JP3218254U - 防護部材、及び作業用又は乗用オープンカー - Google Patents
防護部材、及び作業用又は乗用オープンカー Download PDFInfo
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Abstract
【課題】簡単に交換することが可能な防護部材、およびこれを備える作業用又は乗用オープンカーを提供する。
【解決手段】作業用又は乗用オープンカーの大気開放型操縦席の前方、側方、又は後方に設けられる防護部材10であって、操縦者の上半身を防護する第1の透明板1と、操縦席の前方、側方、又は後方に設けられている手摺りに取り付けられる着脱自在な手摺り用取付部材4とを備え、第1の透明板1は、その一端縁の全部または一部が、手摺り用取付部材4を介して、手摺りに取り付けられるものである。
【選択図】図1
【解決手段】作業用又は乗用オープンカーの大気開放型操縦席の前方、側方、又は後方に設けられる防護部材10であって、操縦者の上半身を防護する第1の透明板1と、操縦席の前方、側方、又は後方に設けられている手摺りに取り付けられる着脱自在な手摺り用取付部材4とを備え、第1の透明板1は、その一端縁の全部または一部が、手摺り用取付部材4を介して、手摺りに取り付けられるものである。
【選択図】図1
Description
本考案は、防護部材、及び作業用又は乗用オープンカーに関するものである。
従来、家屋等の解体、破石、森林伐採等の作業の際には、ショベルカー等の土木工事用作業機械が用いられている。土木工事用作業機械の中には、操縦席の周囲に防護壁を設けずに開放されたままのもの、いわゆる「大気開放型の操縦席」を備えるものがある。このような大気開放型操縦席を備える土木工事用作業機械は、現場監督からの指示の声が聞こえ易いため操縦者の作業が捗るという利点はあるが、柱部材、屋根瓦、木片、破砕石、瓦礫等が飛来して操縦者に衝突するおそれがある。そのため、飛来物から操縦者を保護するために何らかの防護部材を土木工事用作業機械に設ける必要がある。
例えば特許文献1には、本体と、この本体の前側に取り付けた作業装置と、上記本体に設けた運転席と、この運転席の前方に配置した防護ガードとを備えた建設機械が開示されている。
特許文献1の建設機械では、複数の取付部材を介して、防護ガードが4柱キャノピの前支柱に強固に固定されている。そのため、防護ガードが破損する等して新たな防護ガードと取り替える必要が出てきた場合に、防護ガードを簡単に取り外しすることができず、また、新たな防護ガードを取り付ける際にもその作業に手間取るという問題があった。他の作業用機械等においても防護ガードを備えるものがあるが、防護ガードが強固に固定されていたため同様の問題があった。
本考案は、上記事情に鑑みてなされたものであり、簡単に交換することが可能な防護部材、およびこれを備える作業用又は乗用オープンカーを提供することにある。
本考案の防護部材は、作業用又は乗用オープンカーの大気開放型操縦席の前方、側方、又は後方に設けられる防護部材であって、前記防護部材は、操縦者の上半身を防護する第1の透明板と、前記操縦席の前方、側方、又は後方に設けられている手摺りに取り付けられる着脱自在な手摺り用取付部材とを備え、前記第1の透明板は、その一端縁の全部または一部が、前記手摺り用取付部材を介して、前記手摺りに取り付けられるものであることに要旨を有する。
本考案の防護部材は、前記手摺り用取付部材が、前記手摺りを着脱自在に掴む把持部材と、前記手摺りから見て反操縦席側に前記第1の透明板の一端縁の全部または一部を着脱自在に把持する第1の把持溝を有する保持部材とを一体として備えるものであることが好ましい。
本考案の防護部材は、更に操縦者の下半身を防護する第2の透明板を備え、更に前記保持部材は、前記第2の透明板の一端縁の全部または一部を着脱自在に把持する第2の把持溝を備え、前記第2の透明板の一端縁の全部または一部が、前記手摺り用取付部材を介して、前記手摺りに取り付けられるものであることが好ましい。
