JPH1068415A - ロール軸支持装置 - Google Patents

ロール軸支持装置

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Publication number
JPH1068415A
JPH1068415A JP22709196A JP22709196A JPH1068415A JP H1068415 A JPH1068415 A JP H1068415A JP 22709196 A JP22709196 A JP 22709196A JP 22709196 A JP22709196 A JP 22709196A JP H1068415 A JPH1068415 A JP H1068415A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
roll
cylindrical roller
roller bearing
axial direction
Prior art date
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Pending
Application number
JP22709196A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumio Toyama
史雄 遠山
Tomijiro Kubo
富次郎 久保
Nobutaka Goto
信孝 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
Application filed by NSK Ltd, Kawasaki Steel Corp filed Critical NSK Ltd
Priority to JP22709196A priority Critical patent/JPH1068415A/ja
Publication of JPH1068415A publication Critical patent/JPH1068415A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】自動調心ころ軸受を使用する従来のロール軸支
持装置では、ころの転動に伴い転動面の両端部と中央部
とに方向反対の差動すべり発生して、ニュウトラルライ
ン部において山となる二山形状に摩耗する。その結果、
摩耗が少ない山の頂上部分に応力集中が発生して、その
部分から剥離がはじまり軸受が早期に損傷する。 【解決手段】ロール11の自由側の軸受には調心座付き
円筒ころ軸受23を用いて軸方向移動を許容する。ロー
ル11の固定側の軸受は、調心座付き円筒ころ軸受23
と深溝玉軸受24との組み合わせを用いて軸方向不動に
位置決めする。調心座付き円筒ころ軸受は差動すべりが
少なく、したがって局部的な応力集中に起因する軸受の
早期損傷が防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロール軸支持装置
に係り、特に、連続鋳造機におけるロール支持用軸受の
寿命改善に関するものである。
【0002】
【従来の技術】製鋼工場において、機械化の困難な造塊
工程を省き、溶鋼から直接にスラブやビレット或いは丸
棒のような単純な断面形状の製品を連続的に生産するた
め、連続鋳造法が行われている。図2に示すものは溶鋼
からスラブを連続的に形成する連続鋳造機の一例で、複
数のレードル1をタレット2上に配設し、各レードル1
内の溶鋼を底部開口からノズル3を介して順次にタンデ
ィシュ4に注ぎ、そのタンディシュ4内の溶鋼5をモー
ルド6を通して流出させることで、例えば帯状のスラブ
7に成形するとともに表面を冷却するようになってい
る。その後、スラブ7は、その表裏両面側にスラブ進行
方向に沿い間隔をおいて配列されている多数のガイドロ
ール10に導かれ、搬送されながら徐々に冷却される。
【0003】当該ガイドロール10は、図3のロール軸
支持装置の断面図に示すように、ロール組み付けの利便
性やスラブ7の矯正に必要な剛性を考慮して、軸方向に
二分割されている。各分割ロール(以下、単にロールと
いう)11,11は同一形状を有して一端面側が所定の
間隔をおき同軸に対向配置されると共に、各ロール毎に
それぞれ、ロール軸支持装置の軸受を介して回転自在に
ハウジング15に支持されている。
【0004】しかして、そのロール軸支持装置の軸受に
は、ロール11,11のたわみによる内外輪の傾きがあ
るために調心性のあるころ軸受が使用されており、ロー
ル本体11aの対向する側(内側)のロールネック部1
1bは複列の自動調心ころ軸受12で軸方向に移動不能
に支持されて固定側とされている。自動調心ころ軸受1
2は、外輪12bの軌道面が軸受中心を中心とする球状
であり、ころ12aもその転動面が球面である。したが
ってころ12aと内輪12cとが外輪12bに対して傾
