JP3215775U - 収納装置 - Google Patents

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玄 吉岡
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英樹 庵原
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圭秀 山田
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Abstract

【課題】小物部品を効率的に収納、取り出しできる収納装置を提供する。【解決手段】収納装置は観覧車型であり、1対の回転板10Aと、8つの容器11と、支持部12とを有している。容器は、1対の回転板の間に、周方向に等間隔に吊り下げられた8つの籠110と、籠にそれぞれ置かれたバスケット状の収納箱111とを有している。籠は、長方形のトレイと、トレイの短辺中央部からそれぞれ上方に突出する長方形の板状の腕部とを有している。それぞれの籠は、2つの腕部が一対の回転板の円環部にそれぞれ回転可能に、2つの軸が重なる位置でビス止めされている。【選択図】図1

Description

本考案は、小物などを収納する観覧車型の収納装置に関するものである。
小物や玩具を収納したり陳列する収納装置として、観覧車型のものが知られている(特許文献1、2)。観覧車型の収納装置は、小物を効率的に収納することができ、かつ目的の小物を簡単に見つけて取り出すことができる。観覧車型の収納装置は、間隔を開けて同軸に配置された一対の回転板と、2枚の回転板の間に、回転板の軸と平行に固定された棒とを有し、その棒に回転自在に吊り下げられたバスケットを有している。
実用新案登録第3096504号公報 実用新案登録第3150872号公報
しかし、ネジ、ワッシャー、ナットなどの小物の機械部品は、形状の違いにより非常に多くの種類があり、効率的に分類して収納する必要があった。また、これら小物部品は頻繁に取り出されるものであり、目的の小物部品を効率的に探して取り出せるようにする必要があった。従来の観覧車型の収納装置では、これらの点が不十分であった。
そこで本考案の目的は、小物部品を効率的に収納することができ、取り出しも容易な観覧車型の収納装置を提供することである。
本考案は、間隔を開けて同軸に配置された1対の回転板と、1対の前記回転板を、その中心軸が水平となるように支持し、かつ中心軸の回りに回転可能に支持する支持部と、一端を一方の回転板の外周近傍と回転自在に接続し、他端を他方の回転板の外周近傍と回転自在に接続することで、1対の回転板の間に吊り下げられた複数の容器と、を有することを特徴とする収納装置である。
容器は、1対の前記回転板の間に吊り下げられたトレイ状の籠と、籠の上に配置されたバスケット状の収納箱と、を有する構造としてもよい。このような構造とすることで、収納箱を置く籠を替えて配置転換することが可能であり、収納物の整理整頓がより容易となる。
本考案の収納装置では、1対の回転板の間に吊り下げ棒を設けずに、容器を直接吊り下げているので、収納物の収納や取り出しの際に上方に邪魔になるものがない。そのため、収納物を効率的に整理して収納することができ、また目的の収納物を効率的に探し出して取り出すことができる。
実施例1の収納装置を側面から見た図。 実施例1の収納装置を正面から見た図。 籠110の構成を示した図。 収納箱111の構成を示した図。
以下、本考案の具体的な実施例について図を参照に説明するが、本考案は実施例に限定されるものではない。
図1、2は、実施例1の収納装置の構成を示した図であり、図1は側面から見た図、図2は正面から見た図である。図1のように、実施例1の収納装置は観覧車型であり、1対の回転板10A、Bと、8つの容器11と、支持部12とを有している。以下、各構成についてより詳しく説明する。
(回転板10A、Bの構成)
