JP3216444U - 開閉式パーティションの施錠金具 - Google Patents

開閉式パーティションの施錠金具 Download PDF

Info

Publication number
JP3216444U
JP3216444U JP2018000966U JP2018000966U JP3216444U JP 3216444 U JP3216444 U JP 3216444U JP 2018000966 U JP2018000966 U JP 2018000966U JP 2018000966 U JP2018000966 U JP 2018000966U JP 3216444 U JP3216444 U JP 3216444U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
partition
vertical frame
metal fitting
side plate
bolt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018000966U
Other languages
English (en)
Inventor
英昭 小原
英昭 小原
Original Assignee
協立技研株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 協立技研株式会社 filed Critical 協立技研株式会社
Priority to JP2018000966U priority Critical patent/JP3216444U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3216444U publication Critical patent/JP3216444U/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Wing Frames And Configurations (AREA)

Abstract

【課題】パーティションを挟んで両側の一方又は両方から開閉および施錠が可能な開閉式パーティションの施錠金具を提供する。【解決手段】戸当たり部11を有する戸当たり金具と、パーティションの縦枠31に装着され、戸当たり部に当接する施錠金具本体とを備え、施錠金具本体は、第1の側板部21と、第2の側板部22と、第1および第2の両側板部を連結する連結板部と、両側板部のいずれかの側のパーティションの縦枠に圧設されるねじ穴34と、ねじ穴と螺合し、縦枠に形成された貫通穴および両側板部の長穴を連通し、施錠金具本体を縦枠に沿って上下方向にスライド可能に保持するボルト4と、施錠金具本体を挿通したボルトのねじ部に固定されるナット5と、を備え、両側板部のうち少なくとも1つの側板部は戸当たり部を収容するための下方が開口した隙間27を有し、施錠金具本体を長穴に沿って上下動させることにより戸当たり部を隙間から着脱可能に係合する。【選択図】図8

Description

本考案は、特にマンション等の集合住宅のベランダにおける隣家との間仕切りや目隠し等として用いられる開閉式パーティションの施錠金具に関する。
マンション等の集合住宅のベランダに設置されるパーティションは、隣家との間仕切りや目隠し等として必要なものであるが、ベランダの改修工事中は、パーティションが邪魔になって作業員は隣室のベランダを互いに直接行き来することができず、作業員はベランダの柵や手摺を乗り越え、建物の外側に設置された足場に移り、さらにそこからまた手摺を乗り越えて、隣室のベランダに移る必要がある。そのため、改修工事中には、パーティションを開けて各戸間を工事作業員が行き来できるのが作業効率のうえから望ましい。そこで、特許文献1に示すようなパーティションボードの取付構造が提案されている。
このようなパーティションは、隣家とのベランダを仕切るものであるから、通常、建物躯体壁と手摺との間に設置される。パーティションの幅および高さは、ベランダの大きさや集合住宅の種類により異なるが、一般には同じ大きさのベランダには同じ幅および高さのパーティションを使用している。
