JP3216829U - キーホルダー - Google Patents

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侑史 大澤
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Abstract

【課題】インク密着性およびレーザー切削加工性が良好な積層シートを含むキーホルダーを提供する。
【解決手段】キーホルダーは、スチレン系共重合体を含む第1の樹脂層11と、メタクリル系重合体を含む第2の樹脂層12と、第1の樹脂層11に接する印刷層20とを有する積層シート10Yを含む。第1の樹脂層11および第2の樹脂層12の積層構造は、第2の樹脂層12の両面にそれぞれ第1の樹脂層11を有する3層構造である。第1の樹脂層11および第2の樹脂層12は共押出成形シートからなる。
【選択図】図2

Description

本考案は、キーホルダーに関する。
デジタル画像をコンピュータ処理して印刷媒体に記録することができるインクジェット(IJ)印刷は、印刷可能な媒体の種類も増え、利用範囲が拡がっている。例えば、印刷、広告、サイン・ディスプレイ、イベント、アミューズメント、建築、およびインテリア等の種々の分野に広く利用されるようになっている。紙以外の印刷媒体として、樹脂シートが挙げられる(特許文献1)。樹脂シートは、紙と異なり耐水性および耐久性に優れ、透明化も可能である。
IJ印刷用樹脂シートは、IJ印刷を施した後、必要に応じてレーザーおよびNCルーター等を用いて切削加工して、所望の形状に成形することができる。このようにして得られる成形品は、キーホルダー等の雑貨および什器等に好ましく用いることができる。なお、レーザーを用いた樹脂シートの切削方法は例えば、特許文献2、3等に開示されている(特許文献2の請求項1、特許文献3の請求項1)。
特開2004−155207号公報(特許第3709935号公報) 特開2016−055348号公報 特開2003−341006号公報
キーホルダー等の雑貨および什器等に用途において、IJ印刷用樹脂シートの基材樹脂としては、透明性およびインク発色性等の観点から、メタクリル系樹脂が好ましく用いられる。IJ印刷用インクとしては、紫外線(UV)硬化性インク等が好ましく用いられる。しかしながら、メタクリル系樹脂は、UV硬化性インク等のIJ印刷用インクの密着性があまり良くない傾向がある。
UV硬化性インク等のIJ印刷用インクの密着性が良好な成分としては、スチレン系共重合体が挙げられる。例えば、特許文献1には、ポリオレフィン系樹脂とスチレン系共重合樹脂とを含有するフィルム層を含むシート状基材と、中間処理層と、インク受容層とを有するIJ印刷用ポリオレフィン系樹脂シートが開示されている(請求項1)。
一般的に、レーザー切削加工において、被加工材の材質によっては、レーザー光照射により被加工材が溶融蒸発した際に、蒸発ガスによる異臭または発煙が生じる場合がある。また、レーザー切削加工が終了した後、溶融部分が冷えて再び固化する際に蒸発ガスが切削面に付着し、切削面の外観不良が生じる場合がある。
メタクリル系樹脂は、蒸発ガスによる上記問題(蒸発ガスによる異臭または発煙、および蒸発ガスの付着による切削面の外観不良)が生じがたく、レーザー切削加工性が良い傾向がある。これに対して、分子内に芳香環構造を有するスチレン系共重合体は、蒸発ガスによる上記問題(蒸発ガスによる異臭または発煙、および蒸発ガスの付着による切削面の外観不良)が生じやすく、レーザー切削加工性があまり良くない傾向がある。
本考案は上記課題に鑑みてなされたものであり、インク密着性およびレーザー切削加工性が良好な積層シートを含むキーホルダーを提供することを目的とする。
