JP3218574U - 飲料抽出バッグ - Google Patents

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方三 大野
方三 大野
高士 海老原
高士 海老原
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Abstract

【課題】飲料抽出バッグを使用した後のごみの数を低減し、同時に、注湯速度に関係なく、濃度やコクが増したコーヒーを抽出できる飲料抽出バッグを提供する。
【解決手段】エンボス加工を施したシート状の不織布で構成され、抽出粉末が充填された矩形袋状のフィルタ15と、中央折線で正面及び背面に半折りにされ、且つ中央折線がフィルタの一側縁と重畳された状態でフィルタに貼着され、使用時にフィルタの上端縁に注ぎ口91が形成されるように立体的に展開された状態でフィルタを保持するホルダ20と、を有する。ホルダは、正面及び背面における中央折線側の領域に、上端縁から下端部方向に屈曲して延出される一対の屈曲線と、一対の屈曲線の屈曲点近傍から中央折線に向けて各々延出される第1の折線対と、押圧領域と、を有する第1の側面構成部と、一対の把持片と、第2の折線対と、を有する第2の側面構成部と、第1の脚部対と、第2の脚部対と、を有する。
【選択図】図5

Description

本考案は、例えばコーヒー等の飲料を抽出するための飲料抽出バッグに関し、特に、使用時に立体的に展開してカップなどの容器の上端縁に保持できるようにした飲料抽出バッグに関する。
近年、透水濾過性のシート材料により形成され、コーヒー微粉末等の原料粉末が充填された袋本体(フィルタ)と、該袋本体の側面に貼着された枠体(ホルダ)とを有する飲料抽出バッグが提供されている(特許文献1参照)。このような飲料抽出バッグは、袋本体の上端部をミシン目などに沿って切り取られ、カップなどの容器の上端縁に載置される。容器の上端縁に載置された状態では、飲料抽出バッグは、立体的に展開された枠体により、フィルタの上端部に注ぎ口となる開口を形成する。したがって、使用者は、注ぎ口から注湯をするだけで、容易にコーヒーをカップに抽出することが可能となる。
特開平9−286457号公報
しかしながら、飲料抽出バッグを用いてコーヒーを抽出する場合、袋本体の上端部をミシン目などに沿って切り取る動作が必要となる。したがって、コーヒーを抽出した後には、飲料抽出バッグと、袋本体から切り取った部分と、をごみとして処分する必要がある。
また、コーヒーの美味しさは、コーヒー粉の種類、粒度、コーヒーのいれ方の他、コーヒーの抽出にかける時間にも依存する。例えば専門知識を有する者は、飲料抽出バッグでコーヒーを抽出するときに注湯速度を加減することで蒸らし工程を踏むことができる。しかしながら、上述した飲料抽出バッグでは、袋本体内に注いだ湯が袋本体から染み出すまでの間で上記抽出が完了してしまうことから、注湯速度によってコーヒーの美味しさが大きく変化する。
本考案の課題は、袋本体の一部を分離せずに使用することで、飲料抽出バッグを使用した後のごみの数を低減し、同時に、注湯速度に関係なく、濃度やコクが増したコーヒーを抽出できるようにした飲料抽出バッグを提供することにある。
本考案に係る飲料抽出バッグは、エンボス加工を施したシート状の不織布で構成され、抽出粉末が充填された矩形袋状のフィルタと、中央折線で正面及び背面に半折りにされ、且つ前記中央折線が前記フィルタの一側縁と重畳された状態で前記フィルタに貼着され、使用時に前記フィルタの上端縁に注ぎ口が形成されるように立体的に展開された状態で前記フィルタを保持するホルダと、を有し、前記ホルダは、前記正面及び前記背面における前記中央折線側の領域に、上端縁から下端部方向に屈曲して延出される一対の屈曲線と、前記一対の屈曲線の屈曲点近傍から前記中央折線に向けて各々延出される第1の折線対と、前記正面及び前記背面における前記中央折線の略中央に設けられ、前記ホルダを立体的に展開する際に押圧される押圧領域と、を有する第1の側面構成部と、前記ホルダの正面及び背面の各々に設けられ、前記フィルタの上端縁を開口する際に前記フィルタの上端縁とともに把持される一対の把持片と、前記フィルタの幅方向において、前記中央折線側の領域が設けられる端部とは反対側の端部に、上端縁から下端部方向に延出される第2の折線対と、を有する第2の側面構成部と、前記ホルダの未展開時に前記第2の側面構成部の一部を構成するとともに、前記押圧領域の押圧時に前記第1の側面構成部が前記第2の側面構成部に対して屈曲することにより前記第1の側面構成部に連なって出現する第1の脚部対と、前記ホルダの未展開時に前記第2の側面構成部の一部を各々構成するとともに、前記押圧領域の押圧時に前記第2の折線対に沿って前記第2の側面構成部が屈曲したときに出現する第2の脚部対と、を有することを特徴とする。
