JP3215992U - プロバイオティクスを含むチョコレート製品 - Google Patents

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【課題】消化器系に対する耐容性、長期保存、低価格及び風味の維持という利点を有するプロバイオティクスを含むチョコレート製品を提供する。【解決手段】チョコレート製品1は、チョコレート材料からなるシェル層20と、シェル層20によって包まれ、保護剤11と保護剤11中に分散された複数のプロバイオティック粉末12とを含むコア10と、を含む。【選択図】図1

Description

[関連出願の相互参照]
本出願は、2017年10月31日に出願された出願番号106216150の台湾出願に基づく利益を主張し、その内容は参考として本明細書に取り入れるものとする。
本考案は、チョコレート製品に関する。特に、本考案は、プロバイオティクスを含むチョコレート製品に関する。
プロバイオティクスとは、宿主(例えば、動物又はヒト)の腸内微生物の生態学的バランスを改善し、宿主に対しポジティブな効果を有する活性微生物を指す。その利点には、少なくとも(1)下痢と潰瘍の状態の改善、(2)便秘及び消化不良の予防、(3)慢性炎症、高血圧及び高コレステロールのリスクの低減(4)免疫力の強化、(5)腸を保護することが挙げられる。ヒト宿主が体内のプロバイオティックを維持するために、様々な種類のオリゴ糖及び食物繊維を食べることが不可欠である。しかし、プロバイオティクスは、温度、光、酸素及び湿度の影響により活性が低下しやすい。特に、温度変化は、プロバイオティクスの活性に大きな影響を与える。従って、従来の技術分野では、通常、冷蔵をプロバイオティクス及びその製品の保存方法とする。
プロバイオティクスは、乳酸菌(LAB)及び酵母菌を含む。乳酸菌は、一例として、炭水化物を用いて発酵を行い、たくさんの乳酸を生産する細菌である。乳酸菌は主にヘルスケア細菌である。機能的には、乳酸菌が腸壁に付着し病原性侵襲を防止することから、宿主にポジティブな効果を与える。現在、市販製品は、液体、粉末又はハードカプセルなどの剤形が一般的である。乳酸菌製品の効果は剤形に左右されるから、剤形は製品の開発や生産において重要な役割を担っている。
従来の乳酸菌製品の剤形は湿度、高温又は処理プロセスにおける加えられた圧力の影響を受けやすく、結果、品質の低下や乳酸菌活性の失いを招く可能性がある。したがって、適切な構造と製品の剤形を介して、乳酸菌に対する環境又は処理プロセスの影響を低減し、腸内での有効性を最大にすることができる。
急速な活性低下を防ぐためには、低温で乳酸菌を保存する必要がある。更に、市販の乳酸菌粉末又は他の製品は、乳酸菌発酵の時の酸味を隠すために、大量の糖又は他の賦形剤を製品に添加する必要があり、消費者の体に対し負担となる。
酵母菌は、他のタイプのプロバイオティクスであり、発酵中にわずかな酸味を出し、過剰発酵の際にはより多くの酸味を出す。従って、酵母菌製品も悪い味が出る問題に直面する恐れがある。
これでも分かるように、乳酸菌製品及び酵母菌製品などの従来のプロバイオティック製品は、多くの欠点を有し、容易に製造されず、すぐに改善する必要がある。従って、本考案人は、従来技術の欠点を考慮して、慎重なテストと研究に通じ、努力を重ねて、終に「プロバイオティクスを含むチョコレート製品」という考案を完成する。以下、本考案の簡単な概要を説明する。
本考案の主な目的は、従来技術のプロバイオティクスにおける風味及び保存の問題に対処し、プロバイオティクスを含むチョコレート製品という技術的スキームを提供することにある。乳酸菌を例として、従来の液体と粉末の乳酸菌製品は、胃酸と胆汁に対する不耐容性、不十分な安定性及び低温保存の必要性の問題を有する。ハードカプセルで乳酸菌を包む乳酸菌製品は、消化管で溶解しにくい、製品を長期間保存することが困難である。マイクロビーズで乳酸菌を包む乳酸菌製品は高価である。また、従来の乳酸菌製品は、発酵中に生成される酸味を克服するため、大量の糖又は他の賦形剤を添加しなければいけないなどの問題がある。本考案のプロバイオティクスを含むチョコレート製品によって、上記の問題を解決することができる。本考案の技術的スキームは、乳酸菌及び酵母菌を含むプロバイオティクスに適することができる。
