JPH10291059A - 連続鋳造機のロール支持装置 - Google Patents

連続鋳造機のロール支持装置

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JPH10291059A
JPH10291059A JP10192697A JP10192697A JPH10291059A JP H10291059 A JPH10291059 A JP H10291059A JP 10192697 A JP10192697 A JP 10192697A JP 10192697 A JP10192697 A JP 10192697A JP H10291059 A JPH10291059 A JP H10291059A
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JP
Japan
Prior art keywords
roll
bearing
roller bearing
cylindrical roller
bearings
Prior art date
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Pending
Application number
JP10192697A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Ueshima
好紀 植島
Shinji Shiraishi
伸司 白石
Hidetoshi Hayashi
英俊 林
Chikao Kawaguchi
稚加夫 川口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Publication of JPH10291059A publication Critical patent/JPH10291059A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、従来より寿命の長い連続鋳造機のロ
ール支持装置を提供することを目的としている。 【解決手段】鋳型から抜き出され搬送中の鋳片を上下に
挟み、同軸上にそれぞれ軸受を介して配置された長短一
組のロール群を備えた連続鋳造機のロール支持装置にお
いて、前記鋳片の通路に位置する軸受を、ロールの熱膨
張による伸びを受け入れるように、それぞれ円筒コロ軸
受とし、通路外に位置する軸受を、ロールの軸方向にか
かる荷重を支え、且つ該ロールの位置を決め、固定する
軸受としてなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続鋳造機のロー
ル支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】溶鋼の連続鋳造機には、図2に示すよう
に、タンディッシュ4に保持した溶湯21を鋳型6に注
ぎ、該鋳型6内で外殻のみが凝固した鋳片13を、該鋳
型6から冷却しつつ安定して抜き出すために、サポート
・ロール、ガイド・ロール、ピンチ・ロール等のロール
16群が配設されている。このロール16群は、図3に
示すように、鋳片13を挟む上下ロールと、該ロール1
6を支持する上下フレーム17と、上下ロール間の隙間
を調整する間隙調整手段18と、鋳片13に冷却水を噴
射するノズルを鋳片幅方向で移動自在にするノズル移動
手段19とからなる所謂ロール支持装置(通称、セグメ
ントという)9で構成している。従って、このロール支
持装置9は、一基の連続鋳造機1に数十台配置されてい
ることになる。なお、上下ロールは、それぞれ短ロール
と長ロールの2本になっており、それらの両端部は、い
ずれも上下フレーム17に軸受を介して支えられてい
る。
【0003】ところで、このロール支持装置9は、良好
な鋳片品質を確保するには、常に正常な機能を発揮しな
ければならず、定期修理(1回/8週間)を行う以外に
も、異常があると直ちに操業を中止して、該ロール支持
装置9自体をまるごと交換する必要がある。放置してお
くと、図4に示すような欠陥を抱えた鋳片13を圧延工
程に送ることになり、製品として不良な鋼板14を多発
するからである。この交換を迅速に行うため、交換装置
3を設けた連続鋳造機1が多い。
【0004】しかしながら、この交換は、鋳片13の生
産性を低減させるばかりでなく、設備メンテナンス費用
を増大させるという問題があり、従来より少しでも交換
頻度を低減できれば、操業上で大きなメリットがあると
考えられていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる事情
を鑑み、従来より寿命の長い連続鋳造機のロール支持装
置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明者は、上記目的を達
成するため、現状のロール支持装置を見直し、その問題
点を明らかにした。まず、現在のロール支持装置の寿命
は、ロールの摩耗及び損傷、軸受の損傷及び破損、その
他部品の損傷に依存する。これら寿命への影響要因のう
ち、軸受の損傷及び破損が最も多く、また早く起きる。
そこで、発明者は、軸受の損耗、破損の原因を鋭意追求
し、以下の結論を得た。
【0007】現在のロール支持装置9では、図5に示す
ように、ロール16の取付けを長手方向の中間部(鋳片
の通路に位置する)を固定側、両端部(鋳片の通路外)
を自由側としていた。つまり、ロール16は、高温の鋳
片13によって熱を受けて軸方向に熱膨張するが、それ
を両端部の方向へ逃がす構造になっていた。具体的に
は、2本の長短ロールは、前記中間部に自動調心用軸受
11を用い、前記両端側に円筒コロ軸受12を用いてい
た。ところが、発明者の研究によれば、2本のロールの
長比に起因して前記中間部に最も大きい荷重がかかり、
該中間部で使用している自動調心軸受11にフレーキン
グ(表面が剥れる)が生じ、やがて破損することが確認
された。このフレキング屑20が鋳片13に巻き込まれ
ると、前記したような鋳片13や鋼板14の欠陥にな
る。発明者は、この現象を解消するために鋭意努力し、
その成果を本発明としたのである。
【0008】すなわち、本発明は、鋳型から抜き出され