また、前記フィルタは、前記エンボス加工により施されるエンボス部が前記フィルタに占める面積率は17%であり、前記エンボス部における目付は35g/mであることを特徴とする。
また、前記不織布は、疎水性樹脂で形成された繊維を含み、前記不織布は、オレフィン系疎水性樹脂で形成されたメルトブロー不織布又はスパンボンド不織布と、該メルトブロー不織布又はスパンボンド不織布よりも疎水性繊維の含有率が低い乾式不織布又は湿式不織布との積層不織布であることを特徴とする。
また、前記フィルタの幅は、半折りされた前記ホルダの幅よりも長いことを特徴とする。
また、前記抽出粉末は、コーヒー粉であることを特徴とする。
本考案によれば、袋本体の一部を分離せずに使用することで、飲料抽出バッグを使用した後のごみの数を低減し、同時に、注湯速度に関係なく、濃度やコクが増したコーヒーを抽出できるという効果がある。
本考案のドリップバッグの一例を示す平面図である。 図1に示すドリップバッグに用いられるホルダの一例を示す展開図である。 ドリップバッグの袋本体の上端縁を開く動作をドリップバッグの上方から示す図である。 ドリップバッグのホルダを挟持して、第1側面構成部を押圧する動作をドリップバッグの上方から示す図である。 (a)立体的に展開したドリップバッグの第1側面構成部側の構成を示す斜視図、(b)立体的に展開したドリップバッグの第4及び第5側面構成部側の構成を示す斜視図である。 立体的に展開したドリップバッグをカップ上に載置した状態を示す斜視図である。 コーヒー抽出時におけるフィルタの透過量の推移を示す図である。 現行のドリップバッグを用いて抽出したコーヒーと、本考案のドリップバッグを用いて抽出したコーヒーとを味覚センサを用いて評価した結果を示す図である。
図1は、本考案のドリップバッグの一例を示す平面図である。以下、飲料抽出バッグとして、コーヒーを抽出する際に用いるドリップバッグを例に挙げて説明する。図1に示すように、ドリップバッグ10は、矩形袋状のフィルタ15と、フィルタ15に貼着されるホルダ20と、を含む。本考案のドリップバッグ10においては、フィルタ15に充填されるコーヒー微粉末(コーヒー粉)は、一例として10gである。なお、本考案のドリップバッグ10において、フィルタ15は、コーヒー微粉末を10g充填されているとしているが、フィルタ15は、コーヒー微粉末を最大15g充填できる大きさに設定される。
フィルタ15は、疎水性樹脂で形成された繊維を含み、エンボス加工が施されたシート状の不織布を用いて形成される。不織布は、疎水性樹脂で形成されたメルトブロー不織布又はスパンボンド不織布のいずれかと、湿式不織布との積層不織布の他、疎水性樹脂で形成されたメルトブロー不織布やスパンボンド不織布のいずれかと、乾式不織布との積層不織布などを挙げることができる。なお、不織布全体の目付は、コーヒー微粉末の捕集性能、通気度、コスト、不織布強度等の点を考慮される。
エンボス加工は、表面に凹凸を有するエンボスロールを用いて不織布を熱圧着することにより、不織布が部分的に熱融着したエンボス部16を、不織布の全体に略均等に分散するように形成し、不織布に強度を持たせる加工である。図示は省略するが、エンボス加工は、表面凹凸を有するエンボスロールと表面が平坦なフラットロールとを対向させ、その間に不織布を通すことにより行ってもよいし、互いに嵌合する表面凹凸を有する一対のエンボスロールを対向させて行ってもよい。
エンボス部16の平面形状としては、例えば円形状が挙げられる。なお、エンボス部16の平面形状としては、円形状の他、楕円形状、四角形等の多角形状を用いることも可能である。不織布に対するエンボス部16の面積率は、一例として17%である。また、エンボス部16における目付は、一例として35g/mである。なお、エンボス部16の大きさや配置箇所は、上記面積率を満足するのであれば、図1に限定されるものではない。