回転板10A、Bは、スポークホイール状の形状であり、円環状の金属板である円環部100と、円環部100の中心部に位置する金属製の円板である中心部101と、中心部101から等角度に放射状に円環部100まで伸びる8本の線状の金属板であるスポーク部102とを有している。中心部101とスポーク部102は連続して一体に形成されており、スポーク部102と円環部100とはビス止めされている。このように回転板10A、Bをスポークホイール状とすることで、収納物が回転板10A、Bによって遮られて視認できなくなる範囲を少なくしている。また、回転板10A、Bの軽量化を図り、容易に回転できるようにしている。
また、円環部100、中心部101、スポーク部102によって囲われる扇状の空間には、メッシュ状に孔が開けられた金属板であるメッシュ板103が設けられている。メッシュ板103を設けて空間を埋めることで、空間部分に指を入れて回転板10A、Bと支持部12との間に指が挟まれてしまう怪我を防止している。また、メッシュとすることで収納物の視認性を損なわないようにしている。メッシュ板103に替えて、透明あるいは半透明の材料の板を用いてもよい。
円環部100のうち、スポーク部との交点近傍には、容器11を回転可能にビス止めするための孔106が設けられている。
回転板10A、Bの中心部101の中央には、後述の回転軸122を通すための円形の孔104が設けられている。また、回転板10Aの中心部101のうち、孔104よりも外側の領域には、円周方向に等間隔で16個の孔105が設けられている。この孔105は、回転板10A、Bの回転を停止して固定するための止めピン130を挿入するためのものである。なお、孔105は中心部101以外に設けられていてもよく、円環部100やスポーク部102に設けられていてもよい。
なお、回転板10A、Bの形状は、実施例1に示した形状に限るものではなく、回転板10A、Bの中心軸Lの回りに回転可能な任意の形状でよい。また、材料も金属に限らず、樹脂や木材などであってもよい。たとえば、円環部100に替えて正多角形や星型などの環としてもよい。また、単純に1枚の円板や正多角形板としてもよい。その場合、収納物が回転板10A、Bに遮られて視認できなくなるのを防止するため、透明あるいは半透明の材料で回転板10A、Bを構成するとよい。
(支持部12の構成)
支持部12は、回転板10A、Bを間隔を開けて同軸に配置し、中心軸L回りに回転可能に支持するための台である。支持部12は、台座部120と、台座部120表面からそれぞれ垂直に立ち上がる脚部121A、Bと、回転軸122と、ベアリング123A、Bと、キャスター124とを有している。
台座部120は金属製であり、平面視で長方形の枠体と、枠体の一方の長辺中央部と他方の長辺中央部を接続する梁で構成されている。
脚部121A、Bはおよそ二等辺三角形の金属製の板状である。脚部12A、Bの下端(二等辺三角形の底辺)はL字型に折り曲げられている。そして、脚部121Aの二等辺三角形の面と、台座部120の枠体の面とが垂直となるように、かつ、脚部121Aの二等辺三角形の頂点が枠体の面の鉛直上方に位置するように、枠体の一方の長辺の角部に脚部121Aの下端のL字型を沿わせ、その状態で脚部121Aと枠体とが接続されている。また、枠体の他方の長辺にも、同様にして脚部121Bが接続されている。脚部121A、Bの長辺の長さは、枠体の長辺の長さと同一である。脚部121A、Bの底辺の両端と、枠体の長辺の両端とが一致するように接続されている。
また、脚部121A、Bのうち、各辺近傍の領域と、頂点と底辺とを垂直に結ぶ線状の領域を除いて、孔125が設けられている。このようにして孔125を設けることで、脚部121A、Bの強度を損なわずに、脚部121A、Bの存在による収納物の視認性悪化を抑制している。また、その孔125にはメッシュ状に孔が開けられた金属板であるメッシュ板126が設けられ、孔125を埋めている。これにより、空間部分に指を入れて回転板10A、Bと支持部12との間に指が挟まれてしまう怪我を防止している。また、メッシュとすることで収納物の視認性を損なわないようにしている。メッシュ板126に替えて、透明あるいは半透明の材料の板を用いてもよい。
また、脚部121Aのうち、ベアリング123A下部近傍の位置には、孔127が設けられている。回転板10A、Bの中心軸Lから孔127の中心までの距離は、中心軸Lから孔105の中心までの距離と等しい。そのため、16個の孔105のうち1つと孔127とが軸方向において重なった時に、孔105と孔127の双方を貫通するように止めピン130を挿入することで、回転角度を16段階に選択して回転板10A、Bの回転を固定することができる。
