の問題がある。
【0008】また、電源装置PSの出力端子3a、3b
間に接続される負荷は、いつもフィラメントのように負
荷状態が一定であるとは限らない。出力端子3a、3b
間に接続される負荷が蛍光表示管でない場合、その負荷
の状態は大きく変化することがある。このような場合、
各巻線間の結合係数が低いトランス装置を使用したスイ
ッチング電源装置では、第2の出力電圧VO2は電流IO2
が変化することによって大きく変動してしまうという第
2の問題がある。ちなみに、このような同じ出力端子を
流れる出力電流IO2の変化に対する出力電圧VO2の安定
度はレギュレーションとも呼ばれ、電圧の変動量が大き
いほどレギュレーションは悪いとされる。
【0009】このため、図11に示すような回路構成の
マルチ出力型スイッチング電源装置は、使用したトラン
ス装置の各巻線間の結合係数によって、クロスレギュレ
ーション、効率、レギュレーションのいずれかが悪化し
ていた。そこで本発明は、電源装置内に組み込まれるト
ランスなどのインダクタンス部品の各巻線間の結合係数
を回路構成の改良によって等価的に向上させ、これによ
りスイッチング電源装置の効率の向上とクロスレギュレ
ーション及びレギュレーションの改善を同時に図ること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、トランスの1次巻線がスイッチング素子に
直列接続され、制御回路によってスイッチング素子の動
作が制御され、スイッチング素子の動作によってトラン
スの2次巻線を含むトランスの複数の巻線に発生する電
圧から複数の出力電圧を得るスイッチング電源装置にお
いて、トランスの1次巻線の一端と2次巻線の同極の一
端が第1のコンデンサを介して接続され、1次巻線と2
次巻線のそれぞれの上記第1のコンデンサとの接続点か
ら同極方向にほぼ同じ巻数を隔てた位置同士が第2のコ
ンデンサを介して接続されたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の代表的な実施の形態によ
る電源装置は以下のような構成を有する。先ず、電源装
置の入力側回路は1次巻線と2次巻線とを有したトラン
ス、スイッチングトランジスタ及び制御回路によって構
成する。1次巻線とスイッチングトランジスタとの接続
点は第1の整流平滑回路を介して第1の出力端子に接続
し、2次巻線の両端は第2の整流平滑回路を介して第2
の出力端子に接続する。そして1次巻線の一端(A)と
2次巻線の一端(B)は第1のコンデンサを介して接続
し、2次巻線の他端(D)と1次巻線の所定の巻線位置
(C)は第2のコンデンサを介して接続する。ただし、
一端(A)と一端(B)は、そこに現れる電圧の極性が
同じとなる巻線端、換言すれば同極の巻線端とする。ま
た1次巻線の巻線位置(C)は、一端(A)から2次巻
線の巻数とほぼ同じ巻数を隔てた巻線位置であり、かつ
2次巻線の他端(D)と同極方向の巻線位置とする。
【0012】本発明の別の実施の形態による電源装置は
以下のような構成を有する。入力端子と基準電位点との
間にトランスの1次巻線とスイッチングトランジスタ
を、1次巻線の一端(E)を基準電位点に接続するよう
に直列に接続する。1次巻線とスイッチングトランジス
タとの接続点は整流平滑回路を介して第1の出力端子に
接続する。1次巻線の一端(E)と同極であるトランス
Tの2次巻線の一端(F)は平滑コンデンサを介して基
準電位点に接続し、さらに2次巻線の一端(F)は第2
の出力端子に接続する。2次巻線の他端はダイオードを
介して基準電位点に接続する。そして1次巻線の他端
(G)と、2次巻線の巻線位置(H)は第2のコンデン
サを介して接続する。ただし、2次巻線の巻線位置
(H)は、一端(F)から1次巻線の巻数とほぼ同じ巻
数を隔てた巻線位置であり、かつ1次巻線の他端(G)
と同極方向の巻線上の位置とする。
【0013】
【実施例】図1の回路図は、トランス装置の各巻線の結