しかしながら、同じ大きさのベランダであっても、建物躯体壁と手摺との間の幅に、施工誤差による約5〜40mm程度の隙間が生じることがある。開閉式パーティションの場合は、一般に建物躯体壁側に蝶番を、手摺側に施錠金具を取り付ける関係から、パーティションと手摺側との隙間が狭すぎたり、逆に広すぎたりすると、施錠金具の取り付けができないという問題があった。すなわち、パーティションと手摺側との隙間の幅が広すぎる場合は、シール部材(パッキン)を壁か手摺の片側もしくは両側の金具に配置して調整するが、ばらつき(誤差)が大きい場合は多くのシール部材を使うことになってしまい、取り付けが不安定になってしまう。また、パーティションと手摺側との隙間が狭すぎると、施錠金具の取り付けが不可能となる。
さらに、集合住宅のベランダの補修工事の際、作業効率のうえから、パーティションは仕切られた2つのベランダのどちら側からでも開閉でき、かつどちら側からでも施錠および開錠可能なものであることが望まれている。
特開2002−364064号公報
本考案の課題は、開閉式パーティションの施錠が可能であり、しかもパーティションを挟んで両側の一方又は両方から開閉および施錠が可能な開閉式パーティションの施錠金具を提供することにある。
本考案者は、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、本考案を完成するに至った。すなわち、本考案は以下の構成からなる。
(1)開口部の一側部に蝶番によって回動可能に取り付けられた開閉式パーティションを閉じた状態で施錠するための施錠金具であって、前記開口部の他側部から開口部内に突出し、前記パーティションの縦枠が当接する戸当たり部を有する戸当たり金具と、前記パーティションの縦枠に装着され、前記戸当たり金具の戸当たり部に当接する施錠金具本体とを備える開閉式パーティションの施錠金具である。前記施錠金具本体は、前記パーティションの縦枠の一側面部に位置し、ボルト挿通用の縦向きの長穴を有する第1の側板部と、前記パーティションの縦枠の他側面部に位置し、前記第1の側板部の長穴と連通するボルト挿通用の縦向きの長穴を有する第2の側板部と、前記パーティションの縦枠の端面部に位置し、前記第1および第2の両側板部を連結する連結板部と、前記第1または第2の側板部のいずれかの側のパーティションの縦枠に圧設されるねじ穴と、前記ねじ穴と螺合し、前記パーティションの縦枠に形成された貫通穴および前記両側板部の長穴を連通し、前記施錠金具本体を縦枠に沿って上下方向にスライド可能に保持するボルトと、前記施錠金具本体を挿通したボルトのねじ部に固定されるナットと、を備える。前記第1および第2の側板部のうち少なくとも1つの側板部は、前記戸当たり部を収容する隙間を有し、この隙間は、前記戸当たり部を挿入するために下方が開口しており、前記施錠金具本体を前記長穴に沿って上下動させることにより前記戸当たり部を前記隙間から着脱可能に係合する。
(2)前記ねじ穴が、縦枠に圧設されるブラインドナットである(1)に記載の施錠金具。
(3)前記連結板部は、ねじを挿通するための縦向きの長穴と、前記連結板部を前記パーティションの縦枠に取り付けて、前記長穴に沿って上下方向にスライド可能に保持するねじと、を有する(1)または(2)に記載の施錠金具。
(4)前記第1および第2の側板部の上端部に、前記長穴の周縁部を囲う把手部が設けられた(1)〜(3)のいずれかに記載の施錠金具。
本考案によれば、パーティションに取り付けられた施錠金具において、パーティションおよび施錠金具本体の両側板部の長穴を貫通するボルトと、両側板部のいずれかの側のパーティションの縦枠に圧設され、ボルトが螺合するねじ穴と、このボルトのねじ部に固定されるナットとが設けられており、施錠金具本体が縦枠に沿って長穴を上下動させることで、戸当たり金具の戸当たり部とにより、パーティションの施錠および開錠ができる。また、施錠金具本体の両側板部のうち少なくとも1つの側板部は、戸当たり金具の戸当たり部を収容する隙間を有しているので、パーティションと壁面または手摺との間にできる隙間のばらつきの大小にかかわらず、パーティションを施錠することができる。
さらに、本考案によれば、パーティションを共用廊下の両側の一方または両方から開閉および施錠することができ、補修工事の施工効率を向上させることができる。