本考案の防護部材は、前記把持溝に沿って、前記透明板を板面方向にスライドして取り外しが可能であることが好ましい。
本考案の防護部材は、更に操縦者の顔面を防護する第3の透明板を備え、前記第3の透明板の上端縁の全部または一部が、天蓋用取付部材を介して、前記操縦席の天蓋に取り付けられるものであることが好ましい。
本考案には、上記いずれかに記載の防護部材を備える作業用又は乗用オープンカーも含まれる。
本考案によれば上記構成により、簡単に交換することが可能な防護部材、およびこれを備える作業用又は乗用オープンカーを提供することができる。
以下、例を挙げて本考案を具体的に説明するが、本考案はもとより下記例によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適宜に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本考案の技術的範囲に包含される。
図1は、本考案の防護部材を備える作業用オープンカーの側面図である。図2(a)は、本考案の防護部材の分解断面図である。図2(b)は、本考案の防護部材の断面図である。図3は、本考案の防護部材を備える作業用オープンカーの正面図である。なお図2(a)、(b)の断面図は、後述する手摺り23の軸方向Wに垂直な方向における断面図である。
本考案の防護部材10は、作業用オープンカー20の大気開放型操縦席(操縦席21)の前方、側方、又は後方に設けられるものである。防護部材10は、操縦者の上半身を防護する第1の透明板1と、前方、側方、又は後方に設けられている手摺り23に取り付けられる手摺り用取付部材4とを備える。更に第1の透明板1の一端縁の全部または一部は、着脱自在な手摺り用取付部材4を介して、手摺り23に取り付けられるものである。
従来では、特許文献1の図2等に示されているように、防護ガードは、キャノピの前支柱の上部に左右一対の取付部材を設け、更にキャノピの前支柱の中部にも左右一対の取付部材を設ける等の構成により強固に取り付けられていた。このように従来の防護ガードは、前支柱の上部、中部等の複数箇所に固定されていたため交換作業が簡単ではなかった。一方、本考案の防護部材10は、握りやすい位置にある手摺り23に着脱自在に取り付けられるものであるため、取り付けや取り外しを行い易いものであり、簡単に交換することができるものである。更に、第1の透明板1の一端縁の全部または一部、好ましくは下端縁の全部または一部が手摺り用取付部材4を介して、例えば図1、3に示すように操縦席21の脚台22上の前方部に設けられている手摺り23に取り付けられることにより、前方からの飛来物だけではなく、ブーム背面のホースの劣化等に起因する油飛散からも操縦者を防護することができる。
防護部材10は、操縦席21の前方、側方、後方のいずれか一方の手摺りだけでは無く、これらのうち二方以上に設けられた手摺りのそれぞれに取り付けられてもよい。また防護部材10は、作業用オープンカー20に限らず、後述する乗用オープンカー等にも用いることができる。
手摺り用取付部材4は、着脱可能なものであれば特に限定されないが、手摺り23を着脱自在に掴む把持部材5と、手摺り23から見て反操縦席側において第1の透明板1の一端縁の全部または一部を着脱自在に把持する第1の把持溝9aを有する保持部材6と、を一体として備えることが好ましい。図1、図2(b)に示す通り、保持部材6が手摺り23より前方において第1の透明板1の一端縁を把持することにより、第1の透明板1と手摺り23の間に空間ができるため、操縦者が手摺り23を握り易くなる。