本考案は、以下の[1]〜[5]のキーホルダーとその製造方法を提供する。
[1]スチレン系共重合体を含む第1の樹脂層と、メタクリル系重合体を含む第2の樹脂層と、前記第1の樹脂層に接する印刷層とを有する積層シートを含む、キーホルダー。
[2] 前記第1の樹脂層および前記第2の樹脂層の積層構造は、前記第2の樹脂層の両面にそれぞれ前記第1の樹脂層を有する3層構造である、[1]のキーホルダー。
[3] 前記第1の樹脂層および前記第2の樹脂層は共押出成形シートからなる、[1]または[2]のキーホルダー。
[4] 半径0.5〜2mmの曲線切削部を有する、[1]〜[3]のいずれかのキーホルダー
[5] スチレン系共重合体を含む第1の樹脂層と、メタクリル系重合体を含む第2の樹脂層と、前記第1の樹脂層に接する印刷層とを有する積層シートを、出力100W以上のレーザー加工機にて350cm/min以上の速度で切削加工する工程を含む、キーホルダーの製造方法。
本考案によれば、インク密着性およびレーザー切削加工性が良好な積層シートを含むキーホルダーを提供することができる。
本考案に係る第1実施形態の積層シートの模式断面図である。 本考案に係る第2実施形態の積層シートの模式断面図である。 本考案に係る一実施形態のキーホルダーの模式平面図である。
[積層シート]
本考案のキーホルダーに用いられる積層シート(S)は、スチレン系共重合体(A)を含む第1の樹脂層と、メタクリル系重合体(B)を含む第2の樹脂層と、第1の樹脂層に接する印刷層とを有する。
第1の樹脂層および第2の樹脂層の積層構造としては、図1に示す第1実施形態の第2の樹脂層の片面に第1の樹脂層を有する2層構造、および、図2に示す第2実施形態の第2の樹脂層の両面にそれぞれ第1の樹脂層を有する3層構造が挙げられる。図1、図2中、符号10X、10Yは積層シート、符号11は第1の樹脂層、符号12は第2の樹脂層、符号20は印刷層である。
積層構造が上下対称性を有し、シートの反りが抑制されることから、図2に示す実施形態の3層構造が好ましい。この3層構造の積層シートは、2つの第1の樹脂層を含む。
第1の樹脂層および第2の樹脂層の積層体は、インクジェット(IJ)印刷用樹脂シートとして好ましく用いることができ、第1の樹脂層の表面の一部または全部に対してIJ印刷を施すことができる。この場合、印刷層はIJ印刷層である。IJ印刷方式としては、静電吸引方式、ピエゾ素子等の圧電素子を用いてインクに機械的振動または変位を与える方式、インクを加熱して発泡させ、その圧力を利用する方式、および紫外線(UV)硬化性インクを使用する方式等が挙げられる。
第1の樹脂層および第2の樹脂層の積層体は、IJ印刷を施した後、必要に応じてレーザーおよびNCルーター等を用いて切削加工して、所望の形状に成形することができる。このようにして得られる成形品は、キーホルダーに好ましく用いることができる。かかる用途において、IJ印刷用インクとしては、UV硬化性インク等が好ましく用いられる。
一般的に、分子内に芳香環構造を有するスチレン系共重合体は、UV硬化性インク等のIJ印刷用インクの浸透性が良好で、IJ印刷用インクの密着性が良好である。ただし、芳香環構造を有するスチレン系共重合体はレーザー切削加工性があまり良くなく、レーザー光照射により樹脂が溶融蒸発した際に、蒸発ガスによる異臭または発煙が生じる場合がある。また、レーザー切削加工が終了した後、溶融部分が冷えて再び固化する際に蒸発ガスが切削面に付着し、切削面の外観不良が生じる場合がある。
一般的に、メタクリル系樹脂は、蒸発ガスによる上記問題(蒸発ガスによる異臭または発煙、および蒸発ガスの付着による切削面の外観不良)が軽減され、レーザー切削加工性が良好である。ただし、UV硬化性インク等のIJ印刷用インクの浸透性があまり良くなく、IJ印刷用インクの密着性があまり良くない傾向がある。
