JPH07294602A - 発振用集積回路 - Google Patents

発振用集積回路

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Publication number
JPH07294602A
JPH07294602A JP6083283A JP8328394A JPH07294602A JP H07294602 A JPH07294602 A JP H07294602A JP 6083283 A JP6083283 A JP 6083283A JP 8328394 A JP8328394 A JP 8328394A JP H07294602 A JPH07294602 A JP H07294602A
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JP
Japan
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output
terminal
test
capacitor
circuit
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Withdrawn
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JP6083283A
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English (en)
Inventor
Eiichi Hasegawa
栄一 長谷川
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Nippon Precision Circuits Inc
Original Assignee
Nippon Precision Circuits Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 負荷容量の良否判定の容易な発振用集積回路
を提供することにある。 【構成】 水晶振動子4を入出力端子間に外付けし、入
出力端子それぞれに負荷容量としてのコンデンサ3を接
続したCMOSインバータ1の発振出力は選択回路6に
入力される。選択回路6は発振動作時にはCMOSイン
バータ1からの発振出力を出力し、これは出力端子Qよ
り外部に出力される。テスト時には、CMOSインバー
タ1の出力を“H”に固定し、コンデンサ3と同一工程
で製造されたコンデンサ51を含むテスト回路5にテス
ト端子Tよりクロックパルスをテスト信号として印加す
る。コンデンサ51に欠陥がなければ、その積分動作に
より、テスト回路5の出力は“H”に固定され、欠陥が
あれば、クロックパルスがそのまま出力される。テスト
回路5の出力は選択回路6を介して出力端子Qより出力
され、これをもってコンデンサ3の良否判定とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は発振用集積回路に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】現在、時計などで基準クロック発生源と
して用いられる発振用集積回路では、図5に示すよう
に、CMOSインバータ61と、このCMOSインバー
タ61の入力端子inと出力端子outとの間に接続さ
れた帰還抵抗62と、CMOSインバータ61の入力端
子inと出力端子outのそれぞれに接続された負荷容
量63とを具備し、CMOSインバータ61の入力端子
inと出力端子outとの間に圧電振動子、例えば、水
晶振動子64を接続して用いられる。また、同図に示す
ように、CMOSインバータ61の出力を一方の端子に
受けるNANDゲート65を設け、このNANDゲート
65の他方の端子を外部端子66からの信号により、
“H”、“L”とすることにより、CMOSインバータ
61の出力をその後段に設けられた出力バッファ用のC
MOSインバータ67に選択的に送るようにしてあり、
外部へのクロック出力を制御している。
【0003】このような発振用集積回路では、負荷容量
63としてゲート容量等を用いているが、このゲート容
量は製造過程に付着する異物のため、目的の値に形成さ
れないことがある。例えば、ウェハー上の絶縁層にゴミ
等が付着すれば、その上に形成されるゲート電極と絶縁
層との間隔が増加し、ゲート容量は目的の値より小さく
なり、ひどい場合には容量が形成されないこととなる。
