JP3219606B2 - エレベータの呼登録装置 - Google Patents

エレベータの呼登録装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エレベータの呼登録
装置に関し、特にカゴ呼登録機能、ホール呼登録機能に
特徴を持つエレベータの呼登録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にエレベータでは、カゴ内操作盤上
にエレベータが就役する各階毎のカゴ呼登録釦が設置さ
れ、各階のエレベータホールの壁には上昇、下降のホー
ル呼を登録するホール呼登録釦が設置されている。そし
て、従来のエレベータの呼登録装置では、カゴ内操作盤
上から乗客が自分の目的階のカゴ呼登録釦を操作するこ
とにより、そのカゴ呼が登録されたことを識別するよう
にカゴ呼登録釦内に設けられている登録表示灯を点灯さ
せ、またエレベータホールでも利用者が押した上昇方向
又は下降方向のホール呼が登録されたことを識別するよ
うにホールの登録表示灯を点灯させるようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のエレ
ベータの呼登録装置では、次のような問題点があった。
すなわち、近年エレベータはほとんどのビルに設置され
るようになってきているが、ビルの高層化が顕著であ
り、近未来にはさらに超超高層化も計画されていて、そ
のようなビルではエレベータは上下方向の交通輸送手段
としていっそう不可欠ものとなる。
【0004】このようにビルが高層化すれば、それに設
置されるエレベータでは、複数のエレベータをバンクで
構成し、例えば10階までの低層用バンク、10〜20
階の中層用バンク、20〜30階の高層用バンクという
ようにサービスフロアを分割して各バンク毎に個別のエ
レベータを割り振って就役させ、全体として輸送効率を
向上させるようにしている。このようなエレベータの呼
登録装置では、サービスフロアにのみ対応するカゴ呼登
録釦を設置していればよいので、カゴ内操作盤がそれほ
ど大きくなることはない。
【0005】しかしながら、特に非常用エレベータに関
しては、特別にすべての階床をサービスしなければなら
ない法律上の要求があり、その要求に応えるためには多
数の階床それぞれのカゴ呼登録釦をカゴ内操作盤上に設
置しなければならず、そのために、カゴ呼登録釦の数が
多数に上り、またその設置面積も広くなってカゴ内操作
盤の面積を広くし、カゴ内の意匠に少なからず制約を課
す問題点があった。
【0006】加えて、カゴ内操作盤が大面積になれば乗
客の中には高層階のカゴ呼登録釦を操作したくても届き
にくくなり、逆に取り付け位置を低くしたのでは乗客が
下層階の登録をするために腰を大きくかがめなければな
らず、全体としてカゴ内の乗客にはカゴ呼登録のために
不便を感じさせることになる問題点があった。
【0007】この発明はこのような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、高層階のビルの各階に就役するエレ
ベータであっても、カゴ内操作盤の設置スペースを大面
積にしなくても済むエレベータの呼登録装置を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明のエレベ
ータの呼登録装置は、カゴ内操作盤に設置された1桁数
字の各階床のカゴ呼登録釦及び10、20、…、M十
(Mは4〜9の自然数であり、例えば、エレベータ就役
階床が40階ゾーンまであればM=4となる)の2桁階
ゾーンの2桁階ゾーン毎のカゴ呼登録釦と、前記1桁数
字のカゴ呼登録釦と前記2桁階ゾーンのカゴ呼登録釦と
の操作入力を受け付け、その組み合わせによってカゴ呼
