JP3218271U - ミニキッチン用の台輪 - Google Patents
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Abstract
【課題】既存のミニキッチン(新品、中古品、家屋に設置されているもの、および該家屋から回収したものを含む。)を構成するキャビネット本体の内部空間を拡張し、例えば3.3Kg仕様の全自動洗濯機など、大型の家庭電化製品を収容できるスペースをキャビネット本体内に設けることを可能としたミニキッチン用の台輪を提供する。
【解決手段】台輪1は、中間板1A、後板1B、家電設置台11を具備し、一方の取替側板6B−Lの下部と中間板1Aとの間の空間がキャビネット本体の内部空間に連通することによって、その取替側板6B−Lの下部分だけキャビネット本体の内部空間を拡張するものである。
【選択図】図1
【解決手段】台輪1は、中間板1A、後板1B、家電設置台11を具備し、一方の取替側板6B−Lの下部と中間板1Aとの間の空間がキャビネット本体の内部空間に連通することによって、その取替側板6B−Lの下部分だけキャビネット本体の内部空間を拡張するものである。
【選択図】図1
Description
本考案は、例えばワンルーム賃貸住宅等のように延床面積が小さい住宅に設置されるミニキッチン用の台輪に関し、特に、既存のミニキッチンを構成するキャビネット本体の内部空間を拡張し家庭電化製品の収納スペースを形成するものである。
従来、この種の市販されている既存のミニキッチンは、カウンタートップの下に食品やキッチン用品等を収納するためのキャビネット本体(図2(b)参照)を備えている。また、下記事情1、2を背景に、キャビネット本体内に小型洗濯機の収容スペースを設けたミニキッチンも知られている。
<事情1>
従来のワンルーム賃貸住宅は占有面積が少ないため、洗濯機は当該住宅の外廊下やベランダなど室外に設置することが多かった。そのため、風雨の日は洗濯ができず、また夜間の洗濯音が近所迷惑になる等の問題点があった。
従来のワンルーム賃貸住宅は占有面積が少ないため、洗濯機は当該住宅の外廊下やベランダなど室外に設置することが多かった。そのため、風雨の日は洗濯ができず、また夜間の洗濯音が近所迷惑になる等の問題点があった。
<事情2>
洗濯機をワンルーム賃貸住宅の部屋内に設置するとしたら、かなりの設置スペースが必要となり、このような洗濯機の設置スペースにより部屋内の居住スペースが削られてしまい、部屋を広く使うことができないという問題点が生じる。
洗濯機をワンルーム賃貸住宅の部屋内に設置するとしたら、かなりの設置スペースが必要となり、このような洗濯機の設置スペースにより部屋内の居住スペースが削られてしまい、部屋を広く使うことができないという問題点が生じる。
しかしながら、従来のミニキッチンによると、キャビネット本体の高さが決まっているため、キャビネット本体の高さ寸法を超える丈の高い大型の洗濯機、例えば3.3Kg仕様の全自動洗濯機をキャビネット本体内に収容することはできず、そのような大型の全自動洗濯機をミニキッチンに収容して使用したいというユーザのニーズに応じることはできない。この問題は、洗濯機だけでなく、洗濯機以外の他の大型の家庭電化製品をキャビネット本体内に収容しようとした場合も同様に生じる。
本考案は、前記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、既存のミニキッチン(新品、中古品、家屋に設置されているもの、および該家屋から回収したものを含む。)を構成するキャビネット本体の内部空間を拡張し、例えば3.3Kg仕様の全自動洗濯機など、大型の家庭電化製品を収容できるスペースをキャビネット本体内に設けることを可能としたミニキッチン用の台輪を提供することである。
前記目的を達成するために、本考案は、ミニキッチンを構成するキャビネット本体の内部空間を拡張し家庭電化製品の収納スペースを形成するためのミニキッチン用の台輪であって、前記台輪は、前記キャビネット本体を構成する一対の側板より長い縦方向寸法の一対の取替側板が該一対の側板の取替部品として前記キャビネット本体に取付けられた状態において、前記一対の取替側板の下部間に配置される中間板と、前記キャビネット本体の後面側に位置し、かつ前記一対の取替側板に対して前記中間板を連結する後板と、前記一対の取替側板のうち一方の取替側板の下部と前記中間板との間に位置し、かつ前記キャビネット本体の外部へ引き出し可能に設けられ、前記家庭電化製品が置かれる家電設置台と、を具備し、前記一方の取替側板の下部と前記中間板との間の空間が前記キャビネット本体の内部空間に連通することによって、その取替側板の下部分だけ前記キャビネット本体の内部空間が拡張されることを特徴とする。