積層シート(S)は、第1の樹脂層が分子内に芳香環構造を有するスチレン系共重合体(A)を含むため、UV硬化性インク等のIJ印刷用インクの浸透性が良好で、IJ印刷用インクの密着性が良好である。
積層シート(S)は、分子内に芳香環構造を有するスチレン系共重合体(A)を含む第1の樹脂層とメタクリル系重合体(B)を含む第2の樹脂層とを有する。かかる構成では、積層シート(S)において、スチレン系単量体単位の占める割合が低減されるので、蒸発ガスによる上記問題(蒸発ガスによる異臭または発煙、および蒸発ガスの付着による切削面の外観不良)が軽度で、レーザー切削加工性が良好となる。
IJ印刷性およびレーザー切削加工性が良好となることから、シート全体の厚み(Z)は好ましくは1〜5mmであり、第1の樹脂層の厚み(z)と第2の樹脂層の厚み(z)はz/zが0.034〜0.115になることが好ましい。第1の樹脂層の厚み(z)は好ましくは0.1〜0.3mmであり、第2の樹脂層の厚み(z)は好ましくは2.4〜2.9mmである。
第1の樹脂層は、1種以上のスチレン系共重合体(A)を含む。スチレン系共重合体(A)としては、スチレン、α−メチルスチレン、o−、m−またはp−メチルスチレン等のスチレン系単量体を含む複数種の単量体を共重合したものであれば特に制限されず、公知のものを使用することができる。具体的には、メタクリル酸メチル・スチレン共重合体(MS樹脂)、スチレン・無水マレイン酸共重合体(SMA樹脂)、アクリロニトリル・スチレン共重合体(AS樹脂)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体(ABS樹脂)、メタクリル酸メチル・ブタジエン・スチレン共重合体(MBS樹脂)、およびブタジエンをグラフト共重合した耐衝撃性ポリスチレン(HIPS樹脂)等が挙げられ、MS樹脂等が好ましい。
スチレン系共重合体(A)は、スチレン系ブロック共重合体であってもよい。スチレン系ブロック共重合体としては、スチレン重合体ブロック(X)とブタジエン重合体ブロックまたはイソプレン重合体ブロック(Y)とからなるX−Y−X型トリブロック共重合体、およびX−Y型ジブロック共重合体;並びに前記ブロック共重合体中の不飽和結合に対し水素添加を施して得られた水素添加スチレン系ブロック共重合体等が挙げられる。
第1の樹脂層は必要に応じて、スチレン系共重合体(A)と合わせて、スチレン単独重合体を含むことができる。
第1の樹脂層は必要に応じて、メタクリル系重合体等の他の任意成分を含むことができる。
なお、図2に示す実施形態の積層シートにおいて、2つの第1の樹脂層の組成は同一でも非同一でもよい。
第2の樹脂層は、1種以上のメタクリル系重合体(B)を含む。メタクリル系重合体(B)としては、メタクリル酸メチル(MMA)の単独重合体およびMMAと他の1種以上の単量体との共重合体が挙げられる。MMA以外の単量体としては、アクリル酸メチルおよびアクリル酸エチル等のアクリル酸エステル;MMA以外のメタクリル酸エステル;不飽和カルボン酸;オレフィン;共役ジエン等が挙げられる。メタクリル系重合体としては、MMA100〜90質量%および必要に応じて炭素数4〜5のアクリル酸アルキルエステル0〜10質量%を(共)重合したメタクリル酸メチル(共)重合体が好ましい。メタクリル系重合体の立体規則性は通常アタクチックであるが、シンジオタクチック等の他の立体規則性でもよい。メタクリル系重合体(B)は分子内に芳香環構造を有さないことが好ましい。
第2の樹脂層は必要に応じて、他の任意成分を含むことができる。
積層シート(S)は必要に応じて、第1の樹脂層、第2の樹脂層、および印刷層以外の他の任意の層を含むことができる。
[積層シートの製造方法]