登録階を判定するカゴ呼登録手段と、前記1桁数字のカ
ゴ呼登録釦毎にその周囲をM多角形に囲むように設置さ
れ、M辺各々に順次10、20、…M十の数字が付され
た2桁階ゾーン登録識別表示灯と、前記カゴ呼登録手段
によって判定されたカゴ呼登録階の1桁目の該当数字の
カゴ呼登録釦とその周囲に設置された前記2桁階ゾーン
登録識別表示灯における該当する2桁階ゾーンの数字の
付された辺部分とを点灯させる呼登録階設定手段とを備
えたものである。
【0009】請求項2の発明は、請求項1のエレベータ
の呼登録装置において、前記2桁階ゾーンが40階ゾー
ンまでである場合に、前記1桁数字のカゴ呼登録釦毎に
その周囲を四角く囲むように10階ゾーン、20階ゾー
ン、30階ゾーン及び40階ゾーンの各2桁階ゾーン登
録識別表示灯を設けたものである。
【0010】請求項3の発明は、請求項1又は2のエレ
ベータの呼登録装置において、前記カゴ呼登録手段が、
前記2桁階ゾーンのカゴ呼登録釦の1つが操作された
後、一定の時間内に前記1桁数字のいずれかのカゴ呼登
録釦が操作されたときにそれらのカゴ呼登録釦の組合せ
でカゴ呼登録階を決定するようにしたものである。
【0011】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
かのエレベータの呼登録装置において、前記カゴ内操作
盤上に前記1桁数字のカゴ呼登録釦と2桁階ゾーンのカ
ゴ呼登録釦を設けると共に、各階エレベータホールにこ
れらと同じ働きをする1桁数字のホール呼登録釦と2桁
階ゾーンのホール呼登録釦とを設けたものである。
【0012】
【0013】
【作用】請求項1の発明のエレベータの呼登録装置で
は、カゴ呼操作の際には10階ゾーン、20階ゾーン、
…の2桁階ゾーンの各2桁階ゾーン毎のカゴ呼登録釦と
1桁数字の各階床のカゴ呼登録釦とを用いて、それらを
順に押して自分の目的階のカゴ呼登録操作を行うと、カ
ゴ呼登録手段が1桁数字のカゴ呼登録釦と2桁階ゾーン
のカゴ呼登録釦との操作入力の組合せによってカゴ呼登
録階を判定して登録する。
【0014】これによって、多数階床を就役するエレベ
ータであっても、カゴ呼登録釦としては0〜9の1桁数
字のカゴ呼登録釦と、10,20,30,…などの2桁
階ゾーン毎のカゴ呼登録釦との少ない釦数で多数の階床
のカゴ呼登録ができ、カゴ内操作盤の面積を大きくする
ことがない。
【0015】しかも請求項1の発明では、2桁階ゾーン
のいずれかの階床のカゴ呼登録をした場合、該当する階
床の1桁の階数のカゴ呼登録釦と共に、その周囲にM多
角形に設けられた2桁階ゾーンの登録識別表示灯のうち
の該当する2桁階ゾーンの数字の付された辺部分が点灯
し、目的階を知らせる。
【0016】したがって、利用者は1桁数字のカゴ呼登
録釦とその周囲を見ることによってカゴ呼登録階を知る
ことができる。
【0017】請求項2の発明では、請求項1のエレベー
タの呼登録装置において、2桁階ゾーンが40階ゾーン
まである場合に、10階ゾーン、20階ゾーン、30階
ゾーン、40階ゾーンの各2桁階ゾーン登録識別表示灯
を1桁数字のカゴ呼登録釦毎にその周囲を四角く囲み、
4辺の各辺に対応するように設けることにより、カゴ内
操作盤が従来のカゴ内操作盤と意匠的にそれほど異なる
ことのない外観を持つことになる。
【0018】請求項3の発明では、請求項1又は2のエ
レベータの呼登録装置において、カゴ呼登録手段が、2
桁階ゾーンのカゴ呼登録釦の1つが操作された後、一定
の時間内に1桁数字のいずれかのカゴ呼登録釦が操作さ
れたときにそれらのカゴ呼登録釦の組合せでカゴ呼登録
階を決定する。
【0019】請求項4の発明のエレベータの呼登録装置
では、カゴ内操作盤上に1桁数字のカゴ呼登録釦と2桁