本考案の一実施形態に係る施錠金具を取り付けた開閉式パーティションの使用状態を示し、(a)は開口部をパーティションで閉じた状態の正面図、(b)は開口部を開いた状態の正面図である。 本考案の一実施形態に係る戸当たり金具を示す斜視図である。 本考案の一実施形態に係る施錠金具本体を示す平面図である。 本考案の一実施形態に係る施錠金具本体を示す側面図であり、(a)は第1の側板部、(b)は第2の側板部を示す。 本考案の一実施形態に係る施錠金具本体を示す正面図である。 本考案の一実施形態に係る施錠金具本体を示す背面図である。 施錠状態での本考案の一実施形態に係る施錠金具を示す平面図である。 本考案の一実施形態に係る施錠金具の正面図であり、(a)は施錠状態を示し、(b)は開錠状態を示している。 施錠状態での本考案の一実施形態に係る施錠金具を示す側面図であり、(a)は第1の側板部側からの側面図、(b)は第2の側板部側からの側面図を示す。 開錠状態での本考案の一実施形態に係る施錠金具を示す側面図である。
以下、本考案に係る開閉式パーティションの施錠金具について図面を参照して詳細に説明する。
図1(a)、(b)において、符号3は本実施形態における開閉式パーティションを示している。同図に示すように、ベランダ100の手摺101と建物躯体壁102との間の開口部103に設けられるパーティション3は、建物躯体壁102に蝶番35によって回動し、開口部103を開閉可能に取り付けられている。
図1(a)に示すように、パーティション3を閉じた状態では、パーティション3は、手摺101に取り付けた戸当たり金具1と、パーティション3の縦枠31に装着された施錠金具本体2と、この施錠金具本体2を貫通するボルト4によって施錠されている。
一方、図1(b)に示すように、パーティション3を開いた状態では、パーティション3は建物躯体壁102側に取り付けた蝶番35によって回動する。このとき、パーティション3は、戸当たり金具1の戸当たり部11を取り付けた側には開かない片開きの構造となっている。
<パーティション3>
図1(a)に示すように、パーティション3は、左右の縦枠31と、上下の横枠32と、この縦枠31と横枠32とで囲まれたドアパネル33(面材)からなる。
縦枠31の一辺には、蝶番35が取り付けられる。この蝶番35は、パーティション3を回動可能に保持する。縦枠31の他の一辺には、このパーティション3を、手摺101に取り付けた戸当たり金具1とで施錠および開錠するための施錠金具本体2が取り付けられる。
建物の壁面とパーティション3との間の隙間は、プライバシーや保安上の点から可能な限り小さくするのがよく、蝶番35は建物躯体壁102側に取り付けられるのがよい。蝶番35は建物躯体壁102側であれば、壁面とパーティション3との間の隙間が0mmでも取り付けられる。また、蝶番35は、ベランダ100の壁面の既設のアンカー穴を再利用して設置するとベランダ100の外観を損なわない。この蝶番35は例えば2〜3箇所取り付けられるのがよい。
縦枠31、横枠32およびドアパネル33の材質は特に限定されるものではないが、縦枠31と横枠32としては、例えば、スチール、アルミニウム、ステンレス等の不燃材で軽量且つ薄板のものが挙げられる。縦枠31としては、例えば中空の角パイプが使用されるのがよい。また、ドアパネル33には、不燃材で且つ火災等不測の事態に備えて破壊し易い材質を用いてもよい。このような材質には、例えばケイ酸カルシウム板等が挙げられる。
<戸当たり金具1>
図2に示すように、戸当たり金具1は、開口部103内に突出し、開口部103の横方向に突出した戸当たり部11と、手摺101に取り付けるための取付部12とから構成される略L字形のプレートである。パーティション3は、戸当たり部11に対して矢印Aの方向に移動して開閉する。この戸当たり金具1は、パーティション3の既設金具や既設ボルトを利用して取り付けることができる。戸当たり金具1は1つでも複数であってもよい。
戸当たり部11は、ベランダ100の開口部103の幅にばらつきがある場合、例えばパーティション3と手摺101との隙間に5〜40mm程度のばらつきがある場合、戸当たり部11を交換するなどして、戸当たり部11の開口部103の横方向の長さを調整すれば、施錠金具本体2によって施錠できる。
戸当たり部11は、取付部12に設けた固定用ねじ挿通穴14よりねじ6を挿通させ、手摺101にボルト止めする。さらに、戸当たり部11には、戸当たり金具1が回転したり動いたりしないように回転防止用ねじ挿通穴(図示せず)を設け、ねじが締められていてもよい。
さらに、戸当たり部11のうち、パーティション3の縦枠31と対向する面には、接触した際に縦枠31に傷を付けないように図7および図8に示すような緩衝材13を設けていてもよい。この緩衝材13は、例えば樹脂、ゴム、布材などの素材が挙げられ、戸当たり部11に接着剤などで固定して使用される。
<施錠金具本体2>