フィルタ15は、例えば長尺のシート状の不織布の長手方向の中心を通る中心線C1に沿って半折りして形成された2つの面15a,15bを有し、これら面15a,15bは、図1中左側端縁15c及び底端縁15dにおいて接合封止される。なお、符号15eは、右側端縁であり、上述した不織布が半折りされる箇所である。
また、フィルタ15の上端縁15fは、フィルタ15にコーヒー粉を収納した後に接合封止される。なお、フィルタ15の上端縁15fは、ドリップバッグ10の使用時に開口することができるように接合封止される。
ここで、フィルタ15のW1は、半折りされたホルダ20の幅W2よりも広く設定される。したがって、フィルタ15は、ドリップバッグ10の使用時に、注ぎ口となる開口の面積を大きく確保することができる。
ホルダ20は、例えば耐水性シートや、板紙、プラスチックシート等の薄板状材料の打ち抜きにより形成される。なお、ホルダ20としてプラスチックシートを用いる場合、ポリブチレンサクシネートやポリエチレンサクシネートなどの生分解性材料のシート材料が用いられる。
図1及び図2に示すように、ホルダ20は、中心線C2に対して左右対称な形状の部材である。ホルダ20は、ドリップバッグ10のメーカー名の他、取扱説明や注意喚起の表示等が表面に印刷等により施されている。
ホルダ20は、中心線C2と重畳されるミシン目線(請求項に記載の中央折線に相当)31を有する。なお、図1及び図2においては、ミシン目線を便宜上、実線で表している。ホルダ20は、ミシン目線31により、半折りされる。ホルダ20は、長手方向の中央部分に配置される第1側面構成部35、第1側面構成部35の左側に位置する第2側面構成部36、第1側面構成部35の右側に位置する第3側面構成部37を有する。なお、本実施形態においては、第2側面構成部と第3側面構成部として説明しているが、これら第2側面構成部と第3側面構成部が請求項に記載の第2の側面構成部に相当する。
第1側面構成部35と第2側面構成部36との境界には、2つの切込線(請求項に記載の一対の屈曲線に相当)40,41が配置される。これら切込線40,41のうち、切込線40は、ホルダ20の上端縁から下端縁に向けて、中心線C2から離間する方向に下り傾斜する。一方、切込線41は、切込線40の下端部近傍から、ホルダ20の下端縁に向けて、中心線C2に近接する方向に下り傾斜する。したがって、第1側面構成部35の上端部及び第2側面構成部36の上端部は、切込線40の下端部と切込線41の上端部との間に設けられる、切り込みが施されていない部分において連なる。
同様にして、第1側面構成部35と第3側面構成部37との境界には、2つの切込線(請求項に記載の一対の屈曲線に相当)42,43が配置される。これら切込線42,43のうち、切込線42は、ホルダ20の上端縁から下端縁に向けて、中心線C2から離間する方向に下り傾斜する。一方、切込線43は、切込線42の下端部近傍から、ホルダ20の下端縁に向けて、中心線C2に近接する方向に下り傾斜する。したがって、第1側面構成部35の上端部及び第3側面構成部37の上端部は、切込線42の下端部と切込線43の上端部との間に設けられる、切り込みが施されていない部分において連なる。
また、第1側面構成部35は、切込線40の下端部と、切込線41の上端部との近傍から中心線C2に向けて下り傾斜するミシン目線(請求項に記載の第1の折線対に相当)44を有する。なお、切込線41の中心線C2に対する角度は、ミシン目線44の中心線C2に対する角度より小さく設定される。また、第1側面構成部35は、切込線42の下端部と、切込線43の上端部との近傍から中心線C2に向けて下り傾斜するミシン目線(請求項に記載の第1の折線対に相当)45を有する。なお、切込線43の中心線C2に対する角度は、ミシン目線45の中心線C2に対する角度より小さく設定される。
したがって、第1側面構成部35の上部領域は、切込線40,41,42,43やミシン目線44,45により、上下の計4個の領域35a,35b,35c,35dに区画される。以下、図2中左上部の領域に符号35a、図2中右上部の領域に符号35b、図2中左下部の領域に符号35c、図2中右下部の領域に符号35dを付して説明する。
これら領域35a,35b,35c,35dは、第1側面構成部35の上端部の略中央部分(図2中符号Aに示す領域)を押圧してホルダ20を立体的に展開したときに、ミシン目線31、ミシン目線44及びミシン目線45に沿って折り曲げられる。つまり、ミシン目線31、ミシン目線44及びミシン目線45の仮想的な交点を頂点にして各領域が隣り合う領域に対して屈曲されるように折り曲げられる。なお、領域Aが請求項に記載の押圧領域に相当する。
