JP3217142B2 - 生分解性光学活性ポリマー、その中間体プレポリマー、およびそれらの製造方法 - Google Patents

生分解性光学活性ポリマー、その中間体プレポリマー、およびそれらの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生分解性光学活性ポリ
マーおよびその製造方法、並びにそのポリマーの中間体
であるプレポリマーおよびその製造方法に関する。更に
詳しく言えば、(R)−3−ヒドロキシアルカン酸エス
テル(以下、(R)−3HAと略記する。)ユニットを
有する光学活性オリゴマーとジイソシアン酸エステル類
を反応させて得られるプレポリマーとその製造方法およ
び前記プレポリマーとモノマーを付加重合させて得られ
る生分解性光学活性ポリマーとその製造方法に関する。
【0002】本発明によるポリエステル−ポリウレタ
ン、ポリエステル−ポリウレタン−ポリウレアは、光学
活性、生分解性、加水分解性を有する熱可塑性樹脂であ
り、土壌または水中に存在する微生物により分解される
ので環境を汚染しないクリーンプラスチックとして広く
利用できる機能性ポリマーとして有用である。
【0003】
【従来の技術およびその課題】近年、本発明光学活性ポ
リマーの一部構成部分に対応する(R)−3−ヒドロキ
シ酪酸のポリマーを菌体内に蓄積する微生物が知られて
おり(P.A. Holmes, Phys. Technol., 1985 (16), 32ペ
ージ参照)、このポリマーは生分解性すなわち酵素分解
性、加水分解性、生体適合性の特性を持つために新しい
タイプの機能性材料として注目されている(生分解性高
分子材料、19頁、土肥義治著、工業調査会1990年発行
参照)。
【0004】また、D−(+)−β−ブチロラクトンの
開環重合による光学活性ポリエステルがPolymer Letter
s, 9, 173 (1970)に報告されている。しかし、微生物学
的合成法では微生物または酵素反応を利用するため、菌
体からのポリマーの分離などの繁雑な工程を必要とし、
D−(+)−β−ブチロラクトンの開環重合法について
は、原料の光学活性D−(+)−β−ブチロラクトンを
簡便に合成する方法がなく、いずれも製造原価が高いこ
となど工業的には多くの問題点がある。
【0005】従って、本発明の目的は、生分解性、加水
分解性に優れた(R)−3HAユニットを有する新規な
生分解性光学活性ポリマー、およびその工業的に有利な
製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決すべく鋭意研究を行なった結果、(R)−3HAユ
ニットを有する光学活性なプレポリマー(ジイソシアン
酸エステル誘導体)がモノマー(ジオール、ジアミンあ
るいはアミノアルコール)と容易に付加重合して対応す
る光学活性なポリマーとなることを見出し本発明を完成
するに至った。
【0007】すなわち、本発明は 1)一般式(IV)
【0008】
【化7】
【0009】(式中、R1 は炭素数1〜5のアルキル基
を表わし、R3 およびR5 は各々独立して炭素数2〜6
の分枝または直鎖アルキレン基、炭素数4〜6の直鎖ア
ルケニレン基あるいは直鎖アルキニレン基、炭素数5〜
8のオキシアルキレン基または1,4−フェニレンジメ
チレン基を表わし、R4 は炭素数1〜10のアルキレン
基、置換されていてもよいフェニレン基、置換されてい
てもよいビフェニリレン基または置換されていてもよい
メチレンビフェニル基を表わし、Y1 、Y2 、Y3 およ
びY4 は各々独立してOまたはNHを表わし、mおよび
nは0または1〜20の整数を表わし、xは 0.5〜2の
数を表わす。ただし、mおよびnは同時に0を表さない
ものとする。)で示される光学活性ポリマー、 2) 一般式(I)
【0010】
【化8】
【0011】(式中、R1 、R3 、R4 、Y1 、Y2
m、nおよびxは前記と同じ意味を表わす。)で示され
る光学活性プレポリマーと、式(V) H−Y3 −R5 −Y4 −H (V) (式中、R5 、Y3 およびY4 は前記と同じ意味を表わ
す。)で示される少なくとも1種類以上の化合物とを付
加重合させることを特徴とする一般式(IV)
【0012】
【化9】
【0013】(式中、全ての記号は前記と同じ意味を表
わす。)で示される1)に記載の光学活性ポリマーの製
造方法、 3) 一般式(I)
【0014】
【化10】
【0015】(式中、R1 、R3 、R4 、Y1 、Y2
m、nおよびxは前記と同じ意味を表わす。)で示され
る光学活性プレポリマー、および 4) 一般式(II)
【0016】
【化11】
【0017】(式中、R1 、R3 、Y1 、Y2 、mおよ
びxは前記と同じ意味を表わす。)で示される光学活性
オリゴマーと下記一般式(III) OCN−R4 −NCO (III) (式中、R4 は前記と同じ意味を表わす。)で示される
少なくとも1種類の化合物 1.5〜3倍モル量とを付加重
合させることを特徴とする一般式(I)
【0018】
【化12】
【0019】(式中、全ての記号は前記と同じ意味を表
わす。)で示される3)に記載の光学活性プレポリマー
の製造方法を提供したものである。以下、本発明を詳細
に説明する。本発明において、プレポリマー(I) の原料
の1つである式(II)で示されるオリゴマーは本出願人が
特願平4-26262 号に開示している方法、すなわち以下の
工程式にしたがって製造することができる。
【0020】
【化13】
【0021】(式中、R2 は炭素数1〜6のアルキル基
を表わし、R1 、R3 、Y1 、Y2 、mおよびnは前記
と同じ意味を表わす。) 上記の工程において、出発原料の式(VI)で示される光学
活性な3−ヒドロキシアルカン酸アルキルエステルは本
出願人が特開昭63-310847 号公報に開示している方法、
すなわち一般式
【0022】
【化14】
【0023】(式中、R1 およびR2 は前記と同じ意味
を表わす。)で示されるβ−ケトエステル類をルテニウ
ム−光学活性ホスフィン錯体を触媒として不斉水素化を
行なうことにより容易に得ることができる。また、本発
明ポリマーの原料となる本発明のプレポリマーは、前記
一般式(II)
【0024】
【化15】
【0025】(式中、R1 、R3 、Y1 、Y2 、mおよ
びnは前記と同じ意味を表わす。)で示されるオリゴマ
ーを窒素またはアルゴン等の不活性気体存在下で反応容
器に仕込み、塩化メチレン、ジメチルホルムアミド(D
MF)等の溶媒に45〜50℃にて溶かし、一般式(II
I) OCN−R4 −NCO (III) (式中、R4 は前記と同じ意味を表わす。)で示される
ジイソシアン酸エステル類を加え20〜50℃で1〜2
時間反応させて得ることができる。
【0026】この反応においては、一般式(II)で示され
るオリゴマーに対して一般式 (III)で示されるジイソシ
アン酸エステル類を 1.5〜3倍モル、好ましくは2〜2.
5 倍モル使用して、一般式(I) におけるx(平均値)が
0.5 〜2のプレポリマーを得る。ジイソシアン酸エステ
ル類を2倍モル以上使用したとき、すなわちxが0.5 以
上1未満のときは、一般式(I) で示されるプレポリマー
は未反応のジイソシアン酸エステル類を含むことを意味
するが、本発明のプレポリマーは一部に未反応のジイソ
シアン酸エステル類を含有する組成物をもその範囲に含
むものである。なお、ここで過剰分のジイソシアン酸エ
ステル類は、後の付加重合工程でポリマーの構成成分
(ハードセグメント)となる。ジイソシアン酸エステル
類の割合が3倍モル以上(すなわち、xが0.5 以下)で
は、後の付加重合工程で得られる本発明ポリマーにおい
て、光学活性オリゴマー部分が少なくなり、生分解性が
低下する。一方、ジイソシアン酸エステル類の割合が1.
5 モル未満(すなわち、xが2以上)ではポリマー中の
光学活性オリゴマー構成部分が増すが、ジオール、ジア
ミン、あるいはアミノアルコールユニットで構成される
部分が減少し、ポリマーの強度等が劣ってくるので好ま
しくない。かくして得られるプレポリマーは単離精製す
ることなく、次の付加重合工程に使用することができ
る。
【0027】本発明のポリマーは上記の方法で得られた
プレポリマーと式(V) H−Y3 −R5 −Y4 −H (V) (式中、R5 、Y3 およびY4 は前記と同じ意味を表わ
す。)で示されるジオール類、ジアミン類またはアミノ
アルコール類を窒素またはアルゴン等の不活性気体存在
下、常圧で45〜50℃の温度で、12〜24時間反応
させることによって製造することができる。
【0028】ここで、前記式(III) で示されるジイソシ
アン酸エステル類としては、例えば、ジイソシアン酸ヘ
キサメチレン(HMDI)、2,4−ジイソシアン酸ト
ルエン、ジイソシアン酸4,4’−ジフェニルメタン、
ジイソシアン酸o−キシリレン、ジイソシアン酸m−キ
シリレン等が挙げられる。
【0029】また、前記式(V) および式(VII) で示され
るジオール類、ジアミン類またはアミノアルコールとし
ては以下のものが挙げられる。ジオール類としては、例
えば、エチレングリコール、1,3−プロパンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、2,2−ジメチル−1,
3−プロパンジオール、cis −2−ブテン−1,4−ジ
オール、trans −2−ブテン−1,4−ジオール、2−
ブチン−1,4−ジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、1,10−デカンジオール、キシリレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
1,4−フェニレンジメタノール、2,2−ビス(4′
−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)
等が挙げられ、ジアミン類としては、例えば、p−フェ
ニレンジアミン、エチレンジアミン、4,4’−メチレ
ンビス(2−クロロアニリン)等が挙げられ、アミノア
ルコール類としては、例えば、エタノールアミン、プロ
パノールアミン等が挙げられる。これらは少なくとも1
種を使用し、必要に応じ数種を併用することができる。
付加重合に付す式(I) のプレポリマーと式(V) のモノマ
ーとの割合は、目的とするポリマーの物性(分子量、融
点、ガラス転移温度、分解温度など)によって異なる
が、一般的に、プレポリマーに対して式(V) のモノマー
が 0.5〜2.0 モルである。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、(R)−3HAユニッ
トを有する光学活性なプレポリマー(ジイソシアン酸エ
ステル誘導体)とモノマー(ジオール、ジアミンあるい
はアミノアルコール)との付加重合により、光学活性で
生分解性、加水分解性という特長を持つ有用な機能性材
料である新規なポリマーを、工業的に有利な方法で容易
に製造することができる。
【0031】
【実施例】以下、実施例および試験例により本発明をさ
らに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定さ
れるものではない。なお、実施例で使用した分析機器お
よび生分解性試験で使用した機器は下記のとおりであ
る。
【0032】示差走査熱量計(DSC):DSC50
(島津製作所(株)製); 熱重量測定装置(TGA):TGA50(島津製作所
(株)製); 分子量:D−2520GPC Integrator(日立製作所
(株)製); 生分解性試験:高砂香料工業株式会社の活性汚泥を使用
して、「新規化学物質に係る試験の方法について」(環
保業第5号,薬発第615 号,49基第392 号,昭和49年 7
月13日)に規定する「微生物等による化学物質による分
解度試験」並びに“Y.Doi, A.Segawa, and M.Kunioka,
Int. J.Biol. Macromol.,1990, Vol.12.April, 106
頁”に記載の内容に準拠して行なった。
【0033】実施例1:1,4−ブタンジオールに12
倍モル量の(R)−3−ヒドロキシ酪酸メチル(以下、
3HBと略記する。)を縮合させてえられたテレケリッ
クオリゴマーとジイソシアン酸4,4’−ジフェニルメ
タン(以下、MDIと省略する。)からの付加重合によ
るプレポリマー(Ia)の合成 100mlの反応容器にオリゴマー13.33 g(11.9ミリ
モル)を入れ窒素置換した後、塩化メチレン20mlを
入れて溶解させ、45℃でMDI5.94g(23.7ミリモ
ル)を加えて1時間反応させてプレポリマー(Ia)を得
た。
【0034】実施例2:実施例1で得られたプレポリマ
ー(Ia)とp−キシリレングリコールからの付加重合によ
るポリウレタン−ポリエステル(IVa) の合成 実施例1で得られたプレポリマー(Ia)を単離することな
く、その100ml容器にp−キシリレングリコール1.
64g(11.9ミリモル)を加え45℃で12時間撹拌し
た。反応容器に塩化メチレン30mlを入れ、500m
lメタノールに加えて沈殿を生じさせ、500mlエー
テルで洗浄して、標題のポリマー(IVa) 20.8g(収率9
9.6%)を得た。 重量平均分子量(Mw):60000 ; 数平均分子量(Mn):32000 ; ガラス転移温度:13℃; 融点:84℃; 分解温度:277℃。
【0035】実施例3:1,4−ブタンジオールに12
倍モル量の3HBを縮合させて得られたテレケリックオ
リゴマーとジイソシアン酸2,4−トリレン(以下、T
DIと省略する。)からの付加重合によるプレポリマー
(Ib)の合成 オリゴマー11.34 g(10.1ミリモル)を反応容器にい
れ、TDI3.52g(20.2ミリモル)を加えて実施例1と
同様の方法によってプレポリマー(Ib)を得た。
【0036】実施例4:実施例3で得られたプレポリマ
ー(Ib)とp−キシリレングリコールからの付加重合によ
るポリウレタン−ポリエステル(IVb) の合成 実施例3で得られたプレポリマー(Ib)を単離することな
く、その100ml容器にp−キシリレングリコール1.
40g(10.1ミリモル)を用いたほかは実施例2と同様の
方法によって標題のポリマー(IVb) 13.43 g(収率82.6
%)を得た。 重量平均分子量(Mw):66000 ; 数平均分子量(Mn):35000 ; ガラス転移温度:28℃; 融点:130〜144℃; 分解温度:276℃。
【0037】実施例5:実施例1で得られたプレポリマ
ー(Ia)と1,4−ブタンジオールからの付加重合による
ポリウレタン−ポリエステル(IVc) の合成 実施例1で得られたプレポリマー(Ia)15.26 g(9.4 ミ
リモル)を単離することなく、その100ml容器に
1,4−ブタンジオール0.85g(9.4 ミリモル)を用い
たほかは実施例2と同様の方法によって標題のポリマー
(IVc) 15.37 g(収率93.3%)を得た。 重量平均分子量(Mw):60000 ; 数平均分子量(Mn):35000 ; ガラス転移温度:23℃; 融点:126℃; 分解温度:279℃。
【0038】実施例6:1,4−ブタンジオールに12
倍モル量の3HBを縮合させて得られたテレケリックオ
リゴマーとMDIからの付加重合によるプレポリマー(I
c)の合成 オリゴマー16.13 g(14.36 ミリモル)を反応容器にい
れ、MDI5.39g(21.54 ミリモル)を加えて実施例1
と同様の方法によってプレポリマー(Ic)を得た。
【0039】実施例7:実施例6で得られたプレポリマ
ー(Ic)と1,4−ブタンジオールからの付加重合による
ポリウレタン−ポリエステル(IVd) の合成 実施例6で得られたプレポリマー(Ic)を単離することな
く、その100ml容器に1,4−ブタンジオール0.65
g(7.18ミリモル)を用いたほかは実施例2と同様の方
法によって標題のポリマー(IVd) 20.61 g(収率93.0
%)を得た。 重量平均分子量(Mw):51000 ; 数平均分子量(Mn):26000 ; ガラス転移温度:19℃; 分解温度:279℃。
【0040】実施例8:実施例3で得られたプレポリマ
ー(Ib)とエチレングリコールからの付加重合によるポリ
ウレタン−ポリエステル(IVe) の合成 実施例3で得られたプレポリマー(Ib)14.45 g(9.82ミ
リモル)を単離することなく、その100ml容器にエ
チレングリコール0.61g(9.82ミリモル)を用いたほか
は実施例2と同様の方法によって標題のポリマー(IVe)
10.74 g(収率71.3%)を得た。 重量平均分子量(Mw):33000 ; 数平均分子量(Mn):20000 ; ガラス転移温度:28℃; 融点:127〜141℃; 分解温度:280℃。
【0041】実施例9:実施例3で得られたプレポリマ
ー(Ib)と1,4−ブタンジオールからの付加重合による
ポリウレタン−ポリエステル(IVf) の合成 実施例3で得られたプレポリマー(Ib)14.88 g(10.1ミ
リモル)を単離することなく、その100ml容器に
1,4−ブタンジオール0.91g(10.1ミリモル)を用い
たほかは実施例2と同様の方法によって標題のポリマー
(IVf) 11.94 g(収率83.8%)を得た。 重量平均分子量(Mw):59000 ; 数平均分子量(Mn):34000 ; ガラス転移温度:21℃; 融点:141℃; 分解温度:276℃。
【0042】実施例10:2,2−ジメチル−1,3−
プロパンジオールに14倍モル量の3HBを縮合させて
得られたテレケリックオリゴマーとMDIからの付加重
合によるプレポリマー(Id)の合成 オリゴマー13.15 g(10.04 ミリモル)を反応容器にい
れ、MDI5.56g(22.2ミリモルを加えて実施例1と同
様の方法によってプレポリマー(Id)を得た。
【0043】実施例11:実施例10で得られたプレポ
リマー(Id)と1,4−ブタンジオールからの付加重合に
よるポリウレタン−ポリエステル(IVg) の合成 実施例10で得られたプレポリマー(Id)を単離すること
なく、その100ml容器に1,4−ブタンジオール1.
10g(12.18 ミリモル)を用いたほかは実施例2と同様
の方法によって標題のポリマー(IVg) 17.05 g(収率8
6.1%)を得た。 重量平均分子量(Mw):40000 ; 数平均分子量(Mn):21000 ; ガラス転移温度:32℃; 融点:78℃; 分解温度:290℃。
【0044】実施例12:2,2−ジメチル−1,3−
プロパンジオールに20倍モル量の3HBを縮合させて
得られたテレケリックオリゴマーとMDIからの付加重
合によるプレポリマー(Ie)の合成 オリゴマー18.26 g(10.0ミリモル)を反応容器にい
れ、MDI5.01g(20.0ミリモル)を加えて実施例1と
同様の方法によってプレポリマー(Ie)を得た。
【0045】実施例13:実施例12で得られたプレポ
リマー(Ie)と1,4−ブタンジオールからの付加重合に
よるポリウレタン−ポリエステル(IVh) の合成 実施例12で得られたプレポリマー(Ie)を単離すること
なく、その100ml容器に1,4−ブタンジオール0.
90g(10.0ミリモル)を用いたほかは実施例2と同様の
方法によって標題のポリマー(IVh) 21.21 g(収率87.7
%)を得た。 重量平均分子量(Mw):24000 ; 数平均分子量(Mn):14000 ; ガラス転移温度:23℃; 融点:126℃; 分解温度:279℃。
【0046】実施例14:2,2−ジメチル−1,3−
プロパンジオールに20倍モル量の3HBを縮合させて
得られたテレケリックオリゴマーとTDIからの付加重
合によるプレポリマー(If)の合成 オリゴマー17.26 g(9.45ミリモル)を反応容器にい
れ、TDI3.29g(18.9ミリモル)を加えて実施例1と
同様の方法によってプレポリマー(If)を得た。
【0047】実施例15:実施例14で得られたプレポ
リマー(If)とp−キシリレングリコールからの付加重合
によるポリウレタン−ポリエステル(IVi) の合成 実施例14で得られたプレポリマー(If)を単離すること
なく、その100ml容器にp−キシリレングリコール
1.31g(9.45ミリモル)を用いたほかは実施例2と同様
の方法によって標題のポリマー(IVi) 17.99 g(収率8
2.3%)を得た。 重量平均分子量(Mw):27000 ; 数平均分子量(Mn):17000 ; ガラス転移温度:27℃; 融点:116〜145℃; 分解温度:282℃。
【0048】実施例16:1,4−ブタンジオールに1
2倍モル量の3HBを縮合させて得られたテレケリック
オリゴマーとヘキサメチレンジイソシアネート(以下、
HMDIと省略する。)からの付加重合によるプレポリ
マー(Ig)の合成 オリゴマー10.14 g(9.03ミリモル)を反応容器にい
れ、HMDI3.04g(18.1ミリモル)を加えて実施例1
と同様の方法によってプレポリマー(Ig)を得た。
【0049】実施例17:実施例16で得られたプレポ
リマー(Ig)とp−フェニレンジアミンからの付加重合に
よるポリウレタン−ポリエステル−ポリウレア(IVj) の
合成 実施例16で得られたプレポリマー(Ig)を単離すること
なく、その100ml容器にp−フェニレンジアミン0.
98g(9.03ミリモル)を用いたほかは実施例2と同様の
方法によって標題のポリマー(IVj) 12.82 g(収率90.6
%)を得た。 重量平均分子量(Mw):23000 ; 数平均分子量(Mn):16000 ; ガラス転移温度:0℃; 分解温度:267℃。
【0050】実施例18:1,4−ブタンジオールに1
2倍モル量の3HBを縮合させて得られたテレケリック
オリゴマーとHMDIからの付加重合によるプレポリマ
ー(Ih)の合成 オリゴマー12.24 g(10.9ミリモル)を反応容器にい
れ、HMDI2.75g(16.35 ミリモル)を加えて実施例
1と同様の方法によってプレポリマー(Ih)を得た。
【0051】実施例19:実施例18で得られたプレポ
リマー(Ih)とエチレンジアミンからの付加重合によるポ
リウレタン−ポリエステル−ポリウレア(IVk) の合成 実施例18で得られたプレポリマー(Ih)を単離すること
なく、その100ml容器にエチレンジアミン0.33g
(5.45ミリモル)を用いたほかは実施例2と同様の方法
によって標題のポリマー(IVk) 8.04g(収率52.5%)を
得た。 重量平均分子量(Mw):25000 ; 数平均分子量(Mn):15000 ; ガラス転移温度:−3℃; 融点:80℃; 分解温度:262℃。
【0052】実施例20:2,2−ジメチル−1,3−
プロパンジオールに14倍モル量の3HBを縮合させて
得られたテレケリックオリゴマーとHMDIからの付加
重合によるプレポリマー(Ii)の合成 オリゴマー13.09 g(10.0ミリモル)を反応容器にい
れ、HMDI3.36g(20.0ミリモル)を加えて実施例1
と同様の方法によってプレポリマー(Ii)を得た。
【0053】実施例21:実施例20で得られたプレポ
リマー(Ii)とプロパノールアミンからの付加重合による
ポリウレタン−ポリエステル−ポリウレア(IVl) の合成 実施例20で得られたプレポリマー(Ii)を単離すること
なく、その100ml容器にプロパノールアミン0.75g
(10.0ミリモル)を用いたほかは実施例2と同様の方法
によって標題のポリマー(IVl) 13.83 g(収率80.2%)
を得た。 重量平均分子量(Mw):22000 ; 数平均分子量(Mn):14000 ; ガラス転移温度:1℃; 融点:75〜103℃; 分解温度:263℃。
【0054】実施例1〜実施例21で調製した本発明に
よるプレポリマーおよびポリマーの構造式を下記にまと
めて示す。
【化16】
【0055】
【化17】
【0056】
【化18】
【0057】
【化19】
【0058】
【化20】
【0059】
【化21】
【0060】試験例1 :実施例8のポリマー(IVe) の生分解性試験 高砂香料工業(株)平塚工場の返送汚泥の馴養種(好気