このような負荷容量による不良率を減少させるために、
ウェハー上に形成された全てのチップをウェハープロー
ビングするか、ウェハー上に形成されたチップの内より
数個をプロービングして、負荷容量の良否判定を行なっ
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ウェハ
ー上に形成された全てのチップをウェハープロービング
することは、コストの面で問題がある。また、ウェハー
上に形成されたチップの内より数個をプロービングする
のでは、ゴミ等により局所的に発生する不良チップを判
定するのには効果的な方法とはいえない。
【0005】そこで、本発明の目的は、負荷容量の良否
判定の容易な発振用集積回路を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】入出力端子間に圧電振動
子を外部から接続されるCMOSインバータと、上記C
MOSインバータの入力端子および出力端子のそれぞれ
に接続される負荷容量と、上記負荷容量と同一工程で製
造された容量素子を遅延または積分要素として含むテス
ト回路と、このテスト回路に外部からテスト信号を入力
するためのテスト端子と、上記テスト回路の出力信号と
上記CMOSインバータの出力信号を選択的に出力する
選択回路とを設け、上記テスト端子に上記テスト信号を
入力したときに上記選択回路から出力される信号から容
量素子の良否判定を行なうことにより上記目的を達成す
る。
【0007】なお、上記テスト回路は上記テスト端子に
入力を接続された第1のCMOSインバータと、この第
1のCMOSインバータの出力を上記容量素子からなる
積分回路を介して受ける第2のCMOSインバータとか
らなることが好ましい。
【0008】
【実施例】次に本発明の第一実施例について説明する。
図1aは本例の構成を示す電気回路図であり、同図にお
いて1はCMOSインバータである。2はCMOSイン
バータ1に並列に接続された帰還抵抗である。3は負荷
容量としてのコンデンサであり、CMOSインバータ1
の入力端子INと出力端子OUTのそれぞれに接続され
ている。このコンデンサ3は、MOSトランジスタのゲ
ート容量を用いることとする。4は圧電振動子として用
いられる水晶振動子であり、CMOSインバータ1の入
力端子INと出力端子OUTとの間に外部端子XT、X
TBを介して外付けされる。
【0009】5はテスト回路であり、遅延または積分要
素として動作する容量素子としてのコンデンサ51と、
CMOSインバータ52、53とからなる。このテスト
回路5は、後述のテスト信号に応じた出力を発生する。
Tはテスト端子であり、このテスト端子TはIC外部よ
りテスト信号を入力するためのものである。また、テス
ト端子Tは抵抗54を介して電源VDDに接続されてい
る。ここで、コンデンサ51はコンデンサ3と同一工程
で同一構造に製造されており、後述するように、テスト
回路5の出力に基づきコンデンサ51の良否をテストす
ることにより、ひいてはコンデンサ3の良否を判定を可
能としてある。
【0010】6は選択回路であり、NANDゲートから
なり、一方の入力端子にCMOSインバータ1からの出
力を受け、もう一方の入力端子にテスト回路5からの入
力を受ける。この選択回路6は後述するように、通常の
発振動作時にはテスト回路5側の入力を“H”に固定す
ることにより、インバータとして動作しCMOSインバ
ータ1からの発振出力を後述の出力バッファに出力し、
テスト時には外部端子XTを“L”に固定することによ
り、CMOSインバータ1側の入力端子を“H”に固定
し、テスト回路からの出力を出力バッファに出力する。
【0011】7は出力バッファであり、選択回路6から
の出力を出力端子QよりIC外部に出力する。
【0012】次に本例の動作について図1aおよび同図
bのタイミングチャートを参照しながら説明する。ここ
で、図1bには、各タイミングにおける図1aに示す各
端子T、A、B、Qの状態を示すこととする。
【0013】まず、通常の発振動作について説明する。
このとき、テスト端子Tは抵抗54を介して電源VDD
に接続されて“H”に保持されており、選択回路6の一
方の入力端子に接続されたテスト回路5の出力、すなわ
ち、CMOSインバータ53の出力も“H”に保持され
ている。このため、選択回路6は、CMOSインバータ
1からの出力を受けるインバータとして動作し、CMO
Sインバータ1からの発振出力を出力バッファ7に送
る。
【0014】次にテスト時の動作について説明する。ま
ず、外部端子XTを“L”に固定すると、CMOSイン