合係数を回路構成の改良により等価的に向上させた、本
発明によるスイッチング電源装置の第1の実施例の回路
構成を示している。なお、図1はスイッチング電源装置
PSのみを示し、図11に示されている蛍光表示管FI
T等の負荷装置は図示を省略した。また図1中の各構成
要素に付与した符号は、図11と図1で構成要素が同じ
である場合、図11の符号と同一にしてある。以下、他
の実施例の説明においても同様とする。図1においてス
イッチング電源装置PSは以下のように構成されてい
る。トランスT1の1次巻線N1とスイッチングトラン
ジスタQ1は入力端子1a、1b間に直列に接続し、ス
イッチングトランジスタQ1のベースは制御回路CON
Tのパルス出力端子POに接続する。1次巻線N1とス
イッチングトランジスタQ1の接続点はダイオードD1
を介して第1の出力端子2aに接続し、第1の出力端子
2bは入力端子1bに接続する。
【0014】コンデンサC2は第1の出力端子2a、2
b間に接続し、抵抗R1、R2の直列回路はコンデンサ
C2と並列に接続する。抵抗R1とR2の接続点を制御
回路CONTの検出端子FBに接続する。この1次巻線
N1、スイッチングトランジスタQ1、ダイオードD1
及びコンデンサC2は昇圧チョッパ型のコンバータ回路
を形成している。そしてトランスT1の2次巻線N2の
一端は第2の出力端子3aに接続し、2次巻線N2の他
端はダイオードD2を介して第2の出力端子3bに接続
し、第2の出力端子3a、3b間にコンデンサC3を接
続している。この2次巻線N2、ダイオードD2及びコ
ンデンサC3は、1次巻線N1とスイッチングトランジ
スタQ1と共に、フライバックコンバータ回路を形成し
ている。
【0015】そして、トランスT1の1次巻線N1の一
端(A)は、電圧の極性が一端(A)と同じ、すなわち
同極である2次巻線N2の一端(B)に第1のコンデン
サC4を介して接続している。また、1次巻線N1の所
定の巻線位置(C)に設けたタップは2次巻線N2の他
端(D)に第2のコンデンサC5を介して接続してい
る。ここで、1次巻線N1は前記タップによって領域N
11と領域N12とに分割されており、1次巻線N1の巻線
端(A)と巻線位置(C)の間の領域N11は、その巻数
が2次巻線N2の巻数とほぼ同じとなっている。このよ
うな回路構成とした図1のスイッチング電源装置PSで
は、第2の出力電圧VO2は、トランスTの1次巻線N1
と2次巻線N2の磁気的結合によって2次巻線N2に誘
導される電圧と、コンデンサC4、C5によって導かれ
る1次巻線N1の領域N11に発生した電圧とによって得
られる。
【0016】ところで、容量素子は電流の直流成分に対
しては高いインピーダンスを示し、交流成分に対しては
低いインピーダンスを示す。このためコンデンサC4、
C5は1次巻線N1の領域N11に発生した電圧の交流成
分のみを通過させる。その結果、トランスT1の1次側
と2次側は交流的に結合し、1次側から2次側へ電力が
交流的に伝達される。また周知のように、トランスTに
は1次巻線N1と2次巻線N2との間に磁気的結合が存
在する。この磁気的結合により、1次側から2次側へ電
力が交流的に伝達される。
【0017】この2つの交流的な電力伝達の作用を考え
た場合、トランスT1、コンデンサC4、C5の回路部
分は、等価回路が図2に示す構成になる1つのトランス
装置と見なすことができる。すなわち、そのトランス装
置は、入力巻線として1次巻線N1が存在し、かつ、そ
の入力巻線と磁気的に結合した出力巻線として、並列接
続された2次巻線N2と領域N11の2つの巻線が存在し
た構成を有する。このような等価回路における入力巻線
と出力巻線との間の結合係数(等価結合係数)は、1次
巻線N1と2次巻線N2の間の実際の結合係数と、1次
巻線N1と領域N11の間の仮定的な結合係数を包括す
る。これにより、この等価結合係数は出力巻線が2次巻
線N2だけである場合の結合係数よりも高くなり、1.
