JP2024015906A - 住居 - Google Patents

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香織 伊藤
Kaori Ito
亜希 中村
Aki Nakamura
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Abstract

【課題】高齢者の単身又は夫婦にとっても利用し易いリビングダイニングキッチンを備える住居を提供する。【解決手段】本発明に係る住居は、リビング、ダイニング及びキッチンが一体となった16.7m2~20.0m2のリビングダイニングキッチン、を備える住居であって、前記リビングダイニングキッチンには、壁付けのキッチンセットと、前記キッチンセットの上方に備え付けられている吊戸棚収納と、備え付けのアイランド型カウンターと、が設けられており、前記キッチンセットは、前記キッチンセットの正面側に向かって開放されている開放収納部を備え、前記アイランド型カウンターは、前記ダイニング側及び前記キッチン側の両側から利用可能な両側収納部を備え、前記ダイニング及び前記キッチンのうち、前記キッチンセット、前記吊戸棚収納及び前記アイランド型カウンター、以外の場所に、備え付けの食器棚が設けられていない。【選択図】図1

Description

特許法第30条第2項適用申請有り 1.旭化成ホームズ株式会社が建築したヘーベルVillage府中若松の入居募集を2022年4月11日より開始したことにより公開。 2.2022年4月23日付で旭化成ホームズ株式会社により、ヘーベルVillage府中若松が竣工されたことにより公開。
本発明は住居に関する。
特許文献1には、ダイニングとキッチンとが一体となったダイニングキッチンにおいて、キッチンとダイニングとの間に設けられる収納家具が記載されている。特許文献1に記載されている収納家具は、上端部に設けられる収納天板部と、この収納天板部の下側における高さ方向の上部側に設けられ、キッチン側とダイニング側とを結ぶ第1方向に貫通する第1収納部と、を有する。
特開2019-177056号公報
特許文献1に記載されている収納家具は、キッチン側およびダイニング側の両方から使用可能な第1収納部を備える。そのため、キッチン側およびダイニング側の両方から使用し易く、利便性がよい。
特許文献1には、上述の収納家具を備えるダイニングキッチンの間取りの例が開示されているが、身体機能の低下した高齢者が単身又は夫婦で利用する際の使い勝手のよさの観点では、依然として改善の余地がある。
本発明は、高齢者の単身又は夫婦にとっても利用し易いリビングダイニングキッチンを備える住居を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様としての住居は、
(1)
リビング、ダイニング及びキッチンが一体となった16.7m~20.0mのリビングダイニングキッチン、を備える住居であって、
前記リビングダイニングキッチンには、
シンクを備える、壁付けのキッチンセットと、
前記キッチンセットの上方に備え付けられている吊戸棚収納と、
平面視で前記キッチンセットと対向する位置に前記キッチンセットから離間して配置され、前記ダイニングと前記キッチンとを区画する、備え付けのアイランド型カウンターと、が設けられており、
前記キッチンセットは、ワークトップの下方に設けられ、前記キッチンセットの正面側に向かって開放されている開放収納部を備え、
前記アイランド型カウンターは、前記ダイニング側及び前記キッチン側の両側から利用可能な両側収納部を備え、
前記ダイニング及び前記キッチンのうち、前記キッチンセット、前記吊戸棚収納及び前記アイランド型カウンター、以外の場所に、備え付けの食器棚が設けられていない、住居、である。
本発明の1つの実施形態としての住居は、
(2)
前記キッチンセットの前記シンクに対して上方の位置であって、前記吊戸棚収納の下方の位置に、水切り棚が設けられている、上記(1)に記載の住居、である。
本発明の1つの実施形態としての住居は、
(3)
前記キッチンセットは、前記シンク内に配置される水切り棚を備える、上記(1)に記載の住居、である。
本発明の1つの実施形態としての住居は、
(4)
前記アイランド型カウンターは、前記ダイニング側から使用できず、前記キッチン側から使用可能な、キッチン側収納部を備える、上記(1)から(3)のいずれか1つに記載の住居、である。
本発明の1つの実施形態としての住居は、
(5)
前記キッチンセットは、
前記シンクの下方に形成されているニースペース部と、
前記ニースペース部に収容可能なキッチンワゴンと、を備え、
前記アイランド型カウンターの前記キッチン側収納部は、前記キッチンワゴンを収容可能なワゴン収容部である、上記(4)に記載の住居、である。
本発明の1つの実施形態としての住居は、
(6)
平面視における前記キッチンセットの長手方向での、前記ダイニング及び前記キッチンの長さは、3000~3700mmであり、
前記長手方向での、前記アイランド型カウンターの長さは、1000~1200mmである、上記(1)から(5)のいずれか1つに記載の住居、である。
本発明の1つの実施形態としての住居は、
(7)
前記リビングダイニングキッチンは、平面視で、前記キッチンセットの長手方向が短辺方向、及び、前記キッチンセットの短手方向が長辺方向、となる略長方形状であり、
前記長辺方向で前記リビングダイニングキッチンに隣接する隣接部を含む専用屋外空間を備え、
前記リビングダイニングキッチンと、前記専用屋外空間の前記隣接部と、の広さの合計が22.6m以下であり、
前記専用屋外空間の前記隣接部の前記長辺方向の長さが1000mm以上である、上記(1)から(6)のいずれか1つに記載の住居、である。
本発明によれば、高齢者の単身又は夫婦にとっても利用し易いリビングダイニングキッチンを備える住居を提供することができる。
本実施形態の一実施形態としての住居の平面図である。 図1に示す住居のリビングダイニングキッチンのダイニング及びキッチンを居住者が使用している様子を示す図である。 図1に示すキッチンのキッチンセットの上面図である。 図1に示すキッチンセットの正面図であり、吊戸棚収納、水切り棚及びレンジフードを併せて示す図である。 図1に示すキッチンセットの側面図であり、吊戸棚収納及び水切り棚を併せて示す図である。 図1に示すアイランド型カウンターをダイニング側から見た図である。 図1に示すアイランド型カウンターをキッチン側から見た図である。 図1に示すアイランド型カウンターを西側から見た側面図である。 図1に示すアイランド型カウンターを東側から見た側面図である。 図1に示すアイランド型カウンターの上面図である。
以下、本発明に係る住居の実施形態について図面を参照して例示説明する。各図において同一の構成には同一の符号を付している。
図1は、本発明に係る住居の一実施形態として住居100の平面図である。住居100は、例えば、自立して生活可能な高齢者の単身又は夫婦向けの集合住宅の一住戸であってよい。
図1に示すように、住居100は、リビング10a、ダイニング10b及びキッチン10cが一体となった16.7m(約10帖)~20.0m(約12帖)のリビングダイニングキッチン10を備える。本件発明において、面積は壁芯面積である。図2は、リビングダイニングキッチン10のうち、ダイニング10b及びキッチン10cを居住者が利用している様子を示す図である。なお、図1及び図2、並びに、後で参照する図3~図10では、図1に示す平面視でのキッチンセット30の長手方向を符号「A」で示し、図1に示す平面視でのキッチンセット30の短手方向を符号「B」で示している。
図1に示すように、本実施形態のリビングダイニングキッチン10は、区画壁11に囲まれており、平面視形状が東西方向(図1ではキッチンセット30の長手方向Aと同じ方向)よりも南北方向(図1ではキッチンセット30の短手方向Bと同じ方向)に長い略長方形状である。
本実施形態のリビングダイニングキッチン10を区画する区画壁11のうちの、リビングダイニングキッチン10の北側に配置され東西方向に延びる壁部を第1壁部11aとし、第1壁部11aの西側から南側に延びる壁部を第2壁部11bとし、第1壁部11aの東側の端部から南側に延びる壁部を第3壁部11cとし、第2壁部11bの南側の端部と第3壁部11cの南側の端部とを接続する、東西方向に延びる壁部を第4壁部11dとする。
図1、図2に示すように、本実施形態のリビングダイニングキッチン10には、壁付けのキッチンセット30と、吊戸棚収納50と、アイランド型カウンター70と、が備え付けられている。
図1に示すように、本実施形態のキッチンセット30は、第1壁部11aに沿って、第1壁部11aに壁付けされて設けられている。また、本実施形態のキッチンセット30は、リビングダイニングキッチン10の床13、第1壁部11a、及び、第3壁部11cに取り付けられることで、リビングダイニングキッチン10に備え付けられている。また、本実施形態のキッチンセット30は、第1壁部11aに対して東寄りに配置されており、キッチンセット30の西側の床13には冷蔵庫を配置可能な冷蔵庫置き場12が設けられている。また、本実施形態のキッチンセット30は、長手方向Aが東西方向になるように延在しており、短手方向Bの一方側である南側から使用する向きに配置されている。詳細は後述するが、本実施形態のキッチンセット30は、シンク31、加熱調理器32、開放収納部33等を備えている。