階ゾーンのカゴ呼登録釦を設けると共に、各階エレベー
タホールにこれらと同じ働きをする1桁数字のホール呼
登録釦と2桁階ゾーンのホール呼登録釦とを設けること
により、ホールの利用者が各階のエレベータホールから
も多数の階床のうち、自分の行きたい目的階の登録がで
きるようになる。
【0020】
【実施例】以下、この発明の実施例を図に基づいて詳説
する。図1は請求項1〜請求項4の発明の共通する実施
例の回路構成を示しており、図2はそのカゴ内操作盤の
外観を示している。
【0021】まず図1に基づいてこの実施例のエレベー
タの呼登録装置の回路構成を説明すると、エレベータ全
体の運行を制御するエレベータ運転制御装置1と、カゴ
呼登録を制御する呼登録制御装置2と、エレベータカゴ
内に設置されているカゴ内操作盤3上に取り付けられて
いる0〜9の1桁数字のカゴ呼登録釦4及び10階ゾー
ン、20階ゾーン、30階ゾーン、40階ゾーンそれぞ
れの2桁階ゾーンを識別する2桁階ゾーンのカゴ呼登録
釦5と、これらの各カゴ呼登録釦によってカゴ呼登録さ
れたときに点灯して登録表示を行う1桁数字の登録表示
灯6及び2桁階ゾーンの登録表示灯7が備えられてい
る。
【0022】前述の呼登録制御装置2には1桁数字のカ
ゴ呼登録釦4、2桁階ゾーンのカゴ呼登録釦5のいずれ
の登録操作がなされたかを認識する桁釦監視制御部11
と、登録操作がなされた目的階を識別するカゴ呼登録表
示灯6,7の点灯制御を行う呼登録階設定制御部12が
備えられている。これらの制御部11,12は共にマイ
コンチップによってソフトウェアプログラムに基づく動
作を行うものである。
【0023】カゴ内操作盤3の外観を図2に基づいて説
明すると、0〜9の1桁数字それぞれが付された10個
のカゴ呼登録釦4と、10階ゾーン、20階ゾーン、3
0階ゾーン、40階ゾーンそれぞれの2桁階床ゾーンを
示す数字が付された4個の2桁階ゾーンのカゴ呼登録釦
5が取り付けられている。その他、この操作盤3上に
は、通常のエレベータに装備されているような表示部
8、戸開閉釦9、マニュアル操作ボックス10などが設
けられている。
【0024】そして1桁数字のカゴ呼登録釦4それぞれ
には、図3の拡大図に示すように、中央に登録釦があっ
て、その内部に1桁数字のカゴ呼登録表示灯6が備えら
れており、その周囲を四角く囲むように2桁階ゾーン登
録表示灯7が備えられている。この2桁階ゾーン登録表
示灯7は、10階ゾーン、20階ゾーン、30階ゾー
ン、40階ゾーンそれぞれを区別するために4辺それぞ
れが割り当てられていて、例えば12階の登録表示を行
う場合には「2」の1桁数字のカゴ呼登録釦4内の登録
表示灯6を点灯させると共にその周囲の上辺の登録表示
灯7を点灯させ、また34階の登録表示を行う場合に
は、「4」の1桁数字のカゴ呼登録釦4内の登録表示灯
6を点灯させると共にその周囲の下辺の登録表示灯7を
点灯させ、さらに12階と22階との登録表示を同時に
行う場合には、「2」の1桁数字のカゴ呼登録釦7内の
登録表示灯6を点灯させると共に、その周囲の上辺と右
縦辺の登録表示灯7を同時に点灯させるようになってい
る。
【0025】次に、上記構成のエレベータの呼登録装置
の動作について、図4〜図7のフローチャートに基づい
て説明する。図4のメインルーチンに示すように、通常
運転であると(ステップS1)、1桁数字のカゴ呼登録
釦4の操作(ステップS2)、あるいは2桁階ゾーンの
カゴ呼登録釦5の操作があるまで待機している(ステッ
プS2,S4)。
【0026】そして、1桁数字のカゴ呼登録釦4の操作
があれば(ステップS2)、1桁階呼登録サブルーチン
に入り(ステップS3)、2桁階ゾーンのカゴ呼登録釦
