JP3217638B2 - 連続鋳造方法及びベルト式連続鋳造方法 - Google Patents

連続鋳造方法及びベルト式連続鋳造方法

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JP3217638B2 JP08027195A JP8027195A JP3217638B2 JP 3217638 B2 JP3217638 B2 JP 3217638B2 JP 08027195 A JP08027195 A JP 08027195A JP 8027195 A JP8027195 A JP 8027195A JP 3217638 B2 JP3217638 B2 JP 3217638B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続鋳造方法及びベル
ト式連続鋳造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鋼の連続鋳造は、例えば図1に示す鋳造
機で操業される。図1において、1は所定の断面を保持
されている固定振動式又は可動式のモールドであり、モ
ールド部1の下方には、鋳片3の下降に従って回転して
未凝固の鋳片3を支持する、複数対のサポートロール
2,5が所定の上下ロール軸心間距離Lを形成して配設
されている。
【0003】溶鋼3aを、モールド1の上方の、図示し
ていないタンディッシュ及び注湯ノズルから、モールド
部1に連続して注湯し、モールド1内で冷却された凝固
シェル3bを形成した鋳片3を下方からある鋳造速度で
引き抜く。この未凝固の鋳片3を、溶鋼静圧による凝固
シェル3bの変形(バルジング)を一定量以下にするた
めに両面からサポートロール2,5によって支持してそ
の厚さtを保持し、下方に送出する。図中UBPは鋳片
3を彎曲から水平に矯正する矯正ロール、10は連鋳機
出側端に配置した鋳片引き抜き用駆動ピンチロールを示
す。
【0004】上記バルジング量δは次式で示される。
【0005】δ=A・(PL3 /S3 ) ここで、P:溶鋼静圧、L:サポートロールの軸心間距
離、S:シェル厚、A:比例定数で示される。
【0006】また,シェル厚Sは次式で示される。
【0007】S=k(D/V)1/2 ここで、k:比例定数、D:鋳造長、V:鋳造速度で示
される。
【0008】両式より、バルジング量δは、同一鋳造長
で次の式で示される。
【0009】δ=B・(L3 3/2 ) ここで、B:比例定数。
【0010】以上のとおり、バルジング量は上下ロール
軸心間距離L(以下ロール間距離Lと称する)が大きい
程、鋳造速度Vが大きいほど大きくなる。
【0011】図5に鋳片3のバルジングを示すように、
この鋳片3は各サポートロール2間(無支持ゾーン)で
モールド部1の静圧Pによって凝固シェル3bが膨らむ
が、通常は鋳造速度が遅いと凝固シェル3bが厚くなっ
てバルジング量δが小さくなるために、凝固シェルの変
形が弾性変形内の変形となり、バルジング変形の残留は
なく、バルジング量δの時間的変化はない。
【0012】ところが、鋳造速度が早くなると凝固シェ
ル3bが薄くなってバルジング量δが大きくなり、或る
限界のバルジング量を越えて凝固シェル3bが塑性変形
をする。そのためバルジング変形が残留し、鋳片の変形
は時間的に変化する。
【0013】従って、図5に2点鎖線で示すようにバル
ジング部が次のサポートロール2の箇所に来ると、厚さ
tはt1 と薄くなり、この部分の容積が減少するので、
モールド1内の溶鋼湯面が上昇し、このバルジングの残
留した鋳片が各々のサポートロール2を通過する毎に湯
面3cが上下振動し、湯面3cのレベル制御が困難にな
る。
【0014】また、湯面3cの上下振動が発生すると、
湯面3cのレベル制御が困難になり、鋳造を続けること
ができなくなる。また、上記のようなバルジングが鋳片
3の表面に残留すると、その平坦度が悪化し、厚さが不
揃いになって品質が著しく低下する。
【0015】一方、従来のベルト式連続鋳造装置の一例
の概略構成を図6に示すが、図6において、52は金属
製の1対のベルトであり、ロール53に巻回され、双方
のベルト52の下降部両端で挟持された短片ブロック連
結体から成る1対のサイドダム54と共にエンドレスに
回転し、このベルト52とサイドダム54とによって、
モールド部51が形成されている。
【0016】55は湯面検出器であり、モールド部51
の上部に配設されている。モールド部51の下方には、
鋳片3の下降に従って回転して未凝固の鋳片3を支持す