保持部材6は、図2(a)、(b)に示すような前方保持部材6aと後方保持部材6bを備えるものが挙げられる。図2(b)に示すように、前方保持部材6aと、後方保持部材6bを嵌合させると第1の把持溝9aが形成されて第1の透明板1の一端縁の全部または一部を把持できるようになっている。第1の把持溝9aが形成されることにより、第1の透明板1の取り付けの位置決めが容易となる。第1の把持溝9aは、後述するように第1の透明板1を板面方向にスライド等させて着脱できるように形成されることが好ましい。前方保持部材6aと後方保持部材6bを一体化する手段は特に限定されないが、例えば、図2(a)、(b)に示す通り、前方保持部材6aと後方保持部材6bのそれぞれに、ねじ孔を設け、ボルト7a、座金7c等の結合部材7を介して一体化されていてもよい。一方、結合部材7を用いずに前方保持部材6aと後方保持部材6bを強固に嵌合させることにより一体化されていてもよいし、前方保持部材6aと後方保持部材6bを接着剤等により接合することより一体化されていてもよい。また前方保持部材6aと後方保持部材6bの一部を融合して、境界面が無いような状態で一体化されていてもよい。
保持部材6の第1の把持溝9aに沿って、第1の透明板1を板面方向にスライドして取り外しが可能であることが好ましい。これにより、第1の透明板1を取り外ししたり、取り付けたりする作業が短時間で完了できる。第1の把持溝9aは、手摺り23の軸方向W、または軸方向Wに垂直な方向に第1の透明板1をスライド可能なように設けられていることが好ましい。溝の断面形状は特に限定されず、L字型、U字型、コの字型等が挙げられるが、L字型が好ましい。
手摺り23の軸方向Wとは、防護部材10が取り付けられている部分における手摺り23の軸方向を意味し、図3では作業用オープンカー20の左右方向に相当する。
手摺り23の軸方向Wにおいて、保持部材6の長さW1は、第1の透明板1の一端縁の長さW2の0.1倍以上、0.9倍以下であることが好ましい。W1がW2の0.1倍以上であることにより、第1の透明板1を把持し易くすることができる。より好ましくは0.2倍以上、更に好ましくは0.3倍以上である。一方、W1がW2の0.9倍以下であることにより、第1の透明板1を取り外ししたり、取り付けたりし易くすることができる。より好ましくは0.7倍以下、更に好ましくは0.5倍以下である。また図3のように保持部材6が複数設けられているときは、W1は、手摺り23の軸方向Wにおける複数の保持部材6の合計長さを意味する。
把持部材5は、手摺り23を掴むものであれば特に限定されないが、着脱自在であるものが好ましい。把持部材5として、例えは図2(a)、(b)に示すような前方把持部材5aと後方把持部材5bを備えるものが挙げられる。前方把持部材5aと後方把持部材5bのそれぞれには、手摺り23を掴むようにして把持することができる把持部が設けられている。把持部の形状は特に限定されないが、湾曲形状、谷型やコの字型等の屈曲形状等が挙げられる。また図2(a)、(b)では、前方把持部材5aと後方把持部材5bのそれぞれに、ねじ孔が設けられており、ボルト7b、座金7d等の結合部材7を介して両者は一体化されるようになっている。前方把持部材5aと後方把持部材5bを一体化する手段は特に限定されず、結合部材7を用いずに前方把持部材5aと後方把持部材5bを強固に嵌合させることにより一体化されていてもよいし、前方把持部材5aと後方把持部材5bを接着剤等により接合することにより一体化されていてもよい。また前方把持部材5aと後方把持部材5bの一部を融合して、境界面が無いような状態で一体化されていてもよい。
図2(b)等では、保持部材6と把持部材5は、結合部材7を介して一体化されているが、これらを強固に嵌合させるだけで一体化されていてもよいし、接着剤等により接合することにより一体化されていてもよいし、保持部材6と把持部材5の一部を融合して、境界面が無いような状態で一体化されていてもよい。
保持部材6と把持部材5の素材は、特に限定されないが金属、樹脂、木材等が挙げられ、このうち樹脂が好ましい。