図3に示すように、施錠金具本体2は、パーティション3の縦枠31の一側面部(戸当たり部11側)に位置する第1の側板部21と、パーティション3の縦枠31の他側面部(縦枠31を挟んで第1の側板部21と反対側)に位置する第2の側板部22と、パーティション3の縦枠31の端面部に位置し、第1の側板部21および第2の側板部22(以下、両側板部21,22と表記する)を連結する連結板部23とから構成される。
図3に示すように、両側板部21、22は、それぞれ上端に把手部26、26’が形成されている。この把手部26、26’は、両側板部21,22の上部を囲うように配置されるのがよい。また、使用者は把手部26、26’を用いて、施錠および開錠に伴う施錠金具本体2の上下方向への移動や、パーティション3の開閉を容易に行うことができる。この把手部26、26’は、連結板部23を挟んで左右対称の形状である。
図4(a)に示すように、第1の側板部21は、後述するボルト4を挿通するための縦向きの長穴25(ルーズ孔)を有する。この長穴25の上端の周縁部は、側面視した場合に断面略L字形の把手部26により囲まれている。また、把手部26の下方向への板材と長穴25を挟んで対向する面には、側壁部261が形成されている。すなわち、長穴25は、少なくとも上端の周縁部の3面が把手部26および側壁部261により囲まれている。この側壁部261は長穴25の全長に設けられていてもよい。
図4(b)に示すように、第2の側板部22には、連結板部23を挟んで、第1の側板部21と対称になるよう設けられ、ボルト4が挿通する縦向きの長穴25’を有する。また、長穴25’の上端の周縁部には、把手部26’が設けられ、上述した第1の側板部21の側板壁261に該当する側壁部262が設けられる。この長穴25’は、縦枠31を挟んで位置や長さが長穴25と対称となるように形成されるのがよい。
図5および図6に示すように、連結板部23には、後述するねじ41を挿通するための縦向きの長穴24が設けられている。ねじ41は、施錠金具本体2をパーティション3に取り付けるものであり、縦枠31に固定される。連結板部23は、ねじ41に対して、長穴24によりスライド可能である。すなわち、連結板部23は、ねじ41と長穴24とにより、両側板部21,22が長穴25,25’に沿って上下動するのと連動して、パーティション3の縦枠31の上下動させることができる。
施錠金具本体2に設けられた長穴24および長穴25,25’の縦方向の長さは、特に限定されないが、施錠金具本体2を上方へ移動させたとき、戸当たり金具1の戸当たり部11と接触しない長さであればよい。このような長穴24および長穴25,25’の縦方向の長さは同じであるのがよい。
両側板部21、22において縦枠31と対向する面には、縦枠31側に突出した爪部28がそれぞれ設けられている。この爪部28と連結板部23との間には、隙間27が設けられる。隙間27は下方が開口しており、施錠時に戸当たり部11を下方から挿入して収容するための切欠き部である。すなわち、施錠金具本体2を長穴25、25’に沿って上下動させることにより、戸当たり部11は隙間27から着脱可能になる。また、爪部28は、図5および図6に示すように、両側板部21,22の側壁部261、262と同方向にそれぞれ突出した側壁部281,282の下端を裏側から折り曲げて形成されている。
両側板部21,22および連結板部23は、溶接や接着などで接続されていてもよいが、プレスなどで1枚の金属板(板厚1〜5mm程度)を折り曲げることよって、一体に形成されているのが好ましい。
施錠金具本体2の材質は特に限定されないが、例えば、ステンレス、アルミニウム、スチール等が挙げられる。この施錠金具本体2は、工事終了後に、施錠状態でそのまま引き渡してもよいし、あるいは取り外して、次の工事現場で再利用することもできる。なお、工事完了後に施錠金具本体2を取り外した後は、既設の金具などで再利用して、パーティションを元の状態に戻せばよい。このとき、縦枠31の貫通穴36のねじ穴には、M6×L10ナベ頭ボルトで反対側の貫通穴36’には7mmリベットなどで化粧蓋をしてもよい。このような施錠金具本体2は、右開きまたは左開きのいずれのパーティションにも対応できるように、連結板部23を挟んで左右対称の形状であるのがよい。
<ボルト4>
図7は、施錠金具の施錠状態を示す平面図を示している。このとき、両側板部21,22は縦枠31および戸当たり部11を挟んでいる。すなわち、第1の側板部21は、縦枠31の一側面部に位置し、第2の側板部22は縦枠31の他側面部(第1の側飯給21と反対側)に位置している。