5の操作があれば(ステップS4)、2桁階ゾーンの呼
登録サブルーチンに入る(ステップS5)。
【0027】そこで1桁数字のカゴ呼登録操作があった
場合には、図5の1桁階呼登録サブルーチンに移行し
て、まずこの1桁数字のカゴ呼登録操作がその直前に行
われた2桁階ゾーンのカゴ呼登録操作に続くものでない
ことを確認し(ステップS31,S32)、カゴ呼登録
操作された釦の番号が何番であるかを認識する(ステッ
プS33,S34,S38,S39)。
【0028】そこで、例えば「5」のカゴ呼登録釦4が
操作されたとすると、ステップS39でN=5にセット
された後、ステップS34で呼登録釦34の操作番号
「5」と一致し、5階の呼登録釦入力有の判定がなさ
れ、5階の呼登録がすでになされていないかどうか判定
し(ステップS35)、初めての登録であれば5階のカ
ゴ呼登録処理とカゴ呼登録表示灯の点灯処理が実行さ
れ、呼登録制御装置2からエレベータ運転制御装置1に
5階呼発生の指示信号が出力され、それに応答する運転
を行うことになる(ステップS36,S37)。
【0029】メインルーチンに戻り、最初に2桁階ゾー
ンのカゴ呼登録釦5の1つが操作されたときには(ステ
ップS1,S2,S4)、図6及び図7に示す2桁階ゾ
ーンのカゴ呼登録サブルーチンに移行する(ステップS
5)。
【0030】このサブルーチンでは、まず2桁階ゾーン
のカゴ呼登録釦5の操作の後の一定時間内、ここでは5
秒以内に1桁数字のカゴ呼登録釦4が操作されることを
前提にし、そのタイマーをリセットしたのちタイマース
タートする(ステップS51〜S53)。
【0031】その後、操作されたカゴ呼登録釦5がいず
れであるかを識別する処理に入る(ステップS54,S
55,S515,S516)。そこでいま、20階ゾー
ンの2桁階ゾーンのカゴ呼登録釦5が操作されたとする
と、ステップS516を抜ける1回目にM=2となるの
で、ステップS55に2回目に入ったときに「20」の
カゴ呼登録釦5が操作されたと判定し、20階ゾーンの
2桁階ゾーンの登録処理が実行される(ステップS5
6)。
【0032】そして、この登録処理の後、タイマーが5
秒のカウントアップ前に1桁数字のカゴ呼登録釦4が操
作されれば(ステップS57)、図7に示すそのカゴ呼
登録釦の数字の識別処理に入る(ステップS58)。
【0033】この処理では、10階ちょうど、20階ち
ょうどなどのカゴ呼登録も必要となるのでN=0の初期
設定を行い(ステップS58)、操作されたカゴ呼登録
釦4の1桁数字がいくつかを識別する(ステップS5
9,S513,S514)。そこで、「6」の1桁数字
のカゴ呼登録釦4が操作されたものとすると、6回目の
繰り返しでN=6となり、ステップS59で一致がと
れ、一連のカゴ呼登録がM=2、N=6で、「26」階
(=M×10+N)であると判定される。
【0034】そこで、この26階の登録がすでになされ
ていないかどうか判断し(ステップS510)、始めて
のカゴ呼登録であれば、続いてそのカゴ呼登録処理と上
述したカゴ呼登録表示灯の点灯処理が実行される(ステ
ップS511,S512)。
【0035】この結果、1桁数字の「6」のカゴ呼登録
表示灯6が点灯し、同時にその周囲の2桁階ゾーンのカ
ゴ呼登録表示灯7のうち右縦辺のものが点灯して「2
6」階の呼登録がなされたことを表示するようになる。
【0036】このようにし、この実施例のエレベータの
呼登録装置では、10〜40階ゾーンの4個の2桁階ゾ
ーンのカゴ呼登録釦5と、0〜9の10個の1桁数字の
カゴ呼登録釦4とで最大49階までの各階の登録処理を
行い、またその登録表示を行うことができることにな
り、それらすべてを個別のカゴ呼釦としてカゴ内操作盤
上に取り付ける場合に比べて格段に少ないカゴ呼登録釦
