JP3217875U - 包装箱 - Google Patents

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智昭 赤井
智昭 赤井
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富山スガキ株式会社
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Abstract

【課題】確実に蓋片を閉じることができ、蓋片と側面との隙間が小さく、異物の混入を防ぐことができる包装箱を提供する。
【解決手段】筒体に組み立てた複数の側面14,16,18,20と、筒体の開口を閉鎖する蓋片40と、蓋片40の先端に差込み用折罫線46を介して連続する差込片44と、蓋片40の裏面に重ねられて、蓋片40を閉鎖した状態で係止するフラップ34を備える。差込み用折罫線46の両方の端部に、蓋片40の側縁部に連通する切断線48を有する。切断線48は、差込み用折罫線46の端部に交差し、開閉用折罫線42から離れる方向へ延出する短線48aと、短線48aの端部に連続し、開閉用折罫線42に対して略平行に位置して蓋片40の側縁部に達する長線48bとから成る。差込み用折罫線46の中間部分の差込片44は、差込片44が差し込まれた側面14に近づいて位置する。
【選択図】図1

Description

この考案は、一枚の箱体形成片から成り、筒体に組み立てられた側面と、筒体の開口を閉鎖する蓋片が一体に設けられた包装箱に関する。
従来、紙製等のシートから一体的に打ち抜かれて形成された一枚の箱体形成片を折り曲げて糊付けし、引き起こして立体状に組み立てられる包装箱がある。このような包装箱は、例えば筒体に組み立てられる複数の側面を有し、この側面同士で組み立てられた筒体の両端部の開口を閉鎖する蓋片が一体に設けられている。蓋片は、一つの側面の端部に、開閉用折罫線を介して連続して設けられ、蓋片の、開閉用折罫線と反対側の端部には、蓋片を閉じた時に対向する側面の裏面側に差し込む差込片が、差込み用折罫線を介して設けられている。また、蓋片が設けられた側面の両側に位置する側面に、蓋片の裏面に重ねられるフラップを設け、差込み用折罫線の両端部に、フラップの一部が差し込まれる切込線を設け、蓋片が筒体に開口に閉じられた時にフラップに係止されて封止されるものもある。
例えば、特許文献1に開示されている包装用箱は、蓋片が前方に折り曲げられて、差込片が前壁の内面に沿って差し込まれることにより、蓋片によって周囲壁の上端開口が閉鎖される一方、差込片の両端係止部が、両側フラップの係止受け部にその前方側から下側に回り込んで係止するようになっている。両側フラップにおける係止受け部の前端には、前方へ突出し、かつ前壁の上端縁に係止可能な突出部が設けられている。差込片の両端には、切込部の奥端部の位置から内側に向けて延び、かつ切込部に連通する切込延長部が形成されている。切込部および切込延長部によって蓋片から切り離された差込片の両端は、両端切り離し部として構成され、両端切り離し部の先端に、両端係止部が設けられている。この包装用箱によれば、蓋片を周囲壁の上端開口に軽く押し込むだけで、両端係止部が係止受け部の下側に回り込むことができ、蓋片を閉鎖状態に確実にロックすることができる。
また、差込片を側面の裏面に接着して蓋片を閉鎖状態にするものもある。例えば、特許文献2に開示されている不正開封防止箱は、天板と底板、及び一対の側板からなる多角筒状胴部の開口において、天板端部に、先端に差込片を有する蓋板が連接している。一対の側板には、フラップが設けられ、蓋板と差込片を区切る折罫線の両端部には、フラップに係止される切込線が形成されている。そして、底板の端縁部には、端辺から底板内に延びる2本のミシン線と、このミシン線の端部同士を結ぶ基部線とによって区画形成されるつまみ片を設けている。包装時には、差込片を胴部内側に差し入れた状態で、差込片と摘み片とを接着し、封止する。この不正開封防止箱によれば、開封する際につまみ片が破れて開封した痕跡が残るため、不正な開封を防止することができる。