図7に示すように、ボルト4は、第1の側板部21側の長穴25から挿入され、縦枠31に形成された一方の貫通穴36を広げて圧設されたねじ穴34と螺合し、縦枠31に形成された他方の貫通穴36’を通して第2の側板部22側の長穴25’を貫通する。この長穴25’を貫通したボルト4のねじ部の任意の位置にナット5が固定される。なお、ボルト4が全ねじであれば、両側板部21,22のいずれの側からでも挿入してもよい。
ボルト4は、縦枠31の貫通穴36、36’だけでなく、縦枠31に設けられたねじ穴34に螺合し、これを貫通するように設けられていてもよい。このねじ穴34は、貫通穴36、36’と接続するように、第1の側板部21または第2の側板部22のいずれか一方の側の縦枠31に設けられるのがよい。ねじ穴34は、例えば縦枠31の貫通穴36、36’のいずれ一方をφ6.5mmからφ9.0mmに広げてナット(ブラインドナット)を圧設することによって形成してもよい。
ボルト4は、特に限定されず、例えば六角ボルト、四角ボルト、皿ボルトなどが挙げられる。中でも、汎用性や入手のしやすさから、ボルト4として六角ボルトを用いるのがよい。
ボルト4は、ねじ部があれば、全ねじまたは半ねじのいずれであってもよい。なお、ボルト4が半ねじの場合は、ねじ部がねじ穴34(ブラインドナット)に螺合するよう挿入する。ボルト4の長さは特に限定されないが、パーティション3の縦枠31より両端が突出するように、縦枠31の幅より長めに形成されているのがよい。また、ボルト4としては、例えば通常のプラス溝やマイナス溝以外の、専用工具以外では嵌入できない異形溝を有するいたずら防止ねじなどを用いてもよい。
<ナット5>
図7に示すように、ナット5は、施錠金具本体2の両側板部21,22のいずれかの外側でボルト4のねじ部の任意の位置に一体に固定する。ボルト4上に固定されたナット5は、例えばボルト4を回しても、ボルト4ごとナット5が回転するため、ボルト4上を移動しない。このナット5の固定位置を移動させるには、例えばスパナとボックスレンチとを用いるのがよい。このナット5としては、例えば六角ナットや袋ナットなどが挙げられるが、特に、雄ナットと雌ナットとからなる緩み止めのダブルナット(例えば、ハードロックナット(登録商標))が挙げられる。ダブルナットの雄ナットには、ネジ孔と、ネジ孔の周りに軸方向外方にしたがって縮径するテーパー状の外周面を有する凸部と、が形成されている。また、ダブルナットの雌ナットには、雄ナットの凸部が嵌合する凹部と、この凹部を外周に形成したネジ孔と、が形成されている。ボルト4のねじ部で雄ナットと雌ナットとを締め合わせると、ダブルナットを自由位置で固定することができる。
このようなダブルナットは、まずボルト4の先からに雄ナットを回してスパナで掴み、次に、雌ナットをボックスレンチで回し、雌ナットの凹部を雄ナットの凸部と嵌合させて締結する。
上記したボルト4およびナット5を回すレンチは特に限定されないが、例えば外径φ14.0mmの特殊なM6ボックスレンチを用いるのがよい。通常市販されているレンチ(例えばボックスレンチ)の外径は、JIS規格のM6程度でφ15.5mm程度であるので、このM6のボックレンチとは1.5mmの外径厚差が生じる。施錠金具本体2を施錠位置(戸当たり金具1の天端に当たる位置)まで移動させた場合、把手部26(26’)および側壁部261(262)により、長穴25(25’)の最上端に位置するボルト4の頭またはナット5が囲まれる。市販のレンチでは把手部26(26’)および側壁部261(262)に接触してしまい、ボルト4またはナット5を回転させることができない。そのため、上述した特殊な径のレンチを鍵として用いれば、これ以外ではボルト4およびナット5を回せないため施錠および開錠ができず、防犯対策上の安全性が高くなる。
<施錠金具の取り付け方法>
本考案にかかる施錠金具は、以下の手順で既設のパーティションに取り付けることができる。
(I)まず、パーティションが設置してある現状位置で、既設パーティションの縦枠のうち、建物躯体壁側の既設ボルト取り付け穴を使用して、蝶番(例えば市販のめくら蝶番)を縦枠に取り付ける。
(II)次に、手摺側の既設の取り付け穴に、手摺とパーティション枠との隙間に対応できる戸当り金具を、既設ボルトを利用して取り付ける。
(III)次に、施錠金具本体を縦枠にあてがい、施錠状態で施錠金具本体が戸当たり金具と接触する位置(施錠金具本体の連結板部の長穴の上端部の位置)で、ボルトを挿通するための貫通穴および固定用のねじ穴の開孔位置を決める。