上述した第1側面構成部35における上端縁は、展開されるホルダ20の長手方向に沿って配置される貼着域46を裏面に有する。また、第1側面構成部35は、領域35cと第2側面構成部36とに跨って配置される貼着域47、領域35dと第3側面構成部37とに跨って配置される貼着域48、切込線41の下方で切込線41の延出方向に沿って配置される3個の貼着域49、及び切込線43の下方で切込線43の延出方向に沿って配置される3個の貼着域50を裏面に有する。
第2側面構成部36は、上端部に把持片51を有する。把持片51は、フィルタ15の上端縁を開封する際に把持される。把持片51は、L字状の切込線53と、L字状の切込線53の上端部に連なるミシン目線54とを、両端部に各々有する。したがって、切込線53とミシン目線54とで囲まれる領域が、ミシン目線54を中心にして回動する把持片51の支持部55a,55bとなる。これら支持部55a,55bのうち、支持部55bは、第2側面構成部36に連なるように形成される。なお、支持部55a,55b及び把持片51の上端縁は、貼着域56を裏面に有する。上述した把持片51と、第2側面構成部36との境界には、把持片51の左端縁、下端縁及び右端縁に沿った溝部57が設けられる。
本考案においては、把持片51に設けられる支持部55a,55bのうち、支持部55bが第2側面構成部36と連なり、支持部55aが第2側面構成部36とは連なっていない形態としているが、把持片51の支持部55aも第2側面構成部36と連なる形態としてもよい。また、この他に、第2側面構成部36と把持片51とを別体とすることも可能である。なお、符号58は、第2側面構成部36の上端縁の裏面に3箇所、溝部57の下部の裏面に2箇所設けられる貼着域58である。
第2側面構成部36は、切込線41の下方に、水平方向に延出する切込線59を有する。また、第2側面構成部36は、ホルダ20を立体的に展開したときに引き起こされて出現する第1脚部(請求項に記載の第1の脚部対に相当)61に対応した切込線62を有する。
第2側面構成部36は、図2中左端縁部に、上端縁から下端縁に向けて、中心線C2に向けて下り傾斜する切込線(請求項に記載の第2の折線対に相当)63を有する。この切込線63の外側に位置する領域(図2中符号64に示す領域)は、切込線63に沿って折り曲げたときに、第1側面構成部35と対峙する第4側面構成部として機能する領域である。なお、符号65は、領域64を切込線63に沿って折り曲げたときに出現する第2脚部(請求項に記載の第2の脚部対に相当)66を規定するための切込線である。ここで、第1脚部61の底部と、第2脚部66の底部とは、高さ方向において同一の高さに設定される。なお、符号67は、上記領域64の上端部及び端縁部の裏面に複数設けられる貼着域である。
第3側面構成部37は、上端部に把持片71を有する。把持片71は、フィルタ15の上端縁を開く際に把持される。把持片71は、L字状の切込線73と、L字状の切込線73の上端部に連なるミシン目線74とを、両端部に各々有する。したがって、切込線73とミシン目線74とで囲まれる領域が、ミシン目線74を中心にして回動する把持片71の支持部75a,75bとなる。これら支持部75a,75bのうち、支持部75bは、第3側面構成部37に連なるように形成される。なお、支持部75a,75b及び把持片71の上端縁の裏面は、貼着域76を有する。上述した把持片71と、第3側面構成部37との境界には、把持片71の左端縁、下端縁及び右端縁に沿った溝部77が設けられる。
本考案においては、把持片71に設けられる支持部75a,75bのうち、支持部75bが第3側面構成部37と連なり、支持部75aが第3側面構成部37とは連なっていない形態としているが、把持片71の支持部75aも第3側面構成部37と連なる形態としてもよい。また、この他に、第3側面構成部37と把持片71とを別体とすることも可能である。なお、符号78は、第3側面構成部37の上端縁の裏面に3箇所、溝部57の下部の裏面に2箇所設けられる貼着域78である。