図2に示すように、吊戸棚収納50は、キッチンセット30の上方に備え付けられている。より具体的に、本実施形態の吊戸棚収納50は、キッチンセット30の上方で、第1壁部11aに取り付けられることで、リビングダイニングキッチン10に備え付けられている。詳細は後述するが、本実施形態の吊戸棚収納50は、開閉可能な建具51aが設けられている、例えば調理器具、食器等を収納可能な収納部51を備えている。
図1に示すように、アイランド型カウンター70は、平面視でキッチンセット30と対向する位置にキッチンセット30から離間して配置されている。より具体的に、本実施形態のアイランド型カウンター70は、キッチンセット30に対して南側に離間した位置に配置されている。そして、リビングダイニングキッチン10において、ダイニング10b及びキッチン10cは、アイランド型カウンター70により南北に区画されている。アイランド型カウンター70は、リビングダイニングキッチン10の床13に取り付けられることで、リビングダイニングキッチン10に備え付けられている。詳細は後述するが、アイランド型カウンター70は、ダイニング10b側(本実施形態では南側)及びキッチン10c側(本実施形態では北側)の両側から利用可能な第1両側収納部80a及び第2両側収納部80b、等を備えている。
ここで、図1に示すように、リビングダイニングキッチン10のダイニング10b及びキッチン10cのうち、上述したキッチンセット30、吊戸棚収納50及びアイランド型カウンター70、以外の場所に、備え付けの食器棚が設けられていない。なお、ここで言う「食器棚」とは、少なくとも食器を収納可能な棚であればよく、食器以外の例えば調理用家電、ゴミ入れ等の別の物品を収納可能なスペースを有していてもよい。
上述したように、リビングダイニングキッチン10は、16.7m(約10帖)~20.0m(約12帖)の広さを有する。そのため、高齢者や障害者の単身又は夫婦にとって狭すぎることなく、また広すぎることもなく、利用し易い適度な広さとされている。但し、リビングダイニングキッチン10は、16.7m(約10帖)~18.5m(約11帖)の広さとすることがより好ましく、18.5mの広さとすることが特に好ましい。このようにすることで、上述した利用し易さを維持しつつ、資金面でも有利になり易い。しかしながら、リビングダイニングキッチン10を上記のように16.7m~20.0mの広さとすると、ダイニング10b又はキッチン10cにおいて食器棚を設置しない限り、ダイニング10b及びキッチン10cにおいて主に利用される居住者の所有物を収納するための十分な収納スペースを確保することが難しい。十分な収納スペースが確保できないと、例えばダイニングテーブル15a上などに、居住者の所有物が放置され易い。その一方で、上記広さのリビングダイニングキッチン10のダイニング10b又はキッチン10cに食器棚を設置すると、例えば通路幅が狭くなる等、ダイニング10b及びキッチン10cでの移動動線が、高齢者や障害者にとって利用し難いものになり易い。
以上のことから、リビングダイニングキッチン10を16.7m~20.0mの広さとして、高齢者や障害者の単身又は夫婦にとって利用し易いコンパクトな間取りとしつつ、収納スペースの確保及び移動動線の確保の両立を実現することが望まれている。
リビングダイニングキッチン10では、上述したキッチンセット30、吊戸棚収納50及びアイランド型カウンター70が備え付けられていることで、ダイニング10b及びキッチン10cに、これらとは別の食器棚を設けることなく、ダイニング10b及びキッチン10cでの収納スペースの確保及び移動動線の確保の両立が可能である。この点について、以下詳細に説明する。
図2に示すように、キッチンセット30は、ワークトップ34の下方に設けられ、キッチンセット30の正面側(本実施形態では南側)に向かって開放されている開放収納部33を、少なくとも備えている。開放収納部33は、例えば、炊飯器、電気ポット、トースター等の調理用家電置き場として使用可能である。また、図2に示すように、キッチンセット30の上方には、吊戸棚収納50が備え付けられている。吊戸棚収納50には、例えば調理器具、食器等を収納可能である。更に、図2に示すように、アイランド型カウンター70は、ダイニング10b側(本実施形態では南側)及びキッチン10c側(本実施形態では北側)の両側から利用可能な第1両側収納部80a及び第2両側収納部80bを備えている。このように、リビングダイニングキッチン10のダイニング10b及びキッチン10cには、収納スペースとして、キッチンセット30の開放収納部33、吊戸棚収納50、並びに、アイランド型カウンター70の第1両側収納部80a及び第2両側収納部80b、が少なくとも確保されている。これにより、ダイニング10b及びキッチン10cでの収納スペースを確保できる。
そのため、リビングダイニングキッチン10のダイニング10b及びキッチン10cのうち、上述したキッチンセット30、吊戸棚収納50及びアイランド型カウンター70、以外の場所に、他の収納スペースを確保するための食器棚を配置しなくてよい。これにより、16.7m~20.0mのコンパクトなリビングダイニングキッチン10が、食器棚を配置することで狭くなることを抑制できる。また、これにより、ダイニング10b及びキッチン10cでの移動動線を確保し易くなる。更に、周囲の回遊動線が確保されているアイランド型カウンター70を配置することで、ダイニング10b及びキッチン10cにおいて利用し易い移動動線を実現できる。
このように、リビングダイニングキッチン10によれば、ダイニング10b及びキッチン10cのうち、上述したキッチンセット30、吊戸棚収納50及びアイランド型カウンター70、以外の場所に、食器棚を設けることなく、ダイニング10b及びキッチン10cでの収納スペースの確保及び移動動線の確保の両立が可能である。これにより、16.7m~20.0mのコンパクトな間取りとしつつも、ダイニング10b及びキッチン10cでの収納スペースの確保及び移動動線の確保が両立できる、高齢者の単身又は夫婦にとっても利用し易いリビングダイニングキッチン10を実現することができる。
以下、図1~10を参照して、本実施形態のリビングダイニングキッチン10の更なる詳細について説明する。本実施形態のリビングダイニングキッチン10には、上述したキッチンセット30、吊戸棚収納50及びアイランド型カウンター70に加えて、水切り棚90及びレンジフード95が備え付けられている。
<キッチンセット30>
まず、図1~5を参照して、本実施形態のキッチンセット30について説明する。図3は、キッチンセット30の上面図である。図4は、キッチンセット30の正面図である。図4では、キッチンセット30に加えて、キッチンセット30の上方に備え付けられている吊戸棚収納50、水切り棚90及びレンジフード95を併せて示している。また、図4では、説明の便宜上、キッチンセット30のシンク31の位置を破線により示している。図5は、キッチンセット30の側面図である。図5では、キッチンセット30に加えて、キッチンセット30の上方に備え付けられている吊戸棚収納50及び水切り棚90を併せて示している。また、図5では、説明の便宜上、シンク31、及び、シンク31の下方に形成されているニースペース部38、の位置を破線により示している。更に、図5では、説明の便宜上、吊戸棚収納50の内部の収納部51を破線により示している。
図3に示すように、本実施形態のキッチンセット30は、ワークトップ34上に、シンク31、加熱調理器32、第1カウンター35、及び、第2カウンター36を備えた、直線型(I型)のキッチンセットである。
図3~図5に示すように、シンク31は、水栓41を備えている。シンク31を用いて、食材、食器、調理器具等を洗浄することができる。
加熱調理器32は、電気、ガス、IH等により加熱調理が可能な1つ以上(本実施形態では2つ)の加熱部32aを備えている。
第1カウンター35は、シンク31と加熱調理器32との間に位置し、加熱前の食材の下準備や、加熱後の食材の盛り付けを行うことが可能な、調理、配膳等の作業スペースとして利用されてよい。
第2カウンター36は、シンク31に対して第1カウンター35とは逆側に位置する。言い換えれば、シンク31を挟んで両側に、第1カウンター35及び第2カウンター36が配置されている。また、第2カウンター36の幅W5は、第1カウンター35の幅W4よりも大きくなっている。この第2カウンター36には、例えば電子レンジ等の、使用頻度の高い調理用家電を常時載置して使用してもよい。また、第2カウンター36は、第1カウンター35と同様に調理、配膳等の作業スペースとして、また、食器や調理器具等の載置スペースとして利用してもよい。第2カウンター36の後方側(本実施形態では北側)における第1壁部11aには、調理用家電に電気を供給するためのコンセントが設けられている。