従って、本考案は、プロバイオティクスを含むチョコレート製品を開示し、前記チョコレート製品は、チョコレート材料からなるシェル層と、シェル層によって包まれ、保護剤と前記保護剤中に分散された複数のプロバイオティック粉末とを含むコアと、を含む。
一つの実施形態において、前記チョコレート材料は、無味のチョコレート、ダークチョコレート、ミルクチョコレート、ホワイトチョコレート、固体チョコレート、一つ以上の成分を混入する固体チョコレート、ナッツチョコレート、酒入りチョコレート、ビスケット類の内容物を含むチョコレート、生チョコレート及びそれらの組み合わせからなる群から選択された一つである。前記一つ以上の成分は、細かく切られたナッツ、ソフトキャンディー、ビスケット、ヌガー及びそれらの組み合わせからなる群から選択された一つである。
一つの実施形態において、前記保護剤は、乳酸菌保護剤又は酵母菌保護剤である。前記乳酸菌保護剤は、フコース、ミルクパウダー、ポリデキストロース、グルタミン酸ナトリウム、ピロリン酸塩、ビタミン、アルギニン及びそれらの組み合わせからなる群から選択された一つである。前記酵母菌保護剤は、フコース、無脂乳、グリセロール、グルタミン酸ナトリウム、ビタミンC、ビタミンE、硫酸マグネシウム、リン酸水素二カリウム、リン酸二水素カリウム、アルギニンおよびそれらの組み合わせからなる群から選択された一つである。
一つの実施形態において、前記複数のプロバイオティック粉末は、複数の乳酸菌粉末または複数の酵母菌粉末である。前記複数の乳酸菌粉末は、乳酸菌に由来し、前記乳酸菌は、バチルス・コアギュランス(Bacillus coagulans)、ビフィドバクテリウム・ビフィドゥム(Bifidobacterium bifidum)、ビフィドバクテリウム・ブレーベ(Bifidobacterium breve)、ビフィドバクテリウム・インファンティス( Bifidobacterium infantis)、ビフィドバクテリウム・ラクティス(Bifidobacterium lactis)、ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)、エンテロコッカス・フェシウム(Enterococcus faecium)、ラクトバチルス・アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus)、ラクトバチルス・ブレビス(Lactobacillus brevis)、ラクトバチルスブルガリカス(Lactobacillus bulgaricus)、ラクトバチルス・カゼイ(Lactobacillus casei)、ラクトバチルスファーメンタム(Lactobacillus fermentum)、ラクトバチルス・ガセリ(Lactobacillus gasseri)、ラクトバチルス・ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)、ラクトバチルスジョンソニイ(Lactobacillus johnsonii)、ラクトバチルス・パラカゼイ(Lactobacillus paracasei)、ラクトバシルス・ペントーサス(Lactobacillus pentosus)、ラクトバチラス‐プランタルム(Lactobacillus plantarum)、ラクトバチルス・ロイテリ(Lactobacillus reuteri)、ラクトバチルス・ラムノサス(Lactobacillus rhamnosus)、ラクトバチルス‐サリヴァリゥス(Lactobacillus salivarius)、ラクトコッカス・ラクティス(Lactococcus lactis)、ストレプトコッカス・サーモフィルス(Streptococcus thermophilus)、ペディオコッカス・ペントサス(Pediococcus pentosaceus)、ペディオコッカス・アシディラクティシ(Pediococcus acidilactici)、ビフィドバクテリウム・アドレセンティス(Bifidobacterium adolescentis)及びこれらの組み合わせからなる群から選択された一つである。複数の酵母菌粉末は、酵母菌に由来し、前記酵母菌は、納豆菌(Bacillus subtilis subsp. natto)、サッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)、サッカロミセス・ブルジュルディ(Saccharomyces boulardii)、バチルス・リケニホルミス(Bacillus licheniformis)及びそれらの組み合わせからなる群から選択された一つである。