(IV)次に、施錠金具本体の両側板部の長穴の上端部の位置で、ボルトを挿通するための貫通穴および固定用のねじ穴をパーティションの縦枠にドリルなどで形成する。
(V)次に、縦枠に形成した一対の貫通穴の開口部のうち、いずれかの側にブラインドナットを圧設する。
(VI)次に、先ほど縦枠の側面部に形成したねじ穴に、ねじを連結板部の長穴から挿通させて施錠金具本体をパーティションに仮固定した後、パーティションの枠幅より長いボルトを、施錠金具本体の両側板部の一方の長穴から、ブラインドナットに螺合させながら、パーティションに形成した貫通穴を挿通させ、他方の長穴まで貫通させる。このとき、他方の長穴から突出したボルトの長さは、ボルトの頭部の高さの約4倍ほどであるのがよい。
(VII)次に、ボルトの他端よりナット(ダブルナット)を通し、施錠金具本体の側板部より離して、ボルト上のねじ部の任意の位置に固定する。
(VIII)最後に、施錠金具本体を、パーティションの縦枠に沿って施錠状態の位置まで下げると、両側のボルトの頭部およびナットは、それぞれ3面を施錠金具本体の把手部および側壁部に囲まれた施錠位置となる。このとき、ボルトを締めれば、施錠金具本体を縦枠に押し付けて施錠できる。
<施錠金具の使用方法>
本考案にかかる施錠金具は、ボルト4またはナット5を締める、あるいは緩めることにより、施錠金具本体2を戸当たり金具1の戸当たり部11に対して上下方向にスライド可能にさせて、施錠および開錠するものである。この施錠金具は、パーティション3のいずれの側からでも施錠および開錠することができる。
施錠状態とは、図8(a)に示すように、施錠金具本体2の両側板部21,22の爪部28と連結板部23との間の隙間27に戸当たり部11が嵌入しており、且つ縦枠31に形成された貫通穴36、36’を貫通したボルト4またはナット5が施錠金具本体2の両側板部21,22のいずれか一方を縦枠31に押し付けている状態を指す。この場合、施錠金具本体2は長穴25,25’に沿って上下方向にスライドできず、施錠される。
図9(a)および(b)に示すように、施錠されているとき、戸当たり部11は、施錠金具本体2の爪部28と連結板部23との間の隙間27に嵌入されている。そのため、パーティション3は開くことができない。このとき、ボルト4は長穴25,25’の上端部に位置している。また、連結板部23のねじ41も長穴24の上端部に位置する。
一方、開錠状態とは、図8(b)および図10に示すように、施錠金具本体2が上方に持ち上げられて、戸当たり部11から外れている状態を指す。このとき、ボルト4またはナット5が施錠金具本体2の両側板部21,22を縦枠31に押し付けていない状態であり、施錠金具本体2は長穴25,25’に沿って、自在に上下方向にスライドできる。そのため、施錠金具本体2を持ち上げて、隙間27より戸当たり部11から外し、パーティション3を開くことができる。なお、パーティション3の開錠状態を保持するためには、上方向にスライドさせた状態の施錠金具本体2を、ボルト4で縦枠31に押し付けて固定するなどの方法がある。
上記したように、施錠金具本体2を戸当たり金具1の戸当たり部11から着脱させて開錠・施錠を行うためには、ボルト4またはナット5のいずれかで、施錠金具本体2を縦枠31に押し付けたり、解除したりする必要がある。
ボルト4を用いて施錠および開錠を行う場合、ボルト4を締めれば施錠金具本体2の両側板部21,22を縦枠31に押し付けて、施錠金具本体2が長穴25、25’に沿って上方向にスライドできなくなるので施錠となる。反対にボルト4を緩めれば、縦枠31への両側板部21,22の押し付けが無くなり、施錠金具本体2を上方向に持ち上げることができ、開錠できる。
一方、ボルト4で施錠した反対側から開錠する場合、特殊な径のレンチによりナット5を締めれば、両側板部21,22からボルト4が離れて、縦枠31への押し付けが無くなるため、施錠金具本体2が長穴25、25’を上方向に持ち上げることができるようになり開錠できる。反対に、ナット5を緩めれば、ボルト4が両側板部21,22の一方を縦枠31に押し付けるので施錠となる。
このように、施錠されているパーティション3は、ボルト4側から見て、縦枠31と施錠金具本体2の側板部との隙間がなければ、一方の側板部を縦枠31に押し付けているボルト4を緩める事で開錠できる。また、隙間がある場合は、ボルト4を締める事でナット5側の側板部の縦枠31への押し付けを緩めて開錠できる。また、反対側のナット5から使用する場合も同様に、側板部とナット5との隙間を見て、開錠・施錠すればよい。