前記本考案において、前記家庭電化製品は洗濯機であることを特徴としてもよい。
前記本考案において、前記キャビネット本体の外部へ前記家電設置台をスライドにより引き出し可能とするスライド手段を備えることを特徴としてもよい。
前記本考案において、前記家電設置台の裏面に設置された戸車を有することを特徴としてもよい。
前記本考案において、前記キャビネット本体の外部へ前記家電設置台をスライドにより引き出し可能とするスライド手段と、前記家電設置台の裏面に設置された戸車と、を備え、前記家電設置台上に置かれる家庭電化製品の重量を前記戸車で受けることによって、前記スライド手段に加わる前記家庭電化製品の負荷重量が軽減されることを特徴としてもよい。
前記本考案において、前記家電設置台は、プレートの周囲に枠を一体に形成してなる構造であって、その枠の内側に前記洗濯機からの漏水を捕集する防水パンとしての機能を備えることを特徴としてもよい。
前記本考案において、前記スライド手段は、一対のガイドと、このガイドにスライド可能に嵌合する一対のレールからなるとともに、前記一対のレールのうち、一方のレールは前記一方の取替側板内面に取り付け固定し、前記他方のレールは前記中間板に取り付け固定してあり、前記一対のガイドのうち、一方のガイドは前記家電設置台の一側面に取り付け、他方のガイドはその家電設置台の反対の側面に取り付けてあることを特徴としてもよい。
前記本考案において、前記家電設置台の枠全体のうち、排水ホースが超える部分にクッション材を貼付してあることを特徴としてもよい。
本考案では、ミニキッチン用の台輪の具体的な構成として、前記の通り、一方の取替側板の下部と中間板との間の空間がキャビネット本体の内部空間に連通することによって、その一対の取替側板の下部分だけキャビネット本体の内部空間が拡張される構成を採用した。このため、既存のミニキッチン(新品、中古品、家屋に設置されているもの、および該家屋から回収したものを含む。)を構成するキャビネット本体に対して、例えば、3.3Kg仕様の全自動洗濯機など、大型の家庭電化製品を収容できるスペースを設けることができ、そのような全自動洗濯機をミニキッチンに収容して使用したいというユーザの切実なニーズに応じることができる。
以下、本考案を実施するための最良の形態について、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本考案に係るミニキッチン用の台輪の斜視図、図2(a)は図2(b)の既存のミニキッチンに対して図1の台輪を適用した後のミニキッチン正面図、図2(b)は既存のミニキッチンの正面図、図3は図2のA−A断面図、図4は図2のB−B断面図、図5は図2(b)の既存のミニキッチンに対して図1の台輪を適用した後のミニキッチン正面部分断面図。
《ミニキッチンの概要》
図2(b)の既存のミニキッチンMK(以下「既存ミニキッチンMK」という)は、新品、中古品、家屋に設置されているもの、又は該家屋から回収したものであって、加熱調理機器2、シンク3及び水栓4を備えたカウンタートップ5と、カウンタートップ5の下面側に設けられるキャビネット本体6と、キャビネット本体6の正面に開閉可能に取り付けられる左右の扉7R、7Lと、左右の扉7R、7Lの閉合せ部8を境にして図5のようにキャビネット本体6内を2つの室9A、9Bに仕切る仕切り板9と、を備えた構成になっている。
図2(b)の既存のミニキッチンMK(以下「既存ミニキッチンMK」という)は、新品、中古品、家屋に設置されているもの、又は該家屋から回収したものであって、加熱調理機器2、シンク3及び水栓4を備えたカウンタートップ5と、カウンタートップ5の下面側に設けられるキャビネット本体6と、キャビネット本体6の正面に開閉可能に取り付けられる左右の扉7R、7Lと、左右の扉7R、7Lの閉合せ部8を境にして図5のようにキャビネット本体6内を2つの室9A、9Bに仕切る仕切り板9と、を備えた構成になっている。