第3側面構成部37は、切込線43の下方に、水平方向に延出する切込線79を有する。また、第3側面構成部37は、ホルダ20を立体的に展開したときに引き起こされて出現する第3脚部(請求項に記載の第1の脚部対に相当)81に対応した切込線82を有する。
第3側面構成部37は、図2中右端縁部に、上端縁から下端縁に向けて、中心線C2に向けて下り傾斜する切込線(請求項に記載の第2の折線対に相当)83を有する。この切込線83の外側に位置する領域(図2中符号84に示す領域)は、切込線83に沿って折り曲げたときに、第1側面構成部35と対峙する第5側面構成部として機能する領域である。なお、符号85は、領域84を切込線83に沿って折り曲げたときに出現する第4脚部(請求項に記載の第2の脚部対に相当)86を規定するための切込線である。ここで、第3脚部81の底部と、第4脚部86の底部とは、高さ方向において同一の高さに設定される。なお、符号87は、上記領域84の上端部及び端縁部の裏面に設けられる貼着域である。
上記構成のドリップバッグ10を使用するときの動作について説明する。以下、第1側面構成部35が使用者側に位置している場合を例に挙げて説明する。図3に示すように、使用者は、一方の手(左手)で把持片51及びフィルタ15の面15aの上端縁を、他方の手(右手)で把持片71及びフィルタ15の面15bの上端縁を把持する。そして、使用者は、両手を相反する方向に(図3中左手をL方向に、右手をR方向に)移動させる。これにより、把持片51及びフィルタ15の面15aの上端縁と、把持片71及びフィルタ15の面15bの上端縁と、が相反する方向に移動する。この動作により、接合封止されたフィルタ15の上端縁15fが開口される。
図4に示すように、接合されたフィルタ15の上端縁15fが開口された後、使用者は、一方の手で、ホルダ20を挟持する。図4においては、右手の親指をホルダ20の半折りした端部(半折りされた第1側面構成部35)に、人差し指を第4側面構成部64及び第5側面構成部84側の端部に各々添えるように、ホルダ20を挟持した場合を示す。この状態で、右手の親指を人差し指側に移動させると、ホルダ20の第1側面構成部35の領域Aが押圧され、ホルダ20が立体的に展開されていく。
上述したように、第1側面構成部35の上端部は、切込線40,41,42,43やミシン目線44,45により、上下の計4個の領域35a,35b,35c,35dに区画されている。したがって、図5(a)に示すように、親指で第1側面構成部35の領域Aを押圧すると、領域35a,35b,35c,35dは、切込線40,41,42,43やミシン目線44,45の各部分に沿って折れ曲がる。つまり、ミシン目線31、ミシン目線44及びミシン目線45の仮想的な交点を頂点にして領域35a,35b,35c,35dの各領域が隣り合う領域に対して屈曲されるように折り曲げられる。第1側面構成部35の領域Aが押圧されると、第1側面構成部35の上端部は、第2側面構成部36及び第3側面構成部37に対して湾曲していき、第2側面構成部36及び第3側面構成部37は相反する方向に移動する。その結果、第1側面構成部35の両端部に連なる第1脚部61及び第3脚部81は、第2側面構成部36及び第3側面構成部37と交差するように出現する。第1脚部61及び第3脚部81は、略同一平面上に配置される。なお、ホルダ20を立体的に展開したときに、第1脚部61及び第3脚部81は、略同一平面上に配置されるとしているが、各脚部の延出方向がなす角度が所定の角度(例えば160〜170°等)となるように配置されるようにしてもよい。
また、素5(b)に示すように、ホルダ20が立体的に展開されていくと、第2側面構成部36は、切込線63に沿って、第4側面構成部として機能する領域64を折曲させる。同時に、第3側面構成部37は、切込線83に沿って、第5側面構成部として機能する領域84を折曲させる。その結果、第2側面構成部36に連なる第2脚部66、及び第3側面構成部37に連なる第4脚部86が、各々第4側面構成部64及び第5側面構成部84と交差するように出現する。第2脚部66及び第4脚部86は、略平行となるように配置される。したがって、第2脚部66及び第4脚部86は、第1脚部61及び第3脚部81に対して直交する方向に延出される。
なお、ホルダ20を立体的に展開したときに、第2脚部66及び第4脚部86は、略平行となるように配置しているが、各脚部の延出方向がなす角度が所定の角度(例えば10〜20°等)を空けて配置されるようにしてもよい。