バータ1の出力端子が“H”に固定される。これによ
り、選択回路6は、テスト回路5に対してインバータと
して動作し、テスト回路5からの出力を出力バッファ7
に送ることとなる。ここでテスト端子Tに図1bのTに
示すような信号pをテスト信号として入力しテストを行
なう。
【0015】まず、タイミングt1にテスト端子Tを
“L”にすると、CMOSインバータ52の出力が
“H”となり、コンデンサ51の充電が開始され、端子
Aの電位は図1bのAのように上昇していく。この後の
タイミングt2において、端子Aの電位がCMOSイン
バータ53の反転電位Vthに達すると、CMOSイン
バータ53の出力が“L”となり、出力端子Qの出力も
“L”となる。
【0016】次に、タイミングt3〜t8の間、テスト
端子Tにテスト信号として、コンデンサ51をCMOS
インバータ53のしきい値電位Vthまで充電するのに
要する時間より短い周期のテスト信号pを入力する。こ
こで、まず、タイミングt3におけるテスト信号pの立
ち上がりにより、CMOSインバータ52の出力が
“L”となり、コンデンサ51の電荷が放電される。こ
れにより、CMOSインバータ53の出力が立ち上が
り、出力端子Qは“H”となる。次にタイミングt4に
おいてテスト信号pが立ち下がると、コンデンサ51の
充電が開始されて端子Aの電位が上昇するが、端子Aの
電位が反転電位Vthに達する前のタイミングt5に次
のテスト信号pが立ち上がり、再びコンデンサ51は放
電される。このように、タイミングt3〜t8の間、コ
ンデンサはテスト信号pの立下がり毎に充電されるが、
次の立上がりに放電されるので、端子Aの電位は反転電
位Vthより低い値に維持される。このため、CMOS
インバータ53の出力は、タイミングt8におけるテス
ト信号pの立下がりの後、タイミングt9において端子
Aの電位が反転電位に達するまで“H”に維持される。
これとともに、出力端子Qの出力もタイミングt3〜t
9の間“H”に維持されることとなる。ここで、タイミ
ングt3〜t9の間出力端子Qの出力が“H”に維持さ
れていれば、コンデンサ51が遅延、積分要素として機
能しており、コンデンサ51に欠陥はないと判定する。
これにより、集積回路の製作上の均一性の点から同一工
程で製造されたコンデンサ3にも欠陥がないと判定す
る。
【0017】なお、コンデンサ51に欠陥がある場合、
例えば、コンデンサ51をゲート容量を用いて構成した
際にゲート酸化膜の膜圧が厚くなってしまい、容量が得
られなかった場合では、出力端子Qからはテスト信号と
同じ信号が出力される。また、所定の容量より小さかっ
た場合、出力端子Qからは、テスト信号よりデューティ
の大きなパルス信号が出力されることとなる。このよう
に、タイミングt3〜t9の間出力端子Qの出力が
“H”に維持されないような場合はコンデンサ51に欠
陥があり、同一工程で製造されたコンデンサ3にも欠陥
があると判定される。
【0018】以上のように本例では、外部端子XTを特
定電位に保持し、テスト端子からテスト信号を入力し、
出力端子Qをモニタすることにより、コンデンサ3の容
量の良否判定を行なうことができ、すなわち、テスト端
子にテスト信号を印加し、出力端子Qをモニタするのみ
の安価な構成により容量の良否判定ができるので、ウェ
ハ上の全チップに渡りそのような良否判定を行なった場
合では、チップ上をウェハープロービングして良否判定
を行なう従来のものに比べ、大幅にコストの低減を図る
ことが可能となる。
【0019】また、本例において、図1aに示した各C
MOSインバータを構成するMOSトランジスタのオン
抵抗より十分に大きな抵抗値の抵抗(図示せず。)をC
MOSインバータ52と端子Aの間に設け、テスト信号
pの立下がりに対する出力端子Qの立下がりの遅れ、例
えば、タイミングt1〜t2の時間間隔を計測すること
により、コンデンサ51と上記抵抗とのCR時定数を特
定し、これからその容量を特定することができる。すな
わち、このCR時定数に拘る抵抗成分は、基板上に設け
られる抵抗がコンデンサに比べて高い精度で所望の値に
形成できるため、抵抗値を適当に設定しておくことによ
り特定でき、これによりコンデンサの容量が特定でき
る。このため、コンデンサ51をコンデンサ3と同一製
造工程で同一サイズ、同一形状にて形成しておけば、以
上のようにコンデンサ51の容量を特定することによ
り、コンデンサ3のそれをも特定できることとなる。
【0020】次に第二実施例について説明する。上記第
一実施例では、テスト端子Tの状態に応じ、選択回路6