特開2013−209114号公報 特開平8−295332号公報
上記背景技術の場合、差込片と蓋片を区切る折罫線は、フラップが切込線に差し込まれたときにフラップの裏面に確実に当接するように、切込線よりも後退して設けられている。つまり、差込片から離れる方向へ移動している。このため、側面で組み立てられた筒体の開口に蓋片が閉鎖されたとき、蓋片は開口に嵌合される形状に形成されているにもかかわらず、差込片を有する辺と側面の間には隙間が生じる。この隙間があるため、差込片と側面を糊付けする時に十分な圧力をかけることができず、接着強度が十分に得られない恐れがある。また隙間に、外からほこり等の異物が入る恐れもある。
この考案は、上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、確実に蓋片を閉じることができ、蓋片と側面との隙間が小さく、異物の混入を防ぐことができる包装箱を提供することを目的とする。
本考案は、筒体に組み立てた複数の側面と、前記側面の一つに開閉用折罫線を介して連続し前記筒体の開口を閉鎖する蓋片と、前記蓋片の先端に差込み用折罫線を介して連続する差込片と、前記蓋片が連続する前記側面の両側に隣接する前記側面に連続し前記蓋片の裏面に重ねられて前記蓋片を閉鎖した状態で係止するフラップが設けられ、前記差込み用折罫線の両方の端部には、前記蓋片の側縁部に連通する切断線が設けられ、前記切断線は、前記差込み用折罫線の端部に交差して連続し前記開閉用折罫線から離れる方向へ延出する短線と、前記短線の前記開閉用折罫線から離れる方向の端部に連続し前記開閉用折罫線に対して略平行に位置し前記蓋片の前記側縁部に達する長線とで形成され、前記蓋片を前記開閉用折罫線で折り、前記差込み用折罫線で前記差込片を折り、前記差込片を前記蓋片が設けられている前記側面に対面する一つの前記側面の裏面に差し込んで前記開口を閉鎖し、前記差込片の、前記切断線の前記長線に隣接する部分が前記フラップの裏面に当接し、前記蓋片の引き上げを防いで前記蓋片が開封状態で係止される包装箱である。前記差込片の、前記差込み用折罫線に沿う方向の両端部付近は、前記差込片が差し込まれた前記側面から所定の間隔を開けて位置し、前記差込片の、前記差込み用折罫線に沿う方向の中間部分は、前記差込片が差し込まれた前記側面に近づいている。
前記差込み用折罫線は、長手方向の中間が前記開閉用折罫線から離れる方に膨出する円弧で形成され、前記差込み用折罫線の長手方向の中間は、前記切断線の前記一対の前記長線を結ぶ仮想線上にほぼ位置している。これにより、前記差込片の前記差込み折罫線に沿う方向の中間部分は、前記差込片が差し込まれた前記側面に近づいている。
前記差込片の、前記差込み用折罫線に沿う方向の中間部分には、前記差込片を前記側面に差し込んだ時に前記側面側に突出するエンボス部が設けられていても良い。これにより、前記差込片の前記差込み折罫線に沿う方向の中間部分は、前記差込片が差し込まれた前記側面に近づいている。
前記差込片が差し込まれた前記側面には、断続する切れ目で形成された開封線で囲まれた開封口が設けられ、前記差込片は前記側面に差し込んで前記開封口に糊付けされて封止される。
本考案の包装箱は、確実に蓋片を閉じることができ、糊付け等が容易であり、封止しやすいものである。また、蓋片と側面との隙間が小さく、ほこり等の異物が入ることを防ぐ。
この考案の第一実施形態の包装箱の上蓋片から見た斜視図である。 この考案の第一実施形態の包装箱の下蓋片から見た斜視図である。 この考案の第一実施形態の包装箱の展開図である。 この考案の第二実施形態の包装箱の展開図である。
以下、この考案の実施形態について図面に基づいて説明する。図1〜図3はこの考案の第一実施形態を示すもので、この実施形態の包装箱10は、紙製の1枚のシートを打ち抜いて形成された箱体形成片12を組み立てて設けられている。図3は箱体形成片12を表面から見た展開図であり、箱体形成片12は、側面14,16,18,20が、互いに平行に連接して形成されている。側面14,16,18,20は、連接している幅方向の長さがほぼ同じであり、連接方向の長さは、側面14,18が長くて互いにほぼ等しく、側面16,20が短くて互いにほぼ等しい。側面14の側縁部には、包装箱10の組立状態で側面20の裏面に糊付けされる糊付片22が設けられている。糊付片22、側面14,16,18,20は、各々折罫線24,26,28,30で区切られて設けられている。