いても外輪軌道面ところ12aとは正常な接触を保ち、
したがって取りつけ誤差に対し自動調心性を有する。
【0005】一方、ロール本体11aの外側のロールネ
ック部11cは調心座付き円筒ころ軸受13で軸方向に
伸縮可能に支持する自由側とされている。調心座付き円
筒ころ軸受13は、円筒ころ13aが接するつば付き外
輪13bの外周面が軸受中心を中心とする球状の調心面
とされ、この調心面と接する球面形状の内径面を有する
調心座13dを備えて自動調心性を有するとともに、内
輪13cの軸方向移動を許容してスラブ7からの伝熱に
よるロール11の伸縮に対応できるようにしている。1
4はグリース吸油孔である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の連続鋳造機のロール軸支持装置にあっては、
軸受使用条件が低回転速度で高ラジアル荷重であり、こ
のような条件下で自動調心ころ軸受12を使用している
ことに由来する、以下のような問題点があることがわか
った。
【0007】すなわち、自動調心ころ軸受12のころ1
2aが外輪12bの球状の軌道面に接して転動する際
に、図4に示すように、ころ12aの端面近くのころ径
dと軸方向中央部の径Dとの大小の差により、ころ周速
のより速いころ転動面の中央部と転がり接触する軌道面
との間にプラスの差動すべり、ころ周速のより遅い当該
ころ転動面の両端部と転がり接触する軌道面との間では
逆方向であるマイナスの差動すべりが発生する。この差
動すべりがプラスからマイナスに方向を転換するニュウ
トラルライン部Nでは差動すべりなしの状態になる。
【0008】かくして、上記ころ12aの転動に伴い転
がり接触面の差動すべり部分に局部摩耗が進行するにつ
れ、転動面が前記ニュウトラルライン部Nにおいて山と
なる二山形状に摩耗する。その結果、摩耗が少ない山の
頂上部分に応力集中が発生して、その部分から剥離がは
じまり軸受が早期に損傷する可能性もあった。
【0009】本発明は、このような従来のロール軸支持
装置の問題点に着目してなされたものであり、上記のメ
カニズムに起因して発生する軸受損傷の可能性を無くし
てロール支持軸受の寿命を延長せしめることを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明は、ロールの一端の軸方向に移動を許容する自由側
と、他端の軸方向に不動の固定側とをそれぞれ軸受を介
して回転自在に支持するロール軸支持装置に係るもの
で、前記自由側の軸受は調心座付き円筒ころ軸受からな
り、前記固定側の軸受は調心座付き円筒ころ軸受及び深
溝玉軸受の組み合わせでなることを特徴とする。
【0011】かかる構成とした本発明にあっては、ラジ
アル荷重は全て調心座付き円筒ころ軸受にて受ける。当
該軸受は自動調心ころ軸受と比べて軸受内部転動面の差
動すべりが少ないため、ラジアル荷重による局部摩耗は
非常に少ない。かくして、本来転動面の二山形状の摩耗
という問題を内包している自動調心ころ軸受を排し、応
力集中による剥離現象の発生を防止してロール軸支持装
置の寿命を延長することができる。
【0012】また、スラスト受けに深溝玉軸受を適用す
ることにより、少ないスペースでロールの軸方向の位置
決めが可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
面を参照して説明する。なお、従来と同一部分には同一
の符号を付して説明は省略する。
【0014】図1は本発明を連続鋳造機のロール軸支持
装置に適用した一実施形態の断面図で、同軸に配した一
対のロール11,11の対向する側である内側のロール
ネック部11bは、調心座付き円筒ころ軸受23で軸方
向に伸縮可能に支持されて、自由側になっている。調心
座付き円筒ころ軸受23は、円筒ころ23aと、これが
転がり接触する内周面が円筒状の軌道面で外周面が球面
状の調心面であるつば付き外輪23bと、内周面が前記
円筒ころ23aの軌道面であるつば無しの内輪23c
と、前記外輪23bの調心面と接する球面形状の内径面
を有する調心座23dとを備えており、自動調心性を有
するとともに、内輪23cの軸方向移動を許容してスラ
ブ7からの伝熱によるロール11の伸縮に対応できるよ
うにしている。
【0015】一方、各ロール11,11の外側のロール
ネック部11cも、上記と同様に調心座付き円筒ころ軸
受23を介してハウジング15に支持されている。更
に、そのロールネック部11cは、前記調心座付き円筒
ころ軸受23の外側の位置に深溝玉軸受24を配置し、
カバー25でハウジング15に固定することにより軸方
向に移動不能に支持され、固定側とされている。
【0016】調心座付き円筒ころ軸受23は、転動体が
円筒ころ23aであり、端面近くのころ径と軸方向中央
部のころ径とに差がないので、ころ軸方向の周速の分布
が均一である。そのため、ころの転動面が球面状である
自動調心ころ軸受の場合のように、転がり接触面にプラ
