JP3218709B2 - 分離膜の製造法 - Google Patents
分離膜の製造法Info
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- JP3218709B2 JP3218709B2 JP20319292A JP20319292A JP3218709B2 JP 3218709 B2 JP3218709 B2 JP 3218709B2 JP 20319292 A JP20319292 A JP 20319292A JP 20319292 A JP20319292 A JP 20319292A JP 3218709 B2 JP3218709 B2 JP 3218709B2
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- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分離膜の製造法に関す
る。更に詳しくは、水透過性を向上せしめた分離膜の製
造法に関する。
る。更に詳しくは、水透過性を向上せしめた分離膜の製
造法に関する。
【0002】
【従来の技術】膜形成性重合体の水溶性有機溶媒溶液を
基質上に流延し、水性凝固浴中でゲル化させて得られる
分離膜は、緻密な表面層(スキン層)が形成されるため、
水透過性が悪いという欠点を有している。そこで、製膜
原液(ドープ液)中に膨潤剤などの添加剤を加えておき、
それを水性凝固浴中に溶出させて微多孔質化させること
も行われているが、この場合には水洗しても分離膜中に
残っている添加剤の除去が問題となる。
基質上に流延し、水性凝固浴中でゲル化させて得られる
分離膜は、緻密な表面層(スキン層)が形成されるため、
水透過性が悪いという欠点を有している。そこで、製膜
原液(ドープ液)中に膨潤剤などの添加剤を加えておき、
それを水性凝固浴中に溶出させて微多孔質化させること
も行われているが、この場合には水洗しても分離膜中に
残っている添加剤の除去が問題となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ポリ
フッ化ビニリデンの水溶性有機溶媒溶液を基質上に流延
し、水性凝固浴中でゲル化させて分離膜を製造するに際
し、膜分画性能を変えることなく、水透過性を高めた分
離膜の製造法を提供することにある。
フッ化ビニリデンの水溶性有機溶媒溶液を基質上に流延
し、水性凝固浴中でゲル化させて分離膜を製造するに際
し、膜分画性能を変えることなく、水透過性を高めた分
離膜の製造法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的は、
上記分離膜の製造法において、水性凝固浴として平均分
子量約200〜20000のポリエチレングリコールの水溶液を
用いることによって達成される。
上記分離膜の製造法において、水性凝固浴として平均分
子量約200〜20000のポリエチレングリコールの水溶液を
用いることによって達成される。
【0005】ポリフッ化ビニリデンの水溶性有機溶媒溶
液は、例えばジメチルアセトアミド、ジメチルホルムア
ミド、トリエチルホスフェートなどの約10〜20重量%溶
液として用いられる。
液は、例えばジメチルアセトアミド、ジメチルホルムア
ミド、トリエチルホスフェートなどの約10〜20重量%溶
液として用いられる。
【0006】このようなポリフッ化ビニリデンの水溶性
有機溶媒溶液よりなる製膜原液を用いての製膜は、これ
を各種基質上に流延した後、水性凝固浴中に浸漬させ、
ゲル化させるという通常の方法に従って行われる。
有機溶媒溶液よりなる製膜原液を用いての製膜は、これ
を各種基質上に流延した後、水性凝固浴中に浸漬させ、
ゲル化させるという通常の方法に従って行われる。
【0007】この際の水性凝固浴として、平均分子量約
200〜20000、好ましくは約600〜10000のポリエチレング
リコールの約1〜15重量%水溶液が用いられる。これ以下
の平均分子量を有するポリエチレングリコールの水溶液
を用いた場合には、透水量を増加させる効果がみられ
ず、一方これより大きい平均分子量のものを用いると、
透水量は上がるものの、分画分子量が大きくなり分画性
能が低下するようになる。また、水溶液濃度について
は、これ以下では所期の目的が達成されず、一方これ以
上では、透水量は上がるが分画性能が低下するようにな
る。
200〜20000、好ましくは約600〜10000のポリエチレング
リコールの約1〜15重量%水溶液が用いられる。これ以下
の平均分子量を有するポリエチレングリコールの水溶液
を用いた場合には、透水量を増加させる効果がみられ
ず、一方これより大きい平均分子量のものを用いると、
透水量は上がるものの、分画分子量が大きくなり分画性
能が低下するようになる。また、水溶液濃度について
は、これ以下では所期の目的が達成されず、一方これ以
上では、透水量は上がるが分画性能が低下するようにな
る。
【0008】