側面14の、隣接する側面16との連接方向に対して平行に位置する一方の端部は、この実施形態では、包装箱10を組み立てて使用する際に上方に位置する上端部14aである。上端部14aに接する部分には、コの字の断続する切れ目で形成された開封線32が設けられている。開封線32の両端部は端部14aに達し、開封線32の中央部分が側面14の中央に向かったコの字に形成されている。側面14の端部14aと、開封線32とで囲まれた矩形の部分は、開封する時に押して開封線32を切断する開封口33となる。開封線32は、コの字形ではなく半円形状等でもよい。側面14の、端部14aとは反対側の下端部14bにも、上端部14aと同様に、開封線32と開封口33が設けられている。
側面16の、側面同士の連接方向に対して直角な方向の両端部には、矩形のフラップ34が折罫線36で区切られて各々設けられている。フラップ34の、折罫線26の延長上に位置する側縁部には、折罫線26に対して平行な直線と、この直線に連続しフラップ34の先端に近づくにつれて折罫線26の延長線上から離れる方向に傾斜する直線で形成された係止凸部38が設けられている。フラップ34の、折罫線28の延長上に位置する側縁部は、後述する上蓋片40の側縁部40aから所定の間隔をあけて位置している。
側面18の、側面14の上端部14aの延長上に位置する上端部18aには、矩形の上蓋片40が開閉用折罫線42で区切られて設けられている。上蓋片40の形状は、側面14,16,18,20を筒状に組み立てた時に端部に位置する開口を閉鎖する矩形であり、開閉用折罫線42に対して平行な長さは側面14,18と同じであり、開閉用折罫線42に対して直角な方向の長さは側面16,20の、側面同士の連接方向の長さとほぼ等しい。上蓋片40の、開閉用折罫線42とは反対側の端部には、略矩形の差込片44が差込み用折罫線46で区切られて設けられている。差込み用折罫線46は、長手方向の中間が開閉用折罫線42から離れる方に膨出する円弧状に形成されている。
差込み用折罫線46の両方の端部46aには、包装箱10を使用する際にフラップ34の係止凸部38が差し込まれて係止される切断線48が設けられている。切断線48は、互いに直角に位置する短線48aと長線48bとでL字形に形成されている。長線48bは、開閉用折罫線42に対して略平行に位置し、上蓋片40の側縁部40aに達する直線である。短線48aは、長線48bの側縁部40aとは反対側の端部に略直角に連続し、開閉用折罫線42に向って延出する短い直線である。
差込み用折罫線46の端部46aは、短線48aの長さの途中に交差して連続している。つまり、差込み用折罫線46の端部46aは、長線48bよりも開閉用折罫線42に近い位置にある。なお、差込み用折罫線46は長手方向の中間が開閉用折罫線42から離れる方に膨出する円弧で形成されており、円弧の径は、差込み用折罫線46の長手方向の中間が、切断線48の長線48bの延長線上にほぼ位置するものである。長線48bの長さは、フラップ34の係止凸部38の直線部分よりも少し長いものであり、上蓋片40を閉鎖した時にフラップ34の係止凸部38が差し込み可能である。
差込片44は、上蓋片40との連接方向の長さは上蓋片40の半分程度の短いものであり、上蓋片40との連接方向に対して直角な方向の長さは、上蓋片40より僅かに短く、切断線48の長線48bの長さの途中に、両側縁部が位置している。差込片44の、長線48bに隣接する部分は、上蓋片40を閉鎖したときにフラップ34の裏面に当接する係止部45となる。差込片44の、差込み用折罫線46とは反対側の先端部44aは、開閉用折罫線42に対して平行な直線であり、両端部分は丸く面取りされている。差込片44の中央部分には、エンボス部50が設けられている。エンボス部50は、箱体形成片12の表面12aに凸となるもので、型押し等で形成される。エンボス部50は、差込み用折罫線46と、差込片44の先端部44aに連続して形成され、差込み用折罫線46に一致する辺を下底とし先端部44aに一致する辺を上底とする台形状である。なお、側面14の開封口33とほぼ同じ形状でもよい。
