JP3219710U - トイレットペーパーホルダ - Google Patents

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Abstract

【課題】ロール紙の引出端を掴みやすい位置に短時間で引き出すトイレットペーパーホルダを提供する。
【解決手段】第1のペア歯車30は、第1の大型歯車31と第1の小型歯車32とで構成される。第1のペア歯車30は、トイレットペーパー100のロール紙が前方に引き出されるとき、前方に移動し、左押さえ部材20と共に回転する。第2のペア歯車40は、第2の大型歯車41と第2の小型歯車42とで構成される。第1のペア歯車30が前方に移動したとき、第2の大型歯車42が第1の小型歯車32と噛み合い、第2のペア歯車40は回転する。このとき、第2のゼンマイバネ70は、エネルギーを蓄える。ロール紙がカットされたとき、付勢部材60が第1のペア歯車30を後方に押し戻す。このとき、第2のゼンマイバネ70が第2のペア歯車40を逆向きに回転させ、第3のペア歯車50が回転し、第1のペア歯車30と左押さえ部材20がロール紙を引き出す向きに回転する。
【選択図】図2

Description

本考案は、トイレットペーパーのロール紙の引出端がカバーの端からせり出しており、引出端を掴みやすいトイレットペーパーホルダに関する。
特許文献1には、トイレットペーパーホルダからロール紙を引き出すときにロール紙の支持棒の回転軸に取り付けられたゼンマイバネにエネルギーを蓄え、ロール紙がカバーの先端で切断されて引き出す力が無くなると、そのゼンマイバネのエネルギーによって支持棒が逆方向に回転してロール紙を引き込み、支持棒が所定の角度だけ逆回転すると、ロール紙の引出端が垂れ下がるトイレットペーパーホルダが記載されている。
特開昭60−68820号公報
特許文献1に記載のトイレットペーパーホルダでは、ロール紙の引出端は一旦最大の長さまで垂れ下がる。そして、支持棒が更に逆回転することによって引出端は引き上げられ、最終的に掴みやすい位置になる。このため、引出端が掴みやすい位置になるまで時間がかかる。
また、ロール紙をわずかに引き出したときにロール紙が誤って切断されると、引出端がカバーで覆われた状態で逆回転が止まってしまうおそれがある。
本考案の目的は、ロール紙の引出端を掴みやすい位置に短時間で引き出すことができるトイレットペーパーホルダを提供することである。
上記目的を達成するために、本考案のトイレットペーパーホルダは、
基板と、
前記基板の一方の側部に取り付けられており、中央部に略横方向に延びるスリットを有する第1の側板と、
前記基板の他方の側部に取り付けられており、中央部に孔を有する第2の側板と、
前記基板の上部に取り付けられたカバーと、
略円錐状であって底面の中心に回転軸が取り付けられており、当該回転軸が前記スリットに挿入されることによって前記第1の側板に回転可能に取り付けられており、トイレットペーパーを一方の側から円錐の頂点部で押さえる第1の押さえ部材と、
略円錐状であって底面の中心に中心軸が取り付けられており、当該中心軸が前記孔に挿入されることによって、前記第2の側板における前記第1の押さえ部材と対向する位置にバネを介して取り付けられており、前記トイレットペーパーを他方の側から円錐の頂点部で押さえる第2の押さえ部材と、
同軸である第1の大型歯車と第1の小型歯車とで構成され、前記第1の押さえ部材と同軸になるように前記回転軸に取り付けられており、前記トイレットペーパーのロール紙が前記カバーの先端から前方に引き出されるとき、前方に移動し、前記第1の押さえ部材と共に当該ロール紙を引き出す向きに回転する第1のペア歯車と、
第1のゼンマイバネを有し、前記第1のペア歯車が前方に移動するときに当該第1のゼンマイバネにエネルギーを蓄え、前記ロール紙が前記カバーの先端でカットされ、前記ロール紙を前方に引き出す力が無くなったときに、当該エネルギーによって前記第1の押さえ部材と前記第1のペア歯車とを後方に押し戻す付勢部材と、
前記第1の側板に同軸に取り付けられた第2の大型歯車と第2の小型歯車とで構成され、前記第1のペア歯車が前方に移動したときに、当該第2の大型歯車が前記第1の小型歯車と噛み合って回転する第2のペア歯車と、
前記第1のペア歯車が前方に移動し、当該第2の大型歯車が前記第1の小型歯車と噛み合って前記第2のペア歯車が回転するときにエネルギーを蓄え、前記付勢部材によって前記第1のペア歯車が後方に押し戻されて前記第2の大型歯車と前記第1の小型歯車の噛み合いが外れたときに、当該エネルギーで前記第2のペア歯車を逆向きに回転させる第2のゼンマイバネと、
前記第1の側板に同軸に取り付けられた第3の大型歯車と第3の小型歯車とで構成され、当該第3の大型歯車が前記第2の小型歯車と常時噛み合っており、前記第1のペア歯車が後方に押し戻されたときに当該第3の小型歯車が前記第1の大型歯車と噛み合う第3のペア歯車と、
を備え、
前記第2のペア歯車が逆向きに回転するときに、前記第2の小型歯車と噛み合っている前記第3の大型歯車の回転に伴って前記第3のペア歯車が回転し、前記第3の小型歯車の回転に伴って前記第1の大型歯車が前記ロール紙を引き出す向きに回転し、前記第1の大型歯車の回転に伴って前記第1の押さえ部材が前記ロール紙を引き出す向きに回転することによって前記ロール紙が前記カバーの先端から引き出される。
好ましくは、本考案のトイレットペーパーホルダは、
前記第3の小型歯車の側面に取り付けられた突起と
前記第1の側板に取り付けれており、前記突起に当接するとき、前記第3のペア歯車の回転を止めるストッパと、
を備える。
本考案によれば、ロール紙の引出端を掴みやすい位置に短時間で引き出すことができる。
本考案の実施形態に係るトイレットペーパーホルダの構成の一例を示す斜視図である。 トイレットペーパーホルダを両側から挟む左押さえ部材と右押さえ部材の一例を示す図である。 左側板と右側板の構成の一例を示す図である。図3(A)は左側板の構成の一例を示す。図3(B)は右側板の構成の一例を示す。 付勢部材と3つのペア歯車の構成の一例を示す図である。 ロール紙の引き出し時における3つのペア歯車の回転状態の一例を示す図である。 ロール紙のカット時における3つのペア歯車の回転状態の一例を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本考案の実施形態に係るトイレットペーパーホルダについて詳細に説明する。なお、実施形態を説明する全図において共通の構成要素には同一の符号を付し、繰り返しの説明を省略する。
図1は、本考案の実施形態に係るトイレットペーパーホルダ1の構成の一例を示す。図2は、トイレットペーパーホルダを両側から挟む左押さえ部材20と右押さえ部材25の一例を示す。
トイレットペーパーホルダ1は、基板10と、左側板11と、右側板12と、カバー13と、左押さえ部材20と、右押さえ部材25と、第1のペア歯車30と、第2のペア歯車40と、第3のペア歯車50と、第1のゼンマイバネ61を有する付勢部材60と、第2のゼンマイバネ70と、ストッパ80とを有する。
左側板11と右側板12は、それぞれ基板10の左側部と右側部に略垂直に取り付けられている。図3(A)に示すように、左側板11の中央部には略横方向に延びるスリット14が開いている。また、図3(B)に示すように、右側板12の中央部には孔15が開いている。カバー13は基板10の上部に取り付けられている。
左押さえ部材20は円錐状である。左押さえ部材20における円形の底面の中心には回転軸21が取り付けられている。回転軸21はスリット14に挿入される。回転軸21はスリット14に沿って移動可能である。左押さえ部材20は、回転軸21がスリット14に挿入されることによって、左側板11に回転可能に取り付けられる。
右押さえ部材25も円錐状である。右押さえ部材25における円形の底面の中心には中心軸26が取り付けられている。中心軸26には圧縮バネ27が巻き付けられている。中心軸26は右側板12の孔15に挿入される。右押さえ部材25は、中心軸26を孔15に挿入することにより、右側板12における左押さえ部材20と対向する位置に圧縮バネ27を介して取り付けられる。右押さえ部材25は、右側板12に回転可能に取り付けられていることが望ましいが、回転できなくてもよい。
なお、左押さえ部材20と右押さえ部材25の頂点近傍はなめらかな曲面であってもよい。
図2に示すように、左押さえ部材20は、その頂点部がトイレットペーパー100の芯の孔に左側から挿入され、トイレットペーパー100を左側から頂点部で押さえる。右押さえ部材25は、その頂点部がトイレットペーパー100の芯の孔に右側から挿入され、圧縮バネ27に付勢されて、トイレットペーパー100を右側から頂点部で押さえる。
第1のペア歯車30は、第1の大型歯車31と第1の小型歯車32とで構成される。第1の大型歯車31と第1の小型歯車32は、同軸であり、同時に回転する。第1のペア歯車30は、左押さえ部材20と同軸になるように、回転軸21に取り付けられている。