第1の樹脂層および第2の樹脂層の積層体は、公知のシート成形法により製造でき、生産効率および層間接着性の観点から、押出成形法等が好ましい。押出成形法の場合、異なる押出機を用いて溶融混練されたスチレン系共重合体(A)とメタクリル系重合体(B)とを異なる押出ダイ(Tダイ等)からそれぞれシート状に押出した後に積層してもよいし、異なる押出機を用いて溶融混練されたスチレン系共重合体(A)とメタクリル系重合体(B)とを共通の押出ダイから共押出してもよい。積層シート(S)は、共押出成形シートであることが好ましい。共押出ダイの方式としては、マルチマニホールドダイ方式およびフィードブロック方式等が挙げられる。
フィードブロック方式では、溶融状態のスチレン系共重合体(A)と溶融状態のメタクリル系重合体(B)とがフィードブロック内で積層された後、Tダイ等に導かれてシート状に成形され共押出される。マルチマニホールドダイ方式では、溶融状態のスチレン系共重合体(A)と溶融状態のメタクリル系重合体(B)とがTダイ等に導かれシート状に成形された後、積層されて共押出される。いずれの方式でも、Tダイ等から押出された未固化の積層シートは、少なくとも一対の冷却用加圧ロールの間隙を通過することで冷却された後、引取りロールに引き取られる。
第1の樹脂層および第2の樹脂層の積層体は、IJ印刷用樹脂シートとして好ましく用いることができる。第1の樹脂層に対してIJ印刷を施すことで、印刷物を提供することができる。積層シート(S)が図2に示す第2実施形態である場合は、両表面の第1の樹脂層の片方または両方に印刷を施すことができる。
第1の樹脂層および第2の樹脂層の積層体は、IJ印刷を施した後、レーザーおよびNCルーター等を用いて切削加工して、所望のキーホルダー形状に成形することができる。
積層シート(S)はレーザー切削加工性が良好であるため、微細な切削加工が可能である。例えば、半径0.5〜2mmの曲線切削部を有する成形品を形状精度良く製造することができる。
積層シート(S)はレーザー切削加工性が良好であるため、高出力のレーザー加工機を用い、高速で生産性良く切削加工することができる。例えば、積層シート(S)を、出力100W以上のレーザー加工機にて350cm/min以上の速度で切削加工して、成形品を製造することができる。
[キーホルダー]
本考案のキーホルダーは、スチレン系共重合体を含む第1の樹脂層と、メタクリル系重合体を含む第2の樹脂層と、第1の樹脂層に接する印刷層とを有する積層シート(S)を含む。
図3に、本考案に係る一実施形態のキーホルダーの平面図を示す。
図3に示す実施形態のキーホルダー1は、スチレン系共重合体を含む第1の樹脂層と、メタクリル系重合体を含む第2の樹脂層と、第1の樹脂層に接する印刷層とを有する積層シート10を含む。この積層シート10は、図1に示した積層シート10Xまたは図2に示した積層シート10Yである。図示例では、第1の樹脂層の表面に対してキャラクターのIJカラー印刷が施されている。積層シート10は、キャラクターの外形状に沿った形状で、キャラクターよりやや大きめのサイズにレーザー切削加工されている。積層シート10の上端部には、鍵等を連結する金具を取り付けるための開口部が形成されている。印刷の図柄は、キャラクター等の絵、文字、数字、記号、パターン、およびこれらの組合せ等、任意である。印刷の色および形状、積層シート10の切削加工形状、並びに鍵等を連結する金具を取り付けるための開口部の形状および配置等も、任意に設計することができる。
本考案によれば、インク密着性およびレーザー切削加工性が良好な積層シートを含むキーホルダーを提供することができる。
以下、本考案に係る実施例および比較例について、説明する。
[評価項目および評価方法]
(インク密着性)
IJ印刷を施した積層または単層の樹脂シートに対して、インク密着性の評価を実施した。白および黒のUV硬化性インクの硬化物からなる印刷層において10mm四方の評価領域を縦横1mm間隔で100マス(縦10マス×横10マス)にクロスカットした。この評価領域上に全体的にセロハンテープを貼り付け、その上から消しゴムでこすってセロハンテープを印刷面に充分に密着させた後、セロハンテープを90°方向に剥離させた。目視にて評価対象の100マスのうちインクが樹脂シートから剥離したマスの数を求めた。評価基準は以下の通りである。
◎(優):すべてのマスにインク剥離が見られなかった。
○(良):1以上10未満のマスにインク剥離が見られた。
△(可):10以上50未満のマスにインク剥離が見られた。
×(不可):50以上のマスにインク剥離が見られた。
(レーザー切削加工性)
IJ印刷を施した積層または単層の樹脂シートに対して、レーザー切削加工性の評価を実施した。
<切削面の外観>
レーザー切削加工後に得られた10個の成形品サンプルについて、30cm直線切削部の切削面の欠点の有無を光学顕微鏡観察および指触検査により評価した。主な欠点は以下の通りである。
荒れ:切削面が全体的に一様でなく、触るとざらつきがあった。
角荒れ:切削面の角部に部分的に荒れがあり、触るとざらつきがあった。
樹脂溜り:切削面の一部に溶融した樹脂溜りが見られた。
異物:切削面に有色異物が見られた。
評価基準は以下の通りである。
◎(優):0〜1個の成形品サンプルに欠点が見られた。
○(良):2〜4個の成形品サンプルに欠点が見られた。
△(可):5〜7個の成形品サンプルに欠点が見られた。
×(不可):8〜10個の成形品サンプルに欠点が見られた。
<発煙または臭気発生の有無>
レーザー切削加工時の発煙または臭気発生の有無を官能評価した。評価基準は以下の通りである。
○(良):発煙または臭気が少しあった。
△(可):○と×との中間。
×(不良):発煙または臭気が顕著にあった。
[材料]
<MS樹脂>
(A1)新日鉄住金化学株式会社製エスチレン600、
(A2)(A1)と株式会社クラレ社製メタクリル樹脂パラペット(登録商標)HM1000を3:4の質量比で溶融混練した組成物。
<MS樹脂シート>
(A3)JSP株式会社製アクリエースUV(3mm厚)。
<メタクリル系樹脂>
(B1)株式会社クラレ製パラペットEH−S、
(B2)株式会社クラレ製パラペットHR−S、
(B3)株式会社クラレ製パラペットGH−S。
<メタクリル系樹脂シート>
(B4)株式会社クラレ製コモグラスCG(3mm厚)。
[実施例1]
(積層シートの製造)
上層および下層(2つの第1の樹脂層)の材料として、MS樹脂(A1)を東芝機械株式会社製65mmφ単軸押出機を用いて溶融した。中層(第2の樹脂層)の材料として、メタクリル系樹脂(B1)を東芝機械株式会社製150mmφ単軸押出機を用いて溶融した。マルチマニホールド型ダイスを用いて溶融状態のMS樹脂(A1)と溶融状態のメタクリル系樹脂(B1)と溶融状態のMS樹脂(A1)とをこの順で積層し、Tダイから押出し、互いに隣接した4個の冷却ロールを用いて冷却し、引取りロールで引き取った。以上の共押出成形により、MS樹脂(A1)(上層、0.15mm厚)/メタクリル系樹脂(B1)(中層、2.7mm厚)/MS樹脂(A1)(下層、0.15mm厚)の2種3層の積層シートを製造した。主な製造条件を表1に示す。
(IJ印刷)
得られた積層シートの上層(一方の第1の樹脂層)の表面に対して以下の条件でIJ印刷を実施し、上記のインク密着性の評価を実施した。印刷パターンは、短径1.8cm×長径2.8cmの略楕円形ベタ印刷とした。
装置:ローランド ディー.ジー.株式会社製LEF−300、
温度:室温(20〜25℃)、
UV硬化性インク(白):ローランド ディー.ジー.株式会社製EUV−BK、
UV硬化性インク(黒):ローランド ディー.ジー.株式会社製EUV−WH。
(レーザー切削加工)
上記IJ印刷後の積層シートに対して以下の条件でレーザー切削加工を実施して、サイズが短径20mm×長径30mmで半径1mmの曲線切削部を有するキャラクター形状の成形品を得た。
装置:SEI社製MERCURY609、
温度:室温(20〜30℃)、
レーザー種別:炭酸ガスレーザー、
レーザー出力:200W、
切削速度:350〜400cm/min。
[実施例2〜6]
各層の材料と厚みを表1に示す条件に変更した以外は実施例1と同様にして、MS樹脂(上層)/メタクリル系樹脂(中層)/MS樹脂(下層)の2種3層の積層シートを製造した。得られた積層シートに対して実施例1と同様に、IJ印刷およびレーザー切削加工を実施し、評価を実施した。
[比較例1]
MS樹脂シート(A3)を用意し、実施例1と同様に、IJ印刷およびレーザー切削加工を実施し、評価を実施した。
[比較例2]
メタクリル系樹脂シート(B4)を用意し、実施例1と同様に、IJ印刷およびレーザー切削加工を実施し、評価を実施した。
[評価結果]
評価結果を表2に示す。
実施例1〜6では、MS樹脂/メタクリル系樹脂/MS樹脂の3層構造からなる積層シートを製造した。実施例1〜6で得られた積層シートは表層(上層)が分子内に芳香環構造を有するMS樹脂からなることから、インク浸透性が良好で、インク密着性が良好であった。実施例1〜6で得られた積層シートは、レーザー切削加工性が良好であった。
比較例1で用いたMS樹脂からなる単層シートは、インク密着性は良好であったが、レーザー切削加工性があまり良くなかった。比較例2で用いたメタクリル系樹脂からなる単層シートは、レーザー切削加工性は良好であったが、インク密着性があまり良くなかった。メタクリル系樹脂は、分子内に芳香環構造を有するMS樹脂に対して、インク浸透性が低く、インク密着性が劣ると考えられる。
Figure 0003216829
Figure 0003216829
本考案は上記実施形態および実施例に限定されるものではなく、本考案の趣旨を逸脱しない限りにおいて、適宜設計変更が可能である。
1 キーホルダー
10、10X、10Y 積層シート
11 第1の樹脂層
12 第2の樹脂層
20 印刷層

Claims (5)

  1. スチレン系共重合体を含む第1の樹脂層と、メタクリル系重合体を含む第2の樹脂層と、前記第1の樹脂層に接する印刷層とを有する積層シートを含む、キーホルダー。
  2. 前記第1の樹脂層および前記第2の樹脂層の積層構造は、前記第2の樹脂層の両面にそれぞれ前記第1の樹脂層を有する3層構造である、請求項1に記載のキーホルダー。
  3. 前記第1の樹脂層および前記第2の樹脂層は共押出成形シートからなる、請求項1または2に記載のキーホルダー。
  4. 半径0.5〜2mmの曲線切削部を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のキーホルダー。
  5. スチレン系共重合体を含む第1の樹脂層と、メタクリル系重合体を含む第2の樹脂層と、前記第1の樹脂層に接する印刷層とを有する積層シートを、出力100W以上のレーザー加工機にて350cm/min以上の速度で切削加工する工程を含む、キーホルダーの製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112770907A (zh) * 2018-09-28 2021-05-07 富士胶片株式会社 层叠体、层叠体的制造方法及静电电容型输入装置

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