はCMOSインバータ1の発振出力を通過、遮断するこ
とができ、実際、第一実施例の発振用集積回路を使用す
る際には、テスト端子Tはイネーブル端子として用いる
ことが考えられ、その際にはこのテスト端子Tに制御信
号“H”を印加することにより、CMOSインバータ1
の発振出力を出力端子Qより出力させ、制御信号“L”
を印加することにより出力を停止させる。しかしなが
ら、テスト端子T、選択回路6間に設けられたテスト回
路5にはコンデンサ51による遅延回路が含まれてお
り、テスト端子から選択回路6へ送られる信号は遅延さ
れることとなり、テスト端子に印加される制御信号に対
する応答性の面では若干不利といえる。第二実施例は、
このような上記第一実施例を使用する際に生ずる不具合
を解消するものである。
【0021】まず、第二実施例の構成を図2を参照しな
がら説明する。同図aにおいて上述の図1aに示したも
のと同じ番号は同じ構成要素を示してあり、本例の構成
はテスト回路8を除いて第一実施例のものと同様のもの
である。本例のテスト回路8の詳細は図2bに示してあ
る。図2bにおいて、81〜83はCMOSインバータ
である。84、85はコンデンサであり、コンデンサ3
と同一工程で製造されている。86はNANDゲートで
あり、87はNORゲートであり、88はPチャネル型
のMOSトランジスタであり、89は抵抗である。これ
らCMOSインバータ81〜抵抗89からテスト回路8
は構成される。ここで、CMOSインバータ81の入力
端子はテスト端子Tに接続されており、このCMOSイ
ンバータ81とCMOSインバータ82とは直列に接続
されており、また、これらCMOSインバータ81、8
2の間にはコンデンサ84による遅延回路84dが設け
られている。また、NANDゲート86の一方の入力端
子にはCMOSインバータ82の出力が接続されてお
り、もう一方の入力端子にはテスト端子Tを入力に接続
されたCMOSインバータ83の出力が接続されてあ
り、このNANDゲート86の出力(端子8B)はMO
Sトランジスタ88のゲートに接続されている。MOS
トランジスタ88のソースは電源VDDに接続されてお
り、ドレインは抵抗89を介して接地されている。ま
た、MOSトランジスタ88のドレイン(端子8C)は
NORゲート87の一方の入力端子に接続されており、
さらに、このMOSトランジスタ88のドレインとこれ
と接続されるNORゲート87の一方の入力端子との間
にはコンデンサ85のなす積分回路85iが設けられて
いる。また、NORゲート87のもう一方の入力端子に
はテスト端子Tが接続されている。後述するように、本
例では上記一実施例と異なりテスト端子Tを“L”に保
持することにより発振を行なわせ、“H”に保持するこ
とにより発振を停止させる。次に本例の動作について、
図2および図3のタイミングチャートを参照しながら説
明する。ここで、図3には各タイミングにおける図2に
示す各端子T、8A、8B、8C、8D、Qの状態を示
すこととし、図3のaには発振時の波形、bにはテスト
時の波形を示してある。
【0022】まず、通常の発振時の動作について説明す
る。発振時においてはテスト端子を“L”に保持してあ
る。このときテスト端子Tの状態を受けるCMOSイン
バータ81は“H”を出力しており、コンデンサ84は
電荷を蓄えた状態にあり、CMOSインバータ82は
“L”を出力している。また、テスト端子Tの状態を受
けるCMOSインバータ83は“H”を出力している。
このため、CMOSインバータ82、83の出力を受け
るNANDゲート86は“H”を出力しており、MOS
トランジスタ88はオフとされている。このため、コン
デンサ85は放電された状態にあり、端子8Cの状態は
“L”であり、NORゲート87の出力は“H”とな
る。このとき、テスト回路8からの出力“H”を受けた
選択回路6はCMOSインバータ1からの発振出力を反
転して出力し、出力端子Qからは発振出力が発生する。
【0023】ここで、テスト端子を“L”から“H”に
切り換えると、これを直接受けたNORゲート87は
“L”を出力し、テスト端子Tの状態に遅れることなく
テスト回路8からは“L”が出力される。テスト回路8
からの出力“L”を受けた選択回路6は“H”を出力し
てCMOSインバータ1からの発振出力を遮断し、出力
端子Qからの発振出力は停止される。
【0024】次に、再びテスト端子を“L”にするとテ
スト端子Tの状態を受けるNORゲート87の出力は
“H”となり、テスト回路8は“H”を出力し、出力端
子Qからは発振出力が発生する。なお、NORゲート8