本考案は、プロバイオティクスを含むチョコレート製品を開示し、前記チョコレート製品は、チョコレート材料からなるシェル層と、保護剤と、前記保護剤中に分散された複数のプロバイオティック粉末と、を含み、前記プロバイオティック粉末及び前記保護剤は、前記シェル層によって包まれる。
一つの実施形態において、前記チョコレート製品は、球状、楕円状、立方体状、直方体状、星形、ハート形、貝殻状、四面体状、角錐状及び円錐状からなる群から選択された形を有する。一つの実施形態において、前記保護剤及び前記複数のプロバイオティック粉末は、凍結乾燥状態にある。
本考案は、従来技術と比較し、少なくとも以下のような効果を有する。
1、プロバイオティクスは、チョコレート材料によって構成されるシェル層及び保護剤によって覆われることで、宿主の消化器系に入る前に、プロバイオティクスの活性を効果的に保護し、周辺環境からの影響を受けず、小腸と大腸に正常に到達させることができる。
2、チョコレート材料は、保護機能に加えて、豊富な鉄、カルシウム、マグネシウム、カリウム、ビタミンA、ビタミンCなどの微量元素とテオブロミンを含み、宿主の循環系に有益であり、酸化防止、抗うつ及び抗高血圧などの効果がある。
3、チョコレート材料によって構成されたシェル層は、賦形剤の使用を減らすことができ、プロバイオティクスを含むチョコレート製品全体は、天然のカカオ風味を有し、酸味が出ない。
4、本考案のプロバイオティクスを含むチョコレート製品は、従来の凍結乾燥の乳酸菌粉末又は酵母菌粉末と比較して、酸、胆汁塩、ペプシンに対してより強い耐性を有する。
安価で、消化器系に対する耐性を有し、長期にわたって保存し、風味を維持することができる本考案のプロバイオティクスを含むチョコレート製品を示す断面図である。
以下のように、本考案を下記の実施形態に基づいて詳述するが、あくまでも例示であって、本考案の範囲はこれらの実施形態に限定されない。本考案の範囲は、実用新案登録請求の範囲に記載されており、さらに実用新案登録請求の範囲の記載と均等な意味及び範囲内での全ての変更を含んでいる。
本考案は、チョコレート材料及び保護剤によってプロバイオティクスを覆う技術である。図1は、安価で、消化器系に対する耐性を有し、長期にわたって保存し、風味を維持することができる本考案のプロバイオティクスを含むチョコレート製品を示す断面図である。図1において、チョコレート製品1は、チョコレート材料からなるシェル層20と、保護剤11と、保護剤11中に分散された複数のプロバイオティック粉末12と、を含み、シェル層20は、複数のプロバイオティック粉末12及び保護剤11を包む。
前記チョコレート材料は、無味のチョコレート、ダークチョコレート、ミルクチョコレート、ホワイトチョコレート、固体チョコレート、一つ以上の成分を混入する固体チョコレート、ナッツチョコレート、酒入りチョコレート、ビスケット類の内容物を含むチョコレート、生チョコレート又はそれらの組み合わせを含んでもよいが、これらに限定されるものではない。前記固体チョコレート中の一つ以上の成分は、細かく切られたナッツ、ソフトキャンディー、ビスケット、ヌガー又はそれらの組み合わせを含んでもよい。ナッツチョコレートは、キャンディ、フルーツ又はナッツコアを含む。ビスケット類の内容物を含むチョコレートは、焼かれたクッキーを含む。
更に、本考案のプロバイオティクス保護用保護剤11は、プロバイオティクス保護剤であり、乳酸菌保護剤又は酵母菌保護剤であってもよい。乳酸菌保護剤を例として、フコース、ミルクパウダー、ポリデキストロース、グルタミン酸ナトリウム、ピロリン酸塩、ビタミン及びアルギニンが挙げられるが、これらに限定されるものではない。酵母菌保護剤を例として、フコース、無脂乳、グリセロール、グルタミン酸ナトリウム、ビタミンC、ビタミンE、硫酸マグネシウム、リン酸水素二カリウム、リン酸二水素カリウム、アルギニンが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