仕切り板9は、必要に応じて適宜取外し可能に構成されていてもよいし、また、ミニキッチンMK新品時から存在しないものであってもよい。
加熱調理機器2は、2口タイプ又は1口タイプのIHヒーターを採用しているが、必要に応じて電気コンロ、ガスコンロ等、他の加熱調理機器を採用することもできる。
カウンタートップ5は、SUS304等の錆に強いステンレスや、人造大理石で形成したもの等を採用することができる。カウンタートップ5の間口サイズ(左右方向の幅)Lは900mm〜1500mmの範囲内において、例えば900mm、1050mm、1200mm、1500mmの中から必要に応じて適宜選択することができる。
また、カウンタートップ5は、その上方に立ち上がっている左右の側板5A、5Bと背板5Cで囲まれていて、左右の側板5A、5Bの正面上部には天板5Dが取り付けられている。
前述の左右の側板5A、5Bと背板5Cは、後述するキャビネット本体6の左右の側板6A、6B、背板6Cと一体の構造でも分離可能な構造でもよいが、本実施形態では分離可能な構造を採用した。これは、カウンタートップ5を境にしてミニキッチンMKを上下に分割可能とすることで、ミニキッチンの搬送・設置・改造の作業性向上を図るためである。
シンク3は、一人住まいのワンルーム等に適したコンパクト仕様になっている。このシンク3は、錆に強いSUS304のステンレスで形成されているが、他の金属やプラスチックに置き換えられてもよいし、また、手入れがしやすいようにするため、このシンク3の表面には鏡面仕上げを施している。さらに、このシンク3の下面には、ゴミ収集機能と防臭機能付きの排水装置(図示省略)を設けている。
水栓4については、図2(b)及び図3に示すような2バルブ仕様の混合水栓を採用できるほか、図示は省略するが、周知のシングルレバー形式の混合水栓を採用することもできる。
キャビネット本体6は、左右の側板6A、6B、背板6C(図5参照)、及び底板6D、及び正面の巾木6Eからなり、その正面側が前記左右の扉7R、7Lによって開閉する構造になっている。また、図示は省略するが、このキャビネット本体6の上面は開口していて、その開口部を塞ぐように前記カウンタートップ5が当該キャビネット本体6に着脱自在に組み付けられている。
左右の扉7R、7Lは、キャビネット本体6のそれぞれの側板6A、6Bに図示しないヒンジを介して取り付けられている。また、仕切り板9は、キャビネット本体6の底板6Dと背板6Cに一体に取り付け固定されることによって、キャビネット6内を前述のように2つの室9A、9B(図5参照)に仕切っており、左側の扉7Lを開くと、仕切り板9より左側の室9Bが現れ、右側の扉7Rを開くと、仕切り板9より右側の室9Aが現れるように構成してある。
図2(b)の既存ミニキッチンMKでは、カウンタートップ5の上方に2段の吊り戸棚16と水切り棚17を設けているが、これらのいずれか一方を設ける構成を採用することもできる。
《台輪の説明》
図1の台輪1は、先に説明した図2(b)の既存ミニキッチンMK(新品、中古品、家屋に設置されているもの、又は該家屋から回収したもの)を適用の対象とし、かかる既存ミニキッチンMKを構成するキャビネット本体6の内部空間を拡張し家庭電化製品の収納スペースを形成する手段として使用される。
図1の台輪1は、先に説明した図2(b)の既存ミニキッチンMK(新品、中古品、家屋に設置されているもの、又は該家屋から回収したもの)を適用の対象とし、かかる既存ミニキッチンMKを構成するキャビネット本体6の内部空間を拡張し家庭電化製品の収納スペースを形成する手段として使用される。
図2(a)を参照すると、図1の台輪1を図2(b)の既存ミニキッチンMKに適用する際に、その既存ミニキッチンMKは、まずキャビネット本体6から一対の側板6A、6B(図2(b)参照)が取り外され、次に、取り外した一対の側板6A、6Bより長い縦方向寸法の一対の取替側板6A−L、6B−Lが該一対の側板6A、6Bの取替部品として図2(a)のようにキャビネット本体6に取付けられた状態になる。以下この状態を「ミニキッチン側板取替え後の状態」という。
次に、前記のようなミニキッチン側板取替え後の状態を前提として、図1の台輪1を詳細に説明する。