搬送中の鋳片を上下に挟み、同軸上にそれぞれ軸受を介
して配置された長短一組のロール群で構成される連続鋳
造機のロール支持装置において、前記鋳片の通路に位置
する軸受を、ロールの熱膨張による伸びを受け入れるよ
うに、それぞれ円筒コロ軸受とし、通路外に位置する軸
受を、ロールの軸方向にかかる荷重を支え、且つ該ロー
ルの位置を決め、固定する軸受としてなることを特徴と
する連続鋳造機のロール支持装置である。
【0009】また、本発明は、前記通路外に位置する軸
受を、自動調心コロ軸受、円筒コロ軸受、あるいは複列
円錐コロ軸受としたことを特徴とする連続鋳造機のロー
ル支持装置でもある。本発明では、荷重が最もかかる前
記中間部に配置した軸受を、コロ形状に起因する滑り摩
耗の生じにくい円筒コロ軸受けとしたので、ロールの熱
膨張による伸びがあってもフレーキングが起きなくな
る。その結果、ロール支持装置全体の寿命が延長され、
その交換頻度が少なくなる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1に、本発明に係る連続鋳造機
1のロール支持装置9を、下方側だけで示す。それは、
同軸上に配置した長短ロール16の互いに隣なり合う側
(図1では、自由側と表示)を、いずれも円筒コロ軸受
10で支持し、相反する側を自動調心コロ軸受11で支
えるようになっている。これは、ロール16の熱膨張に
起因した伸びを、従来と全く逆の外側を固定して内側に
逃がすことに着眼したものであり、連続鋳造機1のロー
ル16が比較的低速度で回転しているので、かかる考え
が実現できたものと考えられる。円筒コロ軸受10は、
コロと軸受内外輪が線接触で、且つコロの全長にわたり
周速が同じであるため、滑り摩擦が生じ難く、フレーキ
ングも生じない。
【0011】なお、前記自動調心コロ軸受は、円筒コロ
軸受、あるいは複列円錐コロ軸受に代えても何ら障害は
生じない。
【0012】
【実施例】連続鋳造機1に本発明に係るロール支持装置
9を適用し、種々の溶鋼21で鋳片13を製造した。そ
の際、ロール支持装置9の数を36台とし、軸受10、
11には、極圧添加剤入りグリースを使用した。また、
約8、000チャージ、11、000チャージ、15、
000チャージの鋳込が終了した時点で、操業を中断し
て、軸受の疲労状況を調査した。図6に、操業結果を示
す。ここで、1チャージとは、タンディッシュに保持さ
れた溶鋼を全て注入して、連続した鋳片を製造すること
を意味する。
【0013】図6より、本発明に係るロール支持装置9
は、15、000チャージの鋳造にも耐えることが明ら
かである。これは、従来の6、000〜9、000チャ
ージに比べ、約2倍の寿命である。従って、ロール支持
装置9の交換台数が減り、従来、8週間に1度行ってい
た定期修理を、12週間に伸ばすことが可能となり、生
産性の向上が達成された。また、ロール支持装置9のた
びたび生じていた突発的な交換が減り、操業の安定化が
達成されると共に、不良製品の低減にも大いに貢献し
た。
【0014】
【発明の効果】以上述べたように、本発明により、ロー
ル支持装置の寿命が従来より大幅に延長され、鋳片の生
産性を向上させたばかりでなく、製品不良や設備メンテ
ナンス費用の低減が達成された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るロール支持装置の下側だけを示す
図である。
【図2】連続鋳造機に1例を示す縦断面図である。
【図3】ロール支持装置の概要を説明する図である。
【図4】軸受破損の鋳片や鋼板品質に及ぼす影響を説明
する図である。
【図5】従来のロール支持装置の下側だけを示す図であ
る。
【図6】本発明の実施効果を示す図である。
【符号の説明】
1 連続鋳造機 2 ダミーバ・カー 3 交換装置 4 タンディッシュ 5 取鍋切り換え装置 6 鋳型 7 湾曲ユニット 8 トーチ・カッタ 9 ロール支持装置 10 円筒コロ軸受 11 自動調心コロ軸受 12 熱膨張の方向 13 鋳片 14 鋼板 15 孔(欠陥) 16 ロール 17 上下フレーム 18 間隔調整手段 19 ノズル移動手段 20 フレーキング屑 21 溶鋼
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 英俊 倉敷市水島川崎通1丁目(番地なし) 川 崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 川口 稚加夫 倉敷市水島川崎通1丁目(番地なし) 川 崎製鉄株式会社水島製鉄所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳型から抜き出され搬送中の鋳片を上下
    に挟み、同軸上にそれぞれ軸受を介して配置された長短
    一組のロール群で構成される連続鋳造機のロール支持装
    置において、 前記鋳片の通路に位置する軸受を、ロールの熱膨張によ
    る伸びを受け入れるように、それぞれ円筒コロ軸受と
    し、通路外に位置する軸受を、ロールの軸方向にかかる
    荷重を支え、且つ該ロールの位置を決め、固定する軸受
    としてなることを特徴とする連続鋳造機のロール支持装
    置。
  2. 【請求項2】 前記通路外に位置する軸受を、自動調心
    コロ軸受、円筒コロ軸受、あるいは複列円錐コロ軸受と
    したことを特徴とする請求項1記載の連続鋳造機のロー
    ル支持装置。
JP10192697A 1997-04-18 1997-04-18 連続鋳造機のロール支持装置 Pending JPH10291059A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6957688B2 (en) 2002-07-03 2005-10-25 Koyo Seiko Co., Ltd. Roll apparatus of continuous caster and cylindrical roller bearing for supporting roll of continuous caster
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040113