また、図2、図4に示すように、第2カウンター36の下方には、例えば、炊飯器、電気ポット、トースター等の調理用家電を収納可能な、前方が開放された開放収納部33が設けられている。この構成によれば、第2カウンター36に調理用家電を載置できるだけでなく、第2カウンター36の下方の開放収納部33においても別の調理用家電を載置できる。そのため、複数の調理用家電を利用する際に、調理をする高齢者が横に移動する距離を抑えることができ、調理の作業効率を高めることができる。例えば、冷凍したパンを解凍するために第2カウンター36に載置した電子レンジを利用し、続いて、解凍したパンを焼くために開放収納部33に載置したトースターを利用する際に、調理をする高齢者等が横に移動する距離を抑えて、効率よく調理をすることができる。なお、開放収納部33に収納される調理用家電は、開放収納部33に収納された状態で使用されるものに限られず、開放収納部33から取り出されて使用されるものであってもよい。
また、開放収納部33は、炊飯器や電気ポット等の調理用家電を載置可能であって、前後方向(本実施形態では南北方向)にスライド可能に設けられている載置台33aを備えてよい。載置台33aは、例えば、ガイドレール及びローラ等を備えたスライド機構によりスライド可能であってよい。このように、開放収納部33が前後方向にスライド可能な載置台33aを備えることで、居住者である高齢者が、楽な姿勢で、載置台33aに載置した炊飯器等の調理用家電を使用することができる。そのため、高齢者の身体的な負担を軽減することができる。このような観点から、載置台33aは、ワークトップ34の上面から、300~400mm低い位置にあることが好ましい。
また、開放収納部33を構成する背板には、調理用家電に電気を供給するためのコンセント33bが設けられていることが好ましい。これにより、開放収納部33に収納される調理用家電を、開放収納部33に収納された状態のまま使用し易くなる。
開放収納部33の下方には、引出し収納37が設けられている。引出し収納37は、例えば、調理器具や調味料などの物品を収納するために使用されてよい。
また、図4、図5に示すように、シンク31の下方にはニースペース部38が設けられている。ニースペース部38は、椅子や車椅子に座った状態での作業を可能として、長時間にわたる立った状態での作業が困難な高齢者の身体的な負担を軽減することができる。また、図5に示すように、このニースペース部38は、キッチンワゴン39を収納可能なスペースとしても利用可能である。
なお、ニースペース部38は、例えば、ゴミを置くための空間として利用してもよい。また、本実施形態では、加熱調理器32及び第1カウンター35の下方に、引出し収納40が設けられているが、ニースペース部を設けてもよい。
以上のような構成を有する本実施形態のキッチンセット30にあっては、第1カウンター35よりも大きい第2カウンター36を、シンク31に対して第1カウンター35とは逆側に配置し、電子レンジ等の調理用家電を配置する空間をキッチンセット30のワークトップ34上に確保することができる。そのため、加熱調理器32による加熱調理と、第2カウンター36に載置した電子レンジ等による調理とを行う場合に、後方に振返る動作や、比較的長い距離を移動する動作が発生せず、身体的な負担を軽減できる。よって、快適に調理を行うことができ、作業効率を高めることができる。このような特徴を有する本実施形態のキッチンセット30は、特に、身体機能の低下しつつある高齢者にとって有効である。また、第1カウンター35及び第2カウンター36を設けたことで、調理、配膳のための作業スペースも十分に確保しているため、適度に料理を楽しみたい自立した高齢者にとっても好適である。したがって、本実施形態のキッチンセット30は、例えば、自立した高齢者の単身又は夫婦向けの賃貸住宅に採用されることが好ましい。
また、本実施形態のキッチンセット30にあっては、第1カウンター35の幅W4と第2カウンター36の幅W5の和が、ワークトップ34全体の幅W1の1/3以上であることが好ましい。このような構成とすることで、第1カウンター35及び第2カウンター36を合わせた十分な作業スペースの確保と、調理用家電を載置するスペースの確保を両立することができる。
さらに好適には、第2カウンター36の幅W5が、ワークトップ34全体の幅W1の1/3以上であることが好ましい。これによれば、ワークトップ34全体における第2カウンター36の割合を、従来よりも格段に大きく確保して、第2カウンター36に電子レンジ等の調理用家電を載置するスペースを確保しながら、さらに作業スペース等も確保することができる。
なお、本実施形態のキッチンセット30は、キッチン10cにおいて適度な大きさに収めて、冷蔵庫やダイニング10bにおけるダイニングテーブル15a等の他の構成物品を載置するスペースを確保するとともに、作業効率が低下しない程度の十分な大きさを確保する観点から、ワークトップ34の全体の幅W1は、1800mm~2700mmとすることが好ましく、より好適には、2200mm~2400mmとすることが望ましい。ワークトップ34の奥行D1は、600mm~650mmとすることが好ましい。また、ワークトップ34の上面の床13からの高さH1は、650mm~850mmとすることが好ましく、好適には、800mm程度とすることが望ましい。
また、シンク31の幅W2は、500mm~700mmであることが好ましく、より好適には、600mm程度であることが望ましい。
加熱調理器32の幅W3は、400mm~500mmであることが好ましく、より好適には、450mm程度であることが望ましい。なお、加熱調理器32は、図3に示すように、矩形の領域の対角線上に設けられた2つの加熱部32aを備えたものであることが好ましい。このように、同時に2つの加熱部32aを利用可能とすることで、加熱調理器32による加熱調理の効率性をある程度確保しつつ、3つ以上の加熱部32aを備える構成と比較して、加熱調理器32の幅W3を小さくして、第1カウンター35の幅W4及び第2カウンター36の幅W5を、大きく確保することが可能となる。なお、高齢者にとっては、3つの加熱部を同時に使用する頻度は低い。そのため、加熱調理器32の加熱部32aを2つとしても、作業上の悪影響は発生し難い。
また、第1カウンター35の幅W4は、400mm~750mmであることが好ましく、より好適には、400mm~600mmとしてもよい。これによれば、作業スペースとしての機能を十分に発揮することができる。
更に、第2カウンター36の幅W5は、600mm~1200mmであることが好ましく、これによれば、例えば、幅が450mm程度の電子レンジを、余裕を持って載置することができ、さらに作業スペース等も確保することができる。
<吊戸棚収納50>
次に、図2、図4、図5を参照して、本実施形態の吊戸棚収納50について説明する。本実施形態の吊戸棚収納50は、キッチンセット30のシンク31、第1カウンター35、及び第2カウンター36の上方に設けられている。吊戸棚収納50は収納部51を備え、収納部51には、調理器具、食器等の物品を収納可能である。また、吊戸棚収納50は、収納部51を開閉可能な建具51aを備える。建具51aは、例えば、ヒンジを支点に開閉可能に構成されてよい。本実施形態にあっては、吊戸棚収納50の下端50aは、後述するレンジフード95の下端95aよりも低い位置にある。このように吊戸棚収納50を下方に配置することで、高いところに手を伸ばす動作が困難な高齢者にとっても容易に吊戸棚収納50を利用することができる。また、吊戸棚収納50を低くすることで、吊戸棚収納50から物品を取り出す際に脚立等を使用する必要が無くなり、高齢者が脚立等から落下して怪我をする危険性を低減することができる。なお、具体的には、吊戸棚収納50の下端50aは、レンジフード95の下端95aよりも100mm程度低い位置に設定することができ、床13から1400~1600mmの高さとすることができる。また、吊戸棚収納50の下面部には、第2カウンター36を照らすための照明装置が設けられてよい。
また、吊戸棚収納50の上端50bは、天井面から所定の距離をあけて、下方に位置することが好ましい。このような構成とすることで、上記のような危険性を低減する効果に加え、吊戸棚収納50の上方に、例えばレンジフード95からの排気管等の配管や、電気配線を収容可能な空間を設けることができる。具体的には、吊戸棚収納50の上端50bは、天井面から300mm~600mm程度低い位置に設定することができる。また、吊戸棚収納50の上端50bは、床13から1800~2000mmの高さとすることが好ましい。このようにすることで、吊戸棚収納50の収納部51の全域を、高齢者にとって利用し易い高さに配置できる。本実施形態では、吊戸棚収納50の幅が、シンク31、第1カウンター35、及び第2カウンター36を合わせた幅の略全体にわたっているが、これに限られるものではなく、吊戸棚収納50の幅や、幅方向の位置は適宜変更可能である。なお、本実施形態では吊戸棚収納50の下端50aをレンジフード95の下端95aよりも低い位置に設定しているため、圧迫感を与えないようにするために、吊戸棚収納50の奥行きは通常よりも小さいことが好ましく、例えば、280mm以下とすることができる。