図1の台輪1は、(1)一対の取替側板6A−L、6B−Lの下部間に配置される中間板1Aと、(2)キャビネット本体6の後面側に位置し、かつ一対の取替側板6A−L、6B−Lに対して中間板1Aを連結する後板1Bと、(3)一対の取替側板6A−L、6B−Lのうち一方の取替側板6B−Lの下部と中間板1Aとの間に位置し、かつキャビネット本体6の外部へ引き出し可能に設けられ、家庭電化製品が置かれる家電設置台11と、を備えている。
そして、図2(a)および図5に示したように、図1の台輪1を適用した既存ミニキッチンMK(以下「台輪適用ミニキッチンMK」という)では、一方の取替側板6B−Lの下部と中間板1Aとの間の空間がキャビネット本体6の内部空間に連通することで、その取替側板6B−Lの下部分だけキャビネット本体6の内部空間が拡張されたものとなっている。
図1を参照すると、家電設置台11は、プレート11Aの周囲に枠11Bを一体に形成してなる構造であって、その枠11Bの内側に洗濯機のような家庭電化製品Wからの漏水を捕集する防水パンとしての機能を備えている。
また、図1の台輪1は、(4)キャビネット本体6の外部へ家電設置台11をスライドにより引き出し可能とするスライド手段12(図5参照)と、(5)家電設置台11の裏面に設置された戸車15(図5参照)と、を備えている。
スライド手段12は、図5に示したように、一対のガイド12A、12Bと、このガイド12A、12Bにスライド可能に嵌合する一対のレール12C、12Dからなり、一方のレール12Cは一方の取替側板6B−L内面に取り付け固定し、他方のレール12Dは台輪1の中間板1Aの側面(一方の取替側板6B−Lと対向する面)に取付け固定してある。また、一方のガイド12Bは家電設置台11の一側面に取り付け、他方のガイド12Bはその家電設置台11の反対の側面に取り付けてある。
戸車15は、その転がり動作で家電設置台11を引き出しやすくする機能と、家電設置台11上に設置される洗濯機のような家庭電化製品Wの重量を受けることによって、スライド手段12に加わる家庭電化製品Wの重量負荷を軽減する機能を有している。この戸車15は1個でもよく、複数設けてもよい。
図5に示したように家電設置台11の上に洗濯機が置かれる場合、洗濯機の排水ホースは、家電設置台11の枠11Bを超えて、キッチン床面Fの図示しない排水パイプに連結固定される。このため、排水ホースと枠11Bとが接触する部分において、洗濯機の振動による摩擦・摩耗が生じ、排水ホースが破損するおそれもある。その摩擦・摩耗は、キャビネット本体6の外部へ家電設置台11を引き出したり元の位置に戻したりする日常の作業でも生じる。
そこで、前記のような摩擦・摩耗による排水ホースの破損を防止する手段として、図1の台輪1では、家電設置台11の枠11B全体のうち、排水ホースが超える部分に切欠き部11Cを形成し、この切欠き部11C上に図示しないウレタン素材等のクッション材11Dを貼付している。
なお、切欠き部11Cは必要に応じて適宜省略することができ、切欠き部11Cを省略した場合、前述のクッション材11Dは、枠11B全体のうち、排水ホースが超える部分に直接貼付される。
次に、上記の如く構成された図1の台輪1を図2(b)の既存ミニキッチンMKに適用する作業例について、図2(a)(b)及び図5を基に説明する。
なお、以下の作業例は、図2(b)の既存ミニキッチンMKに対して図1の台輪1を適用することにより、既存ミニキッチンMKを構成するキャビネット本体6の内部空間を拡張し、図2(a)に示す大型の家庭電化製品W、具体的には3.3Kg仕様の全自動洗濯機W1を収納可能な収納スペースを既存ミニキッチンMKのキャビネット本体6内に形成するものであるが、その収納の対象は全自動洗濯機W1に限定されない。例えば冷蔵庫など、洗濯機以外の家庭電化製品を収容の対象としてもよい。
図2(b)の既存ミニキッチンMKに対して図1の台輪1を適用する際は、その準備作業として、図2(b)に示されている一対の側板6A、6Bの取替え作業を行う。この取替え作業は、既存ミニキッチンMKのキャビネット本体6から一対の側板6A、6Bを取外し、その取外した部位に一対の取替側板6A−L、6B−L(図2(a)参照)を取付けるという側板交換作業である。
以上の取替え作業が終了したら、次は、既存ミニキッチンMKに対する台輪1の適用作業を行う。この適用作業は、図1に示したように、取替側板6A−L、6B−Lの底部間に台輪1を配置し、配置した台輪1の後板1Bの端部を取替側板6A−L、6B−Lに連結固定する。この際、少なくとも台輪1の中間板1Aは床面に設置可能となるように設定する。中間板1Aにはスライド手段12と家電設置台11を介して全自動洗濯機W1の荷重が作用するためである。
