JP3217314B2 - タイマ回路 - Google Patents

タイマ回路

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JP3217314B2
JP3217314B2 JP13706798A JP13706798A JP3217314B2 JP 3217314 B2 JP3217314 B2 JP 3217314B2 JP 13706798 A JP13706798 A JP 13706798A JP 13706798 A JP13706798 A JP 13706798A JP 3217314 B2 JP3217314 B2 JP 3217314B2
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聡 竹原
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旭化成マイクロシステム株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、基準時から所定
時間が経過したことを検出するタイマ回路に係り、特
に、電源電圧の変動にかかわらず一定のタイマ時間を得
るのに好適なタイマ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】タイマ回路は、基準時から所定時間が経
過したことを検出する回路であって、基準となる信号を
与えると、基準時からタイムアウトするまでのタイマ時
間の計測を開始し、これが経過したときは、その旨を示
す検出信号を出力するものである。これは、例えば、E
EPROMにおいて、データを書き込む際に必要なライ
トイネーブル信号(以下、単にWE信号という。)のア
クティブ時間を決定するために用いられている。
【0003】従来、EEPROMのタイマ回路として
は、例えば、図9に示すようなものがあった。これは、
電圧VPPI にドレインを接続したn型チャネル電解効果
トランジスタ(以下、単にn型MOSという。)45
と、n型MOS45のソースにドレインを接続しかつソ
ースを接地したn型MOS42と、n型MOS42と並
列に接続したコンデンサ43と、n型MOS45のソー
スに接続した2段の出力用インバータ51,52と、で
構成されている。そしてさらに、n型MOS45のゲー
トには、スイッチとして動作させるための制御信号を入
力するようにし、n型MOS42のゲートには、基準電
圧Vref を入力するようになっている。
【0004】このような構成であれば、入力される制御
信号がハイレベルであるときは、n型MOS45がオン
状態となり、電圧VPPI によりコンデンサ43に電荷が
蓄積される。この状態で、入力される制御信号がローレ
ベルとなったときは、n型MOS45がオフ状態とな
り、n型MOS42によりコンデンサ43に蓄積された
電荷が所定電流値で放電させられる。この放電過程にお
いて、コンデンサ43の電圧が所定値を下回るまでは、
インバータ51,52を介してハイレベルの信号が出力
されるが、コンデンサ43の電圧が所定値を下回ったと
きは、インバータ51,52を介してローレベルの信号
が検出信号として出力される。
【0005】すなわち、コンデンサ43に蓄積された電
荷は、n型MOS42により所定電流で放電されるの
で、コンデンサ43が一定の電圧で充電されている場合
は、放電時間は、常に一定となる。つまり、この放電時
間をタイマ時間として利用するのであり、出力される信
号がハイレベルからローレベルに遷移した時点をもっ
て、タイマ時間が経過したことが検出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のタイマ回路にあっては、電源電圧VDDの変動
に影響を受けにくい電圧VPPI や基準電圧Vref を用い
るといっても、電源電圧VDDが変動したときは、わずか
ながらでも基準電圧Vref が変動し、これに伴ってコン
デンサ43から放電される電荷量が増減するため、放電
時間に影響を与え、一定のタイマ時間を得ることが困難
であるという問題があった。
【0007】そこで、本発明は、このような従来の問題
を解決することを課題としており、電源電圧の変動にか
かわらず一定のタイマ時間を得るのに好適なタイマ回路
を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る請求項1記載のタイマ回路は、基準時
から所定時間が経過したことを検出するタイマ回路であ
って、基準時からタイムアウトするまでの第1のタイマ