0に近い値となる。
【0018】従って、トランスT1の1次巻線N1と2
次巻線N2の所定の巻線位置をコンデンサC4、C5を
介して接続した場合、1次巻線N1と2次巻線N2の間
の等価的な結合係数は、コンデンサC4、C5を接続し
ない時に比べて大きく向上する。トランスT1の1次巻
線N1と2次巻線N2の間の結合係数が向上することに
より、図1に示す電源装置PSの効率は向上し、同時に
第2の出力電圧VO2のレギュレーション及びクロスレギ
ュレーションは改善される。ところで、図1の回路から
ダイオードD1、コンデンサC2及び出力端子2a、2
bを取り除き、さらに抵抗R1とR2の直列回路を出力
端子3a、3b間に接続した場合、出力電圧がVO2だけ
の単一出力型のスイッチング電源装置が構成される。こ
のような単一出力型のスイッチング電源装置は、コンデ
ンサC4、C5を接続することによって効率の向上が期
待できる。なお、単一出力型のスイッチング電源装置と
同じ回路構成であっても、2次巻線N2を中間タップで
分割することで、複数の出力電圧が得られるスイッチン
グ電源装置が構成される。このような電源装置も本発明
を適用すれば効率向上が期待できる。
【0019】図3は本発明によるスイッチング電源装置
の第2の実施例の回路の一部分を示している。図3は、
トランスT1及びその2次巻線N2よりも出力側の回路
部分のみを図示しており、図示していない、その他の素
子とその接続構成は図1の回路と同じである。図3の回
路は、実質的に図1の回路の平滑用のコンデンサC3を
除いた回路構成となっている。図1に示す回路では、第
2の出力電圧VO2は、2次巻線N2に発生した電圧をダ
イオードD2、コンデンサC3によって整流、平滑する
ことで得た直流電圧である。しかし、場合によって負荷
は交流の電圧を必要とする。図3の回路は負荷に交流電
圧を供給できるようにしたものである。すなわち、1次
巻線N1に接続されたスイッチングトランジスタQ1
(図示せず)の動作によって高周波の方形波電圧が2次
巻線N2に発生する。この方形波電圧は、正負のピーク
値を図11の抵抗R3と定電圧ダイオードDZのような
レベルシフト手段によって調整することにより、擬似的
な交流電圧とすることができる。なおダイオードD4は
交流電圧の電圧値が入力電圧の変動によって変化しない
ようにするために接続したものであり、不要であれば回
路から除かれる。
【0020】図4は本発明によるスイッチング電源装置
の第3の実施例の回路の一部分を示している。この図4
の回路は、図3の回路と同様に、トランスT1及びその
2次巻線N2よりも出力側の回路部分のみを示してい
る。図4の回路中のトランスT1の1次巻線N1と2次
巻線N2は、それぞれタップを有している。1次巻線N
1はタップにより領域N11とN12とに分割され、2次巻
線N2は領域N21とN22とに分割されている。そして1
次巻線N1と2次巻線N2のそれぞれの同極の一端
(A)と(B)はコンデンサC4を介して接続され、1
次巻線N1と2次巻線N2のタップが設けられた巻線位
置(C)、(D)はコンデンサC5を介して接続されて
いる。ここで領域N11と領域N21の巻数はほぼ同じとす
る。図1に示す回路では、1次巻線N1の領域N11と2
次巻線N2の全巻線部分は等価的に並列接続の状態であ
る。これに対して図4の回路は、1次巻線N1の領域N
11と2次巻線N2の領域N21だけが並列接続の状態とな
っている。
【0021】この場合、領域N11と領域N21は等価的に
並列接続状態となり、1次巻線N1と2次巻線N2との
間の結合係数を向上させるように作用する。ただし、ト
ランスTの1次巻線N1と2次巻線N2との間の等価的
結合係数は、2次巻線N2の一部分を使用した図4の回
路よりも、2次巻線N2の全体を使用した図1の回路の
方が、一層1.0に近づく。従って、特に制約の無い限