<水切り棚90>
次に、図2、図4、図5を参照して、本実施形態の水切り棚90について説明する。水切り棚90は、シンク31で洗浄した後の食器、調理器具等を置いておく棚である。水切り棚90には、例えば多数の開口を有するかご状又はメッシュ状であり、洗浄後の食器等に付着する水を下方に落とすための開口が設けられている。
図2、図4に示すように、本実施形態の水切り棚90は、シンク31に対して上方の位置であって、吊戸棚収納50の下方の位置に設けられている。これにより、水切り棚90に置かれる食器等を伝って下方に落ちる水分を、シンク31内に落とすことができる。本実施形態の水切り棚90は、吊戸棚収納50から吊り下げられていると共に、第1壁部11aに対して取り付けられている。但し、水切り棚90は、例えば、吊戸棚収納50から吊り下げられており、第1壁部11aに対して取り付けられていない構成であってもよい。また、水切り棚90は、例えば、吊戸棚収納50から吊り下げられておらず、第1壁部11aに対して取り付けられている構成であってもよい。
また、本実施形態の水切り棚90は、キッチンセット30のシンク31に対して上方に配置されているが、この構成に限られない。水切り棚90は、例えば、キッチンセット30のシンク31内に配置されていてもよい。
水切り棚90が設けられていることで、水切り棚90を、食器等を収納する収納スペースの一部として活用できる。
<レンジフード95>
図4に示すように、レンジフード95は、加熱調理器32の上方に備え付けられている。レンジフード95は、加熱調理器32での加熱調理の際に生じる油煙、蒸気、及び臭い等を外部に排出することができる。図3、図4に示すように、レンジフード95の駆動を操作するスイッチ96を、キッチンセット30の加熱調理器32側に隣接する第3壁部11cに、高齢者にとって手の届き易い高さで設けることが好ましい。これにより、レンジフード95の操作時の身体的負担を軽減することができる。
<アイランド型カウンター70>
次に、図1、図2、図6~図10を参照して、本実施形態のアイランド型カウンター70について説明する。図6は、アイランド型カウンター70をダイニング10b側(本実施形態では南側)から見た正面図である。図7は、アイランド型カウンター70をキッチン10c側(本実施形態では北側)から見た背面図である。図8、図9は、アイランド型カウンター70の側面図である。より具体的に、図8は、アイランド型カウンター70を西側から見た側面図であり、図9は、アイランド型カウンター70を東側から見た側面図である。図10は、アイランド型カウンター70を上側から見た上面図である。
図1に示すように、アイランド型カウンター70は、ダイニング10bとキッチン10cとを区画している。図1に示すリビングダイニングキッチン10では、アイランド型カウンター70のダイニング10b側(本実施形態では南側)に隣接する位置に、ダイニングテーブル15aが配置されている。アイランド型カウンター70は、リビングダイニングキッチン10の床13に固定されている。
本実施形態のアイランド型カウンター70は、外形が略直方体状であり、図1に示すように平面視形状が略長方形に形成されている。以下のアイランド型カウンター70の説明では、平面視形状の長方形の長手方向を幅方向(図1では東西方向であり、長手方向Aと同じ方向)とし、短手方向を奥行き方向(図1では南北方向であり、短手方向Bと同じ方向)とする。
図1に示すアイランド型カウンター70は、奥行き方向の一方側であるダイニング10b側がダイニングテーブル15aと近接または当接して隣接している。また、図1に示すアイランド型カウンター70は、奥行き方向の他方側であるキッチン10c側がキッチンセット30と離間している。アイランド型カウンター70とキッチンセット30との間は、人が通行したり作業したりできるようになっている。アイランド型カウンター70の幅寸法は、ダイニングテーブル15aの短手方向の寸法よりも大きく形成され、アイランド型カウンター70の幅方向の中心と、ダイニングテーブル15aの短手方向の中心とが揃うように配置されている。
また、図1に示すように、リビングダイニングキッチン10には、アイランド型カウンター70の幅方向の両側にも、人が通行可能なスペースが確保されている。このように、本実施形態のリビングダイニングキッチン10は、アイランド型カウンター70の周囲を人が回遊可能に構成されている。
図6~図10に示すように、本実施形態のアイランド型カウンター70は、上端部に設けられる天板部71と、この天板部71の下側で高さ方向の中間部に設けられる棚板部72と、奥行き方向のダイニング10b側の縁部において棚板部72とリビングダイニングキッチン10の床13との間に設けられる第1側板部73と、奥行き方向のキッチン10c側の縁部において棚板部72とリビングダイニングキッチン10の床13との間に設けられる第2側板部74と、幅方向の一方側である東側の縁部において天板部71とリビングダイニングキッチン10の床13との間に設けられる第3側板部75と、幅方向の中間部において棚板部72とリビングダイニングキッチン10の床13との間に設けられる中板部76と、天板部71と棚板部72との間に設けられる第1~第3仕切り板部77~79と、を有している。
図6~図10に示すように、天板部71は、板面がアイランド型カウンター70の平面視形状と同じ長方形となる平板状に形成され、板面が水平面となり、幅方向に延びる向きに配置されている。図6、図7に示すように、本実施形態の天板部71の上面の床13からの高さH3は、約960~1040mmに配置されている。天板部71は、キッチンセット30のワークトップ34及びダイニングテーブル15aの天板よりも高い位置に配置されている。
図6~図10に示すように、棚板部72は、板面が長方形となる平板状に形成され、板面が水平面となり、幅方向に延びる向きに配置されている。棚板部72は、天板部71の鉛直方向下側に天板部71と間隔をあけて略平行に設けられている。本実施形態の棚板部72の上面は、床13から約700~780mmの高さに配置されている。ダイニング10b側からの利用し易さの観点で、棚板部72の上面は、ダイニングテーブル15aの天板の上面とほぼ同じ高さ、又は、これより少し高い位置、に配置されることが好ましい。
図6、図8に示すように、第1側板部73は、板面が長方形となる平板状に形成され、板面が奥行き方向を向く鉛直面となる向きで床13から立設されている。第1側板部73は、棚板部72のダイニング10b側の縁部の下側に配置され、上縁部が棚板部72のダイニング10b側の縁部と接合されている。第1側板部73は、幅方向の長さ寸法が棚板部72の幅方向の長さ寸法とほぼ同じ長さ寸法に形成され、棚板部72のダイニング10b側の縁部全長の下側に配置されている。
図7、図8に示すように、第2側板部74は、板面が長方形となる平板状に形成され、板面が奥行き方向を向く鉛直面となる向きで床13から立設されている。第2側板部74は、棚板部72のキッチン側の縁部の下側に配置され、上縁部が棚板部72のキッチン10c側の縁部と接合されている。第2側板部74は、棚板部72の幅方向の長さ寸法よりも小さく形成され、棚板部72の幅方向の一方側寄り(本実施形態では西側寄り)に配置されている。詳細は後述するが、棚板部72の下側における第2側板部74の幅方向の他方側(本実施形態では東側)には、側板部が設けられておらず、キッチン側に開口し、ダイニング10b側から使用できず、キッチン10c側から使用可能な、第2キッチン側収納部82bが形成されている。
図6、図7、図9に示すように、第3側板部75は、板面が長方形となる平板状に形成され、板面が幅方向を向く鉛直面となる向きで床13から立設されている。第3側板部75は、天板部71の幅方向の東側の縁部の下側に配置され、上縁部が天板部71の幅方向の東側の縁部と接合されている。
第3側板部75は、棚板部72の幅方向の東側に配置され、高さ方向の中間部に棚板部72の幅方向の東側の縁部が接合されている。第3側板部75は、ダイニング10b側の縁部が第1側板部73の幅方向の東側の縁部と接合されている。
図7に示すように、中板部76は、板面が長方形となる平板状に形成され、板面が幅方向を向く鉛直面となる向きで床13から立設されている。中板部76は、棚板部72の幅方向の中間部の下側に配置され、上縁部が棚板部72の下面と接合されている。中板部76は、キッチン10c側の縁部が第2側板部74の幅方向の東側の縁部と接合され、ダイニング10b側の縁部が第1側板部73のキッチン10c側の面における幅方向の中間部と接合されている。
図6、図7、図10に示すように、第1仕切り板部77および第2仕切り板部78は、板面が長方形となる平板状に形成され、板面が幅方向を向く鉛直面となる向きで棚板部72と天板部71との間に幅方向に間隔をあけて設けられている。第1仕切り板部77および第2仕切り板部78は、それぞれ上縁部が天板部71の下面と接合され、下縁部が棚板部72の上面と接合されている。