第1の透明板1は、ポリカーボネート板、アクリル板、又はポリプロピレン板等が挙げられる。このうちポリカーボネート板は強度に優れるため好ましい。第1の透明板1の形状は特に限定されないが、平板状、湾曲板、屈曲板、またはこれらの組み合わせ形状が挙げられる。図2(a)、(b)に示すように第1の透明板1は、一端縁の全部又は一部に突条が設けられていてもよいし、一端縁の全部又は一部が屈曲していてもよい。これにより第1の透明板1の一端縁を手摺り用取付部材4から外れ難くすることができる。また図1に示すように、第1の透明板1は、操縦席21に向かう方向に湾曲していることが好ましい。これにより前方からの飛来物の衝撃を逃がし易くすることができ、破損し難いものになる。
第1の透明板1は、一端縁を介してのみ作業用オープンカー20に取り付けられていることが好ましい。これにより、汚れ易く損傷し易い位置にある第1の透明板1の交換をし易くすることができる。
手摺り23の軸方向Wにおける第1の透明板1の一端縁の長さW2は、好ましくは40cm以上、100cm以下である。W2が40cm以上であることにより、操縦者を保護し易くすることができる。より好ましくは45cm以上、更に好ましくは50cm以上である。一方、W2が100cm以下であることにより、第1の透明板1を取り扱い易くすることができる。より好ましくは80cm以下、更に好ましくは70cm以下である。
手摺り23の軸方向Wと垂直な方向における第1の透明板1の長さは、好ましくは50cm以上、110cm以下である。50cm以上であることにより、操縦者を保護し易くすることができる。より好ましくは60cm以上、更に好ましくは70cm以上である。一方、手摺り23の軸方向Wと垂直な方向における長さが110cm以下であることにより、第1の透明板1を取り扱い易くすることができる。より好ましくは100cm以下、更に好ましくは90cm以下である。
第1の透明板1の厚さは、好ましくは1mm以上、15mm以下である。1mm以上であることにより、操縦者を保護し易くすることができる。より好ましくは2mm以上、更に好ましくは3mm以上である。一方、第1の透明板1の厚さが15mm以下であることにより、第1の透明板1を取り扱い易くすることができる。より好ましくは10mm以下、更に好ましくは5mm以下である。
本考案の防護部材10は、図1〜図3に示すように、更に操縦者の下半身を防護する第2の透明板2を備えることが好ましい。第2の透明板2の一端縁の全部または一部、好ましくは上端縁の全部または一部が、第1の透明板1の一端縁と同様に、手摺り用取付部材4等を介して、手摺り23に取り付けられるものである。但し、第2の透明板2は、必ずしも第1の透明板1と同じ手摺り用取付部材4を介して手摺り23に取り付けられる必要は無く、別の手摺り用取付部材を用いて手摺り23に取り付けられていてもよい。第2の透明板2により、例えば作業用オープンカー20のアッタチメントとしてブレーカを用いて破石等の作業を行う際に、飛散する岩石等から操縦者の下半身を保護することができる。
本考案の防護部材10が第2の透明板2を備える場合、保持部材6は、第2の透明板2の一端縁の全部または一部を着脱自在に把持する第2の把持溝9bを備えることが好ましい。また第2の把持溝9bに沿って、第2の透明板2を板面方向にスライドして取り外しが可能であることが好ましい。これにより、第2の透明板2を取り外ししたり、取り付けし易くすることができる。第2の把持溝9bは、手摺り23の軸方向W、または軸方向Wに垂直な方向に第2の透明板2をスライド可能なように設けられていることが好ましい。第2の把持溝9bの断面形状は特に限定されず、L字型、U字型、コの字型等が挙げられるが、L字型が好ましい。
第2の透明板2は、ポリカーボネート板、アクリル板、又はポリプロピレン板等が挙げられる。このうちポリカーボネート板は強度に優れるため好ましい。第2の透明板2の形状は特に限定されないが、平板状、湾曲板、屈曲板、またはこれらの組み合わせ形状が挙げられる。このうち平板状であれば、操縦席21から下方が見易くなって、ブレーカを用いた破石等の作業を行い易くなるため好ましい。更に、図2(a)、(b)に示すように、第2の透明板2は、一端縁の全部又は一部に突条が設けられていてもよいし、一端縁の全部又は一部が屈曲していてもよい。これにより第2の透明板2を手摺り用取付部材4から外れ難くすることができる。