り、回路は図4に示す構成よりも図1に示す構成の方が
望ましい。前述した第1から第3の本発明の実施例は、
それぞれコンデンサC4を1次、2次各巻線の一端に接
続していた。しかし、図4の構成から分かるように、1
次巻線N1、2次巻線N2のそれぞれの一部領域が等価
的に並列接続の状態になれば、結合係数は並列接続状態
となっている領域の大きさ(巻数)に応じて向上する。
このため、必ずしもコンデンサC4は1次、2次各巻線
の一端に接続する必要は無く、コンデンサC5と同様に
各巻線に設けられたタップに接続しても良い。ただしこ
の場合にも、並列接続状態となる1次巻線の一部領域と
2次各巻線の一部領域は、ほぼ同じ巻数とする。
【0022】図5は本発明によるスイッチング電源装置
の第4の実施例の回路の一部分を示している。図1に示
す回路では、1次巻線N1、ダイオードD1、コンデン
サC2、そしてスイッチングトランジスタQ1は昇圧チ
ョッパ型のコンバータを構成していた。このため図1の
回路では、出力端子2aと入力端子1aは絶縁されてい
ない。これに対して図5に示す回路は、1次巻線N3、
2次巻線N4、3次巻線N5を有したトランスT2を使
用することで出力端子2aと入力端子1aを絶縁してい
る。さらにこの図5の回路では、トランスT2の3次巻
線N5の一端(A)は第1のコンデンサC4を介して2
次巻線N4の同極の一端(B)に接続し、さらに3次巻
線N5の所定の巻線位置(C)に設けたタップは第2の
コンデンサC5を介して2次巻線N4の他端(D)に接
続している。ここで、3次巻線N5の巻線端(A)と巻
線位置(C)の間に形成された領域N51は、その巻数が
2次巻線N4の巻数とほぼ同じとなっている。
【0023】このような回路構成でも、コンデンサC4
とコンデンサC5は実質的に図1の回路と同じ作用を行
う。その結果、2次巻線N4と3次巻線N5の間の結合
係数は向上し、第2の出力電圧VO2のレギュレーション
及びクロスレギュレーションは改善される。ただしこの
場合には、電源装置の効率は図1の回路ほどは向上しな
い。図5のような回路構成の電源装置は、効率をさらに
向上させたいのであれば次のような施策が必要となる。
すなわち、その施策とは、図1の回路のごとく、1次巻
線N3と2次巻線N4のそれぞれの所定の巻線位置の間
にコンデンサを接続する、あるいは1次巻線N3と3次
巻線N5のそれぞれの所定の巻線位置の間にコンデンサ
を接続する、の少なくとも一方の施策である。
【0024】図1から図4までに示した本発明を適用し
た電源装置は、トランスT1の1次巻線N1、スイッチ
ングトランジスタQ1、ダイオードD1及びコンデンサ
C2が昇圧型のコンバータ回路を構成していた。しか
し、本発明を適用する電源装置は極性反転型のコンバー
タ回路を構成していても良い。図6の回路図は本発明に
よるスイッチング電源装置の第5の実施例の回路を示し
ており、その回路は極性反転型コンバータ回路を利用し
ている。なお、図6中に示した入力端子及び出力端子
は、高電位側端子、あるいは低電位側端子であり、基準
電位側の入力端子及び出力端子は図示を省略した。図6
に示すスイッチング電源装置は以下のように構成されて
いる。
【0025】スイッチングトランジスタQ2とトランス
T3の1次巻線N6は入力端子1cと基準電位点(以
下、アースとする)との間に直列に接続し、スイッチン
グトランジスタQ2のベースは制御回路CONTのパル
ス出力端子POに接続する。1次巻線N6とスイッチン
グトランジスタQ2の接続点はダイオードD3を介して
第1の出力端子2cに接続し、第1の出力端子2cとア
ースとの間にコンデンサC7を接続する。このスイッチ
ングトランジスタQ2、1次巻線N6、ダイオードD3
及びコンデンサC7は、極性反転型のコンバータ回路を
形成している。ここで、1次巻線N6のアースと接続さ
れた側の一端を(E)、スイッチングトランジスタQ2
