JP3216301U - 包装箱 - Google Patents

包装箱 Download PDF

Info

Publication number
JP3216301U
JP3216301U JP2018000828U JP2018000828U JP3216301U JP 3216301 U JP3216301 U JP 3216301U JP 2018000828 U JP2018000828 U JP 2018000828U JP 2018000828 U JP2018000828 U JP 2018000828U JP 3216301 U JP3216301 U JP 3216301U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cap
packaging box
container
wall
lid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018000828U
Other languages
English (en)
Inventor
千嘉 宮原
千嘉 宮原
渡辺 純一
渡辺  純一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rengo Co Ltd
Original Assignee
Rengo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rengo Co Ltd filed Critical Rengo Co Ltd
Priority to JP2018000828U priority Critical patent/JP3216301U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3216301U publication Critical patent/JP3216301U/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cartons (AREA)

Abstract

【課題】キャップ付き容器の破損を抑制しつつ、製造コストの低減と封緘作業の容易化とを実現することができる包装箱を提供する。【解決手段】容器本体91の上面にキャップ92が傾斜した姿勢で設けられたキャップ付き容器90を収容するための包装箱1であって、キャップ付き容器90が載置される底壁と、底壁に載置されたキャップ付き容器90の外周面を覆うように設けられる第1および第2側壁等と、底壁に載置されたキャップ付き容器90の上側を覆うように設けられ、キャップ付き容器90のキャップ92に接触する蓋壁10と、を備え、蓋壁10には、キャップ92の傾斜した上面92Aの下部が接触する基準面10Aから上方に凹んでキャップ92の傾斜した上面92Aの上部が接触する凹部20が形成されている。【選択図】図7