数で、したがって面積を拡げることなく多数の階床のカ
ゴ呼登録操作ができるカゴ内操作盤を作成することがで
きるようになる。
【0037】なお、上記実施例では、2桁階ゾーンを4
0階まで(Mmax=4)としたが、特にこれに限定さ
れず、50階以上であってもよい。ただし、50階以上
になれば、2桁階ゾーンの表示灯の形式を2桁階ゾーン
の数に応じた多角形のカゴ呼登録表示灯、すなわち、5
0階ゾーンまでであれば5角形、80階ゾーンまでであ
れば8角形のカゴ呼登録表示灯を1桁数字のカゴ呼登録
表示灯の周囲に配置し、10階毎の区切りを各辺の表示
灯の点灯によって識別するようにすることができる。
【0038】また、上記実施例ではカゴ内操作盤上に設
けたカゴ呼登録装置について説明したが、図8に示すよ
うに、上記のカゴ内操作盤3とほぼ同一のものを各階の
エレベータホールに設置することにより、ホール呼操作
盤13として利用することもできる。そしてこの場合に
は、各階のエレベータホールにおいて利用者は自分の行
きたい階床を登録することができることになる。
【0039】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
カゴ呼操作の際には10階ゾーン、20階ゾーン、…の
2桁階ゾーンの各カゴ呼登録釦と1桁数字の各階床のカ
ゴ呼登録釦とを用いて、それらを順に押して自分の目的
階のカゴ呼登録操作を行うと、カゴ呼登録手段が1桁数
字のカゴ呼登録釦と2桁階ゾーンのカゴ呼登録釦との操
作入力の組合せによってカゴ呼登録階を判定して登録す
るようにしたので、多数階床を就役するエレベータであ
っても、カゴ呼登録釦としては0〜9の1桁数字のカゴ
呼登録釦と、10,20,30,…などの2桁階ゾーン
毎のカゴ呼登録釦との少ない釦数で多数の階床のカゴ呼
登録ができ、カゴ内操作盤の面積を大きくすることがな
い。
【0040】しかも請求項1の発明によれば、2桁階ゾ
ーンのいずれかの階床のカゴ呼登録をした場合、該当す
る階床の1桁の階数のカゴ呼登録釦と共に、その周囲に
M多角形に設けられた2桁階ゾーンの登録識別表示灯の
うちの該当する2桁階ゾーンの数字の付された辺部分が
点灯し、目的階を知らせるようにしたので、利用者は1
桁数字のカゴ呼登録釦とその周囲を見ることによってカ
ゴ呼登録階を知ることができるようになり、カゴ呼登録
表示灯の配置にも広い面積がとられず、カゴ内操作盤の
面積を小さくできる。
【0041】請求項2の発明によれば、請求項1のエレ
ベータの呼登録装置において、2桁階ゾーンが40階ゾ
ーンまである場合に、2桁階ゾーン登録識別表示灯を、
1桁数字のカゴ呼登録釦毎にその周囲を四角く囲み、1
0階ゾーン、20階ゾーン、…毎に4辺の各辺に対応す
るように設けているので、カゴ内操作盤が従来のカゴ内
操作盤と意匠的にそれほど異なることのない外観を持つ
ことになり、利用者に操作の違和感を与えない。
【0042】請求項3の発明によれば、請求項1又は2
のエレベータの呼登録装置において、カゴ呼登録手段
が、2桁階ゾーンのカゴ呼登録釦の1つが操作された
後、一定の時間内に1桁数字のいずれかのカゴ呼登録釦
が操作されたときにそれらのカゴ呼登録釦の組合せでカ
ゴ呼登録階を決定するようにしているので、大勢の利用
者が個別に様々な行先階の登録操作を行うのに押し間違
いをすることが少なくなり、効率の良い呼登録が可能で
ある。
【0043】請求項4の発明によれば、カゴ内操作盤上
に1桁数字のカゴ呼登録釦と2桁階ゾーンのカゴ呼登録
釦を設けると共に、各階エレベータホールにこれらと同
じ働きをする1桁数字のホール呼登録釦と2桁階ゾーン
のホール呼登録釦とを設けているので、ホールの利用者
が各階のエレベータホールからも多数の階床のうち、自