7は端子8Cの状態をも受けるが、このとき、端子8C
の状態は“L”に保持されており、この点は無視でき
る。すなわち、ここで、端子8Cの状態を定める一因と
してのNANDゲート86は、その一方の入力端子に
は、CMOSインバータ81、82および遅延回路84
dを介して遅延されたテスト端子Tよりの入力信号を受
け、もう一方の入力端子にはCMOSインバータ83を
介して反転されたテスト端子Tよりの入力信号を受けて
いる。このため、このNANDゲート86は、図3aに
示すように、テスト端子Tの立下がりから遅延時間tt
の間、出力を“L”にする。これにより、この遅延時間
ttの間、MOSトランジスタ88がオンとされ、コン
デンサ85が充電され、端子8Cの電位は上昇するが、
ここでは、この端子8Cの電位はNORゲート87のし
きい値電位Vthに達することなく、端子8Cの状態は
“L”に保持されるのである。
【0025】次に、図3bを参照しながらテスト時の動
作について説明する。ここでは、各コンデンサに欠陥が
無い、すなわち、テストされるICが良品であった場合
について述べる。テスト時においては、まず、外部端子
XTを“L”に固定すると、CMOSインバータ1の出
力端子OUTが“H”に固定される。これにより、選択
回路6は、テスト回路8に対してインバータとして動作
し、テスト回路8からの出力を出力バッファ7に送るこ
ととなる。
【0026】ここでテスト端子Tに図3bのTに示すよ
うなクロックパルスをテスト信号として入力しテストを
行なう。このクロックパルスは、コンデンサ85が、上
述の遅延時間ttの間に充電した電荷の全てを放電する
のに要する時間に比べて十分に短い周期のクロックパル
スである。このクロックパルスはCMOSインバータ8
1、82および遅延回路84dにより遅延時間ttだけ
遅延され、図3bの8Aに示すような信号となり、NA
NDゲート86の一方の入力端子に印加される。また、
NANDゲート86のもう一方の入力端子には、CMO
Sインバータ83により反転されたテスト端子Tからの
クロックパルスが印加されている。このため、NAND
ゲート86の出力端子からは、図3bの8Bに示すよう
な、テスト端子Tの立下がりとともに“H”から“L”
に立ち下がり、これより、遅延時間tt後に再び“H”
に立ち上がるパルスが出力される。このNANDゲート
86の出力が“L”となることにより、MOSトランジ
スタ88がオンとなり、この間(時間ttの間)、コン
デンサ85が充電され、また、NANDゲート86の出
力が“L”から“H”に立ち上がるとコンデンサ85の
充電電荷は放電される。ここで、上述したように、テス
ト端子Tに印加されるクロックパルスは、コンデンサ8
5の充電電荷の放電に要する時間に比べ十分に短い周期
としてあるので、図3bの8Cに示すように、コンデン
サ85の非接地側の端子8Cの電位はMOSトランジス
タ88がオンとされる毎に上昇する。
【0027】さて、端子8CはNORゲート87の一方
の入力端子に接続されており、NORゲート87のもう
一方の入力端子にはテスト端子Tに接続されている。こ
れらの出力を受けるNORゲート87の各タイミングに
おける出力は以下の通りになる。まず、図3bに示すタ
イミングt0におけるテスト端子Tのクロックパルスの
最初の立下がりからタイミングt1における最初の立上
がりまでの間では、端子8Cの電位はNORゲートのし
きい値電位Vthに達しておらず、NORゲート87の
出力は“H”となる。なお、ここで、NORゲート87
の出力は選択回路6、出力バッファ7を介してそのまま
の状態で出力端子Qより出力される。タイミングt1に
おけるテスト端子Tのクロックパルスの立上がりととも
に、NORゲート87の出力は“L”となる。次にタイ
ミングt2においてテスト端子Tのクロックパルスが立
ち下がるとともに、NORゲート87の出力は“H”と
なる。このとき、タイミングt2においてオンとされた
MOSトランジスタ88によってコンデンサ85が充電
されることにより、端子8Cの電位は上昇し、タイミン
グt3において、NORゲート87のしきい値電位Vt
hに達する。これによってNORゲート87の出力は
“L”となる。これに続いてタイミングt4においてM
OSトランジスタ88はオフとされ、コンデンサ85の
充電電荷は徐々に放電され、端子8Cの電位は次第に低
下するが、ここでは、テスト端子Tのクロックパルスの
立ち上がるタイミングt5においてもその電位はしきい
値電位Vth以上であり、これによってNORゲート8