Description

本考案は、包装箱に関する。
キャップ付き容器を収容するための包装箱が知られている。
例えば、特許文献1に記載の梱包箱は、複数の試薬容器を横並びに収容する外箱と、外箱の内底面と複数の試薬容器の下面との間に設けられた第1緩衝部と、外箱の上面と試薬容器の上面との間に配置され、試薬容器の上面を外箱の上面から離間して配置させる第2緩衝部と、を備えていた。試薬容器の上面には、上方に突出するキャップ部が設けられていた。第2緩衝部には、キャップ部が第2緩衝部および外箱の内側上面に接触することを抑制するための第1逃がし部が形成されていた。このような構成とすることで、キャップ部を試薬容器に取り付けるための部品が剥がれる等、試薬容器が破損することが抑制されていた。
特開2012−224350号公報
しかしながら、上記した梱包箱では、外箱の他に第1緩衝部と第2緩衝部とが必要とされるため、梱包箱の製造コストが増加するという問題があった。また、互いに異なる2つの緩衝部と試薬容器とを正しい順番で外箱に入れなければならないため、封緘作業が煩雑になり、封緘作業に時間がかかるという問題もあった。
本考案は、上記課題を解決するために、キャップ付き容器の破損を抑制しつつ、製造コストの低減と封緘作業の容易化とを実現することができる包装箱を提供する。
上記した目的を達成するため、本考案は、容器本体の上面にキャップが傾斜した姿勢で設けられたキャップ付き容器を収容するための包装箱であって、前記キャップ付き容器が載置される底壁と、前記底壁に載置された前記キャップ付き容器の外周面を覆うように設けられる周壁と、前記底壁に載置された前記キャップ付き容器の上側を覆うように設けられ、前記キャップ付き容器の前記キャップに接触する蓋壁と、を備え、前記蓋壁には、前記キャップの傾斜した上面の下部が接触する基準面から上方に凹んで前記キャップの傾斜した上面の上部が接触する凹部が形成されている。
この場合、前記凹部の天面は、前記キャップの傾斜した上面に沿って傾斜していることが好ましい。
この場合、前記蓋壁は、段ボールシートで形成され、前記凹部は、前記段ボールシートを厚み方向に潰した段潰しであることが好ましい。
この場合、前記キャップは、円柱状に形成され、前記凹部は、前記キャップの傾斜した上面の上側半分に対応する半円柱状に形成されていることが好ましい。
本考案によれば、キャップ付き容器の破損を抑制することができる。また、包装箱の製造コストを低減することができ、且つ封緘作業を容易化することができる。
本考案の一実施形態に係る包装箱を示す斜視図である。 本考案の一実施形態に係る包装箱の底壁にキャップ付き容器を載置した状態を示す斜視図である。 本考案の一実施形態に係る包装箱のブランクを示す平面図である。 本考案の一実施形態に係る包装箱のブランクの蓋壁を拡大して示す平面図である。 図4のV−V断面図である。 本考案の一実施形態に係る包装箱を開封した状態を示す斜視図である。 図1のVII−VII断面図である。 本考案の一実施形態の変形例に係る包装箱の一部を示す断面図である。
以下、添付の図面を参照しつつ、本考案の実施形態について説明する。なお、図面に示す「Fr」は「前」を示し、「Rr」は「後」を示し、「L」は「左」を示し、「R」は「右」を示し、「U」は「上」を示し、「D」は「下」を示している。左右方向は、前後方向に直交(交差)し、上下方向は前後方向と左右方向とに直交(交差)している。本明細書では方向や位置を示す用語を用いるが、それらの用語は説明の便宜のために用いるものであって、本考案の技術的範囲を限定するものではない。
図1ないし図5を参照して、包装箱1の構成について説明する。図1は包装箱1を示す斜視図である。図2は包装箱1の底壁12にキャップ付き容器90を載置した状態を示す斜視図である。図3は包装箱1のブランク5を示す平面図である。図4は包装箱1のブランク5の蓋壁10を拡大して示す平面図である。図5は、図4のV−V断面図である。
[包装箱の概要]
図1に示すように、包装箱1は、前後方向に長く、且つ背の高い略直方体状に形成されている。包装箱1は、商品に段ボールシートを巻き付けるようにして封緘するラップアラウンド形式のケースである。
図2に示すように、この包装箱1には、商品の一例として、飲料等の液体が密封された6本のキャップ付き容器90が収容される。6本のキャップ付き容器90は、同一の向き(姿勢)で3行2列に並べられて底壁12に載置される。キャップ付き容器90は、容器本体91の上面にキャップ92が傾斜した姿勢で設けられたパッケージである。
容器本体91は、例えば、合成樹脂でラミネートされた紙によって上下方向に長い略直方体状(または略八角柱状)に形成されている。容器本体91の上面の前側は、前方に向かって僅かに下方に傾斜している。容器本体91の上面の前側には、例えば、合成樹脂製の連通口93が接着されている。連通口93は容器本体91の内部に連通する略円筒状に形成されており、連通口93の外周面には雄ネジ(図示せず)が形成されている。キャップ92は、例えば、合成樹脂によって略円柱状に形成されている。キャップ92の内周面には連通口93の雄ネジに噛み合う雌ネジ(図示せず)が形成されている。キャップ92は、連通口93に螺合して連通口93を閉塞する。キャップ92の上面92Aは、容器本体91の上面の前側と同様に、前方に向かって僅かに下方に傾斜している。
包装箱1は、図3に示すブランク5を組み立てることで形成される。ブランク5は、一枚の紙製の段ボールシートを抜型等で打ち抜いて形成されている。段ボールシートは、例えば、波状の中しん9Aに表ライナ9Bと裏ライナ9C(図2参照)とを貼り合せた両面段ボールシートである。なお、図3は、表ライナ9B側(包装箱1の外面側)を示している。本明細書では、段ボールの中しん9Aと平行な方向を「段方向」と呼び、段方向に直交する方向を「流れ方向」と呼ぶこととする。図面に示す「X」は「段方向」を示し、「Y」は「流れ方向」を示している。また、本明細書では、「上(天)」、「下(底)」およびこれに類する用語は、包装箱1を組み立てた状態(組立状態)における上(天)、下(底)およびこれに類する概念を指している。
