JP3217373B2 - 結晶性無機イオン交換体の製造方法 - Google Patents

結晶性無機イオン交換体の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、結晶性無機イオン交換体の製造方法に関す
るものであり、イオン交換体、アルカリ剤として有用な
シリケート系ビルダーに関する。
背景技術 シリケート系イオン交換体はアルカリ緩衝能を有する
ため、洗剤用ビルダーとして有用性が高い。特に結晶化
されたシリケート系イオン交換体は、高いカチオン交換
容量を有するために、洗剤用ビルダーとして多用されて
いる。
このようなシリケート系ビルダーの製造方法のうち、
水ガラスを出発物質とする方法が特開平5−66888号公
報に開示されている。この方法は、水ガラス溶液を噴霧
乾燥して無定形ケイ酸ナトリウムを形成させ、次いで灼
熱帯域中で一部を返送しながら加熱する工程からなる方
法により、層構造を有する結晶性ケイ酸ナトリウムを製
造する方法である。しかしながら、この方法は水ガラス
中から多量の水分を乾燥する必要があり、省エネルギー
の観点から、好ましい方法とはならない。
また、この問題を解決する方法として、ガラス化物を
直接焼成する方法が特開平6−72008号公報に開示され
ている。この方法において、砂およびソーダの溶融物を
冷却して得られる水ガラスを粉砕し、粉砕された生成物
を加熱する工程により、結晶性ケイ酸ナトリウムを製造
する。しかしながら、この方法においては、得られる生
成物がNa2O−SiO2系の2成分からなるため、結晶系の制
御が困難であり、洗剤用のイオン交換体としては不十分
な方法である。
発明の開示 本発明の目的は、かかる課題に鑑み、安価なカレット
を用いて、高性能のシリケート系イオン交換体を簡便に
製造する方法を提供することにある。
この目的は特定な本発明のイオン交換体を製造する方
法により達成された。
即ち、本発明の要旨は (1) x1K2O・x2Na2O・ySiO2・zMeO 4〔式中、y/(x1+x2)=1.0〜2.1、z/y=0〜1.0(但
し、z/y=0を除く)、x1/x2=0.01〜2.0、Me=Ca及び
/又はMgである。〕 で表される組成を有する結晶性無機イオン交換体の製造
方法であって、SiO2/Na2O=1.5〜4.2の組成を有するカ
レットに、1種以上のアルカリ金属化合物を、又は1種
以上のアルカリ金属化合物及び1種以上のアルカリ土類
金属化合物を添加混合し、得られた混合物を焼成するこ
とからなる結晶性無機イオン交換体の製造方法(ここ
で、アルカリ金属化合物におけるアルカリ金属はK、Na
から選ばれ、アルカリ土類金属化合物におけるアルカリ
土類金属はCa、Mgから選ばれる。)、 (2) z/y=0.002〜0.32、且つMg/Ca=0.01〜100であ
る前記(1)記載の製造方法、 (3) 該カレットが、ケイ砂及び炭酸ナトリウムとの
混合物を1000〜1400℃で溶融し、得られた混合物を冷却
することにより得られる、前記(1)または(2)記載
の製造方法、 (4) 該カレットが、ケイ酸ナトリウムカレット(Si
O2/Na2O=2.5〜3.5)である、前記(1)〜(3)いず
れか記載の製造方法、 (5) 該カレットが、SiO2/(Na,K)2O=2.1〜4.2、K
/Na=0〜2.0、Ca/Si=0〜0.32の組成を有する、前記
(1)〜(3)いずれか記載の製造方法、 (6) 該カレットのK/Na値が0.01〜2.0である、前記
(5)記載の製造方法、 (7) 該アルカリ金属化合物が、水酸化カリウム、水
酸化ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、硫酸
カリウム、及び硫酸ナトリウムからなる群から選ばれる
化合物であり、該アルカリ土類金属化合物が、酸化カル
シウム、酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化
マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硝
酸カルシウム、硝酸マグネシウム、塩化カルシウム、塩
化マグネシウム、硫酸カルシウム、及び硫酸マグネシウ
ムからなる群から選ばれる化合物である、前記(1)〜
(6)いずれか記載の製造方法、並びに (8) カレットの平均粒径が2〜9000μmであり、ア
ルカリ金属化合物として12〜60重量%のKOH水溶液及び1
2〜60重量%のNaOH水溶液を添加し、添加後の水分量を
1〜45重量%とする、前記(1)記載の製造方法、 に関する。
図面の簡単な説明 図1は、実施例1で得られた無機イオン交換体粉末の
X線回折パターンを示すグラフである。
発明を実施するための最良の形態 本発明の結晶性無機イオン交換体の製造方法は、 x1K2O・x2Na2O・ySiO2・zMeO 〔式中、y/(x1+x2)=1.0〜2.1、z/y=0〜1.0(但
し、z/y=0を除く)、x1/x2=0.01〜2.0、Me=Ca及び
/又はMgである。〕で表される組成を有する結晶性無機
イオン交換体の製造方法であって、SiO2/Na2O=1.5〜4.