スマイナスの差動すべりが発生して、ころの転動に伴い
転がり接触面が二山形状に摩耗するという現象は生じな
い。すなわち、軸受内部での差動すべりが少なく、した
がって応力が集中して剥離がはじまり軸受が早期に損傷
するおそれが少なくなる。
【0017】そして、調心座付き円筒ころ軸受23は、
その調心性によりロール11の調心を自動的に行う。ま
たロール11の内側(自由側)のロールネック部11b
における軸方向の移動を許容して、ロール11の熱変動
による伸縮に対応する。これに対し、ロール11の外側
(固定側)のロールネック部11cにおいては、深溝玉
軸受24がスラスト荷重を受け止めて軸方向の移動を阻
止し位置決めしている。
【0018】本実施形態のロール軸支持装置にあって
は、このように各ロール11,11の両端のロールネッ
ク部11b及び11cを、軸受内部の差動すべりが少な
い調心座付き円筒ころ軸受23で支承しているため、高
ラジアル荷重且つ低速回転速度の使用条件下でも軸受の
転動面の摩耗が少なく、軸受寿命が延長される。
【0019】なお、上記実施形態では、調心座付き円筒
ころ軸受23、深溝玉軸受24いずれも単列の場合を例
示したが、これに限らず複列のものを使用してもよい。
また、ロール11の形状やハウジング形状等も図示のも
のに限定されない。
【0020】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明のロール
軸支持装置によれば、自動調心ころ軸受より差動すべり
が遙に少ない調心座付き円筒ころ軸受に着目して、ロー
ルの自由側を支持する軸受は調心座付き円筒ころ軸受と
し、ロールの固定側支持する軸受は調心座付き円筒ころ
軸受及び深溝玉軸受の組み合わせとしたため、軸受内部
の差動すべりに起因する局部摩耗による軸受の早期破損
の可能性を防止することができて、その結果ロール軸支
持装置の寿命を延長することができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロール軸支持装置の一実施形態を示す
断面図である。
【図2】連続鋳造機の一例を示す全体図である。
【図3】従来のロール軸支持装置の一例を示す断面図で
ある。
【図4】二山摩耗のメカニズムを説明する球面ころの概
要図である。
【符号の説明】
1 レードル 4 タンディシュ 6 モールド 7 スラブ 10 ガイドロール 11 (分割)ロール 11b ロールネック部(自由側) 11c ロールネック部(固定側) 23 調心座付き円筒ころ軸受 23a 円筒ころ 23b 外輪 23c 内輪 23d 調心座 24 深溝玉軸受
フロントページの続き (72)発明者 後藤 信孝 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロールの一端の軸方向に移動を許容する
    自由側と、他端の軸方向に不動の固定側とをそれぞれ軸
    受を介して回転自在に支持するロール軸支持装置におい
    て、前記自由側の軸受は調心座付き円筒ころ軸受からな
    り、前記固定側の軸受は調心座付き円筒ころ軸受及び深
    溝玉軸受を組み合わせてなることを特徴とするロール軸
    支持装置。
JP22709196A 1996-08-28 1996-08-28 ロール軸支持装置 Pending JPH1068415A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22709196A JPH1068415A (ja) 1996-08-28 1996-08-28 ロール軸支持装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP22709196A JPH1068415A (ja) 1996-08-28 1996-08-28 ロール軸支持装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1068415A true JPH1068415A (ja) 1998-03-10

Family

ID=16855359

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22709196A Pending JPH1068415A (ja) 1996-08-28 1996-08-28 ロール軸支持装置

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JP (1) JPH1068415A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002089553A (ja) * 2000-09-12 2002-03-27 Nsk Ltd 連続鋳造機用ころ軸受
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