また、第2脚部66及び第4脚部86は、第1脚部61及び第3脚部81に対して直交する方向に延出されるとしているが、ドリップバッグ10をカップ100(図6参照)の上端縁に載置したときに、第1脚部61、第2脚部66、第3脚部81及び第4脚部86でドリップバッグ10を支持できればよいので、第2脚部66及び第4脚部86は、第1脚部61及び第3脚部81に対して直交する方向に延出しなくともよい。
上述したように、第1側面構成部35は、上端縁の裏面に有する貼着域46により、フィルタ15の面15a,15bに各々貼着される。また、第2側面構成部36は、上端縁の裏面に有する貼着域58によりフィルタ15の面15aに、第3側面構成部37は、上端縁の裏面に有する貼着域78によりフィルタ15の面15bに貼着されている。さらに、第4側面構成部64は上端縁及び側縁部の裏面に有する貼着域67によりフィルタ15の面15aに、第5側面構成部84は上端縁及び側縁部の裏面に有する貼着域87によりフィルタ15の面15bに各々貼着されている。ここで、切込線40,42は、ホルダ20の上端縁から下端部に向けて、中心線C2(又はミシン目線31)から離間する方向に下り傾斜している。また、切込線63,83は、中心線C2(又はミシン目線31)に近接する方向に下り傾斜している。
したがって、右手の親指によりホルダ20の第1側面構成部35の領域Aが押圧されると、フィルタ15の上端縁のうち、第1側面構成部35の上方に位置する箇所、及び第4側面構成部64及び第5側面構成部84の上方に位置する箇所が外方に広がって開口される。その結果、袋本体の上端縁を開口することで形成される注ぎ口91の面積を大きく確保することができる。
図6に示すように、ホルダ20を立体的に展開させ、第1脚部61、第2脚部66、第3脚部81及び第4脚部86が出現した状態で、ドリップバッグ10はカップ100の上端部に載置される。ここで、ホルダを立体的に展開したドリップバッグ10をカップ100の上端縁に載置すると、ドリップバッグ10のフィルタ15の下端部は、カップ100の開口部分に挿入されている。この状態で、フィルタ15の上端縁の注ぎ口91から注湯が行われ、コーヒーが抽出される。
図7は、コーヒーを抽出したときの透過量の推移を示している。なお、透過量の推移においては、本考案のドリップバッグ10を用いた場合と、比較例として現行のドリップバッグを用いた場合を測定した。なお、図7においては、現行のドリップバッグを用いた場合の透過量の推移を三角形で示し、本考案のドリップバッグ10を用いた場合の透過量の推移を円形で示す。ここで、現行のドリップバッグに使用されるフィルタのエンボス部における目付は31g/mである。また、現行のドリップバッグの袋本体の元になる不織布に形成されるエンボス部の形状や、不織布に対するエンボス部の面積率は、本考案のドリップバッグ10に用いる不織布と同一である。
図7に示すように、現行のドリップバッグの場合、注湯を行って3秒前後経過すると、フィルタとして機能する袋本体からコーヒーが浸み出し、コーヒーが抽出され始める。現行のドリップバッグを用いた場合、コーヒーが抽出される速度(抽出速度)は、約8cc/秒であり、コーヒー一杯分(160cc程度)の抽出に掛かる時間は、24秒前後である。
一方、本考案のドリップバッグ10の場合、注湯を行って10秒前後経過するまでは、フィルタとして機能するフィルタ15からコーヒーが浸み出すことはない。そして10秒経過すると、フィルタ15からコーヒーが浸み出し、コーヒーの抽出が開始される。本考案のドリップバッグ10を用いた場合、コーヒーの抽出速度は約4cc/秒であり、コーヒー一杯分(160cc程度)の抽出に掛かる時間は、48秒前後である。したがって、本考案のドリップバッグ10では、現行のドリップバッグに比べて、ドリップにかかる時間を十分に確保することができる。
図8は、現行のドリップバッグを用いて抽出したコーヒーと、本考案のドリップバッグを用いて抽出したコーヒーとを味覚センサを用いて評価した結果を示す。なお、比較対象は、酸味、苦味、渋味、旨味、塩味、苦味アフター、渋味アフター、旨味アフターの8項目である。なお、苦味アフター、渋味アフター、旨味アフターは、飲んだ後の後味の持続性を示すものである。つまり、苦味アフターは、コーヒーを飲んだ後の苦味の持続性を示す。同様に、渋味アフターは渋味の持続性を、旨味アフターは旨味の持続性を各々示す。