と接続された側の一端を(G)としておく。
【0026】1次巻線N6の一端(E)と同極であるト
ランスT3の2次巻線N7の一端(F)は第2の出力端
子3cに接続し、さらに2次巻線N7の一端(F)は平
滑コンデンサC8を介してアースに接続する。2次巻線
N7の他端はダイオードD4を介してアースに接続す
る。抵抗R4と抵抗R5の直列回路は第2の出力端子3
cとアースとの間に接続し、抵抗R4とR5の接続点は
制御回路CONTの電圧検出端子FBに接続する。この
2次巻線N7、ダイオードD4及びコンデンサC8は、
1次巻線N6とスイッチングトランジスタQ2と共にフ
ライバックコンバータ回路を形成している。そして、2
次巻線N7の所定の巻線位置(H)にタップが設けられ
る。このタップは第2のコンデンサC9を介して1次巻
線N6の他端(G)に接続する。ここで、2次巻線N7
の、一端(F)と巻線位置(H)との間に形成される巻
線領域N71は、1次巻線N6とほぼ同じ巻数とされる。
【0027】このような回路構成の図6のスイッチング
電源装置は、第1の出力電圧VO3を、トランスT3の1
次巻線N6に発生する電圧と、コンデンサC9及び平滑
コンデンサC8によって導かれた2次巻線N7の巻線領
域N71に発生した電圧とによって得ている。この2つの
交流的な電力伝達の作用を考えれば、このトランスT
3、コンデンサC9、平滑コンデンサC8の回路部分
は、等価回路が図7に示す構成となる1つのトランス装
置と見なすことができる。すなわち、そのトランス装置
は、入力巻線としての1次巻線N6、その入力巻線と磁
気的に結合した出力巻線としての2次巻線N7、さらに
交流的に1次巻線N7に並列接続された領域N71の3つ
の巻線を有する構成となる。この図7の等価回路は、図
2の等価回路と実質的に同じ作用・効果を得ることがで
きる。
【0028】従って、トランスT3の1次巻線N6と2
次巻線N7の所定の一端を平滑コンデンサC8を介して
接続し、かつ、1次巻線N6と2次巻線N7の所定の巻
線位置をコンデンサC9を介して接続した場合、1次巻
線N6と2次巻線N7の間の等価的な結合係数は、コン
デンサC9を接続しない時に比べて大きく向上する。ト
ランスT3の1次巻線N6と2次巻線N7の間の結合係
数が向上することにより電源装置の効率は向上し、同時
に第1の出力電圧VO3のレギュレーション及びクロスレ
ギュレーションは改善される。ちなみに、図1の回路は
C4とC5の2つのコンデンサにより領域N11と2次巻
線N2を交流的に結合しているのに対し、図6の回路は
平滑コンデンサC8とコンデンサC9により領域N71
1次巻線N6を交流的に結合している。平滑コンデンサ
C8が結合用と平滑用とで共用されているため、図6の
回路は図1の回路よりも使用する素子数が少なくて済む
利点がある。
【0029】図8、図9は、本発明によるスイッチング
電源装置の第6及び第7の実施例の回路の一部分を示し
ている。なお、図8、図9では、図6と同じ構成になっ
ている回路部分は図示を省略してある。それぞれ、図
8、図9に示す回路の構成は、図6の回路とは以下の部
分が異なっている。図8に示す回路は、図6の回路とは
逆に、1次巻線N6の所定の巻線位置(G)にタップを
設けている。このタップは第2のコンデンサC9を介し
て2次巻線N7の一端(H)に接続されている。ここ
で、一端(E)と巻線位置(G)との間に形成された1
次巻線N6の巻線領域N61は、2次巻線N7とほぼ同じ
巻数となっている。
【0030】図9に示す回路では、1次巻線N6の一端
(G)と2次巻線N7の一端(H)との間に第2のコン
デンサC9を接続している。この場合には1次巻線N6
と2次巻線N7の巻数は同じものとなっている。これら
の回路は、要求される出力電圧の条件により次のように
使い分けられる。すなわち、図6の回路は第1の出力電
圧VO3の絶対値よりも第2の出力電圧VO4の絶対値の方