[ブランク]
図3に示すように、ブランク5は、蓋壁10と、第1側壁11と、底壁12と、第2側壁13と、一対の上外フラップ14と、一対の第1内フラップ15と、一対の下外フラップ16と、一対の第2内フラップ17と、を備えている。
<蓋壁、第1側壁、底壁、第2側壁>
蓋壁10、第1側壁11、底壁12および第2側壁13は、この順番で段方向一方から他方に向かって一列に並び、流れ方向に延びた第1折曲線L1を介して連設されている。蓋壁10、第1側壁11、底壁12および第2側壁13は、流れ方向に略同一寸法となる略長方形状に形成されている。蓋壁10および底壁12は、流れ方向に長い略長方形状に形成されている。第1側壁11および第2側壁13は、段方向に長い略長方形状に形成されている。なお、蓋壁10の段方向一端部には、第1折曲線L1を介して継代片18が連設されている。
(凹部)
図3および図4に示すように、蓋壁10の裏面には、流れ方向に3行、段方向に2列に並べられた6つの凹部20が凹設されている(斜線部分参照)。6つの凹部20は、底壁12に載置された6本のキャップ付き容器90のキャップ92の位置に対応して形成されている。なお、図3および図4では、キャップ付き容器90のキャップ92に相当する部分を二点鎖線の円で示している。
図5に示すように、各凹部20は、段ボールシートを裏ライナ9C側から厚み方向に潰した段潰しである。各凹部20は、蓋壁10の段潰しをしていない基準面10Aから上方に凹んでいる。図3および図4に示すように、各凹部20は、平面から見て、流れ方向一方(後方)を湾曲させた略半円状に形成されている。包装箱1に6つのキャップ付き容器90を収容した状態で、各凹部20は、キャップ92の傾斜した上面92Aの上側半分に対応する半円柱状(平面から見て半円形状)に形成されている。
図5に示すように、また、各凹部20の天面20Aは、蓋壁10の上面(表面)と略平行に形成されている。さらに、天面20Aと基準面10Aとの間にはテーパー状の周面が形成されている。つまり、凹部20は、下方から上方に向かって細くなる略台形状断面を有している。なお、段潰しである凹部20では、段ボールシートを潰していない部分に比べて、段ボールシートの厚みが薄くなるため、凹部20およびその周囲では段ボールシートのコシが僅かに弱く(柔らかく)なっている。また、段潰しである凹部20は、抜型を用いたブランク5の製造過程において、罫線入れや溝切り等と同時期に形成される。
<上外フラップ、第1内フラップ>
図3に示すように、一対の上外フラップ14は、段方向に延びた第2折曲線L2を介して蓋壁10の流れ方向(前後方向)両端部に連設されている。上外フラップ14は、蓋壁10の段方向に略同一寸法となる略長方形状に形成されている。上外フラップ14の流れ方向の寸法(延出寸法)は、蓋壁10の流れ方向の寸法の半分よりも僅かに短く設定されている。一対の第1内フラップ15は、第2折曲線L2を介して第1側壁11の流れ方向両端部に連設されている。第1内フラップ15は、第1側壁11の段方向に略同一寸法となる略長方形状に形成されている。第1内フラップ15の流れ方向の寸法(延出寸法)は、蓋壁10の段方向の寸法の略半分に設定され、上外フラップ14の延出寸法よりも短くなっている。
<下外フラップ、第2内フラップ>
一対の下外フラップ16は、第2折曲線L2を介して底壁12の流れ方向両端部に連設されている。下外フラップ16は、上外フラップ14と略同一形状に形成されている。一対の第2内フラップ17は、第2折曲線L2を介して第2側壁13の流れ方向両端部に連設されている。第2内フラップ17は、第1内フラップ15と略同一形状(正確には底壁12を中心に第1内フラップ15と左右対称)に形成されている。
なお、第1および第2折曲線L1,L2は、段ボールシートを裏ライナ9C側から厚み方向に直線状に潰した汎用罫線である。第1および第2折曲線L1,L2は、裏ライナ9Cを内側に向けるように段ボールシートを折曲させる機能を有している。また、第1および第2折曲線L1,L2は、汎用罫線に限らず、汎用罫線上に複数の切目を所定間隔に並べたリード罫線等、段ボールシートを折り曲げるための線であれば如何なるものでもよい。なお、第1および第2内フラップ15,17の延出寸法は、上外フラップ14等の延出寸法と同一でもよいし、上外フラップ14等の延出寸法よりも長くてもよい。
<開封構造>
また、この包装箱1(ブランク5)は、開封を容易に行うことができるように開封構造30を備えている。図3に示すように、開封構造30は、開封開始線31と、一対の蓋側ジッパー32と、第1ジッパー33と、第2ジッパー34と、継代ジッパー35と、を含んでいる。蓋側ジッパー32、第1ジッパー33、第2ジッパー34および継代ジッパー35は、段ボールシートを厚み方向に切断した略L字状の切目を所定間隔で並べて形成されている。なお、開封構造30は各ジッパー32〜35に限らず、ミシン刃線等、段ボールシートを切断するための線であれば如何なるものでもよい。
開封開始線31は、蓋壁10の段方向中央部の流れ方向一方(後側)において略半円形状に形成されている。開封開始線31は、段ボールシートを厚み方向に切断した略半円形状の切断線である。なお、蓋壁10には、開封開始線31の両端部を繋ぐように折返し線31A(汎用罫線)が形成されている。
一対の蓋側ジッパー32は、蓋壁10において、開封開始線31の両端部から流れ方向他方(前方)に向かって互いに離れるように斜めに延びている。一対の蓋側ジッパー32は、蓋壁10の段方向両端の一対の第1折曲線L1まで延びた後に折れ曲がり、一対の第1折曲線L1に沿って蓋壁10の流れ方向他端(前端)まで延びている。