2の組成を有するカレットに、1種以上のアルカリ金属
化合物を、又は1種以上のアルカリ金属化合物及び1種
以上のアルカリ土類金属化合物を添加混合し、得られた
混合物を焼成することからなるものである。
つまり、この方法はアルカリ金属およびアルカリ土類
金属をイオン交換体組成物に導入することと共に、特定
な焼成原料の調製条件を特徴とする。以下、本発明の製
造方法を詳細に説明する。
本発明におけるカレットとは、溶融法により得られる
ケイ酸アルカリガラスの粒状物をいう。用いられるカレ
ットとしては、SiO2/Na2O比が1.5〜4.2、好ましくは1.7
〜3.7の範囲のものであれば特に限定されない。例え
ば、いずれのケイ酸ナトリウム用無水Na2O−SiO2系カレ
ットも用いられる。なかでも、組成的に安価である点か
ら、ケイ酸ナトリウムカレット(SiO2/Na2O比=2.5〜3.
5)を用いることができる。通常、これらの無水Na2O−S
iO2系カレットはケイ砂と炭酸ナトリウムの混合物を、1
000〜1400℃で1〜24時間溶融後、得られた混合物を冷
却して製造される。
また、優れたイオン交換特性の観点から、下記の組成
を有するカレットも用いることができる。
SiO2/(Na,K)2O=2.1〜4.2、K/Na=0〜2.0、Ca/Si
=0〜0.32 前記の組成を有するカレットのうち、K/Naが0.01〜2.
0であるものが好ましい。
カレットの形状、大きさ等は特に限定されないが、反
応性の点から、カレットの平均粒径が2〜9000μmのも
のが好ましく、より好ましくは10〜1000μmである。
用いられるアルカリ金属化合物としては、カリウム又
はナトリウムの水酸化物、炭酸塩、硫酸塩等が挙げら
れ、具体的には、KOH、NaOH、Na2CO3、K2CO3、Na2SO4
が用いられる。
添加すべきアルカリ金属化合物の量は、カレットの種
類と量および所望の最終生成物の組成により決定され
る。また、アルカリ金属化合物の形態は溶液、粉末状、
顆粒状等が挙げられるが、反応性の観点から、溶液が好
ましい。
したがって、前記のアルカリ金属化合物のうち水に易
溶な化合物が好ましく、特にKOH、NaOHのような水酸化
物が水溶液として好適である。
前記の水溶液を用いる場合、12〜60重量%のKOH水溶
液及び12〜60重量%のNaOH水溶液を用いるのが好まし
く、より好ましくは36〜60重量%のKOH水溶液及び36〜6
0重量%のNaOH水溶液を用いる。KOH水溶液及びNaOH水溶
液の濃度が60重量%より高いと、常温下での混合が困難
となり、該濃度が12重量%より低いと、水分量が増大
し、焼成時により多くのエネルギーを必要とし、この方
法の産業上の利用を妨げる。
アルカリ土類金属化合物が用いられる場合、アルカリ
土類金属化合物としてはカルシウム又はマグネシウムの
酸化物、水酸化物、炭酸塩、硝酸塩、塩化物、硫酸塩等
が挙げられ、具体的には、CaCO3、MgCO3、Ca(OH)
Mg(OH)、MgO、Ca(NO3・nH2O、Mg(NO3・n
H2O、CaCl2・nH2O、MgCl2・nH2O、CaSO4・nH2O、MgSO4
・nH2O、(各水和物において、nは通常0〜20であ
る。)等が挙げられる。添加すべきアルカリ土類金属化
合物の量は、アルカリ金属化合物と同様に、カレットの
種類と量および所望の最終生成物の組成により決定さ
れ、またアルカリ土類金属の形態も溶液、粉末状、顆粒
状等が挙げられる。
本発明の製造方法において、前記の原料を用いて、ア
ルカリ金属化合物、又はアルカリ金属化合物及びアルカ
リ土類金属化合物を水溶液又は固体のまま添加混合し、
均一な状態にして焼成原料を調製することができる。
前記方法において、添加、混合の方法としては、これ
らの原料を同時に添加して適宜混合すればよい。また別
の方法としてそれぞれの原料を順次添加および混合等し
てもよい。
本発明における添加、混合後の水分量は、1〜45重量