が大きい場合に使用される。これに対して図8に示す回
路は、図6の回路とは逆に第1の出力電圧VO3の絶対値
よりも第2の出力電圧VO4の絶対値の方が小さい場合に
使用される。そして図9の回路は、第1の出力電圧VO3
の絶対値と第2の出力電圧VO4の絶対値が同じである場
合に使用される。つまり、図8、図9の回路は図6に示
した電源装置の回路を出力電圧VO3とVO4との関係に応
じて変形したものである。
【0031】図10は本発明によるスイッチング電源装
置の第8の実施例の回路の一部分を示している。この図
10の回路では、トランスT4の3次巻線N10の一端
(E)はアースに接続し、この3次巻線N10の一端
(E)と同極である2次巻線N9の一端(F)は平滑コ
ンデンサC8を介してアースに接続し、そして、2次巻
線N9の所定の巻線位置(H)に設けたタップと3次巻
線N10の他端(G)は第2のコンデンサC9を介して
接続している。ここで、2次巻線N9の巻線端(F)と
巻線位置(H)の間の巻線領域N91は、その巻数が3次
巻線N10の巻数とほぼ同じとなっている。図10に示
す回路は、平滑コンデンサC8を結合用と平滑用とで共
有する図6の回路の技術思想を図5の回路に応用したも
のである。このように第1の直流出力VO3を入力巻線と
しての1次巻線N8以外の巻線から得ることにより、入
力端子1c(図示せず)と出力端子2c、3cとの間は
電気的に絶縁することが可能となる。
【0032】以上までに本発明の第1から第8までの実
施例を説明したが、本発明によるスイッチング電源装置
の回路構成は図1から図10までに示した回路構成に限
定されない。具体的には、それぞれの出力電圧を得るコ
ンバータ回路の構成は絶縁型でも非絶縁型でも構わな
い。また、自励発振方式でも他励発振方式でも構わな
い。本発明の実施例の説明では、スイッチング電源装置
(PS)は出力電圧を2種類得る電源であった。しかし
本発明は、出力電圧を3種類以上得るようなマルチ出力
型のスイッチング電源装置にも適用できる。また本発明
は、出力電圧を2次巻線より1種類だけ得るような単一
出力型のスイッチング電源装置にも適用できる。ただし
単一出力型のスイッチング電源装置は、本発明の適用に
よって効率向上だけが期待できる。さらに、制御回路C
ONTに定電圧制御を行わせるために、第1から第4ま
での実施例は第1の出力電圧VO1を、第5から第8まで
の実施例は第2の出力電圧VO4を検出している。しか
し、それぞれの実施例は他方の出力電圧を検出すること
にしても良い。
【0033】そして、本発明によるスイッチング電源装
置が電力を供給する負荷装置は、従来技術の説明の中で
示した蛍光表示管に限定されない。この電源装置は出力
仕様を負荷装置の要求に適合させることにより、様々な
負荷装置に電力を供給することができる。当然、負荷装
置は複数でも構わない。なお、2つのコンデンサによっ
て等価的に並列接続の状態となる2つの巻線の所定の巻
線部分、例えば図1中の領域N11と2次巻線N2は、巻
数をほぼ同じにすると説明した。これは2つの巻線の所
定の巻線部分に発生する各々の電圧値は、理論上、ほぼ
同じにすることを意図している。ところが、たとえ2つ
の巻線の所定の巻線部分の巻数を同一にしても、各々の
巻線の所定の巻線部分に発生する電圧値は同一にならな
くなるという現象が発生することがある。この現象の原
因は、巻線のインピーダンスと巻線を流れる電流によっ
て生じる電圧降下などが考えられる。この現象への対策
のために、2つの巻線の所定の巻線部分の巻数は、ほぼ
同じ巻数ではあるが完全に同じ巻数ではない、という状
態にすることも有る。
【0034】
【発明の効果】以上に述べたように本発明は、インダク
タンス部品の各巻線の所定位置(A)と(B)、(C)
と(D)をそれぞれ第1及び第2のコンデンサを介して
接続し、ここで第1と第2のコンデンサの間に位置する