以上、述べたように、本考案の施錠金具は、パーティション3を挟んで、左右どちらからでも開閉でき、かつ施錠および開錠ができるので、工事の施工効率を向上させることができる。さらに、マンションの施工精度によるパーティション3の両側のそれぞれの隙間寸法の変化にも、関係なくスムーズな施錠および開錠が可能である。
本考案は、上述の実施形態の一例に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲の記載の範囲内で種々の変更や改良が可能である。本考案の施錠金具は、ベランダのパーティションだけではなく、例えば室内や屋外に設置される開閉式パーティションにも適用可能であることも勿論である。
1 戸当たり金具
2 施錠金具本体
3 パーティション
4 ボルト
5 ナット
6 ねじ
11 戸当たり部
12 取付部
13 緩衝材
14 固定用ねじ挿通穴
21 第1の側板部
22 第2の側板部
23 連結板部
24 長穴
25、25’ 長穴
26、26’ 把手部
27 隙間
28 爪部
261,262 側壁部
281,282 側壁部
31 縦枠
32 横枠
33 ドアパネル
34 ねじ穴
35 蝶番
36、36’ 貫通穴
41 ねじ
100 ベランダ
101 手摺
102 建物躯体壁
103 開口部

Claims (4)

  1. 開口部の一側部に蝶番によって回動可能に取り付けられた開閉式パーティションを閉じた状態で施錠するための施錠金具であって、
    前記開口部の他側部から開口部内に突出し、前記パーティションの縦枠が当接する戸当たり部を有する戸当たり金具と、
    前記パーティションの縦枠に装着され、前記戸当たり金具の戸当たり部に当接する施錠金具本体とを備え、
    前記施錠金具本体は、
    前記パーティションの縦枠の一側面部に位置し、ボルト挿通用の縦向きの長穴を有する第1の側板部と、
    前記パーティションの縦枠の他側面部に位置し、前記第1の側板部の長穴と連通するボルト挿通用の縦向きの長穴を有する第2の側板部と、
    前記パーティションの縦枠の端面部に位置し、前記第1および第2の両側板部を連結する連結板部と、 前記第1または第2の側板部のいずれかの側のパーティションの縦枠に圧設されるねじ穴と、
    前記ねじ穴と螺合し、前記パーティションの縦枠に形成された貫通穴および前記両側板部の長穴を連通し、前記施錠金具本体を縦枠に沿って上下方向にスライド可能に保持するボルトと、
    前記施錠金具本体を挿通したボルトのねじ部に固定されるナットと、
    を備え、
    前記第1および第2の側板部のうち少なくとも1つの側板部は、前記戸当たり部を収容する隙間を有し、
    この隙間は、前記戸当たり部を挿入するために下方が開口しており、前記施錠金具本体を前記長穴に沿って上下動させることにより前記戸当たり部を前記隙間から着脱可能に係合したことを特徴とする、開閉式パーティションの施錠金具。
  2. 前記ねじ穴が、縦枠に圧設されるブラインドナットである請求項1に記載の施錠金具。
  3. 前記連結板部は、ねじを挿通するための縦向きの長穴と、
    前記連結板部を前記パーティションの縦枠に取り付けて、前記長穴に沿って上下方向にスライド可能に保持するねじと、を有する請求項1または2に記載の施錠金具。
  4. 前記第1および第2の側板部の上端部に、前記長穴の周縁部を囲う把手部が設けられた請求項1〜3のいずれかに記載の施錠金具。
JP2018000966U 2018-03-15 2018-03-15 開閉式パーティションの施錠金具 Active JP3216444U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018000966U JP3216444U (ja) 2018-03-15 2018-03-15 開閉式パーティションの施錠金具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018000966U JP3216444U (ja) 2018-03-15 2018-03-15 開閉式パーティションの施錠金具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3216444U true JP3216444U (ja) 2018-05-31

Family

ID=62238709