第1仕切り板部77および第2仕切り板部78は、奥行き方向の長さ寸法が天板部71および棚板部72の奥行き方向の長さ寸法よりもやや小さく、天板部71および棚板部72よりも奥行き方向の内側に配置されている。
第1仕切り板部77及び第2仕切り板部78は、いずれもアイランド型カウンター70の幅方向の中間部に配置されている。第1仕切り板部77は幅方向において、第2仕切り板部78の西側に間隔をあけて配置されている。第3側板部75と第2仕切り板部78との間隔と、第1仕切り板部77と第2仕切り板部78との間隔は、ほぼ同じ寸法となっている。中板部76は、幅方向において第1仕切り板部77と第2仕切り板部78との間の位置の下側に配置されている。
図10に示すように、第3仕切り板部79は、板面が長方形となる平板状に形成され、板面が奥行き方向を向く鉛直面となる向きで、鉛直方向で棚板部72と天板部71との間、かつ、幅方向で第3側板部75と第2仕切り板部78との間に設けられている。第3仕切り板部79は、上縁部が天板部71の下面と接合され、下縁部が棚板部72の上面と接合されている。また、第3仕切り板部79は、幅方向の西側の縁部が第2仕切り板部78の幅方向の東側の面と接合され、幅方向の東側の縁部が第3側板部75の幅方向の西側の面と接合されている。
図6、図7、図10に示すように、アイランド型カウンター70は、天板部71と棚板部72との間に、第1両側収納部80a及び第2両側収納部80bを備えている。第1両側収納部80aは、幅方向において第1仕切り板部77と第2仕切り板部78との間に設けられている。第2両側収納部80bは、幅方向において第1仕切り板部77の西側に設けられている。第1両側収納部80a及び第2両側収納部80bは、ダイニング10b側及びキッチン10c側の両側から利用可能に構成されている。
また、図6、図7、図10に示すように、アイランド型カウンター70は、天板部71と棚板部72との間に、ダイニング側収納部81及び第1キッチン側収納部82aを備えている。ダイニング側収納部81は、第2仕切り板部78と第3側板部75の間で第3仕切り板部79のダイニング10b側に設けられている。ダイニング側収納部81は、キッチン10c側から使用できず、ダイニング10b側から使用可能に構成されている。第1キッチン側収納部82aは、第2仕切り板部78と第3側板部75の間で第3仕切り板部79のキッチン10c側に設けられている。第1キッチン側収納部82aは、ダイニング10b側から使用できず、キッチン10c側から使用可能に構成されている。
更に、アイランド型カウンター70は、棚板部72の下側に、第1側板部73、第2側板部74および中板部76に3方を囲まれた側方収納部83と、第1側板部73、第3側板部75および中板部76に3方を囲まれた第2キッチン側収納部82bと、を有している。側方収納部83は、アイランド型カウンター70の幅方向の東側から使用可能に構成されている。側方収納部83には、例えば、1つ以上(本実施形態では2つ)の引き出し83a及び83bが設けられてよい。第2キッチン側収納部82bは、ダイニング10b側から使用できず、キッチン10c側から使用可能に構成されている。第2キッチン側収納部82bには、例えばゴミ入れ等を配置可能である。また、本実施形態の第2キッチン側収納部82bは、キッチンセット30のニースペース部38に収容可能なキッチンワゴン39(図5参照)を収容可能なワゴン収容部でもある。
図6、図7、図10に示すように、アイランド型カウンター70において、第1両側収納部80aおよびダイニング側収納部81のダイニング10b側には、第1両側収納部80aおよびダイニング側収納部81のダイニング10b側の開口を開閉可能な第1引き戸84aが設けられている。また、アイランド型カウンター70において、第1両側収納部80aおよび第1キッチン側収納部82aのキッチン10c側には、第1両側収納部80aおよび第1キッチン側収納部82aのキッチン10c側の開口を開閉可能な第2引き戸84bが設けられている。
図10等に示すように、第1両側収納部80a及び第2両側収納部80bは、奥行き方向に貫通していて、ダイニング10b側及びキッチン10c側に開口している。これにより、第1両側収納部80a及び第2両側収納部80bは、ダイニング10b側及びキッチン10c側の両側から使用可能である。更に、第2両側収納部80bについては、幅方向の西側も開放されている。そのため、第2両側収納部80bについては、ダイニング10b側及びキッチン10c側に加えて、幅方向の西側からも使用可能である。第2両側収納部80bは、例えば、携帯電話を置いたり、飾り棚として使用したりすることができる。
図10等に示すように、ダイニング側収納部81は、ダイニング10b側に開口しており、キッチン10c側が第3仕切り板部79により閉鎖されている。そのため、ダイニング側収納部81は、ダイニング10b側から使用可能に構成されている。第1キッチン側収納部82aは、キッチン10c側に開口しており、ダイニング10b側が第3仕切り板部79により閉鎖されている。そのため、第1キッチン側収納部82aは、キッチン10c側から使用可能に構成されている。ダイニング側収納部81及び第1キッチン側収納部82aは、第1両側収納部80aと幅方向の長さ寸法が同じ寸法となるように設計されている。
ここで、天板部71と棚板部72との間にある、第1両側収納部80a、第2両側収納部80b、ダイニング側収納部81、及び、第1キッチン側収納部82aの高さH2は、220mm以上とされることが好ましい。このようにすることで、例えばダイニングテーブル15a上に放置され易い500mlのペットボトルを、縦置き状態で収納することができる。
図6、図10に示すように、天板部71と棚板部72との間には、ダイニング10b側の縁部に沿って1枚のみの第1引き戸84aが設けられている。第1引き戸84aは、平板状に形成され、板面が奥行き方向を向く向きで幅方向にスライド可能に構成されている。天板部71の下面におけるダイニング10b側の縁部近傍には、第1引き戸84aをガイドするガイドレールが設けられている。本実施形態の第1引き戸84aは、上記ガイドレールに吊られていて、棚板部72の上面とは離間している。このため、棚板部72の上面には第1引き戸84aをガイドするためのガイドレールやガイド溝が設けられていなくてよい。
第1引き戸84aは、幅方向の寸法が第1仕切り板部77と第2仕切り板部78との間隔(第1両側収納部80aの幅寸法)、および、第2仕切り板部78と第3側板部75との間隔(ダイニング側収納部81及び第1キッチン側収納部82aの幅寸法)とほぼ同じ大きさに形成されている。このため、図10に示すように、第1引き戸84aを幅方向の一方側に移動すると、第1両側収納部80aのダイニング10b側の開口が閉鎖され、ダイニング側収納部81が開口する。これに対して、第1引き戸84aを幅方向の他方側に移動すると、第1両側収納部80aがダイニング10b側に開口され、ダイニング側収納部81の開口が閉鎖される。
また、図7、図10に示すように、天板部71と棚板部72との間には、キッチン10c側の縁部に沿って1枚のみの第2引き戸84bが設けられている。第2引き戸84bは、平板状に形成され、板面が奥行き方向を向く向きで幅方向にスライド可能に構成されている。天板部71の下面におけるキッチン10c側の縁部近傍には、第2引き戸84bをガイドするガイドレールが設けられている。本実施形態の第2引き戸84bは、上記ガイドレールに吊られていて、棚板部72の上面とは離間している。このため、棚板部72の上面には第2引き戸84bをガイドするためのガイドレールやガイド溝が設けられていなくてよい。
第2引き戸84bは、幅方向の寸法が第1仕切り板部77と第2仕切り板部78との間隔(第1両側収納部80aの幅寸法)、および、第2仕切り板部78と第3側板部75との間隔(ダイニング側収納部81及び第1キッチン側収納部82aの幅寸法)とほぼ同じ大きさに形成されている。このため、図10に示すように、第2引き戸84bを幅方向の一方側に移動すると、第1両側収納部80aのキッチン10c側の開口が閉鎖され、第1キッチン側収納部82aが開口する。これに対して、第2引き戸84bを幅方向の他方側に移動すると、第1両側収納部80aがキッチン10c側に開口され、第1キッチン側収納部82aの開口が閉鎖される。
上述したように、本実施形態の側方収納部83には、上部側に2段の引き出し83a、83bが設けられている。また、本実施形態の側方収納部83には、下部側に1つの着脱可能な棚板83cによって上下2つの空間に分割されている。上下2段の引き出し83a、83bには、それぞれ引き出し83a、83bを引き出す際に手をかける手掛け部が設けられている。側方収納部83の下側には、台輪83dが設けられている。台輪83dの内部には、コンセントが設けられている。台輪83dの内部のコンセントは、リビングダイニングキッチン10の床13に設けられた電源と接続されている。