各巻線の領域は、ほぼ同じ巻数にした構成を特徴として
いる。また、スイッチング電源装置の平滑用コンデンサ
を利用できる場合には、平滑コンデンサは第1のコンデ
ンサとして使用する。そして、各巻線の所定位置(E)
と(F)の間には平滑コンデンサを接続し、(C)と
(D)の間には第2のコンデンサを接続し、ここで平滑
コンデンサと第2のコンデンサの間に位置する各巻線の
領域は、ほぼ同じ巻数にした構成を特徴としている。こ
のような構成とすることにより、第1と第2のコンデン
サの間に位置する各巻線の領域は等価的に並列接続の状
態となり、各巻線間の結合係数は1.0に近づく。その
結果、電源装置の効率は向上し、同時に出力電圧のレギ
ュレーション及びクロスレギュレーションは改善され
る。従って、本発明によれば、変換効率と出力電圧の安
定度とが共に高いスイッチング電源装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 巻線間の結合係数を向上させた本発明による
スイッチング電源装置の第1の実施例の回路図。
【図2】 トランス、第1と第2のコンデンサを一つの
トランス装置として見なした場合の等価回路図。
【図3】 本発明によるスイッチング電源装置の第2の
実施例の一部回路図。
【図4】 本発明によるスイッチング電源装置の第3の
実施例の一部回路図。
【図5】 本発明によるスイッチング電源装置の第4の
実施例の一部回路図。
【図6】 本発明によるスイッチング電源装置の第5の
実施例の回路図。
【図7】 トランス、第1と第2のコンデンサを一つの
トランス装置として見なした場合の等価回路図。
【図8】 本発明によるスイッチング電源装置の第6の
実施例の一部回路図。
【図9】 本発明によるスイッチング電源装置の第7の
実施例の一部回路図。
【図10】 本発明によるスイッチング電源装置の第8
の実施例の一部回路図。
【図11】 従来のスイッチング電源装置及び、複数の
電圧供給を必要とする負荷の一例を示す回路図。
【符号の説明】
1a、1b 入力端子 2a、2b 出力端子(直流) 3a、3b 出力端子(交流あるいは直流) 2c、3c 高電位側の出力端子(直流) PS スイッチング電源装置 FIT 蛍光表示管 DR 駆動回路 CONT 制御回路 T1〜T4 トランス N1、N6 第1の巻線としての1次巻線 N2、N7 第2の巻線としての2次巻線 N4、N9 第1の巻線としての3次巻線 N5、N10 第2の巻線としての2次巻線 C4 第1のコンデンサ C5 第2のコンデンサ C8 平滑コンデンサ兼第1のコンデンサ C9 第2のコンデンサ Q1 スイッチングトランジスタ (A)、(C) 第1の巻線の所定の巻線位置 (B)、(D) 第2の巻線の所定の巻線位置 (E)、(G) 第1の巻線の所定の巻線位置 (F)、(H) 第2の巻線の所定の巻線位置

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスの1次巻線がスイッチング素子
    に直列接続され、制御回路によってスイッチング素子の
    動作が制御され、スイッチング素子の動作によってトラ
    ンスの2次巻線を含むトランスの複数の巻線に発生する
    電圧から複数の出力電圧を得るスイッチング電源装置に
    おいて、 トランスの1次巻線の一端と2次巻線の同極の一端が第
    1のコンデンサを介して接続され、 1次巻線と2次巻線のそれぞれの上記第1のコンデンサ
    との接続点から同極方向にほぼ同じ巻数を隔てた位置同
    士が第2のコンデンサを介して接続されたことを特徴と
    するスイッチング電源装置。
  2. 【請求項2】 前記1次巻線が直流出力用の巻線であ
    り、前記2次巻線が交流出力用の巻線である請求項1記
    載のスイッチング電源装置。
  3. 【請求項3】 前記1次巻線に発生する電圧により得ら