時間が電源電圧の増加につれて伸長する第1の回路と、
基準時からタイムアウトするまでの第2のタイマ時間が
前記電源電圧の増加につれて短縮する第2の回路と、を
備え、前記第1のタイマ時間と前記第2のタイマ時間と
を加えた値に基づいて、前記所定時間が経過したことを
検出するようになっている。
【0009】このような構成であれば、電源電圧が基準
値よりも増加したときは、第1の回路において、第1の
タイマ時間が伸長されるとともに、第2の回路におい
て、第2のタイマ時間が短縮されるので、第1のタイマ
時間に第2のタイマ時間を加えると、第1のタイマ時間
の伸長分と第2のタイマ時間の短縮分とが相殺される。
したがって、これらタイマ時間を加えた値に基づけば、
結果として、電源電圧が基準値であるときとほぼ同一の
所定時間が経過したことが検出される。
【0010】一方、電源電圧が基準値よりも減少したと
きは、第1の回路において、第1のタイマ時間が短縮さ
れるとともに、第2の回路において、第2のタイマ時間
が伸長されるので、第1のタイマ時間に第2のタイマ時
間を加えると、第1のタイマ時間の短縮分と第2のタイ
マ時間の伸長分とが相殺される。したがって、これらタ
イマ時間を加えた値に基づけば、結果として、電源電圧
が基準値であるときとほぼ同一の所定時間が経過したこ
とが検出される。
【0011】さらに、本発明に係る請求項2記載のタイ
マ回路は、基準時から所定時間が経過したことを検出す
るタイマ回路であって、電源電圧の変動に応じた周期の
発振信号を出力する発振回路と、基準時から前記電源電
圧の変動に応じた時間が経過したときに前記発振信号の
カウントを開始するためのトリガ信号を出力するトリガ
回路と、前記トリガ信号に基づいて前記発振信号を所定
数までカウントしたことを示すカウント信号を出力する
カウンタ回路と、を備え、前記基準時から前記カウント
信号が出力されるまでの時間が、前記電源電圧の変動に
かかわらずほぼ一定となるようになっている。
【0012】このような構成であれば、基準時から電源
電圧の変動に応じた時間が経過したときは、トリガ回路
により、トリガ信号がカウンタ回路に出力される。する
と、カウンタ回路により、電源電圧の変動に応じた周期
の発振信号のカウントが開始され、その発振信号のカウ
ントが所定数に達したときは、カウント信号が出力され
る。すなわち、カウント信号は、電源電圧が変動しても
基準時からほぼ一定の時間が経過したときに出力され
る。
【0013】より具体的には、電源電圧の増加につれて
短縮する周期の発振信号を出力するリングオシレータ
(発振回路)と、基準時からトリガ信号を出力するまで
の時間が電源電圧の増加につれて伸長するアナログタイ
マ(トリガ回路)と、トリガ信号に基づいて発振信号の
カウントを開始してこれが所定数に達したときにカウン
ト信号を出力するリプルカウンタ(カウンタ回路)と、
を備えた場合において、基準時から電源電圧の変動に応
じた時間が経過したときは、アナログタイマにより、ト
リガ信号がリプルカウンタに出力される。すると、リプ
ルカウンタにより、発振信号のカウントが開始され、そ
の発振信号のカウントが所定数に達したときは、カウン
ト信号が出力される。すなわち、カウント信号は、電源
電圧が変動しても基準時からほぼ一定の時間が経過した
ときに出力される。
【0014】この請求項2記載の発明において、「電源
電圧の変動に応じた時間」とは、例えば、電源電圧の増
加または減少に比例した時間をいい、また、「電源電圧
の変動に応じた周期」とは、例えば、電源電圧の増加ま
たは減少に反比例した周期をいう。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態
を示す図である。
【0016】本発明に係るタイマ回路は、図1に示すよ
うに、電源電圧VDDの増加につれて発振信号の周期が短
縮するリングオシレータ10と、電源電圧VDDの増加に
つれてタイマ時間が伸長するアナログタイマ40と、リ
ングオシレータ10からの発振信号の振幅数を所定数ま
でカウントするリプルカウンタ70と、で構成されてい
る。
【0017】まず、リングオシレータ10の構成につい
て説明する。図2は、リングオシレータ10の構成を示
す回路図であり、図3は、リングオシレータ10の電源
電圧VDDの変化に対する発振信号の周期の変化を示す特
性図である。
【0018】リングオシレータ10は、電源電圧VDD
変動に応じた周期の発振信号を出力する回路であって、
電源電圧VDDの変動に応じた周期のパルス信号を出力用
インバータ31,32を介して出力端子Outから出力