付勢部材60は、2つの側板と上板とを有しており、2つの側板の上端が上板で接続された逆U字の形状である。それら2つの側板の下部は、第1のペア歯車30を挟んで、第1のペア歯車30と共に回転軸21で貫通されている。付勢部材60の2つの側板の上部には、第1のゼンマイバネ61が取り付けられている。
トイレットペーパー100がトイレットペーパーホルダ1に取り付けられており、トイレットペーパー100のロール紙が引っ張られていないとき、図4に示すように、付勢部材60はトイレットペーパーホルダ1の後方に傾いている。
図5に示すように、トイレットペーパー100のロール紙がカバー13の先端から前方に引き出されるとき、回転軸21がスリット14に沿って前方に移動するため、第1のペア歯車30は、前方に移動し、トイレットペーパー100および左押さえ部材20と共にロール紙を引き出す向きに回転する。このとき、付勢部材60はトイレットペーパーホルダ1の前方に傾き、第1のゼンマイバネ61はエネルギーを蓄える。
そして、図6に示すように、ロール紙がカバー13の先端でカットされ、前方に引き出す力が無くなったとき、付勢部材60は、第1のゼンマイバネ61に蓄積されているエネルギーによって、第1のペア歯車30と左押さえ部材20とを後方に押し戻す。
第2のペア歯車40は、第2の大型歯車41と第2の小型歯車42とで構成される。第2の大型歯車41と第2の小型歯車42は、同軸であり、同時に回転する。第2のペア歯車40は、左側板11に回転可能に取り付けられている。
図5に示すように、第1のペア歯車30が前方に移動したときに第2の大型歯車41が第1の小型歯車32と噛み合い、第2のペア歯車40は回転する。このとき、第2のゼンマイバネ70はエネルギーを蓄える。
図6に示すように、付勢部材60によって第1のペア歯車30が後方に押し戻されて第2の大型歯車41と第1の小型歯車32の噛み合いが外れたとき、第2のペア歯車40は、第2のゼンマイバネに蓄積されているエネルギーによって逆向きに回転する。
第3のペア歯車50は、第3の大型歯車51と第3の小型歯車52とで構成される。第3の大型歯車51と第3の小型歯車52は、同軸であり、同時に回転する。第3のペア歯車50は、左側板11に回転可能に取り付けられている。第3の大型歯車51と第2の小型歯車42とは常時噛み合っている。
図6に示すように、付勢部材60によって第1のペア歯車30が後方に押し戻されたとき、第3の小型歯車51は第1の大型歯車31と噛み合う。このとき、上述したように、第2のペア歯車40は、第2のゼンマイバネに蓄積されているエネルギーによって逆向きに回転している。第2の小型歯車42の回転に伴って、第2の小型歯車42と噛み合っている第3の大型歯車51が回転する。第3の大型歯車51の回転に伴って第3のペア歯車50が回転する。第3の小型歯車51の回転に伴って第1の大型歯車30がロール紙を引き出す向きに回転する。そして、第1のペア歯車30の回転に伴って第1の押さえ部材20がロール紙を引き出す向きに回転することによって、ロール紙がカバー13の先端から引き出される。
図1に示すように、第3の小型歯車51の側面には、突起53が設けられている。また、左側板11には、ストッパ80が取り付けられている。第3の小型歯車52が回転してストッパ80が突起53に当接すると、ストッパ80は第3のペア歯車50の回転を止める。このため、第3のペア歯車50の回転は略1回転に制限される。
このため、図6に示すように、ロール紙がカバー13の先端でカットされ、前方に引き出す力が無くなったとき、第1のペア歯車30および左押さえ部材20の回転も制限され、ロール紙は所定の長さだけカバー13の先端から引き出される。
また、第3の大型歯車51と第2の小型歯車42とは常時噛み合っているため、第3のペア歯車50の回転が止まると、第2のペア歯車40の回転も止まる。図5に示すように、ロール紙を引き出してきるとき、第2のペア歯車40の回転が止まると、第1のペア歯車30の回転が止まり、これに伴って左押さえ部材20の回転が止まる。この後、更にロール紙が引き出されると、トイレットペーパー100の芯は左押さえ部材20の頂点部の表面でスリップする。
ロール紙を引き出しているとき、第2のペア歯車40の回転が所定の回転量に制限されるため、第2のゼンマイバネ70に蓄積されるエネルギーは所定の量に制限され、第2のゼンマイバネ70に過度な力が加わることがない。