側面18の、開閉用折罫線42とは反対側の下端部18bには、上蓋片40とほぼ同様の矩形の底蓋片52が開封用折罫線54で区切られて設けられている。底蓋片52の、開封用折罫線54とは反対側の端部には、差込片44とほぼ同様の略矩形の差込片56が差込み用折罫線58で区切られて設けられている。差込み用折罫線58は、開封用折罫線54に対して平行な直線である。差込み用折罫線58の両方の端部58aには、L字形の切断線48が連続して設けられている。切断線48は、差込み用折罫線46の両方の端部46aに形成された切断線48と同じ形状であり、互いに直角に位置する短線48aと長線48bとでL字形に形成されている。長線48bは、開封用折罫線54に対して略平行に位置し底蓋片52の側縁部52aに達する直線である。短線48aは、長線48bの側縁部52aとは反対側の端部に略直角に連続し開封用折罫線54に向って延出する短い直線である。差込み用折罫線58の端部は、短線48aの長さの途中に交差して連続している。つまり、差込み用折罫線58は、長線48bよりも開封用折罫線54に近い位置にある。
差込片56は、差込片44とほぼ同じ形状であり、差込片56の、差込み用折罫線58とは反対側の先端部56aは、開封用折罫線54,58に対して平行な直線であり、両端部分は丸く面取りされている。差込片56の中央部分には、エンボス部50が設けられている。エンボス部50は、差込片44に形成されたエンボス部50とほぼ同じ形状であり、箱体形成片12の表面12aに凸となるもので、型押し等で形成される。エンボス部50は、差込み用折罫線58と、差込片56の先端部56aに連続して形成され、差込み用折罫線58に一致する辺を下底とし先端部56aに一致する辺を上底とする台形状である。
側面20の、側面同士の連接方向に対して直角な方向の両端部には、矩形のフラップ34が折罫線36で区切られて各々設けられている。側面20に設けられたフラップ34は、側面16に設けられたフラップ34とは線対象の形状であり、側面20の、折罫線30と反対側の側縁部20aの延長上に位置する側縁部には、側縁部20aに対して平行な直線と、この直線に連続しフラップ34の先端に近づくにつれて側縁部20aの延長線上から離れる方向に傾斜する直線で形成された係止凸部38が設けられている。フラップ34の、折罫線30の延長上に位置する側縁部は、底蓋片52の側縁部52aから所定の間隔をあけて位置している。
次に、包装箱10の組立方法について説明する。ここでは、図3が箱体形成片12の表面12aを見たものであり、表面12aが凸になる折り方を正折り、そして表面12aとは反対側の裏面12bが凸になる折り方を逆折りと称する。まず、糊付片22の表面12aに糊60を塗布する。糊60は、折罫線24に沿う直線状に長く塗布する。そして、折罫線26を正折りし、次に折罫線30を正折りし、側面20の裏面12bに糊付片22を糊付けする。この時、箱体形成片12は折り畳み状態となり、この状態で、商品である収容物を包装する工場へ出荷される。
次に、収容物を収容し包装する工場において、折罫線24,26,28,30を各々90°に正折りして四角形の筒体にする。次に、側面14の下端部14b側の開封口33に糊62を塗布し、一対のフラップ34を折罫線36で各々90°に正折りし、その後底蓋片52を開封用折罫線54で90°に正折りし、更に差込片56を差込み用折罫線58で正折りして側面14の下端部14bから側面14の裏面12bに沿って差し込む。差込片56のエンボス部50は、差込片56の表面12a側に凸となっているため、図2に示すように、差込片56を側面14の裏面12bに差し込んだ時に、開封口33付近に隙間なく当接し、確実に糊62に糊付けされる。