第2の透明板2は、一端縁を介してのみ作業用オープンカー20に取り付けられていることが好ましい。これにより、汚れ易く損傷し易い位置にある第2の透明板2の交換をし易くすることができる。
手摺り23の軸方向Wにおける第2の透明板2の一端縁の長さに関する説明は、第1の透明板1の一端縁の長さに関する説明が参照される。
手摺り23の軸方向Wと垂直な方向における第2の透明板2の長さは、好ましくは20cm以上、50cm以下である。20cm以上であることにより、操縦者を保護し易くすることができる。より好ましくは25cm以上、更に好ましくは30cm以上である。一方、手摺り23の軸方向Wと垂直な方向における第2の透明板2の長さが50cm以下であることにより、第2の透明板2を取り扱い易くすることができる。より好ましくは45cm以下、更に好ましくは40cm以下である。
第2の透明板2の厚さに関する説明は、第1の透明板1の厚さに関する説明が参照される。
本考案の防護部材10は、図1、図3に示すように、更に操縦者の顔面を防護する第3の透明板3を備えることが好ましい。第3の透明板3は、その上端縁の全部または一部が天蓋用取付部材8を介して、操縦席21の天蓋24に取り付けられるものである。第3の透明板3により、操縦席21から見て斜め上からの飛来物から操縦者を保護することができる。
天蓋用取付部材8は、手摺り用取付部材4の保持部材6、把持部材5と同様に、第3の透明板3の上端縁を把持する保持部材と、天蓋24を把持する把持部材とを一体として備えることが好ましい。該保持部材は、保持部材6と同様に、第3の透明板3の上端縁を着脱自在に把持する把持溝を備えることが好ましい。また該把持溝に沿って、第3の透明板3を板面方向にスライドして取り外しが可能であることが好ましい。これにより、第3の透明板3を取り外ししたり、取り付けし易くすることができる。スライドする方向は、第3の透明板3の幅方向であることが好ましいが、第3の透明板3の上下方向であってもよい。また該把持部材は、把持部材5と同様に、天蓋用取付部材8を着脱自在に掴むものであることが好ましい。天蓋用取付部材8の素材に関する説明は、保持部材6と把持部材5の素材に関する説明が参照される。
第3の透明板3は、ポリカーボネート板、アクリル板、又はポリプロピレン板等が挙げられる。このうちポリカーボネート板は強度に優れるため好ましい。第3の透明板3の形状は特に限定されないが、平板状、湾曲板、屈曲板、またはこれらの組み合わせ形状が挙げられる。更に、図1に示すように、第3の透明板3は、上端縁の全部または一部に突条が設けられていてもよいし、上端縁の全部または一部が屈曲していてもよい。これにより第3の透明板3を外れ難くすることができる。
第3の透明板3は、上端縁を介してのみ作業用オープンカー20に取り付けられていることが好ましい。これにより、第3の透明板3の交換をし易くすることができる。
第3の透明板3の上端縁の幅方向の長さに関する説明は、手摺り23の軸方向Wにおける第1の透明板1の長さに関する説明が参照される。
第3の透明板3の下端縁から上端縁に至るまでの長さは、好ましくは10cm以上、50cm以下である。10cm以上であることにより、操縦者を保護し易くすることができる。より好ましくは20cm以上、更に好ましくは25cm以上である。一方、第3の透明板3の下端縁から上端縁に至るまでの長さが50cm以下であることにより、第3の透明板3を取り扱い易くすることができる。より好ましくは40cm以下、更に好ましくは35cm以下である。
第3の透明板3の厚さに関する説明は、第1の透明板1の厚さに関する説明が参照される。
第3の透明板3の下端縁と第1の透明板1の上端縁は、互いに接合していないことが好ましい。これにより、第3の透明板3と第1の透明板1のそれぞれを交換し易くすることができる。