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018000966U Active JP3216444U (ja) 2018-03-15 2018-03-15 開閉式パーティションの施錠金具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3216444U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8167621B2 (en) Training device for forcibly opening a locked door
US20210108668A1 (en) Combined anchor and fastener assembly
US6295773B1 (en) Devices and methods for securing an object to a first structure through a hole in a second structure
US9500387B2 (en) Duct access door
US8439410B2 (en) Prehung door jamb insert with security and adjustment features
US6662511B1 (en) Devices and methods for securing an object to a first structure through a hole in a second structure
JP3216444U (ja) 開閉式パーティションの施錠金具
US10988976B2 (en) Storm shutter bracket and attachment system
US4495687A (en) Hollow metal door mortiser and method of using same
JP2509783B2 (ja) 建物の横部材連結装置
JP3190407U (ja) 開閉式パーティションの施錠金具
JP2003343026A (ja) パネル構造体
JP2001342686A (ja) 接合具及びそれを用いた構造部材の接合構造並びに構造部材の接合方法
JPH0119745Y2 (ja)
US20070245685A1 (en) After sheetrock frame and method for installing the same
CN211647838U (zh) 一种带有榫连接板便于安装的门窗
JP3206467U (ja) 開閉式パーティションの筋交い
AU716393B3 (en) Adjustable bracket assembly
JP3120960U (ja) 災害救助工具ボックス
KR200239981Y1 (ko) 앵커 볼트의 체결구조
JPH0430049A (ja) プレキャストコンクリート部材の接合用具
JPH0531639B2 (ja)
Operator A. Operator: Electro-mechanical operator, powered by 24 volt, 1/8 hp motor. B. Operator is to be non-handed to ensure maximum versatility in adapting to varying field conditions. Opening Force shall be adjustable by means of one screw, to compensate for different manual push forces required on varying door widths. C. The non-handed operator is completely contained in extruded aluminum housing. All
EA043416B1 (ru) Объединенный узел фиксатора и крепежной детали
KR20030079608A (ko) 건축용 문틀의 고정 장치

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3216444

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250