【発明の効果】本発明方法により、特定の凝固浴を用い
るだけで、膜分画性能を変えることなく、水透過性を高
めた分離膜を製造することができる。
るだけで、膜分画性能を変えることなく、水透過性を高
めた分離膜を製造することができる。
【0009】
【実施例】次に、実施例について本発明を説明する。
【0010】実施例 17.0重量%ポリフッ化ビニリデンのN-メチルピロリドン
溶液を、200μmギャップのアプリケータを用いて、ガラ
ス板上に流延した後、ポリエチレングリコール(PEG)水
溶液よりなる凝固浴(23℃)中に浸漬してゲル化させた。
溶液を、200μmギャップのアプリケータを用いて、ガラ
ス板上に流延した後、ポリエチレングリコール(PEG)水
溶液よりなる凝固浴(23℃)中に浸漬してゲル化させた。
【0011】得られた膜(膜厚約120〜130μm)につい
て、有効膜面積9.1cm2、印加圧1kg/cm2で、純水およ
び種々の分子量(600〜50000)のPEG水溶液の透過試験を
行った。得られた結果は、用いられたPEGの平均分子量
およびその水溶液濃度と共に、次の表1に示される。な
お、分画分子量(阻止率90%以上の分子量)は、いずれも5
0000であった。
て、有効膜面積9.1cm2、印加圧1kg/cm2で、純水およ
び種々の分子量(600〜50000)のPEG水溶液の透過試験を
行った。得られた結果は、用いられたPEGの平均分子量
およびその水溶液濃度と共に、次の表1に示される。な
お、分画分子量(阻止率90%以上の分子量)は、いずれも5
0000であった。
【0012】比較例 実施例において、ポリフッ化ビニリ
デン溶液の代わりに、同濃度のポリスルホンのN-メチル
ピロリドン溶液が用いられた。透過試験の結果は、次の
表2に示される。なお、分画分子量は、いずれも50000
であった。
デン溶液の代わりに、同濃度のポリスルホンのN-メチル
ピロリドン溶液が用いられた。透過試験の結果は、次の
表2に示される。なお、分画分子量は、いずれも50000
であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 71/34 B01D 67/00 B01D 71/68
Claims (1)
- 【請求項1】 ポリフッ化ビニリデンの水溶性有機溶媒
溶液を基質上に流延し、水性凝固浴中でゲル化させるに
際し、水性凝固浴として平均分子量約200〜20000のポリ
エチレングリコールの水溶液を用いることを特徴とする
分離膜の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20319292A JP3218709B2 (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | 分離膜の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20319292A JP3218709B2 (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | 分離膜の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0623247A JPH0623247A (ja) | 1994-02-01 |
JP3218709B2 true JP3218709B2 (ja) | 2001-10-15 |
Family
ID=16469992
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20319292A Expired - Fee Related JP3218709B2 (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | 分離膜の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3218709B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001089672A1 (en) * | 2000-05-24 | 2001-11-29 | Millipore Corporation | Method of manufacturing membranes and the resulting membranes |
DE60320115T2 (de) | 2002-09-19 | 2009-06-18 | Nsk Ltd. | Elektrische Servolenkvorrichtung |
-
1992
- 1992-07-08 JP JP20319292A patent/JP3218709B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0623247A (ja) | 1994-02-01 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |