JP3217201B2 - ストレッチ包装用フィルム - Google Patents

ストレッチ包装用フィルム

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透明性、柔軟性及び伸
展性に優れ、且つ、自己粘着性及び変形回復性に優れ、
トレー包装用に好適に使用することができるストレッチ
包装用フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ストレッチ包装用フィルムは、種々のも
のを包装するのに使用され、特に、青果や生鮮食品
(魚、肉、惣菜等)の食品のトレー包装用に好適に使用
される。このストレッチ包装用フィルムを用いて食品等
をトレー包装するには、通常、発泡スチロール等からな
るプラスチック容器に被包装食品を入れ、その容器にス
トレッチ包装用フィルムを被せてフィルム端を引っ張
り、フィルム自身を伸ばしながら容器を包み込むように
する。よって、ストレッチ包装用フィルムには、透明
性、柔軟性、伸展性に加えて、自己粘着性及び変形回復
率に優れていることが要求される。
【0003】従来、包装用等に用いられるストレッチ包
装用フィルムとしては、価格や使い易さの点から可塑化
ポリ塩化ビニル(以下、可塑化PVCという)を主成分
とするものが広く使用されてきた。特に、近年において
は、環境汚染問題が重要視されており、塩素を含む可塑
化PVCの使用は、あらゆる分野で問題視されている。
【0004】このため、最近では、可塑化PVCの代替
材料として、ポリオレフィン系樹脂を用いたストレッチ
包装用フィルムの開発が積極的に行われている。このよ
うなストレッチ包装用フィルムとしては、例えば、直鎖
状低密度ポリエチレン、エチレン─酢酸ビニル共重合体
(以下、EVAという)、ポリブタジエンからなるもの
が挙げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の如きポ
リオレフィン系樹脂を用いたストレッチ包装用フィルム
では、包装時の自己粘着性や変形回復性等、ストレッチ
包装用フィルムとして必要な特性が得られない。このた
め、包装されたフィルムがすぐに容器から外れたり、フ
ィルムにしわが生じて、実際の使用には適さない。
【0006】この問題を解決するため、例えば、特開昭
61─44635号公報に記載の如く、プロピレンと種
々のα─オレフィンとのランダム共重合体を主成分とす
る層の両面に、EVAを主成分とする層が積層されてい
るストレッチ包装用フィルムが提案され、又、特開昭6
2─51440号公報に記載の如く、スチレン等の芳香
族炭化水素重合体と共役ジエンエラストマーとのブロッ
ク共重合体を主成分とする層の両面に、EVAを主成分
とする層が積層されているストレッチ包装用フィルムが
提案されている。
【0007】しかし、これらの共重合体は、ストレッチ
包装後の伸長回復率の低いものは包装後にしわが発生
し、又、伸長回復率を高めたものは伸長回復が急激に起
こるために容器が変形するという問題点があり、いずれ
も、ストレッチ包装用フィルムとしては好適に使用する
ことができないという問題点がある。又、エラストマー
を用いた場合にはコストが高くなるという問題もある。
従って、現状では、可塑化PVCを主成分とするストレ
ッチ包装用フィルムの代替品としての、市場の要求を充
分に満足させるストレッチ包装用フィルムは実現されて
いない。
【0008】本発明は、上記の如き従来の問題点を解消
し、可塑化PVCを使用せず、透明性、柔軟性及び伸展
性に優れ、且つ、自己粘着性及び伸長後の回復が徐々に
起こるような変形回復性に優れたストレッチ包装用フィ
ルムを提供することを目的としてなされたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明1は、重量平均分
子量が15〜50万であり、クロス分別法により測定し
たポリプロピレン系樹脂の全量に対する溶出量が、0℃
以下で30〜60重量%であり、0℃超90℃以下で3
0〜55重量%、且つ、この温度領域における任意の5
℃範囲域で15重量%以下であり、90℃超130℃以
下で5〜20重量%であるポリプロピレン系樹脂からな
る中心層の両面に、密度0.920gr/cm3 以下の
直鎖状低密度ポリエチレンからなる外層が積層された複
層フィルムからなるストレッチ包装用フィルムである。
【0010】本発明2は、上記発明1の積層フィルムが
少なくとも縦方向に2倍以下の延伸倍率にて延伸されて
なるストレッチ包装用フィルムである。
【0011】本発明において、クロス分別法によるポリ
プロピレン系樹脂(以下、PP系樹脂という)の溶出量
の測定は以下のようにして行った。まず、PP系樹脂を
140℃又はPP系樹脂が完全に溶解する温度のo−ジ
クロロベンゼンに溶解する。次にこの溶液を一定速度で
冷却して、予め用意しておいた不活性単体表面に薄いポ
リマー層を生成させる。この時、PP系樹脂成分は、結
晶性の高い順、及び分子量の大きい順にポリマー層を形
成する。
【0012】その後、温度を連続的に又は段階的に昇温
し、順次溶出するPP系樹脂成分の濃度を検出し、組成
分布(結晶性分布)を測定する(温度上昇溶離分別)。
それと同時に、高温型GPC(Gel Permeat
ion Chromatograph)により溶出した
成分の分子量及び分子量分布を測定する。温度上昇溶離
分別(TREF=Temperature Risin
g ElutionFractionation)部分
と、高温GPC(例えば、SEC=SiseExclu
tion Chromatgraph)部分とをシステ
ムとして備えたクロス分別クロマトグラフ装置(CFC
─T150A型:三菱油化社製)を用いてPP系樹脂の
溶出量の測定を行った。
【0013】本発明において、中心層を形成するポリオ
レフィン系樹脂は、重量平均分子量が15〜50万であ
る必要がある。重量平均分子量が15万未満の場合に
は、得られるストレッチ包装用フィルムの伸展性が充分
でなく、逆に、50万を超える場合には、得られるスト
レッチ包装用フィルムの柔軟性が不充分である。
【0014】又、PP系樹脂は、クロス分別法により測
定したPP系樹脂の全量に対する溶出量が、0℃以下で
30〜60重量%である必要があり、33〜55重量%
であるのが好ましい。この溶出量が30重量%未満の場
合には、得られるストレッチ包装用フィルムに柔軟性が
なく、逆に、60重量%を超える場合には、得られるス
トレッチ包装用フィルムの弾性が充分でない。
【0015】又、PP系樹脂は、クロス分別法により測
定したPP系樹脂の全量に対する溶出量が、0℃超90
℃以下で30〜55重量%、好ましくは35〜50重量
%であり、且つ、この温度領域における任意の5℃範囲
域で15重量%以下である必要がある。この溶出量が、
30重量%未満の場合には、得られるストレッチ包装用
フィルムに柔軟性がなく、逆に、55重量%を超える場
合及び任意の5℃範囲で15重量%を超える場合には、
得られるストレッチ包装用フィルムの変形回復性が劣
る。
【0016】更に、PP系樹脂は、クロス分別法により
測定したPP系樹脂の全量に対する溶出量が、90℃超
130℃以下で5〜20重量%である必要があり、7〜
18重量%であるのが好ましい。この溶出量が、5重量
%未満の場合には、得られるストレッチ包装用フィルム
の弾性が充分でなく、逆に、20重量%を超える場合に
は、得られるストレッチ包装用フィルムの変形回復性が
劣る。
【0017】上記のPP系樹脂は、例えば、以下のよう
にして製造することができる。まず、第1段階の重合に
おいて、チタン化合物触媒及びアルミニウム化合物触媒
の存在下、チタン含有ポリオレフィンを生成する。ここ
で得られるチタン含有ポリオレフィンは、プロピレン単
独重合体、プロピレン─エチレン共重合体、あるいはプ
ロピレン─α─オレフィン共重合体である。上記α─オ
レフィンとしては、1─ブテンが好適に用いられる。
【0018】次に、第2段階以降の重合において、上記
チタン化合物触媒及びアルミニウム化合物触媒の存在
下、プロピレンとエチレンを上記チタン含有ポリオレフ
ィンと共に重合させる。これにより、プロピレン─エチ
レン共重合体、又はプロピレン─α─オレフィン共重合
体が得られる。これらの共重合体は、本発明におけるP
P系樹脂として用いることができる。
【0019】本発明において、中心層の曲げ弾性率は
1,500kg/cm2 以下であるのが好ましい。中心
層の弾性率が1,500kg/cm2 を超える場合に
は、フィルムの柔軟性が少なくなる傾向がある。
【0020】本発明のストレッチ包装用フィルムは、上
記のPP系樹脂からなる中心層の両面に、密度0.92
0gr/cm3 以下の直鎖状低密度ポリエチレン(以
下、L−LDPEという)からなる外層が積層され三層
構造の複合フィルムとされている。
【0021】本発明における、外層を形成するL−LD
PEは、密度が0.920gr/cm3以下のものであ
る必要があり、密度が0.910gr/cm3以下の超
低密度L−LDPEが好ましい。密度が0.920gr
/cm3を超える場合には、強度があっても、透明度、
伸長回復率が不足する。
【0022】本発明において、外層を形成するL−LD
PE中には、α─オレフィン樹脂をブレンドさせて、柔
軟性を向上させてもよい。本発明において、外層を形成
するL−LDPE中には、必要に応じて、防曇剤や粘着
剤等を添加することができる。
【0023】本発明において、中心層の肉厚が全層の肉
厚の50〜80%であるのが好ましく、65〜80%で
あるのが更に好ましい。中心層の肉厚が全層の肉厚の5
0%未満の場合には、伸長回復率が低下し、包装後しわ
が発生し易くなり、逆に、80%を超える場合には、こ
のような肉厚比を有する三層フィルムの製膜が難しくな
る傾向がある。
【0024】本発明のストレッチ包装用フィルムは、従
来公知の製膜法、例えば、複数の押出機を用いて、イン
フレーション成形又はTダイ成形による共押出し、ある
いは押出しラミネート等により製造することができる。
【0025】本発明2においては、上記の複層フィルム
が少なくとも縦方向に、2倍以下の延伸倍率で延伸され
ており、1.3〜1.5倍の延伸倍率にて延伸されてい
るのが好ましい。2倍の延伸倍率を超えて延伸されてい
る場合には、ストレッチ包装用フィルムの伸度が大幅に
低下してしまい、進展性に欠けるため、タイトな包装仕
上がり美観が得られない。更に、複層フィルムが横方向
にも、2倍以下の延伸倍率にて延伸されていてもよい。
【0026】
【作用】
【0027】本発明1のストレッチ包装用フィルムは、
重量平均分子量が15〜50万であり、クロス分別法に
より測定したポリプロピレン系樹脂の全量に対する溶出
量が、0℃以下で30〜60重量%であり、0℃超90
℃以下で30〜55重量%、且つ、この温度領域におけ
る任意の5℃範囲域で15重量%以下であり、90℃超
130℃以下で5〜20重量%であるポリプロピレン系
樹脂からなる中心層の両面に、密度0.920gr/c
3 以下の直鎖状低密度ポリエチレンからなる外層が積
層された複層フィルムからなることにより、透明性、柔
軟性及び伸展性に優れ、且つ、自己粘着性及び伸長後の
回復が徐々に起こるような変形回復性に優れた特性が発
現される。
【0028】本発明2のストレッチ包装用フィルムは、
本発明1の複層フィルムが少なくとも縦方向に2倍以下
の延伸倍率にて延伸されていることにより、透明性、適
度な柔軟性及び伸展性に優れ、且つ、自己粘着性及び伸
長後の回復が徐々に起こるような変形回復性に優れた特
性が発現され、且つ、ストレッチ包装時に伸び過ぎるこ
とがないので、包装トレー容器等の裏面にフィルム余り
現象が生じて団子状に盛り上がり熱シールし難くなるよ
うなことがなく、又、包装終了時にカットし易い。
【0029】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。尚、
実施例1,2及び比較例1,2は本発明1を、又、実施
例3,4及び比較例3,4は本発明2を説明するための
ものである。
【0030】実施例1 中心層形成用に、重量平均分子量28.2万、クロス分
別法により測定したPP系樹脂の全量に対する溶出量
が、0℃以下で49.0重量%であり、0℃超90℃以
下で40.1重量%、且つ、この温度領域における任意
の5℃範囲域で15重量%以下であり、90℃超130
℃以下で10.9重量%であるPP系樹脂〔徳山曹達社
製、商品名「PER−T310E」、密度0.88gr
/cm3 、メルトフローレート(以下、MFRという)
1.0〕を用い、外層形成用に、L−LDPE(三井石
油化学社製、商品名「ウルトゼックス1030F」、密
度0.910gr/cm3 、MFR3.0)に、防曇剤
(理研ビタミン社製、商品名「EAR──2」20重量
%を添加したものを用い、共押出しインフレーション法
にて、全層厚さ18μm、層厚比(外層/中心層/外
層)1/8/1の三層構造の複合フィルムからなるスト
レッチ包装用フィルムを作製した。
【0031】実施例2 層厚比(外層/中心層/外層)1/4/1としたこと以
外は実施例1と同様にして、ストレッチ包装用フィルム
を作製した。
【0032】比較例1 両外層形成用に、EVA(三井デュポンケミカル社製、
商品名「エバフレックスP−1405」、密度0.93
gr/cm3 、MFR3.5、酢酸ビニル含有率14
%)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、ストレ
ッチ包装用フィルムを作製した。
【0033】比較例2 両外層形成用に、L−LDPE(三井石油化学社製、商
品名「ウルトゼックス3021F」、密度0.930g
r/cm3 、MFR2.1)を用いたこと以外は実施例
1と同様にして、ストレッチ包装用フィルムを作製し
た。
【0034】実施例3 中心層形成用に、重量平均分子量28.2万、クロス分
別法により測定したPP系樹脂の全量に対する溶出量
が、0℃以下で49.0重量%であり、0℃超90℃以
下で40.1重量%、且つ、この温度領域における任意
の5℃範囲域で15重量%以下であり、90℃超130
℃以下で10.9重量%であるPP系樹脂〔徳山曹達社
製、商品名「PER─T310E」、密度0.88gr
/cm3 、メルトフローレート(以下、MFRという)
1.0〕を用い、外層形成用に、L−LDPE(三井石
油化学社製、商品名「ウルトゼック1030F」、密度
0.910gr/cm3 、MFR3.0)に、防曇剤
(理研ビタミン社製、商品名「EAR─2」)25重量
%を添加したものを用い、共押出しインフレーション法
にて、全層厚さ19.5μm、ブローアップ比3.0、
層厚比(外層/中心層/外層)1/4/1の三層構造の
複合フィルムを作製した。
【0035】次に、この複層フィルムをロール一軸延伸
機にて90℃の延伸温度で縦方向に延伸倍率1.3倍に
て延伸し、全層厚さ15μmのストレッチ包装用フィル
ムを作製した。
【0036】実施例4 全層厚さ27μmの複合フィルムを作製したこと、この
複層フィルムを縦方向に延伸倍率1.8倍にて延伸した
こと以外は実施例3と同様にして、全層厚み15μmの
ストレッチ包装用フィルムを作製した。
【0037】比較例3 全層厚さ37.5μmの複合フィルムを作製したこと、
この複層フィルムを縦方向に延伸倍率2.5倍にて延伸
したこと以外は実施例3と同様にして、全層厚み15μ
mのストレッチ包装用フィルムを作製した。
【0038】比較例4 全層厚さ15μmとしたこと 以外は実施例2と同様にし
て三層構造の複合フィルムからなるストレッチ包装用フ
ィルムを作製した。
【0039】実施例1〜4及び比較例1〜4で得られた
ストレッチ包装用フィルムについて、引張りテスト、透
明度、伸長回復率の評価を行った結果を表1に示す。更
に、実施例3,4及び比較例3,4で得られたストレッ
チ包装用フィルムについて、フィルム切断性の評価を行
った結果を表1に併せて示す。
【0040】引張りテスト JIS K6758に準じて、島津製作所製オートグラ
フを用いて、室温にてフィルムの破断強度、破断伸度を
測定した。透明度 (ヘイズ) JIS K7105に準じて測定した。
【0041】伸長回復率 フィルムを常温で200%延伸して5分間放置後、その
寸法回復率(%)を測定した。包装仕上がり外観 フィルムをプラスチック容器に包装した後、そのフィル
ムの剥れ具合を測定した。剥れが生じず、包装状態の良
好なものを良好、しわの発生したものを不良と示した。
【0042】フィルム切断性 ストレッチ包装機(フジパックシステム A−18X)
を用いて、フィルム切断性を評価した。のこ刃状カッタ
ーにてスムーズに切断できるものは表1中○で示した。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】表1及び表2からも明らかな如く、本発明
の実施例1〜4の場合は、いずれも、強度、伸度、透明
性、伸長回復性及び包装仕上がり外観に優れているのに
対して、比較例1〜3の場合は、透明性、伸長回復性及
び包装仕上がり外観のいずれかが劣っており、更に比較
例1の場合には強度も劣っている。又、本発明の実施例
3,4の場合は、比較例4に比べてフィルム切断性にも
優れている。
【0046】
【発明の効果】本発明1のストレッチ包装用フィルム
は、上記の如き構成とされているので、透明性、柔軟性
及び伸展性に優れ、且つ、自己粘着性及び伸長後の回復
が徐々に起こるような変形回復性に優れており、包装仕
上がり外観の良好なトレー包装用のストレッチ包装用フ
ィルムとして好適に使用することができる。
【0047】本発明2のストレッチ包装用フィルムは、
上記の如き構成とされているので、透明性、適度な柔軟
性及び伸展性に優れ、且つ、自己粘着性及び伸長後の回
復が徐々に起こるような変形回復性に優れており、更に
カット性にも優れ包装仕上がり外観の良好なトレー包装
用のストレッチ包装用フィルムとして好適に使用するこ
とができる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−359029(JP,A) 特開 平4−96912(JP,A) 特開 平4−96907(JP,A) 特開 平3−174410(JP,A) 特開 平2−170803(JP,A) 特開 平2−170802(JP,A) 特開 昭61−42553(JP,A) 特開 平3−205439(JP,A) 特開 平3−97747(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量平均分子量が15〜50万であり、
    クロス分別法により測定したポリプロピレン系樹脂の全
    量に対する溶出量が、0℃以下で30〜60重量%であ
    り、0℃超90℃以下で30〜55重量%、且つ、この
    温度領域における任意の5℃範囲域で15重量%以下で
    あり、90℃超130℃以下で5〜20重量%であるポ
    リプロピレン系樹脂からなる中心層の両面に、密度0.
    920gr/cm3 以下の直鎖状低密度ポリエチレンか
    らなる外層が積層された複層フィルムからなることを特
    徴とするストレッチ包装用フィルム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の積層フィルムが少なく
    とも縦方向に2倍以下の延伸倍率にて延伸されてなるこ
    とを特徴とするストレッチ包装用フィルム。
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