するものである。
【0019】リングオシレータ10は、図2に示すよう
に、縦続接続された9段のインバータ21〜29と、各
インバータ21〜29に流れる電流を規定する定電流源
14と、定電流源14からの電流を各インバータ21〜
29にミラーするためのn型MOS11と、2段の出力
用インバータ31,32と、で構成されている。
【0020】インバータ21〜29は、p型チャネル電
界効果トランジスタ(以下、単にp型MOSという。)
21a〜29aとn型MOS21b〜29bとのドレイ
ン同士を接続し、p型MOS21a〜29aのソースを
それぞれ電源電圧VDDに接続し、n型MOS21b〜2
9bのソースをそれぞれ接地して構成されている。さら
に、前段のp型MOSのドレインを次段のp型MOSの
ゲートに接続するとともに、最終出力段のp型MOSの
ドレインを初段のp型MOSゲートに接続して構成され
ている。
【0021】また、n型MOS11のドレインと定電流
源14とを接続し、n型MOS11のソースを接地し、
そしてさらに、n型MOS11のゲートと各n型MOS
21b〜29bのゲートとを接続することにより、n型
MOS11とn型MOS21b〜29bとでカレントミ
ラー回路を構成できるようになっている。カレントミラ
ー回路となっているときは、定電流源14からの電流と
同一のものを、各n型MOS21b〜29bに流すよう
になっている。
【0022】一方、n型MOS11のゲートとソース
間、およびn型MOS11のゲートとドレイン間には、
n型MOS12,13がそれぞれ接続され、それらのゲ
ートにはそれぞれWE信号とWE信号の反転信号が入力
される。したがって、WE信号がローレベルであるとき
は、n型MOS13がオン状態となり、n型MOS12
がオフ状態となるため、n型MOS11のゲートが接地
され、n型MOS11,21b〜29bはオフ状態とな
る。一方、WE信号がハイレベルであるときは、n型M
OS12がオン状態となり、n型MOS13がオフ状態
となるため、n型MOS11,21b〜29bはカレン
トミラー回路を構成する。
【0023】このような構成であれば、リングオシレー
タ10は、次のように動作する。まず、入力されるWE
信号がローレベルであるときは、n型MOS12がオフ
状態となるとともに、n型MOS13がオン状態となる
ので、各n型MOS21b〜29bがすべてオフ状態と
なるとともに、各p型MOS21a〜29aがすべてオ
フ状態となって発振せず、出力端子Outからハイレベ
ルの信号が出力される。
【0024】一方、入力されるWE信号がハイレベルで
あるときは、n型MOS12がオン状態となるととも
に、n型MOS13がオフ状態となって、n型MOS1
1と各n型MOS21b〜29bとでカレントミラー回
路が構成されるので、各p型MOS21a〜29aに定
電流が供給され、各p型MOS21a〜29aのゲート
に入力される信号が反転されて次段のゲートに入力され
る。つまり、p型MOS21aの入力電圧は、遅延され
て次段のp型MOS22aに出力される。ここでの遅延
時間TR は、例えば、p型MOS21aのゲート容量C
P と、n型MOS21bを流れる電流IN (定電流源1
4の供給値)と、p型MOS21aに供給される電圧値
P (∝VDD)と、に依存し、具体的には、下式(1)
に示すようになる。
【0025】 TR =(2×CP ×VP )/IN …(1) 同様に、各p型MOS22a〜28aの入力電圧は、遅
延されて次段のp型MOS23a〜29aに出力され、
p型MOS29aの入力電圧は、遅延されてp型MOS
21aに出力される。したがって、出力端子Outから
所定周期のパルス信号が出力される。インバータの段
数、ゲート容量CP および電流IN が一定値であるの
で、発振信号の周期は、図3に示すように、供給電圧V
P に、すなわち電源電圧VDDの増加につれて伸長され
る。
【0026】次に、アナログタイマ40の構成について
説明する。図4は、アナログタイマ40の構成を示す回
路図であり、図5は、アナログタイマ40の電源電圧V
DDの変化に対する発振信号の周期の変化を示す特性図で
ある。
【0027】アナログタイマ40は、電源電圧VDDの変
動に応じたタイマ時間を計測し、これが経過したことを
検出する回路であって、検出した旨のパルス信号を出力
用インバータ51,52を介して出力端子Outから出
力するものである。
【0028】アナログタイマ40は、図4に示すよう
に、電源電圧VDDにソースを接続したp型MOS41
と、p型MOS41のドレインにドレインを接続しかつ