底蓋片52の一対の切断線48には、フラップ34の係止凸部38が差し込まれ、係止部45はフラップ34の裏面12bに当接し、底蓋片52が閉じた状態で係止される。係止部45が、フラップ34の係止凸部38の裏面12bの、長線48bから十分に離れた位置に確実に当接するように、差込み用折罫線58は長線48bよりも開封用折罫線54に近い位置に設けられているため、底蓋片52の差込み用折罫線58と、側面14の裏面12bとの間に隙間が生じるが、差込片56にはエンボス部50が裏面12bに向かって突出し、開封口33に隙間なく当接しているため、糊62で確実に糊付けされる。
底蓋片52が下方の開口を閉鎖し、側面14,16,18,20が筒体に維持されることにより、筒体の内側に収容空間が形成される。この状態で、開口した他方の上端部14a側から収容空間に収容物を入れる。そして、下端部14bと同様に、側面14の上端部14a側の開封口33に糊64を塗布し、一対のフラップ34を折罫線36で各々90°に正折りし、その後上蓋片40を開閉用折罫線42で90°に正折りし、更に差込片44を差込み用折罫線46で正折りして側面14の上端部14aから側面14の裏面12bに沿って差し込む。差込片44のエンボス部50は、差込片44の表面12a側に凸となっているため、図1に示すように、差込片44を側面14の裏面12bに差し込んだ時に開封口33付近に突出して隙間なく当接し、確実に糊64に糊付けされる。
上蓋片40の一対の切断線48には、フラップ34の係止凸部38が差し込まれ、係止部45はフラップ34の裏面12bに当接し、上蓋片40が閉じた状態で係止される。係止部45が、フラップ34の係止凸部38の裏面12bの、長線48bから十分に離れた位置に確実に当接するように、差込み用折罫線46の端部46aは長線48bよりも開閉用折罫線42に近い位置に設けられているため、上蓋片40の差込み用折罫線46端部46aと、側面14の裏面12bとの間に隙間が生じるが、差込み用折罫線46は側面14の裏面12bに向って膨出する円弧で形成されているため、隙間は端部46aから離れるにつれて小さくなる。差込み用折罫線46の中間は、長線48bの延長線上にあるため、側面14の開封口33付近では隙間がない。上端部14aからは、ほこり等の異物が入りやすいが、差込み用折罫線46が円弧で形成されており側面14との隙間が小さいため、異物の侵入を防ぐ。また、差込片56にはエンボス部50が裏面12bに向かって突出し、開封口33に隙間なく当接しているため、糊64で確実に糊付けされる。
上蓋片40により上方の開口が閉鎖されると、包装箱10の包装が完了する。包装箱10から内容物を取り出す時は、側面14のいずれか一方の開封口33を押して開封線32を切断し、差込片44又は差込片56を押し上げて、上蓋片40又は底蓋片52を開ける。上蓋片40又は底蓋片52を強い力で開けると、差込片44又は差込片56の係止部45がフラップ34から離れ、係止が解除され、開封される。包装箱10を使用した後は、両方の開封線32を切断して上蓋片40と底蓋片52を開くことで平坦な折り畳み状態となり、廃棄しやすくなる。
この実施形態の包装箱10によれば、確実に上蓋片40と底蓋片52を、フラップ34に係止して閉じることができ、エンボス部50が開封口33に向かって突出しているため、開封口33に隙間なく当接し糊62,64により確実に糊付けすることができる。差込み用折罫線46は、開封口33に向かって膨出する円弧で形成されているため、側面14の裏面12bとの隙間が小さく、異物の混入を防ぐことができる。さらに、差込み用折罫線46は、径が大きい円弧で形成されているため、外観が自然で違和感がない。底蓋片52側からほこり等の異物が入ることは、上蓋片40側に比べて少ないため、差込み用折罫線58は直線で形成されているが、差込み用折罫線58も差込み用折罫線46と同様に円弧で形成されてもよい。