    れる直流出力電圧を監視し、該直流出力電圧を一定に制
    御することにより、前記トランスの各巻線より得られる
    各々の出力電圧を制御するようにした請求項1または請
    求項2記載のスイッチング電源装置。
  4. 【請求項4】 トランスの1次巻線がスイッチング素子
    に直列接続され、制御回路によってスイッチング素子の
    動作が制御され、スイッチング素子の動作によってトラ
    ンスの2次巻線と3次巻線に発生する電圧から複数の出
    力電圧を得るスイッチング電源装置において、 トランスの2次巻線の一端と3次巻線の同極の一端が第
    1のコンデンサを介して接続され、 2次巻線と3次巻線のそれぞれの上記第1のコンデンサ
    との接続点から同極方向にほぼ同じ巻数を隔てた位置同
    士が第2のコンデンサを介して接続されたことを特徴と
    するスイッチング電源装置。
  5. 【請求項5】 トランスの1次巻線がスイッチング素子
    に直列接続され、制御回路によってスイッチング素子の
    動作が制御され、スイッチング素子の動作によってトラ
    ンスの2次巻線を含むトランスの複数の巻線に発生する
    電圧をそれぞれ整流、平滑して複数の直流出力電圧を得
    るスイッチング電源装置において、 トランスの1次巻線の一端が基準電位点に接続され、該
    1次巻線の一端と同極の2次巻線の一端が第1のコンデ
    ンサを介して基準電位点に接続され、 1次巻線と2次巻線のそれぞれの上記第1のコンデンサ
    との接続点から同極方向にほぼ同じ巻数を隔てた位置同
    士が第2のコンデンサを介して接続されたことを特徴と
    するスイッチング電源装置。
  6. 【請求項6】 前記第1のコンデンサが平滑コンデンサ
    である請求項4記載のスイッチング電源装置。
  7. 【請求項7】 前記2次巻線に発生する電圧により得ら
    れる直流出力電圧を監視し、該直流出力電圧を一定に制
    御することにより、前記トランスの各巻線より得られる
    各々の出力電圧を制御するようにした請求項4または請
    求項5記載のスイッチング電源装置。
  8. 【請求項8】 トランスの1次巻線がスイッチング素子
    に直列接続され、制御回路によってスイッチング素子の
    動作が制御され、スイッチング素子の動作によってトラ
    ンスの2次巻線と3次巻線を含むトランスの巻線に発生
    する電圧をそれぞれ整流、平滑して複数の直流出力電圧
    を得るスイッチング電源装置において、トランスの2次
    巻線の一端が基準電位点に接続され、該2次巻線の一端
    と同極の3次巻線の一端が第1のコンデンサを介して基
    準電位点に接続され、 2次巻線と3次巻線のそれぞれの上記第1の込んでんだ
    との接続点から同極方向にほぼ同じ巻数を隔てた位置同
    士が第2のコンデンサを介して接続されたことを特徴と
    するスイッチング電源装置。
  9. 【請求項9】 トランスの1次巻線がスイッチング素子
    に直列接続され、制御回路によってスイッチング素子の
    動作が制御され、スイッチング素子の動作によってトラ
    ンスの2次巻線を含むトランスの複数の巻線に発生する
    電圧から複数の出力電圧を得るスイッチング電源装置に
    おいて、 トランスの1次巻線の一端と2次巻線の同極の一端が第
    1のコンデンサを介して接続され、 1次巻線と2次巻線のそれぞれの上記第1のコンデンサ
    との接続点から同極方向にほぼ同じ電圧を発生する位置
    同士が第2のコンデンサを介して接続されたことを特徴
    とするスイッチング電源装置。
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