ソースを接地したn型MOS42と、n型MOS42と
並列に接続したコンデンサ43と、一端を電源電圧VDD
に接続した抵抗44と、抵抗44の他端にドレインを接
続しかつソースを接地したn型MOS45と、コンデン
サ43の電圧を整形する2段の出力用インバータ51,
52と、で構成されている。
【0029】そしてさらに、n型MOS42のゲート
と、n型MOS45のドレインおよびゲートと、を接続
し、すなわち、n型MOS42とn型MOS45とでカ
レントミラー回路を構成し、抵抗44に流れる電流と同
一のものを、n型MOS42に供給するようになってい
る。また、p型MOS41のゲートには、WE信号を入
力するようになっている。
【0030】このような構成であれば、アナログタイマ
40は、次のように動作する。まず、入力されるWE信
号がローレベルであるときは、p型MOS41がオン状
態となるので、コンデンサ43に電荷が蓄積され、コン
デンサ43の電圧が所定値に達したときは、出力端子O
utからハイレベルの信号が出力される。
【0031】この状態で、入力されるWE信号がハイレ
ベルとなったときは、p型MOS41がオフ状態となる
ので、n型MOS42とn型MOS45とのカレントミ
ラー回路により、コンデンサ43に蓄積された電荷が所
定電流で放電させられ、コンデンサ43の電圧が上記所
定値を下回ったときは、出力端子Outからローレベル
の信号が出力される。つまり、コンデンサ43に蓄積さ
れた電荷は、抵抗44に流れる電流と同一のもので放電
させられる。抵抗44に流れる電流は、電源電圧VDD
大きさに比例するので、ここでの放電時間TA は、電源
電圧VDDの大きさに依存し、具体的には、下式(2)に
示すようになる。
【0032】 TA =(R×CA ×VDD)/(VDD−VT ) …(2) ただし、式(2)において、Rは抵抗44の容量、CA
はコンデンサ43の容量、VT はn型MOS45のしき
い値電圧であり、(VDD−VT )≫(R×CA×VDD
である。したがって、コンデンサ43の放電時間は、図
5に示すように、電源電圧VDDの増加につれて短縮され
る。
【0033】次に、リプルカウンタ70の構成について
説明する。図6は、リプルカウンタ70の構成を示す回
路図である。リプルカウンタ70は、リングオシレータ
10からの発振信号の振幅数を所定数までカウントする
回路であって、アナログタイマ40からの信号がハイレ
ベルからローレベルに遷移するとカウントを開始し、上
記所定数に達したときは、その旨のパルス信号を出力用
インバータ91を介して出力端子Outから出力するも
のである。
【0034】リプルカウンタ70は、図6に示すよう
に、リングオシレータ10からの発振信号の振幅数をカ
ウントするための13段のD型フリップフロップ(以
下、単にDFFという。)71〜83と、各DFF71
〜83のQ端子からの出力信号を入力するNAND90
と、NAND90からの出力信号を入力する出力用イン
バータ91と、で構成されている。
【0035】DFF71は、リングオシレータ10から
の発振信号をC端子に、自己のQB端子からの出力信号
をD端子に入力するようになっており、他のDFF72
〜83は、前段のDFF71〜82のQ端子からの出力
信号をC端子に、自己のQB端子からの出力信号をD端
子に入力するようになっている。また、各DFF71〜
83は、アナログタイマ40からの出力信号をR端子に
入力するようになっている。
【0036】NAND90は、例えば、リングオシレー
タ10からの発振信号の振幅数を“5984”までカウ
ントした場合における各DFF71〜83のQ端子から
の出力信号を入力したときは、ローレベルの信号を出力
し、それ以外の場合における出力信号を入力したとき
は、ハイレベルの信号を出力するようになっている。
【0037】このような構成であれば、アナログタイマ
13からの出力信号がハイレベルからローレベルに遷移
したときは、リングオシレータ10からの発振信号のカ
ウントが開始され、その振幅数が“5984”までカウ
ントされたときは、出力端子Outからハイレベルの信
号が出力される。
【0038】次に、上記実施の形態の動作を図面を参照
しながら説明する。図7は、電源電圧VDDが低い場合に
おける動作を説明するためのタイムチャートであり、図
8は、電源電圧VDDが高い場合における動作を説明する
ためのタイムチャートである。なお、図7および図8に
おいて、CLOCK信号は、リングオシレータ10から
の発振信号であり、AOUT 信号は、アナログタイマ40
からの出力信号であり、DOUT 信号は、リプルカウンタ