これら8つの項目に関して、現行のドリップバッグを用いて抽出したコーヒーと、本考案のドリップバッグを用いて抽出したコーヒーとを比較すると、本考案のドリップバッグを用いて抽出したコーヒーでは、酸味及び苦味が抑えられる。その一方で、旨味アフターや渋味アフターに関しては、現行のドリップバッグを用いて抽出したコーヒーよりも増加している。なお、他の項目に関しては、本考案のドリップバッグを用いて抽出したコーヒーと、現行のドリップバッグを用いて抽出したコーヒーとは、同等の結果となっている。したがって、本考案のドリップバッグを用いて抽出したコーヒーでは、現行のドリップバッグを用いて抽出したコーヒーに比べて、コーヒー本来のコクを存分に引き出すことができることがわかった。
本考案のドリップバッグにおいては、4つの脚部によってカップの上端部に載置するホルダを備えたドリップバッグとしているが、ホルダの形状は一例を示したに過ぎず、例えば2点で支持するホルダや3点で支持するホルダであってもよい。
10…ドリップバッグ、15…フィルタ、20…ホルダ、35…第1側面構成部、36…第2側面構成部、37…第3側面構成部、51,71…把持片、61…第1脚部、66…第2脚部、81…第3脚部、88…第4脚部

Claims (5)

  1. エンボス加工を施したシート状の不織布で構成され、抽出粉末が充填された矩形袋状のフィルタと、
    中央折線で正面及び背面に半折りにされ、且つ前記中央折線が前記フィルタの一側縁と重畳された状態で前記フィルタに貼着され、使用時に前記フィルタの上端縁に注ぎ口が形成されるように立体的に展開された状態で前記フィルタを保持するホルダと、
    を有し、
    前記ホルダは、
    前記正面及び前記背面における前記中央折線側の領域に、上端縁から下端部方向に屈曲して延出される一対の屈曲線と、前記一対の屈曲線の屈曲点近傍から前記中央折線に向けて各々延出される第1の折線対と、前記正面及び前記背面における前記中央折線の略中央に設けられ、前記ホルダを立体的に展開する際に押圧される押圧領域と、を有する第1の側面構成部と、
    前記ホルダの正面及び背面の各々に設けられ、前記フィルタの上端縁を開口する際に前記フィルタの上端縁とともに把持される一対の把持片と、前記フィルタの幅方向において、前記中央折線側の領域が設けられる端部とは反対側の端部に、上端縁から下端部方向に延出される第2の折線対と、を有する第2の側面構成部と、
    前記ホルダの未展開時に前記第2の側面構成部の一部を構成するとともに、前記押圧領域の押圧時に前記第1の側面構成部が前記第2の側面構成部に対して屈曲することにより前記第1の側面構成部に連なって出現する第1の脚部対と、
    前記ホルダの未展開時に前記第2の側面構成部の一部を各々構成するとともに、前記押圧領域の押圧時に前記第2の折線対に沿って前記第2の側面構成部が屈曲したときに出現する第2の脚部対と、
    を有する
    ことを特徴とする飲料抽出バッグ。
  2. 請求項1に記載の飲料抽出バッグにおいて、
    前記フィルタは、
    前記エンボス加工により施されるエンボス部が前記フィルタに占める面積率は17%であり、
    前記エンボス部における目付は35g/mである
    ことを特徴とする飲料抽出バッグ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の飲料抽出バッグにおいて、
    前記不織布は、疎水性樹脂で形成された繊維を含み、
    前記不織布は、オレフィン系疎水性樹脂で形成されたメルトブロー不織布又はスパンボンド不織布と、該メルトブロー不織布又はスパンボンド不織布よりも疎水性繊維の含有率が低い乾式不織布又は湿式不織布との積層不織布であることを特徴とする飲料抽出バッグ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の飲料抽出バッグにおいて、
    前記フィルタの幅は、半折りされた前記ホルダの幅よりも長いことを特徴とする飲料抽出バッグ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の飲料抽出バッグにおいて、
    前記抽出粉末は、コーヒー粉であることを特徴とする飲料抽出バッグ。
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