る、複数のサポートロール2が所定のロール間距離Lを
形成して列設されている。
【0017】溶鋼3aを、モールド部51の上方の、図
示していないタンディッシュ及び注湯ノズルから、相対
するベルト52及びサイドダム54が下降しているモー
ルド部51に、湯面検出器55によって湯面3cを検出
しながら連続して注湯し、凝固シェル3bを形成した鋳
片3を下方から排出する。この未凝固の鋳片3を両面か
らサポートロール2によって支持してその厚さtを保持
し、下方に排出する。
【0018】図6における鋳片3のバルジングを示した
図7に示すように、この鋳片3は、上下のサポートロー
ル2による支点の間でモールド51内の静圧Pによって
凝固シェル3bが膨らむが、通常は鋳造速度が遅いと凝
固シェル3bが厚くなってバルジング量δが小さくなる
上に、その下方の双方のサポートロール2によって、シ
ェル3bのバルジング部が塑性変形され、元の厚さtに
復元する。
【0019】ところがこのベルト式連続鋳造装置では、
鋳造速度が例えば10m/min の高速鋳造が要求されるの
で、鋳片3が高速で下降するのと、モールド部51の鋳
片出口のサポートロール2のロール間距離Lが、例えば
190〜250mmに広く設定されているので、図7に示
すように凝固シェル3bが薄くなって、バルジング量δ
が大きくなる。そして、このモールド部51はベルト5
2が薄くて抜熱効果が高いので、凝固シェル3bの温度
が700〜800℃と低くその硬度が高くなり、厚さt
が復元しなくなる。
【0020】従って、図7に2点鎖線で示すようにバル
ジング部が下方のサポートロール2の箇所に来ると、厚
さtはt1 と薄くなり、この部分の容積が減少するの
で、モールド部51内の溶鋼3aが上昇し、このバルジ
ングの残留した鋳片3が各々のサポートロール2を通過
すると湯面3cが上下動し、湯面3cの制御が困難にな
る。
【0021】実験によれば、図8に示すように、ロール
間距離L=210mmとして中炭素鋼(C=0.16%)
を鋳造すると、鋳造速度が約6.5m/min でバルジング
量δが1mmを超えて残留し、湯面3cの振動が発生す
る。また、L=190mmとすると、中炭素鋼では鋳造速
度が約8m/min で、低炭素鋼(C=0.05%)では鋳
造速度が約8.5m/min で、高炭素鋼(C=0.27
%)では鋳造速度が約9.5m/min でそれぞれバルジン
グ量δが1mmを超えて残留し、湯面3cの振動が発生す
る。
【0022】以上説明したように、バルジング量δが1
mmを超えるとバルジングが残留し、湯面3cの振動が発
生することが考察できる。また、上記のようなバルジン
グが鋳片3の表面に残留すると、その平坦度が悪化し、
厚さが不揃いになって品質が著しく低下する。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した従
来の連続鋳造方法にみられたバルジング残留の問題を解
決するために提案されたものであり、鋳片のバルジング
残留を防止して湯面のレベル制御を容易にし、鋳片の品
質を向上させると共に高速鋳造が可能な連続鋳造方法を
提供することを課題としている。
【0024】また、本発明は、従来のベルト式連続鋳造
装置に見られたバルジング発生の問題を解決するために
提案されたものであり、鋳片のバルジング残留を防止し
て湯面の制御を容易にし、鋳片の品質を向上することが
可能なベルト式連続鋳造方法を提供することを課題とし
ている。
【0025】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、連続
鋳造方法における前記課題を解決するため、鋳造速度を
2.5m/分以上で溶融金属を連続鋳造するに際して、
モールド直下の複数対のサポートロールのロール間距離
Lを220mm以下で且つ鋳造速度V(m/分)との関係
で506・V-1/2以下にして鋳片を案内することにより
モールド内溶融金属湯面の上下振動を防止するようにし
た連続鋳造方法を提供する。
【0026】本発明は、モールド部が鋳片と同期して移
動する無限軌道状帯やベルト等の移動モールドとモール
ド部が鋳片と同期しない固定振動モールドの両方に適用
できる。
【0027】実験によれば、図2にロール間距離Lと鋳
造速度Vとの関係でモールド内湯面変動の発生状況を示
すように、鋳造速度を2.5m/分以上にするとロール
間距離を220mm以下にしなければ湯面3cの上下振動
が必ず発生する。
【0028】またロール間距離L=210mmとして鋳造