図2、図7に示すように、第2キッチン側収納部82bは、キッチン10c側に開口している。第2キッチン側収納部82bはキッチン10c側から使用可能に構成されている。第2キッチン側収納部82bには、台輪や底板が設けられておらず、底面が床13となっていて、底面が床13と段差がない構造となっている。本実施形態の第2キッチン側収納部82bには、棚板部72から吊り下げられた引き出しかご82b1が設けられている。引き出しかご82b1は、キッチン10c側に引き出し可能に構成されている。図7に示すように、本実施形態の第2キッチン側収納部82bの側方で第2側板部74のキッチン10c側の面には、タオル掛け74aが設けられていてよい。
図6、図7に示すように、本実施形態では、棚板部72のうち、第1両側収納部80aに面する位置、及び、第2両側収納部80bに面する位置、それぞれにコンセント80a1、80b1が設けられている。第1両側収納部80a側に設けられたコンセント80a1および第2両側収納部80b側に設けられたコンセント80b1はいずれも第1仕切り板部77近傍に位置している。コンセント80a1、80b1の配線は、棚板部72から側方収納部83の内部を通り、台輪83dの内部に設けられたコンセントに接続されていてよい。
また、図10に示すように、本実施形態の天板部71には、配線を挿通可能な配線挿通孔71aが形成されている。配線挿通孔71aは、第1両側収納部80aの上側のキッチン10c寄りの位置に形成されている。配線挿通孔71aに上側から挿通された配線が第1両側収納部80aのコンセント80a1に接続可能に構成されている。天板部71の上で電気製品を使用する場合、電気製品の配線を配線挿通孔71aに通して第1両側収納部80aのコンセント80a1に接続することができる。第2両側収納部80bのコンセント80b1は、第2両側収納部80bで使用する例えば携帯電話の充電器などの配線を接続することができる。
次に、上述したアイランド型カウンター70による作用効果について説明する。上述のアイランド型カウンター70が配置される本実施形態のリビングダイニングキッチン10では、第1両側収納部80a及び第2両側収納部80bが、奥行き方向の両側に貫通していることにより、第1両側収納部80a及び第2両側収納部80bに収納した物品をダイニング10b側及びキッチン10c側の両側から取り出すことができ、アイランド型カウンター70の利便性をよくすることができる。例えば、第1両側収納部80aに調味料や食器を収納すれば、この調味料や食器をダイニング10b側及びキッチン10c側の両側から容易に取り出すことができる。
また、ダイニング側収納部81は、ダイニング10b側のみに開口していることにより、ダイニング側収納部81をダイニング10b側から使用する収納として使用することができる。
更に、第1両側収納部80a、第2両側収納部80b及びダイニング側収納部81は、天板部71の下側における高さ方向の上部側に設けられている。これにより、人はダイニング10bにおいて起立した姿勢、及び、ダイニングセット15のダイニングチェア15bに着座した姿勢、のいずれの姿勢でも、第1両側収納部80a、第2両側収納部80b及びダイニング側収納部81を快適に使用することができる。
また、本実施形態では、第1両側収納部80a、第2両側収納部80b及びダイニング側収納部81が幅方向に並んで設けられているため、ダイニングテーブル15aの西側に着座した人は第1両側収納部80a及び第2両側収納部80bにアクセスし易く、ダイニングテーブル15aの東側に着座した人はダイニング側収納部81にアクセスし易く、ダイニングテーブル15aに対してどちら側に着座してもアイランド型カウンター70を快適に使用することができる。このようにダイニング10b側から物品を容易に収納することができるため、ダイニング10bが散らかることが減り、リビングダイニングキッチン10のダイニング10b及びキッチン10cの意匠性を向上させることができる。更に、アイランド型カウンター70は、ダイニング10bとキッチン10cとの間に設けられることにより、ダイニング10b側からキッチン10c側を見通し難く、目隠しとして利用することができる。
また、アイランド型カウンター70は、天板部71の下側における高さ方向の上部側に設けられ、キッチン10c側のみに開口する第1キッチン側収納部82aを有していることにより、第1キッチン側収納部82aをキッチン10c側から使用することができる。
また、ダイニング側収納部81及び第1キッチン側収納部82aは奥行き方向に重なって設けられている。これにより、ダイニング側収納部81及び第1キッチン側収納部82aが奥行き方向に重なっておらず、幅方向の異なる位置に配置される構成と比較して、アイランド型カウンター70の幅方向の寸法をコンパクトにでき、16.7m~20.0mのリビングダイニングキッチン10に配置し易い大きさを実現し易くなる。
また、アイランド型カウンター70は、幅方向にスライドして第1両側収納部80a及びダイニング側収納部81を片方ずつダイニング10b側から閉鎖可能な第1引き戸84aと、幅方向にスライドして、第1両側収納部80a及び第1キッチン側収納部82aを片方ずつキッチン10c側から閉鎖可能な第2引き戸84bと、を備えている。これにより、第1引き戸84aによってダイニング10b側から第1両側収納部80a及びダイニング側収納部81を片方ずつ閉鎖して内部を隠すことができる。また、第2引き戸84bによってキッチン10c側から第1両側収納部80a及び第1キッチン側収納部82aを片方ずつ閉鎖して内部を隠すことができる。
また、第1両側収納部80aを第1引き戸84a及び第2引き戸84bの一方で閉鎖した状態とすることで、閉鎖した第1引き戸84a及び第2引き戸84bの一方を第1両側収納部80aの背板として使用することができる。より具体的に、第1引き戸84aで第1両側収納部80aのダイニング10b側を閉鎖することで、第1引き戸84aを、第1両側収納部80aをキッチン10c側から使用する際の背板として使用することができる。また、第2引き戸84bで第1両側収納部80aのキッチン10c側を閉鎖することで、第2引き戸84bを、第1両側収納部80aをダイニング10b側から使用する際の背板として使用することができる。
また、本実施形態のアイランド型カウンター70では、第1引き戸84a及び第2引き戸84bは、天板部71に設けられたガイドレールに支持され、棚板部72に溝やガイドレールが設けられていないため、棚板部72に溝やガイドレールが設けられている場合と比べて棚板部72の清掃を容易に行うことができる。
また、本実施形態のアイランド型カウンター70は、幅方向の一方側である西側に、ダイニング10b側及びキッチン10c側に加えて、幅方向の一方側である西側にも開口する第2両側収納部80bを有している。これにより、第2両側収納部80bをダイニング10b側及びキッチン10c側に加えて、側方である西側からも使用することができる。
また、本実施形態のアイランド型カウンター70は、第2両側収納部80bの下側に設けられ、幅方向の一方側である西側のみに開口する側方収納部83を有している。このような側方収納部83を設けることで、ダイニングセット15の西側のダイニングチェア15bに着座している人は、第1両側収納部80a及び第2両側収納部80bに加えて、側方収納部83も容易に使用することができる。
また、側方収納部83に、扉や引き出し83a、83bを設けることで、物品を露出しないように収納することができる。また、幅方向の一方側(本実施形態では西側)のみに開口する側方収納部83が、3方が開放された第2両側収納部80bの下側に設けられていることにより、第2両側収納部80b及び側方収納部83が設けられた幅方向の一方側(本実施形態では西側)の収納形態を多様化させることができる。
なお、本実施形態の側方収納部83は、幅方向の一方側としての西側に配置されているが、幅方向の他方側としての東側に配置されていてもよい。
また、本実施形態のアイランド型カウンター70は、高さ方向の下部側に設けられ、キッチン側のみに開口する第2キッチン側収納部82bを有し、第2キッチン側収納部82bの底部は、リビングダイニングキッチン10の床13となるように構成されていてもよい。このような構成とすることにより、第2キッチン側収納部82bにごみ入れやキッチンワゴン39(図5参照)などを容易に設置することができる。
また、本実施形態のアイランド型カウンター70は、天板部71の下側に設けられたコンセント80a1を有し、天板部71には、コンセント80a1に接続する配線を挿通可能な配線挿通孔71aが形成されている。これにより、天板部71の上で電化製品を使用する場合に、その配線を天板部71の側方に引き出すことなくコンセント80a1に接続することができ、使い勝手および意匠性を向上させることができる。
また、本実施形態のアイランド型カウンター70の天板部71は、キッチン10cに設けられたキッチンセット30のワークトップ34よりも高い位置に配置されていることにより、アイランド型カウンター70をキッチン10cの目隠しとして利用することができ、ダイニング10b側から意匠性を向上させることができる。