第1ジッパー33は、第1側壁11と流れ方向他方(前方)の第1内フラップ15とに略L字状に形成されている。詳細には、第1ジッパー33は、蓋側ジッパー32と第1折曲線L1との交点部から段方向他方に向かって延びている。また、第1ジッパー33は、第1側壁11の段方向略中央まで延びた後、前方に略直角に折れ曲がって第1内フラップ15の先端まで延びている。第2ジッパー34は、第2側壁13と流れ方向他方の第2内フラップ17とに略L字状に形成されている。第2ジッパー34は、底壁12を中心に第1ジッパー33と左右対称に形成されている。継代ジッパー35は、継代片18において蓋側ジッパー32と第1折曲線L1との交点部から継代片18の先端まで延びている。
[包装箱の封緘]
次に、図1および図2を参照して、包装箱1の封緘作業について説明する。なお、包装箱1は、作業者によって手作業で組み立てられてもよいし、包装装置(ラップアラウンドケーサー)によって全自動または半自動で組み立てられてもよい。ここでは、一例として、包装装置(図示せず)が全自動で包装箱1を組み立てる場合について説明する。
包装装置は、セットされたブランク5を適宜折り曲げることで包装箱1を組み立てる。具体的には、図2に示すように、包装装置は、第1側壁11を第1折曲線L1に沿って略直角に折り曲げ、集積された6つのキャップ付き容器90を底壁12に載置する。続いて、包装装置は、第2側壁13および蓋壁10を第1折曲線L1に沿って略直角に折り曲げる。包装装置は、継代片18の裏面に接着剤を塗布し、継代片18を第1折曲線L1に沿って略直角に折り曲げる。継代片18は、第2側壁13の表面に重なって接着される(図1参照)。なお、接着剤として、例えば、ホットメルト接着剤、合成樹脂系エマルジョン接着剤または両面テープ等を用いることができる。また、継代片18は、第2側壁13の表面に接着されていたが、これに限らず、第2側壁13の裏面に接着されてもよい。
以上によって、第1側壁11と第2側壁13とは、底壁12の左右方向両側の縁部に立設され、キャップ付き容器90を挟んで対向して配置される。蓋壁10と底壁12とは、キャップ付き容器90を挟んで上下方向に対向して配置される。また、この状態で、蓋壁10は、第1側壁11と第2側壁13との間に架け渡されて底壁12に載置されたキャップ付き容器90の上側を覆うように設けられる。詳細は後述するが、蓋壁10(の裏面)は、キャップ付き容器90のキャップ92に接触している。
次に、包装装置は、一対の第1内フラップ15および一対の第2内フラップ17を第2折曲線L2に沿って内側に折り曲げる。第1内フラップ15と第1内フラップ15との先端部は突き合わされる。続いて、包装装置は、第1および第2内フラップ15,17の表面の適所に接着剤を塗布し、一対の上外フラップ14および一対の下外フラップ16を第2折曲線L2に沿って内側に折り曲げる。上外フラップ14および下外フラップ16は、第1内フラップ15および第2内フラップ17に重ねられた状態で接着される。上外フラップ14と下外フラップ16との先端部は離間し、第1および第2内フラップ15,17の第1および第2ジッパー33,34が露出する。
以上によって、各内フラップ15,17に各外フラップ14,16を接合して構成された端壁が底壁12の前後方向両側の縁部に起立姿勢で配置される。そして、第1および第2側壁11,13と複数のフラップ14〜17とで構成された周壁が6つのキャップ付き容器90の外周面を覆うように設けられる。これにより、包装箱1が封緘された状態になる。
[包装箱の開封]
次に、図6を参照して、包装箱1の開封作業について説明する。図6は包装箱1を開封した状態を示す斜視図である。包装箱1は、蓋壁10、第1側壁11、第2側壁13、第1内フラップ15および第2内フラップ17等を、各ジッパー32〜35に沿って切断することで開封される。
具体的には、作業者は、開封開始線31に囲まれた蓋壁10の一部(図1参照)を押し込んで折返し線31Aで内側に折り返し、その折り返した蓋壁10の一部を把持して、一対の蓋側ジッパー32の間の蓋壁10を前方に向かって切断する。そして、作業者は、切断した蓋壁10に連設された上外フラップ14を第1および第2内フラップ15,17から引き剥がす。この状態で、蓋壁10の前側が大きく開口するため(図示せず)、キャップ付き容器90を上方に引き抜くことができる。
さらに、作業者は、第1内フラップ15および第1側壁11を第1ジッパー33に沿って切断し、第2内フラップ17および第2側壁13を第2ジッパー34に沿って切断する。なお、第2側壁13の切断と共に、継代片18も継代ジッパー35に沿って切断される。この状態で、包装箱1の上部の前側が大きく開放され、キャップ付き容器90の上半分程度が露出する(図6参照)。以上によって、包装箱1の開封が完了し、キャップ付き容器90を円滑に取り出すことができる。
ところで、包装箱1が封緘された状態で、各キャップ付き容器90のキャップ92は、蓋壁10の裏面(裏ライナ9C)に接触することになる。上記したように、キャップ92は容器本体91の上面に前傾姿勢で設けられているため、キャップ92の上面92Aの高い部分が蓋壁10の裏面に接触し易い。仮に、蓋壁10に凹部20が存在しない場合、キャップ92の傾斜した上面92Aの上部のみが蓋壁10の裏面に接触することになる。例えば、包装箱1が落下した場合や複数の包装箱1を積み重ねた場合等、キャップ92に大きな衝撃や圧縮荷重が加わると、傾斜したキャップ92の上部が押し下げられるため、てこの原理によって傾斜したキャップ92の下方が跳ね上げられることになる。すると、キャップ92を螺合させた連通口93が容器本体91から剥がされて、容器本体91内の液体が漏れ出す虞があった。そこで、この包装箱1では、上記のようなキャップ付き容器90の破損を抑制するために蓋壁10に凹部20が形成されている。
以下、図7を参照して、凹部20の作用について説明する。図7は、図1のVII−VII断面図である。
蓋壁10がキャップ付き容器90の上側を覆った状態で、蓋壁10の基準面10Aはキャップ92の傾斜した上面の下部に接触し、蓋壁10の凹部20の天面20Aはキャップ92の傾斜した上面の上部に接触している。つまり、キャップ92は、傾斜した上面92Aの上部と下部の両側において蓋壁10の裏面に接触している。なお、図7では図示されていないが、凹部20およびその周囲では段ボールシートのコシが弱く(剛性が低く)なっているため、キャップ92が蓋壁10に押し付けられると、凹部20の天面20Aやその周囲はキャップ92の上面92Aに倣うようにして僅かに変形して接触する。
以上説明した本実施形態に係る包装箱1の蓋壁10には、キャップ92の傾斜した上面92Aの下部が接触する基準面10Aから上方に凹んでキャップ92の傾斜した上面92Aの上部が接触する凹部20が形成されていた。この構成によれば、キャップ92の上面92Aの上下両側を蓋壁10に接触させることができるため、蓋壁10に衝撃や圧縮荷重が作用する場合に、キャップ92に加わる衝撃等を分散することができる。これにより、キャップ92の傾斜した上面92Aの上部に衝撃等が集中し、キャップ92を螺合させた連通口93が容器本体91から分離する(容器本体91と連通口93との接着部分が剥がれる)等、キャップ付き容器90の破損を抑制することができる。また、包装箱1の天面を成す蓋壁10に凹部20が凹設されているため、包装箱1を封緘する(組み立てる)だけで、キャップ92の上面92Aの上部を凹部20に進入させることができる。これにより、キャップ92と蓋壁10との間に緩衝材等を配置する場合に比べて、包装箱1の製造コストを低減することができ、且つ封緘作業の容易化を図ることができる。
また、本実施形態に係る包装箱1によれば、段潰しで構成された凹部20やその周囲のコシを弱くすることができるため、凹部20の天面20Aをキャップ92の上面92Aに倣うように接触させることができる。これにより、キャップ92の上面92Aの上部に負荷が集中することを予防することができるため、キャップ付き容器90の破損を有効に抑制することができる。
また、本実施形態に係る包装箱1によれば、凹部20とキャップ92の上面92Aの上側半分とが相補関係となる略半円柱形状であるため、凹部20に嵌め込まれたキャップ92のがたつきを抑えることができる。
なお、本実施形態に係る包装箱1では、凹部20の天面20Aが蓋壁10の表面と略平行に形成されていたが、本考案はこれに限定されない。図8に示すように、例えば、凹部21の天面21Aは、キャップ92の傾斜した上面92Aに沿って傾斜していてもよい。この凹部21は、後方から前方に向かって徐々に薄くなるような楔形状を成す段潰しである。この変形例に係る包装箱1によれば、凹部21の天面21Aがキャップ92の上面92Aの上部の略全体に面接触するため、キャップ92の上面92Aに対して負荷(圧縮荷重)を略均一に作用させることができる。これにより、キャップ92の上面92Aの上部に負荷が集中することが予防されるため、連通口93が容器本体91から剥がされる等、キャップ付き容器90の破損を有効に抑制することができる。
また、本実施形態(変形例を含む。以下同じ。)に係る包装箱1では、蓋壁10が第1側壁11に連設されていたが、本考案はこれに限定されない。例えば、凹部20が形成された蓋壁が、第1側壁11から分離していてもよい(図示せず)。すなわち、包装箱は、上端面を開口してキャップ付き容器90を収容するためのトレイ状の箱本体と、箱本体とは別体で構成され、箱本体の上端面の開口を閉じる蓋壁と、を備えていてもよい(図示せず)。
また、本実施形態に係る包装箱1は、ラップアラウンド形式のケースであったが、本考案はこれに限定されない。包装箱は、A式やB式等の他の形式であってもよい(図示せず)。この場合であっても、キャップ付き容器90のキャップ92に接触する壁に凹部20を形成することで、上記した包装箱1と同様の作用、効果を得ることができる。また、包装箱1は、略直方体状に形成されていたが、これに限らず、その他の多面体(例えば、三角柱状や八角形柱状等)を成すように各壁が設計されていてもよい(図示せず)。
また、本実施形態に係る包装箱1は、6つのキャップ付き容器90を収容するように形成されていたが、これに限らず、1つ以上のキャップ付き容器90を収容することができるように形成されていればよい。また、キャップ付き容器90のキャップ92は前傾姿勢で設けられていたが、本考案はこれに限定されない。キャップ92の傾斜方向は前後左右どの方向でもよく、凹部20,21はキャップ92の傾斜した上面92Aの上部に対応して形成されていればよい。
また、本実施形態に係る包装箱1では、開封を容易に行うことができるように、開封開始線31、蓋側ジッパー32、第1ジッパー33、第2ジッパー34および継代ジッパー35等を備えていたが、不要であれば、これらの全部または一部を省略してもよい。
また、本実施形態に係る包装箱1は、紙製の段ボールシートで形成されていたが、これに限らず、例えば、樹脂製の板等で形成されていてもよい。樹脂製の板の場合、凹部20,21は、段潰しではなく、製造時の型や切削等によって窪むように形成されてもよい。
なお、上記実施形態の説明は、本考案に係る包装箱における一態様を示すものであって、本考案の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。
1 包装箱
10 蓋壁
10A 基準面
11 第1側壁(周壁)
12 底壁
13 第2側壁(周壁)
14 上外フラップ(周壁)
15 第1内フラップ(周壁)
16 下外フラップ(周壁)
17 第2内フラップ(周壁)
20,21 凹部
20A 天面
90 キャップ付き容器
91 容器本体
92 キャップ
92A 上面