複数の乳酸菌粉末は、乳酸菌に由来し、バチルス・コアギュランス(Bacillus coagulans)、ビフィドバクテリウム・ビフィドゥム(Bifidobacterium bifidum)、ビフィドバクテリウム・ブレーベ(Bifidobacterium breve)、ビフィドバクテリウム・インファンティス(Bifidobacterium infantis)、ビフィドバクテリウム・ラクティス(Bifidobacterium lactis)、ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)、エンテロコッカス・フェシウム(Enterococcus faecium)、ラクトバチルス・アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus)、ラクトバチルス・ブレビス(Lactobacillus brevis)、ラクトバチルスブルガリカス(Lactobacillus bulgaricus)、ラクトバチルス・カゼイ(Lactobacillus casei)、ラクトバチルスファーメンタム(Lactobacillus fermentum)、ラクトバチルス・ガセリ(Lactobacillus gasseri)、ラクトバチルス・ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)、ラクトバチルスジョンソニイ(Lactobacillus johnsonii)、ラクトバチルス・パラカゼイ(Lactobacillus paracasei)、ラクトバシルス・ペントーサス(Lactobacillus pentosus)、ラクトバチラス‐プランタルム(Lactobacillus plantarum)、ラクトバチルス・ロイテリ(Lactobacillus reuteri)、ラクトバチルス・ラムノサス(Lactobacillus rhamnosus)、ラクトバチルス‐サリヴァリゥス(Lactobacillus salivarius)、ラクトコッカス・ラクティス(Lactococcus lactis)、ストレプトコッカス・サーモフィルス(Streptococcus thermophilus)、ペディオコッカス・ペントサス(Pediococcus pentosaceus)、ペディオコッカス・アシディラクティシ(Pediococcus acidilactici)、ビフィドバクテリウム・アドレセンティス(Bifidobacterium adolescentis)及びこれらの組み合わせを含むが、これらに限定されるものではない。複数の酵母菌粉末は、酵母菌に由来し、納豆菌(Bacillus subtilis subsp. natto)、サッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)、サッカロミセス・ブルジュルディ(Saccharomyces boulardii)及びバチルス・リケニホルミス(Bacillus licheniformis)を含むが、これらに限定されるものではない。
本考案の技術的スキームは、複数の乳酸菌粉末又は酵母粉末を含む複数のプロバイオティック粉末12に適用できる。複数のプロバイオティック粉末12と保護剤11とを混合し、急速冷凍して凍結状態にした後、チョコレート材料で覆い、複数のプロバイオティック粉末12と保護剤11を含むコア10、及びコア10を覆っているシェル層20になる。シェル層20とコア10とを含むチョコレート製品1は、プロバイオティクスが空気に接触する可能性を低減できるので、輸送または保存期限内にプロバイオティクス活性を保ち、周辺環境からの影響を受けず、プロバイオティクスは活性を保持したまま消費者の小腸と大腸に到達させることができる。
本考案のチョコレート材料でプロバイオティクスと保護剤を包む技術は、プロバイオティック粉末12と保護剤11を迅速に凍結及び乾燥させるために使用される急速凍結装置に加えて、チョコレート製品を調製するために、低温低湿流動床及び乾燥装置も使用できる。