すると、鋳造速度が約6.0m/分で、湯面3cの上下
振動が発生する。また、L=190mmとすると、鋳造速
度が約8m/分で、L=160mmとすると、鋳造速度が
約12m/分で、湯面3cの上下振動が発生する。
【0029】これらによって、ロール間距離Lを、鋳造
速度Vに応じて、L≦506・V-1 /2、かつ、L≦22
0を満たせて連続鋳造を実施することにより2.5m/
分以上の高速鋳造によって薄くなった鋳片の凝固シェル
のサポートロール間に発生するバルジング量を許容値以
下に保持し、シェルの塑性変形による変形形状の残留を
防止し、湯面の上下振動を防止する。つまり該ロール間
距離Lを前記L≦506・V-1/2かつL≦220に満足
させないとバルジング量δがある限界値を超えるとバル
ジングが残留し、湯面3cの上下振動が発生する。
【0030】このように、本発明の連続鋳造方法によれ
ば湯面変動の発生を防止し安定した鋳造が実現でき、鋳
造される鋳片にバルジングの残留が生じない。
【0031】次に、本発明は、複数のロールに巻回して
エンドレスに回転する1対のベルトの下降部及びこのベ
ルトの下降部両端で挟持した1対のサイドダムから成る
モールド部と、このモールドから下方に排出した鋳片を
支持する複数のサポートロールから成る鋳片支持装置と
を具備したベルト式連続鋳造装置を用いた連続鋳造方法
における前記課題を解決するため、前記サポートロール
の上下ロール間距離を少くともモールド直下部分におい
て180mm以下にするベルト式連続鋳造方法を採用す
る。本発明において上下ロール間距離を180mm以下と
するモールド直下部分のサポートロールの区間としては
例えば3000mmとすることができる。
【0032】1対のベルト及び1対のサイドダムを回転
し、モールド部に溶湯を連続して注湯して冷却し、連続
鋳造した鋳片をこのモールド部から下方に排出するので
あるが、本発明によるベルト式連続鋳造方法ではこの鋳
片を、上下ロール間距離を180mm以下に短くしたサポ
ートロールによって両面から支持し、高速鋳造によって
薄くなった鋳片の凝固シェルのサポートロール間に発生
するバルジング量を許容値以下に保持し、シェルの塑性
変形によって所定の厚さに復元させてバルジングの残留
を防止する。
【0033】
【実施例】以下、本発明による連続鋳造方法及びベルト
式連続鋳造方法の実施例を図面を用いて具体的に説明す
る。まず、本発明による連続鋳造方法の実施例を図1、
図2を用いて具体的に説明する。
【0034】図1において、2は小径のサポートロール
であり、モールド部1の直下の第1セグメント部4に所
定の間隔で対向し、上下方向の所要のロール間距離Lを
形成して列設されている。5は大径(直径200mm)の
サポートロールであり、第2セグメント部6に列設され
ている。サポートロールは鋳造する最大の鋳片幅より1
00〜200mm長い軸方向長さに設定され、鋳片の全幅
にわたりこれら1対のロールで鋳片を挟圧支持してい
る。
【0035】溶鋼3aを、モールド1の上方の、図示し
ていないタンディッシュ及び注湯ノズルから、モールド
1内に連続して注湯し、モールド内で冷却された凝固シ
ェル3bを形成した鋳片3をある鋳造速度で下方から引
き抜く。この未凝固の鋳片3を図示しない冷却スプレー
によって冷却しながら両面からサポートロール2によっ
て支持してその厚さtを保持し、下方に送出する。
【0036】(操業例1)上記の構成の連続鋳造機を用
いて、溶鋼成分:中炭素鋼(C=0.16%,Si=
0.40%,Mn=0.8%,P=0.02%,S=
0.01%)340Ton及び低炭素鋼(C=0.06
%,Mn=0.3%,P=0.02%,S=0.01
%)340Tonの各々について、次の各条件で連続鋳
造した。
【0037】モールド形式:固定モールド、鋳片寸法:
70mm厚×1500mm幅、サポートロール2の直径:1
95mm、サポートロール2のロール間距離L:220m
m、サポートロール2の設置本数:8。
【0038】(1)鋳造速度2,5m/分、506V
-1/2=320(図2のA)及び4m/分、506・V
-1/2=253(図2のB)で鋳造した場合、湯面上下振
動の発生がなく、安定した鋳造を継続することができ
た。また、鋳片も、厚さの均一なものが得られた。
【0039】(2)6m/分、506・V-1/2=207
で鋳造をした場合(図2のE)、湯面の上下振動が発生
して、鋳造を継続することができなかった。
【0040】(操業例2)操業例1とモールド以外同じ
構成の連鋳機を用いて、溶鋼成分:中炭素鋼(C=0.