そして、最後に、下記《家電設置台11の取付け作業》と下記《付帯作業(その1)》から《付帯作業(その4)》を行うことで、既存ミニキッチンMKに対する台輪1の適用作業は完了する。
《家電設置台11の取付け作業》
家電設置台11の取付け作業は、レール12C、12Dに対してガイド12A、12Bを嵌合させることで、家電設置台11を中間板1Aと一方の取替側板6B−Lとの間にスライド可能に配置するというものである。
家電設置台11の取付け作業は、レール12C、12Dに対してガイド12A、12Bを嵌合させることで、家電設置台11を中間板1Aと一方の取替側板6B−Lとの間にスライド可能に配置するというものである。
《付帯作業(その1)》
図2(b)に示したキャビネット本体6正面の底板6D全体のうち、左右の扉7L、7Rの閉じ合せ部8から右側の部分は、全自動洗濯機W1の収容の邪魔になり不要であるので、図2(a)のように切断する。その切断した部分のキッチン床面Fには、キャビネット本体6の底板として、台輪1の家電設置台11が配置される。
図2(b)に示したキャビネット本体6正面の底板6D全体のうち、左右の扉7L、7Rの閉じ合せ部8から右側の部分は、全自動洗濯機W1の収容の邪魔になり不要であるので、図2(a)のように切断する。その切断した部分のキッチン床面Fには、キャビネット本体6の底板として、台輪1の家電設置台11が配置される。
《付帯作業(その2)》
図2(b)に示したキャビネット本体6の右側の扉7Rを、図2(a)のように大きい扉7Rに取り替える。右側の扉7Rが小さいままであると、ミニキッチンMKの正面から図1の台輪1が見えてしまい、ミニキッチンMK全体の見栄えが悪くなるからである。見栄えを気にしないなら、扉7Rの取り替えは不要である。
図2(b)に示したキャビネット本体6の右側の扉7Rを、図2(a)のように大きい扉7Rに取り替える。右側の扉7Rが小さいままであると、ミニキッチンMKの正面から図1の台輪1が見えてしまい、ミニキッチンMK全体の見栄えが悪くなるからである。見栄えを気にしないなら、扉7Rの取り替えは不要である。
《付帯作業(その3)》
図2(b)に示したキャビネット本体6正面の巾木6E全体のうち、左右の扉7L、7Rの閉合せ部8から右側の部分を図2(a)のように切断する。その部分を残しておくとキャビネット本体6の中から全自動洗濯機W1を引き出すことができないからである。
図2(b)に示したキャビネット本体6正面の巾木6E全体のうち、左右の扉7L、7Rの閉合せ部8から右側の部分を図2(a)のように切断する。その部分を残しておくとキャビネット本体6の中から全自動洗濯機W1を引き出すことができないからである。
《付帯作業(その4)》
仕切り板9に貫通孔14(図5参照)を形成する。これは、左の室9Bにある水栓4の配管部(図示省略)から右の室9Aに、全自動洗濯機W1の給水ホース13Aを導くようにするためである。仕切り板9が存在しない場合、この貫通孔14の形成作業は省略される。
仕切り板9に貫通孔14(図5参照)を形成する。これは、左の室9Bにある水栓4の配管部(図示省略)から右の室9Aに、全自動洗濯機W1の給水ホース13Aを導くようにするためである。仕切り板9が存在しない場合、この貫通孔14の形成作業は省略される。
家電設置台11の上に全自動洗濯機W1を置き、全自動洗濯機W1の図示しない排水ホースをキッチン床面Fの図示しない洗濯機用排水口に挿入する。洗濯機用排水口がない場合はシンク3のために設けている図示しない排水口を利用することができる。また、給水ホース13Aを全自動洗濯機W1の図示しない給水口に接続する。
《台輪適用ミニキッチンを住宅に設置する際の改装工事について》
台輪適用ミニキッチンMKの設置場所には、図2(a)に示したように、既存ミニキッチンMKの高さに合わせて下り壁20が存在する場合がある。この一方、取替側板6A−L、6B−Lの縦方向寸法は側板6A、6Bの縦方向寸法に比べて長いので、既存ミニキッチンMKとの比較において、台輪適用ミニキッチンMKはその縦方向寸法差分だけ底上げされた状態になっている。