%が好ましく、5〜36重量%がより好ましい。水分量が
1重量%より少ないと、焼成時の結晶化が進み難くな
り、一方、水分量が45重量%より多いと焼成時に多大な
エネルギーが必要となる。
本発明における焼成の方法としては、一般的に公知の
方法が用いられ、原料を、通常300〜1500℃、好ましく
は400〜1000℃、より好ましくは500〜900℃の範囲で焼
成して得られた生成物を結晶化させる方法が挙げられ
る。加熱温度が300℃未満では結晶化が不十分で、得ら
れる無機イオン交換体の耐水溶性が劣る。1500℃を越え
ると粗大粒子化し、得られる無機イオン交換体のイオン
交換能が低下する。加熱時間は通常0.1〜24時間であ
る。このような焼成は通常、電気炉、ガス炉等の加熱炉
で行う事ができる。場合によっては、焼成した生成物に
水熱化処理を施してもよい。
また、焼成した生成物は、必要に応じて粉砕し所定の
粒度に調整されるが、この粉砕は、粉砕機としては例え
ばボールミル、ローラーミル等が用いられることにより
なされる。
また本発明の無機イオン交換体は、公知の方法により
容易に水和物とする事ができ、例えば、無機イオン交換
体の水和物は前記の無機イオン交換体の無水物をイオン
交換水に懸濁して水和させ、乾燥せしめて粉末化するこ
とにより得ることができる。
前記の本発明の製造方法により得られる結晶性無機イ
オン交換体は、x1K2O・x2Na2O・ySiO2・zMeO〔式中、y/
(x1+x2)=1.0〜2.1、z/y=0〜1.0(但し、z/y=0
を除く)、x1/x2=0.01〜2.0、Me=Ca及び/又はMgであ
る。〕で表される組成を有するものである。本発明で
は、特に前記の式中、z/y=0.002〜0.32、x1/x2=0.03
〜1.0、且つMg/Ca=0.01〜100であるものが、水中での
構造安定性の点より好ましい。
前記の結晶性無機イオン交換体は、優れたイオン交換
能、イオン交換速度、アルカリ能および耐水溶性を有す
るため、イオン交換体、アルカリ剤として有用である。
以下、実施例、および比較例により本発明をさらに詳
しく説明するが、本発明の範囲をこれらに限定するもの
ではない(ただし、実施例1〜4、6、10、11、19、21
は参考例である。) なお、以下の実施例や比較例において、イオン交換特
性は、下記方法により評価された。すなわち、325メッ
シュ(平均粒径10±2μm:レーザー回折式粒度分布計,
堀場製作所製LA−500により測定)以下に粉砕した試料
0.04gを精秤し、塩化カルシウム水溶液(濃度はCaCO3
して100ppm)100ml中に加え、10℃で1分間撹拌した
後、該混合物を孔サイズ0.2μmのメンブランフィルタ
ーを用いて濾過し、その濾液10ml中のCa量をEDTA滴定に
より測定した。イオン交換特性の評価において、下記の
実施例及び比較例における測定値はCaCO3mg/g・minで表
されている。
実施例1 150メッシュ以下に粉砕したケイ酸ナトリウム無水カ
レット(SiO2/Na2O=3.20)を134.9g、48重量%NaOH水
溶液36.50g、および48重量%KOH水溶液58.44gを混合し
た。その水分量は21重量%であった。原料の組成を他の
実施例及び比較例1とともに表1に示す。得られた混合
物を、ニッケルツボ中で、600℃で2時間焼成した。焼
成後、325メッシュ以下に粉砕し、粉末状無機イオン交
換体を得た。
得られたイオン交換体の組成およびイオン交換特性を
表2に示す。また、この得られた粉末状無機イオン交換
体は、図1のX線回折パターンに示されているように優
れた結晶性を示した。また、そのイオン交換特性も優れ
ていた。
実施例2〜10 表1に示す組成と水分量を有する焼成原料を調製し、
表2に示す焼成温度に変更する以外は、実施例1と同様
にしてそれぞれの無機イオン交換体を得た。なお、実施
例5、7、8および9ではCa(OH)や、場合によって
はMg(OH)を原料として添加した。得られたそれぞれ