分の行きたい目的階の登録ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の回路ブロック図。
【図2】上記実施例のカゴ内操作盤の正面図。
【図3】上記実施例の1桁数字のカゴ呼登録釦及び登録
表示灯の拡大正面図。
【図4】上記実施例のカゴ呼登録のメインルーチンのフ
ローチャート。
【図5】上記実施例のカゴ呼登録の1桁階の呼登録サブ
ルーチンのフローチャート。
【図6】上記実施例のカゴ呼登録の2桁階ゾーンの呼登
録サブルーチンの前半部分のフローチャート。
【図7】上記実施例のカゴ呼登録の2桁階ゾーンの呼登
録サブルーチンの後半部分のフローチャート。
【図8】本発明の他の実施例のホール呼操作盤の正面
図。
【符号の説明】
1 エレベータ運転制御装置 2 呼登録制御装置 3 カゴ内操作盤 4 1桁数字のカゴ呼登録釦 5 2桁階ゾーンのカゴ呼登録釦 6 1桁数字の登録表示灯 7 2桁階ゾーンの登録表示灯 11 桁釦監視制御部 12 呼登録階設定制御部 13 ホール呼操作盤

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カゴ内操作盤に設置された1桁数字の各
    階床のカゴ呼登録釦及び10、20、…、M十(Mは4
    〜9の自然数であり、例えば、エレベータ就役階床が4
    0階ゾーンまであればM=4となる)の2桁階ゾーンの
    2桁階ゾーン毎のカゴ呼登録釦と、 前記1桁数字のカゴ呼登録釦と前記2桁階ゾーンのカゴ
    呼登録釦との操作入力を受け付け、その組み合わせによ
    ってカゴ呼登録階を判定するカゴ呼登録手段と、 前記1桁数字のカゴ呼登録釦毎にその周囲をM多角形に
    囲むように設置され、M辺各々に順次10、20、…M
    十の数字が付された2桁階ゾーン登録識別表示灯と、 前記カゴ呼登録手段によって判定されたカゴ呼登録階の
    1桁目の該当数字のカゴ呼登録釦とその周囲に設置され
    た前記2桁階ゾーン登録識別表示灯における該当する2
    桁階ゾーンの数字の付された辺部分とを点灯させる呼登
    録階設定手段とを備えて成るエレベータの呼登録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のエレベータの呼登録装置
    において、前記2桁階ゾーンが40階ゾーンまでである
    場合に、前記1桁数字のカゴ呼登録釦毎にその周囲を四
    角く囲むように10階ゾーン、20階ゾーン、30階ゾ
    ーン及び40階ゾーンの各2桁階ゾーン登録識別表示灯
    を設けて成るエレベータの呼登録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のエレベータの呼登
    録装置において、前記カゴ呼登録手段が、前記2桁階ゾ
    ーンのカゴ呼登録釦の1つが操作された後、一定の時間
    内に前記1桁数字のいずれかのカゴ呼登録釦が操作され
    たときにそれらのカゴ呼登録釦の組合せでカゴ呼登録階
    を決定することを特徴とする請求項の呼登録装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のエレベ
    ータの呼登録装置において、前記カゴ内操作盤上に前記
    1桁数字のカゴ呼登録釦と2桁階ゾーンのカゴ呼登録釦
    を設けると共に、各階エレベータホールにこれらと同じ
    働きをする1桁数字のホール呼登録釦と2桁階ゾーンの
    ホール呼登録釦とを設けて成るエレベータの呼登録装
    置。
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