台輪適用ミニキッチンMKの設置場所には、図2(a)に示したように、既存ミニキッチンMKの高さに合わせて下り壁20が存在する場合がある。この一方、取替側板6A−L、6B−Lの縦方向寸法は側板6A、6Bの縦方向寸法に比べて長いので、既存ミニキッチンMKとの比較において、台輪適用ミニキッチンMKはその縦方向寸法差分だけ底上げされた状態になっている。
このため、前記のような下り壁20が存在する設置場所では、台輪適用ミニキッチンMKと下り壁20との接触による干渉が生じる。この場合は、台輪適用ミニキッチンMKの高さに合わせて下り壁20を切断する。なお、下り壁20がない場合、この切断作業は不要である。
《台輪適用ミニキッチンの使用方法》
台輪適用ミニキッチンMKは、その右の扉7Rを開くと、家電設置台11上に置かれた全自動洗濯機W1が現れる。そして、洗濯を行う際は家電設置台11と一緒に全自動洗濯機W1を手前に引き出して使用する。
台輪適用ミニキッチンMKは、その右の扉7Rを開くと、家電設置台11上に置かれた全自動洗濯機W1が現れる。そして、洗濯を行う際は家電設置台11と一緒に全自動洗濯機W1を手前に引き出して使用する。
全自動洗濯機W1での洗濯が終わったら、洗濯物を取り出した後、全自動洗濯機W1をキャビネット本体6の内部へ押し戻し、右側の扉7Rを閉めておく。その扉7Rを閉めることで、全自動洗濯機W1は隠れて外部から見えなくなるから、一見すると普通のキッチンのような見栄えになり、洗濯機の存在が圧迫感を与えたり、ミニキッチンMK全体の見栄えを害したりすることもない。
以上説明した実施形態の台輪1にあっては、その具体的な構成として、前記の通り、一方の取替側板6B−Lの下部と中間板1Aとの間の空間がキャビネット本体の内部空間に連通することによって、その一対の取替側板6B−Lの下部分だけキャビネット本体6の内部空間が拡張される構成を採用した。このため、既存ミニキッチンMKを構成するキャビネット本体6に対して、例えば、3.3Kg仕様の全自動洗濯機など、大型の家庭電化製品を収容できるスペースを設けることができ、そのような全自動洗濯機をミニキッチンに収容して使用したいというユーザの切実なニーズに応じることができる。
先に説明した実施形態の台輪1では、スライド手段12と戸車15の双方を備えるものとしたが、図6のように、かかるスライド手段12を省略して、戸車15のみを備える構成を採用してもよい。この場合、家電設置台11上に置かれる全自動洗濯機W1等の家庭電化製品の安定性との関係から、戸車15は複数設けるのが好ましい。
本考案は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で当分野において通常の知識を有する者により多くの変形が可能である。
MK ミニキッチン
1 台輪
1A 台輪の中間板
1B 台輪の後板
2 加熱調理機器
3 シンク
4 水栓
5 カウンタートップ
6 キャビネット本体
6A、6B キャビネット本体の側板
6A−L、6B−L キャビネット本体の取替側板
6C キャビネット本体の背板
6D キャビネット本体の底板
6E 巾木
7R、7L 左右の扉
8 扉の閉合せ部
9 仕切り板
9A、9B 室
11 家電設置台
11A プレート
11B 枠
11C 切欠き部
11D クッション材
12 スライド手段
13A 給水ホース
14 貫通孔
15 戸車
16 吊り戸棚
17 水切り棚
20 下り壁
F キッチン床面
W 家庭電化製品
W1 全自動洗濯機
1 台輪
1A 台輪の中間板
1B 台輪の後板
2 加熱調理機器
3 シンク
4 水栓
5 カウンタートップ
6 キャビネット本体
6A、6B キャビネット本体の側板
6A−L、6B−L キャビネット本体の取替側板
6C キャビネット本体の背板
6D キャビネット本体の底板
6E 巾木
7R、7L 左右の扉
8 扉の閉合せ部
9 仕切り板
9A、9B 室
11 家電設置台
11A プレート
11B 枠
11C 切欠き部
11D クッション材
12 スライド手段
13A 給水ホース
14 貫通孔
15 戸車
16 吊り戸棚
17 水切り棚
20 下り壁
F キッチン床面
W 家庭電化製品
W1 全自動洗濯機
Claims (8)
- ミニキッチンを構成するキャビネット本体の内部空間を拡張し家庭電化製品の収納スペースを形成するためのミニキッチン用の台輪であって、
前記台輪は、
前記キャビネット本体を構成する一対の側板より長い縦方向寸法の一対の取替側板が該一対の側板の取替部品として前記キャビネット本体に取付けられた状態において、前記一対の取替側板の下部間に配置される中間板と、