16%,Si=0.40%,Mn=0.8%,P=0.
02%,S=0.01%)340Ton及び低炭素鋼
(C=0.06%,Mn=0.3%,P=0.02%,
S=0.01%)340Tonの各々について、次の各
条件で連続鋳造した。
【0041】モールド形式:双ベルト式の移動モール
ド、鋳片寸法:50mm厚×1300mm幅、サポートロー
ル2の直径:175mm、サポートロール2のロール間距
離L:190mm、サポートロール2の設置本数:9。
【0042】(1)鋳造速度6m/分、506・V-1/2
=207で鋳造した場合(図2のC)、湯面の上下振動
の発生がなく、安定した鋳造を継続することができた。
また、鋳片も、厚さの均一なものが得られた。 (2)一方、8m/分、506・V-1/2=179で鋳造
をした場合(図2のF)、湯面の上下振動が発生して、
鋳造を継続することができなかった。
【0043】(操業例3)操業例1と同じ構成の連鋳機
(モールド形式:移動モールド)を用いて、溶鋼成分:
中炭素鋼(C=0.16%,Si=0.40%,Mn=
0.8%,P=0.02%,S=0.01%)340T
on及び低炭素鋼(C=0.06%,Mn=0.3%,
P=0.02%,S=0.01%)340Tonの各々
について、次の各条件で連続鋳造した。
【0044】鋳片寸法:50mm厚×1300mm幅、サポ
ートロール2の直径:135mm、サポートロール2のロ
ール間距離L:160mm、サポートロール2の設置本
数:12。
【0045】(1)鋳造速度10m/分、506・V
-1/2=160で鋳造した場合(図2のD)、湯面の上下
振動の発生がなく、安定した鋳造を継続することができ
た。また、鋳片も、厚さの均一なものが得られた。 (2)12m/分、506・V-1/2=146で鋳造をし
た場合(図2のG)、湯面の上下振動が発生して、鋳造
を継続することができなかった。
【0046】次に、本発明によるベルト式連続鋳造方法
の一実施例について図3,図4によって具体的に説明す
る。
【0047】これらの図中、図6に示した従来と同一の
要素は従来の装置と同一の符号で示し、重複する説明を
省略している。
【0048】図3において、2は小径のサポートロール
であり、モールド部51の直下3000mm区間の第1セ
グメント部4に所定の間隔で対向し、上下方向の所要の
ロール間距離Lを形成して列設されている。5は大径の
サポートロールであり、第2セグメント部6に列設され
ている。サポートロールは鋳造する最大の鋳片幅より1
00〜200mm長い軸方向長さに設定され、鋳片の全幅
にわたりこれら1対のロールで鋳片を挟圧支持してい
る。
【0049】溶鋼3aを、モールド部51の上方の、図
示しないタンディッシュ及び注湯ノズルから、相対する
ベルト52及びサイドダム54が下降しているモールド
部51に、湯面検出器55によって湯面3cを検出しな
がら連続して注湯し、凝固シェル3bを形成した鋳片3
を下方から排出する。この未凝固の鋳片3を図示しない
冷却スプレイによって冷却しながら両面からサポートロ
ール2によって支持してその厚さtを保持し、下方に排
出する。
【0050】図3の設備による実験では、図4に示すよ
うに、鋳造速度が10m/min において、高炭素鋼ではロ
ール間距離Lが約180mmで、中炭素鋼ではロール間距
離Lが約165mmで、低炭素鋼ではロール間距離Lが約
170mmでバルジング量bがそれぞれ約1mmに抑さえる
ことができ、鋳片3にバルジングが残留しなくなる。従
って、モールド部51内の湯面3cは安定する。
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明による連続鋳造方法
では、モールド部直下部分のサポートロールのロール間
距離Lを、L≦506・V-1/2、かつ、L≦220を満
たすように設けて鋳造することにより、2.5m/分以
上の高速鋳造によって薄くなったこの鋳片のシェルのサ
ポートロール間におけるバルジング量を限界値以下に保
持し、バルジングの残留を防止し、湯面変動の発生を防
止することで鋳造速度に応じた安定した鋳造が実現でき
る。また、鋳片にバルジングの残留がなくなるので、そ
の鋳片の厚さおよび平坦度の精度を向上することができ
た。