のイオン交換体の組成およびイオン交換特性を表2に示
す。いずれの得られたイオン交換体も優れた結晶性を示
し、イオン交換特性は優れていた。
実施例11 無水NaOHおよび無水KOHを用いて、水分量を0重量%
とする以外は、実施例1と同様にして無機イオン交換体
を得た。得られたイオン交換体の組成およびイオン交換
特性を表2に示す。
本実施例のように水溶液を用いない方法でも、実施例
1と同一組成のものが得られたが、得られたイオン交換
体のイオン交換特性は実施例1と比較してやや劣るもの
であった。
実施例12 平均粒径85μmの無水ケイ酸塩カレット(SiO2/(Na,
K)2O=3.20、K2O/Na2O=0.1、CaO/SiO2=0.03、MgO/Ca
O=0.1)134.9g、48重量%NaOH水溶液35.30g、および48
重量%KOH水溶液42.99gを混合した。水分量は18重量%
であった。得られた混合物を、ニッケルルツボ中で、60
0℃で5時間焼成した。焼成後、325メッシュ以下に粉砕
し、粉末状無機イオン交換体を得た。
得られたイオン交換体の組成およびイオン交換特性を
表4に示す。得られた粉末状無機イオン交換体粉体は優
れた結晶性を示し、イオン交換特性に優れていた。
実施例13〜20 表3に示すような組成と水分量を有する焼成原料を用
い、表4に示す焼成温度に変更すること以外は、実施例
12と同様にして本発明の無機イオン交換体を得た。ここ
で、実施例13、14および15においては無機イオン交換体
に必要なNa2O、K2O、CaO、MgO等の成分をカレット組成
中に一部あるいは全部含んでおり、実施例16、17および
18においては、Na2OおよびCaOをカレット組成中に一部
あるいは全部含んでおり、実施例19および20においては
Na2OおよびK2Oをカレット組成中に一部あるいは全部含
んでいた。また、実施例16においては、60重量%NaOH水
溶液および60重量%KOH水溶液を用い、実施例17におい
ては、無水NaOHおよび無水KOHを用い、また実施例20に
おいてはCa(OH)およびMg(OH)を用いた。
得られたそれぞれのイオン交換体の組成およびイオン
交換特性を表4に示す。いずれの得られた粉末状無機イ
オン交換体も優れた結晶性を示し、イオン交換特性は優
れていた。
実施例21 焼成温度を600℃に変更する以外は、実施例2と同様
にして無機イオン交換体を得た。得られたイオン交換体
の組成およびイオン交換特性を表4に示す。
得られた粉末状無機イオン交換体は優れた結晶性を示
し、イオン交換特性は優れていた。
比較例1 ケイ酸ナトリウム無水カレット(SiO2/Na2O=3.20)1
58.7g及び48重量%NaOH水溶液62.56gからなる焼成原料
を調製し、水分量を15重量%とする以外は、実施例1と
同様にして比較イオン交換体を得た。得られたイオン交
換体の組成およびイオン交換特性を表2に示す。
得られた比較イオン交換体のイオン交換特性の性能
は、実施例1〜11において得られたイオン交換体のもの
と比較して劣っていた。
比較例2〜4 表3に示す組成と水分量を有する焼成原料を用い、表
4に示す焼成温度に変更すること以外は、実施例1と同
様にして比較無機イオン交換体を得た。これらの比較例
では、原料として無水カレット(SiO2/(Na,K)2O=3.2
0)を用い、また48重量%NaOH水溶液および48重量%KOH
水溶液を用いた。
得られたそれぞれのイオン交換体の組成およびイオン
交換特性を表4に示す。いずれの得られた粉末状無機イ
オン交換体も、イオン交換特性は、本発明の実施例のも
のと比較して著しく劣っていた。
比較例5 表3に示す組成と水分量を有する焼成原料を用い、実
施例1と同様にして比較無機イオン交換体を得た。この
比較例では、原料として無水カレット(SiO2M(Na,K)2
O=12.00、K2O/Na2O=0.05)を用い、また48重量%NaOH
水溶液および48重量%NaOH水溶液を用いた。