前記キャビネット本体の後面側に位置し、かつ前記一対の取替側板に対して前記中間板を連結する後板と、
前記一対の取替側板のうち一方の取替側板の下部と前記中間板との間に位置し、かつ前記キャビネット本体の外部へ引き出し可能に設けられ、前記家庭電化製品が置かれる家電設置台と、を具備し、
前記一方の取替側板の下部と前記中間板との間の空間が前記キャビネット本体の内部空間に連通することによって、その取替側板の下部分だけ前記キャビネット本体の内部空間が拡張されること
を特徴とするミニキッチン用の台輪。 - 前記家庭電化製品は洗濯機であること
を特徴とする請求項1に記載のミニキッチン用の台輪。 - 前記キャビネット本体の外部へ前記家電設置台をスライドにより引き出し可能とするスライド手段を備えること
を特徴とする請求項1又は2に記載のミニキッチン用の台輪。 - 前記家電設置台の裏面に設置された戸車を有すること
を特徴とする請求項1又は2に記載のミニキッチン用の台輪。 - 前記キャビネット本体の外部へ前記家電設置台をスライドにより引き出し可能とするスライド手段と、
前記家電設置台の裏面に設置された戸車と、を備え、
前記家電設置台上に置かれる家庭電化製品の重量を前記戸車で受けることによって、前記スライド手段に加わる前記家庭電化製品の負荷重量が軽減されること
を特徴とする請求項1又は2に記載のミニキッチン用の台輪。 - 前記家電設置台は、プレートの周囲に枠を一体に形成してなる構造であって、その枠の内側に前記洗濯機からの漏水を捕集する防水パンとしての機能を備えること
を特徴とする請求項2に記載のミニキッチン用の台輪。 - 前記スライド手段は、一対のガイドと、このガイドにスライド可能に嵌合する一対のレールからなるとともに、前記一対のレールのうち、一方のレールは前記一方の取替側板内面に取り付け固定し、前記他方のレールは前記中間板に取り付け固定してあり、前記一対のガイドのうち、一方のガイドは前記家電設置台の一側面に取り付け、他方のガイドはその家電設置台の反対の側面に取り付けてあること
を特徴とする請求項3又は5に記載のミニキチン用の台輪。 - 前記家電設置台の枠全体のうち、排水ホースが超える部分にクッション材を貼付してあること
を特徴とする請求項6に記載のミニキッチン用の台輪。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018002775U JP3218271U (ja) | 2018-07-20 | 2018-07-20 | ミニキッチン用の台輪 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018002775U JP3218271U (ja) | 2018-07-20 | 2018-07-20 | ミニキッチン用の台輪 |
Publications (1)
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JP3218271U true JP3218271U (ja) | 2018-10-04 |
Family
ID=63708515
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2018002775U Active JP3218271U (ja) | 2018-07-20 | 2018-07-20 | ミニキッチン用の台輪 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3218271U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110744953A (zh) * | 2019-08-13 | 2020-02-04 | 江苏浩宇电子科技有限公司 | 一种工作平台导向调节机构及绘图机 |
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2018
- 2018-07-20 JP JP2018002775U patent/JP3218271U/ja active Active
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