次にこの考案の第二実施形態について図4に基づいて説明する。なお、ここで、上記実施形態と同様の部材は同様の符号を付して説明を省略する。この実施形態の包装箱70は、紙製の1枚のシートを打ち抜いて形成された箱体形成片72を組み立てて設けられている。図4は箱体形成片72を表面から見た展開図である。差込片44,56には、いずれもエンボス部50が設けられていない。なお、上端部14aに位置する上蓋片40の差込み用折罫線46は、円弧で形成されているため、上蓋片40を閉じて、差込片44を側面14の裏面12bに差し込んだ時に、開封口33付近に突出して隙間なく当接し、確実に糊64に糊付けされる。
この実施形態の包装箱70は、上記実施の形態と同様の効果を有するものである。エンボス部50を形成する為の押型が不要で、製造が簡単である。なお、底蓋片52の差込み用折罫線58は直線であるが、差込み用折罫線46と同様に円弧で形成してもよい。
なお、この考案の包装箱は、上記各実施形態に限定されるのもではない。差込み用折罫線が円弧で形成されているものと、エンボス部が設けられているものと、どちらか一方でも隙間を小さくする効果はあり、両方を備えるとより効果が高くなる。内容物や用途に合わせて選択可能であり、円弧の差込み用折罫線とエンボス部の両方を備えてもよく、円弧の差込み用折罫線又はエンボス部だけを備えてもよい。上蓋片と底蓋片では、同じものを備えてもよく、異なるものにしても良い。箱体の各部材の形状は自由に変更可能であり、糊付片や開封口の、位置や形状等適宜変更可能である。
10,70 包装箱
12,72 箱体形成片
14,16,18,20 側面
32 開封線
33 開封口
34 フラップ
40 上蓋片
40a,52a 側縁部
42,54 開閉用折罫線
44,56 差込片
46,58 差込み用折罫線
46a,58a 端部
48 切断線
48a 短線
48b 長線
50 エンボス部
52 底蓋片

Claims (4)

  1. 筒体に組み立てた複数の側面と、前記側面の一つに開閉用折罫線を介して連続し前記筒体の開口を閉鎖する蓋片と、前記蓋片の先端に差込み用折罫線を介して連続する差込片と、前記蓋片が連続する前記側面の両側に隣接する前記側面に連続し前記蓋片の裏面に重ねられて前記蓋片を閉鎖した状態で係止するフラップが設けられ、前記差込み用折罫線の両方の端部には、前記蓋片の側縁部に連通する切断線が設けられ、
    前記切断線は、前記差込み用折罫線の端部に交差して連続し前記開閉用折罫線から離れる方向へ延出する短線と、前記短線の前記開閉用折罫線から離れる方向の端部に連続し前記開閉用折罫線に対して略平行に位置し前記蓋片の前記側縁部に達する長線とで形成され、 前記蓋片を前記開閉用折罫線で折り、前記差込み用折罫線で前記差込片を折り、前記差込片を前記蓋片が設けられている前記側面に対面する一つの前記側面の裏面に差し込んで前記開口を閉鎖し、前記差込片の、前記切断線の前記長線に隣接する部分が前記フラップの裏面に当接し、前記蓋片の引き上げを防いで前記蓋片が閉鎖状態で係止される包装箱であって、
    前記差込片の、前記差込み用折罫線に沿う方向の両端部付近は、前記差込片が差し込まれた前記側面から所定の間隔を開けて位置し、前記差込片の、前記差込み用折罫線に沿う方向の中間部分は、前記差込片が差し込まれた前記側面に近づいていることを特徴とする包装箱。
  2. 前記差込み用折罫線は、長手方向の中間が前記開閉用折罫線から離れる方に膨出する円弧で形成され、前記差込み用折罫線の長手方向の中間は、前記切断線の前記一対の前記長線を結ぶ仮想線上にほぼ位置していることを特徴とする請求項1記載の包装箱。
  3. 前記差込片の、前記差込み用折罫線に沿う方向の中間部分には、前記差込片を前記側面に差し込んだ時に前記側面側に突出するエンボス部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の包装箱。
  4. 前記差込片が差し込まれた前記側面には、断続する切れ目で形成された開封線で囲まれた開封口が設けられ、前記差込片は前記側面に差し込んで前記開封口に糊付けされて封止されることを特徴とする請求項1記載の包装箱。
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