本考案のチョコレート製品1は、球状、楕円状、立方体状、直方体状、星形、ハート形、貝殻状、四面体状、角錐状及び円錐状などの立体形状が挙げられる。当業者であれば、チョコレート製品1の外観として、本明細書に記載されていない他の立体形状を想像できる。
上記の技術的スキームによれば、ラクトバチルス・ラムノサス及び乳酸菌保護剤をチョコレート材料で覆い、本考案のプロバイオティクスを含むチョコレート製品を形成し、ラクトバチルス・ラムノサスの生菌数を異なる温度、異なる保存期間で保存した後に測定する。表1のラベル「無い」は、製品がチョコレート材料で覆われていない、ラクトバチルス・ラムノサス及び乳酸菌保護剤だけを含むことを意味する。暴露された製品と比べて、チョコレート材料で覆われたラクトバチルス・ラムノサスは、4℃、25℃又は37℃で保存し、生菌数は2ヶ月経っても安定したまま、10 CFU/ml以上の菌数が残る。本考案におけるプロバイオティクスを含むチョコレート製品は、確実にプロバイオティクスを安定化することが示されていて、プロバイオティクスは周辺環境からの影響を受けず、活性を保持したまま宿主の消化器系に入ることができる。なお、表1は、ラクトバチルス・ラムノサスを含むチョコレート製品の安定性試験の結果を示す。
Figure 0003215992
以上により、本考案は、チョコレート材料でプロバイオティクス及び保護剤を覆い、生物の消化器系に入る前に、周辺環境からの影響を受けず、その活性を維持し、プロバイオティクスを小腸と大腸に到達させることができる。又、本考案のチョコレート材料は、保護機能に加えて、豊富な鉄、カルシウム、マグネシウム、カリウム、ビタミンA、ビタミンCなどの微量元素とテオブロミンを含み、宿主の循環系に有益であり、酸化防止、抗うつ及び抗高血圧などの効果がある。なお、本考案のチョコレート材料で覆られるプロバイオティクスは、従来の凍結乾燥の乳酸菌粉末又は酵母菌粉末と比較して、酸、胆汁塩、ペプシンに対してより強い耐性を有する。更に、チョコレートシェル層は、甘味料及び賦形剤の使用を減らすことができる。チョコレート材料は、天然のカカオ風味を有するため、プロバイオティックは周囲温度で保存することができる。
以上の説明によると、当業者であれば本考案の技術思想を逸脱しない範囲で、多様な変更及び修正が可能であることが分かる。従って、本考案の技術的な範囲は、明細書の詳細な説明に記載された内容に限らず、実用新案登録請求の範囲によって定めなければならない。
1 チョコレート製品
10 コア
11 保護剤
12 プロバイオティック粉末
20 シェル層

Claims (10)

  1. プロバイオティクスを含むチョコレート製品であって、
    チョコレート材料からなるシェル層と、
    シェル層によって包まれ、保護剤と前記保護剤中に分散された複数のプロバイオティック粉末とを含むコアと、を含むことを特徴とするチョコレート製品。
  2. 前記チョコレート材料は、無味のチョコレート、ダークチョコレート、ミルクチョコレート、ホワイトチョコレート、固体チョコレート、一つ以上の成分を混入する固体チョコレート、ナッツチョコレート、酒入りチョコレート、ビスケット類の内容物を含むチョコレート、生チョコレート及びそれらの組み合わせからなる群から選択された一つであり、
    前記一つ以上の成分は、細かく切られたナッツ、ソフトキャンディー、ビスケット、ヌガー及びそれらの組み合わせからなる群から選択された一つであることを特徴する請求項1に記載のチョコレート製品。
  3. 前記保護剤は、乳酸菌保護剤又は酵母菌保護剤であることを特徴する請求項1に記載のチョコレート製品。
  4. 前記乳酸菌保護剤は、フコース、ミルクパウダー、ポリデキストロース、グルタミン酸ナトリウム、ピロリン酸塩、ビタミン、アルギニン及びそれらの組み合わせからなる群から選択された一つであり、
    前記酵母菌保護剤は、フコース、無脂乳、グリセロール、グルタミン酸ナトリウム、ビタミンC、ビタミンE、硫酸マグネシウム、リン酸水素二カリウム、リン酸二水素カリウム、アルギニンおよびそれらの組み合わせを含むことを特徴する請求項3に記載のチョコレート製品。