また、本実施形態のアイランド型カウンター70の第1両側収納部80a及びダイニング側収納部81は、ダイニング10bに設けられたダイニングテーブル15aの天板の高さ以上の高さ位置に配置されている。これにより、起立した状態でもダイニングセット15のダイニングチェア15bに着座した状態でも、第1両側収納部80a及びダイニング側収納部81を快適に使用することができる。
また、本実施形態のアイランド型カウンター70は、第3側板部75が設けられた幅方向の端部(本実施形態では東側の端部)が、キッチン10cに設けられているキッチンセット30の加熱調理器32に近い側となるように、配置されている。これにより、加熱調理器32で調理した際に油などがアイランド型カウンター70に飛散したとしても、飛散した油などがアイランド型カウンター70の内部に入り込むことを防止することができる。
<リビングダイニングキッチン10の間取り>
以上のように、本実施形態のリビングダイニングキッチン10のダイニング10b及びキッチン10cには、上述したキッチンセット30、吊戸棚収納50、アイランド型カウンター70、水切り棚90及びレンジフード95が備え付けられている。その一方で、本実施形態のリビングダイニングキッチン10のダイニング10b及びキッチン10cには、上述したキッチンセット30、吊戸棚収納50、アイランド型カウンター70、水切り棚90及びレンジフード95、以外の場所に、食器棚が備え付けられてない。以下、図1、図2を参照して、本実施形態のリビングダイニングキッチン10の間取りについて詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態のリビングダイニングキッチン10では、キッチンセット30が、リビングダイニングキッチン10を区画する区画壁11のうち北側の第1壁部11aに対して壁付けで配置されている。そして、図1に示すように、本実施形態のキッチンセット30は、平面視で、第1壁部11aに沿う東西方向が長手方向A、第1壁部11aの延在方向と直交する南北方向が短手方向B、となる、略長方形状である。
ここで、図1に示すように、本実施形態のリビングダイニングキッチン10は、平面視で、東西方向が短辺方向、南北方向が長辺方向、となる、略長方形状である。つまり、本実施形態のキッチンセット30の長手方向Aは、リビングダイニングキッチン10の短辺方向と一致している。また、本実施形態のキッチンセット30の短手方向Bは、リビングダイニングキッチン10の長辺方向と一致している。
また、図1に示すように、本実施形態のリビングダイニングキッチン10では、アイランド型カウンター70は、上述した幅方向が東西方向になるように配置されている。また、本実施形態のリビングダイニングキッチン10では、アイランド型カウンター70は、上述した奥行き方向が南北方向になるように配置されている。つまり、本実施形態のキッチンセット30の長手方向Aは、アイランド型カウンター70の上述の幅方向と一致している。また、本実施形態のキッチンセット30の短手方向Bは、アイランド型カウンター70の上述の奥行き方向と一致している。
以下、本実施形態のキッチンセット30の長手方向A、本実施形態のリビングダイニングキッチン10の短辺方向、及び、本実施形態のアイランド型カウンター70の幅方向、を、単に「長手方向A」と記載する。また、本実施形態のキッチンセット30の短手方向B、本実施形態のリビングダイニングキッチン10の長辺方向、及び、本実施形態のアイランド型カウンター70の奥行き方向、を、単に「短手方向B」と記載する。
図1に示すように、アイランド型カウンター70は、キッチンセット30に対して短手方向Bに間隔をあけて対向して配置され、短手方向Bにおいてダイニング10bとキッチン10cとを区画している。また、アイランド型カウンター70は、第2壁部11b及び第3壁部11cに対して長手方向Aに間隔をあけて配置されている。
つまり、図1に示すように、本実施形態のリビングダイニングキッチン10では、アイランド型カウンター70の周囲に、回遊動線が確保されている。図1に示すように、アイランド型カウンター70のキッチン10c側である、アイランド型カウンター70とキッチンセット30との間のスペースは、キッチンセット30の正面作業スペースとしても利用されるキッチン側通路部14aである。また、アイランド型カウンター70のダイニング10b側は、ダイニングセット15が隣接して配置されている。更に、アイランド型カウンター70の長手方向Aの両側には、側方通路部14b、14cが設けられている。居住者は、アイランド型カウンター70に対してダイニング10b側とキッチン10c側とを、アイランド型カウンター70の長手方向Aの両側に設けられている側方通路部14b、14cを通じて容易に行き来することができる。そのため、ダイニング10b及びキッチン10cにおいて、居住者にとって利用し易い動線を確保できる。
平面視におけるダイニング10b及びキッチン10cの長手方向Aの長さW8は、3000~3700mmであることが好ましく、3250~3500mmであることがより好ましく、3300~3400mmであることが特に好ましい。このようにすることで、ダイニング10b及びキッチン10cが、高齢者や障害者の単身又は夫婦にとって利用し易いコンパクトな間取りとなり易い。なお、長さW8は壁芯同士の距離である。
また、平面視におけるアイランド型カウンター70の長手方向Aの長さW9は、1000~1200mmであることが好ましく、1050~1150mmであることがより好ましく、1100mm±10mmとすることが特に好ましい。このようにすることで、長手方向Aの長さW8が3000~3700mmである、コンパクトなダイニング10b及びキッチン10cであっても、アイランド型カウンター70の長手方向Aの両側の側方通路部14b、14cの通路幅W6を確保し易くなる。
なお、側方通路部14b、14cの通路幅W6は、750mm以上であることが好ましく、800mm以上とすることが、より好ましい。通路幅W6を750mm以上とすることで、歩行可能な居住者にとって移動し易い幅を確保できる。800mm以上とすることで、車いすを利用する居住者であっても移動し易い幅を確保できる。
また、平面視におけるアイランド型カウンター70の短手方向Bの長さD3(図10参照)は、300~500mmであることが好ましく、400~500mmであることがより好ましい。このようにすることで、短手方向Bにおけるキッチン10c及びアイランド型カウンター70の合計長さを抑制しつつ、キッチン側通路部14aの通路幅W7を確保し易くなる。なお、キッチン側通路部14aの通路幅W7は800mm以上とされることが好ましい。これにより、キッチンセット30を利用する際の作業性を高めることができる。
また、上述したように、本実施形態のキッチンセット30は、シンク31の下方に形成されているニースペース部38と、このニースペース部38に収容可能なキッチンワゴン39と、を備えている。図5に示すように、キッチンワゴン39は、ニースペース部38から南側のキッチン側通路部14aに飛び出ることなく、ニースペース部38内に収容可能である。本実施形態のアイランド型カウンター70は、ダイニング10b側から使用できず、キッチン10c側から使用可能な、第1キッチン側収納部82a及び第2キッチン側収納部82bを備えている。そして、図2に示すように、第2キッチン側収納部82bは、キッチンワゴン39を収容可能なワゴン収容部を構成している。つまり、本実施形態のキッチンワゴン39は、キッチンセット30のニースペース部38のみならず、アイランド型カウンター70のワゴン収容部としての第2キッチン側収納部82bにも収容可能である。なお、キッチンワゴン39は、ワゴン収容部としての第2キッチン側収納部82bから北側のキッチン側通路部14aに飛び出ることなく、第2キッチン側収納部82b内に収容可能である。このように、キッチンワゴン39が、キッチンセット30のニースペース部38のみならず、アイランド型カウンター70のワゴン収容部としての第2キッチン側収納部82bに収納可能であることにより、キッチンワゴン39がキッチン側通路部14aや、側方通路部14b、14cに放置されて、アイランド型カウンター70の周囲の回遊動線が確保できなくなることを抑制できる。キッチンワゴン39がキッチン側通路部14aや、側方通路部14b、14cに放置されることによる、ダイニング10b及びキッチン10cの意匠性の低下を、抑制できる。
また、図1に示すように、本実施形態の住居100は、短手方向B(本実施形態ではリビングダイニングキッチン10の長辺方向と同じ方向)でリビングダイニングキッチン10に隣接する隣接部28aを含むベランダ、テラス等の専用屋外空間28を備えている。具体的に、本実施形態のリビングダイニングキッチン10では、長手方向Aにおいて、リビング10a、ダイニング10b、キッチン10cが、この順で配置されている。より具体的に、本実施形態のリビングダイニングキッチン10では、北側から南側に向かって、キッチン10c、ダイニング10b、リビング10a、の順に配置されている。そして、専用屋外空間28の隣接部28aは、リビングダイニングキッチン10のリビング10aの南側に隣接して配置されている。本実施形態の専用屋外空間28は、隣接部28aのみからなる。リビングダイニングキッチン10のリビング10aと、専用屋外空間28の隣接部28aと、の間には区画壁11のうち第4壁部11dが配置されている。第4壁部11dは、住居100の屋内外を区画する外壁の一部である。図1に示すように、第4壁部11dには、掃き出し窓11d1が設けられている専用屋外空間出入口11d2が形成されている。