70からの出力信号である。
【0039】まず、電源電圧VDDが低い場合(VDD
0.9[V])について説明する。まず、WE信号をハ
イレベルとする前は、図7に示すように、リングオシレ
ータ10において、ハイレベルの信号が出力されるとと
もに、アナログタイマ40において、ハイレベルの信号
が出力される。したがって、リプルカウンタ70におい
ては、各DFF71〜83のR端子にハイレベルの信号
が入力されるので、カウントが開始されずローレベルの
信号が出力される。
【0040】次いで、WE信号をハイレベルとしたとき
は、リングオシレータ10において、電源電圧VDDの変
動に応じた周期0.94[μs]のパルス信号が出力さ
れるが、一方、アナログタイマ40においては、WE信
号がハイレベルとなってから電源電圧VDDの変動に応じ
た第1のタイマ時間2000[μs]が経過するまで
は、ハイレベルの信号が出力され、その後は、ローレベ
ルの信号が出力される。したがって、リプルカウンタ7
0においては、WE信号がハイレベルとなってから20
00[μs]が経過するまでは、各DFF71〜83の
R端子にハイレベルの信号が入力されるので、カウント
が開始されないが、WE信号がハイレベルとなってから
2000[μs]が経過したときは、各DFF71〜8
3のR端子にローレベルの信号が入力されるので、カウ
ントが開始される。
【0041】このようにカウントが開始された後は、リ
プルカウンタ70において、リングオシレータ10から
の発振信号の振幅数が“5984”までカウントされる
まで、すなわちカウントが開始されてから第2のタイマ
時間5640[μs]が経過するまでは、ローレベルの
信号が出力されるが、発振信号の振幅数が“5984”
となったときは、ハイレベルの信号が出力される。
【0042】したがって、WE信号をハイレベルとした
時点から、リプルカウンタ70からの出力信号がハイレ
ベルとなるまでに要した合計のタイマ時間は、7.64
[μs]となる。
【0043】なお、WE信号は、リプルカウンタ70か
らの出力信号がハイレベルとなったときに、ローレベル
にする。これによりアナログタイマ40の出力信号がハ
イレベルとなるので、リプルカウンタ70の出力信号は
再びローレベルとなる。
【0044】次に、電源電圧VDDが高い場合(VDD=4
[V])について説明する。まず、WE信号をハイレベ
ルとする前は、図8に示すように、リングオシレータ1
0において、ハイレベルの信号が出力されるとともに、
アナログタイマ40において、ハイレベルの信号が出力
される。したがって、リプルカウンタ70においては、
各DFF71〜83のR端子にハイレベルの信号が入力
されるので、カウントが開始されずローレベルの信号が
出力される。
【0045】次いで、WE信号をハイレベルとしたとき
は、リングオシレータ10において、電源電圧VDDの変
動に応じた周期1.19[μs]のパルス信号が出力さ
れるが、一方、アナログタイマ40においては、WE信
号がハイレベルとなってから電源電圧VDDの変動に応じ
た第1のタイマ時間360[μs]が経過するまでは、
ハイレベルの信号が出力され、その後は、ローレベルの
信号が出力される。したがって、リプルカウンタ70に
おいては、WE信号がハイレベルとなってから360
[μs]が経過するまでは、各DFF71〜83のR端
子にハイレベルの信号が入力されるので、カウントが開
始されないが、WE信号がハイレベルとなってから36
0[μs]が経過したときは、各DFF71〜83のR
端子にローレベルの信号が入力されるので、カウントが
開始される。
【0046】このようにカウントが開始された後は、リ
プルカウンタ70において、リングオシレータ10から
の発振信号の振幅数が“5984”までカウントされる
まで、すなわちカウントが開始されてから第2のタイマ
時間7140[μs]が経過するまでは、ローレベルの
信号が出力されるが、発振信号の振幅数が“5984”
となったときは、ハイレベルの信号が出力される。
【0047】したがって、WE信号をハイレベルとした
時点から、リプルカウンタ70からの出力信号がハイレ
ベルとなるまでに要した合計のタイマ時間は、7.50
[μs]となり、電源電圧VDDが低い場合とほぼ同一と
なる。
【0048】なお、WE信号は、上記同様に、リプルカ
ウンタ70からの出力信号がハイレベルとなったとき
に、ローレベルにする。これによりアナログタイマ40
の出力信号がハイレベルとなるので、リプルカウンタ7
0の出力信号は再びローレベルとなる。
【0049】このようにして、電源電圧VDDの増加につ