【0052】また、本発明によるベルト式連続鋳造方法
によれば、モールド部直下部分、例えばモールド部直下
3000mm区間のサポートロールのロール間距離を18
0mm以下に形成して設けたことにより、高速鋳造によっ
て薄くなったこの鋳片のシェルのサポートロール間にお
けるバルジング量を許容値以下に保持し、バルジングの
残留を防止することができる。
【0053】従って、モールド部内の湯面の振動を防止
することが可能になり、湯面を容易に制御することがで
きる。また、鋳片にバルジングの残留が無くなるので、
その厚さ及び平坦度の精度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施するための連続鋳造装置例の
概略構成を示す側面図。
【図2】ロール間距離Lと鋳造速度Vとの関係でモール
ド内湯面変動の発生状況を示すグラフ。
【図3】本発明方法を実施するためのベルト式連続鋳造
装置の概略構成を示す側面図。
【図4】図3のベルト式連続鋳造装置におけるバルジン
グ量の実験結果を示す線図。
【図5】鋳片のバルジングを示す説明図。
【図6】従来のベルト式連続鋳造装置の一例の概略構成
を示す側面図。
【図7】図6における鋳片のバルジングを示す説明図。
【図8】サポートロール間距離、鋼種及び鋳造速度とバ
ルジング量との関係を実験によって示す線図。
【符号の説明】
1 モールド部 2 サポートロール 3 鋳片 3a 溶鋼 3b 凝固シェル 3c 湯面 4 第1セグメント部 L ロール間距離 δ バルジング量 t 鋳片の厚さ 10 駆動用ピンチロール 51 モールド部 52 ベルト 53 ロール 54 サイドダム UBP 矯正ロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中嶋 宏 広島市西区観音新町四丁目6番22号 三 菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 松尾 慎二 大分県大分市大字西の洲1番地 新日本 製鐵株式会社大分製鐵所内 (72)発明者 金井 則之 大分県大分市大字西の洲1番地 新日本 製鐵株式会社大分製鐵所内 (72)発明者 堀岡 聡 大分県大分市大字西の洲1番地 新日本 製鐵株式会社大分製鐵所内 (72)発明者 片平 圭一 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株 式会社技術開発本部内 (56)参考文献 特開 平2−211954(JP,A) 特開 昭63−72457(JP,A) 特開 昭61−150760(JP,A) 特開 昭60−118361(JP,A) 特開 昭59−30457(JP,A) 特開 平3−8541(JP,A) 特開 平8−309492(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 11/128 B22D 11/128 310 B22D 11/06 340

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳造速度を2.5m/分以上で溶融金属
    を連続鋳造するに際して、モールド直下の複数対のサポ
    ートロールの上下ロール軸心間距離Lを220mm以下で
    且つ鋳造速度V(m/分)との関係で506・V-1/2
    下にして鋳片を案内することによりモールド内溶融金属
    湯面の上下振動を防止することを特徴とする連続鋳造方
    法。
  2. 【請求項2】 複数のロールに巻回してエンドレスに回
    転する1対のベルトの下降部及びこのベルトの下降部両
    端で挟持した1対のサイドダムから成るモールド部と、
    このモールド部から下方に排出した鋳片を支持する複数
    のサポートロールから成る鋳片支持装置とを具備する
    ルト式連続鋳造装置を用いて溶融金属を連続鋳造するに
    際して、前記サポートロールの上下ロール軸心間距離L
    を、少くとも前記モールド部の直下部分において180
    mm以下とすることを特徴とするベルト式連続鋳造方法
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