  5. 前記複数のプロバイオティック粉末は、複数の乳酸菌粉末または複数の酵母菌粉末であることを特徴する請求項1に記載のチョコレート製品。
  6. 前記複数の乳酸菌粉末は、乳酸菌に由来し、
    前記乳酸菌は、バチルス・コアギュランス(Bacillus coagulans)、ビフィドバクテリウム・ビフィドゥム(Bifidobacterium bifidum)、ビフィドバクテリウム・ブレーベ(Bifidobacterium breve)、ビフィドバクテリウム・インファンティス( Bifidobacterium infantis)、ビフィドバクテリウム・ラクティス(Bifidobacterium lactis)、ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)、エンテロコッカス・フェシウム(Enterococcus faecium)、ラクトバチルス・アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus)、ラクトバチルス・ブレビス(Lactobacillus brevis)、ラクトバチルスブルガリカス(Lactobacillus bulgaricus)、ラクトバチルス・カゼイ(Lactobacillus casei)、ラクトバチルスファーメンタム(Lactobacillus fermentum)、ラクトバチルス・ガセリ(Lactobacillus gasseri)、ラクトバチルス・ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)、ラクトバチルスジョンソニイ(Lactobacillus johnsonii)、ラクトバチルス・パラカゼイ(Lactobacillus paracasei)、ラクトバシルス・ペントーサス(Lactobacillus pentosus)、ラクトバチラス‐プランタルム(Lactobacillus plantarum)、ラクトバチルス・ロイテリ(Lactobacillus reuteri)、ラクトバチルス・ラムノサス(Lactobacillus rhamnosus)、ラクトバチルス‐サリヴァリゥス(Lactobacillus salivarius)、ラクトコッカス・ラクティス(Lactococcus lactis)、ストレプトコッカス・サーモフィルス(Streptococcus thermophilus)、ペディオコッカス・ペントサス(Pediococcus pentosaceus)、ペディオコッカス・アシディラクティシ(Pediococcus acidilactici)、ビフィドバクテリウム・アドレセンティス(Bifidobacterium adolescentis)及びこれらの組み合わせからなる群から選択された一つであることを特徴する請求項5に記載のチョコレート製品。
  7. 前記複数の酵母菌粉末は、酵母菌に由来し、
    前記酵母菌は、納豆菌(Bacillus subtilis subsp. natto)、サッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)、サッカロミセス・ブルジュルディ(Saccharomyces boulardii)、バチルス・リケニホルミス(Bacillus licheniformis)及びそれらの組み合わせからなる群から選択された一つであることを特徴する請求項5に記載のチョコレート製品。
  8. プロバイオティクスを含むチョコレート製品であって、チョコレート材料からなるシェル層と、保護剤と、前記保護剤中に分散された複数のプロバイオティック粉末と、を含み、前記プロバイオティック粉末及び前記保護剤は、前記シェル層によって包まれることを特徴とするチョコレート製品。
  9. 前記チョコレート製品は、球状、楕円状、立方体状、直方体状、星形、ハート形、貝殻状、四面体状、角錐状及び円錐状からなる群から選択された形を有することを特徴する請求項8に記載のチョコレート製品。
  10. 前記保護剤及び前記複数のプロバイオティック粉末は、凍結乾燥状態にあることを特徴する請求項9に記載のチョコレート製品。
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