なお、軸方向において孔105と孔127が重なる位置であれば、孔105および孔127の位置は任意でよい。たとえば、孔105を円環部100やスポーク部102に設けてもよく、この場合、孔127は脚部121Aのうち軸方向において孔105と重なる位置に設ければよい。
ベアリング123A、Bは、脚部121A、Bの頂点近傍であって、脚部121Aと脚部121Bとが対向する側の面にそれぞれ設けられている。また、ベアリング123A、Bは同軸に配置され、その軸は中心軸Lに一致し、その軸方向が水平方向となるように配置されている。
回転軸122は、回転板10A、Bの中央の孔104に通されており、回転板10Aと回転板10Bが所定の間隔を開けて回転軸122に固定されている。これにより、回転板10A、Bが同軸に保持されている。回転軸122の両端は、ベアリング123A、Bにはめ込まれている。これにより、回転軸122は、その軸が中心軸Lであり、その軸方向が水平方向となるように保持され、中心軸L回りに回転可能に保持されている。以上のようにして、回転板10A、Bは、支持部12によって間隔を開けて同軸に保持され、中心軸L回りに回転可能に保持されている。
キャスター124は、台座部120の裏面の四隅にそれぞれ設けられている。これにより、実施例1の収納装置を容易に移動可能としている。
なお、支持部12の構造は実施例1に示した構造に限るものではなく、1対の回転板10A、Bを間隔を開けて同軸に保持し、回転板10A、Bの中心軸Lが水平となるように支持し、かつ中心軸Lの回りに回転可能に支持する構造であれば任意の構造を採用することができる。
(容器11の構成)
容器11は、回転板10A、Bの間に、周方向に等間隔に吊り下げられた8つの籠110と、籠110にそれぞれ置かれたバスケット状の収納箱111とを有している。
籠110は金属製であり、図3のように、長方形のトレイ112と、トレイ112の短辺中央部からそれぞれ上方に突出する長方形の板状の腕部113A、Bとを有している。腕部113A、Bの上部には、ビス止め用の孔114A、Bがそれそれ設けられている。それぞれの籠110は、腕部113Aと回転板10Aの円環部100とが回転可能にビス止めされ、腕部113Bと回転板10Bの円環部100とが回転可能にビス止めされている。その2つのビス止め位置は軸方向において重なる位置である。このような籠110と回転板10A、Bとの接続が、周方向に等間隔で繰り返されることで、8つの籠110が回転板10A、Bの間に等間隔で吊り下げられた構造となっている。
このように、籠110は回転板10Aと回転板10Bとの間に回転可能に吊り下げられた状態であり、回転板10A、Bの回転により籠110がどの位置に来たとしても、重力によりトレイ112の底面は水平面を保つことができる。収納物の視認性を高めるために、トレイ112に孔を設けたり、その孔をメッシュ状の板や透明の板で埋めてもよい。
収納箱111は、図4のように、直方体のバスケット状の容器であり、内部の空間に収納物を収納する。収納箱111の縦、横の長さは、トレイ112に収まる長さに設定されており、トレイ112の縦および横の長さよりも少し短い。また、収納箱111の深さはトレイ112の深さよりも高く設定されている。また、収納箱111の内部には仕切り115が設けられており、1つの収納箱111で複数の種類の収納物を効率的に分類して収納することが可能となっている。収納箱111は、透明な樹脂製である。透明とすることで、収納物の視認性を高め、目的の収納物がどこにあるのかを判断しやすくしている。
収納箱111は、籠110のトレイ112にはめ込まれて置かれている。これにより、収納箱111が水平面内で位置ずれしないようにしている。また、籠110から収納箱111を外すことができるので、収納箱111を置く籠110を替えて配置転換することが可能であり、収納物の整理整頓がより容易となる。また、深さの異なる収納箱111を用意することで収納量を増減することも可能である。