得られたイオン交換体の組成およびイオン交換特性を
表4に示す。この得られた粉末状無機イオン交換体のイ
オン交換特性は、本発明の実施例のものと比較して著し
く劣っていた。
産業上の利用可能性 本発明の結晶性無機イオン交換体の製造方法による
と、安価なカレットを用いて、高性能のシリケート系イ
オン交換体を簡便に製造することができる。
以上に述べた本発明は、明らかに同一性の範囲のもの
が多種存在する。そのような多様性は発明の意図及び範
囲から離脱したものとはみなされず、当業者に自明であ
るそのようなすべての変更は、以下の請求の範囲の技術
範囲内に含まれる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C01B 33/20 - 33/46 B01J 41/10 C11D 1/00 - 19/00 JICSTファイル(JOIS)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】x1K2O・x2Na2O・ySiO2・zMeO 〔式中、y/(x1+x2)=1.0〜2.1、z/y=0〜1.0(但
    し、z/y=0を除く)、x1/x2=0.01〜2.0、Me=Ca及び
    /又はMgである。〕 で表される組成を有する結晶性無機イオン交換体の製造
    方法であって、SiO2/Na2O=1.5〜4.2の組成を有するカ
    レットに、1種以上のアルカリ金属化合物を、又は1種
    以上のアルカリ金属化合物及び1種以上のアルカリ土類
    金属化合物を添加混合し、得られた混合物を焼成するこ
    とからなる結晶性無機イオン交換体の製造方法(ここ
    で、アルカリ金属化合物におけるアルカリ金属はK、Na
    から選ばれ、アルカリ土類金属化合物におけるアルカリ
    土類金属はCa、Mgから選ばれる。)。
  2. 【請求項2】z/y=0.002〜0.32、且つMg/Ca=0.01〜100
    である請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】該カレットが、珪砂及び炭酸ナトリウムと
    の混合物を1000〜1400℃で溶融し、得られた混合物を冷
    却することにより得られる、請求項1または2記載の製
    造方法。
  4. 【請求項4】該カレットが、SiO2/(Na,K)2O=2.1〜4.
    2、K/Na=0〜2.0、Ca/Si=0〜0.32の組成を有する、
    請求項1〜3いずれか記載の製造方法。
  5. 【請求項5】該カレットのK/Na値が0.01〜2.0である、
    請求項4記載の製造方法。
  6. 【請求項6】該アルカリ金属化合物が、水酸化カリウ
    ム、水酸化ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウ
    ム、及び硫酸ナトリウムからなる群から選ばれる化合物
    であり、該アルカリ土類金属化合物が、酸化カルシウ
    ム、酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化マグ
    ネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硝酸カ
    ルシウム、硝酸マグネシウム、塩化カルシウム、及び塩
    化マグネシウムからなる群から選ばれる化合物である、
    請求項1〜5いずれか記載の製造方法。
  7. 【請求項7】カレットの平均粒径が2〜9000μmであ
    り、アルカリ金属化合物として12〜60重量%のKOH水溶
    液及び12〜60重量%のNaOH水溶液を添加し、添加後の水
    分量を1〜45重量%とする、請求項1記載の製造方法。
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