性汚泥)を、500ppm(600ml)、pH 6.0〜
7.0 、30℃の条件で用い、実施例8で得られたポリマ
ーの1cm×2cm、厚さ0.05〜0.1 mmの薄膜(ポリ
マーを、塩化メチレンまたはクロロホルムまたはヘキサ
フルオロイソプロパノールに溶かし、シャーレ等に流し
込み、溶媒を蒸発させることによってフィルム化したも
の)20〜30mgを50mlのフラスコに入れ、タイ
テック(株)社製、振盪恒温水槽を用いて試験を行なっ
た。4週間経過後ポリマーの重量を測定することにより
残存重量率を求めた。その結果を図1に示す。この結果
より実施例8で得られたポリマーフィルムは4週間後に
14.3%分解していることがわかった。
【0061】試験例2 :実施例19のポリマー(IVk) の生分解性試験 実施例19で得られたポリマー(IVk) につき、試験例1
と同様にして生分解試験を行なった。その結果は図1に
示すとおりであり、4週間後に26.5%分解していること
がわかった。
【0062】試験例3 :実施例21のポリマー(IVl) の生分解性試験 実施例21で得られたポリマー(IVl) につき、試験例1
と同様にして生分解試験を行なった。その結果は図1に
示すとおりであり、4週間後に37.9%分解していること
がわかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】試験例1〜3におけるポリマーの残存重量率の
経時変化を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 基城 東京都港区高輪3丁目19番22号 高砂香 料工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−189818(JP,A) 特開 平5−194697(JP,A) 特開 平5−214082(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 18/00 - 18/87 C08G 63/00 - 63/91

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(IV) 【化1】 (式中、R1 は炭素数1〜5のアルキル基を表わし、R
    3 およびR5 は各々独立して炭素数2〜6の分枝または
    直鎖アルキレン基、炭素数4〜6の直鎖アルケニレン基
    あるいは直鎖アルキニレン基、炭素数5〜8のオキシア
    ルキレン基または1,4−フェニレンジメチレン基を表
    わし、R4 は炭素数1〜10のアルキレン基、置換され
    ていてもよいフェニレン基、置換されていてもよいビフ
    ェニリレン基または置換されていてもよいメチレンビフ
    ェニル基を表わし、Y1 、Y2 、Y3 およびY4 は各々
    独立してOまたはNHを表わし、mおよびnは0または
    1〜20の整数を表わし、xは 0.5〜2の数を表わす。
    ただし、mおよびnは同時に0を表わさないものとす
    る。)で示される光学活性ポリマー。
  2. 【請求項2】 一般式(I) 【化2】 (式中、R1 、R3 、R4 、Y1 、Y2 、m、nおよび
    xは請求項1の記載と同じ意味を表わす。)で示される
    光学活性プレポリマーと、式(V) H−Y3 −R5 −Y4 −H (V) (式中、R5 、Y3 およびY4 は請求項1の記載と同じ
    意味を表わす。)で示される少なくとも1種類の化合物
    とを付加重合させることを特徴とする一般式(IV) 【化3】 (式中、全ての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示
    される請求項1に記載の光学活性ポリマーの製造方法。
  3. 【請求項3】 一般式(I) 【化4】 (式中、R1 、R3 、R4 、Y1 、Y2 、m、nおよび
    xは請求項1の記載と同じ意味を表わす。)で示される
    光学活性プレポリマー。
  4. 【請求項4】 一般式(II) 【化5】 (式中、R1 、R3 、Y1 、Y2 、mおよびnは請求項
    1の記載と同じ意味を表わす。)で示される光学活性オ
    リゴマーと下記一般式(III) OCN−R4 −NCO (III) (式中、R4 は請求項1の記載と同じ意味を表わす。)
    で示される少なくとも1種類の化合物 1.5〜3倍モル量
    とを付加重合させることを特徴とする一般式(I) 【化6】 (式中、全ての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示
    される請求項3に記載の光学活性プレポリマーの製造方
    法。
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