本考案には、上記いずれかの防護部材を備える作業用又は乗用オープンカーも含まれる。本考案の作業用又は乗用オープンカーは、大気開放型操縦席と手摺りを備えるものであればよい。作業用オープンカーとして、例えばショベルカー、クレーン車、ホイールローダー、キャリアダンプ、振動ローラ等のロードローラ等の土木工事用作業機械、農業機械等が挙げられる。乗用オープンカーとして、ゴルフカート等の電動カートが挙げられる。
手摺り23は、操縦者が掴めるものであればよい。手摺り23は、例えば作業用オープンカー20が斜面に移動した場合等に操縦者が滑り落ちないように掴んだり、操縦席21への昇降の際に操縦者が掴めるように設けられるものが挙げられる。手摺り23の形状は、特に限定されないがアーチ型、L字型、コの字型、又は直線型等が挙げられ、コの字型が好ましい。手摺り23の断面形状も特に限定されないが丸型;3角形、4角形、5角形等の多角形型;これらの角丸多角形型;又は楕円型等が挙げられ、丸型が好ましい。
1 第1の透明板
2 第2の透明板
3 第3の透明板
4 手摺り用取付部材
5 把持部材
6 保持部材
7 結合部材
8 天蓋用取付部材
9a 第1の把持溝
9b 第2の把持溝
10 防護部材
20 作業用オープンカー
21 操縦席
22 脚台
23 手摺り
24 天蓋
2 第2の透明板
3 第3の透明板
4 手摺り用取付部材
5 把持部材
6 保持部材
7 結合部材
8 天蓋用取付部材
9a 第1の把持溝
9b 第2の把持溝
10 防護部材
20 作業用オープンカー
21 操縦席
22 脚台
23 手摺り
24 天蓋
Claims (6)
- 作業用又は乗用オープンカーの大気開放型操縦席の前方、側方、又は後方に設けられる防護部材であって、
前記防護部材は、操縦者の上半身を防護する第1の透明板と、前記操縦席の前方、側方、又は後方に設けられている手摺りに取り付けられる着脱自在な手摺り用取付部材とを備え、
前記第1の透明板は、その一端縁の全部または一部が、前記手摺り用取付部材を介して、前記手摺りに取り付けられるものであることを特徴とする防護部材。 - 前記手摺り用取付部材は、前記手摺りを着脱自在に掴む把持部材と、前記手摺りから見て反操縦席側に前記第1の透明板の一端縁の全部または一部を着脱自在に把持する第1の把持溝を有する保持部材とを一体として備えるものである請求項1に記載の防護部材。
- 更に操縦者の下半身を防護する第2の透明板を備え、
更に前記保持部材は、前記第2の透明板の一端縁の全部または一部を着脱自在に把持する第2の把持溝を備え、
前記第2の透明板の一端縁の全部または一部が、前記手摺り用取付部材を介して、前記手摺りに取り付けられるものである請求項2に記載の防護部材。 - 前記把持溝に沿って、前記透明板を板面方向にスライドして取り外しが可能である請求項2または3に記載の防護部材。
- 更に操縦者の顔面を防護する第3の透明板を備え、
前記第3の透明板の上端縁の全部または一部が、天蓋用取付部材を介して、前記操縦席の天蓋に取り付けられるものである請求項1〜4のいずれかに記載の防護部材。 - 請求項1〜5のいずれかに記載の防護部材を備える作業用又は乗用オープンカー。
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JP2018002278U Active JP3218254U (ja) | 2018-06-19 | 2018-06-19 | 防護部材、及び作業用又は乗用オープンカー |
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JP (1) | JP3218254U (ja) |
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2018
- 2018-06-19 JP JP2018002278U patent/JP3218254U/ja active Active
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