以上説明したように、本考案によれば、ロール紙の引出端を掴みやすい位置に短時間で引き出すことができる。
また、第2のゼンマイバネ70に過度な力が加わることがなく、その破壊が防止される。
以上、本考案の実施形態について説明したが、設計または製造上の都合やその他の要因によって必要となる様々な修正や組み合わせは、請求項に記載されている考案や考案の実施形態に記載されている具体例に対応する考案の範囲に含まれる。
1…トイレットペーパーホルダ、10…基板、11…左側板、12…右側板、13…カバー、14…スリット、15…孔、20…左押さえ部材、21…回転軸、25…右押さえ部材、26…中心軸、27…圧縮バネ、30…第1のペア歯車、31…第1の大型歯車、32…第1の小型歯車、40…第2のペア歯車、41…第2の大型歯車、42…第2の小型歯車、50…第3のペア歯車、51…第3の大型歯車、52…第3の小型歯車、53…突起、60…付勢部材、61…第1のゼンマイバネ、70…第2のゼンマイバネ、80…ストッパ、100…トイレットペ−パー

Claims (2)

  1. 基板と、
    前記基板の一方の側部に取り付けられており、中央部に略横方向に延びるスリットを有する第1の側板と、
    前記基板の他方の側部に取り付けられており、中央部に孔を有する第2の側板と、
    前記基板の上部に取り付けられたカバーと、
    略円錐状であって底面の中心に回転軸が取り付けられており、当該回転軸が前記スリットに挿入されることによって前記第1の側板に回転可能に取り付けられており、トイレットペーパーを一方の側から円錐の頂点部で押さえる第1の押さえ部材と、
    略円錐状であって底面の中心に中心軸が取り付けられており、当該中心軸が前記孔に挿入されることによって、前記第2の側板における前記第1の押さえ部材と対向する位置にバネを介して取り付けられており、前記トイレットペーパーを他方の側から円錐の頂点部で押さえる第2の押さえ部材と、
    同軸である第1の大型歯車と第1の小型歯車とで構成され、前記第1の押さえ部材と同軸になるように前記回転軸に取り付けられており、前記トイレットペーパーのロール紙が前記カバーの先端から前方に引き出されるとき、前方に移動し、前記第1の押さえ部材と共に当該ロール紙を引き出す向きに回転する第1のペア歯車と、
    第1のゼンマイバネを有し、前記第1のペア歯車が前方に移動するときに当該第1のゼンマイバネにエネルギーを蓄え、前記ロール紙が前記カバーの先端でカットされ、前記ロール紙を前方に引き出す力が無くなったときに、当該エネルギーによって前記第1の押さえ部材と前記第1のペア歯車とを後方に押し戻す付勢部材と、
    前記第1の側板に同軸に取り付けられた第2の大型歯車と第2の小型歯車とで構成され、前記第1のペア歯車が前方に移動したときに、当該第2の大型歯車が前記第1の小型歯車と噛み合って回転する第2のペア歯車と、
    前記第1のペア歯車が前方に移動し、当該第2の大型歯車が前記第1の小型歯車と噛み合って前記第2のペア歯車が回転するときにエネルギーを蓄え、前記付勢部材によって前記第1のペア歯車が後方に押し戻されて前記第2の大型歯車と前記第1の小型歯車の噛み合いが外れたときに、当該エネルギーで前記第2のペア歯車を逆向きに回転させる第2のゼンマイバネと、
    前記第1の側板に同軸に取り付けられた第3の大型歯車と第3の小型歯車とで構成され、当該第3の大型歯車が前記第2の小型歯車と常時噛み合っており、前記第1のペア歯車が後方に押し戻されたときに当該第3の小型歯車が前記第1の大型歯車と噛み合う第3のペア歯車と、
    を備え、
    前記第2のペア歯車が逆向きに回転するときに、前記第2の小型歯車と噛み合っている前記第3の大型歯車の回転に伴って前記第3のペア歯車が回転し、前記第3の小型歯車の回転に伴って前記第1の大型歯車が前記ロール紙を引き出す向きに回転し、前記第1の大型歯車の回転に伴って前記第1の押さえ部材が前記ロール紙を引き出す向きに回転することによって前記ロール紙が前記カバーの先端から引き出される、
    トイレットペーパーホルダ。
  2. 前記第3の小型歯車の側面に取り付けられた突起と
    前記第1の側板に取り付けれており、前記突起に当接するとき、前記第3のペア歯車の回転を止めるストッパと、
    を備える請求項1に記載のトイレットペーパーホルダ。
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