Claims (4)

  1. 容器本体(91)の上面にキャップ(92)が傾斜した姿勢で設けられたキャップ付き容器(90)を収容するための包装箱(1)であって、
    前記キャップ付き容器が載置される底壁(12)と、
    前記底壁に載置された前記キャップ付き容器の外周面を覆うように設けられる周壁(11,13〜17)と、
    前記底壁に載置された前記キャップ付き容器の上側を覆うように設けられ、前記キャップ付き容器の前記キャップに接触する蓋壁(10)と、を備え、
    前記蓋壁には、前記キャップの傾斜した上面(92A)の下部が接触する基準面(10A)から上方に凹んで前記キャップの傾斜した上面の上部が接触する凹部(20)が形成されていることを特徴とする包装箱。
  2. 前記凹部の天面は、前記キャップの傾斜した上面に沿って傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
  3. 前記蓋壁は、段ボールシートで形成され、
    前記凹部は、前記段ボールシートを厚み方向に潰した段潰しであることを特徴とする請求項1または2に記載の包装箱。
  4. 前記キャップは、円柱状に形成され、
    前記凹部は、前記キャップの傾斜した上面の上側半分に対応する半円柱状に形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の包装箱。
JP2018000828U 2018-03-07 2018-03-07 包装箱 Active JP3216301U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018000828U JP3216301U (ja) 2018-03-07 2018-03-07 包装箱