そして、本実施形態の住居100では、リビングダイニングキッチン10と、専用屋外空間28の隣接部28aと、の広さの合計が20.0m(約12帖)~22.6m(約13.5帖)である。これに対して、専用屋外空間28の隣接部28aの短手方向B(本実施形態ではリビングダイニングキッチン10の長辺方向と同じ方向)の長さD2が1000mm以上1250mm以下である。つまり、リビングダイニングキッチン10と、専用屋外空間28の隣接部28aと、の広さの合計が20.0m~22.6mという比較的コンパクトな間取りでありながら、隣接部28aの短手方向Bの長さD2を1000mm以上確保している。換言すれば、本実施形態の住居100では、隣接部28aの短手方向Bの長さD2を1000mm未満としリビングダイニングキッチン10を広くする間取りを採用せず、隣接部28aの短手方向Bの長さD2を1000mm以上確保している。高齢者の単身又は夫婦にとって、リビングダイニングキッチン10は、使い勝手のよい適度な広さであることが好ましい。その一方で、洗濯物の物干しスペースや植木鉢の配置スペース等として、広い専用屋外空間28を好む高齢者は多い。そのため、本実施形態の住居100では、リビングダイニングキッチン10と、専用屋外空間28の隣接部28aと、の合計広さにおける隣接部28aの広さが占める割合を高めた間取りとしている。これにより、高齢者の単身又は夫婦にとっての利用し易さを、より高めることができる。
なお、図1に示すように、本実施形態の住居100は、上述したリビングダイニングキッチン10及び専用屋外空間28に加えて、玄関21、廊下22、トイレ23、洗面室24、浴室25、寝室26、及び、ウォークインクローゼット27、を備えている。
玄関21及び廊下22は連続している。廊下22は、仕切壁29aを介して、トイレ23と隣接している。仕切壁29aには、廊下22とトイレ23とを行き来可能にする出入口29a1が形成されている。また、廊下22は、第2壁部11bを介して、リビングダイニングキッチン10のキッチン10cと隣接している。第2壁部11bには、廊下22とリビングダイニングキッチン10とを行き来可能にする出入口11b1が形成されている。また、洗面室24は、第3壁部11cを介してリビングダイニングキッチン10のキッチン10cと隣接している。第3壁部11cには、洗面室24とリビングダイニングキッチン10とを行き来可能にする出入口11c1が形成されている。上述した第2壁部11bの出入口11b1と、第3壁部11cの出入口11c1と、は平面視で対向する位置に形成されている。また、洗面室24は、第3壁部11cと対向する位置にある仕切壁29bを介して、浴室25と隣接している。仕切壁29bには、洗面室24と浴室25とを行き来可能にする出入口29b1が形成されている。更に、寝室26は、第3壁部11cを介してリビングダイニングキッチン10のリビング10aと隣接している。第3壁部11cには、寝室26とリビング10aとを行き来可能にする出入口11c2が形成されている。寝室26には、ウォークインクローゼット27が設けられている。
本発明に係る住居は上述した実施形態に示す具体的な構成に限られず、特許請求の範囲を逸脱しない限り、種々の変形、変更が可能である。
本発明は住居に関する。
10:リビングダイニングキッチン
10a:リビング
10b:ダイニング
10c:キッチン
11:区画壁
11a:第1壁部
11b:第2壁部
11b1:出入口
11c:第3壁部
11c1、11c2:出入口
11d:第4壁部
11d1:掃き出し窓
11d2:専用屋外空間出入口
12:冷蔵庫置き場
13:床
14a:キッチン側通路部
14b、14c:側方通路部
15:ダイニングセット
15a:ダイニングテーブル
15b:ダイニングチェア
21:玄関
22:廊下
23:トイレ
24:洗面室
25:浴室
26:寝室
27:ウォークインクローゼット
28:専用屋外空間
28a:隣接部
29a、29b:仕切壁
29a1、29b1:出入口
30:キッチンセット
31:シンク
32:加熱調理器
32a:加熱部
33:開放収納部
33a:載置台
33b:コンセント
34:ワークトップ
35:第1カウンター
36:第2カウンター
37:引出し収納
38:ニースペース部
39:キッチンワゴン
40:引出し収納
41:水栓
50:吊戸棚収納
50a:吊戸棚収納の下端
50b:吊戸棚収納の上端
51:収納部
51a:建具
70:アイランド型カウンター
71:天板部
71a:配線挿通孔
72:棚板部
73:第1側板部
74:第2側板部
74a:タオル掛け
75:第3側板部
76:中板部
77:第1仕切り板部
78:第2仕切り板部
79:第3仕切り板部
80a:第1両側収納部
80a1:コンセント
80b:第2両側収納部
80b1:コンセント
81:ダイニング側収納部
82a:第1キッチン側収納部
82b:第2キッチン側収納部
82b1:引き出しかご
83:側方収納部
83a、83b:引き出し
83c:棚板
83d:台輪
84a:第1引き戸
84b:第2引き戸
90:水切り棚
95:レンジフード
95a:レンジフードの下端
96:スイッチ
A:キッチンセットの長手方向
B:キッチンセットの短手方向
D1:キッチンセットの奥行
D2:キッチンセットの短手方向における隣接部の長さ
D3:キッチンセットの短手方向におけるアイランド型カウンターの長さ
H1:ワークトップの上面の床からの高さ
H2:第1両側収納部、第2両側収納部、ダイニング側収納部、及び、第1キッチン側収納部の高さ
H3:アイランド型カウンターの天板部の上面の床からの高さ
W1:ワークトップ全体の幅
W2:シンクの幅
W3:加熱調理器の幅
W4:第1カウンターの幅
W5:第2カウンターの幅
W6:側方通路部の通路幅
W7:キッチン側通路部の通路幅
W8:キッチンセットの短手方向におけるダイニング及びキッチンの長さ
W9:キッチンセットの短手方向におけるアイランド型カウンターの長さ

Claims (7)

  1. リビング、ダイニング及びキッチンが一体となった16.7m~20.0mのリビングダイニングキッチン、を備える住居であって、
    前記リビングダイニングキッチンには、
    シンクを備える、壁付けのキッチンセットと、
    前記キッチンセットの上方に備え付けられている吊戸棚収納と、
    平面視で前記キッチンセットと対向する位置に前記キッチンセットから離間して配置され、前記ダイニングと前記キッチンとを区画する、備え付けのアイランド型カウンターと、が設けられており、
    前記キッチンセットは、ワークトップの下方に設けられ、前記キッチンセットの正面側に向かって開放されている開放収納部を備え、
    前記アイランド型カウンターは、前記ダイニング側及び前記キッチン側の両側から利用可能な両側収納部を備え、
    前記ダイニング及び前記キッチンのうち、前記キッチンセット、前記吊戸棚収納及び前記アイランド型カウンター、以外の場所に、備え付けの食器棚が設けられていない、住居。
  2. 前記キッチンセットの前記シンクに対して上方の位置であって、前記吊戸棚収納の下方の位置に、水切り棚が設けられている、請求項1に記載の住居。
  3. 前記キッチンセットは、前記シンク内に配置される水切り棚を備える、請求項1に記載の住居。
  4. 前記アイランド型カウンターは、前記ダイニング側から使用できず、前記キッチン側から使用可能な、キッチン側収納部を備える、請求項1から3のいずれか1つに記載の住居。
  5. 前記キッチンセットは、
    前記シンクの下方に形成されているニースペース部と、
    前記ニースペース部に収容可能なキッチンワゴンと、を備え、
    前記アイランド型カウンターの前記キッチン側収納部は、前記キッチンワゴンを収容可能なワゴン収容部である、請求項4に記載の住居。
  6. 平面視における前記キッチンセットの長手方向での、前記ダイニング及び前記キッチンの長さは、3000~3700mmであり、
    前記長手方向での、前記アイランド型カウンターの長さは、1000~1200mmである、請求項1から3のいずれか1つに記載の住居。
  7. 前記リビングダイニングキッチンは、平面視で、前記キッチンセットの長手方向が短辺方向、及び、前記キッチンセットの短手方向が長辺方向、となる略長方形状であり、
    前記長辺方向で前記リビングダイニングキッチンに隣接する隣接部を含む専用屋外空間を備え、
    前記リビングダイニングキッチンと、前記専用屋外空間の前記隣接部と、の広さの合計が22.6m以下であり、
    前記専用屋外空間の前記隣接部の前記長辺方向の長さが1000mm以上である、請求項1から3のいずれか1つに記載の住居。

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