7の出力は“L”に保持される。次にタイミングt6に
テスト端子Tからのクロックパルスが立ち下がるととも
に、端子8Cの電位はしきい値電位Vthを超え、NO
Rゲート87の出力は“L”に保持される。次にタイミ
ングt7においてコンデンサ85の充電電荷の放電が開
始され、端子8Cの電位は徐々に低下するが、この後の
タイミングt8においても端子8Cの電位はしきい値電
位Vthより高い値に保持されており、やはりNORゲ
ート87の出力は依然として“L”に保持される。以
降、タイミングt9におけるテスト端子Tのクロックパ
ルスの最後の立下がりの後、タイミングt10よりコン
デンサ85の放電が開始され、タイミングt11におい
て端子8Cの電位がしきい値電位Vthより低くなるま
で、NORゲート87の出力は“L”に保持される。ま
た、このタイミングt11においてNORゲート87の
出力、すなわち、出力端子Qの出力が“H”に立ち上が
ることによりテスト動作が終了する。
【0028】以上のように、各コンデンサに欠陥がない
場合には、テスト端子Tのクロックパルスの2回目の立
下がりとともにNORゲート87いいかえれば、出力端
子Qが1パルス出力した後、“L”に保持される。ま
た、各コンデンサに欠陥がある場合について述べると、
まず、コンデンサ84が目的の容量に形成されていなけ
れば、テスト端子Tのクロックパルスは目的の期間(遅
延時間tt)遅延されずに、NANDゲート86に印加
される。このため、NANDゲート86の出力は目的の
期間“L”とならず、または、その出力は“H”に保持
され、端子8Cの電位は、しきい値電位Vthより低く
保持される。このため、NORゲート87からはテスト
端子Tのクロックパルスを反転したものが出力される。
また、コンデンサ85の容量が形成されていない場合
は、端子8Cには端子8Bの信号を反転したものが現れ
る。このため、NORゲート87からはテスト端子Tの
クロックパルスを反転した信号に対して端子8Cの出力
パルス分だけ立上がりが遅延されている他は、テスト端
子Tのクロックパルスを反転したものとほぼ同様な信号
が出力される。以上のように、いずれかのコンデンサに
欠陥がある場合は、テスト端子Tのクロックパルスの2
回目の立下がりとともに、出力端子Qが1パルス出力し
た後、“L”に保持されることはなく、何らかのパルス
が出力される。このような場合は、上述したように、同
一工程で製造されたコンデンサ3にも欠陥があると判定
される。
【0029】以上のように、本例は、発振動作時にテス
ト端子Tをイネーブル端子として用いた際にはテスト端
子Tからの信号に遅れることなく、出力端子QよりのC
MOSインバータ1からの発振出力の送出、停止を制御
することができるとともに、テスト動作時には、上記第
一実施例と同様にコンデンサ3の良否判定が行なえる。
【0030】また、本例のテスト回路8の構成は様々に
変更可能であり、例えば、図4aおよびbに示すように
変更しても同様の作用効果を得る。ここで、図4に示し
た番号の内、図2に示した番号と同一のものは同様の構
成要素を示してある。
【0031】まず、図4aのものでは、NANDゲート
86、NORゲート87を正論理のNANDゲート4
1、NORゲート42に置換してある。さらに、図2に
示した上述のテスト回路8では、MOSトランジスタ8
8をオン、オフするNANDゲート86の一方の入力端
子にはテスト端子Tからのクロックパルスを遅延した信
号が印加され、もう一方の入力端子にはクロックパルス
を反転した信号が印加されているが、ここでは、CMO
Sインバータ82を廃し、CMOSインバータ83の後
段にCMOSインバータ43を設けてあり、MOSトラ
ンジスタ88をオン、オフするNANDゲート41の一
方の入力端子にはクロックパルスを反転してさらに遅延
した信号が印加され、もう一方の入力端子にはクロック
パルスが反転されず入力される。このように変更された
図4aのものでも、図2に示したテスト回路8と同様の
動作を行い、同様の作用効果を得る。
【0032】また、図4bに示すものでは、図2に示し
た上述のテスト回路8におけるNANDゲート86、N
ORゲート87をそれぞれNORゲート44、NAND
ゲート45に置換してあり、さらに、Pチャネル型のM
OSトランジスタ88をNチャネル型のMOSトランジ
スタ46に置換してあり、そのドレインに一方の端子を
接続される抵抗89、コンデンサ85のもう一方の端子
は電源端子VDD(例えば+5V)に接続される。この
ように変更された図4bのものでも、図2に示したテス