れて発振信号の周期が短縮するリングオシレータ10
と、電源電圧VDDの増加につれてタイマ時間が伸長する
アナログタイマ40と、アナログタイマ40からの出力
信号に基づいてカウントを開始してリングオシレータ1
0からの発振信号の振幅数を所定数までカウントするリ
プルカウンタ70と、を備え、電源電圧VDDが増減した
ときは、リングオシレータ10からの発振信号の周期の
変動分と、アナログタイマ40のタイマ時間の変動分
と、が相殺されるようにしたから、従来に比して、電源
電圧VDDの変動にかかわらず比較的一定のタイマ時間を
得ることができる。
【0050】なお、上記実施の形態においては、電源電
圧VDDの増加につれて発振信号の周期が短縮するリング
オシレータ10と、電源電圧VDDの増加につれてタイマ
時間が伸長するアナログタイマ40と、を設けて構成し
たが、これに限らず、電源電圧VDDの増加につれて発振
信号の周期が伸長する発振回路と、電源電圧VDDの増加
につれてタイマ時間が短縮するタイマ回路と、を設けて
構成してもよい。
【0051】上記実施の形態において、リングオシレー
タ10およびリプルカウンタ70は、請求項1記載の第
1の回路に対応し、アナログタイマ40は、請求項1記
載の第2の回路に対応している。
【0052】また、リングオシレータ10は、請求項2
記載の発振回路に対応し、アナログタイマ40は、請求
項2記載のトリガ回路に対応し、リプルカウンタ70
は、請求項2記載のカウンタ回路に対応している。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るタイ
マ回路によれば、従来に比して、電源電圧の変動にかか
わらず比較的一定のタイマ時間を得ることができるとい
う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】リングオシレータ10の構成を示す回路図であ
る。
【図3】リングオシレータ10の電源電圧VDDの変化に
対する発振信号の周期の変化を示す特性図である。
【図4】アナログタイマ40の構成を示す回路図であ
る。
【図5】アナログタイマ40の電源電圧VDDの変化に対
する発振信号の周期の変化を示す特性図である。
【図6】リプルカウンタ70の構成を示す回路図であ
る。
【図7】電源電圧VDDが低い場合における動作を説明す
るためのタイムチャートである。
【図8】電源電圧VDDが高い場合における動作を説明す
るためのタイムチャートである。
【図9】従来のタイマ回路の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
10 リングオシレータ 11〜13 n型MOS 14 定電流源 21〜29 インバータ 21a〜29a p型MOS 21b〜29b n型MOS 31,32 出力用インバータ 40 アナログタイマ 41 p型MOS 42,45 n型MOS 43 コンデンサ 44 抵抗 51,52 出力用インバータ 70 リプルカウンタ 71〜83 DFF 90 NAND 91 出力用インバータ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準時から所定時間が経過したことを検
    出するタイマ回路であって、 基準時からタイムアウトするまでの第1のタイマ時間が
    電源電圧の増加につれて伸長する第1の回路と、基準時
    からタイムアウトするまでの第2のタイマ時間が前記電
    源電圧の増加につれて短縮する第2の回路と、を備え、 前記第1のタイマ時間と前記第2のタイマ時間とを加え
    た値に基づいて、前記所定時間が経過したことを検出す
    るようになっていることを特徴とするタイマ回路。
  2. 【請求項2】 基準時から所定時間が経過したことを検
    出するタイマ回路であって、 電源電圧の変動に応じた周期の発振信号を出力する発振
    回路と、基準時から前記電源電圧の変動に応じた時間が
    経過したときに前記発振信号のカウントを開始するため
    のトリガ信号を出力するトリガ回路と、前記トリガ信号
    に基づいて前記発振信号を所定数までカウントしたこと
    を示すカウント信号を出力するカウンタ回路と、を備
    え、 前記基準時から前記カウント信号が出力されるまでの時
    間が、前記電源電圧の変動にかかわらずほぼ一定となる
    ようになっていることを特徴とするタイマ回路。
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