このように、容器11は、回転板10A、Bの間に直接吊り下げられており、従来の観覧車型の収納装置のように、回転板10A、B間に引っかけ棒を設けてそこに容器11を引っかける構造ではない。そのため、容器11の収納箱111から収納物を取り出す際に引っかけ棒が邪魔にならず、効率的に取り出しができる。また、籠110上に収納箱111を配置する際や、籠110から箱111を外す際にも、同様にスムーズに行うことができる。また、部品点数が削減されるため、低コスト化できる。
なお、実施例1では容器11を籠110と収納箱111で構成しているが、一端を回転板10Aの外周近傍と回転自在に接続し、他端を回転板10Bの外周近傍と回転自在に接続することで、回転板10A、Bの間に吊り下げられた容器であれば任意の構成でよい。たとえば、実施例1の容器11において収納箱111は省き、籠110のトレイ112をより深くして籠110そのものをバスケット状の容器とした構成としてもよい。また、上部が開放されたバスケット状、箱状に限らず、側部が開放された棚状の容器であってもよい。
また、実施例1の収納装置は、手動で回転板10A、Bを回転させるものであるが、モータを用いて自動で回転、停止を行うようにしてもよいし、リモコンなどによって回転、停止を制御できるようにしてもよい。
(実施例1の収納装置の動作)
実施例1の収納装置では、次のようにして目的の収納物の収納、および取り出しをすることができる。まず、円環部100に手により周方向の力を加えることで回転板10A、Bを中心軸回りに回転させ、これにより回転板10A、Bの間に吊り下げられた複数の容器11を観覧車のようにして円周方向に回転させる。ここで、回転板10A、Bはスポークホイール状の形状であり、容器11の箱111が透明であることから、容器11がどの位置にあっても、収納物は完全には遮られず、目視によって容易に収納したい容器11の位置、あるいは取り出したい収納物が収納された容器11の位置を確認できる。
そして、目的の容器11が上部に来たとき、円環部100を手で抑えて回転板10A、Bの回転を止め、必要に応じて止めピンをはめ込んで回転しないように固定する。次に、容器11の箱111の所定の位置に収納物を収納したり、目的の収納物を容器11から取り出す。ここで、容器11の上方には従来の観覧車型収納装置のような引っかけ棒がないため、容器11の上方に邪魔になるものがなく、スムーズに収納物を収納したり取り出したりすることができる。
このように、実施例1の収納装置では、複数の容器11のうちから収納物を収納したい容器11を簡単に選択することができ、多種多様な収納物を効率的に分類して収納することができる。また、目的の収納物を取り出すことも容易である。
実施例1の収納装置は、任意の収納物を収納することができるが、ネジ、ナット、ワッシャーなどの小物の機械部品を整理して収納するのに適している。小物の機械部品は、多種多様なサイズ、形状があり、頻繁に収納したり取り出したりするものであるが、実施例1の収納装置を用いればそれを効率的に行うことができる。
本考案の収納装置は、多種多様な収納物の収納に利用することができる。特に小物の機械部品の収納に有効である。
10A、B:回転板
11:容器
12:支持部
100:円環部
101:中心部
102:スポーク部
110:籠
111:収納箱
120:台座部
121A、B:脚部
122:回転軸
123A、B:ベアリング
124:キャスター
130:止めピン

Claims (2)

  1. 間隔を開けて同軸に配置された1対の回転板と、
    1対の前記回転板を、その中心軸が水平となるように支持し、かつ中心軸の回りに回転可能に支持する支持部と、
    一端を一方の前記回転板の外周近傍と回転自在に接続し、他端を他方の前記回転板の外周近傍と回転自在に接続することで、1対の前記回転板の間に吊り下げられた複数の容器と、
    を有することを特徴とする収納装置。
  2. 前記容器は、1対の前記回転板の間に吊り下げられたトレイ状の籠と、籠の上に配置されたバスケット状の収納箱と、を有することを特徴とする請求項1に記載の収納装置。
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