ト回路8と同様の動作を行い、同様の作用効果を得る。
【0033】図4に示すように、本例のテスト回路8
は、テスト端子Tからのクロックパルスの立下がり(な
お、立上がりでもよい。)と、そのクロックをある特定
時間遅延した信号の立下がりとの時差だけ、コンデンサ
85を充電させ、コンデンサ85にある特定値以上の電
荷が充電されるとテスト端子Tからのクロックパルスに
対応するパルス状の信号の出力を停止し、出力端子8D
を例えば“L”など一定の状態に保持するような構成な
らばいかようにも変更することが可能である。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、負荷容量と同一工程で
製造された容量素子を含むテスト回路にテスト端子より
テスト信号を入力し、このとき、テスト回路の出力信号
と上記CMOSインバータの出力信号を選択的に出力す
る選択回路から出力される信号から容量素子の良否判定
を行なうものである。このため、テスト端子からテスト
信号を入力し、選択回路からの信号をモニタするだけで
簡単に容量素子の良否判定、ひいては同一工程で製造さ
れた負荷容量の良否判定が行なえるので、従来のウェハ
ープロービングによる負荷容量の良否判定の際に要求さ
れる如き高精度の装置や煩雑な作業は必要とせず、安価
な構成にて簡単に負荷容量の良否判定が行なえる。この
ため、ウェハー上に形成された全てのチップをテストし
たとしても従来と比べコストの増加は抑えられ、全ての
チップをテストすることも容易であり、そのようにした
場合、ゴミ等により局所的に発生する不良チップを漏ら
さず検出することが可能となる。このように、本発明は
負荷容量の良否判定の容易な発振用集積回路を提供する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例の構成を示す説明図。
【図2】本発明の第二実施例の構成を示す電気回路図。
【図3】図2の動作説明のための波形図。
【図4】図2の要部の変更例を示す電気回路図。
【図5】従来の発振用集積回路の構成を示す電気回路
図。
【符号の説明】
1 CMOSインバータ 3 コンデンサ(負荷容量) 4 水晶振動子(圧電振動子) 5 テスト回路 T テスト端子 6 選択回路 51 コンデンサ(容量素子) 8 テスト回路 84 コンデンサ(容量素子) 85 コンデンサ(容量素子)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入出力端子間に圧電振動子を外部から接
    続されるCMOSインバータと、 上記CMOSインバータの入力端子および出力端子のそ
    れぞれに接続される負荷容量と、 上記負荷容量と同一工程で製造された容量素子を遅延ま
    たは積分要素として含むテスト回路と、 このテスト回路に外部からテスト信号を入力するための
    テスト端子と、 上記テスト回路の出力信号と上記CMOSインバータの
    出力信号を選択的に出力する選択回路とを具備し、上記
    テスト端子に上記テスト信号を入力したときに上記選択
    回路から出力される信号から容量素子の良否判定を行な
    うことを特徴とする発振用集積回路。
  2. 【請求項2】 上記テスト回路は上記テスト端子に入力
    を接続された第1のCMOSインバータと、この第1の
    CMOSインバータの出力を上記容量素子からなる積分
    回路を介して受ける第2のCMOSインバータとからな
    ることを特徴とする請求項1記載の発振用集積回路。
JP6083283A 1994-04-21 1994-04-21 発振用集積回路 Withdrawn JPH07294602A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6411172B2 (en) 1997-10-30 2002-06-25 Nippon Precision Circuits, Inc. Oscillator circuit with reduced capacity for AC coupling capacitor
JP2011196855A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Toshiba Corp 半導体集積回路
JP2013232827A (ja) * 2012-05-01 2013-11-14 Seiko Npc Corp 発振回路

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