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018000828U JP3216301U (ja) 2018-03-07 2018-03-07 包装箱

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3216301U true JP3216301U (ja) 2018-05-24

Family

ID=62186659

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018000828U Active JP3216301U (ja) 2018-03-07 2018-03-07 包装箱

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3216301U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
NO126431B (ja)
JP5259754B2 (ja) 包装用箱
JP7081933B2 (ja) 包装箱
JP5524911B2 (ja) 展示用収容箱
JP3216301U (ja) 包装箱
JP2002087422A (ja) 改善された閉止システム付きの箱
JP7044302B2 (ja) 包装箱およびブランクの製造方法
JP3119149U (ja) 包装用箱
JP3234703U (ja) 包装箱
JP6667348B2 (ja) 包装用箱及びそのブランクシート
JP2020169052A (ja) 蓋体およびこれを備えた包装箱
JP2006347589A (ja) 包装箱
JP6595367B2 (ja) 包装箱
JP2006248554A (ja) 包装箱および該包装箱に用いる破断線構造
JP2011098763A (ja) 包装箱
JP2019043618A (ja) 包装用箱
JP6682775B2 (ja) カートン
JP7479890B2 (ja) 包装箱のブランクシート及びその包装箱
JP7242424B2 (ja) 包装容器
JP7415906B2 (ja) 包装箱および包装箱の組み立て方法
JP6977288B2 (ja) 包装箱
CN210126709U (zh) 一种纸盒用内衬结构
JP6969697B1 (ja) 包装箱
JP7220956B2 (ja) 包装箱
JP7102291B2 (ja) 包装容器

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3216301

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250